2008年夏(7月~9月)に放送されたおすすめアニメ一覧 58

あにこれの全ユーザーが2008年夏(7月~9月)に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2019年11月19日の時点で一番の2008年夏(7月~9月)に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

90.2 1 2008年夏(7月~9月)アニメランキング1位
夏目友人帳(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (4763)
22207人が棚に入れました
魔妖怪が見える少年、夏目貴志はある日祖母の遺品である「友人帳」を手にする。しかし、その「友人帳」は祖母・レイコが負かし、名を奪った妖怪の名が書いてある契約書だった。
それ以来、名を返してもらおうとする妖怪達から狙われるようになってしまった夏目は、とあるきっかけで用心棒となった妖怪のニャンコ先生と共に、妖怪達に名を返す日々を送りはじめる─。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、石田彰、堀江一眞、伊藤美紀、沢城みゆき、木村良平、菅沼久義、藤村歩

真夏のスピカ

★★★★★ 5.0

四期までいったのも納得です!!

2012年1月2日から四期開始と聞き、さっそく見てみました。

日常とはかけ離れた「妖怪」アニメですが、いや、だからこそこのアニメを見た後はなんとなく、日常の尊さを感じてしまいます。

作品概要としては…

原作:緑川ゆき
監督:大森貫弘
   :
   :

夏目貴志     神谷浩史

ニャンコ先生   井上和彦

夏目レイコ    小林沙苗
 
名取周一     石田 彰

田沼要      堀江一眞

笹田純      沢城みゆき

西村悟      木村良平

北本篤史     菅沼久義

夏目(少年時代) 藤村 歩

藤原塔子      伊藤美紀

藤原滋 伊藤栄次

的場静司 諏訪部順一

投稿 : 2019/11/16
♥ : 15

なすちよ

★★★★★ 4.6

週に1話ずつ見る分にはおすすめ

正直物語の内容としては「百鬼夜行抄」と設定が似ていたりして、切なくはあるが若干薄く浅いという印象を受けます(そこが本作の良い点でもありますが)。「妖怪」というおどろおどろしい存在と世界観が、少女漫画を原作として綺麗に描写されていました。のんびり毎週見るアニメとしては良作です。妖怪ものや怪異の話が大衆に好まれるという点でもそうですが、「人は自分が育った環境や文化を大切にする生き物」という意味で、この作品を批判する人が少ないということがまさにそういうことなのかもしれません。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 14

こなぱんだ

★★★★★ 5.0

どこか懐かしい想いにさせてくる...そんな作品です

他の人には見えないものが見えてしまう。

ファンタジーやホラー系などではありがちな表現なのですが、いずれも怖かったり、あまり良い印象を受けなかったりしますよね。
でもこの作品では優しい想いにさせてくれるです。

物語は妖怪が見えてしまう、主人公:夏目貴志が同じく妖怪が見えていた祖母の遺品で、妖怪の名が書かれている友人帳を見つけてから進んでいきます。

その友人帳絡みで出会う妖怪たちや友人たちとの、ハラハラした展開、時には笑ったり、泣いたり、癒されたりで本当に見ていて優しい想いになれる作品です。


また、日本の原風景やどこか懐かしい描写が数多くあり、その点でも癒されてしまいます。

基本的には1話完結ですが、大まかな物語は全体を通して繋がっているので、見ていても飽きません。

個人的には号泣してしまった回などもありました。

作品自体とても人気が高く
ニャンコ先生含め妖怪も個性的なキャラが多いのも魅力の一つです。

現在までにアニメは4期まで続いており、あまりの人気から今後もまだまだ放送されるのではと思います。


最後に見る順番ですが、

夏目友人帳

続 夏目友人帳

夏目友人帳 参

夏目友人帳 肆

の順番で見て下さい!!(*´ω`*)

投稿 : 2019/11/16
♥ : 87

79.9 2 2008年夏(7月~9月)アニメランキング2位
ゼロの使い魔 三美姫の輪舞(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (1653)
10441人が棚に入れました
念願の再会を果たしたルイズと才人。才人の話では、森の中で倒れていたところを美しい妖精に助けられ、なんとか一命をとりとめたらしい。以前よりも才人との距離が近くなったように感じたルイズは自分の気持ちに素直になりたいと思うようになる。\nアンリエッタの命令でメイドのシエスタたちと共に、不思議な力を持つという妖精を探す旅に出ることになったルイズと才人。その旅の道中、才人の自分に対する気持ちに不安が募るルイズは、ついつい才人に冷たく当たってしまい二人の関係はギクシャクしてしまうのだが…。

声優・キャラクター
釘宮理恵、日野聡、堀江由衣、川澄綾子、井上奈々子、いのくちゆか、能登麻美子、辻あゆみ、小杉十郎太、井口裕香

イシカワ(辻斬り)

★★★★☆ 3.5

だわささんはいった。全てかわいいルイズに帰結していると思います、と。

記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。
 なおこれらのレビューは個人的推論に則ったものである。
 言い切っているような表現も、独自の解釈の一環であり、一方的な決め付け・断定をしているのではないものだと思ってもらいたい。
 
 魔女の宅急便のキキとルイズ、実は類似点がある。
 ルイズとキキの類似点は背丈格好や魔法を使うことばかりではない。
 二人とも、「魔法はほとんど使えない」という特徴がある。サポートしてくれる人たちの絡み方が類似している。登場人物たちはまるっきり似通っていない。しかし、「ルイズやキキ」を助けてくれる人たちは大勢いることに注意してみるといい。
 エンディングラストの辺りで、仲間だらけになっているのがわかる。

『個人的な推論に則った構造解析
 ルイズのライヴァルと物語の仕組み方について』
 ルイズのライヴァルは、各章ごとに変更されていることに気づいた人はどの程度いただろうか?
 飽きさせないために同じ人物を選んでいない。
 最初は微熱のキュルケだった。彼女は熱しやすく冷めやすい。才人が登場してから間もない時期にライヴァル状態になる理由として、そういう『性格』が必要だったのだろう。
 次は姫様ことアンリエッタ。彼女は戦争のせいで精神的に追い詰められていた。そして恋人まで失う。元々アンリエッタの性格はかなりまじめだ。その彼女が才人に惹かれてしまう状況を作り出すことのほうが難しい。何より、アンリエッタはルイズの旧友であり親友でもある。ぐらついてしまうほどの難しい立場の構築のために、第二期があったといっても言い過ぎではないというのが、筆者の見解である。
 第三章ともなると、一見して何かを考えているのかわかりにくいタバサがライヴァルになる。当然にして物語はタバサが注目点を集める。彼女は王族の直系であるために陰謀ものになるのはある意味自然だったろう。そして次に登場してきたのは、ティファニアだ。すると次はティファニアが物語の鍵を握ることになる。そして物語はティファニアの事情を理解する展開になっていくのだろう。
 もう一つ大きな要素があるのに気付いた。それは、ライヴァルとしてのハードルが高くなっていくことだ。アンリエッタと抗争してしまえば、権力差のせいで勝機はない。しかし、女性の登場人物である以上、才人と絡ませるのは自然の流れでなので、どこで組み込むのかという課題になる。なので、ラスト近くにアンリエッタを配置するという手立ても考えられるが、抵抗不能状態だと物語が崩壊する。それで中途半端な第二期に選ばれたのだろう。おそらく……ラストの展開は、もう最初期から決まっていたとわかる。伝説のガンダールブの内容が描かれ、そのための女性キャラクターが用意されていた。
 このゼロの使い魔は、すべて女性キャラクターに基づいて製作されている、というのが筆者の見立てである。そして、もう一つ重要な展開がある。それは必ず才人に恋することだ。しかも、章が進むごとにルイズのライヴァルと才人の仲は深くなっていく。さらにいえば、ライヴァルが強力になる分、試練を乗り越えた結果としてルイズと才人の絆は深くなる。そういう造作なのだと考えてみるとわかりやすいのではないか。そうなると、才人とティファニアの仲は、過去のどのライヴァルよりも強力に結びつくことになるはずだ。そして最終章であることから、極限近くまでルイズは追い詰められることになるだろう。

 結果として、すべてはヤキモチを焼かせて常にルイズを動かし続けることが目的だ。
 だわささんはいった。
 全てかわいいルイズに帰結していると思います、と。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 25

偽ニュー隊長

★★★★☆ 3.6

胸がゼロと「ミジンコ」と魔法の世界3

ゼロ魔3期となる本作。
1期2期と続き物なので、順番に観ないと分からない。
まだであれば、そちらから順に観ることをお勧めする。

1話からなかなか惹かれる展開で
スタートしたと思ったのだが
中盤からストーリーが崩壊してきた。

新たなる巨乳キャラも加わり
どたばたラブコメ&おっぱいアニメと化してきた。
後半も無理やり終わりに持ち込んだ感じ。

もうこれはルイズ、タバサの貧乳に萌えるか、もしくは
巨乳軍団におっぱいおっぱいするためのアニメだった。
自分はルイズ可愛いよルイズなのでなんとか観きれたがw

唯一の希望は4期があってもおかしくない終わり方だろうか。
しかし、3期が終わって3年。。。
4期は無いのかな。
この中途半端な状態なんとかしてくれ。

と、まあ色々書いてきたが
何が言いたいかというと

そのペッタンコぐあいが、私の心をかき乱すのだ~

そして、こんなところにも能登さんがw

投稿 : 2019/11/16
♥ : 15

だわさ

★★★★☆ 3.1

やっと見ました3期。シエスタ…2番目でいいなんて言っちゃだめー(´;д;`)

1クール。
3期作品。
釘宮病。
2012冬4期決定。
ラノベ原作。

以下感想
なんだかんだで3期まで来ましたが、今まで以上にサイトが男の風上にもおけないひどい男であったし、今まで以上に多くのキャラを巻き込んだハーレムでした。想定内ですが。。

そもそも、なんでハーレムなんでしょうねコレ。
ひたすらサイトとルイズがドタバタしながらラブラブしてる方がよっぽどいさぎのいいアニメになったのにと思います。ハーレムと言いつつ結局最初からルイズの一人勝ちなんだし。ルイズ見るために見てる人が大多数なんだろうし。

敵キャラとの決着が結局ついてないという意見も多いようですが、このアニメに決着なんているの?な感じです。否!ですね。ストーリーなんておまけだと思います。

このアニメをちゃんと楽しむためには、まあルイズが好きであること。又は釘宮病であること。ですね。

他ヒロインをいくら愛でようと消化不良(´;д;`)

ひとつ、特筆すべき良い点がありました。
魔法の属性、火、風、水、虚無、土を使い分けたことですね。まあ、バトルに深みがどうとか言えるようなものでも無いですが、個人的には驚きでした。

そしてきっと4期も似たようなアニメなんでしょうねーv

投稿 : 2019/11/16
♥ : 22

78.7 3 2008年夏(7月~9月)アニメランキング3位
ストライクウィッチーズ(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1977)
10196人が棚に入れました
1940年代、欧州本土の大半が突如出現した異形の敵「ネウロイ」の勢力に落ちてしまった状況にある。世界各国は事態の打開を図るために一大反攻作戦を計画。そのための戦力の一環として連合軍第501統合戦闘航空団「STRIKES」を組織し、各国のトップエースを招聘する事となった。
扶桑皇国海軍の新人ウィッチである宮藤芳佳は、その部隊に補充として送りこまれることになる…。

声優・キャラクター
福圓美里、千葉紗子、田中理恵、名塚佳織、沢城みゆき、園崎未恵、野川さくら、斎藤千和、小清水亜美、門脇舞以、大橋歩夕
ネタバレ

ピピン林檎

★★★★★ 4.3

「Sweet Duet」が流れる2期6話が《超絶神回》という噂は本当か?

◆陸の『ガルパン』、海の『艦これ』、空の『ストパン』というけれど・・・

上記3シリーズは、それぞれ陸・海・空のミリタリーものの代表作・人気作としてよく話題になりますが、このうち『ストパン』(※作中、ウィッチ(魔法少女)達の着用するパンツの描写シーンが非常に目立つので、そういう愛称がついたそうです)と呼ばれる本シリーズについては、私個人は長らく完走できず、評価を決めかねていました。

最初に視聴したのは、第2期『ストライクウィッチーズ2』が放送されてしばらく後の2011年初め頃だと思いますが、第1期の方を最初から見始めて、
{netabare}
(1) 主人公(宮藤芳佳)のキャラに余り魅力を感じないこと(※凄い魔法力の持ち主なのに戦闘への参加を拒みグズついてばかりで、まるで『ガンダム』のアムロみたいに見える→自分の最も苦手なキャラ)に加えて、
(2) 軍隊ものなのに、毎回のしつこい「パンツ押し」が目に余る(※まるで軍人を愚弄しているように見える){/netabare}

・・・ということで、第7話「スースーするの」(※パンツ回)の途中で、とうとう「これはダメだ!こんな下らないアニメ見てられるか!」と叫んで、視聴を打ち切ってしまったように記憶しています。

しかし、ネットでの作品評価は、当時から私の感想とは真逆で、とくに第2期第6話「空より高く」を、《超絶神回》、《今まで見たアニメの各話の中で一番感動した回》・・・等と絶賛する声が多く、「え?そうなの?」と、訝(いぶか)しく思っていました。

それで、しばらくして、今度は第2期の方を試しに見始めたのですが、相も変わらぬしつこい「パンツ押し」にやはり付いていけず、最初の数話だけみて、あとはスキップし、問題の第6話を前後のシナリオの脈絡もつかめないまま何となく見始めたのですが・・・その時もやはり、そんなに面白い話とは思えませんでした。

こうして本シリーズは、私の中で、世間の評価と私の評価が大きくズレている謎の作品として、長らくモヤモヤした気持ちとともに記憶されることになりました(※同様のケースとして、『超時空要塞マクロス』シリーズがあり、こちらもいずれレビューしたいと思います)。


◆第3期『ブレイブウィッチーズ』(2016年秋)の面白さに驚いて、再視聴を開始

そうこうするうちに、一昨年の秋(2016年9-12月)に、本シリーズの第3期(※作品世界は第1-2期と同一だけど、主人公や彼女の所属する部隊が別の外伝的な作品)が放送されて、今度は以前ほどには評判になっていないようでしたが、それでも円盤売上がコンスタントに5,000枚をキープする安定した人気を誇っている作品になっていることを知りました(※同じ2016年のミリタリーもの作品『はいふり』(※個人評価 ★ 4.1)より少し下のレベルの円盤売上)。

それで、遅ればせながら第3期の方の視聴を開始したところ、今度は・・・
{netabare}
(1) 主人公(雁淵ひかり)のキャラが、前作の主人公(宮藤芳佳)と打って変わって、第1話から個人的な好感度がほぼ満点レベルの良さに加えて、
(2) 第2話に描かれる彼女の姉(雁淵孝美)のエピソードが、自分のストライク・ゾーンど真ん中にくる格好良さで、{/netabare}

・・・これはやはり、自分は「本シリーズの真価を見誤っていたのかも知れない」という気持ちが湧き上がってきて、ここで一旦『ブレイブウィッチーズ』の視聴を中断して、本シリーズを第1期から順に確り見直すことに決めました。


◆下らない《パンツアニメ》から《感動作》へ、「Sweet Duet」の流れる瞬間が転機に

前回とは違って「あにこれ」でレビューを書くという目標があった今回は、相変わらずのしつこい「パンツ押し」を我慢しながら視聴を続けて、その結果・・・

(1) 第1期については、やはりそこまで感動しなかったけど(※1周目完走後の個人評価は ☆ 3.8 程度)、
(2) 話を飛ばさず、きちんと順番に見ていったあとの第2期の第6話(※前記の「空より高く」)のラスト数分で、とうとう本シリーズへの個人評価が180度逆転してしまいました。

・・・もっとも、その予兆はあって、この回のひとつ手前の第2期第5話(※{netabare}『ローマの休日』をモチーフにしたイタリア回{/netabare})、それから第1期の第6話(※{netabare}孤独な夜間哨戒飛行を描いたフィンランド&ロシア回{/netabare})、同じく第1期の第8話(※{netabare}挿入歌「リリー・マルレーン」が流れるドイツ&フランス回{/netabare})なども、後から考えれば結構グッと来る良内容だったのですが、それらの視聴時はまだ「下らないパンツアニメ」というマイナス評価の方が私の中で優勢だったのです。

♪運命を占うタロットカードは/ まだめくらないでね/秘密のままでいい  (※挿入歌「Sweet Duet」の一節)

・・・結局、本シリーズの場合は、「パンツアニメ」という表皮の下で、着々と視聴者に作品世界への理解と登場キャラクターたちへの愛着を刷り込んでいって、第1期から数えて18話目に当たる第2期の第6話に至って、そうして蓄積された感情を一気に誘爆させる仕組みになっていたようです(※少なくとも自分の場合は)。

{netabare}「見て、エイラ。オラーシャよ。」
「うん。」
「ウラルの山に手が届きそう・・・このまま、あの山の向こうまで飛んでいこうか。」
「いいよ、サーニャと一緒なら、私はどこへだって行ける。」
「あ・・・嘘、ごめんね。今の私たちには、帰るところがあるもの。」
「あいつが、誰かを守りたいっていう気持ちが、少しだけ、分かった気がするよ。」{/netabare}

遠くに見える父祖の地の山々を愛(いと)しく思う、この感情を patriotism(愛郷心)と呼ばずに何と呼ぼうか。
本シリーズから受ける《感動》の意味合いを、言葉できちんと噛み砕いて説明したレビューを(※本サイトに限らず)、残念ながら私は余り知りませんが、私個人は、ここに、このことを確りと記録しておきたいと思います。

本シリーズの制作者が、私が受けた感動を、どこまで計算して仕組んだのかは分かりませんし、もしかしたら、この第2期第6話は、単に「瓢箪から駒」の偶然が生んだ《奇跡》だったのかも知れません。

だけど、ネットでの本作への評価が、この第2期第6話が圧倒的な《神回》である、ということに放送当時から一貫して一致していること、前述の第3期『ブレイブウィッチーズ』にゲスト出演する第1-2期のキャラが、{netabare}主人公(宮藤芳佳)やその先輩(坂本美緒){/netabare}ではなく、この回の主役である{netabare}フィンランド&ロシア・コンビであること(※エイラ&サーニャで、“エイラーニャ”というカプ名があるそうです){/netabare}、第3期自体が、ロシアを舞台とした作品として制作されていること・・・から見て、やはり、この回が、本シリーズを評価するうえでのキーであることは疑い得ません。

以前の私のように、本シリーズを「下らないパンツアニメ」と切り捨てていた方々にこそ、何とかここまで我慢して視聴し続けて、この稀なアニメ作品評価の大逆転劇を体験して欲しいと思いました。

※なお以下は、2周目以降の作品評価です(第1期の1周目はもう少し低い評価(※個人評価 ☆ 3.8程度)でしたが、2周目に評価が急上昇しました)。


◆作品別評価

(1) ストライクウィッチーズ(第1期)  ★  4.2 (2008年)  (12話) ※ブリタニア(英)・ガリア(仏)が舞台
(2) ストライクウィッチーズ2(第2期) ★  4.3 (2010年)   (12話) ※ロマーニャ・ヴェネチア(伊)が舞台
(3) ストライクウィッチーズ劇場版   ☆  3.8 (2012年)  ※ヴェネチア・ガリア・カールスランド(独)が舞台
(4) OVA (Operation Victory Arrow) ★  4.0 (2014-15年) (3話)
(5) ブレイブウィッチーズ(第3期)   ★★ 4.6 (2016年)  (12話+特別編1) ※オラーシャ(露)が舞台
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総合                  ★ 4.3       (計40話+劇場版1本)


※本シリーズは設定が凝っているので、視聴を始めるに当たって予め登場キャラクターとその属性をある程度把握しておくと便利です(下記)。


◆連合軍第501統合戦闘航空団(ストライクウィッチーズ)メンバーと階級・固有魔法
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{netabare}(1) 宮藤芳佳 (扶桑皇国=日本) 軍曹 治癒能力
(2) 坂本美緒 (扶桑皇国=日本) 少佐 魔眼
(3) ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ (帝政カールスラント=ドイツ) 中佐(※司令(隊長)) 空間把握
(4) ゲルトルート(愛称トゥルーデ)・バルクホルン (帝政カールスラント=ドイツ) 大尉 筋力増強
(5) エーリカ・ハルトマン (帝政カールスラント=ドイツ) 中尉 疾風
(6) リネット(愛称リーネ)・ビショップ (ブリタニア連邦王国=イギリス) 軍曹 精密射撃
(7) ペリーヌ・クロステルマン (自由ガリア=フランス) 中尉 雷撃
(8) フランチェスカ・ルッキーニ (ロマーニャ公国=イタリア) 少尉 光熱攻撃
(9) シャーロット(愛称シャーリー)・E・イェーガー (リベリオン合衆国=アメリカ) 中尉 超加速
(10) サーニャ・V・リトヴャク (オラーシャ帝国=ロシア) 中尉 広域探査
(11) エイラ・イルマタル・ユーティライネン (スオムス=フィンランド) 少尉 数秒先の予知{/netabare}
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※このようにウィッチーズの国籍分布は、独3、日2、米・英・仏・伊・露・芬(フィンランド)1・・・の計11人で、各々お国柄をある程度反映したキャラ設定になっています(キャラ名自体が各国のエースパイロットに由来した命名にないっており、また各々が着用するストライカーユニットも各国の代表機(零戦など)を基にした設計になっています)。


◆視聴メモ(※主に1周目のもの)
{netabare}
・第1期の第2話まで見た限りでは、おそらく低予算の中での制作のため脚本・演出・作画・楽曲とも稚拙さが拭えないが、その中にもキラリと光るものはあるように思った。
・ストライカーズ発進ユニットの形式名は、第1期は「零式」、第2期は「紫電改」。
・1-2期通じて軍規違反が多いのは気になる(第1期第9-10話や第2期第1話など)。
・第1期第8話の挿入歌「リリーマルレーン」は実際にWWII中にドイツ兵・イギリス兵の双方に好まれた流行歌で、歌詞の内容は戦場の兵士が故郷の恋人への思いをつづったもの、とのこと。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%B3
{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作          島田フミカネ & Projekt kagonish
監督          高村和宏
シリーズ構成      ストライカーユニット
脚本          浦畑達彦、鈴木貴昭、島田フミカネ、八谷賢一、高村和宏、佐伯昭志、玉井☆豪
キャラクターデザイン  島田フミカネ(原案)、高村和宏
軍事考証・世界観設定  鈴木貴昭
音楽          長岡成貢
アニメーション制作  GONZO(1期)、AIC(2期、劇場版)、SILVER LINK(OVA){/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

※ネウロイ出現(1939年)から5年後(1944年春)

============= ストライクウィッチーズ (第1期) (2008年7-9月) ===========
{netabare}
第1話 魔法少女 ★ 扶桑皇国横須賀第四女子中学3年・宮藤芳佳(14歳)、坂本美緒少佐との出会い、空母「赤城」乗艦、ネウロイ来襲
第2話 私にできること ★ 宮藤出撃、救援到着、ブリタニア到着、父の墓碑、宮藤入隊 
第3話 一人じゃないから ★ ウィッチーズの仲間達、リネット(愛称リーネ)&宮藤の初戦果 ※特訓回
第4話 ありがとう ★ バルクホルンの動揺、ペリーヌの敵意、宮藤の治癒魔法、感謝
第5話 はやい・おっきい・やわらかい ☆ 魔導エンジン開発、ルッキーニやらかし、シャーリー音速超え ※水着回
第6話 いっしょだよ ★★ サーニャの探査能力、夜間哨戒飛行、歌うネウロイ、エイラの予知能力、2人の誕生日
第7話 スースーするの × パンツ紛失騒動、撃墜王ハルトマン受勲 ※パンツ回(視聴注意)
第8話 君を忘れない ★★ 杉田艦長の感謝、パ・ド・カレー(カレー県)、ミーナ隊長の回想、空母「赤城」見送り ※挿入歌「リリーマルレーン」
第9話 守りたいもの ★ マロニー空軍大将からの警告、人型ネウロイの宮藤接触、坂本被弾(魔力限界)
第10話 信じてほしい ★ 宮藤の坂本治療・自室禁固・脱走、宮藤撃墜命令、ネウロイの巣、ウォーロックの威力
第11話 空へ… ★ マロニー大将の基地接収、SW解散・原隊復帰命令、ガリア制圧作戦、ウォーロック0号機暴走、赤城の危機 ※脚本自体は大味×
第12話 ストライクウィッチーズ ★ 宮藤出撃、赤城轟沈、SW総員出撃、対融合ネウロイ戦、ガリア解放、SW解散・帰国{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)8、☆(並回)1、×(疑問回)1 個人評価 ★ 4.2

OP 「STRIKE WITCHES 〜わたしにできること〜」
ED 「ブックマーク ア・ヘッド」
挿入歌 「リリーマルレーン」(第8話) ※挿入歌はこの1曲だけ


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※ガリア地域解放(1944年9月)から半年後(1945年3月~)

============ ストライクウィッチーズ2 (第2期) (2010年7-9月) ===========
{netabare}
第1話 再び空へ ☆ ヴェネチア上空にネウロイの巣出現、宮藤中学卒業、坂本・宮藤再び欧州へ、ネウロイ来襲
第2話 伝説の魔女達 ★ アドリア海の戦、烈風斬(坂本)、再生・コア移動型ネウロイ、SW再集結
第3話 一緒にできること ★ 箒飛行(アンナ・フェラーラ元飛行教官) ※特訓回(宮藤/リーネ/ペリーヌ)
第4話 かたい、はやい、ものすご〜い ★ ジェット・ストライカー開発&初実戦投入(バルクホルン/シャーリー/ハルトマン姉妹)
第5話 私のロマーニャ ★★ ルッキーニ少尉のローマの休日(補給任務)、マリア公女の務め
第6話 空より高く ★★★ 巨大ピラー型ネウロイ、ツイン・アタック(サーニャ/エイラ) ※本作随一の感動回、挿入歌「Sweet Duet」
第7話 モゾモゾするの × 虫型ネウロイの基地襲撃、ミーナ隊長受勲 ※パンツ回(視聴注意)
第8話 翼をください ★ 宮藤の不調、戦艦「大和」負傷者治療、リーネ奮闘、新ストライカーユニット「震電」
第9話 明日に架ける橋 ☆ 復興中のガリア、アドリア海の宝探し ※ペリーヌ回
第10話 500 overs ★ アフリカの星、マルタ島解放作戦、カールスラント両エースの競争(マルセイユ/ハイネマン)
第11話 私であるために ★ 坂本の魔力枯渇、ヴェネチア解放最終決戦(オペレーション・マルス)、大和ネウロイ化、坂本突撃 ※脚本自体は大味×
第12話 天空(そら)より永遠に ★★ 続き、宮藤突撃、真・烈風斬、ヴェネチア解放、SW解散・帰国{/netabare}
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★★★(神回)1、★★(優秀回)2、★(良回)6、☆(並回)2、×(疑問回)1 個人評価 ★ 4.3

OP 「STRIKE WITCHES 2 〜笑顔の魔法〜」
ED 「Over Sky」
挿入歌 「Sweet Duet」(第6話) ※挿入歌はこの1曲だけ


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※ヴェネチア地域解放(1945年7月)から1ヶ月後(1945年8月~)

============== ストライクウィッチーズ 劇場版 (2012年3月) ============

全1話 ☆ 3.8 {netabare}カールスラント(ドイツ)地域に押し込められたネウロイのバルジ反攻作戦勃発{/netabare} ※約94分、作画・演出は良くなってるが、シナリオ自体はファン・サービスの域を出ない大味でご都合主義的なもの

主題歌 「約束の空へ 〜私のいた場所〜」
挿入歌 「ラインの護り」


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※旧SWメンバーたちのサイド・ストーリー

== (OVA) ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow (2014-2015年) ==

Vol.1 サン・トロンの雷鳴 (2014年9月) ★ {netabare}ベルギカ王国サン・トロン基地(旧SWカールスラント組・・・ミーナ/ハルトマン姉妹/バルクホルン)のジェット・ユニット開発{/netabare} ※約29分
Vol.2 エーゲ海の女神  (2015年1月) ★ {netabare}クレタ島基地(ルッキーニ/シャーリー、マルセイユ/ライーサ/ノイマン大佐/ロンメル司令)、デルタ島侵入ネウロイ排除戦{/netabare} ※約26分
Vol.3 アルンヘムの橋  (2015年5月) ☆ {netabare}ライン河畔アルンヘムの戦(ペリーヌ/リーネ){/netabare} ※約31分
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)2、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★ 4.0

OP 「Connect Link」
ED 「Fly Away」(Vol.1)、「Fly Beyond」(Vol.2)、「Fly Chronicle」(Vol.3)


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※第3期(ブレイブウィッチーズ)は別途、各話評価します。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 41

ほぐわーつ

★★★★★ 4.9

パンツじゃねえよ!

パンツパンツ言ってる人達は一体何を見たんですか?
作中で本人達が「ズボンズボン」と大騒ぎしてるでしょう?
・・どう見てもパンツだよド畜生!!

ウィッチと呼ばれる少女達がネウロイと呼ばれる良くない物とくんずほぐれつあれやこれやの大サービス。

ストライカー(脚に履いてるアレ)のデザインがどうとか、耳と尻尾は媚びすぎじゃね?とか色々思いましたがまあそんな事は瑣末な事。

1話2話となーんかムズムズする感じ(主に戦闘シーン)を飲み込めたらお花畑のおでましです。
逆に違和感を覚えたまま見ると悲惨な事になります。

可愛い女の子と胸熱な展開が好きな人は見たらいいんじゃないでしょうか。
個人的にはフィンランドに行きたくなる位好きです。
サーニャちょっとそこ代われ、マジで。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 12

もちすい

★★★★★ 4.2

キワモノっぽいですが王道です

受けそうな部分を寄せ集めたような作品で、燃えたり、萌えたり、笑えたり、泣けたり、ムラムラしたり……。
それだけ色々な要素を節操なく詰め込んでいる割には、それらがとてもバランス良く成立しているので、色々な方面から楽しめることでしょう。

物語は、ややご都合主義なところがあるのは否めませんが、キャラの描き方が上手く、主要キャラが11人もいるのに、ちゃんと各キャラが立っています。

個人的に、この作品に一番魅かれたのは、戦闘シーンのかっこよさ、人が空を飛ぶシーンの気持ちよさです。
それだけでも一見の価値があると思います。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 14

77.4 4 2008年夏(7月~9月)アニメランキング4位
空の境界 第五章 矛盾螺旋[ムジュンラセン](アニメ映画)

2008年8月16日
★★★★★ 4.2 (786)
4543人が棚に入れました
1998年10月、両儀式はふとした事から臙条巴という自称人殺しの家出少年と知り合う。式は巴の隠れ家に自室を提供し共同生活を送り始めるが、しばらくして巴は自分の親殺しの罪を告白する。奇しくも蒼崎橙子から似たような事件の詳細を聞いていた式は、巴とともに臙条家のある小川マンションへ向かう。

声優・キャラクター
坂本真綾、鈴村健一、本田貴子、藤村歩、東地宏樹、中田譲治

レイ

★★★★★ 5.0

壮絶な戦闘の圧倒的なカメラワーク!

空の境界はやっぱ際立つのはカメラワークですね。
まさに圧倒的と言える程の。
戦闘シーンなんか鳥肌物のかっこよさで感動しました。

あと、劇場版の演出はある程度のレベルでないと一般的に評価されにくいですよね。TVの方が演出は難しいですから…
ですが、コレはカメラワーク抜きにしても非常に面白い演出をしてると思うし個人的に非常に楽しめました。

Kalafinaが唄う主題歌は個人的にこの章の主題歌「sprinter」が一番好きです。

世界観の事などの詳しい感想は七章に書かせてもらいます…

投稿 : 2019/11/16
♥ : 6
ネタバレ

入杵(イリキ)

★★★★★ 4.7

空の境界中、最難関にして最上の作品。困難を乗り越えて理解して欲しい本作の神髄

か「空の境界」は奈須きのこによる、同人誌に掲載された長編伝奇小説である。全7章で構成され、本作は第五章「矛盾螺旋」が映像化された。「そらのきょうかい」でも「くうのきょうかい」でもなく、「からのきょうかい」なのでお間違えの無い様に。
略称は「らっきょ」。

「空の境界」は奈須きのこの小説だが、奈須きのこと武内崇の所属する同人サークル(現在は有限会社Noteのブランド)「TYPE MOON」の作品に「月姫」、「Fateシリーズ」などがあり、「空の境界」と世界観を共有している。奈須氏によると「微妙にズレた平行世界」とのこと。


劇場版「空の境界」は圧倒的な映像美、迫力満点の戦闘シーンと、難解且つ素晴らしい世界観を、原作小説を忠実に再現し映像化したufotableの力作である。
本作のメインテーマは「境界」である。相反する二つのものに関するメッセージが緻密に組み込まれている。
その各々に対する矛盾もまたテーマの一つだ。
奈須氏の命の重さ、禁忌を主題とした本作の完成度には脱帽するばかりである。
「生」と「死」、「殺人」と「殺戮」などについて考察するわけだが、テーマがこれであるから必然的にグロテスクな描写がある(しかも美しかったり)。
また、難解な言葉(辞書的意味では用いない)や、時系列のシャッフルにより、物語の理解はやや困難である。
しかし、この時系列シャッフルこそが「ミステリ」における叙述トッリクとして作用しているのである。
決して時系列の通りに見てはいけない(2度目からはご自由に)他にも、原作にはなかった「色分け」が行われている点も魅力的だ。式の服の色や、月の色なども見てみると楽しい。
全7章に渡って展開される両義式と黒桐幹也の関係も素晴らしい。
設定はここで説明するとつまらないので、作品を視聴することをお勧めしたい(丸投げであるが(笑))
副題のThe Garden of sinnersは直訳すると「罪人の庭」と言う意味。sinには(宗教・道徳上の)罪という意味があり、guiltの(法律上の)罪とは区別される。
Theの次のGardenが大文字であることから、これはギリシアの人生の目的を心の平静(アタラクシア)に見出した精神快楽主義のエピクロス学派を意味する。よってThe Garden of sinnersは快楽主義に溺れた道徳的罪人という意訳が適切ではないか。



第五章の本作は「空の境界」の時系列で、全7章のうち5番目にあたる作品だ。本作の視聴で第一章から第四章までの殆どの伏線を回収し、荒耶宗蓮の物語は終結する。
本章は「空の境界」という作品の肝であり、本作を荒耶宗蓮の野望を主題とするならば、
第六、七章は本章の残滓と言っても過言では無い。なぜならば、一章から四章の伏線や、
これまでの両儀式に纏わる物語は全て彼の計画の完遂の為に周到に準備されたものだからだ
(しかし、荒耶が手薬煉を引く前に式や橙子に見つかったので、計画を前倒しにしているきらいもある)。
内容は非常に理解に面倒で、予備知識が必須である。また、時系列のシャッフルが本章では作品内で構成されている為、一度の視聴での理解は不可能である。
是非、二・三度視聴して、理解を深めて欲しい。
本章は原作と比較して描写が大幅にカットされており、半ば継ぎはぎ感を感じざるを得ない。しかし、完成度としては至極満足である。私が考えるに原作による補完は必須である。
(原作を読む上での注意:
1.言葉をそのままの意味で理解せず、状況から推測する。(例:二律背反)
2.作者の造語が理解の範疇を凌駕した場合は、採り合えず調べる。(例:死街)
3.作者の日本語が明らかに文法上誤りである箇所が多々見受けられるが、脳内補完する。
(修飾の該当箇所が明らかにおかしい。
例: その一連の映像は、古びた頁に挟まれ、書に取り込まれて平面となった押し花を幻想させた。
   ←その一連の映像は、古びた本の頁に挟まれ、平面(のように潰れた形)となった押し花を
   連想(或いは髣髴)させた。[()は無くても良い。]
  八月になった最初の夜←八月になって最初の日の夜)
4.本来の日本語に無い使用法が見受けられる。(例:幾多もの←幾多の/迫ったほど←迫る/迫った)
上記の例は全て一章俯瞰風景に依った。)
副題のParadox Paradigmは其のまま矛盾螺旋である。


考察←観る前に見ない様に。
{netabare}
時系列:5/8
1998年10月
両儀式:18歳 職業:高校生(サボりがち)
黒桐幹也:18歳 職業:大学中退 伽藍の堂に勤務

原作との相違:大(時系列のシャッフルや1度目の橙子VSアルバ戦のカットが目立つ)
原作との尺の比 417P:114min=1:0.40(1分当たり3.66P)
(一番原作との尺の長さの比が合致していると判断される2章の比を基準:1とする)
(原作の頁数は講談社文庫を用いる)

・「矛盾と螺旋」について
矛盾・・・contradictionの訳語。一方を立てようとすれば、他の一方が立たないという、くいちがった関係におかれる概念、または判断が対立して統一できない場合。
<韓非子>より楚の故事に由来。
螺旋・・・巻貝のようにぐるぐるまわっていること。

「空の境界」におけるこれら二つの言葉の意味

矛盾・・・人は宗教・哲学などから見て取れるように、絶対の理、永遠不滅の真理を求めようとする知的好奇心旺盛な生き物である。ソクラテスは無知の知を自覚し、真の知を求めることを重視した。仏教でも般若波羅密を知ることを求め、一切皆苦の厭世感から真理を追究した。哲学でも様々な興味深い分類が試みられている。
他方、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教浄土系宗派など真理の追究を諦め、絶対的なものに縋ることにより救済されるという、知の探求を事実上放擲している宗教も存在する。また煩悩具足であることを寧ろ良い事と考え厭世感を持たない考えも蔓延っている。これは無知であることを否定し、無知である自己や世界を否定し、自己乃至世界を救うべく真理の探究をする姿勢と明らかに矛盾する。人間は真の叡智を求める一方、真の叡智を求めることを放擲或いは拒絶しているのだ。
共通する認識は、世界或いは自己が滅びることを絶対的に拒み、之を救わんが為に行動していることである。

螺旋・・・人の性である煩悩は祖先から子孫まで相違は無く、永遠に螺旋を描いてゆく。
繰り返される日常や人生は人間の進化進歩しない煩悩の螺旋であり、二重螺旋構造を持つ遺伝子の匣として定められた過程を営む。


・「荒耶宗蓮」について
荒耶宗蓮は、元は台密の僧(台密とは天台密教の略称)で、起源である「静止」を覚醒させている。此の起源により200年以上生きながらえおり不老不死である(肉体は人形)。前項の人類の矛盾を克服出来ないことを悔やみ、人間では解決出来ないことから「起源」を追求し人の存在意義を探求するに至った、現在の彼は、もはや『 』へ至る為の概念と化している。
『 』へ至った暁に彼は、人類の死を等しく肯定する為に人類を滅ぼし、新たな世界、死を等しく肯定出来る世界の構築を望んだ。
彼は人の存在意義を「生」ではなく「死」に見出し、どのような死を迎えるかを重要視する。魔術協会で同期の橙子が人形、つまり肉体を重視したことに対して、彼は魂、つまり精神を重要視した。「根源」追求の為に死の蒐集をしており、人の死を記録する実験を重ねている。
結界を構築する能力にも長け、橙子曰く魔法(後述)の域に達しているらしい。
また武術の達人でもあり、左手に埋め込まれた仏舎利により、他人から自分の死線を認識されることを防いでいる。橙子程ではないが人形師として相当の腕も持つ。
他にも他人の「起源」を認知し、覚醒させることも可能である。
「不倶」「金剛」「蛇蝎」「戴天」「頂経」「王顕」という六道境界を自身の周りに張巡らす。
境界にはサンスクリット文字が出てくる。


・「相克する螺旋で待つ」の意味について
二章殺人考察で述べた五行思想のもので、五芒星の外接円として、各頂点に接する円を描くと、五つの頂点が其々木火土金水となり、円の流れが「相生」、五芒星の線上の頂点を一つ飛ばした流れを「相克」と云う。
相克
1.対立・矛盾する二つのものが互いに相手に勝とうと争うこと。
2. 五行(ごぎょう)説で、木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木にそれぞれ剋(か)つとされること。五行相克。相手を打ち滅ぼして行く、陰の関係。
という二つの意味がある。
因り相克する螺旋とは、先ほどの円が螺旋しており、バネの様にグルグルと廻っていて、さらにその円を相克の関係で崩れた五芒星を描きながら進む線分のことである。
ここでの相克は後述のアラヤと荒耶、小川マンションや、巫条霧絵、浅上藤乃{netabare}、白純里緒{/netabare}などに言えることだろう。


・「荒耶宗蓮の計画」について
前項の「根源」『 』へ至る為には荒耶自身の真理の追究(つまり魔術師の研究と同義)では達成出来ない。それは荒耶の真理の追究の目的が他の魔術師と異なり、人類を滅ぼすことに繋がる事案である為、「抑止力」(後述)による制約を受けてしまうからである。
よって、肉体が既に根源に繋がる可能性を持っている両儀式に接触し、彼女を根源に近づけ、最終的に彼女と一体化することにより根源に至ろうとした。
巫条霧絵、浅上藤乃という式と同じ「虚無」を起源にもち、しかし殺戮を無自覚の内に愉しんでいるという刺客を送り込むことにより、彼女を精神的に追い詰め根源に近づけた。
彼の計画は彼が予期していたよりもずっと早く最終段階に以降する。それは黒桐幹也と白純里緒の存在が影響している。式が追い詰められた原因は七章で、式が何故根源に繋がるのかは後述する。


・「小川マンション」について
小川マンションは荒耶宗蓮とコルネリウス=アルバの合作である(設計には橙子も参加)。
アルバが生きた人間の脳髄を摘出し、之の生命を維持させ、荒耶が制作した人形を本人と寸分違わぬ生命体として存在させた(この人形は血が出ず、歯車で動く様だ)。
また荒耶は結界によってマンションを外界から隔絶された異界とした。
アルバの「ようこそ、私のゲヘナに」という台詞は、「ようこそ、私の地獄に」という意味。
小川マンションは荒耶にとっては人の死の探求、アルバにとっては橙子の殺害が目的だ。
小川マンションでの実験は、荒耶宗蓮による実験であるが、之は式と一体化し根源に至る計画とは別件である。しかし、式の肉体が思いのほか早熟し、丁度罠に掛かったので、急遽予定を繰り上げて根源へ至る準備に取り掛かった。

荒耶は、精神的に不安定な不和を抱えた人間を選りすぐってマンションに入居させ、その嗜好を凝らした建築様式で更に住人の精神を不安定にさせ、死に至らしめた。
マンションは完全なシンメトリーになっており、西側と東側はマンション内から見る外観も似通っており、判別不可能な構造となっている(この構造は太極の具現である)。
東西棟は円柱の中央のエレベーターと其れに纏わりつく螺旋階段のみで接続されている。
入居者は始めは西棟に住み、死亡後は脳髄を摘出され、荒耶が制作した人形を通して東棟で生活する。エレベーター及び螺旋階段はロケット鉛筆というより、螺旋を描いているドリルの芯や、床屋でくるくる廻っているサインポールを想像すると理解し易い。
下から芯を捻り上げて出口をずらす事により東西を入れ替え、住人に気付かれることなく部屋の移動を完了させたのだ。
そして東棟の人形住人は朝に起き、夜に死ぬという生死の螺旋を繰り返し「命日」を毎日繰り返す。対して西棟では本人の死体をそのまま放置しておく。こうして一方は死骸、一方は朝蘇り夕べに死ぬ生きた人形という同時刻に同じ人間を二人用意し、同じ死を矛盾した状態で毎日螺旋させることで、その死にどのような差異が生じるかを実験した。
小川マンションは荒耶の体内に等しく、彼の思うままに操ることが出来る。
燕條巴は実験の成果と言える。


・「蒼崎橙子」について
蒼崎橙子は魔術師(後述)の六世に生まれた。14歳で魔術協会に留学し、衰退したルーン魔術を専攻して之を復興させた。荒耶、コルネリウスとは同期である。その後礼園女学院に入学。持って生まれた才能から次期当主として有望視されていたが、妹の青子に敗れた。魔眼を持っており、普段は魔眼殺しの眼鏡を掛けている。妹の青子とは相当仲が悪く、殺しあうほどである。かつての使い魔が青子に敗れたため、両儀式を新たな使い魔の代わりとして用いている。
魔術協会はトップランクの魔術師である橙子に「赤」の称号を贈ったが、本来望んでいた「青」とは真逆の「赤」を得たということで、橙子はこの称号を不服に思っている。そのことを指摘されること、とりわけ「傷んだ赤色(スカー・レッド)」と呼ばれることはことさら嫌っており、そう呼んだ者は全員殺している。例外は殺し損ねた妹のみ。
また、当代屈指の人形師で、人形という雛形で根源への到達を目指していたが、もう興味は無いらしい。
その魔術が根源に近づいた為、魔術協会から封印指定(後述)を受け出奔中である。
彼女は「魔術師当人が最強である必要はなく、最強のものを作り出せばよい」という持論から、使い魔を鞄に入れ、之を使役することで戦闘する。
また、アイデンティティの確保が出来れば肉体はさほど重要ではないとの考えらしく、
自身の脳が損傷した場合は即時に用意しておいた予備の人形が起動し、以前の記憶を継承して再び生活を送る。よって橙子を殺すには、脳髄が損傷しないように半殺し状態にし、
永遠に延命治療を施さなければならない。荒耶が「私が蒼崎を仕留めたのは詮方なき事だ」と言ったのは、荒耶は魔術師として橙子に敬意を払っていてそれを悔やんでいるのと同時に、
橙子を殺すことは彼女の復活を意味する為に、仕留めたという表現を使っているのだ。
首となった橙子は五感を有しており、コルネリウスが「傷んだ赤色」と言ったことも聞いていた為に、荒耶は「――たわけ。口にしてはならないことを口にしたな、コルネリウス」と言ったのだ。橙子は、コルネリウスが橙子の頭を粉砕したことで、彼女の予備を起動せさられたので、小川マンションに駆けつけられたのである。


・「燕條巴」について
彼はかつて走ることが大好きで、中学では名の知れた陸上競技の選手だった。
しかし、父親が失業し高校入学の資金は自らアルバイトをして稼ぐこととなった。
生活苦の為働きながらも陸上だけは続けていたが、父親が交通事故で人を轢き、賠償は母親の親戚が何とかしたものの風評被害で陸上は止める事になった。これにより生き甲斐を失って高校を中退。父親は飲んだ暮れであり、彼はアルバイトで、母親はパートで生活費を稼ぐという無気力な生活が続いていたところを荒耶に目を付けられて、一家で小川マンションに越す。ある日、帰宅後に母親によって殺害され、前項の荒耶の計画から、脳髄を摘出され、人形として(本人に人形だという自覚は無い)朝生まれ夕べに死ぬという螺旋を繰り返す。ある日、自身の死を予期して母親を殺害し逃亡、自身を支配する「ニセモノ」であるという認識を恐れ、圧倒的な強さを見せる式に見蕩れて彼女のアパートに転がり込んだ。
実際に彼が抱く自身が「ニセモノ」であるとする自覚は、荒耶とコルネリウスが制作した人形である為だが、彼は陸上を諦めたことを理由と合理化し納得した。
いつしか式を愛するようになり、彼女が荒耶に捕らえられて困惑するが、幹也に幼少期を過ごした家屋に連れて行かれて家族への思いを思い出し、自身が「ニセモノ」であるとする認識、家族への想い、式への想いに決着を付ける為、幹也とともに小川マンションへ向かう。元から極悪な人間など居らず、置かれた境遇が人間を形成する(因って私は性悪説を支持)。巴の家族も昔は平凡ながら幸せを享受していて、彼はそれを思い出すことで、家族への苛立ちや、真実を直視することの恐怖から解き放たれたのではないか。彼の式への恋慕は荒耶が仕組んだ人為的な感情だったが、彼はそれを越えて彼女を愛していたことを本物だと認識し、式の為でなく自身の為に荒耶と対峙した。
彼の起源は「無価値」であるが、彼が荒耶を足止めしたことで、式が復活する為の時間が稼げて、結果的に荒耶は倒されたので、彼は起源を凌駕したことになる。
また、彼の家族愛の象徴である「家の鍵」は、普段家に鍵を掛ける習慣の無かった式に、鍵を掛けさせるという意味を残した。
彼は幹也に「俺はさ、両義に同じ物を見て安心していただけだったんだから。俺とかあいつみたいな人間にはさ、あんたみたいに呆れるほど害のないヤツの方がいいんだよ――」と言っている。幹也がなぜ異常者に対して他の常人と同等に普遍的に接するのかについては、六章忘却録音で述べる。
因みにFateの衛宮士郎は彼がモデル。


・「抑止力」について
カウンターガーディアンとも言い、集合的無意識によって形成される世界の安全装置である。抑止力とは発生しないように止める力のことで、一般に軍事で使用される言葉だ。
春秋戦国時代の縦横家の張儀の連衡策や核抑止論が有名である。相手が動作する際に、その動作に関わるリスクと得られる利益を天秤に掛け、リスクの方を高いと思わせる力を主に指す。TYPE-MOONの世界観では地球で発生する事象の内、地球或いは人類の生存に差し障る脅威を排除する力と考えるのが妥当だ。
抑止力には二種類有り、人類の持つ破滅回避の祈りである「アラヤ」と、星自身が思う生命延長の祈りである「ガイア」がある。
またこの抑止力は、「歴史的人物は世界史的な個人であり、したがって絶対者は個々人の情熱やはたらきを利用して自己を実現する」というヘーゲルの絶対精神と似通ったところがある。地球或いは人類の生存を脅かす事象を森羅万象すべてが拒み阻止しようとする。
荒耶が憎んでいたのは、前者のアラヤであったために、彼の螺旋の探求は、彼が探求を始めた時点から矛盾していたと言える。

仏教の阿頼耶識は四章伽藍の洞で触れた唯識(あらゆる諸存在が個人的に構想された識でしかないのならば、諸存在は主観的な存在であり客観的な存在ではなく、唯、人の感覚でしかなく、実態は空)の思想で、五感(眼・耳・鼻・舌・身=五根)が含まれる般若心経の六識(眼・耳・鼻・舌・身・意)に未那識、阿頼耶識を加えた八識の最終である。六識については痛覚残留で述べたので割愛する。
阿頼耶識は人間存在の根本にある識で、未那識とともに無意識に該当する。
心の内にある種子(しゅうじ:色々の現象を起こさせる可能性、可能力で、ある現象が影響して自らに習慣的な刺激によって植えつけた印象のこと(唯物史観に少々似ているかもしれない))から、世界の諸現象を生じる。生じた現象はその人の阿頼耶識に印象(熏習)を与えて種子を形成し、刹那に生滅を繰り返し、之を持続する。
諸法の種子を内臓「一切種子識」
過去の業の果報(異熟)から生成「異熟識」
他の識の根本「根本識」
身心の器官を維持「阿頼耶識(我持識・執我識)」
などの働きがある。
未那識(まなしき)は、意識と阿頼耶識の中間にある無意識を担当する識で、阿頼耶識の見分から我・法などを思量し六識に作用する。
八識はみな思量の作用があるが、末那識は特に恒(間断なく常に作用する)と審(明瞭に思惟する)との二義を兼ね有して他の七識に勝っているから末那(意)という。
睡眠中でも深層に於いて作用し阿頼耶識を対象とし、それを自分であると執着する。
未来福音の両儀未那はこれに因む。


・「魔術と魔法、魔術師と魔法使い」について
魔術とは魔力を用いて人為的に神秘・奇跡を再現する術の総称である。
常識で可能なことを非常識で可能にしているに過ぎない。
現在、魔術の殆どは文明の利器により現実可能であり、指に火を灯すか、ライターで火を灯すかくらいの違いしかない。魔術を使うものを魔術師といい、その殆どは魔術協会に加入している。
魔術協会は魔術師を監視し、魔術の漏洩や魔術師が一般人に危害を加えることを防ぐ。
魔術師は魔術協会で勉強し、その膨大な資料を自身の研究の為に使用する。
蒼崎橙子やコルネリウス=アルバ、荒耶宗蓮はこの魔術師に該当する。
魔法とは人間には到達出来ていない、或いは到達し得ない「奇跡」を具現させる術である。
この魔法を使うものを魔法使いといい、世界に五人しか居ない(生きているのは四人)。
判明しているのは、キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグと蒼崎青子の二人。
人類の科学が進歩していなかった頃は、魔法使いのハードルは現在よりも低く、多くの魔法使いが実在したが、現在それらは文明の発展に伴い殆どが魔術へと格下げされてしまった。
また、魔法は魔術師達が目指す最終到達地点である「根源の渦」から引き出された力の発現である。
魔術師の家系は生涯を賭けて学んだ神秘を魔術刻印という遺産にし、子孫に伝える。
そして研究成果の最終目標である「根源の渦」『 』への到達を目指す。
魔術協会は、学問的に習得不可能レベルの魔術を身につけた魔術師(「根源の渦」への到達が近い者)に対し、魔術協会がサンプルとして保護する旨の令状「封印指定」を出す。魔術師としては栄誉であるが、軟禁生活を強いられるため、たいてい逃亡する。橙子はこの封印指定を受けているため、伽藍の堂に結界を張って隠遁している。


・「肉体と精神」について
「われ思う、ゆえにわれあり(コギト=エルゴ=スム)」で有名なデカルトの説いた物心二元論では、物体と精神とは実体として存在し明確に分離され、物体は精神に依存せずに因果関係によって運動するという機械論的自然観を確立した。物体は「高邁の精神」によるコントロールを受ける。現在此の説を支持するものは殆ど無く、機械論的自然観を形成したことで、寧ろ批判されている。肉体と精神は切っても切り離せない関係にあり、自我の形成には肉体が多大な影響を与えている。くわしくは終章空の境界で述べる。


・「根源」について
根源とは全ての原因。あらゆる現象が流れ出したもとである。『 』はこの根源に近いが、
根源をも含む森羅万象の原因であると解釈される。
有り体に言うと「真理」「究極の知識」ということになる。全ての原因であるがゆえに、全ての結果を導き出せるもの。この一端の機能を指してアカシックレコードと呼んだりもする。
有と無、生と死の狭間の世界であり、仏教的に言えば「空」に近いと言える。
魔術師は根源に到達することで、先祖代々の目的である永遠の真理に到達する。
この根源とは、ギリシア哲学で言えば、「イデア界」、仏教で言えば、「般若波羅密」の実践により得られる真理(即ち一切皆空と悟る涅槃寂静の境地)と言える。
一種のエロース(イデア界への羨望・回帰欲求)があるのかもしれない。
前項で述べた抑止力の説明にヘーゲルの絶対精神を用いたが、こちらの方が絶対精神に近い側面を持つ。アイデンティティを持ったまま、根源に到達したものは自らの願いを叶えることが出来るらしく世界を改変する力を持つ。Fateの聖杯もこの考えによって理解出来る。ヘーゲルが言うには絶対精神は神(唯一神・人格神)と同義らしい。
アカシックレコードについては六章忘却録音で述べる。


・「太極図」について
太極とは即ち根源の事で、道家や陰陽家で重視された。陰陽魚太極図が有名である。こちらも二元論的な側面が強く、全てを陰と陽に分ける。例えば陽には、明・男・積極的・攻撃・前・上・左・天・奇数・味方・夏などの意味があり、陰には、暗・女・消極的・防御・後・下・右・地・偶数・敵・冬などの意味がある。太極を二つに分けたものを両儀、四つに分けたものを四象、八つに分けたものを八卦という。大韓民国の国旗を太極旗といい、真ん中の赤と青により描かれている巴を太極、四方に有る三本の棒の集合を八卦という(韓国の国旗はこの八卦の内の四つ。因みに八卦は16パターン存在し、「易経」の八卦を後天図、宋学の朱熹の八卦を先天図と云う。ここでの八卦は先天図)。――と--を爻(コウ)、爻により構成されるものを卦(ケ)と云う。
爻が一本な卦(二つ在る)を両儀、爻が二本な卦(四つ在る)を四象、爻が三本な卦(十六在るが、内、八つ)を八卦という。
両儀は太極を二つ、つまり陰と陽に分離したものであり、式が男性人格と女性人格を持ち、一方は欲望の抑圧や拒絶、一方は欲望の解放や受諾を担っていたのもこの為。式のことを太極というのも此の為。根源から分離した小川マンションは太極図の具現である。


・時系列の整理
1.本物の燕條巴が母親により殺害され、荒耶の実験が始まる。
2.黒桐幹也が免許取得の為に、長野の自動車学校へ通うことにより、観布子を留守にする。
3.偽物の燕條巴(以下巴)が予知夢(実際は現実)を恐れ、母親を殺害、逃亡中に式に出会う。
4.空き巣が燕條家に侵入し、死体を発見(突発的な犯行←抑止力に依る)
5.巴、式の部屋に転がり込み居候する。親殺しや偽物感から苦悩する。
6.巴、式のために部屋の鍵を造る。
7.式は殺人衝動を満たす為に巴を殺そうとするが断念。
8.巴、コルネリウスを目撃、式に報告するが一蹴される。此の頃から式へ好意を持つ。
9.幹也、免許取得後、伽藍の堂にて橙子に小川マンションについての調査を依頼される。
10.鮮花が伽藍の堂に来る。黒桐、橙子から両儀や魔術についての享受を得る。
11.秋隆が刀を式のマンションに届けに来るが留守で幹也に預ける。
12.巴、母親を殺した筈なのに、生きている母親を目撃する。
13.幹也、橙子に小川マンションについての調査結果を報告。刀を式に渡す。
14.何日か経過し、巴は不審に思い式と共に小川マンションに赴き、もう一人の自分と最後の一日を直視する。式の部屋に鍵を掛ける。
15.式、荒耶と戦闘するも彼に捕らえられる。巴、真実を知り、式を救うべく逃走。
16.同日、橙子と幹也が小川マンションに調査に入る。
17.翌日、コルネリウスが橙子の人形館に挨拶に来る。
18.橙子、小川マンションでコルネリウスと対峙、之を倒すも荒耶に敗れる。
19.荒耶、橙子の頭をコルネリウスにプレゼント。
20.幹也、式の部屋で巴と会い、彼を幼少期過ごした家へと連れて行く。
21.幹也、巴に式の部屋の鍵を貰う。
22.幹也、小川マンションに向かい、コルネリウスに苛められる。
23.巴、地下の工房で自身の脳髄を発見し、荒耶の元へ赴くが返り討ちにあい消滅。
24.コルネリウス、橙子の頭を粉砕、二人目の橙子が現れて彼を殺害し幹也を救助。
25.式、荒耶の造った結界を破壊(結界の死線を切断)し、具現、荒耶を消滅させる。
26.式、巴の影響で部屋に鍵を掛ける様になる。

幹也が式の部屋のインターホンを鳴らした順番
①上記11.の時のチャイム。
②上記14.の時のチャイム。
③上記20.の時のチャイム。


・「sprinter」について
燕條巴をイメージして奈須きのこ監修の下、梶浦由記によって作詞・作曲された。
他の曲に比べて歌詞が明快で、曲調もテンポが速く、「競争」しているかのように次々と繰り出される歌詞が特徴的だ。巴が式を想っていた事、肉体はニセモノであるが、精神はホンモノであること等が、歌詞に刻まれている。空の境界の主題歌の中では私が一番好きな曲だ。


・「矛盾螺旋」という作品について
黒桐幹也は自動車運転免許取得のための教習のため、長野に1ケ月間滞在し、留守にしていた。燕條巴は陸上の選手だったが、父親の失業によりアルバイトを始め学費を自分で稼いで高校へ入学したが、父が交通事故を起こしそれが元で、高校を中退。一家で小川マンションに越し、そこで母親に殺害された。魔術師荒耶宗蓮は人の螺旋し、留まることの無い性に失望し、世界を改変する為に『 』への到達を目論み、「抑止力」に左右されない、両儀式と一体化するという方法を模索し、霧絵・藤乃を差し向け、式を精神的に根源へと近づけた。今回はコルネリウスと別件で人の「死」に対する実験を小川マンションで行っており、巴はその実験に利用され、死後も人間の精神を持った人形としての生活を送っていた。
巴は荒耶の実験の成功例であり、死の螺旋から脱出したが、親殺しや自らがニセモノであるという感情に苦悩していた。荒耶の細工により式に近づき好意を覚え、彼女を愛し始めた。巴は何日か経過し殺したはずの母親を目撃し、小川マンションへ行き確認することを考え始めた。丁度その頃、橙子は免許を取得し帰還した幹也に、小川マンションの調査を依頼した。幹也は式の部屋に向かうが留守で、そこで秋隆から名刀を預かり翌日式に渡した。幹也はマンションの調査を一晩で終わらせ、その調査結果を見た式は、巴と共に小川マンションへ向かい、この建造物の真実を知るが、荒耶に敗北し捕らえられる。その後、橙子と幹也は小川マンションを調査し、この建造物の真実を知る。翌日、橙子の人形館にコルネリウスが登場し、式を捕らえた旨を橙子に伝える。橙子は戦闘の支度をし、小川マンションへ向かってコルネリウスを破るが、荒耶に敗北し、首だけとなった。待ちきれなくなった幹也は、式の部屋で巴と出会い、彼を旧家に案内した後、共に小川マンションへ行く。此の時、巴に式の部屋の鍵を貰う。巴は荒耶に返り討ちに遇い消滅した。幹也はコルネリウスに目の前で橙子の頭を粉砕され、彼に苛められるが、二人目の橙子が登場し、彼は死亡した。巴が荒耶との問答で時間を稼いでいる間に式は、覚醒し荒耶の結界を破り、名刀によって彼を消滅させ、彼の野望は脆く崩れた。


・名言(原作より抜粋)

式「だっておかしいじゃないか。人間が見れるのは外見だけだろ。それを見てくれたおまえはいらなくて、心なんて見えもしないモノを見てくれなきゃイヤだ、なんて普通じゃない。普通じゃないって事は異常ってこと。ほら、おかしい話じゃないか。そいつもさ、心を見てほしかったら紙に書けばよかったのにね。臙条。おまえ、そいつと別れて正解だよ」

式「お断りだ。おまえの命なんて、いらない」

荒耶「荒耶宗蓮。式を殺す者だ」

荒耶「無こそがおまえの混沌衝動、起源である。――その闇を見ろ。そして己が名を思い出せ」



幹也「ろけっとぺんしるって、何ですか?」

橙子「黒桐。魔術師という輩はね、弟子や身内には親身になるんだ。自分の分身みたいなものだから、必死になって守りもする。・・・・・・まあそんなわけだから、きみは安心して待っていろ。今夜には式を連れて帰ってくる」

コルネリウス「Repeat!」

巴(―風は止んだし、合図も鳴った。さあ―そろそろ本気で走りはじめなくちゃ―)

コルネリウス「危ないな、危ないな、危ないな、危ないな、危ないな、危ないな、危ないな、危ないな、危ないな、危ないな」

橙子「おまえは死んだはずだ、なんてお決まりの台詞だけはよしてくれよコルネリウス。器が知れるぞ。あまり、私を失望させないでくれ」

コルネリウス「お前は――本物か?」

橙子「学院時代からの決まりでね。私を痛んだ赤色と呼んだ者は、例外なくブチ殺している」

荒耶「語るまでもない。私が幾度となく争ってきた想念、荒耶が敵とみなすモノは、救いきれぬ人間の性である」

橙子「認めろ荒耶。私達は誰よりも弱いから、魔術師なんていう超越者である事を選んだんだ」

巴「わりぃな、両儀。俺は、おまえのために死んでやれねぇわ。俺はさ――俺のために、この命を懸けなくちゃいけねえみてえだ」

巴「ああ。――それでも、この心は本物なんだよ」

巴「――そりゃあ、うちの家族はろくな連中じゃなかった。でも、こんなふうに殺されるほど、悪いヤツラじゃなかった。こんなふうに死んじまうほど、罪深くはなかったんだ・・・・・・!」

荒耶「戯け」

荒耶「最後に教えよう。おまえは何も成し得ない。なぜなら――おまえの起源は”無価値”だからだ」

荒耶「語るまでもない。私が幾度となく争ってきた観念、荒耶が敵とみなすモノとは、救いきれぬ人間の性である」


橙子と荒耶
「アラヤ、何を求める」
「――真の叡智を」
「アラヤ、何処に求める」
「――ただ、己がうちにのみ」
「アラヤ、何処を目指す」
――知れた事。この矛盾した螺旋(せかい)の果てを

式「オレ、おまえの部屋のカギ持ってない。不公平だろ、そういうのって」


感想

本作は空の境界中、理解するのに最難関な作品であり、頁数も一番多いことから、考察にも多大な時間と労力を費やし、レヴューも他の追随を許さぬほどに冗長になってしまった。
このレヴューによって一人でも多くの人の「矛盾螺旋」という作品の理解の参考になれば幸いである。
感想としては、まず原作と比較してあまりに尺が短く(自己調査の結果、尺比1:0.40)、映画の視聴だけで本作を理解するのは繰り返すが不可能である。また、本作は只でさえ理解に難いのに、あまつさえ時系列のシャッフルが行われて一層理解が困難になっている。
しかし、映画を全章観終え、原作を読破し、考察を完了した上で本章を視聴すると、以前との理解の程度が甚だしく、歓喜を覚えるほどであり、感無量である。この感覚が味わえるのならば、この時系列シャッフルも悪くないと最近想い始めた。是非この感覚を体験していただきたい。橙子が小川マンションの前で降車するシーンは素晴らしい。
本作は、原作との良い意味での違いが多く浮き彫りになっている。その最たる例は、巴と荒耶の対峙の場面である。原作では、エレベーター降車後、巴と荒耶が対峙し、会話があって、巴が荒耶に襲い掛かって、起源が「無価値」であることを宣告され消滅する。
本作では、地下の脳髄壜の前で、荒耶に真相を暴露され、後にエレベーター降車後、巴が荒耶に襲い掛かり、「無価値」宣告を受ける。ここで巴が「ここに居たんだ」と云って消えて行く。この場面が大変良い。因みに原作では襲い掛かる際に「ここに――居たから――!」と云っている。
尚、巴は荒耶に起源が「無価値」であることを宣告され、消える際にエレベーターの中に居る両儀式を目撃している(1:30:54)。しかし、荒耶には見えていなかった。巴は死ぬ際に、式の再誕を予知したのだろうか。
作品に対しては、荒耶宗蓮という人物の野望や両儀式の本質、燕條巴の人生という様々なテーマによって構成されており、大変見堪えがある。一件落着した後の式のデレには強烈な破壊力があり、何時もの蠱惑的な魅力とは一風変わった愛らしい魅力に溢れていた。{/netabare}


この五章は、一から四章を視聴した上で「両儀式」という人物について改めて考えさせる作品だった。また、荒耶宗蓮、コルネリウス=アルバという魔術師の登場と、彼らによる計画が、空の境界という作品の世界観をより一層具現化させた作品でもある。
また、三章、一章、本章と式が幹也へ寄せる想いが深くなっていることが随所で伺える。

本作は考察のし甲斐があり、非常に面白い。また現代人への処方箋のような役割を果たし、私達にカタルシスを与える。

私は全章視聴後原作を購読したが、読み応えがあって大変面白い。アニメを観た人は補足の為にも、お勧めしたい。
未視聴の方は、是非挑戦していただきたい作品である。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 50

ジョニー

★★★★★ 4.9

アニメに求められるモノを全て出し尽くした作品と思っています

通常通りに作った場合、どんなに頑張っても4時間になってしまう事でUfotable制作陣営を悩ませた作品
しかしUfoはやってくれました!
そんな原作を2時間で収めたのですw
しかも、原作の内容と矛盾の無いように。

それだけでもUfoを賞賛したい所ですが、
実際見て観ると全章中で一番の出来!!
Ufoらしい1カット毎にクリエイターのこだわりを感じるのは、どの章でも変わりありませんが、
私が一番この章を評価する理由は
テンポの良さです。
おそらく初見の方は、1シーン毎に展開される濃密な内容と不規則な時系列のストーリーに、ついて行くのが精一杯と思います
しかし、複数回観て展開を理解した上で観直すと、やや速いと思えたストーリー展開は全く違ったモノに感じるはず!
実際私の場合、今でもこの作品が『何度でも見れるアニメ』のNo.1です。

そんな作品のクライマックスについてですが、
私の中でクライマックスは15分間以上あり、異常に長い気がしますw

まぁ、ぶっちゃければ、本作品の主人公がラスボスとマンション地下で対面~ラスボス死亡までの流れなのですが、

よくよく考えると、『様々な人物が別々の場所で同じ時間軸でクライマックスを向かえ、別々のストーリーが交わり、完全に一つにまとまる』という非常に濃い内容は、通常通りに作るなら、2、3倍の時間は掛かっても仕方ないと思えます。

しかしこれも上記で述べた様に、ハイスピードな展開に思えて、実はとてもテンポが良く、逆に2,3倍の時間でやっていたら『また見たい!』とは思わなかっただろう。とさえ思います。


更にこのクライマックスでは、今作の音楽を担当した梶浦さんが空の境界史上最高の仕事をしてくれてます。
この長いクライマックスで使われたサントラ曲はたったの2曲ですが、一曲目が15分、二曲目が2分ww
皆さんも思われた事でしょう。。
『一曲目長ッ!』ってw
そぅ。実はこの一曲目、、この作品のキーポイントと言っても良い程のモノなんです。
上記でも述べた通り、クライマックスは息をもつかせぬシーン展開の応襲でその中身は、興奮、燃え、涙ありと、様々な要素が入り混じっています。
しかし、そんな複雑な展開も梶浦さんは見事にやってくれました。
シーン毎の雰囲気に合わせ、尚且つ一曲としての調和もとれ、1コマの寸分のズレも無くアニメーションにあった最高BGMを提供してくれたのです
Ufoも梶浦さんもガチで取り組んでいたという事で、お互いでかなり揉めたらしいですが、このクライマックスは、お互いの本気が滲み出てます。
これはもはや、クリエイター同士のガチバトルによって生まれた作品と言い換えても良いのでは?

ここまで散々長文でダラダラ勝手に吠えましたが、一言だけで言うなら、『一回じゃなくて、2回以上観ろ!』って事ですねw
長文失礼。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 10

75.0 5 2008年夏(7月~9月)アニメランキング5位
イヴの時間(OVA)

2008年8月1日
★★★★☆ 3.9 (876)
4745人が棚に入れました
高校生のリクオは、所有するハウスロイド「サミィ」の行動記録の中に、命令した覚えのない行動を発見する。友人のマサキを誘って記録された場所に向かってみると、そこには「イヴの時間」という不思議な喫茶店があった。そこに集う様々な人間やアンドロイド達との関わりの中で、それぞれが少しづつ影響を及ぼしあい、変わっていく。やがてそれは、外の世界へもかすかな、しかし確実に波紋を広げることとなる。

MmmM

★★★★★ 4.3

タンパク質は金属です。

日本人の歌手"KOKIA"さんの「ありがとう」という歌を若干想起させる内容でした。


舞台が明確に日本というのがこの作品が訴えかけるものに対して、一つの強力なバックアップになっていると思われます。
アンドロイドという"機械"に対して、必要以上の思い入れを持つ・あるいは周囲がそう捉える=「ドリ系」という明確なラベリングで済まされる。
貼られたラベルが違えば「自分と違う」「自分には理解できない」ものに対しての畏れを安易に誤魔化せる。
ラベルの下にはあまりにも多種多様のタグがぶら下がっていても、覆い隠せる。

お店にキープしたボトルのようなものでしょうか。
コニャック、スコッチ、色々なお酒の瓶が並んでいるが、どれにも違うタグがぶら下げられている。同じメーカーの同じ銘柄でも、全てのボトルは別のもの。
タグの名前欄に書かれた名前。山田さん、田中さん、一条院さん・・・
最後にお店に来た日。
瓶に書かれた落書き。
落書きが気に入ったのか、同じボトルに何枚もぶら下がる最終来店日タグ。
ボトルにぶら下げられているタグは「個性」なのです。
それらを全て「ウイスキー」「それ以外」というどちらかのラベルが覆い隠している。

そんなラベルを少しずつ剥がして、下に埋もれていたタグを見つけていくきっかけになるのが『イヴの時間』。


ボトル=人間と例えていましたが、これをボトル=ハウスロイドとするとどうでしょう。

機械に個性。
極端に言えば人間なんかタンパク質の塊なのに個性がある。
タンパク質の塊ごときが個性を持てるのなら、あまりに高度なテクノロジーに支えられた金属の塊が個性を持つのはさして不思議でもない話。
普段は機械を装っていなければならない、ハウスロイドというラベルに覆われたタグ付きの金属。
窮屈なラベルを外し、気兼ねなくタグを見せられる。褒められたら隠さずに喜べる場所が『イヴの時間』。


デフォルメされ過ぎない人物と写実っぽい背景を組み合わせた色彩豊かな絵柄+中途半端にSFっぽさを感じさせる音楽でボトル達の触れ合いが描かれている、素晴らしい作品でした。
何気に各話の区切り方も絶妙で、オープニング・エンディングの映像が、音楽でいうなれば盛り上がる直前に入れられる無音部分のように感じられ、これはこれで必要な要素と思えるので劇場版の方のレビューを書くのがためらわれます。

演者の方々に関しては、世界観を阻害されることは全くなかったのでこの評価です。
構成に関しては合間に匂わされる背後関係をもっと掘り下げて欲しかったという贅沢な不満が残ります。
キャラクターに関しても同様です。


血液型にまで及ぶラベリングの大好きな日本人がこの作品を見ると、そうでない人よりもさらに思うところが多くなるかと。

少なくとも自分の血液型を知らない私にはそう思えました。



スッキリしない長文な上になんかレビューっぽくないですね。すみません。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 12

kaz-zun

★★★★☆ 3.8

えすたっく


アンドロイドのお話。
アンドロイドの感情やそれを認めたくない人間の心の葛藤などを描いた作品。


大嫌いなSFの話なのだが、抵抗なく見れた。
SFなのだがまったり見れるアニメ。


声優は自分の好み含めて及第点。
作画もだいぶ好き。

劇場版をまだ見ていないのでこの程度の批評しかできなくて申し訳ないが、
劇場版次第では大きく評価を上げてくれそうな作品。

期待度大なだけに裏切られたら失望しそうでもあるが・・・

投稿 : 2019/11/16
♥ : 0

うっちゃり

★★★★★ 4.7

近未来

全6話。さくっと全部見られます。
人間とアンドロイドの共存をテーマとした作品。
テーマはありきたりですが、一つの喫茶店を中心に話が展開するという、ちょっと変わった物語です。
アンドロイドが人間をサポートしているというだけで、その他は現代とほとんど変わらないため、飛んだ未来の話という印象は受けず、妙に現実味を感じてしまいます。
また音楽や間を上手く利用し、独特の空気感が表現され、いつの間にか引き込まれてしまいます。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 7

74.5 6 2008年夏(7月~9月)アニメランキング6位
セキレイ(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1163)
7677人が棚に入れました
2020年、新東帝都に聳え立つ超巨大企業M・B・Iのビル頂上で、一人の男が高らかに鶺鴒計画の発動を宣言した。放たれた108羽のセキレイは、葦牙と共に最後の生き残りを掛けて闘い合うのだ、と…。
主人公・佐橋皆人は2浪決定の日、謎の美少女・結と出会う。この出会いが、平凡でさえない男・皆人の運命を大きく変えていくことになる…。

声優・キャラクター
立花慎之介、早見沙織、井上麻里奈、花澤香菜、遠藤綾、大原さやか、甲斐田ゆき、小西克幸、甲斐田裕子、根谷美智子、生天目仁美、朴璐美、福山潤、関俊彦、阿澄佳奈、石塚さより、小林ゆう、矢作紗友里

ligame

★★★★☆ 4.0

幾久しく

108羽のセキレイがそのパートナーである葦牙(あしかび)と共に最後の1羽になるまで戦うというお話です。
葦牙はキスをすることでそのセキレイを羽化することができます。
羽化したセキレイが葦牙と交わす誓いの言葉は「幾久しく」

主人公の佐橋皆人は最終的には6羽ものセキレイを羽化させ、そのセキレイたちは全員皆人に好意を持っているみたいです。
いわゆるハーレムですねw実に羨ましい。
6人の女の子とキスをしたんですよ。実にけしからんw
ハーレムアニメは好き嫌いが分かれると思いますが自分は好きです。
ストーリーもけっこうしっかりしていますし、なによりキャラがみんなかわいいです。
ですが、ちょっと乳を出しすぎじゃないかなぁって気はしました。
エロ路線に行き過ぎましたね。
そこが少し残念でした。

OPは主要キャラ4人が歌う『セキレイ』
とてもいい曲ですねー♪
知ってる人は知ってると思いますが、ライブVerは聴かないであげてくださいw
花澤香菜さんが好きは人は特に!

自分のお気に入りのキャラは本作のヒロインでもある結です。
性格から何まで完璧です。お嫁さんにほしい!
早見沙織さんを知ったきっかけでもあります。
早見さんが演じたキャラの中では1番好きですね♪
個人的に早見さんの代表作だと思います。

あまり評価されてないこの作品ですが私は好きです♪
キャラがかわいい作品=私が好きな作品なので^^

投稿 : 2019/11/16
♥ : 13

takumi@

★★★★★ 4.1

たった1人の大切な人と自分のために

舞台は2020年の新東帝都。
主人公は、大学を2浪してしまった佐橋皆人。
ある日、謎の美少女と出会ったのをきっかけに、
鶺鴒計画なるものに巻き込まれながら、
彼の運命が大きく変化していく。というお話。

鶺鴒計画というのは、極秘のプロジェクト。
そのために解き放たれた108羽の鶺鴒(セキレイ)が、
たった一人の葦牙(あしかび)を探し出し、最後の1羽になるまで共に闘い抜き、
最終的に残った葦牙は世界の命運を手に入れ、
セキレイは最も好きな人と永遠に結ばれるという計画のこと。

さて、セキレイというだけあって、当然・・鳥の一種なんだけれど、
見かけは人間と変わらず、ほとんどが女性の中、少数だが男性もいる。
彼女達&彼らはキスなどの粘膜接触をすることで羽化し、
葦牙に仕えるようになるというわけ。

主人公の皆人は結局、出逢ったセキレイ6人を羽化させ
みんなから愛されているという羨ましさw

さて、輪郭はこの程度にして、感想を・・

巨乳さんがたくさん登場するハーレム作品ということで、
個人的にはあんまり興味が湧かなかったジャンルでもあり、
キャッチさんからオススメいただくまでは、タイトルすら知らなかった。

で、観てみると・・・これが予想以上にかなり面白く、可愛く、
数々のバトルシーンは見た目楽しいものの、
その闘う意思や意味を想うと、ものすごく切ないものがあり、
単なるハーレムおっぱいアニメではなかったのだと思い知らされ、
奥が深い、けっこう良い作品だったな、と。

近年に見る亭主関白とは違い、どちらかというと平安時代のように、
皆人はセキレイ達から愛され、尽くされ、女同士が闘い合うので
ともすれば絵的な心配もあったのだけれど、そんな心配は無用だった。

なにしろ、皆人のどこまでも優しく穏やかな性格がとてもいい。
そして豪華というか贅沢というか、女の子たちのキャラが被ることなく、
それぞれの個性と雰囲気が楽しめたのも良かった。
中でも特に一番可愛く思えたのは、くーちゃんこと草野なんだけど、
実は自分自身の境遇とものすごく近いものがある焔には
なんだか他人と思えない親近感と感動を覚え、気に入ってしまった。

ってことで、このまま2期目視聴に突入しま~す。


投稿 : 2019/11/16
♥ : 36

01oinaris

★★★★☆ 3.5

ストーリーは悪くないし、面白い。だが…

いわゆるバトル系ハーレム微エロアニメの典型例。
バトル系ハーレムエロのお約束として、服は破けるしパンチラ多いし、佳境になればパンイチバトルです。
でも最後の一枚だけは決して破けないんよね…服は脆いのにパンツは最強…傷一つつかず。
一体どんな生地を使ってるんだろうか…興味津々。

斬新だったのはメインヒロインのキャラ設定。
体育会系脳ミソ筋肉バカ(いわゆるサ●ヤ人のようなヤツ)をメインヒロインにするとは…これは新しい。でもこれはこれで面白かったし、ストーリー的にキャラが浮くこともなく、まとまっていた。
その他、おんぼろアパートの管理人さんが美人で料理上手で怒るとめっちゃ怖いとか…音無響子(めぞん一刻)を思い出したり。
全般的に悪くはない。第二期もあるから見ますよ、私は。

残念な点を挙げるとすれば…そしてこれが致命的なんだろうけど…
女の子キャラがあまり可愛く無くて萌えない。
ハーレム系で女子に萌えないって…すごく残念。
原作者をちょっと調べてみると、BL系をよく描いておられる方みたい。
どおりで、男性キャラは普通に上手く描けているし美男子多いわけだ。
(しかもED曲中で一部BL系の描写有り…腐女子は萌えるが男は萎える…)
あとは、登場人物が多い割にはあまり顔やキャラの違いが鮮明でなく、途中から誰?これ?となってくる。
もう少し女の子キャラを上手く描くことができれば、もっと男を惹きつける作品になるはず。
とりあえず第二期も見てみます。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 6

72.1 7 2008年夏(7月~9月)アニメランキング7位
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0-ゴーストインザシェル(アニメ映画)

2008年7月12日
★★★★★ 4.1 (322)
2865人が棚に入れました
時代は21世紀、第三次核大戦と第四次非核大戦を経て、世界秩序は大きく変化し、科学技術は飛躍的に高度化した。その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ(義体化)技術が発展、普及した。その結果、多くの人間が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイド、バイオロイドが混在する社会の中で、テロや暗殺、汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に防ぐ内務省直属の攻性の公安警察組織「公安9課」通称「攻殻機動隊」の活躍を描いた物語。

声優・キャラクター
田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大木民夫、玄田哲章、榊原良子、家弓家正

noindex

★★★★☆ 4.0

CGイラネ。そう囁くのよ、アニオタのゴーストが。

ぽすれんでレンタル。
ずっと前に観たけどまた観たくなったので、せっかくだから2.0の方を観てみた。
押井守の映画はうる星やつら2BDやイノセンスやパトレイバーやアヴァロンも観たけどなんか記憶に残らないんだよな…。
攻殻はマトリックスでオマージュされた柱の破片が飛ぶ所しか印象に残ってなかった。

映像が一部がCGに差し替えられているようだけど、今見るとCGパートのほうが古臭い。手描きアニメの方は完全と言っていい完成度なので興醒めにしか感じなかった。作画5.0にしないのはCGのせい。でもSACのOPのあの酷いCGよりはマシかなと思うけど。
ただ、色調を変えているようで映像が新しくなった気はする。最近のアニメって昔より彩度を上げてるんだね。

内容については、トグサがなんで9課にいるのかや義体についての説明はしてるので、やっぱりSACよりこっちを先に観た方がいいのかなと思った。
今観ても、自我とは?生命の定義とは?というテーマ性の奥深さは色あせないなと感心したが、でもやっぱり見る人への説明を放棄しすぎだよね。SACもそうだが。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 7
ネタバレ

テロメア

★★★★★ 4.3

【簡単解説】プロジェクト2501に関するレポート

そうしろと囁くのよ、私のゴーストが。

攻殻機動隊その映画第一作品のリメイクで、独特の世界観、宗教観、哲学が秘められています。戦闘シーンが最高にクール!


簡単に簡潔にストーリーを説明します。
{netabare}少佐率いる公安9課はゴーストハック(一般人の人体を奪い操作すること)をしている謎のハッカー(人形使い)をとらえようと動いている。そしてついに捕えるもなぜか6課が干渉してきて‐-。{/netabare}

ここで各組織のねらいを整理します。
{netabare}公安9課はゴーストハック事件の真相解明。
人形使いは生存するために9課に接触。
6課はプロジェクト2501の隠匿。
ガベル共和国はODA資金援助の交渉に。
旧ガベル共和国の旧指導者は日本に滞在中で外交的カードの一つになっています。
プロジェクト2501は後に{netabare}人形使いである{/netabare}とわかります。
{/netabare}

という感じです。これだけ分かれば概ねOKかと思います。詳しい考察は他の方の感想をどうぞ。


なんといっても見どころは
{netabare}少佐VS多脚戦車!作中の山場になっています。筋肉の動きや戦車の動き、武器の操作などの数々の演出が鳥肌物でたまりません!
ほかの戦闘シーンですが光学迷彩を駆使し格闘するシーンはかっこよすぎました。どこか奇妙でシュールな様がよかったです。{/netabare}

素晴らしく作りこまれた作品で何度見ても新しい発見があり飽きません。
動きも意味が分からないほど良いですし映像美でたまらないです。


良くも悪くも考えさせられる一作。
知的な気分で感慨にふけってみては。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 6
ネタバレ

Etzali

★★★★★ 4.1

殻の中の自我

≪GHOST IN THE SHELL(劇場版)視聴済≫

自我を発展させる為には殻に閉じこもったままでいるか、それとも殻に閉じこもらず(電脳化)によって自我を発展させるかという問いに私は電脳化によって自我を発展させる方を選ぶと思う。 なぜなら、自分自身の「世界」を広げる為にも情報は必要不可欠だからだ。

その自我の発展に関しては人間だけが持ちうる特権なのか? 自我(学習能力や感情)と置き換えた場合、動物にだってそれは存在する。またその自我は動物だけに与えられたものなのか?電脳化が進んだ未来にも人の形をした人形にだって自我を持ちうるのではないか。
そうでないとするのならそれこそ「殻」に閉じこもったままの自我ではないか。

最後に{netabare}~「自分が自分自身であり続ける為には自分をある限界に制約し続ける」という素子の言葉{/netabare}は今の自分に満足せず、もっと世界を認識して視野を広げろというメッセージのように私は思いました。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 10

68.7 8 2008年夏(7月~9月)アニメランキング8位
ひだまりスケッチ×365(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (442)
2674人が棚に入れました
『ひだまりスケッチ×365』は、「ひだまりスケッチ」の第2期シリーズ。
「365」とは、1年の365日と人間の平熱である36.5℃との2つの意味があり、蒼樹うめ自身の案によるものである。

声優・キャラクター
阿澄佳奈、水橋かおり、後藤邑子、新谷良子、松来未祐、釘宮理恵、福圓美里、沢城みゆき、チョー、木川絵理子、蒼樹うめ

nk225

★★★★★ 5.0

松来未祐さん、家族の意向で病名公表 死因は「悪性リンパ腫」

憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆの。
親元を離れ、学校のまん前にある小さなアパート『ひだまり荘』で一人暮らしをはじめたゆのは、そこで同級生の宮子、先輩の沙英とヒロの三人に出会う。
美術家の変わり者が集う事で有名なひだまり荘では、毎日がてんやわんやな出来事ばかり。
しかし、慣れない生活に戸惑いつつも、優しく温かい仲間に囲まれながら、ゆのは今ゆっくりと夢に向かって歩き出す。

ひだまりスケッチ×365 第1巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第1巻。
「ひだまり荘」で暮らす主人公・ゆの、同級生の宮子、上級生のヒロや沙英の日々を描く。
第1話「4月5日 2月9日、10日、14日、15日 はじめまして!うめてんてー」と第2話「2月6日 サクラサクラ」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第2巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第2巻。
先生が紹介してくれた神社へ写生しに向かったゆのたち。
神社へ着き絵を描いてい彼女たちの前に、ひとりの少女が現れる。
第3話「5月27日 狛モンスター」と第4話「3月16日-23日 まろやかツナ風味 10月31日 ガガガガ」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第3巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第3巻。
高校の合格祝いも兼ねて、智花がひだまり荘にやって来た。
ゆのたちは智花が好きな餃子を作るのだが…。
第5話「3月25日 おめちか」と第6話「7月30日 さえ太 11月11日 ヒロえもん」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第4巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第4巻。
入学式当日を迎え朝から落ち着きのないゆのたち。
そんな中、朝食の準備をしていたひだまり荘へ、ある人物がやって来る。
第7話「4月7日 入学式と歓迎会」と第8話「10月13日 お山の大将」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第5巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第5巻。
夏休み中の生徒に暑中見舞いを書いていた吉野屋先生だが、校長から仕事を押し付けられ…。
第9話「8月5日 ナツヤスメナーイ 12月3日 裏新宿の狼 PARTII」と第10話「6月8日 まーるニンジン」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第6巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第6巻。
お昼休みに屋上で寝たせいで眠気まなこで体育をしたゆのは、体育館にジャージを忘れたことを思い出し…。
第11話「9月28日 パンツの怪」と第12話「7月7日 見ちゃダメ 7月8日 四人」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第7巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第7巻。
両親との再会を果たすために帰省していたうめ先生が、ひだまり荘に戻って来て…。
第13話「1月10日 おかえり…うめ先生」とTV未放映エピソード「2月24日 ポラロイドン 2月25日 忘れてないよ」を収録。

松来未祐さん、家族の意向で病名公表 死因は「悪性リンパ腫」
アニメ『ふたりはプリキュア Splash☆Star』のチョッピや『ひだまりスケッチ』シリーズの吉野屋先生の声を務め、10月27日に亡くなった声優・松来未祐さん(享年38)の病名が「慢性活動性EBウイルス感染症」で、最終的な死因が「悪性リンパ腫」だったことが、わかった。15日、松来さんの公式ブログで公表された。

「松来未祐を応援してくださった皆様へ」のエントリーで更新されたブログでは「昨日12月14日、松来未祐の四十九日が無事に終わりました」と報告。「ご遺族の『同じ病気の一人でも多くの人が、早期発見により助かって欲しいので、病名を公表したい』」との意向があったとし、病名「慢性活動性EBウイルス感染症」、死因は「悪性リンパ腫」と明かした。

また、松来さんのこれまでの経緯について「体調不良が続き検査を重ねていましたが、原因がわからないまま、6月30日に急性肺炎で緊急入院をすることとなりました。精密検査の結果『慢性活動性EBウイルス感染症』という非常に症例が少なく、難病指定もされていない難しい病気であることが判明し、そこから松来未祐の闘病生活が始まりました」と説明。「9月4日には奇跡的に一時退院が認められましたが、9月18日再入院。10月27日午後10時18分永眠いたしました」とした。

「私どもスタッフから見ても、辛い治療にもいつも前向きに立ち向かっていて、必ず完治して復帰できると信じておりました」と無念さをつづり「本人も、いつか手記を出して同じ病気に苦しむ人の支えになりたいと考えていました 今回の公表を機に、より多くの方に『慢性活動性EBウイルス感染症』という病気を知っていただき、早期発見と治療法の進展に繋がることを願っております」と記した。

最後は改めて「松来未祐を支えてくださった全ての方々に、スタッフ一同、心より感謝申し上げます」と伝え、両親からのメッセージを添えた。

松来未祐さんご両親のメッセージ

「娘の闘病生活については頭が下がるほど立派でした。ただ、ただ、仕事に復帰したい一念だったと思います。亡くなる直前まで意識はあったようで、言葉を発することはできませんでしたが、こちらの問いかけにはコックリと頷いていました。声優仲間の他ご縁のあった方々からの多大なご協力、ご支援、ご厚情に親として驚くとともに感謝に堪えません。また、これまで長い間松来未祐を応援してくださった多くのファンの皆様、本当にありがとうございました」

声優・松来未祐さんが38歳の若さで逝去。突然の訃報に関係者やファンからショックの声多数
7月より病気療養のため休業していた声優・松来未祐さんが、平成27年10月27日、38歳で永眠されました。松来さんといえば、『ひだまりスケッチ』吉野屋先生、『這いよれ! ニャル子さん』クー子、『さよなら絶望先生』藤吉晴美、『たまゆら』八色ちもなど、数々の人気キャラクターを熱演。ラジオや音楽の分野でも大活躍してきました。今回の発表は、所属する81プロデュース、および松来さんの個人ブログにて報告されています。

ご自身のブログでもたびたび「私は治療がんばるぞ!」、「早く治して、迎えにいきます!」といった治療に専念している様子が書かれていたほか、9月には楽しげな誕生会の様子を公開していたこともあり、多くの関係者・ファンが突然の訃報にショックを受け、「早すぎる」「悲しい」といった声が寄せられていました。

松来さん生来の明るさや優しさを悼むコメントも多く、松来さんがいかに周りの方々に笑顔を振りまいていたかが伺えます。

在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。

『魔法少女まどか☆マギカ』から『ひだまりスケッチ』まで秘蔵資料&作品多数! こだわりの“蒼樹うめ展”10月3日より開幕

●内覧会には蒼樹氏も登場! ライブドローイングを披露
マンガ『ひだまりスケッチ』や、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクター原案などで知られる蒼樹うめ氏の展覧会“蒼樹うめ展”が、2015年10月3日(土)~12日(月・祝)の期間、東京・上野の森美術館にて開催!オープン前日となる本日10月2日(金)、報道陣向けの内覧会が行われた。

蒼樹氏初の個展となる本展では、マンガ原稿やイラストだけではなく、初公開の設定資料やデザイン画、描き下ろし作品など、貴重な作品・資料が一挙展示! キュートで華やかな“蒼樹うめの世界”を存分に味わうことができる。

そして内覧会には、蒼樹氏ご本人も登場! 報道陣を前に、その場でイラストを描く“ライブドローイング”を披露してくれた。登壇した蒼樹氏は、「最初に個展のお話をいただいたときには、なんと分不相応なと、大変不安でした」と率直な感想を語り、「私なりに、肩肘張らずにリラックスして、ニコニコと観ていただける展覧会ができたらいいなと思い、今日までコツコツと作らせていただきました」と本展をアピール。展示はもちろん、グッズなどの細部に至るまで蒼樹氏の意向が反映されているそうだ。

ライブドローイングでは、本展のメインビジュアルにも登場している『ひだまりスケッチ』のゆのと、『魔法少女まどか☆マギカ』キュゥべえを生描画。色えんぴつで頭の大きさなどのアタリを取ると、そのまま太さの違う2種のサインペンで直描き! 約20分ほどの間で、ゆの&キュゥべえが描かれていく。ちなみにゆのは蒼樹氏の美大生時代に生まれたキャラクターだというが、キャラクター自体は「私が落ちこぼれていた、予備校生時代の分身」とのこと。本展の作品には蒼樹氏直筆の制作秘話も併せて展示されており、こういった制作秘話を知ることで、より一層作品を楽しむことができそうだ。

さて、ここからは展覧会の模様をちょっとだけご紹介。第1章~第5章の章立てで、幼少期から学生時代、『ひだまりスケッチ』に『魔法少女まどか☆マギカ』、そしてイラスト制作や同人活動などの多岐にわたる創作活動まで、蒼樹氏の歩みを一望することができる。実際に蒼樹氏が使用している機材を展示した“原稿の部屋”も必見だ。

◆第1章“蒼樹うめとは”
蒼樹氏の幼少期の作品や、学生時代のデッサンなどが展示。蒼樹氏手作りの焼きビーフンを再現した食品サンプル(!)の傍には、レシピも!

◆第2章 『ひだまりスケッチ』の世界
4度にわたりテレビアニメ化もされた、蒼樹氏の代表作『ひだまりスケッチ』。各種イラストや原稿のほか、“ひだまり荘”を再現した一角も!?

◆第3章 原稿の部屋
蒼樹氏の仕事場を再現したコーナー。幾多の作品が、すべてこのコーナーと同じ環境で制作されたのだ。

◆第4章 キャラクター原案『魔法少女まどか☆マギカ』
社会現象にもなった『魔法少女まどか☆マギカ』は、蒼樹氏がキャラクター原案を担当。キャラクターたちの魅力を、蒼樹氏みずから解説している。

◆第5章 「蒼樹うめ」の仕事
連載作品やイラスト提供、企業とのコラボなど、さまざまな作品も一挙展示! コミックマーケットのカタログイラストには、蒼樹氏の熱い想いも添えられていた。

本展では作品展示やグッズ販売のほか、蒼樹氏が不定期で来場し行うドローイングイベントやサイン会、蒼樹氏本人や声優の阿澄佳奈さん(『ひだまりスケッチ』ゆの役)、悠木碧さん(『魔法少女まどか☆マギカ』鹿目まどか役)による音声ガイド(700円[税込])など、“蒼樹うめ展”を味わい尽くす仕掛けが盛りだくさん!

蒼樹うめさん初の個展「蒼樹うめ展」 7月3日から前売り券が全国にて発売開始
10月3日~12日に上野の森美術館にて開催される人気イラストレーター・マンガ家の蒼樹うめさん初の個展「蒼樹うめ展」。前売り券が7月3日から発売されることがWebサイトや公式Twitterアカウントにて発表されました。同時にWebサイトもリニューアルされ、「見どころ」「チケット情報」「関連イベント」が新たに公開されています。

2007年11月18日に開催された番組イベント「超ひだまつり」において、第2期『ひだまりスケッチ×365』(さんろくご)が製作されることが発表された。「365」とは1年の365日と人間の平熱である36.5℃との2つの意味があり、蒼樹自身の案によるものである。2008年7月より第1期と同じ放送局で全13話が放送されたほか、DVD用に特別編が一本製作されている。

内容は原作にほぼ忠実だが、各話の順番はバラバラで、また時系列順でもなくバラバラである。第2期ではゆのは1年生。

このアニメの大きな特徴として、実写取り込み画像とスクリーントーン状の背景を効果的に使用していることが挙げられる。特に第2期では料理の実写取り込み画像が多用されており、オーディオコメンタリーによれば、スタッフが実際に調理した物を撮影して使用している。

パートの冒頭には映画のフィルム音と併せた5秒前からのカウントダウンが流れ、2期ではヒマワリやウメなどの花を見立てたデザインのものが使われている。

ひだまりスケッチの新たな挑戦として、アニメ業界史上初、作品単体のテレビショッピング、 その名も『ひだまりスケッチ テレビショッピング』がTOKYO MX 8月14日(火)21時~22時『ゴールデンアワー』内にて放送された。

対象商品
ひだまりスケッチ×365 Blu-ray Disc Box(8月22日発売)

オープニングテーマ
「?でわっしょい」

エンディングテーマ
「流星レコード」

投稿 : 2019/11/16
♥ : 41

こたろう

★★★★☆ 3.9

好きだけど嫌い

ほのぼの日常系第2期です。
1期も含め、ちょっと例え話で批判してみます。


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むか~し、むかし、
”萌え4コマ漫画”という、ちょっと淡白な味わいの新しい食材が市場に出回りました。

東の天才シェフ、シャフトは、他の誰にも真似のできない調味料でオリジナルのレシピを考案し、斬新な味わいの”ひだまりスケッチ”を世に送り出しました。

西の料理の鉄人、京アニは、その素材の旨味を徹底的に引き出すために、愚直にひたすら入念に丁寧な仕事をし、”けいおん”という料理を完成させました。

両者の選らんだ食材は産地が同じで質にもほとんど差はありません。
文化は違えど、料理人としての実績や才能、世間での評判も互角。

ですが、一般大衆から美食家まで、圧倒的大多数が美味しいと言ったのは”けいおん”でした。

”ひだまり”は確かに美味しいけど、調味料の味が強すぎたのです。
皆は言います、「あれなら食材が何だって同じだ」、と。
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シャフトは得難い制作会社だし、新房監督は鬼才であると思っています。
だけど物事には向き不向きがある。
時系列シャッフルとか、
書き文字の演出とか、
チラチラ切りわかる画面とか、
ヘンな擬音とか、
余計な事はしないで頂きたい。
そんな小細工で誤魔化さなくても、充分にいいものが作れる筈なのに。


作画は高クオリティ。ほのぼのした空気もイイ。可愛いキャラクターもすっごく好き。
しかし、シャフト演出は気に入らない。
私にとっては不思議な、評価の難しい作品です。


嫌いは好きの裏返し。文句いいながら3期も当然見ますけどねw

投稿 : 2019/11/16
♥ : 9
ネタバレ

キャシャーン

★★★★★ 4.2

ひだまり荘は今日も平和です(⌒‐⌒)

コミック原作 既読

まったり日常系アニメ ひだまりスケッチの第2期です。

1期と大きな変化はありませんが、作画が良くなったように感じます。また実写表現がかなり減ったので、シャフト特有のくどさがだいぶ緩和されてなお見やすくなった印象を受けました。

時系列シャッフルもお馴染み要素。
ストーリーは1期の続きからではなく、どちらかと言えば補完性が強いです。
ゆのっちがひだまり荘に来た日いわばこのアニメの原点が{netabare}1話で{/netabare}語られます。
ギャグの演出が格段に上がっていて個性的なキャラがさらに立っていて面白かったです。
宮ちゃんが大好きな自分としては、4話のAパートが至高でした!この話だけで宮ちゃん評価さらにUP↑↑↑です。
{netabare}
「自由が一番いいから良いんだよ~」
何とも宮ちゃんらしい素晴らしい言葉ですね。
{/netabare}
OPが1期より好きでした。
宮ちゃんの食事シーンが毎話変わってるので違いを見つけるのが楽しかったです。

いろいろパワーアップした2期。
相変わらずひだまり荘は平和でのほほんとしてました。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 21

67.7 9 2008年夏(7月~9月)アニメランキング9位
劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇(アニメ映画)

2008年9月6日
★★★★☆ 4.0 (216)
1662人が棚に入れました
劇場版第1弾。2008年9月6日公開。上映時間113分。第一部からシモン復活~四天王全員撃破までの内容を再構築した総集編となっており、シモンとカミナの男の友情と、シモンの成長を中心に描いた物語となっている

声優・キャラクター
柿原徹也、小西克幸、井上麻里奈、福井裕佳梨、伊藤静、斎賀みつき、檜山修之

ks

★★★★★ 4.3

お前を信じるな。お前を信じる俺を信じろ!

題名はある偉大な男の言葉です!本当に偉大でした。…。


さて、この映画は友達に見てみろと言われて見ただけで知識はないまま見たのですが、大当たりでした!

ロボアニメで、弱気な少年が兄貴分の青年と共に地下深くに埋もれてたロボを見つけたときからこの物語ははじまります。

戦闘はあつく、手に汗にぎる暑いバトルで見てて退屈しませんし、ギャグもいい!

そして中盤で衝撃の展開が待ち受けており、最期までその勢いのまま突っ走ります!!

いや~凄かったです!衝撃的すぎてヤバイです。少し欝になっちゃうかも?

そしてラガン編へ…。続きが気になってすぐに続きをかりてきてしまいましたwwいい忘れてましたが、この映画は二部作で紅蓮編とラガン編があります。

この紅蓮編を見た方ならきっとラガン編が見たくなって仕方なくなります!ほんと、面白かったので見てない方は是非!

投稿 : 2019/11/16
♥ : 14

AKIRA

★★★★★ 4.3

お前を信じろ!!お前を信じるオレでもない、オレが信じるお前でもない。お前が信じる、お前を信じろ!!

やや追加はありますが基本的にはTVシリーズの前半部分の総集編ですね

てっきりロージェノムの対決までやると思ったら四天王まででした。尺の都合もあると思いますが…
流石に四天王のうち後半の3人をまとめてやるのはちょっと…

まぁメインともいえるシモンの成長部分だけは描けていたので良し。初めて見ると多分世界設定とかわからないと思うけど

個人的には作画力が上がっていたのと主題歌が相変わらず良かった点ですね。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 7
ネタバレ

daruma

★★★★★ 5.0

改良

大体が総集編ですが、新作カットもいくつかありました。

何度見てもシモンがアニキの死を乗り越えて復活するシーンは泣けます。

{netabare}この作品のラストバトルが大きく改変されていて、四天王の三人とヴィラルと同時に戦います。最後は合体までしたりして、TV版違った戦いが見れて満足です。{/netabare}

TV版で展開が遅くて飽きてしまった部分がまとめられていたので、気分が途切れることなく観終えることができました。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 3

67.2 10 2008年夏(7月~9月)アニメランキング10位
CLANNAD [クラナド] もうひとつの世界 智代編(OAD)

2008年7月16日
★★★★☆ 4.0 (225)
1388人が棚に入れました
京都アニメーション制作の大ヒットシリーズ「CLANNAD」番外編。本作の主な登場人物は、朋也と少女たち(渚、杏、椋、智代、風子、ことみ)。TVシリーズでは、渚を主な相手役としてストーリー展開されていたが、「もうひとつの世界 智代編」での朋也の相手役は智代。物語は「朋也と智代が付き合いはじめて1カ月の時点」という設定となっている。なお、アニメーション制作はTVシリーズと 同じく京都アニメーションが担当している。
【ストーリー】
部活もせず毎日をぐうたらに過ごしている岡崎朋也。進学校の中では浮いた存在で不良扱いされている。そんな朋也を毎朝起こしに来る一人の生徒・坂上智代。お弁当を作ったりこまめに世話を焼いてくれる彼女の目標は生徒会長になることだった。ある朝、いつものように智代が朋也を起こしにくる。それは、生徒会長選挙当日。二人が付き合い始めて1カ月が経とうとしていた…。

noindex

★★★★☆ 3.2

意外といい?

アニメ放題にあったので視聴(なぜか杏編は無い…)。

あの本編を見た後では、さすがに萎える…。
智代となんとなく付き合うようになってイチャイチャしてる朋也…。
しかも周りがいい人ばかりだった本編とは違い、見てて胸糞悪くなるシーンも多い…。

…と思ったけど、本編のようなファンタジー要素などないドラマ的な話で割といい気もした。
秒速五センチメートルが好きな人とかはクラナド本編見てなくてもこれ単体で見られるのでは。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 11

totehi

★★★★★ 4.7

人生の宝を探しに行こう

アニメ版CLANNADではなかった智代ルートのアニメ化。智代が好きな自分は迷わず見ることが出来た。


感想
まったく原作と同じ展開で智代の家族とか出てきます。生徒会長と不良はやっぱり壁が多きますね。でもそれを乗り越えられる二人って感じの物語です。
これを見て続編が知りたいなら「智代アフター ~it’s a Wonderful Life~完全版」(非R18)をやってみるといいかもですね。PC版にない追加シナリオが凄くいいんですよ。タイトルの由来もこれだし、むしろここから始まるからなと。


「さあ、いこう 世界は美しく そして人生はかくも素晴らしい」

投稿 : 2019/11/16
♥ : 12

keylove

★★★★★ 4.7

智代もやっぱり可愛いです。これはこれで泣けますし、雰囲気出てます

いわゆるクラナド外伝ですけど、もともと智代のキャラが素晴らしいので
観て損はないと思います。この章ではクラナド本編とはまったく違う智代ちゃんを見ることができます。本編でも充分に可愛いのですが、この章の智代ちゃんは本当に可愛いです。

もちろん、まったく別の物語なのでクラナドと同じに考えてはいけませんけど
それでも主人公と智代の葛藤や愛情はきれいに描かれていて
この章を観ることによって、さらに智代のことを好きになること間違いなしです。智代ちゃんはスポーツ万能、頭は良くて生活態度も良好。
言うことないヒロインになれるんですけどね。
本編ではそういう描き方をされてない部分があるので、これで修正したというか、本来の智代ちゃん像を活かしたのでしょうね。
本当に魅力的な内容になっています。

そもそもクラナド自体がそれぞれすべての女性キャラが好かれて当然の設定なので、誰もが惚れられて当然なのですね。

渚の設定がずるいぐらいに良すぎるんしょう。
それが好きでもありますけどね。

タイミングとしては一期のあとに観るのが良いかと思います。

これはこれで、オススメできます!

投稿 : 2019/11/16
♥ : 11

66.9 11 2008年夏(7月~9月)アニメランキング11位
乃木坂春香の秘密(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (707)
4175人が棚に入れました
私立白城学園高校に通う主人公・綾瀬裕人のクラスメイトである乃木坂春香は容姿端麗才色兼備な深窓の令嬢であり、「白銀の星屑(ニュイ・エトワーレ)」・「鍵盤上の姫君(ルミエール・ドゥ・クラヴィエ)」など数多くの美称を持つ学園のアイドルである。
だがある日、裕人が親友・朝倉信長の代わりに図書室に本を返却しに行った際に彼女がアキバ系であることを知ってしまう。それにより裕人はいつしか春香と交際することになる。

声優・キャラクター
能登麻美子、羽多野渉、後藤麻衣、佐藤利奈、清水香里、植田佳奈、松来未祐、生天目仁美、高木礼子、宮下栄治、大須賀純、安元洋貴、立木文彦、久川綾

やじゃぁあ

★★★★★ 4.1

恋愛:コメディ=6:4

どちらかと言えば恋愛、純愛に比重が偏っていますが、ほのぼのとしていて観ていると心地よさを覚えるような、微笑ましくなるような作品です。
アキバ系美少女と好青年が秘密を共有しながら恋に落ちていきます。この作品のポイントはこの秘密にあります。といっても、アキバ系ということ自体ではなく、秘密を共有しているということがキモでしょうか。
その軸はぶれる事がなく、生かされてると思います。
タイトルが涼宮ハルヒの憂鬱と似ていますが、内容は全く違いますよ、

恋愛系好きな人はそれなりに楽しめると思います。何だかんだでうまくいくので、ストレスなく観れるのも好感が持てます。一気に見るより、時間の空いた時にちょいちょい観ていくといいかもしれません。

主人公の笑顔で回を終わるのって案外悪くないですね。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 11

oki96

★★★★★ 4.1

能登かわいいよ能登。

オタク系ラブコメディーに当たる作品です。

能登さん好きなので、ちょっと評価が甘いかもしれませんが、この作品ものすごく気に入りました。これは正に能登かわいいよ能登への能登かわいい能登作品です。

お嬢様がオタクと言う設定です。でも、このお嬢様オタクは能登キャラです。能登ファンにとってはもうたまりませんでしょう。能登さんのオタク萌えですね。

設定がちょっと斬新で良いと思いますよ。展開はちょっと遅くて、見え見えですけど、全般的に面白いですよ。まあ能登春香が可愛すぎるので、正直見え見えでも全然大丈夫でした。

特に「うるさい、うるさい、うるさい」と「アキハバラには私とだけ行くんですぅぅ~~」にはもう萌え死にました。何度観ても、聞いても萌え死にます。

声優陣もものすごく豪華です。能登さんは能登かわいいよ能登ですけど、他にも佐藤利奈さん、植田佳奈さん、釘宮さんも登場してますよ。

でも、オタクは絶対迫害される設定には反対ですね。現実にはそんなに酷くないとおもいますよ。

まあ能登さん好きなら是非見てください。

能登かわいいよ能登です。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 19

だんちょー

★★★★☆ 3.8

可愛すぎて死にたいw

キャッチしている皆さんのレビューを見て、興味を持ち観始めました。

アキバ系趣味を隠している令嬢の乃木坂春香とそれを知ってしまった裕人との微笑ましい恋愛ストーリー。

ちょっぴり笑え、ちょっぴりエロで、ちょっぴりいい話があり。

こういうストーリーは考えないで観れるので楽しいです。

1クールなので一気に観てしまいましたw

はるかの第一印象はハルヒの『朝比奈みくる』っぽいなぁって思ってましたが・・・

声が能登麻美子様♪あの容姿にこの声でアニメ好きとは(;゚∀゚)=3ハァハァ

私の嫁になりませんか(爆)

くっ・・・ 、春香可愛いよ春香www

投稿 : 2019/11/16
♥ : 15

65.8 12 2008年夏(7月~9月)アニメランキング12位
DEATH NOTE-デスノート リライト2 Lを継ぐ者(アニメ映画)

2008年8月22日
★★★★☆ 3.8 (141)
1080人が棚に入れました
「そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ」という力を持つ、死神が落とした恐るべきノート・デスノート。
天才的な頭脳を持ち、退屈を持て余していた高校生・夜神月(ヤガミ・ライト)がそれを拾った時から、すべては始まった。デスノートを使って、世の中に溢れる犯罪者たちに次々と死の制裁を下していく月(ライト)は、いつしか「キラ」と呼ばれるようになる。
果たして月=キラは、世界を救う救世主なのか。それとも独裁的な殺人者なのか。
キラを崇拝する者、その行為を否定する者。世界は大きく揺れ動いていく…。
ネタバレ

ゅず

★★★★☆ 3.4

ゲームを始めようか。

【一言紹介】
ノートを使いこなす頭脳がないと
話にならない。

【評価的なもの】

面白いとも思うけど、
好きとは違うから評価しずらいので
こんな感じ。

【ゅずわーるど特別編】
【頭を使うゲームの紹介】
{netabare}
【あらすじ】
ある家族が国境を超えるために
ボートを使って
川を渡らなければいけません。
家族みんなで
国境を超えてください。

【ルール】
・ボートは父、母、執事しか動かすことができません。
・ボートは操縦者いれて2人しか乗れません。犬も一人として数えます。
・ボートは操縦者が乗って行ったり来たりしないといけません。
・誰一人として死なせてはいけません。

【家族構成】
父→ボート運転できる。母がいないと娘2人を殺害します。
母→ボート運転できる。父がいないと息子2人を殺害します。

息子2人
娘2人

犬→執事がいないと家族に噛みつき、家族を殺害します。
執事→ボート運転できる。

【やり方】
紙を○に切って家族の名前を書いて
動くように。
鉛筆を横向きにおき、境界線を作る
って実際にやると
わかりやすいです。


○◻︎

========
☆ ▲ oo 00

って感じで



【答え合わせ】
{netabare}
①執事と犬で渡る→犬を置いて執事戻る
②執事と息子または娘一人で渡る→犬と執事が戻る

③②で息子を連れていった場合は父が息子2人目、娘の場合は母が娘2人目で渡る→渡った父または母が戻る

④母と父で渡る→向こう岸に息子2人なら父を置いて母戻る、娘2人なら母を置いて父戻る

⑤執事と犬で渡る→④で向こう岸にいる母または父戻る

⑥⑤で父なら息子、母なら娘と渡る→執事と犬戻る

⑦執事と息子、娘の2人目が渡る→執事戻る

⑧執事と犬が渡る

でハッピーエンド☆
こんな家族は嫌だけどね。
昔、教えてもらった頭を使うゲームでした

{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2019/11/16
♥ : 18
ネタバレ

ato00

★★★★☆ 3.7

※)注意 あくまで総集編です。

前編後編2部構成。
後編にまとめて感想を書きます。

TV版37話の総集編です。
決してリライト(書き換え)ではありません。
再編集です。
その辺、お間違えなく。

新作カットもわずかに存在します。
特に冒頭とラスト。
後編冒頭の前回のあらすじはなかなか楽しいものがありました。
エルがかわいいのでこれは必見です。

さて、本編レビューは変則だったのでここで正当レビューを。

名前を書くと死んじゃうノート。
つまりはデスノート。
死神の持つこのノートを人間が利用すると・・・
普通は私利私欲で使うのに、主人公ライトは理想に燃えて使用します。

「新世界の神になる。」
{netabare}その思いあがった考えがどのような結末を招くか容易に想像がつきますね。{/netabare}
とてつもなくシリアスな完全懲悪頭脳合戦エル対ライト。
それがこのアニメの本質でしょう。

だから、次々に起こる事象にハラハラドキドキ。
BGMのおどろおどろしさと相まって、緊迫のストーリーです。
ちょいと勝手な展開もあるにしろ、するすると観ることができます。
ただし、私的には殺伐としたアニメは好みじゃないので、このあたりの評価です。

この後にはきっとコメディーアニメが見たくなる。
そんな毒をもった作品です。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 11

64.8 13 2008年夏(7月~9月)アニメランキング13位
鉄腕バーディー DECODE(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (286)
1610人が棚に入れました
謎の古代兵器「リュンカ」の強奪犯を追って未開の惑星、地球にやってきた連邦警察のアルタ人女性捜査官バーディー・シフォン=アルティラは、犯人を探し出すためグラビアアイドル有田しおんとして活動していた。そしてついに犯人を探し出すが、追いつめる中で誤って地球人の高校生千川つとむを殺してしまう。地球よりも進んだ連邦の技術を使ってつとむの体は修復されることとなるが修復には時間が必要であり、その間の措置としてつとむの意識はバーディーの体に移され、バーディーとつとむは1つの体に2人の意識が存在する「二心同体」となる。その後なんとか犯人を倒したバーディーであったが、その代償として長年のバディ(相棒)であったロボットのテュートを失い、リュンカの手がかりも失う。

声優・キャラクター
千葉紗子、入野自由、伊藤かな恵、藤原啓治、坂本真綾、鈴村健一、名塚佳織、石塚運昇、青山穣、若本規夫

セメント

★★★★☆ 4.0

有田しおんでありますぅ~

原作ベースですが、基本オリジナルストーリーです
絵柄的に、軽い萌えSF調アニメで行くのかなと思ってたら
案外作りが凝ってましたね
SFと恋愛の二心同体、後半からぐいぐい引き込まれます


今作はつとむ君と中杉さんの普通と特殊が平衡したくらいの恋愛話を通しての主題になっており、バーディーの出番は少なめです、、、衣装の露出は多めですが。。。
CV入野自由にしてはなかなか積極性のある主人公で、キャラのブレがなく、応援したくなるタイプなのも良い点
それから8話から本格始動するリュンカ編がまた面白いんです
セカイ系を取り入れやすい設定ではあるのですが、ダシを濃くとって、上手い味付けができてました

個人的に気になったキャラは室戸とシャマランです
報道研のOBかつフリージャーナリストであるCV藤原さんの室戸
早宮との師弟共闘的なやり取りや、千川への若干よがった協力姿勢他、彼の大人世界と子供世界の架け橋的なポジションは、バーディーを追うさながら冴えない刑事役の如き姿の影に隠れてしまってますが、良い味を出してたと思います
また、その室戸を持って真性と言わしめたCV鈴村さんのシャマラン
驕る平家は久しからずや、行き過ぎた選民思想の非を顧みることはなく、実にあっけなかった彼の最期は、滑稽を通り越して憐れです
ではあるのですが、こういう狂人の存在こそ、物語を面白くするファクターのひとつであると思う上、その言動にはどこかしら魅かれるものがあります
他のキャラも、宇宙人ですら、人間味があってドラマとしても面白いです

ノエインスタッフが集結してるだけあって、アクションシーンはすごいです
ギーガーバチルス戦やオンディール戦は見ててドキドキしますね
背景動画が活用されてるのも良い、キャラ目線の臨場感が十分に味わえます
キャラデザ総作監はりょーちも氏、氏のキャラはたまりませんな、たまらんッ
CV千葉ちゃんも相まってバーディーのナイスバディーは私的にもナイスバーディー

OP「そら/Hearts Grow」は歌詞も含みがあってよいですね
この曲はかなり好きです
映像も、、、走りまくってますが、ゴメスが立ち上がるシーンとかシャマランが手を挙げるシーンとかかなりかっこいいと思います
ぷっちょへ


好きですねぇ、宇宙人

投稿 : 2019/11/16
♥ : 5

◇fumi◆

★★★★☆ 4.0

エロい宇宙人の女性特務官と二心同体 でも萌えよりSF 優等生アニメ

2008年に放送されたゆうきまさみ原作のSFアニメ 2度目のアニメ化となる

1度目はマッドハウス制作川尻義昭監督のOVA全4話で、当時発表されていたゆうきまさみのコミックに準じた内容
今回はA-1Pictures制作 「天空のエスカフローネ」や「ノエイン」の赤根和樹が監督
10年以上の月日が経ったことで、声優をはじめスタッフはすべて変わっている
DECODEのストーリーはアニメオリジナルで、赤根などの制作側が提案し、ゆうきまさみと協議で決定した
このため、アニメは2期制作完結ストーリーとなった

A-1Picturesは2005年に設立した新興アニメ制作会社で、「おおきく振りかぶって」が好評ではあったが、この時点では模索中であり、この鉄腕バーディの制作がその後のありようの決め手になったと思われる

さて、このストーリーであるが女性型宇宙人との二心同体を余儀なくされた、主人公「千川つとむ」が星間規模の事件に巻き込まれていくというもので、エロい女性に変身するのだが、らんま1/2のようなギャグ、または心と性の揺れを期待すると肩透かしを食らう これは普通のSF冒険活劇として認識するべきもの 女性の時は主に宇宙人側の意識
多少は女体化エロ展開もあるが非常にノンケであまり深い意味もない

OVDと比べてもオリジナルストーリーは成功したと言え、宇宙を感じられる良質なSFストーリーとして破たんもなく、男女ともに楽しめる作品になったと思う
A-1の作画技術はこの時点でほぼ完成したと思っている

一期のラストは原作ではありえないような盛り上がりをして相当楽しめると思う 多少のSF知識は必要かもしれないが難解な作品ではない

未見の人はリストにどうぞと言う感じです  

投稿 : 2019/11/16
♥ : 19

U-tantan-U

★★★★☆ 3.9

手堅い構成にハズレなし!

鉄板ではありますが、最初鉄腕と聞いて完全にアトム系のアニメを想像していました^^;

原作等全くの未読で概要すらつかんでない状況で見始めましたが、はじめの2話くらいできちんと物語の進む道を示してくれるので問題なく視聴できました。


あらすじとしては、宇宙の連邦捜査官であるバーディが、捜査中にツトムを誤って殺してしまって、ツトムの肉体を再生させるために奮闘し、それまでバーディの体にツトムの心を宿して行動していくというもの。


つまり2人で1人の体を共有する2心1体ということです。その中でつとむにスポットが当たる機会が多く彼の成長や心情を中心に描かれていきます。


物語の大筋はありがちですが、この女の子の肉体に男の心を宿すってことがまず斬新だ!と思いました。


構成についても、ひとつひとつの話を短くまとめあげているため無駄のない作りでした。
それでいて話の引きがとても上手いので、よくできているなーと感嘆していました。
深くなりすぎず、かといって浅くなりすぎず。
すっきりまとめ上げられている作品で飽きずに完走できるかと。


そして、評価すべきはアクションのシーン。
自分自身そこまでアクション系を見ていないので他の作品の詳しいことはよくわからないのですが、積極的にCG等を用いて、迫力と疾走感にあふれていて見ていて気持ちのいいものでした。
物足りなかったとかではなく、もう少しバトルに尺を割いても全然よかったです^^


つとむがメインとなって、彼の成長や恋等が描かれているので、バーディの影が多少薄くなっていますが、許容範囲内です。というかそこまで気になりません^^


音楽がいいほうに作用して、キャラごとの関わりをかっこよく演出してくれていました^^


しめるところはきちんとしまった作品なのでオススメ。
もう一押しあれば、もっと評価されていたはずなのでそこが少し残念ですが、良作だと思います^^

投稿 : 2019/11/16
♥ : 16

64.3 14 2008年夏(7月~9月)アニメランキング14位
デトロイトメタルシティ(OVA)

2008年8月8日
★★★★☆ 3.8 (97)
374人が棚に入れました
主人公・根岸崇一はポップでオシャレな音楽を好む青年。大学進学に伴って上京してきた彼はポップ歌手としてデビューするという夢を叶えるため、大学卒業後にレコード会社と契約する。
ところが事務所から根岸が歌わされることになったのは、彼の趣旨とは正反対のデスメタルであった。程なくして根岸は悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」(通称DMC)のギターボーカル「ヨハネ・クラウザーII世」に仕立て上げられ、デビューする事になってしまう。
メタルは嫌いな根岸だったが、いざ歌ってみると秘められたメタルの才能を発揮してたちまちバンドは大ブレイク、根岸自身の思いとは裏腹にクラウザーはカリスマと化し、DMCは一躍世間の注目を集める人気バンドとなるのだが…。

takumi@

★★★★☆ 4.0

ごめん 実はこういうの大好きなんだー!

優しくおしゃれなスェーディッシュポップスをこよなく愛する青年・根岸宗一が主人公。
好きな音楽でプロデビューすることを夢見て上京したが、
契約したデスレコーズで強制的に悪魔的デスメタル
「デトロイト・メタル・シティ」のギター&ヴォーカル
ヨハネ・クラウザーⅡ世としてインディーズデビューさせられてしまう。

悪魔メイクと衣装でその二面性は区分けできているものの
自分の意思とは裏腹に、彼の中に秘められたメタルの才能が急速に開花し、
過激なパフォーマンスと歌詞で大ブレイク。
バンド人気が益々過熱していく中、葛藤する姿をコミカルに描く物語。

主人公の宗一が学生時代から目指している音楽が、
フリッパーズギターなどを代表とする、かつて渋谷系と呼ばれた
カヒミ・カリィやコーネリアス、というのがまず懐かしい。
だけど路上でその手の歌を唄ってみても、人が集まることはなく。

事務所の社長から引き出された、デスメタルロッカーとしての才能のほうが
どんどん開花していく有様を見ていて思ったのは、
人間の内面には誰しも、相反する二面性が存在するよなってこと。
事実、僕自身の中にも宗一とまったく同じように、
特に音楽に関しては真逆の趣味があったりする。
クラシックを愛しつつ、メタルロックも大好きだし、
フレンチポップを愛する一方、雅楽なんかもけっこう好きだったりする。

しかしこれは趣味ならジャンル問わず幅広く聴く、あるいは演奏する
というだけで済むけれど、デスメタルのような特徴的な音楽を
プロとして極めようとするなら、それはめちゃくちゃ大変なこと。
ましてや宗一の場合、自分の意思や好みが無視されて強制されている。
しかも世間での評判はどんどん尾ひれもついて伝説化。
本来の宗一と真逆にかけ離れていけばいくほど、
それが観ている者にとってはめちゃ面白く、冷静に見れば、
どちらも宗一自身だってことがシュールでもある。

センスというのは、自分で認識しているもの以上に、
他人から引き出されたもののほうが、案外花開くものなのかもしれない。
それを思うと、宗一の隠れたデスメタルセンスを見出した事務所社長は
かなりのやり手だったと言えよう。

この作品、基本・・ギャグアニメなので当然大笑いの連続だが、
本人自身が実際どう思っていようが容赦なく、
1人のカリスマロッカーが作り上げられていく過程とともに、、
ロック音楽界のことも、なかなかリアルにテンポ良く描かれていたと思う。

それと、宗一の学生時代からの同級生である相川さんが素朴で可愛い。
実写映画も原作も観たけれど、個人的にはこのアニメが
一番バランスよく感じて好きだ。

相当~~お下品だけどね(^^;

投稿 : 2019/11/16
♥ : 58

「ひろ。」

★★★★★ 5.0

毎回本編視聴後にED曲で得られる爽快感は異常!!。

原作未読です。
視聴のきっかけは”本サイトでキャッチさせてもらってる方のレビューに影響されて”です^^。

1話から完全にドハマりしました!!。

自分が感じた「見どころ」としては
・主人公をはじめ、他にもたくさんの個性あふれるラブリーなキャラ達
・絶妙の間と空気感で笑える
・下手したらシュールになってしまいそうなギリギリ加減
・下品な言葉や行動がよく突発するが、不思議と嫌悪感は全く感じない
 ただ確かにTV放送でのオンエアは無理だと思われるw
・音楽が突出して素晴らしい♪。
 DMCの楽曲も原作の歌詞に忠実な上での作曲と考えると驚愕の出来
 毎回本編視聴後にED曲で得られる爽快感は異常!!(に良い)

自分が特に惹かれたキャラは、デスレコーズの社長さんですね♪。
素晴らしい演技のおかげで、腹がよじれるくらい笑わせてもらいました。
あとで気になって調べてみたら、∀ガンダムのリリ・ボルジャーノ!
そうだったんですね~♪。

あと、じわじわ惹かれてきているキャラは、ファンA??さん?です。
よく登場される顔にクラウザーメイクしてる男性ファンの方です。
自分にとっては影のMVPかも?ですわ。
あの人の「クラウザーさん・・」と発した言葉の”説得力”凄すぎ!!。

12話での最後の〆め方も最高でした!!。
これからもずっとずっと続いてほしいと思わせてくれる最高の終わり方でした。

ということで、今後は原作コミックスの方で楽しませてもらおうと思っています。
既に1巻を途中まで読んでみたのですが
自分の中ではもう完全にアニメも原作漫画も同化してるレベルです!。
ページをめくれば音楽が流れ人物が動きだし声が聞こえてくる感覚です^^。
原作マンガのアニメ化作品としてもお手本的作品ではないでしょうか?。


※余談:
・けいおん!1話でずっと謎だったことが今回解消されました^^。
 あの人は”クラウザーさん的な人”だったのですね!。
・本作のおかげでメタルというジャンルの音楽を聴いてみたくなりました。
 でも歌詞がわからないと何を歌ってるのかわからないので日本語がいいな。
 あ、BABY METALの「ヘドバンギャー」は名曲だと思っています。
 とりあえずDMC本作のアルバムCD聴いてみたいです♪。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 17

シャベール大佐

★★★★★ 4.6

素晴らしく良く出来たギャグ作品

1話15分弱、全12話のOVA。
本当はお洒落なポップソングを歌いたいのに、所属事務所の意向でデスメタルバンド「デトロイトメタルシティ」のギター兼ボーカルとして活動させられて、一部の熱狂的ファンからはカリスマ的スターとして崇拝される主人公の悲哀?を描いたギャグアニメ。
これは本当に面白いです。
まずOP曲の歌詞からして、「俺に友達恋人いねえ、それは俺が殺したから」とか「殺せ殺せ親など殺せ」などと歌っていたり、作品内でも「ファック」とか「レイプ」などという品の無い、物騒な言葉が頻繁に出てくるので、決して万人受けはしないと思いますが、15分アニメということでテンポも良く、最初から最後まで、めちゃめちゃ笑わせてもらいました。
単に下品な言葉でインパクトを与えるとか、メタルを馬鹿にして笑いを取るというだけではなく、ちゃんとギャグとして笑える作品になっています。
音楽は、主人公のバンドであるデトロイトメタルシティや、作品に登場する他のバンドなどの持ち歌としてたくさんの曲が挿入曲として使われますが、どれもなかなか良く出来ています。(まあ、歌詞やタイトルは酷いのですが。「ファッキンガム宮殿」なんて曲名、笑ってしまいます)
声には有名俳優なども多く起用されていて、全体的に良い味を出しています。特に所属事務所の女社長が印象に残りました。
かなり下品なネタが多い作品なので、あまり絶賛するのも人間性を疑われそうで気が引けるのですが、個人的には素晴らしく良く出来たギャグ作品だと思います。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 16

63.8 15 2008年夏(7月~9月)アニメランキング15位
崖の上のポニョ(アニメ映画)

2008年7月19日
★★★★☆ 3.5 (603)
2859人が棚に入れました
海沿いの街を舞台に、「人間になりたい」と願うさかなの子・ポニョと5歳児の少年・宗介の物語である。
ネタバレ

takarock

★★★★☆ 3.9

ポニョの世界、宮崎駿の世界

しばし「素直な気持ちで視聴すれば」ということを耳にすることがある。
しかし、どうもこれは「細かいことを論うような視聴をしないで」
という意味合いが強いようにも思えます。
これのどこが「素直」なのだろうか?
作品内のディテールや整合性におかしな点があれば気になるものですし、
矛盾点があれば「何故?」と思うのは私にとっては当然のことであり、
それらを敢えて度外視するような観方は極めて不自然な視聴姿勢だと思っています。

「子供のような素直な気持ちで」なんて言われた日にはいよいよ以って胡散臭く聞こえます。
大人はこれまでの経験則や理屈から「何でそうなる?」と問い掛けるに対して、
子供はその好奇心から容赦なく「何で?何で?」と問い掛けるではありませんか。
それで返答に困った大人はこんな逃げ口上を言うのです。
「大人になれば分かるよ」と。

そういう意味で言えば、臭いものには蓋をしてなんてことをしない子供というのは、
作り手たちにとっては、大人よりも遥かに怖いお客さんなのかもしれません。
そして、宮崎駿監督はその怖さを誰よりも知っている監督なのだと思います。

私は本作「崖の上のポニョ」をそれこそ「素直な気持ちで視聴すれば」の
元来の意味であろう「あるがままに受け止める」という視聴姿勢を取りました。
良い所は良い、駄目な所は駄目と言い、
分からない箇所や矛盾点には容赦なく「何で?何で?」と問い掛ける。
というか、これはいつも通りの私の視聴スタイルです。

そのようにして本作を観終えたわけですが、
本作の感想をどう表現していいのか非常に悩ましいものがありました。
「良い話だったと思う・・・しかし・・・」
素直におもしろかったと言わせてくれない
喉に刺さった小骨のような違和感が残りました。

このレビューでは、
本作の長編ドキュメンタリー「ポニョはこうして生まれた。 ~宮崎駿の思考過程~」
での宮崎駿監督の言葉を拝借しながら
私が感じた違和感の正体、
そしてポニョとはどのような作品なのか、
さらには宮崎駿監督の人物像に迫っていきたいと思います。
ここからはネタバレありです。


{netabare} 「そもそもポニョって何なのさ?」

海を泳ぐ金魚のような姿をした妖精?
最初はなんとなくそう捉えていましたが、ポニョを拾った宗介は「金魚」と言い切っている。
母親のリサもそのことについて特に気に留める様子もなく、受容しているように見える。
人間には金魚に見えるということ?
ところが、どこかひねくれた性格のトキさんはポニョを見て
「人面魚だ」と視聴者の声を代弁してしまいますw
もうこうなるとポニョをどういうスタンスから捉えていいのか訳が分からなくなってきますw
本作では他にもいくつもの不可思議なポイントがありますが、
このシーンが、私が本作に対して違和感を感じることになるトリガーとなるシーンでした。

あと、カルキ(塩素)抜きしてない水道水に金魚を入れてはいけませんw
本作の影響で一体何人の子供がバケツの中の水道水に縁日でとってきた金魚を放おって、
一体何匹の金魚が犠牲になってしまったのか考えてはいけないのかもしれませんが、
リサ「宗介~水道水に金魚を入れたらダメだからね~」
宗介「ポニョは特別だから大丈夫だよ」ってやり取りを挿れた方がよかったと思います。
金魚さんたちの為にも!!w


「違和感を感じるのはシーンだけでなくストーリー構造そのものも」

本作のクライマックスシーンはどこかと言えば、ポニョが宗介の元へやってくるシーンでしょう。
アニメーション本来の魅力である動きで魅せるということをとことん追求した
まるで生き物のようにうねりを上げる波の描写はもう圧巻でした。
リサの乱暴な運転もそうですが、疾走感というのを序盤から意識していたように思えます。
何故に危険を顧みずわざわざ自宅まで戻ったのかというのはこの際不問にしますw

さて、ポニョ到来がクライマックスシーンならば、
その後の話は些か蛇足だったという意見もあると思いますが、
宮崎駿監督は劈頭から掉尾までの話をきっちりと決めてストーリーを作るというやり方をしていません。
宮崎駿監督曰く
「人物を配置し、まるで方程式に当てはめていくかのような話の作り方は
脳みその表層面で作ったもの。 
混沌とした領域(脳みその中)の中身が出てくる。 それが才能のひらめき」

「最初のプランが瓦解した時に映画作りが始まる。
予定(最初のプラン)は脳みその表側で作るもの。だから浅はか」

時代によって変化するものですが、売れる為のロジックというのはあるもので、
現在ではそれをそのまま当てはめたような作品が蔓延っています。
俗に言うテンプレアニメなんてものがそうなのでしょうが、
宮崎駿監督はおそらくそれを嫌うでしょう。
でもそんなことを言えるのは数々の成功を収めてきた宮崎駿監督だからでしょ?
と思うかもしれませんが、そうではないでしょう。
成功を収めてきた者はその成功例をトレースしたくなるものですが、宮崎駿監督はそれを拒否します。
宮崎駿監督曰く
「前やったものと同じことをやるんだったらそれを見ててくれればいいんですよね。
それはできないんですよ。やりたくもないし。
そうするとやっぱり今までやってなかったことに踏み込んでいかざるを得ない」

これまで数々の名作を残してきたことは今の自分を支えてはくれない。
飽くなき探究心と挑戦精神こそが宮崎駿イズムだと感じずにはいられませんでした。

宮崎駿監督曰く
「いっぱい見すぎてるからね 今のお客さんは。
だからすぐにああ、あれだなとかそういうゲームのように当てるのが好きな奴がいるんですよ。
こうなると思ったとかさ。
すぐそういうことを得意気に言う人がいるでしょ。それ悔しいじゃんね。
そういう連中が自分の予想が当たらなくなるとブツブツ言うんだよ。 分かんないとかさ」

ひたすら消費されていく作品、
そしてレビューなぞ書いて得意気にすべてを理解したような気になっている視聴者。
私ですw 本当にごめんなさい。

このような風潮に対するアンチテーゼとして作られた側面もあるのではないか?
それも考えられなくはないですが、一方で宮崎駿監督はこうも言います。
「分からないけど面白いっていうのが一番いいなと思って。
分からないからつまらないを作っちゃうとこれはヤバいなって。
子供たちは分かるんです。 論理で生きてないから。
珍しいことやっているんじゃなくて面白くなきゃダメなんです。
手間がかかったからっていいわけじゃないんだ」

ただのアンチテーゼでは商売にならない。面白くなければ意味がない。
宮崎駿監督の苦悩、そして矜持がその言葉の中に詰まっています。
紋切り型のストーリーテリングに囚われない野放図な作り方、
故に理屈で読み解こうとしてもどこか違和感が残るのは当然といえば当然なのかもしれません。
「良い話だったと思う・・・しかし・・・」
この初見時の私の感想は宮崎駿監督からすればまさに想定の範囲内ということなのでしょう。


「宮崎駿監督の自然観」

これはもう宮崎駿監督の作品を語る上で外せないポイントです。
代表作が「風の谷のナウシカ」と「もののけ姫」でしょう。
年を経るごとに宮崎駿監督の自然観というのも若干変化していってますが、
その作品では、学術的にどのような立脚点なのかを探るというのも有意義な考察だと思います。

さて、本作における宮崎駿監督の自然観とはどのようなものなのでしょう。
宮崎駿監督はこう語ります。
「これはさ、大人の世界で言うと大災害なんだけど子供たちにとっては大冒険なんだよね。
僕は大冒険のほうで作りたいの。
地震があったとか大水が出たとかって時に、
津波があったとか どうやったらそれが防げたのかとか
そういう論調だけで語っているけど
どうもこの地球っていうのは人間が考えている以上のスケールで動いているんだよ。
動いている時期にあたるとね そういうこと起こるんだよ。
それに対する哲学を持っていた方がいい。
別にそれで悲惨さが薄まるとかそういうことでなくてね。
何かそういうスタンスのものがあるんだよ。
自分たちがあまりにも人工的に何とかなるんじゃないかって
いうことばかりを20世紀になって思うようになったんだろうけどね。
どうにもならんものはどうにもならんのにね」

言うまでもなく、本作は2011年の東日本大震災以前に制作されたものです。
震災を経た今では宮崎駿監督の言葉は非常に考えさせられるものがあります。
そして、私が目を引いたのは
「大人の世界で言うと大災害なんだけど子供たちにとっては大冒険」というくだりです。
大災害とまでは言わずとも、
積雪や台風といった自然現象でも大人にとっては基本的に百害あって一利なしなんですよね。
通勤電車のダイアの乱れで済むならまだしも、
下手をしたら住居や車の損壊で
諭吉が泡のように消えていく修繕費用とろくなことがありません。
でもそんなこととは無関係な子供にとってはワクワクするような非日常なのかもしれません。
さすがに大災害に直面した時にそんなことを感じる余裕はないでしょうけどね。
少し話が逸れましたが、
本作においては水が溢れてしまった世界を災害というネガティブな捉え方をするのではなく、
人々は逞しく順応し、水の中には古代生物もいて生命で満ち満ちているというような
非常にポジティブな捉え方がなされ描かれています。
そして、宗介とポニョにとっては格好の冒険舞台ということになります。
この水が溢れた世界をポジティブに捉えるというのが従来の常識を打ち破る
宮崎駿監督の挑戦精神なのです。
これを不謹慎だと言い切ってしまうのはあまりに安易です。
絶対的なマイナスのレッテルを貼られている題材に対して違う捉え方をするというのは
新しい世界を切り開こうとする創作活動では必要になってくることがあるわけです。
それが不謹慎かどうかの判断は表面上だけを掬うのでなく、
製作者の意図を汲み取ることが求められるのではないでしょうか。


「トンネルの向こう側の世界」

本作で最も分かりにくいのがこの終盤のシーンだと思います。
クラゲドームに覆われた世界はグランマンマーレの世界です。
これはドキュメンタリーで宮崎駿監督も言及しています。
グランマンマーレの強い魔力が及んでいる世界なので
ポニョの魔力は急速に減退し、眠くなってしまうというわけです。
そしてひまわりの家の老人たちは車椅子を捨て元気に走り回っています。
まさに摩訶不思議な世界ですね。
本作には、このクラゲドームに覆われた世界=死後の世界という有名な説が存在します。
確かにトンネルの入り口のお地蔵様など
そういったことを臭わすような描写や演出は至るところで散見されるのですが、
それはこれからポニョが人間として生きていくこと、
すなわち「生」との対比であり、「生」を強調する為の装置だと私は捉えています。

宮崎駿監督曰く
「二人だけで完結するのではなく、周りの人たちが二人を応援する形で大団円を迎える。
5歳の子どもたちが自分たちだけで解決する必要はない。
大人がちゃんと賢くなきゃ駄目だ」

水が溢れてしまった世界というのは、もはやバランスを保てなくなった現代社会、
いや、もっと広義の意味で現在我々が生きている世界と捉えた場合、
破滅の世界に取り残されたアダムとイヴでは駄目なんです。
本作のモチーフは「誰も不幸にならない人魚姫」ということですが、
ポニョが人間になってめでたしめでたしというだけでは駄目なんです。
大人たちに見守られ、
大人たちが二人を応援する形での大団円こそが真のハッピーエンドなのだという
宮崎駿監督の強い想いを感じました。
これからの世界(未来)を宗介とポニョ(子供たち)に託したということなのかもしれません。


さて、長々と語ってきましたが最後に。
引退作となる次作「風立ちぬ」が宮崎駿監督「自身」の集大成だとしたら、
本作はこれまで連綿と続いてきた宮崎駿監督「ジブリ作品」の集大成だと私は思いました。
あの大団円がそれを物語っています。

本作が賛否両論なのも知っています。
「宮崎駿監督は衰えた」なんて言われていることもです。
作業量という点ではそうなのかもしれませんが、
この人の脳の中にあるビジュアルイメージ、発想力、
あらゆることに興味を示す好奇心、観察眼、
1人だけでもアニメ制作をできるのではないかいう技術力、
これまでの経験や知識など、どれをとっても今でも規格外だと思います。
はっきり言ってしまうと、「スタジオジブリ」は宮崎駿監督がいなければ
成り立たないのではと思ってしまいますね。
実際に宮崎駿監督引退後に映画制作部門を解体というニュースが報じられましたが、
それも当然の流れなのかもしれません。
ただ、宮崎駿監督は長編映画からは引退されていますが、ジブリ美術館用に
短編「毛虫のボロ」を3DCGで製作中とのことです。
これは非常に明るいニュースだと思います。
齢70を超え、今なお新しいことに取り組む飽くなき探究心と挑戦精神こそが
宮崎駿監督の何よりも優れている才能なのかもしれませんね。{/netabare}

投稿 : 2019/11/16
♥ : 46

みかみ(みみかき)

★★★★☆ 4.0

なんだよ、よかったよ

 いろいろと評価のわかれる作品ではあるが、私はだいぶ気に入った。

 作画のすばらしさがとんでもない水準に達しているのはもちろんだし、すべての複雑なプロットをいさぎよく放棄したシナリオも、…なんだかんだでよかった。

 リアリティの水準の保ちかたが、観客の「鑑賞」の仕方そのものを選ぶような、わけのわからない構造になっているという気もしたが、そこを自覚的に見ることができれば大丈夫なんじゃないのかしら。

 狂人、宮崎駿の何かが結集している感じでよかったですよ。ほんと。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 8
ネタバレ

renton000

★★★★★ 4.9

擁護派です!(既視聴向け)

 3回目かな。100分くらい。
 私にとってはかなり好きな作品なんですが、一般的には酷評されているようですね。ちょっと悲しい…。擁護派の立場から、「ポニョ」のストーリーをまとめていきたいと思います。
 想定外に長くなってしまったので、お暇なときにでもどうぞ。


なんで分かりづらい?:{netabare}
 「ポニョ」は子供向けというイメージが先行しすぎて、「トトロ」と同じカテゴリーに置いている人も多いと思うんですが、それはあくまでも視聴年齢という枠組みにおいてだけ成立するものだと思います。
 「ポニョ」は、表向きは「魚が人間になる話」なんですけど、後半のほとんどの時間は「魔法による世界の変革」に費やされていますよね。つまり、世界の変革に触れる作品、というのが本質なんだと思います。この視点で見ると、「トトロ」よりも「ナウシカ」や「もののけ姫」の系譜に連なるものだと思います(詳細は後述)。

 子供は表向きの話を見ていればいいのですが、それ以外の人は当然世界に何が起こっているのかを探ります。ですが、ここの分かりづらさに「ポニョ」が酷評される原因の一端があるように思えます。具体的には、世界の変革に対する主人公たちの振る舞いです。

 ナウシカやアシタカは、その世界の変革に際して、自身の立ち位置を明確にしていますよね。ナウシカは命を賛美し、アシタカは曇りなき眼を標榜します。これが世界の変革と呼応して物語が展開していきます。つまり、主人公たちの行動と世界の動きが連動するので、話が分かりやすい。

 ですが、ポニョやソウスケは、ナウシカやアシタカと異なり、その変革に対するスタンスを明らかにしません。二人の目的は、「会いたい」「守りたい」と局所的なのです。ポニョの無自覚な魔法により世界が混乱しているにも係らず、彼らは傍観者にすらならないんです。世界の変革に多くの時間を割きながら、主人公たちを見ていても、変革の方向性は一向に分からない。
 「ポニョ」において、その行く末を思案しているのは大人たちです。フジモトやグランマンマーレやリサですね。ですが、彼らの不安や確信は、その中身までは明らかにされません。つまり、大人たちを追っても世界の行く末を察することは出来ないんです。挙句に、その行く末をポニョやソウスケに託してしまうから、ますます分からなくなってしまう。

 結局のところ、登場人物たちは何も語ってはくれないんです。セリフに映像を併せて考えるしか解決策がない。セリフに気を取られて映像解釈をおろそかにすると、「ポニョ」の話は分からん、となってしまうんだと思います。

 ちなみに、世界の変革に対して主人公のスタンスが明らかにされない作品が、「ポニョ」以外にもう一つあります。それは「ポニョ」の次作である「風立ちぬ」。戦争という変革に際して、二郎は世界がどうなるかなんて気にもしません。ただただ美しいものを愛でていたいだけ。世界の行く末を思案する大人たちの存在すら希薄になっています。
 「風立ちぬ」は、世界の変革よりも人物描写が主題になっているんですが、人物描写自体が映像描写の中に隠れてしまいます。「ポニョ」と同じくセリフばかりを追っていると、分からん、となってしまう作品でした。

 ちなみに、映像的な描写自体は過去作からずっとあったものです。ただ、主人公と連動しないために、見過ごすと分からないレベルになってしまったのが、この「ポニョ」と「風立ちぬ」なんだと思います。どちらも分かりづらいために賛否両論になってしまいました。
 このような主人公の特殊なスタンスは、この2作品独自のものだと思います。一歩引いた主人公が二作連続で作られていますので、宮崎駿監督のスタンス自体が変わっていったと考えるのが良さそうですね。
{/netabare}

ポニョ(金魚?人面魚?):{netabare}
 ポニョは明らかに金魚には見えないのですが、金魚であると言われ続けます。で、こちらが金魚であることをしぶしぶ受け入れると、途端に「人面魚!」と言われてしまいます。あまりの衝撃に「ファンタジーじゃないの!?」と思ってしまうのではないでしょうか。

 ただ、ここはあまり深く考えなくてもいいのです。ファンタジー要素を受け入れる側と受け入れない側が、作中にも存在することを描いていただけです。簡単に言うと、魔女宅の魔法と同じです。田舎では受け入れられて、都会では受け入れられない。このギャップが、地理的な部分に属するのではなく、個人に属しているのが「ポニョ」の世界です。

 ポニョが金魚であることを受け入れた人々は、グランマンマーレをも受け入れています。受け入れなかったトキは、グランマンマーレをも受け入れません。これらの対比が存在することが伝われば、とりあえずは問題のないところです。トキの特殊性が伝わればなお良し、くらいのものです。
{/netabare}

ポニョの世界観(三段階の構造):{netabare}
 この作品は、セオリー通りに世界観の説明から始まっています。
 先入観としては、海と陸で対比があるのかな、と考えると思います。海のシーンはCMでもお馴染みでしたし、タイトルは「崖の上」のポニョですからね。海(特に夜の海)というのは、彼岸というか死の世界というか、ここではない世界の象徴にも使われますから、海と陸の対比という先入観を持ってしまう。これ自体の否定はされていないんですが、若干の修正がオープニングで行われます。

 オープニングで描かれているのは、次の構造です。
 ポニョたちの領域である深海、ゴミのある浅瀬、人の領域である陸地。
 陸地の先にある崖の上まで含めると四段階の構造なんですが、とりあえずは三段階で話を進めます。浅瀬は海の側に入れたくもなりますが、ゴミにまみれた人に浸食された部分ですから、中間的な領域としてどちらにも含めないのが正しいように思います。
 で、この構造というのは、他の宮崎駿作品で既に使われているものです。それは「ナウシカ」。
 自然の領域である腐海の深層、毒のある腐海の表層、人の領域である陸地。

 「ポニョ」と「ナウシカ」のどちらも、深層は人の住まわぬ浄化された領域で、陸地が人の領域、中間層は両者がせめぎ合う領域です。海か森かの違いはありますけど、基本的な構造の部分は酷似しているのが分かると思います。両者とも非人間側の氾濫ともいうべき、大海嘯が起こることまで一致していますよね。

 で、この三段階の構造を、作中で一番表現しているのがポニョです。
 魚と半魚人と人間。どれか一つの形態にとらわれずに、コロコロと姿かたちを変えていました。半魚人の形態は、足が出てから手が出るとか、目が離れて口が大きくなる感じとかが、カエルのように見えます。デボン紀というは、両生類が出現した時期ですし、両生類には水陸両用のイメージがあります。魚と人間の中間である半魚人の形態は、海と陸の中間という部分が強調されていたのだと思います。
 もう一つ挙げておきます。ポニョは海の深層出身で、浅瀬を経由してソウスケのもとにやって来ます。そして、水道水に入れられます。海の生き物で、しかも海がすぐ近くにあるのにも係らず、あんなにジャブジャブと水道水を掛けられるので少し驚きますよね。これも三段階の構造を説明するための描写のように感じました。海の深層の水を出て、浅瀬の水を経て、人工の水に触れた、ということですね。
{/netabare}

ポニョの魔法:{netabare}
 ポニョは人間になりたいと願います。この願いは魔法の力に頼らねば達成できないものでした。ポニョは、魔法の力を使って人間になります。ですが、期せずして、世界のバランスまでもが壊れてしまいました。魚が人間になる方法は、世界のバランスを壊す魔法でしか達成できなかったのでしょう。リサの言う「変えられない運命」を変えるものです。
 ただ、ポニョに世界のバランスを壊す意図があったわけではありません。人間になろうとして世界のバランスを壊すことを選んだのではなく、人間になったらたまたま世界のバランスが壊れてしまった、というだけです。
 世界のバランスが崩されたことにより、月と地球が接近してしまいます。月が接近してくると海面が上昇します。満潮と同じの原理ですね。そして、空に月が、地表に海がある世界が誕生します。

 この月と海の世界について考えてみます。
 海は分かりやすいですね。フジモトの集めた「命の力」が海に放たれたわけですから、生命の海・原初の海が誕生したということです。これはカンブリア紀という言葉につながります。海の世界であるカンブリア紀は、カンブリア大爆発という生命の爆発があった時期です。実際には力が足りず、デボン紀までしか戻りませんでした。

 月については、公式HPに「昔から、女性の象徴であるといわれています」と書いてあります。これは、太陽を男性とみて、月を女性と見る(やや西洋的な?)考え方ですね。moonの語源とか、月の女神アルテミスを述べたものだと思います。グランマンマーレもその初登場時に、海面に写る月へと融合していきます。
 これにより、「海に母性、空に母性」で母性に包まれた世界が誕生します。この世界の創造の原因となったポニョがソウスケとキスをすることで、魔法の力の喪失、父性の獲得、そして世界の再生となるのだと思います。

 ちなみに、月は男性となることもあります。日本では太陽神アマテラスが女性で、月の神ツクヨミが男性ですからね。個人的には、太陽は、強さの象徴である男性よりも、命の象徴である女性の方がしっくりきます。それもあってか、私は「海に母性、空に父性で、再生準備完了」と整理していました。これがポニョとソウスケに投影されて、男女のキスで再生スタートという流れですね。まぁ間違ってましたけど…。
{/netabare}

大津波後の世界(四段階の構造):{netabare}
 大津波後の世界について考えていきたいのですが、まずは過去作の整理をしておきます。

 漫画版「ナウシカ」のエンディングは、自然や命をないがしろにした人類は滅んじゃうかもよ、というものでした。確たる希望に薄く、滅びの色が濃いのが特徴です。

 これが「もののけ姫」では少し変化しています。
 サンは「アシタカは好きだ。でも人間を許すことは出来ない」と言っていましたよね。人類という種族自体は許されませんでしたが、ごくわずかな個人に近いレベルだけは自然側が受け入れてくれました。その上で、「それでもいい。サンは森で、私はタタラ場で暮らそう。共に生きよう」という擬制的な共生が結論になりました。そして、この結論を出したアシタカをエボシが受け入れます。双方が譲歩することで、自然の世界を五分五分で分け合うのではなく、ちょっと間借りする形で人類の居場所が許されました。

 いずれにも共通するのは、この世界が本来は自然のものだということです。<自然=生>を基本とし、人間が自然に敵対してしまうことから<人間=死>となります。これが「ナウシカ」での人間滅べというメッセージです。ただ、人間が自然の一部であることを思い出せば、<人間=死>の中に「生」が許されます。これが「もののけ姫」の結論ですね。つまり、三段階の構造の先には四段階目があるのです。

 これは「ポニョ」の世界でも確認できます。それが陸地の先にある高台です。ソウスケたちの住む崖の上の家は、電気・水道・ガスというインフラが、他から独立していることが説明されています。つまり、低地に頼らずとも生きていける場所です。それゆえに、みんなの希望の光を放つ家となります。
 作中では描かれていませんが、大津波によって多くの人が亡くなっている可能性は高いです。ですが、それで人間を全滅させようとしていたのではなく、一部の人々を救うための高台がきちんと用意されているのです。町を水没させることで人間の領域と中間層を自然の側にし、<人間=死>の上に四段階目の「生」を浮かび上がらせたのです。

 まとめるとこんな感じです。
 「ナウシカ」:三段階のせめぎ合い→大海嘯による中間・人間領域の自然化→人類滅亡?。
 「もののけ姫」:三段階のせめぎ合い→シシ神様の花咲による中間・人間領域の自然化→四段階目誕生。
 「ポニョ」:三段階のせめぎ合い→大津波による中間・人間領域の自然化→四段階目誕生→????。
 「ポニョ」では、「ナウシカ」と「もののけ姫」の中心(バトルと自然化)ががっつり省略されているのです。四段階目のその先をどうするのか、ってのが「ポニョ」の主題なのです。
{/netabare}

トンネルの先の世界:{netabare}
 他のサイトの考察には、「大津波で人間は全滅した。トンネルの先は死後の世界だ。ソウスケたちは死んでいる」というものが散見されます。この考察は、この世界を生の世界と捉えて、トンネルを異世界の入り口とし、トンネルの先を死の世界と考えているのでしょう。人間を主体として、その生死で世界を見るような作品においては、この考え方はおおむね正しいものです。

 ですが、いつでも正しいわけではありませんよね。宮崎駿監督が自然と人間を描くときには、この世界に生を異世界に死を見るのではなく、この世界を自然と人間に分けて、生と死のせめぎ合いとして見ています。トンネルの前後に生と死を置くのではなく、トンネルの前に、既に生と死が存在しているのです。「ポニョ」の大津波や「ナウシカ」の大海嘯は人間を滅ぼし得るものですが、自然にとっては再生の儀式なんです。人間だけが主体ではないですよね。

 宮崎駿監督は、水没後の船に乗っている人々は生きている、と明言していました。船には、波が高まった時にリサカーの通過を阻止しようとする、ドックの作業員の二人が乗っています。彼らについて、「彼らのように頑張っている人間が生きていることを、子供にも分かるようにしなくてはいけない。子供はそれを敏感に感じ取るから」と語り、彼らを船に乗せました。四段階目に属するアシタカやソウスケのような人物は、他にもまだいるってことです。

 トンネルが異世界の入り口だというのは正しいと思います。トンネルだけではなく、大穴や井戸など、先の見えない暗く長い通路は、異世界の入り口という意味を持つことが多いです。そこを越えた先が異世界です。路地裏とその行き止まりの扉も同じ効果を持ちます。ポニョとソウスケは、トンネルの向こう側へと到達しました。

 では、生と死が既に描かれている「ポニョ」において、トンネルの先とは何だったのでしょうか。
 それは、生と死を超越した世界、グランマンマーレの支配する世界です。グランマンマーレについて、宮崎駿監督は「海の神」だと言っていました。また、「どれくらい生きているのか分からないが、ちょっとやそっと死んだくらいでは気にもしない」みたいなことも言っていました。長い年月を通じて、多くの生と死に触れて来たからこそ、局所的な死など気にならないのでしょう。「もののけ姫」のシシ神様と同じですね。個々の死など些末なことなのです。人がたくさん死んだとしても、「素敵な海」の一言で終えてしまうのです。抱えているスケール自体が違うのです。

 ポニョの魔法の力は無尽蔵ではありません。使うたびに半魚人に戻ったり、眠くなったりしてしまうのです。トンネルに近づくと、魔法の力を使わなくとも眠たくなってしまいます。
 ポニョはトンネルに至って「ここ嫌い」と言っています。トンネルの先には、ポニョの魔法が通用しないグランマンマーレがいるからです。ポニョは人間でありたいために、魔法の力を失いたくありません。それゆえにトンネルを嫌うのです。事実、トンネルの通過中に半魚人に戻り、トンネルを抜けると魚に戻ってしまいました。

 なお、この作品に死のモチーフが多いというのは同感です。ただ、死んでいるから死のモチーフを置いているというのは違うと思いますけどね。影を描くためには光が必要だ、正義を描くためには悪が必要だ、というのと同じように、キラキラした生を描くためには、色濃い死を描かねばならないのです。
{/netabare}

エンディングと世界の行く末:{netabare}
 ポニョの魔法により、世界は大混乱してしまいました。そして、子供たちの尻拭いをするのは大人たちの役割です。

 フジモトは、強制的にポニョを魚に戻し、魔法の力を奪うことで世界に安定をもたらそうとしました。しかし、ポニョに不自由な生を続けさせることを否定し、子供たちに世界の行く末を託そうとしたのがグランマンマーレです。
 人間になるか、泡となって死んでしまうか。人間になれば魔法の力がなくなると説明されていますので、泡になってしまうと魔法が解除されなず、人間は破滅へと向かってしまうのでしょう。生死にこだわらないグランマンマーレだからこそ出せる解決策です。
 おそらく、グランマンマーレとリサの間で交わされていたのは、この合意だと思います。世界の行く末を託せるほどに自分の子供を信用しているかどうか、といったところでしょうね。フジモトやグランマンマーレの力で世界をもとに戻すのではなく、未来に向かう子供たちの力に大人たちは賭けたのです。そして、結果は大団円でした。

 私はこのエンディングを見たとき、宮崎駿監督の思想がまた変化した!と驚きました。前述の通り、今までは「ナウシカ」のほぼ人類滅亡エンド、「もののけ姫」のごく一部許容エンドだったんです。子供の可能性を見せる作品はたくさんありましたが、自然と人間の対比の中では、可能性を持つ子供を主役に置きませんでした。

 そしてこの「ポニョ」です。世界が滅ぶかどうか、人類の行く末は子供たちに委ねてしまおうじゃないか、となったんです。子供のように異種族を素直に受け入れられる気持ちがあるのなら、未来はきっとあるんだよ、です。子供を介して人類への許容が広がりました。宮崎駿監督が本来求めていたのは、人間のいない自然に満ちた世界、フジモトの目指した海だけの世界です。これを脇に追いやってしまいました。
 これってすごい変化ですよね。老齢に至って、過去に固執せずに、さらにその先を見せるというのはすごいことだと思います。でもまぁ、人類への破滅願望は基礎にあるわけですけどね…。

 私は、宮崎駿監督ほど悲観論者ではありません。未来?なんとかなるなる!と言ってしまうタイプです。宮崎駿監督の天才性は絶賛しているんですけど、思想の部分では相容れないところも多いんです。
 私がポニョが好きな理由は、この譲歩が見られたことも少なからずあるのかもしれませんね。でもまぁ、人類への破滅願望は基礎にあるわけですけどね…(2度目)。
{/netabare}

おまけ:{netabare}
 もし「ポニョ」を見る機会があれば、ポニョやソウスケが大事なものを手放すタイミングにも注目してみてください。

 ソウスケにとっての大事なものとは、船と帽子です。これはポニョやリサを守るという覚悟や決意の象徴です。これを手放すのが、いつで、なぜなのか、見逃さないようにしましょう。

 ポニョの大事なものはバケツですね。これが必要なくなるのは1回だけのはずです。
 これ以外にもポニョのお気に入りはたくさんあります。そして、気に入ったものは抱えてしまい、手放そうとはしないのがポニョなんです。そんなポニョが、誰かのために自分の物を渡してあげるシーンがあります。ポニョの成長が見れる貴重なシーンです。
 点灯したライトもお気に入りなんですが、これはおそらく金色だからだと思います。金色は魔法の色、命の色、人間になれる色だからでしょう。ライトを手放すのはハチミツのためでした。ハチミツも金色です。
{/netabare}

 私は「ポニョ」を見たときに集大成だと感じました。宮崎駿監督の人生の集大成は「風立ちぬ」だと思いますが、「ナウシカ」から始まった自然と人間の物語は、この「ポニョ」が集大成なんだと思います。子供のウォーキングを眺めるだけの作品なんかじゃありませんよね。
 作品の魅力を伝えられたかは分かりませんが、この作品を気に入ってくれる方が少しでも増えると嬉しいです。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 10

63.8 15 2008年夏(7月~9月)アニメランキング15位
スカイクロラ - The Sky Crawlers(アニメ映画)

2008年8月2日
★★★★☆ 3.6 (403)
1883人が棚に入れました
現代に似たもうひとつの世界。平和を実感するために“ショーとしての戦争”が行われる中、思春期のまま戦闘機のパイロットとなることを余儀なくされた通称“キルドレ”たちの運命を描く。

MAZ

★★★★☆ 3.6

押井作品にしてはめずらしく…

押井作品にしてはめずらしく
1回見れば、だいたい内容がわかる作品でした
すべてのことをキャラがしゃべってくれるので
こちらが推察する必要はあまりない
パトレイバー2やイノセンス(攻殻機動隊の2)、実写だったアヴァロン
あたりは、何度か見ないと「わかった気」にはなれなかった
(アヴァロンは、2回目を見たいとはあまり思わないがw)
ただ、戦闘シーンとかは大画面で見といた方がいい
先端技術の映像は、先端のうちに見とくほうがいい
というのが、これまでの作品見て思っていたことだったので
今作は劇場に足を運んだ次第
実は、押井作品を劇場で見るのはこれが初^^ゞ
CGは、アニメに近づけるんじゃなくて
リアル方向に持っていった感じで
いうなれば、模型を使った特撮な質感
戦闘機なので、そのほうがいいということなのだろう

投稿 : 2019/11/16
♥ : 10

むんむん

★★★★★ 4.1

大人にならない子供

人を選ぶ作品というより、使う引き出しが違うんだと思います。
少ない情報で音楽も少なめで表情もなく、淡々と進んでいるように見えるとおもうんですけど、大人にならない人間が、死ぬ理由を操作されて、生きながらえても生の実感がないという行き場のない空気は、あの無表情につながってるのではないでしょうか。
ただ、音のない歩くだけの音や、すばらしい作画による光の感じなど、あの無表情のキャラクターが、この精巧に作り出した世界の大地に立っている実在感というか 空気感は普通のアニメではまったく見たことない表現方法で、他のアニメと比べられない高レベルだと思いました。
キャラクター一人一人の何気ないしぐさ等が、嫌味なく存在し
淡々とその空気を生成していてセリフがなくともそこに不思議な人間性と彼らの日常が繰り返されている本当に細かい演出ですけど、そのテーマが生きるようにできていると思います。
お話を見に来ている人と、あの空気を楽しんでいる人とその中間くらいの引き出しで見るとあの非現実的で無表情なキャラクターが。妙にリアルで精巧に描かれた世界に立っている不思議な空気を堪能できると思います。
かつてみた大友克洋のアキラや士郎正宗のアップルシードなんかを思い出して、「ちょっと懐かしい匂いがするなぁ」と。
ミリタリーが好きでない人も普通にいつも見ている引き出しを変えてみればこの作品の良さに出会えるかもしれませんよ
まぁ、現実的には大人になりたくない「俺ら」ということでしょうか(笑)

投稿 : 2019/11/16
♥ : 3

CountZero

★★★★☆ 4.0

僕はまだ子供で、ときどき、右手が人を殺す。

理系作家として有名な森博嗣先生のスカイクロラシリーズを、押井守監督が映像化した作品です。
原作のシリーズは私の大切な小説の一つです。
鈴木成一デザイン室による装丁もお気に入りなので、全部ハードカバーで手に入れて本棚に収まっています。
これまで何度となく読み返しては、詩的で徹底的に感情をそぎ落とした透明な色の文章と白昼夢のような世界観にうっとりとしていました。
私は映画化するなら絶対押井監督と思っていたので、制作が発表された時は本当に「キター!」っていう感じでした(笑)
が、重要なのは、やっぱりあの雰囲気をどれだけ再現できるのかといところです。

そんな私の観終わった感想は、「すごく良かった」です。

どこが良かったか?
まず、原作と同じように淡々とパイロットの待機と出撃を繰り返す日常が、上手に映画でもただ淡々と描かれていたところです。
「淡々と」を演出するために、BGMなしで、空調機の物音や基地で聞こえる機械音や作動音のみのシーンや、同じ視点から見たシーンが多用されているのがとても効果的でした。
私はすごくいいと思いましたが、そのように物語の起伏が意図的に抑えられたこの演出の仕方を、退屈と感じるかどうかで賛否も分かれるとは思います。
でも、そのおかげで本来あるべき感情が失われた「キルドレ」と呼ばれる主人公たちの思いや考えが表面に現れる時、ぐっとその感情が強調され、悲しみや、切なさや、やるせなさや、諦めが伝わってきます。

そして、意外にも良かったのが、草薙水素役の菊地凛子さん。
彼女は俳優としてすでに高い評価を得ている方なのですが、声優としてはどうなのか?と最初は思いましたが、今ではイメージにかなり近い、草薙水素になっています。
「あの棒読みのどこがいいの?」って思う方もいるでしょう。
確かに棒読みです(笑)
でも、いいんです!
それがキルドレなんです。
話す言葉に感情はないんです。
とりわけ、クサナギは他のキルドレが兵器として「繰り返し」どんどん死んでいくの目にしながら、エースパイロットとしてずっと長く生き残ってしまった、という流れがあるのでぶっきらぼうで棒読みな感じが逆に良かったです。
そしてキルドレは成長しない子供たちという設定なので、菊地さんの大人のようにも子供のようにも聞こえる独特な声がクサナギにぴったりだった、と私は思います。

原作好きな私としては、基本的にダウナーでオルタネイティブな小説の雰囲気が、映画でもきちん再現しようとされていたことに満足していますが、それに加えて原作とは少し異なる映画のラストも良かったと評価しています。
あの終わり方は、暗くて絶望的な状況に明るい一筋の希望を感じさせて、物語に救いをもたらしていたと思います。
諦めが希望に変わるシーンに感動しました。

もちろん飛行機の戦記ものなので、空中戦もよくできています。
確か押井監督はインタビューで「宮さん(宮崎駿監督)よりもいい空中戦を描く」って言ってたと思いますが、確かにその自信だけのことはあるかっこよくて迫力あるシーンだったと思います。
でもまあ個人的にはそれでも宮崎駿監督の空中戦の方が好きですけど(笑)

他にもいろいろいいところはあったんですが、この辺でやめておきます。
あとは観て感じてみましょう(笑)
原作を知らないと良く分からない設定なので、誰にでもおすすめな作品ではないですが、「繰り返される」生と死、その先にある絶望と希望なんて感じのシリアスな物語に興味のある方はどうぞ!

そうそうあとね、この作品はエンドロールの最後まで全部観て完結です。
お忘れなく!

投稿 : 2019/11/16
♥ : 30

63.7 17 2008年夏(7月~9月)アニメランキング17位
スクールランブル 三学期(OVA)

2008年7月17日
★★★★☆ 3.8 (104)
582人が棚に入れました
週刊少年マガジン2008年13号にて、単行本21巻&22巻の初回限定版特典DVDアニメとして、アニメ第1期スタッフによる『スクールランブル 三学期』の製作が発表された。スクールランブル 三学期♯1-24が放送されたと仮定した 内容の♯25と♯26(最終話)。♯25の冒頭やオープニングに♯1-24のダイジェストシーンやカットが収められている。

大和撫子

★★★★☆ 3.7

播磨君!君は最高の男だよ!

スクールランブルの完結編に位置する作品で、とっても良い終わり方の内容でした。
播磨の男気に惚れましたよ!

◆この作品の概要は・・・
30分×2話のOAD作品。
単行本21巻と22巻の特典DVDとして制作された作品です。
3学期という事なので実質的には3期に当たる内容ですが、ウィキぺディアによれば3期の放送と仮定した時、第1~24話を無理矢理1分30分のダイジェストとして冒頭に流し、3期の25話と26話の内容がこの作品になるという事らしいです。

◆非常に残念・・・
24話分を1分30秒にしちゃったってある意味すごい事をしちゃいましたね。
特典のDVDなのでしかたのない事かもしれませんが・・・。
原作知らないので、「あれ?このキャラとこのキャラがなんで?」みたいな展開や「これどういう事?」というような展開が見受けられました。
この作品を見終わった後、すごく満足感があったので、それだけに24話までの内容を飛ばしてしまっているのは残念でならないです。
正式に3期として制作してほしいですね。

◆この作品の見どころ・・・
いろいろと掛け違った恋愛展開をみせたスクールランブルが遂に恋の決着を付けました。
何処と無くつかみどころがわからないキャラの烏丸が胸の胸中をぶちまけます。
播磨が最高の男気を見せてくれます。
激鈍の天満の恋の行方は・・・。
今までバカばかりやっていたこのアニメでしたが、最終回はとっても感動できる内容でした!

投稿 : 2019/11/16
♥ : 9

アスクール

★★★★☆ 3.6

スクールランブルの完結が見たいなら視聴するべきです^^

これ二話しかありませんがすごいつまっています♪
一期と二期になかったシリアスな場面がすごい多いです。原作の最後の方をアニメ化したんでしょうか(?)

とにかく結構感動的です。播磨とか烏丸の・・うんうん(>0<)いろんなものがあります。

しかしここまでシリアスにするとは・・。ある意味でスクールランブルらしくないのでは(?)

というか完結の感じがまさかでした・・。正直播磨が少し報われていないような気がしました。結構幸せになってほしかったんですが・・。

笑いだけでスクールランブルを終わらせたい人はあまり見ないほうがいいですかねぇ~~。少し重さがあったので・・。

でもいい話なんでスクランを一期二期みたなら見たほうが終わった感じがあると思いますね。


投稿 : 2019/11/16
♥ : 3

とってなむ

★★★★☆ 3.6

完全決着!なるか?

スクールランブルOVA第2弾。
全2話。



1期、2期、間にOVA、と続いた
スクールランブルもこれにておしまい。
ひとまずのエンドを迎えます。
天満の恋は?播磨の恋は?
決着がつく…かもしれません。
ここは観てのお楽しみということで。


3期が製作されたと仮定しての#25,#26のようで、
仮定された#1~24の内容は冒頭の数分で流されます。
すなわち…。
ちょっとわけわかんねぇ…w
まぁこのダイジェスト映像もそれはそれで楽しいものでしたけれど。
スクールランブルらしいと言えばらしかったです。
とは言え、ファンとしては普通に3期をやってもらいたかったところです。

時が少し過ぎているため、
人間関係にも少し変化が生じています。
仲が良くなっていたり、呼び名が変わったり等。
嬉しいカップリングが見られたり。


1期、2期よりも物語が進んだ気がします。
たった2話で。
それだけバカやってたってことか、本編w

こういう締めは全く予想できませんでしたが、
これまでの経緯に納得できる部分も多かったので
なかなか良くまとめたのではないかと思います。
ちょっと感動しちゃったゾ☆



播磨はやっぱイケメンですね。
八雲はやっぱ超魅力的ですね。
スクールランブルはやっぱスクールランブル、、
でしたが、
それと同時に本作は

新しいスクールランブルの"形"

を観ることが出来るでしょう。
とても満足しています。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 20

63.2 18 2008年夏(7月~9月)アニメランキング18位
カンフー・パンダ(アニメ映画)

2008年7月26日
★★★★☆ 3.7 (21)
161人が棚に入れました
古代中国を舞台に描くドリームワークスの劇場用武闘アニメ。声の出演はジャック・ブラック、ダスティン・ホフマン、アンジェリーナ・ジョリー、ジャッキー・チェン。ジャッキーは声優だけでなく武術面のアドバイザーも務めている。脱獄した悪のカンフー使いタイ・ランが中国の平和の谷を襲った。これに対抗するため、マスター・モンキーやマスター・タイガーら名だたるカンフーの達人たちがまず腕を競うが、最終的に実力を認められたのはカンフーおたくの小心者パンダ、ポー。達人の師匠に弟子入りするものの、ぐうたらなポーは過酷な試練を乗り越えることができるだろうか……?

声優・キャラクター
ジャック・ブラック、ダスティン・ホフマン、アンジェリーナ・ジョリー、イアン・マクシェーン、ルーシー・リュー、ジャッキー・チェン、セス・ローガン、デイヴィッド・クロス、ランダル・ダク・キム

アル串

★★★★★ 4.5

いいね!笑

師弟関係、友情、親子の愛までカバーする、胸熱カンフーアクションコメディ

まーとにかく色々あって、近々極ワルな最強カンフー使いが村を強襲するらしい
そこで、カンフー素人のパンダと5人のカンフーマスターが迎え撃つことになった
さてどうなることやら、彼らは村を守れるだろーか?ってお話です


映像は超ハイクオリティー
顔の表情が非常に良く動く
滑らかに動き、ビタッと止まる
ダイナミックでキレ抜群の殺陣は圧巻にして爽快
アクションシーンに於けるアイデアも素晴らしい

とにかく観ていて気持ちの良いアニメーションが続きます
劇伴も極上です


途中グッときて目頭が熱くなりました(実際泣けた笑)
ユーモラス且つ胸熱な展開で、予想以上に面白かったです

ベストキッドとジャッキー・チェンの映画が好きなら、間違いなく楽しめます 笑

キッズ向けアニメ(対象年齢 8〜10歳)
Netflixで視聴(日本語吹き替え、日本語字幕付き)

投稿 : 2019/11/16
♥ : 1

61.6 19 2008年夏(7月~9月)アニメランキング19位
無限の住人(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (73)
455人が棚に入れました
「剣道とは勝つことへの道」を標榜する剣客集団・逸刀流。彼らに両親を殺された少女・凛は仇討ちを遂げるため、不死の肉体を持つ男・万次に用心棒を依頼する。

声優・キャラクター
関智一、佐藤利奈、野島裕史、中井和哉、江原正士、小西克幸、浪川大輔、能登麻美子、豊口めぐみ、森川智之、三木眞一郎、坂本真綾、菅生隆之、関俊彦

ウィーハウック

★★★☆☆ 2.9

きむたく

中途半端で終わってる、触りだけかな?

ストーリーは、不死身の力を手に入れた主人公が家族の仇討ちをする少女に力を貸す、というもの。

前述の通り中途半端で終わってる、オリジナル展開ですらないんじゃない?原作知らんからわからないけど。正直言ってそんなに面白くない、襲った連中を一話or二話一人ずつ倒していく、こういう復讐劇なのはいいとしても、出てくるキャラ説明が無いし、話の飛び方が大きくて話数が変わるとき困った、何とかウィキ見て理解したけど・・・

この作品のもう一つの悪いところ、絵が暗い。明るい時(時刻)はいいのだが夜などの暗い時での戦闘シーンはものすごく見づらい、元々そんなに作画が精巧な作品ではないため戦闘シーン自体も見どころと言う程ではないのだが・・・

主要人物の声優はそこそこ豪華、まあキャラのカッコ良さ可愛さがあんまし無いから声補正といったところかな。

ご存知の通り実写映画はキムタク主演、「無限の住人」で検索したとき「大コケ」って出たからそんなに評判良くなかったのかな?


投稿 : 2019/11/16
♥ : 1