「カンフー・パンダ(アニメ映画)」

総合得点
63.4
感想・評価
31
棚に入れた
196
ランキング
4271
★★★★☆ 3.7 (31)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.5
音楽
3.6
キャラ
3.8

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

正直まったく期待せずにレンタル視聴したのだけど、度胆を抜かれた。なんだこれ、超面白いじゃん……!
直球勝負なストーリーと普遍的なテーマ……でありながら、中々類を見ない。

本作はカンフーを扱ったアクションコメディである。
主人公はカンフーに憧れを抱く、いわゆるカンフーオタク。ぐうたらで食いしん坊な彼はひょんなことから【龍の戦士】に選ばれ、兄弟子であるタイ・ランとの一騎打ちを迫られる。
本作の珍しいところは、主人公が成長型の人物かと思いきや、変わらなかったこと。

普通、こういう情けない人物は修行や困難を経て、心身ともに強く成長していくものだろう。
しかし、ポーは変わらない。カンフーの実力はいくら向上しても、その性根は変わらないのだ。
変わることと、強くなることは同義ではない。ただ信じればいい。

ウーグウェイ導師のその言葉通り、というかその言葉を文字通りただ信じて、ポーは見事タイ・ランを打ち破った。
ありきたりともとれるメッセージを真面目くさって語るのではなく、ポーのスッキリした表情で「秘密の材料はないんだ!」と画で魅せてきたことが、僕が本作を好きになった大きな理由であることは間違いないだろう。

印象的なのが、タイ・ランとの決着時。ポーをデブパンダと蔑むタイ・ランに対し、ポーはこういう。

「元祖デブパンダだ」

これ、普通なら「元・デブパンダだ」になっていると思う。元、ではなく元祖と訳した翻訳家さんには最大限の拍手を贈りたい。
アクションも、アニメーションを活かした二次元ならではのダイナミックな映像でアクション映画としてもコメディ映画としても、自分としては文句なしの出来。

続編が制作されているのも納得の作品。
人物のドラマに関しては細部に小さな不満や物足りなさはあるものの、上映時間の短さも考慮すれば仕方ないと割り切ることは出来る。

投稿 : 2015/07/26
閲覧 : 315

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