「灰と幻想のグリムガル(TVアニメ動画)」

総合得点
87.2
感想・評価
1954
棚に入れた
9392
ランキング
161
★★★★☆ 3.9 (1954)
物語
3.8
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ネタバレ

SoulAct さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

テーマ性に感動。

テーマ性をしっかり考えた丁寧な作り込みをされている作品だと思います。
人気かどうかはわかりませんが、これほど私好みの作品と出会ったのは久しぶりです。見てからしばらく経つのですが、まだワンシーンワンシーンを鮮明に覚えています。

悪かったところから。

“最初の入りにくさがやばい”

序盤から楽しめるものだったとは言えないものになっています。内容が悪いわけじゃないんですが、楽しめるものではないと思います。これについて個人的に考えたものですが、飛ばしすぎなんです。これは作者の思い入れがかなり入りすぎていて、読み手に伝わりにくくなってしまっているのです。物書きをされている方は経験されたこともあると思うのですが、物語が頭の中で展開される上で、実際に文字で展開されている物語と雰囲気が若干ずれていることがあります。読み返すと違ってたみたいなです。
きっとその「ずれ」が楽しくなかったという感想につながったと思います。
具体的に言いますと、マナトが亡くなった後にされた全体の感情描写です。どんなときも「6人」だったということを最も描きたかったように見えますが、それを実際に表現されているものがあまりにも少なすぎました。内容はなかなか良かったのですが、表現の仕方に少しだけギャップみたいな違いを感じました。
他にもいくつかありますが、生きていくために「お金を稼ぐ。敵を倒す。難しい」そういったことが、序盤で表現されていきますが、それに対してどれほど「本気だったのか」が少しだけ遠いです。
キャラクターへの心理がすごく見えている著者なのかもしれません。何も考えずにこういった内容を書き上げることは難しいと思うので、表現しきれなかった、またはイメージとの差が生まれてしまったといったところだと思います。



良かったところ。

“キャラクターが美しい”

こちらは純粋に内面のお話。照れる仕草一つにだって拘りを感じます。一つ一つの仕草がすごく丁寧に書かれていると素直に素敵だと思います。また、どんな時もキャラクターの雰囲気を壊さない作りに愛を感じました。
序盤、どうも内容に入り込めなかったので、見るのやめてしまいそうになったときもありました。最後まで見れたのは、こちらの要素があったからだと思います。


“尻上がりからの感動”

理屈は抜きです。大体美しかったです。新しい神官が入ってからは少しずつ入り込んでいけました。最後には、物語の中盤から入った神官がメインヒロインじゃないのか……?なんて思うほどに惹き込まれていって、すごく良かったと思います。


総じて
序盤つらい。あまり気負って見る作品ではない。表現が全体的に綺麗。キャラクターへの拘りがすごく良く出ていて、とにかく惚れる。
後半の緊張感は、リラックスしていた体を起こしてみてしまうほどのもの。


それとですが、尻上がり作品は本当にいいですね。とにかく満足感を得られます。量的にも1クールと、休日一日使えば見れない量でもないので、良かったらチャレンジしてみてください。序盤はアレなので、リラックスした感じに見てもらえればと思います。

投稿 : 2017/03/25
閲覧 : 223
サンキュー:

10

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