「のんのんびよりりぴーと(TVアニメ動画)」

総合得点
82.6
感想・評価
1539
棚に入れた
7314
ランキング
355
★★★★☆ 4.0 (1539)
物語
4.0
作画
4.1
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.2

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takarock さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

のんのんりぴーとなのーん!

続編(2期)というのは、基本的に前作(1期)をブラッシュアップした
作りになっているものが多いですが、
本作(2期)もそのような作りになっていると思います。

1期で評判の良かった緩やかに時が流れていくような
鄙びた田舎の景観描写によるヒーリング効果。
そしてそのような舞台で自然と戯れるキャラのやり取りや
懐かしの玩具などのツールによって引き起こされるノスタルジア。
この辺は作り手たちがより一層意識して制作しているようにも思えました。
ただそれ故の違和感というのも僅かながら感じたのですが、それについては後述します。

1期に比べると兄貴の存在感も心なしか増した気がしますw
逆にちょっと控え目になったと感じたのは、
ほたるんのこまちゃんに対するクレイジーサイコレズっぷりや
あざといエロ目線のカメラアングルですかね。
正直1期ではほたるんの発育の良すぎるわがままBodyに頻繁に欲情していましたが、
今回はそのような機会があまりなかったですw
これらは刺激の強いスパイスのようなもので、
ややもすると、この作品の世界観と喧嘩してしまうことにもなりかねないですし、
この作品の場合だとこれらのスパイスに頼る必要性はあまりないんですよね。
もっとも、これらの話は只の私の印象論なのであしからずw

さて、ここからは前述した私が本作の世界観(舞台)に
僅かながらも感じた違和感について語りたいと思います。

共通言語の如く「日常系アニメ」という言葉が使われていますが、
その定義は曖昧で、あまりに漠然としているので私はあまり用いません。
(イメージとしてその系統は何となく理解はできますけどね)
秋アニメも放送され始めた昨今、
日常系アニメと言われている「ごちうさ(2期)」の1話を視聴したんですけど、
このアニメのどこが日常なのだろうか?w 
そもそも中世ヨーロッパ風の街並みからして「非」日常ですw
そしてそれは本作にも言えることです。

自然描写(景観)だけでなく人間関係も含めて一切の不純物が取り除かれた
あまりに心地良く、あまりに優しい完全なるストレスフリーな田舎世界。

比較対象として、例えば「蟲師」で描かれている自然というのは、綺麗な景観でありながらも
その先に一歩足を踏み入れると蟲が蠢いているというような具合に
不気味さ、おどろおどろしさをも内包している元来の自然に近い自然描写なのかもしれません。

いや、本作の自然にも別の意味で不気味さやおどろおどろしさというのは内包しているとも言えます。
すなわちそれは、まるでテーマパークのような、
自然なのに極めて人工的という倒錯的な舞台が形成されているという違和感のことです。
しかし、これは本作(2期)に限ったことではなく、
1期からそのような舞台が形成されていたとは思います。
2期ということで、ヒーリング効果やノスタルジアを
より意識した舞台作り故に浮かび上がった違和感なのかもしれません。
あるいは、単に私がこの世界観に慣れてきたからなのかもしれませんけど。

従って、序盤は感動するような良い話はあるものの、
この違和感に引っ張られてか、今ひとつ作品に入り切れませんでした。

ただ、この作品はやはりキャラがよかった。
1期から安定のれんちょんと駄菓子屋の関係、
まだどこかよそよそしさが残るなっつんとほたるんの組み合わせ、
なっつんとひか姉のWボケコンビ等々
メインキャラからサブキャラに至るまで素晴らしいキャラたちが揃っていました。

最終的には1期と(ほぼ)変わらぬ満足感を得られた2期となりました。
本作に関しては「キャラの2期」と表現できるのかもしれませんね。

投稿 : 2015/10/17
閲覧 : 500
サンキュー:

46

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