「灰と幻想のグリムガル(TVアニメ動画)」

総合得点
87.2
感想・評価
1954
棚に入れた
9390
ランキング
161
★★★★☆ 3.9 (1954)
物語
3.8
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ネタバレ

kei さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「これは命のやりとりなんだ」

十文字青先生のライトノベルが原作。本作は原作全8巻(2016年6月現在)のうち1、2巻を描いてる。

1、背景がとても綺麗
他の作品に比べても背景の綺麗さは群を抜いている。観ていて気持ちいいし、キャラの心境とマッチしていてGOOD◎

2、原作をもとに大事に創作している
原作と同じように本作はファンタジー系ですが「主人公最強」でなく、バトルも派手過ぎず、話の展開が不自然に飛ぶこともない({netabare}メリイとの距離が縮まる{/netabare}ところは飛びますが、原作も飛んでるし、1クールしかないことを考えるとやむなしか)。キャラとキャラの関係性、素朴な自然さが特に大事にされており、引き込まれる。他のファンタジー系では味わえないもので、個人的にとても好き。
アニメならではとして特に良かったなあと思ったのが、{netabare}9話のハルヒロとメリイのやりとり。細谷さんと安済さんの表現もさることながら、メリイの「ありがと」の前の動作が良かった。メリイの腕をかかえるようなしぐさって、自分と相手の間に距離を置くことの象徴でもあるわけですが、メリイは一瞬しようとするけど、後ろで組む。メリイのハルヒロに対する感謝と信頼の象徴の表現なんだろうなあと感じた。ここは原作でも表現されていなかったところなのでなおさら感動。5話のユメとハルヒロの抱き合うシーンもなかなかだった(ユメの胸を過度に強調しすぎな気も否めなかったが笑)。11話のアンデッドになってしまったミチキがディスペル後にメリイの頭をなでる描写{/netabare}もアニメオリジナル。いやあよかった。

3、グリムガルだけの音楽が秀逸
作品に合わせて挿入歌が作られている。特に4話「rainy tone」8話「Growing」12話「cultivate」は楽曲として良いし、話にも合っていてバッチリ!挿入歌の題名には実は「植物の生長」という一貫したテーマがあるのだそう。8話のシホル(cv:照井春佳さん)の「Harvest」もアニメならではのもので鳥肌ものだった。

全体として、原作1,2巻の話の順番や場所を若干変え、12話で収まるようにアニメとして雰囲気をそのまま濃縮してうまく表現していた。4話までは展開がゆっくりで退屈に感じたが、4話の「ある出来事」を通じて、キャラの魅力がそれぞれ強くなり、めちゃくちゃおもしろくなるので我慢して観てほしい。
原作小説は、アニメから入った自分でも読みやすかった。本作の続きが気になる方にはオススメ。グリムガルとは別の世界にも進んでいく。モグゾー好きは3巻、シホル好きは7巻、そしてランタ好きは8巻は読むべき。ハルヒロ・ユメ・メリイ好きは全巻通して面白く感じるかと。

2期あるといいなあ。ユメはちっぱいじゃないと思う。

投稿 : 2016/06/19
閲覧 : 244
サンキュー:

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