清造 さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
暇つぶしにはなっても、素晴らしい作品というレベルではない
監督がやりたかった事が、断片的であるのは理解できた。
だから、軸となる柱を設定はしていても、それにそったエピソードの取捨選択というか強弱がチグハグになっている。
言い換えると、監督がやりたいシーンを表現するために、メインが後付けというか、付属的になっている。
というか、主人公の台詞回しが、声優の演技も相まって直訳風で酷い。
日本語は主語もろとも、やたらと省略する傾向が強い言語で、それ以外の言語はだいたい、主語述語は残る傾向にある。
例えば、「ええ、私、行くわ」⇒「Yes I do」を翻訳したのか?(原作スウェーデンだけど)というような台詞回しで、ローニャの性格なら食い気味に「行くわ」とでも言う演出にすべきだろう。
ローニャの喋り方も、自動翻訳機にかけてるのかと思うほど、語句毎に区切るような喋り方で、何を狙ってそういう演技指導をしたのか、さっぱり解らない。
3Dのキャラクターに引っ張られたのか、背景の作り込みも目を見張るものがない。音楽もあわせて印象に残らないので、美術的な部分は普通であり、世界観にのめり込めないし、記憶に残らない。悪いわけでもないんだけどね。
そもそも、原作からしてアニメ化する程のものなのかと。