「パプリカ(アニメ映画)」

総合得点
72.1
感想・評価
829
棚に入れた
3935
ランキング
1175
★★★★☆ 4.0 (829)
物語
3.8
作画
4.3
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
3.8

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ネタバレ

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

夢を題材とした長編アニメ映画

このアニメの名前を最初目にしたとき、
野菜のパプリカを思い出してしまった。
ピーマンの一種だ。当然のことだがタイトルの由来は
野菜のパプリカではない。我ながら恥ずかしい。

おふざけはこの位にして、このアニメは
インセプションと呼ばれる映画のもとになった
といっても過言ではないアニメ映画である。
終盤の展開に関しては変わった印象を受けた。
下記に示す。(ネタバレに設定)

おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
dcミニの研究者である敦子(パプリカ)は、秘密裏に
dcミニを用いたサイコセラピストとしても活動している。
dcミニが研究所から盗まれたことにより、何者かが他人の夢に
侵略し、精神崩壊を起こさせる事件が発生してしまった。
原因究明のため、敦子(パプリカ)は仲間たちと共に
調査に乗り出すというもの。

個人的には敦子とパプリカの意識が分裂し、
二人が衝突するシーンが印象的だった。
主人公の葛藤をよく表していると思う。

中盤辺りから夢と現実の境界線が分からなくなってくる。
このアニメの魅力でもあるのだが。
個人的にはパーフェクトブルーよりはわかりやすいと思う。

セリフもインパクトに残るものが多い。
攻撃を受けた所長のセリフは名言だと思う。
真似したくなるのも無理はないと感じた。

作画も相当レベルが高い。誠に感服した。
音楽も特徴的。opからedまで全てが病みつきになる。

インセプションはこのアニメを参考にしていると
言われているのもうなずける。
夢と現実をうまく使い分けているシーンや
建物等がゆがむシーン等は
紛れもなくパプリカ由来のものだ。

{netabare}
ただ、後半における夢と現実が入り混じる
展開という部分ではビデオドロームを思い出した。
ビデオドロームの場合は現実と幻想によるものだが。
ただし、ビデオドロームはホラー映画の中でも特異な部類に入る
醜悪なシーン満載のカルト映画だ。
私がホラー洋画にはまったきっかけの一つでもある。
クローネンバーグ監督の作品はこういった
強烈な作品が多く、人を選ぶためホラーに耐性がない人には
到底お勧めできない。
{/netabare}

今敏監督作品の中では比較的
話がわかりやすいのではないかと感じた。
勘の鋭い人は真犯人はだれなのか
見ただけでわかるのではなかろうか。

個人的には今敏作品の入門として見るのはありではないかと思う。
クリストファー・ノーラン作品が
好きな人間は視聴すべし。

投稿 : 2018/02/17
閲覧 : 383
サンキュー:

20

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