「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(アニメ映画)」

総合得点
79.3
感想・評価
1564
棚に入れた
9345
ランキング
498
★★★★☆ 4.0 (1564)
物語
3.8
作画
4.0
声優
4.0
音楽
4.1
キャラ
4.1

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ネタバレ

ヤマザキ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

補完>総集編、と考えたい

よくこの手の、つまり、本編がテレビ放映されて好評を博した後に、「総集編」として映画が作られることがあります。この劇場版「あの花」もその手のものなんだろうなぁと思ってこの映画を観ました。

まあ確かに総集編です。なのですが、私は敢えて、この映画は「本編の補完のために作られた」って解釈したいです。それはそれで効果があったのは間違いないのですが、副作用もあったと思うのです。

{netabare}この映画の新作パートはいくつかありますが、一つはめんまを除く登場人物達の「1年後」、それから、まだめんまが生前に行った「かくれんぼ」、この2つがメインです。

まず「かくれんぼ」。単なる当時の回想であり、また、超平和バスターズがまだ仲がよかった頃の1エピソードとしても解釈できるのですが、仮にですよ、これを先に見て、それでその後に本編最終回の「かくれんぼ」を観たら、ずいぶんと印象が違ったのではないでしょうか。実際、あの最終回の「かくれんぼ」には、ちょっとした唐突感がありました。自分が消失することを自覚しているめんまが、みんなを心配させまいとして「かくれんぼ」と表現したのだろうとは思うし、当然のことながら、幼い日の彼らが実際にかくれんぼくらいしていただろうなと想像を巡らすことは容易なのですが、でも実際に「かくれんぼをして遊んでいた」ビジュアルを提供することは大きな意味があると思うんですよね。

「1年後」も然り。本編も最終回のめんま消失後に「その後の超平和バスターズ」がちょっとだけ描かれましたが、もし、最終回の後にもう1話あって、「めんま消失後にもめんまのことを忘れずに、でも日々前向きに生きている彼ら」を見られたら、また別の感慨があったように思うんですよね(「そんなの冗長だよ」と言われてしまえばそれまでなんですが・・・)。{/netabare}

逆説的な言い方になりますが、この映画を観てしまったがばかりに、本編の「あの花」に欠けていた部分、説明不足だった部分が露わになってしまったように思います。別に脳内補完をすればエピソードの前後くらいはアタマの中で再構築できるのですが、もし可能ならば、もう一度映画と本編をガラガラポンして、映画という形ではなく、実際の本編より1話多い全12話の「新編あの花」として、再構築して欲しいと思います。ん、まあ、無い物ねだりなのは百も承知なのですが・・・(^^;;。

投稿 : 2016/04/21
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