シン さんの感想・評価

3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

悪徳の街「ロアナプラ」

ロアナプラ、そこは「悪徳の街」と称される所でありそこで闇に染まる訳でもなく光を照らす訳でもない夕闇に生きて行く旧日本人の物語です。
まだ見てない視聴者の方ならアクション好きにオススメです。しかしリアル派アクションの好きな方にはオススメしません。また厨二臭い決め台詞が嫌いな方や汚い表現が嫌いな人にはオススメできません。グロ耐性も必要です。構成としては丁寧なアクション表現にﾏﾆｱ好きな用語の構成となってます。

アクションアニメとしても素晴らしいのですが、旧政治体制批判等も盛り込んであり、それに直面するロックの感情表現が鋭くロックと共に何故あの思想は現代に生き残れなかったのか？それはそもそも駄目なのかなんてのを考えながら視聴するのも面白いです。

１期２期の感想ですがそれぞれの編に分けてます。
Black Lagoon編
岡島緑郎がいかにしてロックとなったかのお話。狂ったロックの奇想天外な作戦に驚いた方も多いはず。
Chase for ring-ding ships編
二挺拳銃のアクションに酔いしれつつこのロアナプラの権力を思い知る編でした。力無き者は潰される世界図を良く表現してましたね。
Rasta Blasta編
強靭なメイドさんのお話が楽しめます。今までのアクション感を吹っ飛ばすネタ編な気もしますが非常に楽しめます。メイド服越しの上腕二等筋には萌えますwww
Das Wieder Erstehen Des Adlers編
旧ナチの思想とぶつかる物語ですがここでのレヴィとロックのお話からロックの流されるだけの思考は終わり真の本質を求める戦いが始まります。
Bloodsport Fairy tale編
所謂双子編ですがシリーズ通して一番の出来だと思います。宗教と子どもについて深く考えさせられる物語です。
Goat, Jihad, Rock'N Roll編
あまりロックに視点は当たりませんが竹中と言う旧学生運動家の人間の葛藤が上手に描かれており大義、目的、手段とは何の為にあるのかを痛感します。
Greenback Jane編
ロアナプラの強烈なキャラ達の総集編です。キャラは立ってますが作画が一番荒れてる編でもあります(汗)
Fujiyama Gangsta Paradise編
故郷に帰って来たロックだが極道とマフィアの抗争に巻き込まれます。ここでロックは自分の生き方を強く認識し再スタートを切ることとなります。ここでは銀さんの極道とは何ぞと言う答えを示してくれた気がします。

最後に
レヴィの二挺拳銃捌きも惚れましたがバラライカさんの演説には痺れてTVの前で固まってましたねwww