鸐 さんの感想・評価

3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

おもしろかった

まさに、水島努監督・マリーさんのホラー作品という感じ。
期待通りで、予想外な安心できる展開をありがとうございました。

物語
ホラーなんですが、ブラックギャグな作品です。

大まかには、現実から逃げて謎の村で共同生活を送ろうとする経歴も性別もばらばらな初対面の人々が、次々不可解なことに巻き込まれて、集団パニックを起こしていく物語。{netabare}人は死にません{/netabare}

1話感想
アナザーみたいな怖い感じになるのかな、と思ってドキドキしながらみたら、まさか登場人物の自己紹介で一癖も二癖もありそうなキャラばかりで驚きました。あからさまホラー作品には不適合なＫＹばかりですしね。
あからさまに物騒な事をつぶやいているメンヘラな女の子もいますし
自分の弱さを見せて男を味方につけ、汚いことは全部やってもらうタイプの女の子もおります。

順番が謎な自己紹介を経て、ああ、これは神視点になって、イタイ子を観てギャグとして消化しなきゃ楽しめないタイプだろうと思いました。
そして、実際ここで割り切れるかどうかが物語を楽しめるかのキーポイントになっていると思います。

マリー節を感じるセリフ回し「にーたーまーごー！」も堪能し、段々と、そんなに怖くはならないだろうと安心しつつ次回ご期待な展開になりました。

テンポは悪くない、サクサク進むなと思ったのですが、もう少し、ここまでやってほしいのに！というところで切れてしまうのが良くも悪くも次回への期待を高めます。

1話視聴後は、鳥安はまず先に死にそうだなとか、誰が真っ先にいなくなるだろうと、想像の花が開きました。

観終わって
いい話で終われたことと、1話からは予想できなかった展開で終われたこと、そして水島監督のギャグとマリーさんの印象的な台詞回しを堪能できたことに対する満足感が残った。

残念だったことを上げれば{netabare}12話しかないので、描写が十分にされ自分の心と向き合うことができたのが、光宗・真咲・颯斗・マイマイ・運転手さんの5人だけだったこと。
まさか30人分できるなんて思っていないが、中途半端に描写があったらぶぽんは無事、トラウマを克服できたのかな？らぶぽんはトラウマを抱える前からやばい気質がありそうなので、何事もなく帰還組についたのが不思議{/netabare}


キャラ
元々、人生やり直しツアーになんて参加するような人たちなので、頭のネジが飛んでいたり、壮絶な人生を体験した人が多く、感情の共感は得られないものの、個性的なキャラが功を奏し、多いキャラクター数を見事に立たせている。

みんなメンヘラ気質なので好きなキャラはと聞かれると戸惑う
好感が得られそうなキャラってナンコさん、マイマイ、リオンさんくらいだろう。男性陣は全滅レベルだと思うが、個人的には氷結のジャッジネスが一番可哀想だったので応援したくなった。


声優
エンドロールに流れるキャスト人はいつも多くて、収録どうしていたんだろうか。
安定していた。


音楽
OP・EDともにメロディの心地よい曲だが、どこかで聞いたことがあるような…


追記
他の方のレビュー評価が低すぎる気がします。
BLOOD-Cとか見てみると良いかも、あれはこの作品とは比較にならない愛すべきクソアニメですよ。