「風と木の詩(OVA)」

総合得点
63.7
感想・評価
18
棚に入れた
74
ランキング
4110
★★★★☆ 3.5 (18)
物語
3.6
作画
3.3
声優
3.4
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

漫画論になってしまうが

BLももはや男向けのアダルト作品と同じく、手段と目的が逆転して女性の抑圧的な性欲のはけ口になってしまっているが、1970年代から80年代にかけての少女漫画における同性愛はまさに文芸そのものであった。

萩尾望都先生の「ポーの一族」や竹宮惠子先生の「風と木の詩」は中でもトップクラスの過激さであり、昨今のアダルトアニメや漫画が過激で不健全だと言われて30年経つ(1989年の宮崎事件から数えて)が、それよりもさらに昔から過激な漫画は存在してたし、それなりに受け入れられてきた日本の歴史がある。

個人的にはこの時代からさらに発展した80年代の吉田秋生の大傑作である「バナナフィッシュ」のほうがノワール風味で好きなのだが、歴史的なものを考えるとこの「風と木の詩」がやはり重要なファクターだと思う。

大人も見れるアニメが増えれば良いとは思わないが、こういった情熱を持った革命的な作品を期待してしまう。

少女漫画では結構頑張っている人多いけどね。

投稿 : 2019/04/17
閲覧 : 496
サンキュー:

6

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