「魔法少女育成計画(TVアニメ動画)」

総合得点
70.0
感想・評価
662
棚に入れた
2780
ランキング
1604
★★★★☆ 3.5 (662)
物語
3.4
作画
3.6
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.5

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ネタバレ

かしろん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

楽しめませんでした

【最終話まで見て を追加】

【4話まで見て まどかから6年か・・・】
{netabare}劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編] 叛逆の物語。
ラスト近くにこういう会話がある(細かくは覚えてません)。
{netabare}ほむら「3年ぶりの見滝原はどう?」
まどか「何も変わらないような・・・何か変わったような・・・」{/netabare}
まどかのTV放送開始が2011年1月。
叛逆の物語の上映開始が2013年10月。
約3年。
この会話で
{netabare}「あれ?
 もしかして、この新編で描いてるのはまどかという作品そのもののこと?
 叛逆の対象は魔法少女モノ?」{/netabare}
と思ってしまった。
その辺のゴチャゴチャした感想はソチラに書いたので置いておく。

劇場版まどか新編時点では
「何も変わらないような・・・何か変わったような・・・」
だったアニメなどコンテンツ業界も、更に3年たった今、シリーズものではないオリジナル
作品で”魔法少女”と題名に付いているだけで
「あぁ、また、鬱物語なんだろうな」
と思えるくらいになった。
まどか☆マギカという作品を境い目にして、
「少女が願いを叶えてしまったために艱難辛苦にあう」
という作品が1ジャンルとして確立された。
エヴァが当たればポストエヴァを狙ってソレっぽい作品が乱立するように、このジャンル
においてもポストまどかを狙う作品が増えるのは当たり前。
「幻影ヲ駆ケル太陽」や「ウィクロスシリーズ」なんかもソレに当たると思う。

さて。
で、本作。
楽しい。
間違いなく楽しい、いい感じに鬱鬱してる。
んだけど、
「まどかのシナリオはよく出来てたなぁ・・・」
って再確認になっちゃってる感。

まずもって、
「魔法少女増やしましたー」「増やしすぎましたー」
「減らしますー」「魔法少女じゃなくなったら死にますー」
って大前提がダメ過ぎる。
ネトゲ運営に良くある風景、と言えばそうなんだろうけど、いくらなんでも調整がヘタ過ぎ。
まぁ、ダメ過ぎるから、ここはシナリオの引っ掛けで、仕掛けを用意している側が納得
するような道理を提示してくれるんだろう、オチ間際で。

つぎにネムリン。
「夢に入り込みますー」「夢で人助けをしますー」「キャンディーいっぱいー」
「でも夢の中の出来事だからキャンディ増加も夢物語ー」
いやいやいや。ちょっと待て。
夢で見たことが、その人の人生を大きく変えるかもしれないじゃん。
 恋する女の子の夢に入り込んで告白の手助けをする。
 その夢から覚めた女の子が、夢を現実にするために告白する。
とかなったら大きいじゃん。
 即効性のある手助けじゃないとキャンディ稼げない
 不法投棄品を埋める、とか処理として?な方法でもキャンディ稼げる
とか、キャンディシステムに?がありすぎる。
火災から助けた家族が、その後、資産を失ったことに絶望して自殺したらどうなるねん
とかね。
まぁ、スキが多すぎるから、ここはシナリオの引っ掛けで、仕掛けを用意している側が
納得するような道理を提示してくれるんだろう、オチ間際で。

「少女が願いを叶えてしまったために艱難辛苦にあう」
というフォーマットにスキだらけのシナリオを乗っけただけに感じる本作。
始めに言ったとおり、楽しんでます。
無垢なるものが苦悩する姿は美しいっ!
でも面白くは無いのかな。
今のところは。{/netabare}

【5話見て 今日は皆さんに・・・】
{netabare}ネトゲ運営にとって良いプレイヤーとは、課金してくれるプレイヤー。
「キャンディー集めろ。集めるのが一番下手なやつからクビ」
という設定を考えると、キャンディー集めが上手い=良いプレイヤー。
キャンディーを集めてくれることにより運営にメリット有り。
ところが、キャンディートレードをシステム組み込み。
トレード及び奪い合いはキャンディー総数から考えると±0。
トレードシステムによりキャンディー集めが上手いプレイヤーが脱落する可能性があり、
そうなった場合、運営からすれば長い目で見るとキャンディー総数マイナスの事態となる。
つまり、運営にとっての良プレイヤーを手放すことになりかねないトレードシステムは
運営にとってメリットがないはず。
なのに、なぜトレードシステムを組み込んだのか。
プレイヤー同士の奪い合いやトレードによる権謀術数を促すため。
つまり、「キャンディー」は見せかけ及びある種の明確な指標なだけで、「集めろ」に
たいして意味はなく、それをやらせたいわけじゃない。
本当に運営がやらせたいのは、魔法少女になっちゃった娘らによる、奪い、陥れ、ある時
には殺し合い。
週間ランキングというタイムリミットと、眼前に迫る死という恐怖に立ち向かう娘達の
生の輝き。

5話で嫌いなシーンがある。
アバズレとアンドロイドの会話。
「善悪に関係なく人助けをすればキャンディーが手に入るってのはいい加減だ」
これ、製作者の怠慢にしか感じられない。
【4話まで】の感想にも書いてあるが、キャンディーシステムはガバガバだ。
キャラクターに言い訳させずに、言い訳しなくていいシステムを考えろ、と思うのだ。
だけど、まぁ、なんでわざわざこんなこと言わせてるんだろ、と考えてみた。

最初に考えたのは「魔法少女育成計画」ではなく「ネトゲ廃人育成計画」。
バランス調整のヘタさや、マンネリ解消はトレードやバトルシステムの導入だよね、
とか、ガバガバなシステムの穴をつくキャンディー集め。
そのうち、1キャンディー100円とかでRMTとかやりだして、ネトゲ運営やネトゲ
プレイヤーのモラルの低さを描いていくのかな、と。
でも、そっちにいく感じでもないっぽいなぁ、と思って、考えてたのが上記。
あぁ、
「今日から魔法少女の皆さんに、ちょっと殺し合いをして貰います」
とやりたいだけなのね、と。
まんまやるとなんだから、キャンディーという指標を設けてるだけね、と。

ここから、超能力異次元バトルアニメになったら、心底つまらなくなるだろうなぁ。{/netabare}

【最終話まで見て 何もないお話】
{netabare}5話感想の最後に
「ここから、超能力異次元バトルアニメになったら、心底つまらなくなるだろうなぁ」
と書きました。
超能力異次元バトルアニメでした。
もしかしたら”何か”があるかも、と最後まで見てしまいました。
結果、”何か”なんてものは欠片もありませんでした。
心底つまらなかったです。
切らずに最後まで見てしまった自分の眼力に呆れるばかりです。

大望を抱いての殺し合いでもなく、ただ、システムに流されて殺し合いをしている
だけです。
本当に、ただの魔法少女版バトルロワイアルです。
そのバトルロワイヤルも2000年と16年前です。知らない人が見れば何か新鮮に映るの
かもしれませんね。
時は流れましたが、藤原竜也はあんまり変わった印象がありません。
山本太郎が政治家になると予想した人はいたでしょうかメロリンキュー。
栗山千明がイカちゃんについて語る人だろうとは思いもよりませんでしたGOGO夕張。

初っ端からラ・ピュセル脱落させる展開は意外で面白かったです。
でも、それ以降も意外なキャラから脱落していきます。
意外も繰り返せば意外ではなくなり普通になります。
ただただクドい普通です。
「ほらー、次はコイツが死んだよ。驚いたでしょ、びっくりしたでしょ」
と続けられてもゲップしか出てきません。

また、申し訳程度に魔法少女達の正体や日常を見せられます。
申し訳程度なので、それを見せられても別に思う何かは湧いてきません。
緩急の緩をこれで使う構成がワンパターンなので飽きてきます。
この見せ方でこの正体を明かされて殺されてショックを受ける人はいるんでしょうか?
挙句にその正体が妊婦やロリだったりします。
ロリや妊婦を殺せばショックを受けると思ってるんでしょうか?
非常に安易です。
何か誰かに感情移入でも出来たら
「んだよこのクソシステムむっかつくわー!」
となったんでしょうが、ファヴが「なんとかだポン」と言ったところでさめざめです。

ふー・・・・
切らずに最後まで見てしまった自分の眼力に呆れるばかりです。
大事なことなので二回言いました。{/netabare}

投稿 : 2016/12/21
閲覧 : 275
サンキュー:

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