「灰と幻想のグリムガル(TVアニメ動画)」

総合得点
87.2
感想・評価
1954
棚に入れた
9393
ランキング
161
★★★★☆ 3.9 (1954)
物語
3.8
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ネタバレ

v.e.b さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

泣くのは弱いからじゃない。耐えられるのは強いからじゃない。生きるって簡単じゃない...。

素晴らしい...
このアニメには哲学がありますね。

それが例え敵であろうと味方であろうと命というのは
どう重いのか、どう大切なのか
数多くある答えの中で、一つや二つ答えを教えるのではなく
見ている人を考えさせてくれる、そういうアニメだと思います。

このアニメのなにが凄いかと言うと
通常のテンプレアニメやアクションアニメとは
一味違った設定や世界観、美しい水彩画、
ヴァイオリンを奏でるOP、
良いところは沢山あるのですが
私が特に注目したのは「沈黙」の演出です。
考え過ぎかもしれませんが、登場人物達の会話に
度々挟まれる沈黙の一秒一秒がとても重くて
だけどそこに意味があり、価値がある気がします。
この重い空気がなんとも居心地がいい。
こういう居心地がいい沈黙を上手く演出するのは
小説でもアニメでも映画でも中々簡単ではないと思います。

キャラクターですが個人的にはランタが好きでしたね。
自分なりに考えがあって行動しているのに
周りには上手く伝えられないうえに
自らヒールを買って出ています。
彼の様な人間的にまだ未熟でありながら
なんとか抗おうと努力している人間をみると応援したくなりますね。

女性はメリィが好きでした。
{netabare} あの自分を傷付いた心を必死に守ろうと他人と距離を置き
突き放そうとする姿勢が私のS心と保護欲を掻き立てられました。
あのテラスでお茶を飲みながら読書する姿は特に見蕩れてしまいましたね...。{/netabare}

他にこのアニメを観ていて不安に感じた事は彼らが
実力をつけ始めた場合通常のテンプレファンタジーアニメと
大差がなくなってしまうのではないかと言うことです。

{netabare} この最弱モンスターであるゴブリンが放った矢、一本で
主要人物が死ぬシビアな世界観だからこそ
より注目を集めたというのもある筈です。{/netabare}

私は原作を買っていないのでこの先の展開が分かりませんが
いささか不安なので時間がある時にでも買って読もうと思います。

投稿 : 2016/04/11
閲覧 : 269
サンキュー:

22

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