「黒子のバスケ(第3期)(TVアニメ動画)」

総合得点
70.7
感想・評価
581
棚に入れた
4043
ランキング
1455
★★★★☆ 3.9 (581)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
3.9

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

やはりこういう締めは気持ちいい

 原作は既読。
 2期のウィンターカップの続きで、1話は2期のおさらいのような内容で、ある意味親切。

 2クール作品でありながら、主人公校である誠凛の試合は2試合と少なかったが、その分
それぞれの内容は濃密。
 またこれまではどうしても黒子 テツヤ、火神 大我、日向 順平、木吉 鉄平に焦点が集まる
ことで、他の誠凛メンバーの印象が薄くなるきらいがあったが、本作では他のメンバー描写が
増えたことで、誠凛のチームとしての奥深さが増したように思えた。

 先の海常戦だが、練習試合とはいえ二度目の対戦で、しかも主人公のリベンジ要素なしの
再戦は描くのが難しく思われたが、海常のそれも黄瀬 涼太を軸にすることでうまく盛り上げて
くれた感があった。黄瀬に関してはその前の福田総合学園戦もあることで本作では第二の
主人公といった雰囲気があった。

 そして、続く洛山戦。
 位置付け的には赤司 征十郎がラスボスなのだろうが、これまでもキセキの世代の怪物ぶりを
散々見てきたので登場時はそれほどラスボス感はなかった。
 そういう意味では同じキセキの世代同士でも格が違う部分を見せつけた洛山対秀徳戦は
大きかったように思える。
 この洛山戦だが、これまでも登場したゾーンが更に進化。赤司がチームメンバーもゾーン
状態に引き上げたかと思えば、火神がゾーンを越えたゾーンを出すなど、もはや異能
バトル(笑)。
 結果としては苦戦の末に誠凛が優勝と、読者や視聴者が望んだであろう終わり方で、一番
いい形で終わったんじゃないかと。
 「ゾーンを越えたゾーン」も最高のチームプレイと呼べるようなものだが、黒子の理想とした
バスケという作品全体のテーマを考えると、究極の個人技のようなものより良かったように
思える。

 興味深かったのは帝光中時代の描写。
 これまで断片的に描かれたり、語られていた部分が通しで見られたことは単純に
嬉しかったし、キセキの世代がいかにバラバラになっていたかの過程もよく描かれており、
連載当初からここまで考えていたのかどうかは判らないけど、少なくとも後付けの取って付けた
感はなかった。
 総じての印象はいかにもバスケの才能の溢れていても、まだ精神は幼かったのかなという
感じで、それを見守る大人のフォローがなかったのが大きかったように思える。
 次第に変わっていくキセキの世代だが、緑間 真太郎に関しては一貫してぶれていない
ところが逆に面白い。
 それにしても、帝光中がここまで個人の資質のみに頼りきったチーム作りに変えてしまうと、
キセキの世代卒業後は一気に弱体化したのではないか?と、他人事ながら気になったり。

 スピーディーさを感じさせる作画は相変わらず素晴らしい。

投稿 : 2016/03/27
閲覧 : 245
サンキュー:

4

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