「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 (第2期)(TVアニメ動画)」

総合得点
87.4
感想・評価
3774
棚に入れた
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ランキング
149
★★★★☆ 3.9 (3774)
物語
3.8
作画
3.9
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.1

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ネタバレ

にゃーの爪 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

16話(最終話)に納得できるわけがない。人用 長文ご無礼

{netabare}
恋人期間限定に対する京介の心情について・・・
京介は「妹のためなら瞬間に生きる」ことのできる人物だということ。
その根底にあるのは「兄貴としての妹への愛」だということだ。
だから桐乃がケジメをつけるために期間限定を提案したときも、彼は妹のために己の全存在を賭けた戦いを覚悟することができたのである。

そしてラストバトル(地味子戦)
麻奈実は全てをかなぐり捨てて、これまでのおっとりとした様子から一変して攻撃的なスタイルを取る。
桐乃と麻奈実、両者の激しいドツき合いの末、麻奈実の強烈な一言が桐乃の心に突き刺さる。
「兄妹で恋愛なんて間違っている アンタアタマオカシイ」
桐乃は幼少期のトラウマと期間限定の縛りに気後れしてしまい麻奈実に言い返せないでいた。

緊迫した状況の中、京介はある事実に気付く。
「そうか、桐乃のボイスレコーダーはこのことだったのか・・お前ら、過去にもやりあっていたのかよ…」
幼き頃の桐乃が傷つけられたことを知り、そして今、自分の目の前で容赦のない言葉の刃によって妹が再び打ちのめされようとしているのだ。
京介の中で何かが弾ける。それまで二人のドツき合いに押され気味であった彼は自ら死地に飛び込み、桐乃の気持ちを最大限尊重しながら麻奈実に自分の想いをぶつけることになる。
京介が時折おどけたような仕草を見せたり「両親には黙っておいてくれ」と麻奈実に懇願したのは、すべては桐乃を守るためのもので、彼の燃え上がる魂は「こいよアグネス(全力でかかってこいや)」状態だった。

麻奈実もそんな京介の心情は痛いほどに分かっている。京ちゃんは己を捨ててまでも大切なものを守ってくれる人だと。自身もそうしてもらったから・・
彼女は京介の瞳をジッと見つめると、意を決したように震える唇を動かした。
「私がずっと京ちゃんのことが好きで、付き合ってくださいと告白したら・・私の側にいてくれる?」
しばしの静寂の後、京介は自分の想いに桐乃の想いを重ね天に向かって高らかに宣言する。
『俺は桐乃が大好きだぁぁぁぁ!!』
そう、これは桐乃自身の叫び『私も京介が大好き!!』でもあったのだ。
そしてそれは、麻奈実の最後の望みが絶たれた瞬間であった。
二人の間に一陣の風が吹く。
立ち去る麻奈実を見つめる京介。風に頬をなでられながら彼は思う。
きっとこれが俺たちの始まりもしなかった初恋の終わりだったのだと…

京介にとって麻奈実はとても大切な人であり、彼女が傷つくようなことはしたくなかったはずである。しかし愛する妹のためそして自分のために全力で戦ったのだ。そこに後悔はなく「恋人期間の切れる明日だったらよかったのに」なんてことは微塵も思わなかったことは間違いあるまい。なぜなら、京介は桐乃のためなら瞬間に生きる男だからだ。
そんな兄貴の頑張りが桐乃に十分伝わっていたからこそ
「私の我がままのためにどれだけバカなことをしたのか自分で解っているのか!」という台詞が出たのだと思う。
桐乃を立てつつ自己を主張する 変態的だが頼れる存在
ともかく、妹を救ったことで自らもまた救われたのである。
ラストのほっぺにチューは、希望に満ち溢れたこの素晴らしき世界に妹を送り出す、兄貴なりの感謝付きエールといったところだろう。


~お茶会~
個人的には黒猫と結ばれてほしかったが、麻奈実の勇気にも敬意を払いたい。それに桐乃の気持ちにも応えたいってのもある。なんか色々難しいねこの問題。それら全てに答えを出した京兄パネェっす!

とゆーか闇猫を黒猫に戻すことができるのは京介だけだと思うぜぇ?
それにお前、桐乃の本心を引き出してくれた黒猫に大きな借りがあるだろぉ
桐乃へのプロポーズでの闇猫サポートも忘れてないよな?
アンタ確かに後押しされたよな?な?
あいつぁ振られることも覚悟して録音に備えてたんだぜ
あるいは成功シーンを期待して後でニヨニヨ聴くためのものだったのかもしれない。
そんなことはどうでもいい
俺が言いたいのは闇堕ち宣言の裏でお前さんを助力することを考えていたという事実だ。
嗚呼なんという高貴なる猫よ!
京介よ、キサマならその考えに至れるはず。なぜならお前も黒猫と同種だからだ。
したがっておまえには闇に堕ちた彼女を連れ戻す責任があるっ!!
とっとと丸坊主にして誠意を見せに行ってこいよ。そしてこう言うんだ
【俺の失われた黒髪をお前の闇で染めてほしい】ってな
もうその瞬間お前たちはつき合ってるよ いろいろな意味でな!
ヒャーッハッハ!!

えーコホン 本題に戻ろうか(メガネクイー)
そんな告白シーンてんこ盛りの物語のなかで、はっきりいえるのは(あくまで原作未読の俺個人の意見だが)、加奈子とあやせの告白は余分だったってこと。尺のせいもあり、桐乃・麻奈実・黒猫の告白に比べてひじょーに軽く感じてしまうのだ。
加奈子にとって京介とはモブのひとりであるし、特に桐乃LOVEのあやせが京介に告るのは不自然極まりない。彼女らには最終的にマイルドツンでいてほしかった。(アニメ版の)物語の評価が若干低いのは、それが要因のひとつだからである。
 逆に音楽の評価が高いのはOP・EDが毎回異なっていて楽しめたからだ。普段はスッばすのにこの作品に限っては聞き入ってしまった。作中で桐乃が言ってた演出がここに反映されているとは恐れ入ったでござるよハッハッハ。おっとOPは変わっていなかったな、しかし毎回OPに新鮮さを感じていたことは事実。ふーむ、EDのパワーがOPにまで影響を及ぼしたのか?実に興味深い。まあ高評価なのは変わらないがね☆ミ←メルルスティックから飛び出した星くず
キャラの高評価は黒猫票が大きいっす。
彼女は数々の言動から痛キャラに思われがちですが、上記にも述べたようにその行動原理はもはや神の領域です。
我ら凡人がその一端に触れたとき、彼女は光と闇が両方そなわり最強に見えることでしょう。

最後に、兄妹愛は一見とっつきにくそうなテーマであるが、噛めば噛むほど味の出る酢コンブのような作品でとても楽しめました。スタッフの皆様ありがとさんでした。折を見て原作のほうも読んでみたいと思う、ぜ?ではでは!
{/netabare}

投稿 : 2016/06/04
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サンキュー:

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