「ましろのおと(TVアニメ動画)」

総合得点
69.6
感想・評価
193
棚に入れた
609
ランキング
1711
★★★★☆ 3.5 (193)
物語
3.4
作画
3.4
声優
3.5
音楽
3.7
キャラ
3.4

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ミュラー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 1.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

残酷な結果(客観的な意味で)

津軽三味線を主軸にした、高校生の青春物語。
原作未読。
キャラデザインも良いし、各キャラも個性的で良い。今シーズンのアニメの中で期待度ナンバーワンだった。
だがしかし、このアニメを一言で、致命的なことを言うと、三味線って、地味。

楽器を前面に出したアニメというと、『響け!ユーフォニアム』『この音とまれ!』などを思い出すが、正直これらの作品と比較して大きく見劣りしてしまう。
視聴者は楽器の玄人ではない。そんな素人にも分かる素晴らしい楽器の響きが、先の作品にはあるのに、この作品には無い。
どう考えても津軽三味線を専門にやっている人にしか分からないような表現、音。これじゃあ一般視聴者にとっては、何を言っているのか分からない。
『この音とまれ!』のクライマックスシーンで神奈川県予選での「天泣」の演奏があるが、演奏中に聴衆、審査員がそれぞれ解説してくれる。その解説がいちいちもっともだし、同時に流れている箏の音がそれを雄弁に物語っていたものだ。
残念だが、三味線にそれを求めるのは酷だったのでは。
アニメ中では演奏の工夫や音の広がり等、頑張って表現していたが、いかんせん音が薄すぎる。
まあ、これだけの音で聞かせるのもかなりのものだが、三味線に頼らなくても表現方法はあるので・・。
吉田兄弟だってロックを取り入れているわけだし。
三味線オンリーにこだわっても魅力が無いなあ、というのをまさにこのアニメで証明してしまったような気がする。
序盤は面白かったのだが、松吾郎杯に入ってから面白く無くなってしまった。
はっきり言って、三味線をなるべく前に出さないように、青春ストーリーを前面に出した方が、アニメとしては良かったかも・・。

すごく酷評しているようになってしまいました。すみません。
津軽三味線を今後も残していきたいなら、このままではダメなんじゃないか?
歌舞伎だって日々新しい取り組みをしているわけだし、斬新な改革をしていかないと、廃れてしまうように思いました。

投稿 : 2021/06/19
閲覧 : 178
サンキュー:

10

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