「「ReLIFE」“完結編”(OVA)」

総合得点
80.2
感想・評価
456
棚に入れた
2101
ランキング
459
★★★★☆ 3.9 (456)
物語
4.1
作画
3.7
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.0

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◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

運命を感じる出会いが味わえる高校生活再チャレンジ物語の完結です。

2018年発売のOVA ReLIFE完結編

原作 夜宵草 監督 小坂知 構成 横手美智子 兵頭一歩 総作画監督 山中純子
音楽 坪口昌恭 制作 トムスエンタテインメント/だぶるいーぐる

2016年にテレビ放送されたReLIFEの完結編となるOVAで、
テレビ放送ではなく、ネットで公開されています。(アマゾンなど)

前作は全13話だったので、この完結編は、14~17話の4話分です。

主題歌は前作と同じ「ボタン」(PENGUIN RESEARCH)。
EDは「花」ORENGE RANGE、「CHE.R.RY」YUI、「LA・LA・LA LOVE SONG」久保田利伸
ありがちですが、最終話は主題歌がED。
と言うことで前作同様に楽しみな部分です。

シナリオは全話兵頭一歩なので横手美智子は係わっていないのかもしれません。

この設定ですが、近未来SFとしては穴が多すぎてまじめに考えられません。
小説家による戯曲をアングラ劇団が演じているような感じです。
設定には突っ込まないほうがいいのは前作と同様と言うことでいいでしょう。
 
主人公である「被験者No.002」の海崎新太CV小野賢章の高校生活の続きが描かれますが、
今回はもう一人の主人公である「被験者No.001」日代千鶴CV茅野愛衣にスポットが当たります。

ここが問題でした。
前作においてギャグと萌え担当の千鶴が主人公になったことで、
落ち着いたムードが加速してしまいました。
学園祭メイド喫茶とか普通は笑えるシーンも非常にまじめな物語のように感じられます。
この作品は何も考えずに楽しめると言うよりは、前作の引きを落とし込む、
いわゆる、完結編としての意味合いが強かったようです。

千鶴が主人公になったため、ストーリー性が強くなりましたが遊びが無くなったようです。

逆に考えると、就職と言う人生の転機をちゃかさずに真面目に描いた流れの完結編であるとも言えます。

なので、就職活動の時期が近い人、印象に残っている人にとっては、
興味深く、記憶に残る作品になるのではないでしょうか。
私のように就職活動とはほとんど無縁だった人間にはちょっと理解できない部分もありました。
文句なしに面白いと言うよりは、前作の面白さを思い出しつつ、
そうなるべき演劇的ラストシーンを期待を込めて見守る作品だと思います。

前作と同様、ジャズピアニストの坪口昌恭のソロ演奏がBGMです。
この人は菊地成孔と「東京ザヴィヌルバッハ」というユニットをやってただけあって、
エレピ演奏の専門家で、コンテンポラリージャズを軸にしたワールドミュージックの人です。
ザヴィヌルと言うのは「ウェザーリポート」のリーダーのピアニスト「ジョーザヴィヌル」で、
マイルス・デイヴィスの「ビッチェズブリュー」の立役者です。
尚美音楽大学の音楽表現学科で指導してるらしいです。

いろいろバランスの悪いような作品ですが、前作を見た人なら絶対必見。
就職の思い出がある人なら前作から全話視聴をお勧めする、
落ち着いたムードの演劇的物語です。
変に突っ込んだりしないほうが楽しめて感動もできると思います。

投稿 : 2018/04/20
閲覧 : 297
サンキュー:

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