退会済のユーザー さんの感想・評価

3.6
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

キラメキ

非常に面白かったです。
冒頭から父親殺し、いじめ、交通事故、多重人格、幼児虐待などかなりダークな話ばかりでした。でも、そこに人との繋がりを描かれており、単純に人が死んだ、ひとがごみのように死ぬのではなく、死んだ人との人としての繋がりを創作として紳士に丁寧に描いていたと思います。
　作中でもセリフであったように「どう死んだかが重要なんだ」とあるようにこのシゴフミのテーマだったんでしょう。
また、細かく入れられた伏線はきれいに回収されその脚本のよさが伺えました。
カナカ（杖）が人になりたいという願いを最終話で「地面につきそうだよ～」とあたかも頭はこっちです、といってるように各キャラクターを丁寧に描きとても感動しました。途中の話も、もしこのようにシゴフミが届いたらという舞台設定の反復法だったんですね。それが最後のフミカの話に重なってきて効果的でした。脚本の大河内さんはコードギアス、プラネテスを手がけたサンライズ？きっての豪腕、これを観てやっぱり大河内さんはすごいなぁとため息を漏らした作品でした。
　暗い話が駄目な人は、これを見ると気持ちが下がったりするかもしれません。でも脚本はかなり丁寧に描かれているので、じっくり落ち着いたときに観てみるのもいいと思います。