「Fairy gone フェアリーゴーン(TVアニメ動画)」

総合得点
65.9
感想・評価
253
棚に入れた
950
ランキング
3032
★★★★☆ 3.2 (253)
物語
2.9
作画
3.5
声優
3.3
音楽
3.3
キャラ
3.1

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ネタバレ

プラント浜口 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高だった!これはバトルアニメではなく、生き方を考えさせられるアニメ

■総論
・批判してる方々の多くがバトルものを期待しているように見えるので、まずこのアニメはバトルものが主テーマではないことを前提にしておくこと
・詳細は面白ポイントに書くが、これは国取りを題材に生き方を深く考えさせられるとこに面白さがある。ここを深く考えて自分に活かせられるかどうかに面白さが潜んでる
・やはりアニメ原作は最高!元請制作会社のPAワークスの気合いを感じる!
※作画がイマイチだったり、マーリアがアニメ主人公にありがちな全員幸福論者っぽく見えたり、少し間延びしてるように見えたりするが、トータルではほぼ文句ない


■面白ポイント
・国(世界)規模で登場人物の思考が進むので、以下のような学びポイントがある
 -自分の目的を達成するために、人をどう動かしたら良いのか?、どの順序で進めたらよいのか?
 -人間が楽しく生きていくにはどのような世界が良いのか?、ミクロとマクロ両面からどう実現したら良いのか?

・マーリアの人間的成長
 -ドロテアに馴染むまでは、何かマイナスな事案に触れると「自分は不幸な子」と片付けてしまっていたが、ドロテアの仲間に”仲間”として自己肯定感を担保されてから物事を冷静に考えられるようになった
 -冷静に考えてからは、絵にかいたもちのような理想を追いかけるばかりではなく、理不尽な世の中でも現実的にどう考えてどう行動したら自分や社会にとってハッピーか?と考えられるようになった
 -最終的には復讐に終始するベロニカの自己肯定感を高め、居場所を与えることで、彼女に生きる活力を与えた

・主要人物が抱える想い
 -マーリア:世界は生き物が共存する社会であって欲しい(理不尽なことを孕むのは前提として)。またベロニカに対しては、復讐の先には何もないから自分と深く見つめ合って欲しい
 -ベロニカ:先のことや社会のこととかどうでも良いから(心のどこかでは気づきながらも)とにかく自分の過去の恨みを晴らしたい
 -レイドーン:人間が生きやすい社会を実現する。その社会を崩壊させる可能性のある因子は排除する(妖精や妖精憑きなど)
 -マルコベルウッド(統一ゼスキア政府妖精省次官):自然に任せた本能のまま活動する妖精に任せればこの世は良い方向へ進むと妄信的に考える
 -フリー:とにかく仲間を大切にすること。過去に向き合いつつも現実に活かす
 -ウルフラン:大切な人を失った悲しみを抱え、悲しみを薄らぐことはないと気づきながらも、やるせない気持ちを世の中に憂さ晴らそうと考える
 -ビーヴィーリスカー:戦という非日常に快感を覚え、常に戦を求める

最後に、「みんなハッピー」とはならなかった(ベロニカは生き残れなかった)のは好感が持てた。ベロニカは幸福感を真に味わえたことで発生した過去の罪行への罪悪感で判断力が鈍ったのも学び

投稿 : 2019/12/23
閲覧 : 321
サンキュー:

4

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