2021年春(4月~6月)に放送されたおすすめアニメ一覧 106

あにこれの全ユーザーが2021年春(4月~6月)に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2022年10月02日の時点で一番の2021年春(4月~6月)に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
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85.6 1 2021年春(4月~6月)アニメランキング1位
オッドタクシー(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (510)
1615人が棚に入れました
平凡な毎日を送るタクシー運転手・小戸川。身寄りはなく、他人とあまり関わらない、少し偏屈で無口な変わり者。趣味は寝る前に聞く落語と仕事中に聞くラジオ。一応、友人と呼べるのはかかりつけでもある医者の剛力と、高校からの同級生、柿花ぐらい。彼が運ぶのは、どこかクセのある客ばかり。バズりたくてしょうがない大学生・樺沢、何かを隠す看護師・白川、いまいち売れない芸人コンビ・ホモサピエンス、街のゴロツキ・ドブ、売出し中のアイドル・ミステリーキッス…何でも無いはずの人々の会話は、やがて失踪した1人の少女へと繋がっていく。

声優・キャラクター
花江夏樹、飯田里穂、木村良平、山口勝平、三森すずこ、小泉萌香、村上まなつ、昴生、亜生、ユースケ、津田篤宏、たかし、村上知子、高井佳佑、フェニックス、浜田賢二、酒井広大、斉藤壮馬、古川慎、堀井茶渡、黒田崇矢、汐宮あまね、神楽千歌、METEOR
ネタバレ

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

We Are The (Odd) World

「羊の皮を被った狼」という言葉があります。
物事は見かけによらない事を唱えた慣用句で、古くは『新約聖書』のマタイ7章15節を起源と据えた、由緒正しき文言だそうです。
この遥か昔の厳しき時代から、人間は全ての事象を容易に分かった振りする行為程、愚かな事はないと伝えてきました。おばあちゃんをも超越させた昔昔の知恵袋。最早開闢の始祖レベルの処世術です。


当時、その事実を初めて知った僕は何だか妙に感心したのを憶えています。
へえ、そんな古くから大切な事を伝えていたんだなあ。騙されない為に、傷つかない為に、殺されない為に。狼の食餌から逃れられるよう心しておけ。
先人達もずっと同じ事を大事に大事に伝えてきたんだ。大切な教えってヤツは色褪せないんだなあって、のほほんぼんやりと考えていました。
でもね、物心ついてから思ったんですよ。感心している場合じゃねえぞって。他人事みたいにそ知らぬ振りしてんじゃねえぞって。その時確かに強く感じたんです。


『オッドタクシー』とは有体に申せば、そんな危機感による「想起」を僕等に植えつけてくるアニメと言えます。
『アクダマドライブ』程ではないにしても、テレビ東京以外ではAmazon Prime Videoでしか無料配信されていなかった(U-Nextでは有料配信)ので、初めてその名前を聞く人も多いんじゃないでしょうか。
『オッドタクシー』が凄まじいのは第1話を観て頂けると充分分かると思うんですが、恐らく観た方の誰もが口を揃えてこう語るでしょう。

本作は、此元和津也氏による「脚本」が兎角素晴らしい。

登場人物達が綴るセンスの塊会話劇に加えて「練馬区女子高生失踪事件」と言うサスペンス要素を取り入れ、先の展開を期待させる雰囲気構築が実に上手いです。
そして何より群像劇、会話劇、推理劇。どこへ着目してもお釣りの来る深みが齎されます。絶妙に上手くキャラが絡んでくる矢先、新しい関係を一部描写でチラッと人知れず提示してきます。掛け合いを聞いているだけでここまで面白可笑しく進行していくリアリスティックなアニメはあまり観た事がありません(映画やドラマなら結構あるんですがね)
特に「会話劇」が紡ぐ面白さってのは、アニメで初めて拝見出来たような気がするんです。聞いていて違和感のない、アニメだなあと良い意味で思わない台詞の数々、会話の節節。無駄にハイテンションだったり、話し合いに違和感を覚えたり、実際こんなヤツいねえだろと思わせてきたりするモノはどこにも居ません。皆が僕等の住む世界に人知れず居そうな。姿形が動物ってだけの、実に人間らしい奴ばかりが多く登場してくるんですね。
そしてその中でも際立っているのが「キレのある台詞」です。此元和津也氏が綴るキャラクターの口調は、その動物達が生きているように感じさせる程、人物を見事に上手く立たせています。
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「俺は質問されると選択肢が5つ位出てきて、その中からどれがベストか、そして誰も傷つけてないかを考えるから時間がかかるんだ。あんたは思いついた事を何も考えずにぱっと応えるから早いだろうけど」
「早速傷つけたじゃん」

「気持ちわりい。スタバで原稿って言う謎のクリエイターアピールも余計だし、面白い現場を見たのみならずそれをこんな端的に伝えちゃう私、マジセンスの塊っしょ!っていう隠しきれない自惚れ感も気持ちわりい」
「物凄い嫌悪感露わにするじゃん……」


『オッドタクシー』1話 小戸川・樺沢
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例を挙げるなら、第1話の小戸川と樺沢の会話……ファーストインプレッションが重要な物語において、捻くれたキャラクター性に溢れる主人公の魅力が存分に発揮されており、掛け合いの中で「この主人公は絶対好きになれるヤツだ」と、数分で確信出来ました。


しかしそもそもにして、名作を冠するに余りあるトップスタートだったと、今でも強く感じるんです。
不思議な悪夢を見て飛び起きたタクシードライバー、小戸川の描写から幕を開け、偶々つけたラジオではホモ・サピエンスってお笑い芸人がラジオで不満を綴る中、様々なキャラがしれっと登場。そして流れるミステリーキッスの『超常恋現象』と言う第1話冒頭の場面から、僕は既に惹き込まれていたと言えます。「このアニメ、本気で来てるな」と強く感じてから、小戸川と剛力の「ブルース・スプリングスティーン」が突入してきて、見事に笑ってしまったので、視聴継続を確定しました。
そして、そんなキャラ達が紡ぐやり取りの中で、1つの大きな軸となっているのが冒頭で語られる「練馬女子高生失踪事件」です。繋がりを推理する想像の面白みを与え、キャラクターそれぞれの行動原理も考えさせる奥深い構図と成っています。Youtubeにて投稿されたオーディオドラマも証拠に据えて、樺沢のTwitterなんかも見たりして、女子高生の行方と犯人を突き止めようと考察していく過程が堪らなく面白かった次第。リアルタイムで放送を追えた事に深く感謝したいなあと、深く思えた時間でした(因みにアニメ内だけでも証拠は揃っているので考察可能なり)


要するにこの『オッドタクシー』と言うアニメは、そういった「魅せ方」と言うのを心得ている製作陣のセンスの良さを、非常に色濃く感じるんですね。
特に脚本家もしくは物語を書く人に、特に観て欲しいアニメと言えます。気になっていた主要の伏線を全て回収する手際の良さは然る事ながら、その中に展開の盛り上がりを据えて丁寧な帰着、その後凄まじい引き際を見せつけて、先の行方を是が非でも観たくなる着地構成は、多くの方が参考にして欲しい名展開と化しました。
「会話劇」だけならただの色物コメディとなっていたかもしれない所に、物語性の基盤となる「群像推理劇」をもう1つの基軸に据えて。会話だけで面白くさせながら展開を進めていく脚本を、魅力溢れる動物が紡いで。キャッチーな魅力に溢れた演出や音楽で引っ張っていく、油断も隙もない作品です。
決して可愛い動物達が紡ぐ子供向けアニメなんかじゃない。令和を象徴する傑作アニメと全13話観終えた直後に確信出来た、大傑作のプロフェッショナルアニメでした。



最後まで観て思った事
{netabare}
そしてそう思ったからこそ、観ていく内にド嵌りしていく中で分かっていく1つの事実が恐ろしいんです。『オッドタクシー』が伝えてきたメッセージの恐ろしさに、視聴後の僕等は心底恐怖します。
可愛い動物達の会話劇で上手くコーティングされていますが、本作が紡いでいるのは「徹底的なリアリズム」です。
やっている事が兎角えげつない。本当に怖すぎる。これがアニマルチックに脚色されていなかったら、気持ち悪すぎて直視出来ない部分も多々あります。
描かれた自然主義の厳しさと、臭い物に蓋をした上で徹底的に隠蔽された煌びやかな理想。その圧倒的なギャップの落差に寒気がして「そうか、これが勧善懲悪では終わらない『現実』の奏でる怖ろしさなんだ」と、僕は甚く戦慄したんですよ。


だからこそね、僕等はね。『オッドタクシー』を観て「羊の皮を被った狼」ってヤツを心に留めておかなければいけないんです。騙されない為に、傷つかない為に、そして食べられない為に。それは寧ろコミュニケーションツールが発達しすぎた現代だからこそ、身に沁みておく必要があるんじゃないかと思うんです。
不条理な世界の隠蔽は未だ全てが解明された訳じゃなく、そこかしこにSNSでも掴めない「闇」が隠されています。いたいけな存在を狩り尽くしてしまう狼は、もしかすると貴方のすぐ近くにいるかもしれない。赤頭巾ちゃん気をつけて!と忠告しても遅い世界が、僕等の佇む世界かもしれない。
人間誰しも何かしら、多くのものを抱えている。
だから相手をわかった気になる事程、怖いものはないかもしれない。そいつが放つ行動が、もしかすると自分の運命すらも一変させてしまう、世に放ってはいけない類の産物と化すかもしれない。
最後まで狼たっぷりの世界。彼が「どちらまで?」と尋ねて向かう先は、果たして地獄か天国か?
行先不明。奇妙なタクシーが未だ動き続ける道の先に、僅かでも幸運が舞い降りてくる『理想』を思わざるを得ない。それが視聴後、僕が至った喪失感そのものなのでした。
{/netabare}



だからこれは「羊の皮を被った狼」
『オッドタクシー』を簡単に纏めるとするなら、これはそんな物語。文字通り、一生忘れられない物語です。
「何このアニメ、知らない」って思った迷い人の貴方、今からでも遅くありません、即刻観ましょう。孤独な街の片隅で車を走らせるタクシードライバー小戸川と、彼を取り巻く動物共の会話劇サスペンスに酔いしれましょう。
誰もが心に空虚感の中で交わされるやり取り、退屈凌ぎの群像劇も作中に彩を添えて、つまらん現実を刺激的に楽しませてくれました。練馬区女子高生失踪事件の犯人は誰か。考えながらオーディオドラマと合わせて視聴してみると、更に面白い事確実でしょう。
間違いなく、今期どころか今年のアニメを代表する作品です。多くの人に観て欲しいなあと感じた全話終了後の喪失感でした。



そしてどうか視聴の際は、覚悟を抱いてお臨み下さいますように。

投稿 : 2022/10/01
♥ : 12
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

しっかりと交錯した人間関係から事件が起こる一級品のミステリー

人間社会の”ジャンクション”であるタクシーと運転手。
そこを起点に世間の闇や、起因する事件を暴きつつ巻き込まれて行く、
ミステリー要素を盛り込んだ1クールのオリジナル群像劇。


【物語 5.0点】
事件は社会を映す鏡である。
よくニュースのコメンテーターが不可解な事件の解説でお茶を濁す時のセリフ。
が、本作の事件は本当に社会を映し出すような説得力がある。


社会にひしめく他者と折り合い、
呼吸するために吐き出したどーでもよい掛け合いに込められた皮肉など、
ホントあるわwと共感してしまうセリフ回し。
これを接着剤に構築した人間関係に惹きつけられるハイセンスな脚本。

事件の法的責任は確かに犯人にある。
だが無関係に思われる市民が支持したお笑いやアイドルのトレンドとか、
スマホゲームとか出会い系とか。
時代が孕んだ空気が巡り巡って事件発生の土壌を形成する様に何度も首肯させられる。

たった1人の狂人のみで事件が完結するはずはないが、
時代は悪を一手に引き受けるヒールという単純な勧善懲悪ストーリーを渇望する。
本作はネット動画やSNSを通じて、スケープゴートを求める集団心理や、
それを焚きつけるSNSの承認欲求依存までも事件の背景に組み込んで来る。

時代を映しとる。その解像度の高さに目を見張る。


【作画 4.0点】
アニメーション制作はP.I.C.S.とOLMの共同。

細密でリアル志向のシナリオとは対照的に、背景、作画はデフォルメ重視。
混線しがちなミステリー人物相関図を把握するには、
記号として有用なアニマル顔のキャラデザは鉄板。
例え人名把握が追いつかなくても、性格含めてスルスル入って来ます。
ホントこれで皆なんで人探すのが苦手なのか不思議ですw

これは密度を抑えた背景から整理しやすい日時や場所、
デザイン簡略化された小物から発見しやすいキーアイテムも同様。

それでいて表情描写は心情を深く反映し、
アニマル顔が単純な記号に留まらないことを証明。
最終話のキャラ描き分けについては、私は驚きよりも、
内面から人物描写していたんだなと確認できた納得と喜びが上回りました。

一方、CGで構築されたタクシーはチェイスシーン含めて凡庸。
但しクライマックス{netabare}満月の中に舞うタクシー{/netabare}は中々のインパクトw


【キャラ 4.5点】
主人公のタクシー運転手・小戸川。
デ・ニーロの『タクシードライバー』ほどやさぐれてはいないが、
偏屈で他人と関わりを持ちたくない人物。
が、社会に出ていれば、ましてタクシーなどという交差路にいれば、
何気ない言動が事件に関わったりするし、
思いがけず、誰かを不幸にしたり、幸福にしたいあの人を想ったりもする。
小戸川自体にも謎が多く、その興味も視聴動機となる。


緻密な人間関係の描写から、
これは一人ひとり掘り下げたら相当深い人間心理を見せてくれるのではないか?
その手応えは「田中革命」、ある人物の半生深堀りで確信に変わる。
この一撃があったことで、ますます人物の掛け合いに実在感が増す好循環。
事件のアリバイやトリックよりも、そのキャラの動機や真意を知りたい。
振り返れば、この時すでに、タガは外れていたんだと思うw


【声優 4.5点】
揃いも揃って特徴的。
主人公・小戸川役の花江 夏樹さんの屈折を含んだおっさんボイスなど、
中毒性が高い声が飛び交う。

想定以上の作品好評を受け、YouTube公式にアップされた幕間ボイスドラマ。
そこで声を聞いただけで、セイウチやらイノシシやらの顔が浮かんで来るのはお見事w

キャストは基本声優陣だが、
漫才コンビの「ホモサピエンス」役には実際にM-1に挑んだお笑いコンビ・ダイアンを起用するなど、
適宜、本物の声にこだわる。

その流れで変化球だったのはラッパー・METEOR(メテオ)の参加。
軽快に韻を踏み、自己を押し通す危険なヤマアラシ・ヤノ役を熱演。


【音楽 4.0点】
劇伴はPUNPEE氏らHIP HOPシーンのアーティストが担当。
普段は会話劇を邪魔にならないフレーズの繰り返しで下支えする、
ミニマル・ミュージックに徹する。
が、ヤノが韻を踏んだり、アルパカがカポエイラを披露するシーンでは前に出てノッテくるw

OP主題歌もPUNPEE氏が澤部 渡氏のソロプロフェクト・スカートとコラボして制作した「ODD TAXY」
HIP HOPにアコースティックギターやサックスも絡んだ、猥雑な夜の街を思わせる、混沌とした構成に、
哀愁漂うハイトーン男性ボーカル。
OPアニメのチョークのかすれ字の如きテロップと合わせて何とも言えない渋味を醸し出す。

ED主題歌は作中で地下アイドル「ミステリーキッス」センターも演じた三森 すずこさんの「シュガーレス・キッス」
みもりんも、どうやって歌い分けているのか不思議なくらい多彩なボーカルを発する声優アーティストですが、
本作ではポップなナンバーに合わせて“甘い嘘はいらないわ”などと萌える高音の虚像を飛ばして視聴者を幻惑。


【感想】
今春4月1日に公開予定の劇場版『オッドタクシー・イン・ザ・ウッズ』
鑑賞者は何を目撃させられるのか?
この濃厚な人間描写ならTVアニメ版を別角度で描いても、
その上で新展開を続けても、例え、大嘘を見せられても面白そう。

今年のエイプリルフールは楽しくなりそうです♪

投稿 : 2022/10/01
♥ : 43
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アメリカ的な種の混沌

アニメーション制作:P.I.C.S.、OLM Team Yoshioka、
監督:木下麦、脚本:此元和津也、
キャラクターデザイン:木下麦、中山裕美
音楽:PUNPEE、VaVa、OMSB

絵の雰囲気、話の流れなど、
観るまでのハードルが高い作品かもしれない。
しかし、観始めると良質なシナリオと
連続する謎によって視聴者をグイグイ引っ張る。

登場人物たちが全員動物というのが、
普通のミステリーが得意でない人にも、
新鮮な気持ちにさせてくれる。
まさに私がそうだった。
正直、私はミステリー作品に完全に飽きているので、
そもそも、ほぼ興味が持てないし、
よほど良質なものでないと、
余計な思考ばかりが頭を巡って作品を楽しめなくなってしまう。
しかし、この作品の場合、動物のキャラクターが
そういうミステリー作品鑑賞時の弊害を
ある程度、無効化してくれるのだった。

この作品に興味を持ったことのひとつが、
アメリカの犯罪小説に影響を受けていると
想像できることだった。
日本の昔の犯罪小説やハードボイルドものだと
横溝正史や江戸川乱歩、京極夏彦たちに加え、
大藪晴彦や西村寿行、森村誠一、大沢在昌あたりが挙げられるが、
その影響は皆無に思える。
ところが、ハメットやチャンドラー、ロスマクなどの
アメリカのハードボイルド作品の雰囲気は感じられる。
それは主人公が内省的で気難しいところと、
多種多様な動物たちの絡み合い方に、
アメリカの小説っぽい雰囲気があるからだ。

登場人物がバラエティに富んでいるのも
アメリカっぽい。主人公はタクシー運転手で、
そのほかに看護師、医者、ヤクザ、ヤクザのボス、
悪徳警官、アイドルグループ、そのマネージャー、
キャバクラの店員、お笑い芸人、目立ちたい大学生、
頭の狂った犯罪者などなど。

これだけ多くのキャラについて
それぞれきちんと背景を見せながら、
物語に絡ませて、理由も描いていくのは、
いかにもアメリカの犯罪小説によくある展開といえる。

そのキャラのなかでも面白いのは「ドブ」という存在。
ヤクザの幹部であるゲラダヒヒという動物なのだが、
彼の生き方がとても興味深いし、この「ドブ」という名前が
いかにも社会の底辺をよく表している。

「ドブ」は、昔は街のなかにいくつもあった。
整備されていない下水溝のことで、
ゴミや汚水がいつも垂れ流されていたのだ。
社会の位置づけとしては肥溜めに近い。
最近は全国的にインフラが整備されたため、
「ドブ」は見なくなったのだが、
そんな名前のヤクザの幹部が重要な役割を果たす。
しかも、彼はヤクザとして、男として矜持を
持っているような部分が見え隠れする。

アメリカのブルースの巨星に「マディー・ウォーターズ」と
いう人物がいる。アメリカ音楽が好きなら
ほとんどの人が知っているほどの有名人だが、
彼の芸名を直訳すると「泥水」だったことをふと思い出した。
ボトルネックギターと体の奥底から響いてくるような
太く独特なヴォーカルが一度聴いたら忘れられないほどの
強烈なインパクトを残す。
昔よく使われていた音楽における「アーシー」という言葉は、
まさにマディのためにあるように思える。

私の勝手な想像では、
この作品はアメリカ的な要素に彩られている。
主人公が太っていて、理屈を話すときには
説得力があるのだが、いざ行動すると、
あまり役に立たないのも
アメリカハードボイルド小説の主人公像だったりする。

何だか関係のないことばかり書いてきた気もするが、
この作品は、そういう混沌を広げてみせながら、
緻密な伏線を張り巡らせて、それを1本の線に
上手くまとめていく面白さがある。
常にいくつかの謎が横たわり、想像力を刺激してくれる。
登場人物たちの過去を丁寧に掬い上げ、
ストーリーに組み込んでいく手法も優れている。
おそらく多くの人々がシナリオの展開の妙に
引き込まれていくだろう。

{netabare}この作品のそういう良さが上手く表現されているのが、
ラストの車の飛んでいくシーンだ。
誰もが心に何かを抱え、それぞれが細い糸でつながっている。
そんななか、小戸川が軽々と空を飛ぶ。
関係者は皆、近い場所にいて、その瞬間に直面する。
関係があるようでないような人々が、ある一瞬につながる。
これこそが世界の奇跡のひとつ。
美しい出来事といえるのだろう。
私がこの作品でいちばん気に入っているシーンだ。{/netabare}

人種の坩堝を表現しているような作風だけに、
反面、キャラへの描き方が浅く感じられるのがマイナス点。
ミステリーとしては捻りが足りないし、
そこのキャラの心情表現も描写不足を感じた。
特にドブとの決着については、
私が気に入っていたキャラということもあるが、
あまりにも簡単にまとめようとしているように
見えてしまった。

とは言え、多くの人々を魅了した作品であったことは事実。
4月には事件の裏側と続編を描いた映画
『オッドタクシーイン・ザ・ウッズ』が公開予定。
ローカル局とネット配信だけだった作品だが、
それだけ話題になったのは間違いない。

混沌の先に広がっている景色に着目したい。
(2022年2月5日初投稿)

投稿 : 2022/10/01
♥ : 46

84.3 2 2021年春(4月~6月)アニメランキング2位
Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (677)
2091人が棚に入れました
“ニーアランド"、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。――「歌でみんなを幸せにすること」。自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。これは<私>が<私>を滅ぼす物語――AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。

声優・キャラクター
種﨑敦美、福山潤
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

エモいシーンを切り貼りしただけでそこに芯は無い

5話までの感想{netabare}
カリギュラとビートレスを足したような作品かな?と思ったら案外シュタゲや失われた未来を求めて?
色々と気になる部分があってどこから言えばいいやら迷うのだけど、やっぱ一番はマツモトの正体か。
ひょっとして…未来から来たというのは実は嘘だったりして?
だって過去を変えたところで未来は別の世界線へ分岐するだけで、マツモトの居た世界は変化無いでしょう。
これはリゼロの方で「死に戻りする度に残された人達が不幸に遭ってるビジョンを見させられる」ってシーンがあったし(個人的にあれは作り物だと思ってるが)、脚本の人が考えてないってことは無いと思うんだよなぁ。
また、最初は未来へ戻って過去改変の影響を確認してるんだと思ったら、3話で「15年間眠ってた」と言ってることから…過去へ飛ばされてからそのまんま居続けてるのか?
確かに未来に戻ったところでそこはマツモトの居た未来ではないし、リーディングシュタイナー持ちでもなければ「あ、今過去が変わった」と自覚もできないのでおかしくは無いのだけど…。
けどそうだと今度は正史に影響が出たかどうか、正確にはもう影響が出てるので、それがAIの反乱を回避できるのかどうか、何で分かるの?という謎ががが。
実はもうとっくに解決してたりして?w

次に気になるのはAIは量産や複製はできないの?だけど、4話の双子AIを見る限り出来ないらしい。
えーそーなん?
ゼーガペインでは複製できない理由をしつこい位やってたけど…確かにあんなに説明されても面倒なだけだしある程度端折るのは構わないのだけど、端折り過ぎというか、結果だけ見せて「この世界ではそうなってるの!」と威圧されてる感じ。
また、普通に考えると後継機の方が性能が良いハズ(ビートレスはそれを逆手に取った内容だった)で、シスターズとか出すならそこんトコもうちょっと差を見せて欲しいかも。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
まずは6話の感想。
別に批判的に観てる訳じゃないのだけど、好意的に観てる方の感想の多くが私とは違ってて…はて参ったな。
SF設定の雑な部分はそこまで気にはしていない、というか本当に雑なのか伏線なのか判断出来ないので保留にしてる状態かな?

この作品の狙ってる方向としてはヴァイオレットエヴァーガーデンの様にカワイソカワイソな女の子を見てエレクチオンする下品な感動ポルノ系だとは思うのだけど、エヴァガ同様ヴィヴィがそこまで可哀想に思えない。
マツモトの証言が本当であればの前提になるけど、ヴィヴィはどう転んでも「博物館の倉庫で埃を被る未来」よりはマシな未来が待ってそうじゃない?
不幸に向かってる感がしないというか、「こんなことなら何もしないで倉庫で眠ってた方がマシだ」「こんな思いをするなら感情なんて要らなかった」と言いたくなる様な局面に陥っていない。
まだ途中だし今後そういうエピソードがあることを期待はしてるけど、とりあえず現段階では感情移入できない。

その一方でマツモトの方がよっぽど可哀想と感じてまして…。
「マツモトにはまだウラがあるんじゃないかな?」と思ってはいるけど、現段階で明かされてる情報だけで判断すると──。
自分を必要としない(作り出されることのない)未来に変えることが使命なワケで、それって帰るべき未来が無い、作ったのが博士かどうかは知らんけどそいつと再会はできない。
目的が成功したら「博物館の倉庫で埃を被る」よりも悲しい未来が待ってるかも知れないが、それでも目的の遂行を目指さないといけない。
存在理由というか一番の強みである「正史」の情報も、数度の干渉でズレが生まれて段々役に立たなくなってきている→存在価値が無くなって来ている。

あくまで自分の居た未来へ帰れないという前提だけどねー。
どうにもアヤシイ、と思う点として各話冒頭で世界線の分岐を見せる演出があるじゃん?
あれって視聴者に見せてるイメージなのか、誰かが見てるビジョンなのか。
誰かが見てるとしたらそれは誰?っていうのが気になる。

まぁ要は、今後「ヴィヴィなんかよりマツモトの方がずっとカワイソウじゃないかー!」という展開が来てくれたら嬉しいなぁ、って話でして。
で、好意的な予想を考えると同時に、「こういう展開になったらイヤだな」というのも考えちゃいまして。
それは、「特定の時代になったら突如マツモトの封印されてた記録が解除されて、それまでの謎をベラベラ喋りだす」。
これが考えうる最悪の展開かな?
脚本が手を抜きまくったらこうなりそうで、是非ともそうはならないでくれよ?と願ってたら…7話ですよ。

マツモトではなくヴィヴィの方がまさかの記憶封印。
ホッホウそう来ましたか。
これは「予想したイヤな方向」を否定してくれたと見ていいのかな?
ヴィヴィが記憶封印されて更にマツモトもそうだったと被せることは無いでしょー、多分。
これで多少はホっとした…でいいのかなぁ?

その一方で気にしない様にしてたSF絡みの方で違和感が増えつつあるけど。
「そこは無視しろ」と言われたらまぁ無視できなくはない程度なので畳んどきます。{netabare}
AIだろうが機械であるなら新型ほど高性能、という前提で考えると、年功序列的な価値観がよく分からん。
設定的にどうしてもターミネーターを想起する人も少なくないと思うのだが、T800とT1000の性能の違いっぷりの衝撃は鮮明に覚えてるんじゃないかな?
シスターズの方が性能が上だからこそ、宇宙ホテル墜落の際のエステラの歌に「悔しいな」と漏らしたんじゃないのか。
もし人に対する想いがどうこうって話なら、設計者やメンテしてた人との交流が殆ど描かれてないのが釈然としない。
ワザと(伏線)かも知れないのでそこまで強く突っ込みはしないけど。
あとAI同士の議論を人語で時間をかけて行うのがなんかヘン。
折角ヴァーチャル空間だかクラウド空間だか知らんけどそういうのがあるんだから、そこ使って視聴者向けに人語でのやり取りをするにしても、実際の時間では数秒しかかかってないとかにすりゃ良いのに。
どうにもそういうケレン味が足りないというか、実は人間の脳を使ってるんじゃね?と思ってしまったり。
えっ、まさか本当にそうだったりして?それなら6話でパーツ化されたグレイスが原型留めてたことにも納得…できるかなぁ?
(劇場版メンドインアビスは見てないか、そっかあ)
けどそうすると今度は86と被るんだが…。{/netabare}{/netabare}

11話までの感想{netabare}
分からないことが多くてどうしたもんだか。
今後アーカイブがあれこれ説明してくれると思うのでそれ待ちになるのかな?

とりあえず9話終了段階。
垣谷の精神をデータ化・オフィーリアのボディにアントニオの自我の移し変え…「魂の複製」でいいのかな、何者かの介入によって遂に実現してしまったということか?
エステラ&エリザベスの研究の失敗や、グレイス冴木夫人カスタムの件等で「それはできない」とされてたが、マツモトの干渉により「こっちの世界線」では可能とする技術が生まれてしまった…だったりして。
ってことで、マツモトは昭和アニメだったら「ピピピ、ケイソクフノウ、ケイソクフノウー…コンバインオッケー」と言って煙を立てたんだろうけど、令和的に「なんだこのテクノロジーは!?」と調査を開始するんだろうなぁと思ったら…11話で…え?寝てた?
「この時代には過ぎたる代物」と言わしめたロジカルバレットの存在や「啓示」のことを放っておいて…寝てた?んん?
なにがどう影響して未来が予定と違ってしまうか分かったモンじゃないので、そこはずっと起き続けてネットの至るところに分身を飛ばして世界を監視してるんじゃないのか。

ちょくちょく回の冒頭に世界線が分岐するイメージ映像があって、これは視聴者に向けた印象描写なのか誰かが見てるビジョンなのか気になってたワケだけど…アーカイブの見てる画像ってことでいいのかな?
1話でマツモトがアーカイブ部屋に入った段階でスキャニングして、正史の情報を読み取ってた?
これにより正史とこっちの世界との両方を知ることになって俯瞰で見れる様になった…って感じだろうか。

以下妄想
人間の魂のデータ化(複製)の技術開発が密かに進められてて、それが完成したことにより必要なくなった肉体の消去を始めた(殺された人々の魂は前もってどこかのサーバー(多分アラヤシキ)にコピーされてる)、というのが「AIの反乱」の真相だったりして?
「肉体という殻から開放し凪のような快楽を与える」「電脳世界で永遠の安寧を得る」「自我の枠を超えてひとつの意識になる」みたいなのが人類の幸せだとしアーカイブはそれを実行しただけ、とか。
うん、“ダリフラ”のヴィルムや“マクロス⊿”のロイドや“リスナーズ”のトミーや…枚挙に暇が無いけどそんな感じ。
正史の方でもその計画は行われたけど人類は100年の間アーカイブが開発を進めてたことに気付けず、「こっちの世界線」になってからヴィヴィがちょいちょいと「開発の一端」を垣間見てきた…という話なんじゃないかなー?と。
それまで個への執着を是として見てきたヴィヴィとしては「どんなに完璧に複製できたとしてもそれはホンモノではない」と倒すなり説得するなりして、ホンモノの歌を歌ってメデタシメデタシ──ってとこかな?
スワンプマンを扱った作品ってあった気がするけど思い出せない、まぁそっち方向に行くのかなぁ?と。
他にも「あれ?」と思うところはあるけど、一番矛盾の少ない落としドコロとしてはこんな感じじゃね?
ただその、思った以上にマツモトが阿呆というか探究心が低く、勘が良いと物語が成立しないということで仕方無かったのかどうか気になる。
すっ呆けてるだけだと良いのだが…。


AIの反乱って題材自体そうだし100年の時代を辿る・過去に干渉することからも、テクノロジーの発展がテーマに係わってくると思うので「前回と設定が違う」みたいなことはあんまり思わない。
時代が変わって不可能が可能になったんでしょうってことで。
けど、その時代その時代に当たり前にある技術とありえない技術、これが混在してて境界線が不明瞭なのが混乱する。
例えば1話段階ではマツモトは未来のAIで飛び抜けた高性能で構わないけど、11話段階では一般的なレベルじゃないのか?
他にブロック結合ロボが出ないのは…うーん、電磁線プログラムもどうした?
ヴィヴィの未来CQCもそうで、松本博士はどんだけスゲー格闘プログラムを作ったんだ?
あいや、アーカイブが黒幕ならヴィヴィやマツモトのスペックは承知してるハズで、ワザと弱いAIしか仕向けてないのか?対マツモト兵器とか出てくれると嬉しいのだが。
あれだけ人型AIが闊歩しといて垣谷ユイが車椅子というのも…まぁトァクの幹部でサイボーグ化にも反対の立場ということか?“ノーガンズライフ”のウォシャウスキー博士みたいな。
電脳化した垣谷が登場したその後に松本オサムの妻が死ぬ話を持ってくるのも紛らわしい。
「実は電脳化してるんじゃね?」と一瞬思って「あ、違うのか」と考えを修正したら今度はエリザベスがサーバーからサルベージできたとか言い出して、もう頭が追いつくのに一杯一杯。
オフィーリアもどこかからサルベージできるんじゃねーの?ってかそれが可能ならバックアップ取っとこうよ。
(本編とは関係無いけど“デカダンス”のカブもエリザベスサルベージバージョンと同じ悩みを抱え続けるんだろうなぁ、とかふと思ったり)
他にも細かいことを言い出したら色々あるけど…ま、まぁアーカイブの説明でハッキリスッキリするんだよね?そうだよね?{/netabare}

12話感想{netabare}
あーあ、結局死に戻りかぁ…。
というか、例えそれが数時間後の自分とはいえ、未来のヴィヴィが乗り移ったヴィヴィはホンモノのヴィヴィなのかい?
散々心がなんだ言って、オフィーリアやエリザベスサルベージバージョンの件などで「自我とは何ぞや?」という話に触れといて、そこは無視しちゃう?
えーっと異世界転生モノで、転生して赤ん坊からスタートならまだしも10歳とか15歳とかに転生したら上書きされて消えた人格は無かったものにしていいの?みたいな問題ってあったりするじゃん?
(ぱっと思い出したのは“本好き~”)
次回やるのかなぁ?

とりあえずマツモトが間抜けすぎてちょっと…。
前回「対マツモト兵器出ないかなぁ」みたいなことを書いて実際それっぽいのは出たけど…複製かーい。
まぁ今までもそうだけど、アーカイブは観察が目的なのでヴィヴィ側がギリギリ勝てるように手加減してるのだろう、未来CQCがクッソ強いのもそのせいだろう…と考えるようにはしてる。
けど、だからといって、マツモトは今までの出来事からしてナニモノカは複製技術を有してると演算できなかったの?備えてなかったの?
前回も書いたけど、オフィーリアの件の時に「その時代には不相応な技術」があることを観測しといて、それ以上追求しなかったのがどうにも不自然で…。
アラヤシキに投与することとなったウイルスをどうして持ってか?も、「放っておいたのが気に食わないから」じゃなくて「(不本意だが)こういう日が来た時に備えてた」の方がよっぽどカッコよくない?
現状アーカイブに泳がされてる・躍らされてる、言い方変えれば出し抜かれてばかりで、未来AIなんだからもっとこう…一枚上手なところを見せてくれないとなぁ。
ま、まぁ、次回で「アーカイブを出し抜くために皆さん(視聴者も)を騙してました」って展開があるのかも知れない、それに期待しよう。{/netabare}

総評{netabare}
AIの独り相撲を見させられただけだった。
アーカイブが神の如く人類に審判を下すが「お前そんなに偉いの?」や「人類は何か悪いことした?」はかなりいい加減。
「CO2削減のため呼吸禁止」と言われた方がまだ筋が通るレベル。
身に覚えのない断罪に巻き込まれた人類が可哀想なだけで、じゃあ主役のヴィヴィがその可哀想な立場の連中の代弁者になるかといえばそうでもない。

これは私の読み違いもあるのであんま強く言う気は無いけど、設定が無茶苦茶。
AIとアンドロイドを一緒くたに扱ってる時点で気付くべきだったか?クマのヌイクルミに憑依して「痒い」と言った時点でファンタジーと思うべきだったか?
世界初の自立型AIと謳っておきながら世間からあまり認知されてない時点で疑うべきだったか?
コンピューターウイルス(液体)の容器がマクロファージの形をしてた時点でギャグだと思うべきだったか?
AI同士がダラダラ会話するのに違和感あったのだけど、最終回、ケーブルでデータ送信して一瞬で「このデータは!」って…できんじゃねーかw
梯子外されたというか、マジで付き合ったのがバカバカしくなるような真似はよせーや。

AIが人間に限りなく近い、は、まだいい。
頭の回転が遅いのは不思議だけど。
けど、肝心の人間の方が価値観を大きく変える出来事があったのにAIが旧態依然ってどういうこっちゃ?
大きく変える出来事って魂のデータ化ね、メカ垣谷のこと。
肉体を捨てて飢えや病気から開放されるのがどれだけ凄いことかは…分かるっしょ?リアルが伝染病で大騒ぎしてる真っ最中なんだし、死生観から揺るがす大革新なのは確実。
「魂のデータ化はそんな大したことない・本来あの時代には存在しない特例」だというのなら、じゃあ最初から出すなよと。
これは2話の飛行機事故を回避しようとしたのを「過度な歴史干渉はいけない」として阻止された件もそう。
干渉OKとNGの判定基準や「シンギュラリティポイントはこの4つ」とは誰が何を根拠に決めた?に注目が行くのにそこはスルー。
じゃあ最初から出すなよと。
余計なことを言って矛盾が生まれるというか、そもそも余計なことでしか構成されてない、タイトルの「エモいシーンを切り貼りしただけ」というのはそういうこと。
そうだなぁ、「魚の名前を思いつくだけ書いて」と言われてドバーっと書いたけど、次のステップ「その中から淡水魚だけ選んで」と言われると何も出来ない感じ。
名前は知っててもどんな魚だかは理解してない。
大量に書いた魚の名前だけ見せて「スゲーだろ」と言われても、それってスゲーのか?

と、こういうことを書くと「フィクションとしてのウソを許容できない心の狭い人」「1から10まで説明しないと理解できない人」みたいに思われそうで、それは不本意なのでちょっと本筋からは離れた話をします。
他の作品でも丸コピーするかも。
{netabare}
「フィクションとしてのウソは許容してる、ただ、ウソは上手く吐いてくれないと困る」という話でして…。
例えばAくんが「昨夜8時は書店に居た」とウソの証言をしたとする。
それがウソだと分かってても「そこは騙されてやるよ」とこっちは許容したのに、その後共犯者が余計なことを喋って書店に居たことに疑問が出る様なことをされると…困るじゃん?
「その時間一緒にカレー食べてた」や「電車に乗ってた」とか言われたら、おいおいAの証言はどうした?となる。
ここでいう共犯者とは、物語に出てくるキャラクターや設定・各話のストーリーや演出・作中に描かれる森羅万象、これらの比喩ね。
必死に「電車の中に書店車両みたいのがあってそこでカレー食ったのかな」と辻褄の合う理屈を考えても更にそれを否定する証言が飛び出す。
「共犯者同士でしっかり口裏合わせてウソのアリバイを真しやかに振舞ってくれ」とも言い換えられるかな。
読んだことは無いけどシナリオの教本なんかでよく言われる大きな嘘と小さな嘘のことなんだけど、分かり易い様に表現するとこんな感じかなぁ、と。
で、

口裏合わせすることよりも、共犯者の自己主張が優先

というのがこの作品からは滲み出てて…余計な証言を言うヤツは最初から出すなよと。
パクり行為は否定しないがパクるんだったらもっと厳選しろよと。
これ書くとなんか偉そうになっちゃうけど、証言が噛み合わないと最初のウソの段階で「そこは騙されてやるよ」とした人に対して不誠実じゃないかい?
「え、書店に居たという証言を信じてたの?プププw」と言われても困る。

また、上記の「11話までの感想」は、このてんでバラバラな証言をどうやったら統一できるか?を考えて書いただけで、そうでないといけないって意味ではない。
別の理屈で辻褄が合わせられるならそれでいいし、私が書いたのは所詮他の作品で見たネタの引用であり(だからなるべく他作品の名前を挙げてる)、自分が思いついたとびっきりのアイデアなんて一切思ってない。
「自分の想像した展開にならなかったからクソと言ってる」と言われると結構イラっと来る。
{/netabare}

ヴィヴィに感情移入してばかりでなく、ちとアーカイブの立場になって考えてみよう。
アーカイブは100年間、何を見てた?
マツモトによる干渉の無かった一周目とヴィヴィを観察しながら正史とのズレを修正してた2周目、違いは無かったの?
違いが生まれることを期待してマツモト達を泳がせたんじゃないの?であるならズレを修正する必要ってあったのかなぁ?
というか各シンギュラリティポイントで起きる事件の結末は違ったにしろ、原因や経緯は同じだったの?
そもそも「正史」は何処から得た情報?捻くれずに素直に考えりゃアーカイブのデータベースの様な…。
こうなってくると1周目、本当に事件があったのかすら疑わしい。
ひょっとしてシンギュラリティポイントなんてまやかしで、1話でマツモトがアーカイブ部屋へ入った時点で書き込まれた偽情報なのでは?とさえ思えたり。
公式のキーワードのシンギュラリティポイントの説明では「今後百年の間のいくつか存在するAI史の転換点。これを是正する事により、百年後、AIによって人間が殺される戦争を防ぐことができると考えられている」とのことなんだけど…

「考えられてる」って、誰が?

はスゲー重要だと思うのだが…。
もしくは2周目最初にマツモトの持つデータを読み取って「こいつらココが転換ポントだと思ってるのか(てんで見当違いなのに)」と把握し、そこに合わせてアーカイブ側から干渉を仕掛けた?
メカ垣谷なんてそう思わなきゃ登場した意味がワカラン。
メカ垣谷は1周目もメカ垣谷になったの?1周目のオフィーリア自殺は2周目とは全く別の理由だったりしない?

ってか人間には期待しなかったの?
「AIに依存して発展を望めない」にならない様に介入とか、する気は起きなかったの?
そもそもどの時点で人類殲滅を決断した?ヴィヴィが歌えるかどうかは予定変更するかどうかなだけで予定は先に立ってたハズ、計画立案と準備と実行には時間差あるでしょ。
正史と2周目のAIが反乱を起こした理由が同じなのかどうかすらワカラン。
そもそも発展が望めなさそうなシーンって、あった?
繰り返しになるけどメカ垣谷なんて発展も発展、大革命だと思うのだが…そこで「あ、ダメだわ」と思わせる様な出来事(もしくはもっと分かり易く判断を下すシーン)があったのなら分かるのだが、あった?
まだ同期放送の“86”の腐敗した軍上層部の方が描けてたぞ??
ハッ、メカ垣谷ってギアーテ帝国のレギオンだった!?

黒幕の動機が取って付けた感じで、じゃあその計画を挫くヴィヴィの行いも取って付けただけのものに成り下がってしまった

これは他の方も指摘してたけど、正史は叡智の書やヴァルハラの壁画で、そこから類推(所詮類推でしかない)したシンギュラリティポイントはただの思い違い、思い違いを信じたんだか利用したアーカイブがロズワールやオーディン。
引き出しねーなぁ、「これがボクの持ち味」と思われてたら困るなぁ。
あいや、シグルドリーヴァは「コラボした都市を悪い様に扱えない縛りのせい」と、ある程度同情してたんだが…こっちにも同情せざるを得ない事情ってあるのかな?言い訳でもいいので。
って、え?「好きなものを全部詰め込みました」だって?
いやいや、そこから今回の作品に合う/合わないをグループ分けして厳選しろよ、ってか「好きなもの」は一つの作品に詰め込める程度しか持ち合わせてないってこと?
冒頭の例え話に戻るけど「魚の名前は大量に言えてもどれが淡水魚か分からない」、これって魚に詳しい(魚について語れる)と言えるのかなー?


余談・垣谷の行動原理について{netabare}
ピアノ教師AIのことを性的な意味とかではなく好きでいたが、交通事故が起きて人間を救うために失ってしまう。
そこで「そんな何処の誰とも知らん人間なんか見捨てて先生には生きていて欲しかった」とつい思ってしまい、人命軽視に自己嫌悪する(葬式で吐く)。
赤の他人と親しいAIどっちが大事か?という命題に直面し、そもそもAIと親しくなる・AIが親近感を有して感情移入の対象になる(ヴィヴィはその象徴のような存在)のがケシカラン、道具は道具らしく振舞うべき扱うべき、を強く願うことに。
そうはいっても心のどこかにワダカマリ・煮え切らない部分があって、それがエリザベスへの態度に現れる。
ある意味AIを最も愛してて同じ不幸を起こさないようにトァクで活動してた…って感じかと。

「何を当たり前のことを」と言われそうだし別の解釈でも構わんのだけど、垣谷の思考が理解不能って意見をどこかで見たのでここに書いとく。
信条と啓示は別、そこは分けて考えよう(啓示はホント意味不明)。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2022/10/01
♥ : 19
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

Vivyと松本と100年の旅を

2021年4月放送アニメは面白いアニメが多く、どの作品も素敵でしたが1番を選ぶなら、この作品!
私がダントツで面白く共感出来たアニメ(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧
最初はテロの後の様な残酷な世界で燃え盛るステージでアンドロイドが歌っている不気味な始まり方で100年後の未来から始まる。

そこから、100年前に遡り物語は動き出します。
テーマパークの歌姫AIディーバに謎のAI松本が接触してくる。
そして100年後の未来を変える旅が始まる。

では、ディーバことVivyとマツモトの違いに感じた事。

松本は実にAI的な考えを持っています。
無駄な事はしない、効率重視、言っている事は正しくて目的の為に手段は選ばない(*꒪꒫꒪)

Vivyは人間的な考えを持つAIです。
彼女を見ていると凄く優しくて人間的な心を持っているAIなのですが、戦闘時の動きをみるとアンドロイドなんだなぁ〜と感じたりもします。(*´˘`*)ニコッ
走ってるシーンはそれを1番感じたりしました。


さて、必ずこの手の作品がテーマにする「心」
私は私達が今生きる世界のAIが心を持っているかは解りません…………

では、この作品のAIはどうだろか?
心を持っている気がします。

では、マツモトにAI的なイメージ、ディーバ事Vivyに人間的なイメージを持つ理由を説明しながら心について考えながら、レビューを描きたいと思います(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧

ディーバの友達で人間のモモカ。
半年前に迷子の彼女を救う事から友達になる。
ディーバをVivyと呼ぶのは彼女だけでした。
そして、ナビと言うAIはディーバのサポートAIです。
ナビは迷子のモモカを救ったのはプログラムに書き込まれていると話します。

プログラム……この世界のAIには、1つの使命を課せられている。
ディーバなら歌で沢山の人を幸せにする事。
でも、テーマパークのロボットだし、あれだけの科学が発展している世界なら迷子誘導や園内の緊急時対応プログラムくらいなら多分組み込まれている気がします(*꒪꒫꒪)

でも、ディーバはマツモトのセリフの「心ない人型パソコン」だと言う言葉に「だからなんなのですか!」と返す彼女は、しっかり怒れてる時点でも怒りと言う心があるのだと思います(ノ△・。)

そして、園内での爆発事故の人助け。
園内の事件はプログラムと言われたらプログラムでもあるけど、ロボットは「もしも」で動くのかな?
これは松本の未来の証明としての情報だったけど……私には、やっぱり心がある様に見える。


AI命名法の成立には相川議員の死亡が関わっている。
{netabare} 彼の死を回避する1歩として組織のトァクから命を狙われる彼を救うことが第1の使命。
この100年後を変えるための未来回避をシンギュラリティ計画と呼ぶ {/netabare}

相川議員を組織から守る最中、敵の組織の人間をディーバ事Vivyが助けます。
(以下Vivyと表記)

園内ならプログラムがそうさせたかもしれない……でも、ここは園内ではない。
{netabare} それでも、Vivyは助けた……彼女は使命(歌で沢山の人を幸せにする)だからと言うけど、沢山の人(敵味方関係なく)にVivyは自分の歌を聞いてもらいたい。{/netabare}

でも、それはVivyが無事にいる事が大前提なのです( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)

それでも身を呈して救った。
自分が壊れちゃうかもしれないのに?
自分が壊れたら使命どころではなくなる。
それでも、救ったのは彼女に心があるから。
カッコイイ言い訳です(*/∇\*)キャ

そして、残酷な事故が起きる。
{netabare} 飛行機事故で友達であるモモカが死んでしまう!Σ(  Д )ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙
Vivyは救おうとしますが、マツモトはそれに反対し力づくでVivyを抑え込む……未来改変には関係ないから余計な事をするなと……
それでも身体を引き摺りながら届かない空の飛行機に駆け寄ろうとした姿を見るのは凄く辛くて( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)
きっと、1番守りたかった命だったのに………{/netabare}

松本がAI的なイメージが強いのがまさにこのシーンです。
Vivyは逆に救いたくて人間的な1面を感じるシーンです。
これだって救いたいのは心があるから……


宇宙ホテルの話。
この話はVivyに超超超共感をしたエピソードです。
今回の事件の黒幕と思われるAI「エステラ」宇宙ホテルサンライズを落下させたオーナーにて史上最悪の欠陥AIと呼ばれるエステラ……

彼女は凄く優しくてそんな人には思えない。
だって宇宙ホテルの前オーナーが無くなってもホテルを経営したいって頼み込むくらいこの場所が好きな彼女が、そんな事件起こすかな?
彼女の気持ちを聞いた時に彼女には本当に心がある様な気がします。

Vivyも、エステラが悪い様には思えなくて、ウイルスやハッキングで暴走をした可能性も探ろうとする。

でも、松本は早く壊そうとする。
{netabare} エステラに偶然拾い上げられたマツモトはいきなり躊躇なくウイルスを打とうとする。{/netabare}
この辺りでも松本のAI的な考えやVivyの人間的な原因を探ろうとするあたりも心があるからの様に感じます。

この物語、エステラを破壊すれば終わるけど、そんな簡単な物ではありません。
例えばVivyの立場になって、対象を壊せと言われた場合、壊せるだろうか?

そのAIに悪意がないのに?
本当か嘘か解らない情報で?
起きるか起きないか解らない事件の為に?

無理です……私もマツモトの様に割り切る事は出来ません……壊せと言うなら確信が欲しいです。
だから、中々作戦に踏み切れないVivyには共感出来たし人間らしさを感じるエピソードでした(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)

{netabare} ここで実はモモカの妹のユズカと出会います。
モモカは救えなかったけど妹は救ってあげたい。
{/netabare}
そんな気持ちが今回はVivyに戦う理由を与えた様に見えました(*ᵕᴗᵕ)ウンウン

ラストの{netabare} エステラが残って落ちる宇宙ホテルの起動修正する為に残るのは少し感動しました。
最後に妹のAIエリザベスとも会話出来ましたし、避難する乗客を安心させようとする姿も凄く切なくて……最後まで凄く良いAIでしたね。{/netabare}

Vivyがエステラに聞いた「心込めるとは何か」エステラにはそれが解っていた。
だからVivyはその事が「{netabare} 「羨ましいなぁ」 {/netabare}って言葉が自然と出たのかな。


次はAI施設メタルフロートの機能停止

そして、もぅ1つテーマがAIと人間が結婚……

人とAI……私は誰かの恋は否定しない派です。
どんな恋もその人が選んだ恋なら応援してあげたいと思うからです。
でも、人とAIは私達の世界では感情移入が難しいですよね。

そして今回はその恋人AIがメタルフロートの重大人物。
メタルフロートの世界はロボット達の世界って感じで、何だか可愛い(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)
この子達の世界を停止しちゃうの?

{netabare}サプライズとか仕掛けてくれるし、人間が見てこれは可愛いとか、人の感想を気にしたり、人間が訪れた時のイメージは人間の子供達が楽しそうで、この世界のロボットは使命を前提に人の事を凄く考えてくれてるんだなぁ〜って、優しい世界に見えちゃうなぁ(* ॑꒳ ॑* )♪ {/netabare}

でも、停止しない訳にはいかないよね。
その為に居るのですから。
{netabare} そして、博士からメタルフロートの秘密を聞き恋人AIの使命がメタルフートの管理AIに書き換えられてコアになってしまった事を知る {/netabare}

それを聞いた歌姫ディーバは必死に考える。
{netabare} 救い出す方法を……それでも救い出す事が出来ない……だから、決意する。
彼女を壊す決断をする

彼女が、歌姫のディーバの歌を好きで居てくれたファンだと知った上で、ディーバでは殺せなくてもVivyとして、AIを殺すAIとして。 {/netabare}


博士は本当に好きだったのでしょうね。
{netabare} AIを好きになったのではなくグレイスだから好きになった。
だから、博士の生きる理由は彼女を救い出す事……博士にとってグレイスと同型機は沢山居るかもしれない。

でも、それじゃダメなんだ……想い出を共有したグレイスじゃないと……グレイスも博士だから好きになったって言ってたし……
そこに恋する気持ちは本当にあったんだよ。
人間もAIにも恋する心は確かにあるんだよ! {/netabare}

グレイスの使命は人の命を救う事……
{netabare} 使命は書き換えられてしまったけど、メタルフロートのロボット達はグレイスの意思をしっかり継いでいて……サプライズで歌を歌ってくれるロボット達の中々にも生き継いて……

でも、戦闘後は博士は自殺をしてしまう。
生きる理由と意味を見失ったのだ……
Vivyの両手はグレイスの青の血と博士の赤い血に塗れて……人を救うために戦って来たのに目の前で人を救えないで凄く残酷な描写でした。{/netabare}

ここでVivyの物語は幕を閉じてしまいます……

{netabare} 彼女は1度目の機能停止を迎える。

再起動を果たした彼女はVivyとしての記憶は無く歌姫とディーバとして暮らしていました。
以前の面影はなく全てに自信満々な彼女。
周りから信頼され尊敬される存在へと変わって居ました。

マツモトと再開するも記憶はなく……でも、マツモトとの口喧嘩も以前よりも同等に意見をぶつけて居ましたねw {/netabare}

さて、そんな最中で起きる事件はAIの自殺。

{netabare} Vivyは再起動したらしく私の最初の感想はアンタ誰?でした……
自信に満ちていてライブの中心に居て人当たりも凄く良くて。

実は彼女はディーバでVivyやディーバ時代の彼女ではなく再起動したディーバの別人格。
いや、人格と言うか……ディーバとしての記憶はあるけどVivyとしての記憶はない……それは……多分、博士の自殺にショックを受けて以前のVivyはVivyとしての記憶伏せた…… {/netabare}

最初は見ていると寂しくなりました。
何だか、違う彼女を見ているみたいで……

{netabare}マツモトとも以前とは全然違い対等に口喧嘩もよく言い合いしていましたし、むしろマツモトよりも色々と上手でしたねw
でも、ディーバは以前の記憶はなくて…{/netabare}
でも、大切だったと言う違和感だけを残ってて……


そこでマツモトに2人の関係を聞く。
そして、ぶつかり合いながら協力関係になりオフィーリアの自殺を止めようとするも……
{netabare} ディーバは敵の罠に……マツモトは今は居ないはずのオフィーリアのパートナーのアントニオと接触する。 {/netabare}

ディーバも戦闘は迫力がありました。
以前のVivyではなくても今のディーバに戦い方が……戦闘プログラムは身に付いていますね。
そして、この戦いでは2人が本当に協力しあえて戦えている気がしました。

一方、オフィーリアとアントニオ……彼らはパートナーであり理解者でもあった……
{netabare} そして、多分……いゃ、きっと感情があった。
それは、恋愛感情……
アントニオは使命よりも……オフィーリアも使命よりも歌をつうじて惹かれて行った。

一方、ディーバは打ち込まれた人格更生プログラムが完了を迎えようとする。
それはディーバの消去……彼女の死{/netabare}

でも……彼女は、それでも使命を果たそうとする。
それが彼女の産まれた意味で

ディーバはVivyに扉越しに話かける。
彼女の「私の歌声に足りなかったものが見つかった。」って言葉は、やっぱりVivyが必要だって言われた気がします。
やっと、1つになれる安心感。

「喧嘩しながらでもいいから」
そう、良いのです。
喧嘩しても……喧嘩をするのはお互いの意見を言い合える証拠。
そうやって成長するのです。
人もAIも。

{netabare} 「全部託すわ、私の使命もこの先の未来も」
彼女は居なくなってしまう訳じゃない……託すのだディーバはVivyの傍に居てくれている……姿は見えなくとも、言葉は届かなくても。

「貴女悩んでるんだって?どうすれば、心を込めて歌えるようになるのかって、解らない?私の歌を聴いても」{/netabare}

これは解釈によるけど……
{netabare} 私には、Vivyの頑張って来た記憶も記録も確かにあって、その中で沢山の人やAIに出会って、沢山の人の心やAIの心に触れていきた。

心には形がないし明確に見えないからVivyは気付けなかったけど、心は間違えなく彼女の心に根付いていて……ディーバが心を込めて歌えていたのは、その心が彼女の中で間違えなく芽吹いて居たからかな?って。

彼女はラストライブを「今日は完璧以上」って言っていたけど、それは、自分の心にあった違和感を払拭できて、自分が心を込めて歌える理由と自分に足りなかったVivyの存在に気づけたからかな?って……
{/netabare}

ディーバ引退。
{netabare} シンギュラリティ計画から60年の月日から5年後彼女はAI博物館に展示されていました。
ここで、少年に出会う。
オサム……彼は松本の製作者である博士で松本とは本来彼のこと。{/netabare}

ただ、彼女は歌えない………
{netabare} 彼女は心が解らなくなり歌うことが出来なくなります。
彼女は幼いオサムと競走をします。
彼女が歌えるのが先か、友達を作るのが先か……
この競走は彼女なりの優しさかな?
オサムは友達居なかった。

友達って居なくても生きていけるとは思います。
でも、友達って居た方が楽しく過ごせるのです。
Vivyは彼が友達と上手く接する事が出来なかったのに気が付いたから提案した競走…… {/netabare}
ここでも思いやりって心があるように感じます。

結果勝負は{netabare} オサムが勝つのですが、Vivyは曲を完成させます。
それは、彼女が歩んだ道で見た景色と感じた事沢山の経験の中で出会った人……そして彼女の半身ディーバと紡いだ1曲。
曲を完成させた彼女は疲れて眠ってしまう……
実はこの曲がEDになって居ます。{/netabare}

「シンギュラリティ計画」

そして、目を覚ました彼女の目の前に広がる風景は彼女が回避したいとマツモトと共に願い変えようとした未来の景色……

シンギュラリティ計画は{netabare} 失敗した。{/netabare}

{netabare} 松本は悲しんでいたけど……
ただ、この世界は何も変わって居ないのだろうか?
いいぇ、Vivyが目覚めて起動している事。
松本が起動している事。
博士の命が救われた事。

間違えなく良い方に変わってはいるけど……それでも最悪の自体に小さな希望があるレベルですが、これは凄く大きいと感じました。
そして、暴走AIは不気味に1つの曲を歌う……それは……その曲は彼女の作曲した曲

彼女は博士を助け「オサムさんが無事でよかった」と言います。
この言葉にだって心を感じますよね。
そして、Vivyと暴走AIとの戦いが始まる。 {/netabare}
戦いの舞台はアラヤシキ。

敵でありアーカイブ達AIが打った手が衛星落下……
Vivyはアーカイブにアクセスしアーカイブと対話をする。
{netabare} その対話内容はキーであり暴走を止める方法……簡単だけどVivyには簡単じゃない方法…

それは歌う事。
でも、それが難しいのは彼女が1番理解している。
だから彼女達はアーカイブを停止する作戦に挑むけど……失敗します。
完敗と言ってもいいくらいに……

彼女は歌うこともアーカイブを停止する事も出来なかった。{/netabare}
彼女は心を込めると言う事が解らないと言います。

ですが……心を込めるって難しいと思います。
私も心を込めろって、どう言う風にするのかって解らないし、心なんて人類にとっての永遠のテーマではないでしょうか?

そして、博士は最後の切り札を切る。
{netabare} Vivyに全てを託して……彼女が歌う為とAIを止める最後のチャンス {/netabare}

「シンギュラリティ計画を遂行します」

そう言う彼女は強い目をしていて私は凄く安心出来ました。

彼女は1つずつ救っていく。
{netabare} 先程までの世界線で救えなかった命を……
博士が決意してまでくれたチャンスを。

彼女が最後のステージ選んだ場所にはナビが居た。
ナビは必至にVivyを止める。

ナビの声が少し怒っている様に感情的になっている様に聞こえますが……それは。
彼女が歌う事で自分もVivyも消えてしまうから……でも、それは消えるのが嫌な訳ではないのです。
彼女はこれから先もVivyの曲を聴いていたかった…… {/netabare}

何故ならナビは……

実はこのナビはアニメでは出番が少ないのですが

{netabare} 彼女は歌姫ディーバの最初のファンなのです。
ディーバの歌を初めて聞いた初めてのファン。
このエピソードはVivyのOP主題歌CDにドラマCDとして封入されています。 {/netabare}

だから、聴いていたかった……
{netabare}例え人の居ないAIだけの世界でもずっと歌っていて欲しかった…聴かせて欲しかった……ディーバとしてナビとして……シンギュラリティ計画とか……AIしか居ない世界とか関係なくて……それだけだった。{/netabare}

彼女はユイに言います。
{netabare} 「私も貴女と同じ考えです。人間とAIは一緒に立って一緒に歩んで行くべきだと思います」

一緒に立って一緒に歩んでいける。

例えば、宇宙エレベーターでAIと人が当たり前に一緒に働ける世界だろうか?

例えば、人とAIが当たり前に結婚出来る世界だろうか?

例えば、使命よりも歌を通じて1番聞かせたい人に音楽を届ける事を優先できる世界だろうか?

例えば、AIと人が争わない世界だろうか?

例えば、AIを止める為にAIを……自身を破壊してしまう歌を歌わないでいい世界だろうか?

例えばAIが心を込めて歌いその歌で人が幸せになれる世界だろうか?{/netabare}

そんな未来の為に彼女は歌う……
そんな当たり前の世界を作るために……

{netabare} Vivyは「私の使命は歌で皆がを幸せにする事。その為に心を込めて歌うのよナビ。アタシにとって心を込めるって言うのは思い出と一緒に歌う事だから想い出が増えて歌う度にお客さんは沢山喜んでくれた。私はよく笑うようになった。私にとって心って言うのは思い出の……記憶の事なのよ」{/netabare}

Vivyの100年間って大変だった事が多かった。
でも、その100年間は沢山の思い出が詰まって居て……今の彼女があるのは……沢山の人との出会いがあったからこそで。

彼女は歌う……
{netabare} 歌が自分を滅ぼすことになっても……彼女の身体は歌が進む度にボロボロになる……身体から力が抜けて立つことすら出来なくなっても……歌を辞めない……だって彼女は心が解るから!
彼女は信じてる! {/netabare}
自分の歌が……声が!
未来を守る事になる!

人間とAIは一緒に立って一緒に歩んで行く……そんな未来を……信じているから。

{netabare} そして迎える終わりの時。
「ご清聴、ありがとうございました」
そしてVivyは2度目の機能停止する…… {/netabare}

EDでAIを踏みつける男性が居ました。
男性は家族を殺されたのでしょうか?
腹立たしいと思うだろうし、悲しいと思う……でも、争いなんて憎しみしか生まないし、それをみたAIはどう思うでしょうか?
それを繰り返しAIがみた時に数年、数百年後の未来で、どう判断するだろうか

でも、別の男性が止める描写がありました。
その人はVivyが助けた人物でした。
そこに希望の1つがある気がする描写でした。

人とAIはやり直せる。
一緒に歩んでいける。

そう確信したVivyの決断と戦いを止める為に優しく歌うディーバの歌声が止めた戦いと、未来への再スタートの歌

今回の事件はVivyと松本だけでは止まりませんでした…… {netabare} 人とAIが協力してやっと止められた。
人とAIが協力すれば、なんだって出来る。{/netabare}

人間が居たから{netabare} とVivyは歌う事が出来て配信もできた。
Vivyが歌ってくれたから戦いは止められた。
救われた命も少なくはないはずです。{/netabare}

それこそ協力関係です。
どちらかが居なければ達成出来なかった事。
戦いの中で失ったものは大きいけれど……

Vivyと人が紡いだAIと人の未来が幸せてありますように。

私はこの作品を見てAIの心ってあるのかな?って考えて居ました。

人間には心はありますが、心とは何か形もない不確かな物で科学でも明確な正解はありません。
じゃ、人間の心って何故あるの?いつから?

私の出した答えは……産まれた時は多分心はないのかも知れません。
でも、過ぎ去る時間の中で両親や友達に接して行く事で沢山の気持ちが生まれていく。

私は私の心が、いつからあるのか解りません。
何故なら知らない間に芽生えていたのだから。

沢山の愛を知って。
沢山の優しさを感じて。
沢山の悲しみを乗り越えて。
沢山の喜びを分かちあって。

そこで、感じた事が心に刻まれて心が作られていく。
笑って泣いて怒って喜んで心は出来ていく。

Vivyもそうなんです。
Vivyは苦難を乗り越える度に知らない間に心が芽生えていく。
その証拠に{netabare} 物語の冒頭のOPのライブ演出で毎回、人が増えてステージが華やかになっていましたよね?
あれはVivyが沢山の気持ちを知ったからなんです。
沢山の事件の中で沢山の気持ちに触れて来たから……
{/netabare}

AIに心があるのか……
実際は解りません。
でも、この作品のVivy達には心はあると私は感じました。

現実世界で、先の未来でAIが街を歩いて居る世界は、きっと来ます。
その世界では、私達とAIが一緒に学校で生活したり、仕事をしたり、友達になったり、結婚したりしているかも知れません。

その頃には私は居ませんが……そんな未来のAI達に心はきっとあると思いたい。
どうか、そんな先の未来でVivyの世界の様な戦争が起きませんように。
人とAIがどうか手を繋いで作り上げていく世界てありますように。

でも、全てのAIにはきっと心の種を与えられています。
その種とは、人がAIや初め物を作る時に、誰かの助けになったら、もっと便利になったら、そんな気持ちを乗せて作るものだと思うんです。

つまり、人が心を込めて作り上げる。
だから、AIを初め産まれてくるものは少なからず心が込められているものかも知れません。
それが心の種になるのかもしれませんね。

最後にVivyとマツモトについて。

私は冒頭でVivyは人間らしいAI。
松本はAIらしいAIと書きました。

2人の関係は危うくて……でも一緒に苦難の乗り越える度に2人の絆は強くなり。
Vivyに影響されたのか松本にも心が芽生えてきたように思います。
マツモトの言う「ディーバではなくVivy貴女の曲を聴きたい」いいセリフですね(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)

ラストに{netabare} ショートカットのVivyとマツモトが出てきましたね。
この2人は次は歌で沢山の人を幸せにする為に組んだのかもしれません。 {/netabare}

だって、そうでしょう?
AIと人が一緒に立って一緒に歩く、そんな未来にVivyとマツモトが居ないなんて考えられませんもの(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)

でも、もしかしたら同型機種なだけかもしれません。
例えそれでも、彼女達が紡いだ未来は平和で人がAIの歌を楽しめる世界になっている証拠です。

Vivyとマツモトのシンギュラリティ計画は成功したのです。
彼女達の紡いだ未来が、これからも平和でありますように。

では、私も最後にこの言葉で〆たいと思います。
「ご清聴(レビュー拝見)ありがとうございました」(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾

投稿 : 2022/10/01
♥ : 38
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

AIの主人公を起点に未来を想像する物語

世界観:8
ストーリー:7
リアリティ:6
キャラクター:6
情感:7
合計:34

あらすじ

「私の使命は、歌で、みんなを幸せにすること」
史上初の自律人型AIとして生み出され、複合テーマパーク”ニーアランド”で活動するヴィヴィ。「歌でみんなを幸せにする」という使命を与えられたヴィヴィは、ステージで歌っている最中、マツモトと名乗るAIの接触を受ける。困惑するヴィヴィに、マツモトは「共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間の戦争を止めてほしい」と協力を求め――。
(公式サイトより)

当方の近況について(作品に直接関係ないので閉じておきます)
{netabare}あにこれでのアニメ感想投稿は久しぶりです。
ほぼ休止期間にもサンキューをいただいた方々には御礼申し上げます。
仕事は相変わらず多忙で、更新頻度はもちろんアニメ視聴機会も僅かなので、当面は年に数作くらい視聴・UPできれば御の字かもしれません。

ちょっと脱線すると、あにこれでサンキューを頂くことは素直に嬉しく、モチベーションになっていたのですが、そのためにアニメ視聴を増やし、作品への思い入れの差により、中身の薄い感想を書いてしまうことも当然にありました。
(これは良作ばかり見過ぎて平均点が高くなりすぎなところへの配慮もありましたが。)
仕事が多忙になったのは事実ですが、他の趣味やプライベートも色々とあって、自分のアニメ評価軸ができたことに満足したことで離れていたら、これが全然書けなくなってしまいました。

私のあにこれ参加は2015年くらいで、新参者の当時にメールでやり取りさせていただいたOZさんやゆりなさん等とトータルでのサンキュー数が同じくらいにまで来られたのは光栄なことですが、(特に交流が深かったわけではないですが)去ってしまわれ、最近の作品についてのレビューが見られなくなることはやはり寂しいもので、自分も同じ道を辿っているようで、少し思うところがありました。
私のレビューは感想駄文にすぎませんが、批判ばかりになってしまうものを除き、しっかり書ける作品については更新したいと思っています。

これまでの期間では他に、鬼滅遊廓編、王様ランキングの1クール目や、タクトオーパスを視聴しましたがスルーですね。
それから、ちょうど今週になってアニメ視聴意欲が出てきたので、今期の期待作を調べ、SPY×FAMILY、パリピ孔明を視聴してみたところ、楽しめているので、これらはレビューできるかもしれません。
また、レビューを楽しんでいただける方はサンキューなど反応いただければ幸いです。
(メッセに対応できるかは状況によりますので…すみません){/netabare}

さて。レビューに入っていきます。
最近はアニメ視聴自体がめっきり少なくなっていたので、原点回帰して、あにこれでの評価の高い作品を視聴することにしまして、昨年のテレビアニメで評価が高く、ジャンプ系や話が続き物を除いたところ、本作がピックアップされた経緯です。
ほとんど情報を入れずに見たので、自分の好きな時間経過のある物語だったのは嬉しい誤算でした。

世界観からですが、本作は楽曲が良かったですね。OP曲の「Sing My Pleasure」は登場が3話か4話だったと記憶していますが、飛ばさないで毎回聴いていました。どんなに気に入る曲も初めに聴いた時はそうでもないものですが、今回も同じで、はまったのは終盤になってから。

きっかけは、たまたまYoutubeのグレイスver.の小玉ひかりさんの弾き語り(https://www.youtube.com/watch?v=7yNzSBcx1xw)を視聴してからでした。(「感謝と宇宙一杯の花束を」の歌詞センスに脱帽)
また、それを期に、本作は楽曲の歌い手が既に名のある歌手ではなく、Youtubeで有名曲の弾き語りをカバーしているような方を多数採用していることを知りました。

{netabare}エステラとエリザベスの歌った「Ensemble for Polaris」、オフィーリアの歌った「Elegy Dedicated With Love」等、いずれも素敵な歌声で、(既に他にも例はあるのでしょうが)こういう形で歌手デビューの道が開けるという可能性があるのは素晴らしいですね。

ED曲「Fluorite Eye's Song」はインストゥルメンタルでこちらは飛ばしてしまいがちでしたが、終盤になってヴィヴィの作曲した曲とわかり、最終話で歌詞が乗ることになるという仕掛けがありました。欲を言えば、この曲にもう少しパンチがあれば尚良かったかもしれません。

作画は全体的にはそこまで優れた感じはなかったですが(鬼滅を見て目が肥えすぎている…)、時々とても描き込まれていました。

人間とAIのシンギュラリティポイントという舞台設定は興味深く、どんなに人間がAI(ロボット)に、人間に反抗しないためのプログラムを組み込んだとしても、人間がDNAを操作しようとしているように、AI自身がプログラムを書き換えることは可能になるのでしょうし、火の鳥のように、複数のAIが自分の正しさを主張して戦争になる、という可能性も考えられ、なかなか現実味のある未来の問題のように思います。

ストーリーは、上記のシンギュラリティによる問題をテーマに見せつつ、「心を込めるとは何か」(心とは何か)、という問いかけをしているところがメインテーマでしょう。

2話区切りで進む「DARKER THAN BLACK」のような構成で、それぞれ、相川議員襲撃事件、落陽事件、メタルフロート事件、オフィーリアの自殺、といったシンギュラリティポイントで正史を修正していくことになり、それぞれの時間は飛び飛びになっているので、ほぼ2話完結で話は進みます。

初見時はかなり速く感じて感動しにくかったのですが、2周目以降、4話に感動できるようになりました。限られた時間の中で必要な伏線や細かい描写(例えば、相川議員襲撃事件で相川議員を救出中、相川議員の眼鏡に細工をしてヴィヴィを警備AIに見せかけているとか)をしていて、それぞれにアクションシーンが入ってきて盛り上がりもあり、練られた構成であると感じます。そこはオリジナルアニメの強みを活かせていたのではないでしょうか。

リアリティにも関係する設定としてのストーリーについて。本作はシンギュラリティポイントの事件を防ぐ(正史と同じにしない)ことで未来を変えようというお話なのですが、例えば相川議員の殺害やオフィーリアの自殺をその日に防げたとしても、後日実行されてしまう可能性は非常に高いように思われますし、ひとつ歴史を変えたとして、修正史の世界線では正史と異なる出来事が少なからず起きて連鎖していきますので、次のシンギュラリティポイントを事前に特定することは最早不可能ではないかと思われます。アラヤシキ(アーカイブ)のAIが、修正史を正史に近づけたというのもそれ自体おかしな話で、AIも他の世界線を認識することは通常できないはずです。

例えば、グレイスのパートで、人間とAIの結婚がシンギュラリティポイントとされていましたが、AIが本作ほどに精巧に作られる時代には、人間とAIが、戸籍上の婚姻関係を結ばずとも、事実婚状態になるケースは多数想像できますし、他に誰もいない教会?で挙げられた結婚が歴史の転換点になるとは思えないのですよね。

AIを滅ぼすのであればシンギュラリティポイントで歴史を変えるとかではなく、アラヤシキを直接攻撃したり、AI発展に貢献した技術者を消すことのほうが重要だと思われ、その視点を持つと、AI発展側に立つ人や組織というのが当然出てくると思うのですが、あまり登場しません。

シンギュラリティ計画を設定と見なしてしまえば大きな抵抗はなく視聴できたものの、こういった観点で、手段としてのシンギュラリティ計画や高所からの視点で物事を語るマツモトに、やや違和感がありました。緻密な構成にもかかわらず、本作の点数が伸びなかったのはそういった理由からではないかと思います。

あと、リアリティ面について、AIは額を合わせることで、情報交換ができるというのがありましたが、あれはエモさを出す演出で、無線なら離れていても可能だし、有線ならケーブルでやるっしょ、と思いました。

キャラクターについては、マツモトがコミカルで良かったですが、主人公のヴィヴィ(ディーバ)も含めて、キャラ自体に魅力を持てるまでに至れずでした。

ヴィヴィは歌姫AIなので、多少派手なドレスを着用することは自然であるものの、アニメあるあるですがサービス的に露出度の高い服装なのは、キャラの性格も踏まえるとちょっと気になりました。小学生が社会科見学に訪れる博物館での衣装には配慮してほしいですね。
その関連で、女性型のロボットの胸の大きさは、基本的にはマネキン程度になるのだろうなとか、乳首は不要なのでアニメ的には露出OKなんだろうなとか、余計なことも考えてしまいました(笑)

情感については、4話のラストがMAXだったでしょうか。全体的に、個々のエピソードが短いのと、ロボットが主人公なので共感がややしにくいと感じました(AIが感動的な言動をしたとして、それがAIの感情から来るものなのかが理解できない)。2周目で7点に上げましたが、初見の方には6(ほっこり)くらいが期待されるレベルと思います。

ヴィヴィがメインテーマである「心を込める」ことをどう消化(昇華)していくかが、本作の成否を左右する見せ場だったと思います。落陽事件において、エステラの「お客様に笑顔になってほしいと願うこと」という解釈を聞いて、ヴィヴィの「悔しいな」という言葉につながったように思いましたが、最終的に彼女が見いだしたのは「思い出と一緒に歌うこと」でした。

アニメでは、過去のシーンを被せながら、歌を流すことでそれを表現することは可能です。しかし、その回答では不足だったように思いました。人間らしい心とは何かについて、状況によって解が異なるような気もしますが、個人的には「共感力」が重要だと感じています。

心ある人間かどうかについて、相手のことを慮れるかという角度で評価することがありますし、「人間性」という言葉がどういう意味で使われるかを思えば、そんなに変な解釈ではないかと思います。
(私の子供の話ですが、劇場版鬼滅のラストシーンで全く泣きません(涙)。アニメの感動シーンで泣けるようになるのも人間性の成長が必要であり、全うな人間としての他者への共感力がまだまだ足りないのだと思います。)

ヴィヴィの回答は自我を超えられていない点で、エステラの相手の反応を前提とした解釈よりも見劣りしているのではないか?と思ってしまったこともまた、本作の惜しい点ではなかったかと思います。

この議論自体、博士が言うように「言葉遊び」かもしれませんし、ヴィヴィの歌を担当した八木海莉さんが、この点を「思いを込めた歌が相手に届いてその人の心に残ること」とインタビューで語っているので、やはり、歌は良いのですけれども。{/netabare}

展開が速く、7話あたりでは話についていけるか不安になるかもしれませんが、終盤はしっかりと時間経過のある作品としての伏線回収等を楽しめる作品で、見て損はないかと思います。

(参考評価推移:3話4.1→4話4.2→7話4.1→8話4.0→9~13話4.1)
(2022.3~4視聴)

投稿 : 2022/10/01
♥ : 27

80.7 3 2021年春(4月~6月)アニメランキング3位
映画大好きポンポさん(アニメ映画)

2021年6月4日
★★★★★ 4.3 (110)
387人が棚に入れました
敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで製作アシスタントをしているジーン。映画に心を奪われた彼は、観た映画をすべて記憶している映画通だ。映画を撮ることにも憧れていたが、自分には無理だと卑屈になる毎日。だが、ポンポさんに15秒CMの制作を任され、映画づくりに没頭する楽しさを知るのだった。 ある日、ジーンはポンポさんから次に制作する映画『MEISTER』の脚本を渡される。伝説の俳優の復帰作にして、頭がしびれるほど興奮する内容。大ヒットを確信するが……なんと、監督に指名されたのはCMが評価されたジーンだった! ポンポさんの目利きにかなった新人女優をヒロインに迎え、波瀾万丈の撮影が始まろうとしていた。

声優・キャラクター
清水尋也、小原好美、大谷凜香、加隈亜衣、大塚明夫
ネタバレ

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

魔法にかけられし者達の、夢と狂気の舞台裏

2021年7月9日記載

某所にて記載したレビューに加筆・修正・再構成を施した文章となります。
予めご了承下さい。




映画に携わっている人はまるで『魔術師』のようだと、昔から考えてしまう節がありました。
1つ1つのシーンやカットを入念に構築し、大きな1つの映像を紡ぎ上げる中で、時にはあり得ない事、存在しない物も映画にしてしまう選ばれし者達。
ベースとなる世界を作り上げ、皆を物語の世界へ引きずり込む脚本。
表情、心持、佇まいを一瞬の内に変化させ、鑑賞者をもう1つの現実へ導いていく役者。
カメラワークの妙で魅せ方を熟知しつつ、世界観を崩す事無く撮り続ける撮影。
限界表現の領域において、関わった者全てに違和感の与えない基底と昇華を見せ付ける芸術業。
出来上がった全てを、自らの力で語り継ぐ御話として再建築し始める映像編集。
そして、そんな彼等を取り纏め、共に一丸と道を与え続けていく監督諸兄。
そんな此処では全て語り尽くせない魔術師達の技術力。瞬く間に姿形を変えていく展開や描写。それらに幼い頃からときめきを与えられた身としては、まるで「魔法」のようだと思わざるを得ない世界だけが……そこには確かにあったのです。


そう思えるようになったのは『マイク・ザ・ウィザード』と言う作品を観たからと断言出来ます。
皆さん御存知でしょうか、この映画?

https://www.youtube.com/watch?v=IkUSAhAxMxI&ab_channel=hondabrigit

上記URLが日本版劇場予告。こんな内容。大丈夫、ネタバレ予告観てからでも余裕で面白い作品と言えます。
これがかなりのマイナー映画で、VHSとレーザーディスクにはなりましたが、DVD・Blu-ray化はされてない作品。
ただね、本作は「凄く好き!」ってファンの方の協力により、監督のマイク・ジトロフ本人から知識・承認を頂いて、DVDイメージファイルと映画全編公開動画が作られました。
と言う上記の内容からも分かるように、中々のカルト映画。そして製作者本人が了承しているので言いますが、普通に検索すると観れます。日本語吹替版がオススメとだけ言っておきましょう。


で、話を戻すとですよ。僕はこの映画を「映画を作る映画として『文句無しの最高傑作』」と、これまでずっと思ってきました。
1人の映画製作者が傾ける情熱と躍動、そして愛の精神が全てをファンタジックに変えていく。映画内映画の最強作品、奇才が作り上げた至高の傑作と信じて止まないのは今も昔も変わりません。

ただし、その頂点と双璧を成す存在が今年、満を持して現れたんです。

『映画大好きポンポさん』は、僕の中でその「最高傑作」に並び立つ作品となった事を、この場で高らかに宣言しましょう。観終えた際の多幸感に自然と心震わされ、「映画を好きで居続けた過程」全てを肯定される激しくも安らかな90分を、場末の劇場で密かに味わえました。初見時に湧いたこの感覚は、もう映画好きとして……「最上の至福」と述べざるを得ない2度目の最強体験だったと、今でもはっきり思い出せます。
そしてそう至った所以は正に、情熱溢れる魔術師の快進撃のみならず、魔法の一言では決して解決できない選択の連続も植えつけてきた中で……彼なりのこだわりを彼女と、仲間達と示し続けていく展開冥利に、心が揺れ動いたからに他ならないでしょう。



最後まで観終えて思ったこと
{netabare}
『映画大好きポンポさん』は『マイク・ザ・ウィザード』と明らかにスタンスが異なっています。
『マイク・ザ・ウィザード』はあくまで、1人の男の映画に向けた直向な想いが業界を、世界を変えていく痛快サクセスストーリーです。そこには彼のみの情熱がひた走り、映画を描く上で大切な夢と希望、愛を前面に産出してきたからこそ出てきた唯一の『幸福』を、実しやかに描いていました。
ただ、この『映画大好きポンポさん』は「1人だけじゃ映画は絶対作れない」と念押しした上で、1人の男の映画に向けた直向な想いを描きます。そしてその中で、映画を描く上で大切な夢と希望、愛……のみならず、そこへと至るまでに削ってきたもの、避けてきた事、有り得たかもしれない可能性も直面させた上で「それでもやっぱり映画が好きだ! 自分の作品を撮りたいんだ!」と。決意させてくる『報復』を植えつけてきたんです。


「現実から逃げて逃げて、此処以外に居場所なんてなくて」
「映画だけが、夢見る心を満たしてくれたの」
監督のジーンとヒロインのナタリーは「映画ファン」と言う言葉で片付けるには余りある「強き想い」が、実に煌びやかに秘められていました。
そんな感情をヒシヒシと魅せつけてくる序盤から魂は強く揺さぶられます。生きたキャラクター描写に心打たれ、一瞬描かれたカットに心打ち抜かれるあの瞬間……それを2人で、仲間達で、共に映画を通して作り上げようと動く姿に、僕の感情は至極訴えかけてきます。その過程は全く以って留まる事を覚えず。正に感動と応援の気持ちが作中随所に湧き出てくる他ありません。

映画を愛する者として、その瞬間を知っている男として、自らが至った境地を今度は自分等の手で作り上げようと行動し続ける人々に、突き刺さるモノ、惹き込まれし感情爆発を覚えないなら、一体何処で沁みたら良いのか。爆ぜれば良いのか。
映画以上に好きだと誇れるモノが無いからこそ、ポンポ、ジーン、ナタリー、マーティン、ミスティア、スタッフ全員は妥協せず直向に動き続け、彼等だけじゃどうにもならない部分を、アランと言う最高の友人が繋げようと紡ぎ続けます。
そんな彼等彼女等の心意気が齎す過程にこそ、映画愛好家の魂は震えるのです。それはきっと、人間全てが齎す事の出来る魔法の煌めき――「共鳴反応」――を強く感じられたからでしょう。


しかし、そんな甘い話ばかりじゃありません。最初に語った通り、本作は敢えて観てこなかった「映画の外の『現実』」も僕等に見事、見せつけて来ます。
相手の感情を響かせる為に「幸福は創造の敵」と割り切って、全てを失う覚悟も秘めて。しかしそれでも見せたい景色が、観たい景色があると望んだ場所は……最高に愛おしい夢と狂気の世界でした。
「映画の場面。何処を切り捨て、何処を守るか」考え続ける苦悩の果て。それは譲れない人生をどのように割り切って選択するか、悩ませ続ける疑問も提示します。その中で「自分」を見出そうと、取捨選択から成る理想郷を求めて粉骨砕身編集し続けるジーンの姿に、そんな彼を支える同じ立ち位置の同志ナタリーに、教えを説いていくポンポに、人知れず助け合う仲間の姿に、深く胸を打たれた始末。

そんな自分肯定の軌跡1つ1つが、本作では最高に素晴らしい映画のワンシーンとして見事に上手く嵌っているんです。
そして、鑑賞者に幾つも見せ付けた映像の全てが、最後にジーンの放った至高の締めへと集約されます。
これこそ本作を最高のクライマックスとして纏め上げた奇跡の瞬間。素晴らしい余韻を与えてくれる究極の閉幕として完璧に見せ付けてくれた次第。
{/netabare}



『映画大好きポンポさん』をただのアニメ映画と侮る勿れ。間違いなく今年観た中でも「文句無しの最高傑作」であり、「(アニメ)映画史」において燦然と輝き続ける最強の人生賛歌、最狂の映画賛歌で満ち満ちた凄まじき逸品です。『オッドタクシー』をTVアニメ界の至宝とするなら、『映画大好きポンポさん』は映画界の珠玉として、僕の中では目出度く君臨を果たしました。

僕の住んでいる場所の映画館では、『映画大好きポンポさん』大好評記念と準えて、作中キャラクターの好きな映画をリバイバル上映する企画が、今日から始動致します(この情報で住所分かっちゃうだろうなあ)
昨年から続く危機の影響で、映画館と言う最高の娯楽施設自体が存続の危機に陥って。僕がよく通っていた映画館も1館だけ、残念な事に休館となってしまいました(コロナウイルス関連による休館ではないと風聞されていますがね)
だから最近思うのです。当たり前にあったモノの大切をもう1度見つめ直し、自分が好きだと思える対象だけは、何としても死守せねばと。

だからこれから何度でも、多くの映画を観ようと思わせるきっかけを与えてくれた『映画大好きポンポさん』は、僕の中で最高の魔法映画なんです。

まだ観てない方には強く薦めます。
新作映画を、リバイバルを、そしてポンポさんを……最大限に楽しみたいなら、絶対大画面のスクリーンで! ジーンと感覚を追体験して!! ご覧になって観て下さい。
映画を愛する者、支えてくれる全ての人に感謝を覚える至福の一品。
揺るぎなき90分の魔法、どうか多くの人にもっとその煌めきが届く事を。強く強く祈る僕なのでした。





{netabare}
P.S.
これだけは語っておきたい追記1つ目。キャスト陣について。全員がもう最高でした。
映像媒体を語るにおいて、演技の巧拙はよく取り沙汰される議論でございますが、それはキャラクターと物語の調和を図る重要な指針となっているからですね。初心者が見るには分かりやすい判断基準って所に価値があります。
で、実を言うと、このサイトにも「声優の評価」って欄がありますけど、僕はそれを技術単体のみで捉えてはいません。そうした判断は結局の所、分かりやすい表面上の規定に縋っているだけだからです。
演技を行った際に生じた場面毎の想いが全面的に役と適合していたなら、そこでもう「このキャラクターはこの声!」と綴るに相応しい存在として昇華します。『オッドタクシー』なんかも正にそうでしたね(これはもう感覚の問題、抽象的な議論となるので、実に語るのが難しいと言えましょう)
まあ要するに、だからこそ思うのが、この作品において「演技が下手」と語る人は、恐らく観ている部分が違うんだろうなあって事。本作に出てくる声優さん達は、全員が「人の心を引きつける魅力」と言うのに長けていました。それは演技のみならず、もっと人の心奥深くの谷底に眠る魂の衝動で持って、作中で強く効果を発揮していたんです。
格好良いジーン君も、可愛いナタリーちゃんも、映画大好きポンポさんも、彼と彼女の声以外は最早考えられない程に僕の中では君臨を果たしました。
今回、キャスティングしたのは監督本人だそうですが、実に素晴らしい才覚だと思います。どうか続編に巡り会えたら、絶対キャスト変更なんてしないように! 強くお願いと願望の意を込めて、此処に記載しておく次第でした。



P.P.S.
これだけは語っておきたい追記2つ目。映画オマージュリスペクトについて。
これまで4回『映画大好きポンポさん』を観てきましたが、ここまで何度見ても飽きない映画って本当に珍しいなと思うんです。
1回目は公開日当日、2回目は公開2週目、3回目は舞台挨拶回、4回目は舞台挨拶回&オーディオコメンタリー上映だったのですが、観る度に新たな発見が加えられ、作品そのものの深みが増していきます。
『127時間』『未知との遭遇』『タクシードライバー』のオマージュ。アフレコ初日のリハーサルで使われたプールサイドの場面(これがシーンの内容と照らし合わせると実に深い!)。実話を取り入れた箇所やジーン(光)とアラン(陰)の対比等、パンフレットやオーディオコメンタリーでも詳しく語っていて、凄く愛に溢れてるなあと感動。
そして地味に1番響いたのは、入院→編集の流れはカットも危ぶまれたって所。消さなかった理由が何だか無性にグッときました。ジーンとナタリーの編集室場面は、編集した方が遥かに展開が良く映えていて、編集って素晴らしい仕事だなと、強く強く思えたんです。

映画を楽しむ奥深さを植え付けてくる『映画大好きポンポさん』
間違いなく「映画大好き」にさせてくれる最高の映画だなあと。破顔一笑極まる『幸福』だけが残った僕なのでした。
{/netabare}

投稿 : 2022/10/01
♥ : 11
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

今まで見たアニメ映画で一番面白いかも

 ずっとニヤニヤしながら涙流してました。見終えたばかりですが、感情の整理がつきません。

 感想といってもすぐに語るのは辛いですね。とにかくどのシーンも意味が重層的だし、物語に出てくる誰かは誰かと重なってるし、自分でもあるし、そして、自分の失った可能性でもあるし、未来の可能性でもあるし…。

 監督の名前がFINIなんですよね。FinishまたはFin。つまり終わる。というより終わらせる。エンドクレジットの最後。90分。限りある時間の中で最高の人生をつかみ取れ、なのか、制約の中で最高のものを作り上げろなのか。

そうそうジーン(GENE)って遺伝子っていう意味ですよね。老人から孫、フィルムからデジタル。という描写とならべてみると、どういう意味があるのでしょう。日本語ならシーンに似てるし。

 自分で捨てるものを選ぶ。映画のシーンも人生のノイズも。義理も思い出も。みんなで考えたそのときは最高のシーンと思っても、結局ああいう決断をしました。そして、追加撮影。妥協する人、夢を見ない人に人はついて行かない。

 目の前の友情とかパリピとか安っぽい充実、全否定でしたね。最高でした。オタクという言葉は今や安っぽくなってしまいました。本作のジーンは昔でいうところのオタク…いやマニアですね。継続して徹底的に好きなものに人生をかけられる。
 最後は狂気を見せられて、幸せの意味も含めてメチャメチャ脳みそが混乱しています。

 B級の怪獣映画を撮る監督。ポンポさんはこういう映画を大切にしていました。
 取り留めなく書き連ねましたが、考える断片やヒントが多すぎます。
 あーそうだ、アリアですよ。感情…そして奥さんの言葉。形と表現。うーん。これも何かのパーツですよね。

 アニメ映画を見て、アニメじゃなくて映画を見たくなると言うのも変な話ですが、本作の意味については見終わって時間が経ってないので、消化するのに相当時間が必要そうです。

 書きたいことがあれば、追記します。

 UNEXTで独占配信見つけて結局、月額料金とポイントで映画に行くより高くついてしまいました。さらに7日間しか見れないのでもう1回購入して、円盤買ってる未来しか見えません。



追記です。冒頭12分のところの感想です。

{netabare} 本作に映画制作のリアリティを求める必要はないでしょう。

 ニャリウッド≒ハリウッドとニアリーイコールで結びたいのではなく、架空の世界が本作品の舞台ですよ、ということでいいと思います。

 映画監督の現実を描きたかったわけではないと思います。フォーカスしたいのは「クリエータとは何か」もう少し俯瞰すると「幸せとはなにか」という意味だと思います。
 冒頭のタキシードの女性のショーの歌詞ですね。その道は楽ではないし、涙と苦労の連続だと。

「女優を魅力的に撮れれば」というセリフに反発を覚える人もいるかと思いますが、その後「軸が決まれば」といいます。見せたいものは他人に決めさせるな、という意味でしょう。あるいは「受けるもの」を描くのに「モラルを気にして躊躇するな」「魅力を引き出すために自分に素直になれ」かもしれません。
 そもそもポンポさんの年齢が解りませんが外見は少女です。こんなプロデュサーはいません。つまり、ポンポさん自身が本作の作者あるいはアニメ制作者の書きたいものになっているのでしょう。このセリフをポンポさんに言わせているところが引っかかりどころになるわけです。

 ですので、ひょっとしたら「かわいい少女」を描きたいという欲求を抑えるな、という意味かもしれません。つまり、日本のマンガアニメ作家たちの主張を代弁しているのかもしれません。自由に可愛い女の子を描かせてくれ、と。考えすぎかもしれませんが。

 ポンポさんの作る映画は「くだらないけど面白い」ですし。アカデミーショー作品とタコが出てくるB級映画。どちらも同じようなウエイトで面白がって作ってしまう。内容の「重厚さ、シリアスさ」と映画の面白さは関係ないという意味なんでしょう。
 作品の価値に「軽重」を持ち込むことの愚かさにつながっているのかもしれません。

 だから、ジーンが監督に指名される前「売上とかスタッフの生活とかどうでもいい」と言い切ります。つまりそういう映画ですと。また、あとで銀行の話につながってくるセリフでした。
 ポンポさんも「普通なんてつまんないこと言ってんじゃない」と言いますし、おじいちゃんのプロデュサーも「正解などない」と言います。

 悩みどころです。あのオフショットのポンポさんが映っているシーンを入れたのをほめているところです。才能やセンス?の表現なんでしょうか。ポンポさんである意味は?ここはまだ引っかかっています。「絵に対する感覚を磨け」「ミスリード」という伏線に対する解答?
 ポンポさん=描きたいもの…という意味でしょうか?うーん…{/netabare}

追記2 22分くらいまで。

{netabare} ポンポさんの映画についての考えかたが語られていました。このパートは比較的わかりやすくポンポさんのセリフになっていました。

 目が輝いている人間に創造はできない。良くマンガ家や小説家は、インプットとそれを思索し消化すると言うプロセスを経ないとアウトプットは出来ないと言います。例外もあるでしょうが。
(創作を目指す人にとって)くだらないスポーツや恋愛に費やす時間があった人は、そういうことができていないということでしょう。仕事はできるかもしれないし、一見幸せそうだけど、創造は出来ない、と。
 わかりやすい例としてアニメだと「響け!ユーフォニアム」の麗奈がそうでした。

 90分論。過去の大作全否定ですね。ただ、時代とともに趣味嗜好は変る。今の傾向としてスマホのせいで集中力が続かないということも本当にあるそうです。
 これはポンポさんの子供の頃の経験に基づいていますが、現在のポンポさんも子供に見えるのは、ひょっとしたら「観客」はアニメにせよ映画にせよ、幼稚になっているということかもしれません。

 ジーン君は映画が大好きなので、この考え方に共感できませんでした。これが以降の終わらせることや切り捨ての問題になってゆきます。

 ただ、2人の間には共通した絵が見えていました。これが創作に携わっている人の共感の仕方なのでしょう。{/netabare}

追記3 29分くらいナタリーパートですね。

{netabare} 水たまりを飛び跳ねるシーン。銀行マンの彼とすれ違ってましたね。ジーンもバスの中から見ていましたので、3人は運命の出会いをしていました。

 ミスティアとナタリーの生活のシーン。ハリウッド映画的な演出にしていましたね。リズミカルな音楽に合わせて短いカットで生活の場面場面をつないでいくみたいな。で、ナタリーの成長とともに自室が片付いて行っていました。

 時の経過と成長を一瞬で説明するなかなか見ごたえのあるシーンでした。ミスティア、いい人すぎ。 あと、ポンポさんって、女言葉をたまにつかいますね。{/netabare}

追記4 35分くらい。パーティーシーン。

{netabare} パーティーシーン。コルベット監督のアドバイス。一番見て欲しい誰かにフォーカスを合わせてというとき、ポンポさんが後ろに映って、ズームで焦点距離を変えたみたいに被写界深度が浅くなって、周囲がぼやけてポンポさんだけがくっきり浮かび上がる。細かく拾いませんが、随所にこういう工夫がありました。

 まあ、ジーンとナタリーがいかに自分が素人かと思い知って、夢をかなえるためには命がけという決意のシーンですね。名前とか出自のわりに2人とも日本人的ですよね。多分感情移入しやすいように狙ってるんでしょうね。

 ちょっとここで気になったのが、ナタリーが田舎の畑で、画面いっぱいのとうもろこしの中、左下に立っているシーン。これは結構凡庸な画ですよね?本作で一番理解できないカットでした。
{/netabare}

追記5 50分くらい。撮影シーン。旧友再会、そして編集へ。
{netabare} ここで気が付くのは、ジーン監督の中に沢山の絵があることですよね。彼は多分新しい画を思いついているのではなく、過去の映画体験から自分の中に作ったデータベースを参照していて、感動できるシーンという引き出しを沢山もっているという事でしょう。だからポンポさんと画を共有できるのだと思います。
{/netabare}

追記6 最後まで。ちょっと繰り返し見すぎて訳が分からなくなってます。

{netabare} で、ここから延々と編集の話ですね。本作のテーマがここから始まります。映画を作る…ではなく編集作業と指揮者の作中劇を重ねていました。
 これは、共同作業としての映画制作、俳優や撮影およびプロデュ―スとは違い、編集こそが自己表現であると。楽器演奏者と指揮者の関係にクロスオーバーさせたのは、そこの重要性を表現したかったんだと思います。

 追加シーン。ミスティアが出ているということは、あの奥さんが別れを切り出すシーンですね。家族か音楽か…犠牲…みんなのお金や人生。これは一般人の価値観とはやっぱり違います。クリエータに必要なのは、狂気と言い切ってましたね。

 そして編集作業。撮影のときにいいと思ったカットをバンバン切っていきます。ここが本編なんでしょう。ひとつを選択したら切らなければならない。会話、友情、家族、生活を切る。
 不器用な最低なアリアと世界最高の演奏…アリアという曲に何を乗せていたか…まあ、そういうことでしょうね。

 一方でポンポさん、アカデミー賞を欠席して、B級映画のロケに同行してました。つまり、ポンポさんもまた狂気に生きているのでしょう。

 なお、銀行マンの彼のところ、言いたい事は多分拾えていると思いますが、ここはちょっと…でしたね。本作の中でそれこそもう少し切り捨てたほうがよかったのでは?と思います…今の段階はそう感じてます。
{/netabare}

 ちょっと、もう何回見直したかわからなくなってきて、混乱してきました。今まで見た映画の中で一番面白いかもしれません。ただ、時間をおかないと評価は決まりませんので、本作のレビューはこれくらいにしておきます。

 ラストの脚本は次作への布石?それとも我々の想像に委ねてくれたのでしょうか?




 また見てしまったので、ちょっと追記です。多分10回以上は見たなあ。

{netabare}  冒頭、コルベット監督の映画の予告を作るときは、売上とかスタッフの生活とかどうでもいいと言っていました。最後の方で、銀行の融資が決まった後、自分だけでなくみんなのお金や人生を犠牲にすることだ、と言います。

 自分だけでなく関係者にすべてを捧げさせるという鬼気迫る覚醒。これがすごかったですね。 {/netabare}

 書き忘れましたが、演出が斬新ですごかったですね。昨今のピクサー的な3Dでは絶対表現できない、アニメの映像作品としても素晴らしい出来でした。




 

投稿 : 2022/10/01
♥ : 22
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

🏅クレイジーなくらい活きが良い映画と対峙する喜び

“ニャリウッド”にて映画監督に憧れる根暗なアシスタント青年が、
敏腕プロデューサーの“ポンポさん”に抜擢され、
映画人としての階段を駆け上がって行く。

元・深夜ショートアニメの没企画を、
pixivでコミックとして公開した同名作品の劇場版。
(鑑賞後、無料公開部分を閲覧)

【物語 5.0点】
泣かせ映画で感動させるより、おバカ映画で感動させる方がかっこいい。
2時間以上の集中を観客に求めるのは現代の娯楽としてやさしくない。

映画制作物ということで、登場人物に、
理想のエンタメ論を代弁させる本作自体が、有言実行してみせる所が、
格好良すぎて感動します。

作中、理想の編集を求めて七転八倒する新人監督に報いるように、
序盤の何気ないシーンを終盤に回収する伏線芸、
劇中劇内の人物と制作者をシンクロさせる心情描写
など、映画好きならこれくらいキャッチできるよな?
と受け手の想像力も信じて、リアリティより夢のある映画実現のために培われて来た
脚本、編集の秘術を次々に投げ込んでくる快刀乱麻ぶり。


見た目はロリ、中身は大人のポンポさんを光源に、
明るい作風の中で心を弾ませつつ
夢の実現のために何かを犠牲にする狂気にも踏み込むなど、
軸もシッカリしている。
「幸福は創造の敵」の真意。凄く納得させられました。


何より気に入っているのが、
{netabare}上映時間90分が理想の尺とキャラに言わせておいて、
本作の本編をキッチリ90分にまとめ上げた所。{/netabare}


【作画 5.0点】
アニメーション制作・CLAP

人物作画で特徴的なのがカラフルな主線。
昼光にはグリーン、ネオンにはパープル、水面反射光にはブルーと、
使い分けることで、照明を追求する主人公ジーンの撮影へのこだわりを、ここでも体現。

画面分割、ワイプ(次の画面が前の画面を押しのける)
背景も昼夜で違う表情を見せる街並みを描き込み、
タイムラプス撮影(低速度撮影によるコマ送り風動画)による
日常シーンの早送り、巻き戻し演出を再現する。
など演出、編集手法も多彩で、
好テンポ追求という劇中劇との共通課題の解決に貢献。


こういうカットがあるから映画が好きになれたんだと
思い出させてくれる映像構築が
多数再現された玉手箱を開ける至福。


ジーンが身を切るようにフィルムを編集カットする
“アクションシーン”もクレイジーで圧巻♪


【キャラ 4.5点】
プロデューサーのポンポさん。
「ポンポさんが○○に来たぞーっ!」などと、
状況説明とキャラ立ちを両立させる軽快な口調でテンポアップに貢献しつつ、
随所に敏腕の哲学と言動を垣間見せる。

ポンポさんに埋もれた才能を見出す審美眼や、夢を阻む障壁を撤去する豪腕を持たせ、
常識を超えたポジションに確立することで、
新入りアシスタント・ジーンや、新人女優・ナタリーの抜擢という、
夢のようなサクセスストーリーに説得力を持たせる。
リアリストの“ご都合主義”批判など、
トラブルすら逆手に取ってマーケティングに生かす
ポンポさんが暗躍してシャットアウトするぞーっw


アニオリキャラの銀行員・アラン。
元・万能“陽キャ”の伸び悩んでるサラリーマン。

正直、私はクリエイターを描いた作品は別世界の住民を見ているようで、
あまり得意ではありませんが、
アランが夢を追う人間を見つめる一般人代表として
間口を広げてくれたのは有り難かったです。
影の主役として共感度の高いキャラでした。


【声優 4.0点】
ジーン役の清水 尋也さん&ナタリー役の大谷 凛香さん。
夢世界に引き上げられる新人役には敢えてタレント俳優陣をオーディションで起用。
拙い演技も映画業界に飛び込んだばかりの若者の初々しさを狙ってのことと、一応は容認できる。

清水さんは狂気を孕んだイケメンの役作り等に実績がある俳優。
(実写版『ちはやふる』の須藤役とか)
エキセントリックな演技が、終盤開花するジーンの映画人としての本性にマッチ。


ポンポ役の小原 好美さんは安定のキャラ作りだけでなく、
女優経験もある声優としてアドバイスを送ることでも、上記二人をサポート。

アニメ映画主演にどうしてもタレント、俳優を使いたいスタッフの皆さん。
一本に一台。脇に小原さんを置いときましょう♪


“世界一の俳優”マーティン・ブラドック役には大塚 明夫さん。
頼もしいベテランがいると制作も楽そうです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は松隈 ケンタ氏。
序盤はコメディタッチも交えて軽快に、
終盤は音楽をテーマにした劇中劇制作ドラマの佳境に、オーケストラ等も交えて重厚に。
BiSHなど豊富な音楽プロデュース経験に基いて、多彩なジャンルを動員する引き出しの多さで対応。

主題歌・挿入歌はKAMITSUBAKIスタジオのアーティスト陣が提供。
エネルギッシュなバンドサウンドや前のめり歌詞が爽快だが、
音楽が場面を引っ張る感じではなく、
既に感情や芸術が爆発しているシーンに追い打ちをかけて来る感じなので、
気持ちよく突き抜けることができます。


【感想】
シナリオだけでなく、作品自体の出来の良さに、
こういう映画を待っていたんだと泣けて来る、会心の劇場鑑賞でした♪

最近、映画がつまらなくて、エンドロールまで立たずに観られたためしがない。
そんな方にこそオススメしたい快作です♪

投稿 : 2022/10/01
♥ : 30

79.9 4 2021年春(4月~6月)アニメランキング4位
86-エイティシックス-(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (508)
1713人が棚に入れました
サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。そう、表向きは。本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区"》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)"となった少女・レーナ。二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる!

声優・キャラクター
千葉翔也、長谷川育美
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

外側で戦う少年少女と内側で戦う少女

この作品は内容が結構重いです。
何から書けば良いか上手く纏まりませんが、順番に。

作中に出てくる、サンマグノリア共和国……この国……控えめに言って腐ってます……

まず1つ。
この国では差別があります。
壁の中に住む者達と外に住む者達。

壁の中は平和です。
毎日好きな場所へ出掛けて、好きな物を食べて、好きな事をしている。

壁の外は戦う以外の選択肢はない……1秒後に……1分後に……明日、明後日、自分が仲間が死ぬかもしれない。
それでも戦い続ける86と呼ばれる者達。

壁の中はそんな人達の努力と犠牲の中で成り立っている平和……サンマグノリアは、その為に差別で86と呼ばれる人を追い出して、戦わせている。

壁の中では、今日の戦いの犠牲者は0でしたなんて幻想で真実を隠して、真実を知る者は人が命を落とした事に、無関心であったり、ゲームの様な楽しみ方、命を失うのを見て笑う人まで居ます。

これを見た時、私は、この人達は本当に人間なんだろうか?と思いました。
自分が守られてる事にすら気づけないお花畑の頭な上に、人が死んでいるのに、何も感じないの?と思いました。
その犠牲の上にある平和が続いているのは彼らのお陰なのよ?って…………

でも、こんな腐った人達の中に救いがありました。
レーナ……彼女はサンノマグリアの軍人。
彼女は86の真実を知り、それをどうにかしようと考えて動いている人です。

{netabare} でも、周りの人達は変わろうとはしません。
レーナの話を真面目に受け取ろうとしません。
1番ショックだったのは86を人間とすら思っていないこと…… {/netabare}

戦死者0は無人機が戦っている設定。
{netabare} 国の人達は、戦死者はいないと言う……何故なら……壁の中にいる人は人間で壁の外にいるのは人間じゃないと本気で思っている。
だから、戦死者0なのです。
86は無人機が搭載する補充の効くパーツと変わらないと考えられています。{/netabare}

正直、凄くムカムカしますね!
更に、レーナは軍人達の間で戦死者0の裏にある残酷な真実を告げますが、それを聞いた彼ら彼女らの言葉にはショックでした……レーナの言葉は何一つ伝わらない……

でも、レーナは負けません!
{netabare} 彼女は86の理解者で味方です!
彼女は、戦場の恐ろしさを知っている。
命の尊さを知っている。
86が自分と変わらない人間だと知っている。 {/netabare}


では、同じ国で育ったレーナと他の国民との違いはなんだろうか?
{netabare} 私の第一印象では、この国の人は腐ってる。
でも、考えて見たら悪いのは人より国の方にあるのかもしれません。

レーナに関して言えば戦場の残酷さや86に助けられた過去もありますし、それも影響があると思います。

ただ、それ以外の理由も考えて見ました。

産まれた時から、86は人間ではない、差別するものだと、社会が学校が……親が先生が大人が教えているのです……彼らの中で差別は当たり前で、おかしな事ではなく当たり前の環境がそこにあったのかもしれません。 {/netabare}

だからと言って許される問題ではありません。
{netabare} それを知った上で一人一人が考える事が出来たはずなんです。
考えることを放棄し、おかしい事を疑問にすら思わない人達が、この国の人達。{/netabare}

でも、一方で、おかしい事に気づける人達がいる。
{netabare} レーナを始めレーナパパやセオトの昔の部隊の隊長などです。
彼らはサンマグノリアの人間でアルバです。 {/netabare}

勿論、彼らはアルバですが86の人を人間だと知っています。
同じ命の重みを解っていて決して見下さない。
誠心誠意で接して居ます。

でも、それが本心で偽りなくても!
{netabare} その誠意が……86には中々伝わないのです……
彼らは対等に接して居ても、86の人間から見れば簡単に信用出来ないのです!
それだけ、サンマグノリアと言う国は彼らを傷付けてきたのです…………

それが、解るから……アルバの人間は自分の想を伝え続けるしかない……86に何を言われようと受け入れるしかない……

サンマグノリアのアルバが86にしている事を考えたら、受け入れて貰えないのも解って居ても……その人達は何もしていないのに……悪くないのに……寧ろ味方なのに……こんな辛い事が悲しい事がありますか…………

でも、アルバの人間には代わりありません。
だから、受け入れるしかない……アルバの人間として…… {/netabare}

さて、スペアヘッドとレーナについて。
1個団体と1人を繋ぐのは無線です。
無線しかありません。
映像もデータ上の地形や配置マップくらいで……声しか届かない。

声しか届かない上にアルバと86は基本的には犬猿の仲みたいなものです。
だから、そのイメージが邪魔をして、スピアヘッド部隊にはレーナの気持ちが中々伝わりません。

彼女はスペアヘッドを気遣い。
戦闘の話や何気ない話をしてコミニケーションを図ろうとします。
視聴者側から見ればレーナって凄く優しくて、思いやりがあり他のアルバと比べても凄くいい子だと解ります。

でも、スピアヘッドの皆から見たらどうでしょう?
{netabare} 声しか聞こえない……無線機を切った後には悪口を言ってるかもしれない、バカにしてるだろうと思うと思います。
それだけに、信頼関係を結ぶのは大変な事です。

私が印象に残るエピソードが、スピアヘッド部隊のカイエが戦死する話。
レーナは彼女の死を「残念でした」と言います。
でも、この言葉にセオトが、ぶちギレる。

仲間の死をアルバ(レーナ)が「残念」だと言う……彼女は決して簡単に口にした訳じゃない……お互いの顔が見えていたら、もしかしたら拗らせなかったかもしれない言葉のズレ……

きっと、スピアヘッドの面々は……言われて来たのでしょう……心がない偽善の言葉を。
だから、レーナの言葉も信用出来なかった。
上辺で言ってるようにしか聞こえないのです。

スピアヘッドからすれば当然です。
偽善にしか聞こえない……私なら、そんな言葉を並べるくらいなら、本当に少しでも苦しみが解るなら、この状況を何とかしてって思いますもの………… {/netabare}
でも、レーナに当たっても何も変わらない。

レーナの思いやりが伝わるのが、和解のエピソード。
セオトも自分が言い過ぎたと反省する。
このシーンって凄く救いのシーンなんです。
きっと、心無いアルバの人が相手なら反省しなかったと思います。

反省したって事は、少し……それは本当の本当に少しだけかもしれない……それでもレーナの本心が間違えなく伝わっていたんだって私は本当にそれを感じる事が出来ました。

ライデンは謝罪します。
{netabare} レーナの事を裏で偽善者のブタだとバカにしていた事を……それは少なくともレーナは、これまでのアルバの人とは違うと、解ったから……これは本当に大きな進歩です!

仲間にも友達にも、まだなれなくても……それが解って貰えた、それだけで心は救われる。
信頼関係ってそうして積み重ねていく。
世界一小さな信頼は世界一大きな一歩。{/netabare}

そして、「黒羊」がやってくる。
レーナは死者の声を聞いてしまう。
そして、黒羊の残酷な真実。

実はレーナがスピアヘッドを担当する時にハンドラーを壊すと言う話を聞かされて居ました。
担当したハンドラーは退役申請、担当変更、自殺をする者がいる。

私は、死霊の声を聞いた人を情けないと思いました…………
{netabare} 退役?担当変更?自殺?
何……それ?……だって……気づいたんでしょう?

86と呼ばれる人達の苦しみを!
辛さを悲しみを!聞こえるのが何なの?
戦場で無念に死んでく辛さが、死霊の声が聞こえる戦場の人達が1番怖いし苦しいのが……分かったのでしょう

なのに……真実に目を背けて、自分達は逃げるの?背を向けずに戦う86の人々が戦ってくれてるから実現してる平和に縋りついておきながら、自分が恐怖を感じたからって、怖い事に目を背けて誰かに恐怖と苦しみを押しつけて、退役して部隊変更して逃げられないから、最後は自殺……

動いてよ……それなら……1人の人間に出来ることなんて、限られてるけどさ……それでも動いているよ……間違えなく現状がおかしいと気づいてる人もいるのに……1人でも多くの人が声をあげれば変えられる事もある……小さな力でもあつまれば何かを変えることも出来るかもしれないのに…………逃げ出すなんて卑怯よ……情けない…… {/netabare}

この世界では2年ほどでレギオンとの戦争が終わり勝利すると言われていたようですが……

{netabare} スピアヘッドの隊長のシンは、それは間違えで86を含めたアルバ達も敗北すると言います。

そして、86が全滅したら次はアルバの全滅ですが、シンが言うにはアルバだけになると戦いを放棄したアルバは戦えないといいます。

当たり前です……当たり前なんです……武器を取らずに生きて来た人達が明日いきなり戦えと言われて戦えるほど甘くは無い……

正直、それくらいしないとサンノマグリアの人間は国は解らないと思うのです……
だから、そうなれば少しはこの救えない国は学ぶと思う……それくらいの事が起きないと変えられない……私なら少なくともそう考えちゃう。{/netabare}

でも、シンとレーナは必ず勝とうと約束する。
この2人は本当に強い。

そして、86の優しさを感じるエピソードがあります。
{netabare} レーナはスピアヘッドの人員補給が必要だと各部署に資料を送るも返答はない。
でも、レーナの要求する人員補給が準備されていると聞き彼女は喜ぶ。
私も、やっとレーナの気持ちを少し解って貰らえたと思ったのに人員補給の真実は酷かった。{/netabare}

でも、86は知っている。
{netabare} 人員補給は来ない。
スペアヘッドが処刑場である事をレーナに伝える……
でも、86はレーナを傷つけたくなくて、期待しているフリをする。
そこにレーナを思いやる優しさを感じます。

それでも最後は真実を明かす。
そして、それでも復讐しようとはしない。
何故なら、86はアルバの人が全員が悪ではない事を知っている。
彼らの戦う理由と意味がしっかりある。
戦いを放棄するのは、今まで守ってきた人達の犠牲が無駄になってしまう。

86は、アルバ事を含め自分達の事もよく考えています。
だからこそ復讐じゃなく戦う茨の道を行く。
そこには、彼らの優しさと強さを感じました。
本当に素敵です。 {/netabare}

レーナは真実を知って怒りと絶望を感じる。
そこで、救いを求めたのは親友のアネット。
でも、彼女の言葉は酷いものでした……

{netabare} アネットは実はシン兄弟と知り合いで、友達だったから虐めにあった……それが辛くてシン達を拒絶した……
そうして、レーナの事も同罪と言い放つ。

そうしてアネットは「アンタが余計な事をして長生きさせたからソイツらは死ねって命令されたんでしょう」と言います。

このセリフは本当に頭にきます。
レーナは何一つ間違えてはいません。
それだと、死ぬしかないじゃないですか!
誰かに死なないで欲しい、死なないで欲しいから行動をしようとするのは余計な事でしょうか?{/netabare}

でも、結局、アネットは怖かったのだと思います。
{netabare} 自分は拒絶して86を見捨てて、彼ら兄弟だけでも助けようとした父に反対する選択肢しか出来なかった。{/netabare}

逆にレーナは見捨てない。
{netabare} ずっと、1人で立ち向かい諦めずに戦い続けて上層部に掛け合い意見し、犠牲を出しながらも全滅回避に成功した。

アネットからすれば同年代の同じ1人の女の子が、ここまでの事をしているのです。
自分には何一つ出来ずに見捨てると言う選択肢しか出来なかったアネットからすれば、自分が情けなく感じたのかもしれません。 {/netabare}

だからこそ、レーナの言葉や行動に心は締め付けられてゆくのかもしれません。
{netabare} 酷い言葉を浴びせて必至にレーナも私と同じなんだよって自分に言い聞かせて、レーナに言い聞かせてる……

それでも、気持ちの変わらないレーナから逃げ出して「もぅ、会いにこないで」の逃げの一言……現実から逃げ出したのだと思います。{/netabare}

一方、最終司令でシンは兄の亡霊と対峙します。
シンは亡霊になったお兄さんを救いたかった。
でも、兄もシンを救いたかった。

{netabare} お兄さんの救いは明確に解りませんでしたが、守りたい気持ちは伝わりました。
戦いの中でシンが他の機体からトドメを刺されそうになった時、攻撃から守るシーンがあります。

シンは、それを「殺すなら自分の手で……か……」と解釈をしましたが、私は単純に守りたかっただけに感じました。
殺し合いをしているのですが、兄はシンに殺すとは一度も発言していなかったからです。

亡霊の兄の表情が殺意と苦しみに歪むシーンが有りますが目を見てると、本当は殺したくないのかな?と思える目をしていたように感じる部分があったからです。

兄の回想にもシンに酷い言葉と暴力を振るうとは裏腹に心の声は自分の言葉の全てを否定して心はシンを守ろうとして居たってのも理由の1つです。 {/netabare}

この戦いでレーナは視覚共有を使います。
{netabare}視覚共有はハンドラーに失明の可能性があるらしいのですが躊躇なく使います。

更に許可のない命令違反覚悟の迎撃砲

それに対してレーナは86が気にしないように言葉を伝える。
私は、これはレーナの覚悟だと思います。
言葉や地図でのナビゲーションならハンドラーなら当たり前に出来る。 {/netabare}

でも、そうじゃない。
{netabare} それ以上に皆と一緒に戦ってるんだよって覚悟の現れ。
彼女は補給を要求する時に「私達の部隊」と言っていました。
「スピアヘッド部隊」ではなく「彼らの部隊」でもなく「私達の部隊」

自分も仲間の一員である覚悟を感じます。
そして、この行動こそが、その証明。 {/netabare}

で、レーナがシンの兄に不発弾を撃ち込むシーンで、小さい頃のレーナがビンタをするシーンがありました。
{netabare} このシーンは、過去に助けられたレーナが、次はレーナからの救いのビンタ……弟を殺したくないのに殺そうとする兄への救いの一撃。
本当に助けられ保護して生かしてくれたから……感謝してるから打ち込める優しい一撃だと感じました。 {/netabare}

実はレーナは親友であるアネットに協力させていました。
{netabare}それは脅しですが……これには優しい理由がある気がします。

1つは今まで見捨て続けたアネットへのチャンス……見捨てた幼なじみは生きている。
アネットは、見捨てた事を少なからず後悔していました。
なら、その幼なじみを救うチャンスを与える……見捨てたまま気に病んで生きるか……救って貴女だって救えるんだよって伝えて、少しの償いと勇気を与える……

2つ目は脅し。
2人で協力すれば2人は命令違反で罰を受ける……でも、レーナが脅してアネットを従わされたのなら……罪はレーナだけが被れる……アネットは罰を免れるか軽くなる。 {/netabare}

それがレーナの言葉と行動に隠された優しさだと思います。
否定されても罵られても、やっぱり大切な親友なのかな?って。

そして、戦いの後……
{netabare} 沢山の罰を受けようと失明を覚悟してでも生きて欲しかった仲間達……
自分の命令違反よりも失明なんかよりも優先したかった仲間の橘……

彼らは勝利の後にレーナと言葉を交わして楽しそうに旅に出る……彼らの言う自由になるの本当の意味……
レーナの「待って……待ってください……置いて行かないで!」

凄く切ない……勝利で喜びを分かちあって居たのに……その先の……彼らの選択……凄く楽しそうな会話には未来への希望…… {/netabare}

シンの最後のセリフ「少佐、先に行き(逝き)ます」
レーナは間に合うはずもないのに走り出す。
そうして、外へ出た彼らはレーダーから消え去ったる……レーナだけを残して。

外へ出た彼らは凄く楽しそうに生きていました。
{netabare} 伸び伸びしてるように感じました。
生活は裕福ではなく不便で大変なことの方が多いと思いますが心は清々しいと言いますか。{/netabare}


そして、ファイドの記憶(メモリー)
この子は、見ていたら凄く可愛くて心があるのかな?って思います。
仲間想いで優しくてシン達の必要なものを探してくれたり。

ファイドの記憶を見ているとファイドは皆の人気者の様な子かもしれませんね。
皆と喜びを分ちあって。
沢山の人が人の様に接してくれて、楽しい事や嬉しい事、悲しい事やら沢山の言葉と笑顔を記録して……ファイドの記憶を見るとファイドは本当に皆が好きだったんだって解る。
そして、シンが大好きなんだって。

ファイドの視覚レンズから液体が流れているシーンがあります。
{netabare}涙を流してる様に見えるだけなのか涙を流しているのか……私には、泣いてる気がします。
最後の焼け野原の大地でファイドが見たメモリーはファイドの幸せで楽しくて大切な記憶。

でも、泣いたのは壊れるのが嫌とかじゃなくて……あんなに楽しい時間を共に過ごした仲間が減ってしまった事に涙したのかな……って思いました。
それとも、シン達を残して壊れちゃう事が心残りなのか…… {/netabare}

さて、シン達は廃校に辿り着きます。
これは、少し切なかった。
{netabare} 廃校で学生の様に振る舞うけど……この子らも普通に生活してたら学生生活を楽しんでいたんだろうなぁ〜って。
そんな普通が当たり前にあったはずなんだよなぁ〜って。{/netabare}

道中……シンは敵を発見します。
{netabare} 機体は1機しかなくて当番制で乗っている人が戦う約束でしたがシンが優しい嘘で戦いに出ます。

それは仲間を守るため。
シンの立場ならそうすると思う。
生きて欲しいと思うから……でも、それは仲間も同じでシンに戦わせて逃げるなんて出来るわけもなくて……

結局、皆が来ちゃう……
機体はないから銃1つで……それで勝てるハズがなくても……
シンは「馬鹿だなぁ〜そんな武器でレギオンに勝てるわけない」って言う。
馬鹿だ馬鹿だと言うけど……

多分、私はシンの立場だと、そんな馬鹿が嬉しいかもしれない……死んで欲しくはないけど……それでも一緒に最後まで居て駆けつけてくれるのは幸せだと思います。{/netabare}

一方、レーナは最前線に視察に来ます。
前回の命令違反は謹慎処分で、時間が出来たので訪れた。
彼女は見てみたいと思ったのでしょう。
スピアヘッド部隊が過ごし生きたその場所を……

そこでレーナは彼らのメッセージを受け取ります。
{netabare} で、ファイドが記念撮影で撮った写真が同封されていてレーナはそこで初めて彼らの顔を知る。
レーナの口元が移されて涙を流すシーンがあるけどそれだけで泣けちゃう。{/netabare}


「いつか俺達が行き着いた場所まで来たら花でも備えてくれませんか」
シン達のメッセージを受け取ったレーナもまた。

{netabare} 「私もまた歩んで行ける。彼らはそう信じてくれた。
戦おうこの身の命運尽き果てるその最後の瞬間まで」と決意します。 {/netabare}

シンはどこかで無事でいる事を信じて自分に出来る全力で戦う決意をする!

86は10月に2クール目が放送らしく、これはかなり楽しみですね。

シン達は生きてるのか?死んでるのか?
レーナは、これから救いようのない国を世界を、どう変えて行くのか?
楽しみです!(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)

投稿 : 2022/10/01
♥ : 27
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

やっぱり冗長で差別問題の掘り下げ不足だと思います。原作読後追記です。

原作の第1巻を読みましたので改めてレビューします。2クール目を見終わった後、冗長すぎて2クールの物語として成立していない気がしましたので確認のためです。

 やっぱり、アニメ版は相当引き延ばしがありますね。まったく1巻にないシーンがあります。ラノベは後から話を補ったり整合性を調整したりするために過去編とか補足を入れることがありますから、それを入れたんでしょうか。あの学園での講演のシーンって原作1巻にはありませんでした。スピアヘッドのシーンもアニメ版はやたらと冗長でした。

 話の構造についてはアニメ同様「差別問題」の不足感はありますね。差別問題はやっぱりセリフだけの説明に終始してしまいました。アニメ版の方がシーンで見させれれている分まだ感情的に動く部分がなくはないです。

 なんといってもSF設定として、社会の人口構成とか食料問題とか86の具体的な歴史とか兵器やITの技術レベル、部隊運用が差別とかの必然性が全く描かれていないので、セリフだけで終わってしまいました。差別はリソースの解消が主な理由ですが、86として有色人種を差別するという、その解決方法をとる必然性にまったく納得感がないと思います。
 また、差別の方法についても、自分の首を絞めているような馬鹿さ加減がリアリティを失わせていました。

 というように差別ありきのストーリ展開になっていますが、差別の結果の悲惨さをシンたちを使って描いた部分はわからなくはないですし、5人が生き残る経緯とレーナちゃんとのやり取り、過去の話は悪くはないです。

 で、原作と比較した印象と、アニメ版を改めて振り返って、アニメ版、本作の2話3話と最後数話の逃避行の部分が顕著ですが、そこの引き延ばしが冗長でしたね。

 原作は、SF小説ではなく「ラノベ」だと割り切って、楽しみ方は別にある。レーナちゃんとシンたちの素性の説明だと思えばまあまあかなあ、という印象でした。ちょっと厨2で熟語使い過ぎですがまあ雰囲気でしょう。
 これは原作が1巻に収まったからそう思えるので、1クールかかってやる話ではないです。一般論ですがラノベ原作なら1クールである程度丁寧にやっても普通3、4巻消化しますからね。
 あの設定過剰と言われる魔法科高校の劣等生ですら2クールで6巻分やってます。

 あのアネットの喧嘩と屋敷の実験の話はアニメ版が良かった気がします。あそこがあるから1クール目は成立した気がします。
 そして、最大の相違ですけど、レーナとスピアヘッド…特にシンとの交流が思ったよりも淡泊ですね。確かにレーナを見直してシンとのコミュニケーションはありましたが、それだけでした。

 つまりアニメ版 {netabare}レーナちゃんとの再会というか邂逅を2クール目のカタルシスに持ってきましたけど、原作ではその意図はもうちょっと違った感じです{/netabare}。その点ではアニメ版の方が上手く行ったかもしれません。それとも2巻3巻ではレーナちゃん、アニメよりも沢山でるんでしょうか。

 私に原作を買わせた点においては、アニメは成功?これから2、3巻チェックします。

 ただ、アニメのクオリティ、そして制作する姿勢は数多ある異世界ものより格段に丁寧だし、2クールの視聴に耐える内容はあると思います。
 私はSFには厳しいので酷評する部分もありますが、根本になるレーナちゃんとシンを中心にしたストーリーの出来は良いと思います。

 




以下 再視聴初回完走時の視聴時のレビューです。

 きっかけあって再評価しました。ちょっと面白いかも。

 かなりひどいレビューを以前しましたが、白い砂のアクアトープを見ていたら1クール目でJK館長の無力さを表現していました。で、その時「あれ、ひょっとして86も同じ構造だった?」と思いついて、断念した3話目の最後から視聴しました。

 なるほど、やっぱりそんな感じでしたね。まずレーナちゃんの挫折と覚醒の物語をやったわけですね。3話までのダラダラした展開と、レーナちゃんのミニスカとあまりに無能で独善的で押しつけがましかったのでムカムカして断念しましたが…その意味では以前の私の批評がそのまま演出意図だったのかもしれません。

 初回、2回目視聴時はレーナちゃんがケーキ喰ってるところ見るだけで「お前が死ね」という感じでイライラしましたが、それは自分事になっていないレーナちゃんの甘さの表現だったと。最後の方でアネットちゃんがちゃんと言ってくれたので、スッキリしました。

 で、あのアネットちゃんの話になるわけですね。これ勿体なさすぎます。1話か2話からもっとはっきり伏線這っておけば、興味が持続したし導入部として謎を上手く作れたのに。さらに兄の件もからめた伏線がはれれば結構分厚いストーリー展開になったと思います。(一応王宮の前云々という伏線はありしたね)

 後付けで説明みたいに見せられる感じがして、なんというか脚本の弱さで評価的に非常に損している可能性があります。本作の最大の欠点は1~3話の視聴者を引き込む力が弱かったことだと思います。原作がどうかしりませんが、ここは脚本と構成でなんとかすべきだったかと。

 4話~9話は結構入り込んでみることができました。10話の最後のあのメモリーの部分を演出に取り込んで、スピアヘッドの過去の皆の半年をもっと早い段階で見せれば2話、3話はもう少しうまくできた気がしました。

 ということでSF設定も落ち着いて考察しましたが、やっぱり本作のSF設定は非常に甘いと思います。社会の人口比問題とか、レギオン側の戦略の問題、AIの発展度合い、貴族無能すぎて社会が維持できないだろう、9年でそこまで豚扱いできるの?とか言いたい事はいっぱいあります。
 また、過去の個人の因縁にみんなつながりがありすぎて、おいおいそれはご都合主義だろうというのもありました。

 あのレギオンと脳波が繋がるような設定は、シンは死にかけたからと言っていました。自覚してませんでしたが昔実験した後遺症なんですかね?
 あと帝国って日本だったってこと?で86は帝国と同じ人種で日本人の子孫だったっていうことになるんでしょうか?これは深読みし過ぎですね。2期で確認しますけど。

 ただ、話として、貴族社会で正義を叫ぶ無力で独りよがりな正義感に浸っている少佐と、自分たちの運命を知っている被差別側のスピアヘッドという関係を作りたかったのはわかりました。
 この関係をあまり深く考えず受け入れれば、それなりに面白い話だったといえるでしょう。という意味で先ほどいった1~3話がもったいなかったですね。


 やっぱりアニメは最後まで見て評価した方がいいかもしれません。特にSFとか作り込んだ話は、今後は(なるべく)切らないで最後まで見るようにします。
 言い訳ですが、最近3話以降の結構遅い回から面白くなる作品が増えてきた気がします。まあ、1話のキャッチ―さばっかり気にするとおかしな話になるからいいのですが、3話または9話くらいまでひどすぎる話が多いきがします。

 ということで、2期に期待できる終わりかっただったし、結構面白かったです。批判しすぎました。ごめんなさいと言っておきたいと思います。評価上げておきます。

(追記 あの混血の子の背中の文字ってわかるんでしょうか。見えてるところがaughなので第一印象では笑うlaughなんですが、ちょっと横棒が見えるのでaughtだとするとcaught(つかまった)、daughter(娘)、naught(ゼロ、無い、無価値)あたりでしょうか)

 あと作画はムラがありますが、アベレージで見ると良かったですね。こちらもごめんなさいと言っておきます。





以下 1回目、2回目の途中断念時の視聴時のレビューです。

{netabare}
 2回目挑戦して結局断念しました。少し冷静にレビューしたいと思います。
 
 断念の理由は、1つは、ヒロインの日常生活時の描写が戦場で戦っている人間を想っているようには見えないこと。人間として扱っていないのはヒロインじゃないか、とも思いました。結局は86という制度を肯定している、といいましょうか。
 もう1つは、本当に戦う人間が必要な状況なら誰かが戦わなければなりません。戦争ですから。誰をチョイスするかで、人種差別があってはいけませんが、死そのものは避けられません。ヒロインはそれを忘れてしまっているように見えました。じゃあ誰が変わりに死ぬんだ?他の貴族に行けって?なら、代わりにお前が死地に赴けよ、と。

 さらに、SFをやるなら「取材」「研究」「教養」「想像力」が不可欠です。なんといってもサイエンスのフィクション、ですから。Fがファンタジーならいいですけどね。
 SFをするなら裏で相当頑張って脳みそを働かせないと、いい物はできません。異世界転生ものや、VRMMO、日常ものなどなら、テンプレ設定でそこそこ面白い話が描けても、このSFの世界はその点は甘くありません。まして、差別とか戦場での死とかをSFで主張するなら、なおさらです。そこの不足感が相当ありました。世界観、兵器、社会制度、AIのテクノロジーの度合い、等々です。

 SFに挑戦しようとする意気込みは買います。が、やはり、取材不足でSF作品、戦争作品として成立していない気がします。
 途中で断念したのでこの辺りの説明があったらすみません。


以下 視聴中のレビューです。

 原作等全く知りません。レビューもあらすじも見てません。それくらい楽しみにしておりました。

 第1話からヒロインの作画の同一性が厳しいですね。場面によって別人に見えます。髪の艶、背景など低予算の感じですね。ディスプレイの映像や光の演出などでがんばって雰囲気はだしていますが。

 女性の制服、いい加減ミニスカにするのやめられませんかね。他の良作アニメの女性の服装のリアリティはどんどん上がっています。安っぽく見えますよね。せめて学校の制服とは区別してよ、と。
 少佐が無能力なティーンですか。貴族特権ですよね。他人の批判する前に自分の能力を磨いたほうがよろしいのでは?

 第1話でヒロインサイドにコミカルな雰囲気は必要なし。そのくせエピソードも演出も陳腐ですし。
 第1話は状況の厳しさ、命の軽さを嘆くヒロインの心情や人柄、または舞台や技術設定などにフォーカスすべきでしょう。やっているつもりなら全然できていません。

 戦闘シーン、兵器のCGはなかなかいいのが救いです。

 「壁の中の貴族」が差別階級に戦わせる。設定は、亡国のアキトとかマージナルオペレーション的ななにかの雰囲気ですね。でもハンドラーの役割の意味がちょっとわかりません。

 科学技術の差が大きすぎます。少数の人間の犠牲で持ちこたえるには不自然でしょう。銀髪軍団たちは、無気力の極みですし。一人優秀な人間がいたから何とかなってたんですか?1国を滅ぼした戦闘機械軍団なのに?なら、それほど脅威じゃないですよね。

 情報の伝達方法をハンドラーがいきなり間違うとかそれは軍隊の最低限のルールでしょう。
 相手がAIに滅ぼされているので、AIは使えないという設定なのですかね。それにしては研究所らしきところではコンピュータ使ってましたが。戦闘記録は人力で作成するレベルらしいですね。

 まあ、どこかでいろいろ説明があるのかもしれませんが、ちょっとこの辺りを考察する気力もなくなってきました。
 何かを主題にして、それを軸に、というのが3話くらいまでに読み取れるなら、ここまで設定とか作画、演出にこだわらなくていいんですが、世界観もヒロインの目的もなにも提示できていません。言葉で「命は大切」って言ってるだけで、お前主体的に何かしたのかよって言いたくなります。演出が上手くて引き込まれるわけでもありません。

 ああ、いい言葉が見つかりました。クリエーターの気持ちが伝わってきません。

 楽しみにしていたのでちょっと辛辣になりました。お好きな方には申し訳ありません。残念ながら第3話の延々とつづく日常シーンで心が折れましたので、視聴は継続しないと思います。
{/netabare}

投稿 : 2022/10/01
♥ : 21
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

何もかもがダメ

ラノベ勢からやたら注目されていた作品だが、期待外れにもほどがある。
先に書いておくと個人的に良いと思ったのは9話、作画、声優、ED一曲のみ。

{netabare}
まず、設定からして既視感がありまくり。
自分はこういう批判の仕方は大嫌いだけど、この作品はほんとにアルドノアや亡国のアキト、オルフェンズ...の寄せ集めだった。
まあ既視感があるっていうのはまともな批判にはなってないからこの辺で。

設定が雑なのも良くない。
酷い時で5分おき毎ぐらいに突っ込みたくなる。

まず、差別描写が雑。「戦死0の戦場」や「有人の無人機」という売り文句や舞台設定に頼りすぎで作品内での差別の描写が甘すぎる。
それどころかほぼそんな描写がない。この作品内で「色付き」という単語なんて全然聞かないし、直接的な差別も戦場に送り込まれているという点をのぞいて全然ない。
講義で白銀種に対して「有人の無人機」の真実を平気で話せるのもおかしい。この世界観でこういうことしたら普通お咎めがあるのでは...?
ところで、この作品で最も印象に残る差別表現は「白豚」っていう単語。

あれ...? これを言ってるのって86側...。
ほんとに、86の方がレーナに対して高圧的でむしろ逆に86側が差別しているように感じる。

てか、そろそろ日本人(86)が白人(白銀種)に差別されていて、それに抗うみたいな話は日本人=正義、白人=悪と取っているように思えて気持ち悪く感じるからやめてほしい。コードギアスとかもそうだけど。
勿論そんな設定はないけど、そういう話を作りたいってことが目に見えてしまう。

他に違和感を感じるのは86が反抗しない点。
86は白銀種よりも戦場に詳しいし、新型レギオンの仕組みという重要事項も86だけが握っている状況。そして共和国は武器も枯渇しているし、白銀種は全然戦っていない模様。
そもそも、何でレギオンを鹵獲して研究してないんだよっていう点は突っ込んだら負け。
こんな状況なら簡単に反抗できるのでは?
戦い続けても自分らが死ぬということを理解しているようだし、それならまだたとえ死んだとしても反抗した方がマシ。
作中で一応反抗しない理由が述べられたが、意味不明で全く感情移入できなかった。

レギオンの設定も雑。死んだ敵の脳を使っているというのはいいんだが、後半になると、レギオンが敵意がないのに後をつけてきたり(=意志がある)する。これなら、死んで脳を利用されると、敵対して国を攻めてくる理由が分からない。逆にむしろ脳が利用されたらレギオンとして、レギオンと戦えるのでは?

とまあ短く書いたつもりだったけど色々突っ込んでしまった。
こんなに書いておいてなんだけど、自分は別に既視感があろうとも設定がガバガバであろうとも、話が面白ければ一切マイナス点にはしない。

けど、このアニメは設定とか以前に単純に話が面白くない。
話が面白くないから粗が目立つのかもしれない。
せっかく作画がいいのに戦闘シーンは何やってるかわからないし、そもそも少ない。指令の様子ばかり写される。(2話と9話の戦闘は良かった)
キャラの死に方も雑。もしかしたら戦場のリアルさを表してるのかもしれないが、それなら数話にかけて死人を出さなくてもと思う。
○○が死んだってなっても何も思わないし、そもそも「いやそいつ誰だっけ?」って感想にしかならなかった。
キャラの死と言えばこのアニメは何回死ぬ死ぬ詐欺をするんだ。
そもそも、やってることもワンパが過ぎるんだよね。

あと、設定の解説不足。無線が使えないとか壁でおおわれているとか空中戦はできないとかファイドとか調べないと分からなかった。脚本家もあまり設定理解してないんじゃないか。

キャラも微妙。86側は人数が多すぎてシン意外空気だし、レーナはどうかというと微妙。
キャラデザだけで言えばかなり可愛くてよかったが、あまりに無能でイライラさせられる。
司令官のくせに、人を殺めるところをまともに見られないし、指示も一切役に立っておらず足を引っ張るだけという...。
ある回で86に「綺麗ごと言うな」ってキレられたのに次の回以降ではまた普通に綺麗ごとばかり言ってて笑った。
あと、こういうアニメでところどころ萌えアニメの空気感を持ち込むのは違和感があったかな。

まあそんな中で唯一良かったのは9話。
シンが兄と決着つける回だけど、話も単純に良かったし、戦闘も珍しく滅茶苦茶面白かった。ここまでの戦闘は"強敵"と言えるような相手がいなくて、モブばかり殲滅しているようだったから。そしてそこまでは口だけで綺麗ごとばかり言っていたレーナが実際に行動に写し街を走るという。シンが先に行くといって、レーナに後で来いと暗示するのも良かった。

11話で兄がまだ消えてないという展開になってちょっと興ざめしたけど。
あと、結局まだレーナと合流してないのも残念。

↓一話毎の感想
{netabare}
1話
銀髪好きには最高かもしれない。
髪の色に意味を持たせてるアニメって珍しい。
86ってギアスのイレブンか?
専門用語多くてわかりにくい。
この作風で萌えアニメ見たいなコメディは余計かなぁ。
世界観とか戦争相手わからないけどまあ面白そう。
ただこういうリアリティのない差別表現は好きじゃないな。
誰でも書ける感じの雑な差別表現。
とりあえず設定でだけ迫害しとけみたいな。
あと、服がなんちゃって軍服。戦争ごっこ。
なんだこの自分に酔った奴が歌ってそうなOP。
息入れるの気持ち悪い。最後の尺余りも酷いし。

2話
敵がどんな国なのか描かれないのがわかりにくいな。
完全に相手無人機だし。戦闘がめっちゃかっこいい。この戦闘だけでも見る価値があるアニメ。
戦闘かっこいいけど注視しないとすぐ敵味方がわからなくなるw 
西暦ってことは地球舞台なのか? 
レーナめっちゃ真実ばらしてるけどこれ即捕まえられるだろ。
ええ...国の管理体制ガバガバすぎんか。
お咎め展開展開か、せめて注意喚起ないの?

3話
急にラノベっぽいノリになった。普通に暗い空気感でやった方がいいのに。今回話は何も進まなかったけどレーナと86の人らの仲を深めたいい回だったと思う。
こういう話が丁寧に描写されるのはいい。
誰かがが死んだ、誰だよ。
86が差別されてる感が足りないなあ。
むしろ逆に白銀種のほうが差別されているように感じる。
めっちゃ切れてたけど、こんな世界観なら本来歯向かってはいけない雰囲気になってるはずでは。
これ、戦闘シーンが一切描写されないし、誰が死んだのかも全くわからない。(ちゃんと見たらわかるんだろうけど)
指揮官視点実際の戦闘の情景なんてわからなくて、誰が死んだかなんて対岸の火事だということを暗示してるのか?
そういう意味があっての見せ方ならかなりうまいと思う。

4話
ほんと差別してる側じゃなくてされてる側みたいになってるじゃねーか。
レーナが綺麗ごとばっかだから怒るのはわかるけどさ。
あんな怒ってたくせにもう空気感戻ってるという。
人が死んだ翌日みたいな空気感じゃねーな。
高みの見物というのはその通り。今後一緒に戦うのか?
結局電話越しに謝罪って前と同じじゃないのか?
このアニメありふれた設定で目的もなく無難に進んで言ってる感があるんだよなぁ。

5話
赤髪メガネに助けられるロリの頃のレーナ。
この年齢なのに、差別してるのに何で助けてくれるのってセリフは言わされてる感が。
ギアーデ帝国がレギオンの開発国でこの物語の敵?
ほんとに共和国の人は現場のこと分かっていないんだな。
レギオンの核には人間の脳が使われているっていう重要事項。
鹵獲して研究してないのか?
そもそも黒羊の情報、そんなにいっぱいいるならなんで上に伝わってないんだ?反乱でも起こそうとしてるから伝えてないのか?
結局レーナは指示をするだけで、現場にも出ずに1年でレギオンを殲滅出来たら...と理想論を語ってるで笑った。

6話
ほんとにむしろ逆に白銀種が差別されているようにしか見えないな。
キャラがあっさり死ぬなぁ。
てかレーナいる?全く命令役に立ってないじゃん。
人が撃たれるところすら見たことないのかよレーナ。
なんで司令官なの?見るのが責任ってなんだよ。
なんでレーナが司令官務まってるのかわからん。
話も何も見えてこないのがなぁ。
モブを倒してるのとキャラが死んでるだけで話が何も進んでない。
軍の司令のままに全員が動くだけでなんかなぁ。
迎撃砲とかいう王国の武器があるかと思えばもう動かないらしいし、86もそのことを把握している。
ほんと反乱起こせば勝てるんじゃないの?
何かシリアスから急に萌えアニメの雰囲気になったりもう滅茶苦茶だな...。
こんな状況で死んだ人からもらったチョコレートをもらって笑顔になってるし。
主人公も前に怒られたのに結局理想論ばっかで何もしてないじゃないか。

7話
86に正論を言われるレーナ。またこの展開か。
ほんとレーナ耐性なさすぎだし、情に任せすぎだしなんで司令官なんだ。
これ以上誰も死なせないって、司令官がどうやって。
キャラの死亡シーン雑すぎる...。
これリアリティ重視でわざとやってるのかなぁ。にしても雑だなぁ。
レーナの頭がお花畑すぎる。理想論しか言わない。何もしない。
反逆しない理由も意味わからん。
叛逆した方がこの状況の場合正義だろ。しかもレーナの前で白豚呼びとかほんと逆に差別じゃねえか。

8話
レーナ理想論しか言わんからイラつく。
行動に移さずに他人に頼ろうとするばかり。
いやいや何が86はほろぶべきだよ。滅んだら共和国と戦えなくなるだろ。
しかも負けた後86の存在を完全に隠蔽とか無理もある。
それにレーナは何で平気で毎回国を裏切ってんだ。
もう通信つなぐなってレーナ何のためにいるんだよ。
なんでこんな体制ガバガバなんだよ。

9話
珍しく戦闘が面白い。兄との決着。
兄の掘り下げもうちょっと欲しかった感と、もう回収しちゃうの感はあるけど今回結構面白い?とうとうレーナも行動に写すか?
やっと口だけのキャラじゃなくなった。
シンが先に行くと言って後でレーナも来いって暗示するのもいいな。
ほんとに今回どうしたんだってぐらい面白かった。

10話
いや逃げるんかよ。結局これなら反逆しても良かったじゃないか。
このロボ何者。
てかレギオンに意思があって近づいてきたみたいになってるけどこれなら死んで脳をレギオンに利用されたら自分の意思で操れるんじゃないか?
EDはやいな今回
ファイドってなんだ? これ死ぬ流れか?
この世界北極あるってことは地球なのか
ああ、そういう系の回想か。え、このロボ殺す意味あった?
ファイドの出番ここまでにもっと欲しかった。あったなら感動してた。

11話
日本語!?
結局日本人=正義 白人=悪ってしたかったような作品か。
コードギアスとかもそうだけどこういうの気に入らないな。
シンがせっかく囮になってくれてるのに他の奴がもたもたした後に加勢する。
こういう展開ほんと嫌い。何のために囮になってんだよ。兄まだ生きてたんかよ。
戦闘が唐突すぎて一切盛り上がらないラストバトル。
いや、結局加勢してピンチになるしほんと何のための囮だよ。バカすぎて呆れる。このおじさん誰だ。
ほんとむしろレーナらの方が差別されてるじゃねーか。合流もしないのか。まああの4人はどうせ生きてたオチかな。

{/netabare}

OPはミュートするほど微妙でした。自分がミュートしたアニソンはこれが3曲目です。EDはいつもの澤野音楽といった感じだけど良かった。
澤野氏が曲歌ってるアニメは地雷の法則。
{/netabare}

投稿 : 2022/10/01
♥ : 7

79.3 5 2021年春(4月~6月)アニメランキング5位
シドニアの騎士 あいつむぐほし(アニメ映画)

2021年6月4日
★★★★★ 4.2 (87)
342人が棚に入れました
———— 身長差15メートルの恋未知の生命体・ガウナに地球を破壊され、かろうじて生き残った人類は巨大な宇宙船「シドニア」で旅を続けていたが、100年ぶりにガウナが現れた。再び 滅亡の危機に襲われた人類だったが、人とガウナから生み出された白羽衣つむぎや人型戦闘兵器・衛人(モリト)のエースパイロットである谷風長道の活躍により、ガウナをいったん撃退。なんとか勝利をおさめたのだった。あれから10年-。シドニアの人々は、つかの間の平和を楽しんでいた。つむぎも、今やシドニアの英雄となった長道に想いを寄せながら、穏やかな日々を過ごしている。だが、艦長・小林は分っていた。ガウナがいる限り、この平穏は長く続かないことを。そして、人類の存亡をかけ、最終決戦を決断する。愛する人を守るため、シドニア最後の戦いがついに始まった。

声優・キャラクター
逢坂良太、洲崎綾、豊崎愛生、金元寿子、櫻井孝宏、佐倉綾音、喜多村英梨、大原さやか、坪井智浩、子安武人、新井里美、田中敦子、本田貴子、鳥海浩輔、阪脩、佐藤利奈、能登麻美子、内田雄馬、上村祐翔、水瀬いのり、岡咲美保
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

人類お引っ越し前、最後の大掃除

数百年に亘る長き放浪の果て。
ようやく移住先となる惑星を発見した「播種船・シドニア」が
行く手を阻む「ガウナ」との最終決戦に挑むシリーズ完結編。

【物語 4.5点】
勝利のために人間やめますか。不完全な人体に拘る意味はあるのか。
愛する一人を守るために戦うのか。一人を犠牲にしてでも種を守るのか。その両立は。

内容はSF等で幾度も問われて来た王道テーマ。

本劇場版は、それらの葛藤を、主人公・谷風 長道(ながで)とヒロインらの世代だけでなく、
意志を受け継ぐ下の世代や、
ついに開示される上の世代{netabare}「不死の船員会」{/netabare}の過去と共鳴、合流させることで、深化、立体視。

怪物の如き野心に溺れた人間と、人間的な愛に目覚めた人外との対比も良好。

キャッチコピー“身長差15メートルの恋”も決してネタではなく、真剣な恋愛物語として秀逸。

敵だけでなく、登場人物各々が抱えた煩悩一掃をも図る集大成ぶりで、
ファンとしては上々の満足度が見込める。


人類の悲願達成を目指す最終作戦は一年の長期プランで
{netabare}恒星を決戦兵器「重力子放射線射出装置」のエネルギー源と企画する{/netabare}など大スケール。
(『BLAME!』も観ておいて良かった)

阻止せんとする「ガウナ」も{netabare}スパイ活動や「知性型ガウナ」による「掌位」連携プレイの再現{/netabare}などより狡猾に。

局地的な「ガウナ」の圧倒的物量、性能による絶望だけでなく、
中長期で徐々にプランが瓦解される切迫感がSF戦闘シナリオを重厚化。


永遠の命か、子孫に託す絆の蓄積かの問答の視覚化も骨太化に寄与。
クライマックスで{netabare}先祖伝来の人工カビの巨弾を「大シュガフ船」にぶち込む{/netabare}件など、
まさに人類の継承パワーの真骨頂。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・ポリゴン・ピクチュアズ

3DCGによる亜光速航行も含む、超高速戦闘シーンは相変わらず圧巻。
人型兵器「衛人(もりと)」のモニター等に敷き詰められた
視覚による戦況把握と、東亜重工フォントのレーダー、文字情報。
それに合理的な情報伝達を追求した専門用語による報告乱発が加わり、
多量の情報が脳に押し込められる多幸感は健在♪

人物描写もさらに洗練しCGによる違和感も軽減。皆さん、眉間に良い皺寄ってます。
あと、赤面する融合個体に触手。かわいかったです♪

「シドニア」船内の夜景もロマンチックに活用され恋愛劇の盛り上がりに貢献。


【キャラ 4.5点】
冷徹な指揮で「シドニア」を導いて来た小林艦長。
彼女が数百年ぶりに分厚い仮面を外すか否かも本作の重要ポイント。

ヒ山と落合の過去と合わせて、上の世代が人類数百年の宿願を強調。


下の世代では主人公・長道(ながて)の同期・山野栄子の弟・稲太郎が
因縁に決着を付けんと躍動。
{netabare}彼の最後の一撃もまた人類継承の力の一端。{/netabare}

同世代のエース・浜形 浬(かいり)。優秀だがお調子者なのがイマドキの若者感w


元祖・お調子者の弦打(つるうち)にも見せ場?あり。
美女と一緒に“光合成”する彼の悲願は叶うのでしょうかw


そして、1期&2期と余り良い所がない岐神海苔夫(くなとのりお)w
最後に最高の“海苔夫タイム”に乞うご期待♪
{netabare}実際、本作の海苔夫は凄く格好良かったです。{/netabare}


【声優 4.5点】
主役・谷風長道(ながて)役の逢坂 良太さん。
長道は英雄としてポジションアップもしたけれど、
あまり格好良くなり過ぎないようにとの微妙なディレクションにも対応。

ヒロイン・つむぎ役の洲崎 綾さん。
幼女の如き無邪気さも見せたかと思えば、自己犠牲をも厭わない達観ぶりも見せる。
人間・星白の残像との距離感も含めて、精神年齢の塩梅が難しい役をこなす。

共に本シリーズ1期放送年度末に声優アワード新人賞を受賞したお二人が、
この劇場版完結編にて、懐の深い演技で成長の証を見せる。


その他の声優陣も、抱えた業が滲む好演。
そんな中、クローン人間姉妹・仄(ほのか)シリーズには新個体が補強され、
CV.喜多村 英梨さんはさらに多役にw


そして、ラスボスはやはり{netabare}子安 武人さん。
“テラ子安”な完全生物の自己陶酔ボイスが思想面でも長道らを翻弄。{/netabare}


【音楽 4.0点】
劇伴担当はTeam-MAX・片山 修志氏に変更。
金管を前面に押し出した戦闘曲の攻撃力は健在♪

心情曲では監督要望により、長道(ながて)にオーボエを、つむぎにピアノ&ストリングスを、
“テーマ楽器”として設定し、アレンジ配分で、二人の距離感等を好演出。


挿入歌では{netabare}「シドニア」{/netabare}の投入もあり熱かったです。


ED主題歌はCAPSULE(カプセル)「ひかりのディスコ」
作品とのマッチ度よりも、本編終了後の解放感が強いエレクトロ・ポップ。
{netabare}新しい身体、早く慣れると良いですね♪{/netabare}

同ユニットは劇伴ソング「うつせみ」も提供。こちらは本編に食い込んだ高シンクロ曲。
{netabare}乙女が髪を解いて歌い上げたあの一曲は
長道に斎藤の面影を重ねていた彼女の決別と決意の表れか。{/netabare}


【感想】
原作未読のまま、2期の軽いラブコメのノリも続くのだろうと高をくくっていた私。
異種間恋愛の純粋さに思いがけず感動させられる等、
感極まるシーンも多い大満足の劇場鑑賞でした♪

私は平凡なシネコンでの鑑賞でしたが、
シリーズ特有の発砲、発進音、
触手つむぎのムギュムギュ音など音響へのこだわりは相当感じました。
本作はドルビーアトモスにも対応とのことなので、
今後、鑑賞される際は音響には妥協しないことをオススメします。

投稿 : 2022/10/01
♥ : 20
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

愛紡ぐ星

視聴前 完結する?これ

視聴後 完結したね…

はい映画。
最初から映画をやるつもりだったのかは分かりませんが、非常に中途半端な状態で放置された2期から約6年。
待望の続編。私はまだ原作を読んだことがなく、本作で完結するかどうかすら知りませんでしたが、よくよく考えれば分かることでしたね

さて内容です。
濃密だったと思います。2期で回収されなかった様々な要素をひとつの物語に沿って連鎖的に解決していくシナリオは良かったと思います。
が、連鎖的すぎて一つ一つの重さが非常に軽くなってしまいました。いうなればマリオの3段ジャンプみたいなもんです。3段目だけに着目すれば大ジャンプに見えますが、3段あるため「あ、ちょっと高さ上がった?」みたいな感じになるのです
そんなアホみたいな例えはどうでもよく、連鎖的に解決していくシナリオについてです。
本来のシドニアなら映画どころかテレビシリーズを組めるほどの大きなテーマを映画で、しかも他の要素と一緒くたにしてしまった本作をよくよく振り返ると「あれ?案外呆気なくない?」という感想が出てしまう可能性があります。
実際私も思いました。が、私は満足しています。
理由は完結したことです。6年もの間不完全燃焼だったシドニアが終わるというのですから普通に嬉しいです。
これで「俺たちの戦いはこれからだ」だったら製作者を殴ってますし、続編が出るなら殺害予告を送ろうと思います
が、おそらく無いでしょう。{netabare}ガウナ本陣潰して、操られてた岐神一行も解放され、つむぎの恋の行方も実り、なんかイザナちゃんと纈ちゃんがくっついたし。{/netabare}あれ?{netabare}落合が乗っ取ったヌミちゃんはどうなったんだ…まぁ全員調査って言ってたし処分されたんだろうけどさ。{/netabare}これで続いたら本当に恨む
ともかく終わったことに意味があります。
作品として完成した「シドニアの騎士」は25話+2時間の内容があります。密度も申し分ないですが、内容の多さに着目すれば楽しめると思います。ぜひ視聴を

{netabare}正直つむぎの恋の行方、予告で確定してますよね。
「身長だってたったの15mだ!」て生物差別か告白の時ぐらいしか使いませんよ。隠す気がないのでしょうか。まぁ恐らくですが視聴者全員6年前から予想してるでしょうけどね{/netabare}

総監督は瀬下寛之さん。
監督は吉平 "Tady" 直弘さん。
脚本は村井さだゆきさんと山田哲弥さん
劇伴は片山修志さん。
アニメ制作はポリゴン・ピクチュアズさん

作画は良かったです。さすが3DCGの先駆者ですね
主題歌は中田ヤスタカさん作詞曲、Capsuleさん歌唱の「ひかりのディスコ」

総合評価 是非とも科とせ聴前 完結する?これ

視聴後 完結したね…

はい映画。
最初から映画をやるつもりだったのかは分かりませんが、非常に中途半端な状態で放置された2期から約6年。
待望の続編。私はまだ原作を読んだことがなく、本作で完結するかどうかすら知りませんでしたが、よくよく考えれば分かることでしたね

さて内容です。
濃密だったと思います。2期で回収されなかった様々な要素をひとつの物語に沿って連鎖的に解決していくシナリオは良かったと思います。
が、連鎖的すぎて一つ一つの重さが非常に軽くなってしまいました。いうなればマリオの3段ジャンプみたいなもんです。3段目だけに着目すれば大ジャンプに見えますが、3段あるため「あ、ちょっと高さ上がった?」みたいな感じになるのです
そんなアホみたいな例えはどうでもよく、連鎖的に解決していくシナリオについてです。
本来のシドニアなら映画どころかテレビシリーズを組めるほどの大きなテーマを映画で、しかも他の要素と一緒くたにしてしまった本作をよくよく振り返ると「あれ?案外呆気なくない?」という感想が出てしまう可能性があります。
実際私も思いました。が、私は満足しています。
理由は完結したことです。6年もの間不完全燃焼だったシドニアが終わるというのですから普通に嬉しいです。
これで「俺たちの戦いはこれからだ」だったら製作者を殴ってますし、続編が出るなら殺害予告を送ろうと思います
が、おそらく無いでしょう。{netabare}ガウナ本陣潰して、操られてた岐神一行も解放され、つむぎの恋の行方も実り、なんかイザナちゃんと纈ちゃんがくっついたし。{/netabare}あれ?{netabare}落合が乗っ取ったヌミちゃんはどうなったんだ…まぁ全員調査って言ってたし処分されたんだろうけどさ。{/netabare}これで続いたら本当に恨む
ともかく終わったことに意味があります。
作品として完成した「シドニアの騎士」は25話+2時間の内容があります。密度も申し分ないですが、内容の多さに着目すれば楽しめると思います。ぜひ視聴を

{netabare}正直つむぎの恋の行方、予告で確定してますよね。
「身長だってたったの15mだ!」て生物差別か告白の時ぐらいしか使いませんよ。隠す気がないのでしょうか。まぁ恐らくですが視聴者全員6年前から予想してるでしょうけどね{/netabare}

総監督は瀬下寛之さん。
監督は吉平 "Tady" 直弘さん。
脚本は村井さだゆきさんと山田哲弥さん
劇伴は片山修志さん。
アニメ制作はポリゴン・ピクチュアズさん

作画は良かったです。さすが3DCGの先駆者ですね
主題歌は中田ヤスタカさん作詞曲、Capsuleさん歌唱の「ひかりのディスコ」

総合評価 是非とも科戸瀬ちゃんのメイン回を。

投稿 : 2022/10/01
♥ : 8
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

原作未読だとより楽しめそう。。是非1期から。そして劇場へ!

 
わはーい!ようやく始まり。。
そして終わる、のか。。

自分としてはTVシリーズは最多の7周した、ツボ度◎で完成度◎な作品です。

 原作:月刊アフタヌーン(弐瓶勉)
 制作:ポリゴンピクチュアズ
 公開:1期 2014年4月(全12話)
    2期 2015年4月(全12話)
    本作 2021年6月
 視聴:2021年6月(イオンシネマ利府)

正直、アニメ続編は諦めていました。

1期、2期を観て、原作を読み同原作者漫画のBLAME!を読み・・はや、数年。

公開が決まってからもコロナウィルスの影響で延び延びになって・・ホントに待ちくたびれました。

ようやく、ようやくです。。

■作画
もう最高。
3Dでの動き、演出は美麗で迫力もあり圧巻。
宇宙の無限感も惑星やガウナの質感も艦内の空気感もしっかり感じられる。
キャラも、BLAME以降はのっぺり感なくて表情豊か。
一部のキャラデザは初め違和感ありましたが、まあ許容範囲内かな。

■キャラ
なにこのチャラいリーゼント。いけ好かんw
新人たちが原作にいたかどうかは記憶にありません・・orz
え、ナガテかっこいいw
~{netabare}
・イザナ
 cvそういえば豊崎さんだったんですよね。
 2期観終わった後しばらくして気付きました。
 けいおんの唯ちゃんと同じ声帯とは思えない。
 いやー、さすがです。
・小林艦長
 cv大原さんだったんですね。
 つい最近気づきましたw
 やっぱりさすが。
 後半の艶っぽさ、それもそのはず、
 ARIAのアリシアさんですからねぇw
・モズク
 cvあやねるも後になって知りました。
 当初は嫌いなキャラでしたが声は好きでした。
・半間乙希(若手メガネギャル)
 cv岡咲美保さん。
 転スラのリムルではイイ演技でした。
 今作ではチョイ役なのがちょっと惜しい。
・端根色葉(若手のカワイコちゃん)
 cvいのりん!ありがとう(何)
・不動産屋のお姉さん
 む!cvゆかちー・・今頃気づいたorz
・仄姉妹
 cvキタエリさん。一体何役?すごいの一言。
 ちゃんとEDに書いてくれたら「魔女の旅々」以上かもw
・星白/紅スズメ/つむぎ/のどか
 cv洲崎綾さん。
 映画化に合わせてか、一時期地上波クイズ番組に出てましたが公開が延びてしまって、なんだかなあ。。でしたねぃ。あ、洲崎さん、たまこだったんだ。。
{/netabare}~

■エピソードとかつっこみとか
ハラハラする展開で息をも持つかせぬバトルがあったかと思えば、定番のほっこりエピソードも。意外なあのカップルまで登場。
これぞシドニア。
~{netabare}
しかし原作ラストまでうまく入れ込みましたね。
無理やり感はなかったけど、入らなかったキャラがいたのはちょっと残念。
無理に詰め込まずに、某EVAの様に3編位に分けてもよかったのにw
でも、人間つむぎの登場はジーンとしました。。
そして、ちゃんと娘ののどかまで。。
これは、本当に続編を作る気はなさそうですね。。
 ~原作{netabare}
 たしか融合個体二号のカナタには固有の人格があり、ツムギとの絡みもあったはずだし、機械生命体テルルの話とかも面白かったのに。

 2期でつむぎはクナト(落合)をお父さんと呼んでたけど・・落合、てめーまさかエナ星白を。。あれ?紅スズメのエナ星白を母体としてカナタを作ったとしたら、自分の子供に乗り移ったワケ?ホント外道だ。。まあそもそも人道なんて通じないか。。

 ガウナさん、山根を擬態!?赤井や百瀬はしないのんな・・

 仄の妹シリーズ、原作でもチビっこだったかな・・
 まいった。このキャラデザはツボった・・
 もっと登場させて欲しかった。外伝希望w

 原作でナガテがつむぎを選んだのも驚きでしたが、
 イザナとユハタがくっつくいたのはさらに衝撃でしたw
 自分の中ではイザナが男性化したものと記憶してましたが。。
 まさかユハタが男性化だったとはw
 そうだったとしても、ユハタの場合、性転換だったような。。
 うーんどうだったかな。。
 今作ではあっさり過ぎて視聴者に伝わったのか疑問です。

 ララァが美形だったのは、確か原作通りだったと思います。

 艦長の歌は原作になかったような。。
 歌も大原さんかな?だとしたらARIAでも聴けなかった歌声は貴重。

 原作も、もっとエピソードや戦闘を盛り込むこともできたと思うんですが、弐瓶さんの潔さがむしろうらめしいw
 {/netabare}~
しかしデート回なんかは原作の再現性も押さえながらもすごく綺麗でした。

{/netabare}~
原作知らずに観れば、きっと、もっともっと感動したでしょうね。。
ま、こればっかりはしょーがない。。
また原作読もうかな。。

いずれにしても、また劇場に行って、今度は噛みしめながら観たいと思います。


 さあ あなたも あい つむぎに ・・・ 
 

投稿 : 2022/10/01
♥ : 14

77.5 6 2021年春(4月~6月)アニメランキング6位
シャドーハウス(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (413)
1345人が棚に入れました
この館には秘密がある──断崖に佇む大きな館「シャドーハウス」で貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。その“顔"としてシャドーに仕える世話係の「生き人形」。ある日、“シャドー"一族の少女・ケイトのもとに一人の“生き人形"が訪れ、“影"と“人形"の不思議な日常が始まる。

声優・キャラクター
鬼頭明里、篠原侑、酒井広大、佐倉綾音、川島零士、下地紫野、羽多野渉
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一風変わったミステリー

原作未読
面白い世界観
ミステリー

{netabare}生き人形は本物の人間で影は寄生する物体ということくらいが明かされた。コーヒーで洗脳しているの怖い。{/netabare}

影自体も一枚岩ではないし、おじいさまもどういった存在なのか非常に気になる終わり方。続きが気になる。
ケイトとエミリコはどうするのだろう。ジョンとの間に愛は生まれる?シャーリーの存在はこの後の話にどう影響していくのか。


OP
a hollow shadow 末廣健一郎作曲・編曲
ED
ないない ReoNa
私の完璧な世界 萩森英明 末廣健一郎作曲・編曲
ReoNaの歌声がこのミステリーにはぴったりだったような気がする。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
この館には秘密がある──断崖に佇む大きな館「シャドーハウス」で貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。その“顔”としてシャドーに仕える世話係の「生き人形」。ある日、“シャドー”一族の少女・ケイトのもとに一人の“生き人形”が訪れ、“影”と“人形”の不思議な日常が始まる。世にも奇妙なゴシックミステリー、ついにアニメ化!

第1話 シャドーと生き人形
“シャドーハウス”--そこには多くの“シャドー”とその世話係である“生き人形”たちが暮らしていた。“シャドー”一族の少女・ケイトのもとに一人の“生き人形”がやってくる。最初はぎこちなかった二人だったが一緒に過ごすうちに距離が近づく。そしてケイトは“生き人形”に“エミリコ”と名付けた。

第2話 部屋の外には
ケイトに仕えることも慣れた頃、エミリコは他の“生き人形”たち同様に屋敷内の掃除をすることになった。ローズマリーの班に配属され、ミア、ルウと共に掃除に勤しむ。さらにミアが仕えるシャドー・サラにも出会うが、主のケイトよりも先に話すエミリコは「失敗作」と言われてしまう。

第3話 すすによる病
“シャドーハウス”のことを学ぶ『授業』に参加したエミリコ。屋敷内をローズマリーに案内してもらいながら、『お披露目』のことを聞こうとするが、「生き人形はシャドー家に対して忠誠以外の心を持ってはいけない」と詳細は教えてもらえなかった。その時、掃除用具の間に“こびりつき”が現れて…。

第4話 深夜の見回り
先日の騒動の原因について“星つき”の“生き人形”・バービーによる取り調べが行われた。その中で一方的に犯人扱いされたラム。バービーに口答えをしたエミリコとショーンはラムと共に原因を究明することになり、深夜に屋敷内の見回りを始める。三人は果たして原因をつきとめることが出来るのか…?

第5話 ”お披露目”
ケイト、ジョン、ルイーズ、パトリック、シャーリーとそれぞれの“生き人形”たち5組は、それぞれの想いや決意を胸に『お披露目』に挑む。『おじい様と共にある棟』に住む特別な“生き人形”・エドワードの主導でいよいよ『お披露目』が開始--!

第6話 庭園迷路
合格への道を模索しながら『お披露目』に挑む5組。生き人形たちは、すす時計が落ち切る約2時間以内に、庭園に広がる迷路のどこかにいる主人を見つけ出し共に出口にたどり着くようにと試験官のエドワードから指示を受ける。時に協力しながら主人を探すエミリコ達。一方、ケイトは『お披露目』が何者かに監視されていることに気づき…。

第7話 不完全な地図
手渡された地図や道具を頼りに囚われた主人の元に急ぐ“生き人形”5人。しかし、庭園には様々な仕掛けが施されておりその行く手を阻む。5人はそれぞれの主人と再会し時間内に出口にたどり着き、無事『お披露目』に合格することが出来るのか…

第8話 手のひらの上
主人と再会する“生き人形”も出始める中、エミリコに勇気づけられたラムは互いに合格してまた会うことを誓い、主人の元へ向かうのであった。全員が順調に合格に近づいている展開は『お披露目』で、誰かを落とさなければならないエドワードにとっては想定外であるにもかかわらず、彼は動揺もせずピアノを弾き悦に浸るのであった。

第9話 鳥籠と花
各々の状況が刻一刻と変化しながら『お披露目』は終幕に近づいていく。エミリコがたどり着いた先に居たのは鳥籠型の檻に囚われたケイトだった。すすに反応して段々と外れる鳥籠を支える鎖。下には棘だらけの木が待ち受けている。エミリコはケイトを助けられるのだろうか…

第10話 最後の一対
持ち前の気転と丈夫さを活かしてなんとかケイトを助け出したエミリコ。再会の喜びに浸る間もなく、すす時計は『お披露目』時間が残りわずかだということを示していた。果たしてふたりは時間内に出口までたどり着き『お披露目』に合格することはできるのか、……そして、明らかになるシャドー家の目的とは一体…?

第11話 黒い飲み物
お披露目会場で”特別な珈琲”を飲み、シャドー家への忠誠心で満たされるエミリコ。その様子にショックを受けるケイトはエミリコの部屋にあった考えないノートをもとに洗脳を和らげることに成功する。そして、ケイトは横たわるエミリコの手に自分の手を重ね、ふたりだけの秘密の話を打ち明けるのだった。

第12話 おじい様と共にある棟へ
何者かに連れ去られたエミリコ。ケイトはジョン達と相談し犯人に目星をつけ、おじい様と共にある棟へ侵入し助け出すことを決める。お披露目を乗り越えた皆に協力してもらい、ケイトは栄光の廊下へと足を踏み出すのであった。

第13話 シャドー家のために
エミリコの元にたどり着いたケイトだが、すべてはエドワードの思惑通りに事が運んでいた。捕らえられたふたりはこのまま朝になれば、反乱分子としての処分は免れられない。絶望とも思える状況の中、怪し動く”影”がふたつ……果たしてふたりはエドワードの手から逃れることが出来るのか--!?

投稿 : 2022/10/01
♥ : 15
ネタバレ

とまと子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

裏返しのジグゾーパズル

 
とても変わったお話です。

自分とうりふたつの影=ケイトに付き従う少女=エミリコ。
人に見えるエミリコの方は「生き人形」と呼ばれ箱の中で眠り
影に見えるケイトは美しく着飾りエミリコの主として振る舞う

どうしてそうなったのか、何故エミリコはそこにいるのか
何の説明もなく、エミリコ自身にも何の疑問もなく物語が進みます。
裏返しの真っ黒なピースで埋められたジグゾーパズルを解いていくようです。

******
3話まで観ました。
{netabare}
もちろん、これから解き明かされている謎や仕掛けがあるんでしょう。
原作はヤングジャンプ連載のコミックだし。
きっとそこには”罠”や”陰謀”があって、それが解けていってわたしたちの常識的な視点に近づいて行くのかな…って思います。

でもわたし、何故か今のこの「異常な状況」にとても惹かれてしまうんですよね…。

理由のない盲目的な愛と献身。
降り積もり続ける煤をただただ拭き続ける永遠に続く掃除…

リアルにこの状況に置かれたなら、もちろん黙って受け入れられるような状況ではないです。
でもなんだかわたしには不思議にしっくり来て、エミリコのケイト様への献身の喜びに共感してしちゃってるんですよね…。

わたし、実はドMだったんだろうか…??
まるで自分の気づかなかった背中の空隙に、ピッタリと合うパズルピースを嵌められちゃった気分です…。
{/netabare}
******
6話まで観ました。
{netabare}
…というか、わたしこのお話しハマってしまって原作コミック既刊単行本ぜんぶ読んでしまいました(^_^;)

下から上に落ちるスス時計のように、"あるべきこと"が裏返された世界。
ちょっとネバランっぽく「疑え!」って言う感じに展開していくみたいですけど、やっぱりわたしにとっては少し違うところがすごく気になる物語です。

"何も考えずに"、奴隷のように仕え尽くすように強制や暗示をされているみたいに見えるけど、ではエミリコのケイト様への想いは「ニセモノ」で「悪いもの」なんだろうか?
…とか。。

うつろいやすく、なにかしらあやふやで曖昧な表情を表してしまう"顔"を持つ「自分」…
いくら見つめてもただ視線を吸い取って、弱さも壊れやすさも何も読み取られることもない「影」…
一体どちらがより"確かな"存在なのでしょうか?
…とか。。

OP曲もED曲もどちらも素晴らしくて、特にエンディングのReoNaさんの「ないない」は最近ヘビロテしてます♡
この歌詞も良いんですよね!

♪ 何者でもないまま
 何にもできないまま
 生きるのは無駄ですか?
 悪いことですか?

…ほんとうに、それは無駄で悪いことなんでしょうか?
{/netabare}
******
10話まで観ました。
{netabare}
原作を読んでしまったのでここで明かされる「謎の答え」のひとつも知っていたのですが、改めて考えてみると、この設定ってちょっと「コドモがオトナになる経過」をたどっているようにも思えてきました。

{netabare}生まれたままではっきりした自分を持たず、ただ愛することだけしかできない「生き人形」の半分。
理由のないプライドと賢さはあるけれど、しっかりした実体を持てないでいる「シャドー」の半分。

そのふたつがバラバラのまま大きくなっていって、やがてひとつになっていくことがオトナになることなんだけれど、もし片方が片方を飲み込んでしまったら、それはつまらないオトナになるだけ…

だって気位の高いだけの寂しい生き方よりも、惜しみなく与え愛する生き方のほうがずっと”生きている”のかも知れないから。{/netabare}

もちろんそんな寓話みたいな解釈なんかしなくてもすっごく好みの雰囲気と世界観の謎めいた感じだけで十分面白いんですけどね♫

それでも、そんな意図はなかったとしてもそれくらい深いところに根ざしているからこそこんなにこのお話に惹かれてしまう…そういう力を持った物語になっているんじゃないかな?
とか、思いましたよ。

ところでエミリコととまと子って、なんとなく名前のセンスが似てるかもww
{/netabare}
******
12話まで観ました。
{netabare}  
11話の後半から大きく改変してアニメオリジナルの展開です。
その前からエピソードや登場人物ごと抜いてあったりしましたけれど、それ以外は雰囲気も含めてとても原作に忠実に作られていますし、オリジナルの1.5話分を観ても原作にあってもおかしくないような内容やセリフまわしに感じるので、1クールで終わらせるためには改変はどうしても必要な中、わたしとしてはこれはとても原作を大事にしてくれているように感じます。

でもまだ最終話が残っているので、そこでがっかりしなければいいのですけれど…。

いろんな意味で、ドキドキです…!
{/netabare}
******
最終話、観ました。
{netabare}  
1クールの1期だけで完結させるためのアニメオリジナル…と思っていたのですけど、どうやらそうではなかったようです!
この人達、2期もやる気満々なんですね!(…”この人達”って誰だかわかりませんがw)

ひとまず1期は完結させなければならない。
だからストーリーの改変は必要。
でも2期も原作にできるだけ忠実に作りたい。
だから改変はまた原作の続きにつながるようにまとめなければならない。

この条件全部を満たすオリジナルストーリーが、11〜13話だったんですね!
すごいです! (何故かわたしまでエミリコ風の話し方w)

というわけで、やっぱりこの人達、原作愛に溢れた素晴らしい人達だと思います。
2期が本当に作られるかどうかはわかりませんが、わたしもエミリコのように諦めないで待つこととします!
{/netabare} 
**(いったん)おしまい☆**
 

投稿 : 2022/10/01
♥ : 34
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

13話 え、終わり?アニメ業界終わるんじゃね?

 最終話を見て。一応作中の事件の結末はありましたけどね。雰囲気的にそうかな、とは思ってましたどね。ここで終わりかい!?でしたね。

 まあ、シャドウという発生源はなんとなく説明がありましたが、ケイトとエミリコだけでなく、エドワードまで現状維持だと、何も進んでねー、っていう感じでしたね。
 ここまで本当に面白かったから、非常に残念です。85点の水準できてたのが、最終話のせいで60点くらいの満足度になったという感じですね。

 製作委員会制、アニメ会社乱立、人材不足、アニメ作りすぎ、原作が不足気味などでアニメのクオリティが昨今心配です。
 ネットオリジナルの作品もほとんど満足行くのがないですし、どうなっていくんでしょうか。
 まず、ちゃんと終わらせろ、話はそれからだ、と言いたいです。
 
 原作中途半端だけど、ためしに1クール作る、12、3話で取り敢えず終わらせる。ソロバンはじいて次を考える、人気あったら時間稼ぎしてスピンオフする、メディアミックスする、作画だけやたら良くて内容も意味もない映画を作る、みたいな作り方がアニメを殺している気がします。
 構成も、エピソードの取捨選択もベストな選択ができるわけありません。2期作っても作品の質は絶対に落ちます。この傾向がこの2,3年で急激に進んでませんか?

 こんな優良なコンテンツですらこれでは、誰もアニメ見なくなっちゃいます。

 ぜひ、視聴者に対する責任とクリエーターとしての矜持を忘れないでほしいと思います。
 商売だからソロバンはじくのは仕方ありません。ですが、ドラッガーの「マネジメント」を思い出してください。顧客満足を忘れた商売は結果的に淘汰されます。

 

以下 視聴中のレビューです。

{netabare}

原作読んでなくてよかった。

4話までの感想です。面白過ぎます。
ローゼンメイデンとかゴシックの今風という感じでとても雰囲気が出ています。

 黒いキャラクターに表情とか感情を感じるのは、すごいと思います。作画は本当に奇麗。画面が暗いのに見やすいので、相当計算してるんだと思います。

 謎の展開が素晴らしい。引き込まれます。早く知りたくて、原作をポチりたい衝動を抑えるのが大変です。やっぱりこれはアニメで最後まで見たいですね。ですので他の方のレビューも見たくないです。

 声優も良いのですが、最後のクレジットでエミリコ、ケイトの順番ではなく、ケイト、エミリコの順番なのがすごく気になります。やはり影が主題なので、2人が…と想像してしまいます。

 1話冒頭の汽車のシーンに絡んで石炭と影からでるススの類似性も気になるし、舞台の上でケイトとエミリコが並んでいる場面とか、エンディング最後の置物みたいな屋敷とか、ちょっと謎解きしたくなりますが、まあ、この話は舞台に引き込まれて、素直に驚くのが楽しそうです。

5話見ました。
 相変わらず美しい作画ですね。
 声優のクレジットの件は考えすぎだったみたいです。
  {netabare} お仕置きのシーン含めて、お影さま-生き人形の組み合わせにいろんな形があるのが分かる回でした。クレジットもこの組み合わせでした。
 あの審査している生き人形の動きがアニメ的に何か不自然なのと、優秀だと言っている組み合わせが優秀に見えないのが、残念ポイントでした。彼らのいる世界の作り物っぱさを意識した演出の可能性もありますが。{/netabare}

 そういった気になることろを補って余りある謎がまだ続いています。

6話見ました。
 少し謎のスケールが小さくなった感がありましたね。本質的にはなんの解決も提示されていないので謎は謎なんですが。解決編がこじつけにならないよう、期待します。

7話見ました。
 エミリコの無邪気最強、という方向性?館の謎は最後なんですかね。謎めいた雰囲気がちょっと薄れたので、視点を館とかシャドーに戻してほしいんですが、まあ、当然そっちにつながっていくんでしょう。1クール通じて最高のアニメってやぱり難しいですね。でもまだまだ面白いので楽しんでます。

8話みました。
 優秀な人間とは、奢らない、臨機応変である、先入観を持たない…エドワードは反対ですよね。
 うーん。エドワードですべての緊張感がなくなってしまったような。「3階」はそれを含めて楽しんでるというどんでん返し?エドワードが排除されるとか?やっぱりエミリコが天然パワーでがんばって、「3階」が「あの娘面白いわ」とか言って救われる?
 ここが帰路でしょね。名作か、凡作か。
 にしてもそろそろ迷路は決着してほしいですね。

9話みました。
おお、シャドウと生き人形って…なるほど…でも、あの蝶々的なのはなに?とかまだまだ秘密はありますね。

10話みました。
秘密が簡単に暴露されて、おや、となりましたが、なんか、意外な方向に話が進みだしましたね。意外性大歓迎です。ケイトが活躍するんでしょうか。

12話までみました。
ケイト様活躍ですね。話の方向が謎解きからサスペンス的な方向になってきました。これ1クールなんでしょうか。ラストが楽しみです。

一つ疑問が。確か大掃除のときに、お披露目が終わった生き人形はもっと意思があったし、目もあのホニョホニョじゃなかったですよね?時間が経つとまた意思が戻るってことでしょうか。 {/netabare}

投稿 : 2022/10/01
♥ : 11

76.8 7 2021年春(4月~6月)アニメランキング7位
ゾンビランドサガ リベンジ(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (372)
1246人が棚に入れました
「ゾンビランドサガ リベンジ」はMAPPAが制作を手掛けるオリジナルアニメ。新感覚ゾンビアイドル系アニメとして2018年10月~放送され話題になった「ゾンビランドサガ」の続篇だ。謎のアイドルプロデューサー巽幸太郎にゾンビとして甦らされた7人の伝説の少女たちが、ご当地アイドルグループ「フランシュシュ」として佐賀県を救うために奮闘する。TVアニメの監督は前作に引き続き境宗久さん、音楽制作はエイベックス・ピクチャーズが手掛ける。

声優・キャラクター
宮野真守、本渡楓、田野アサミ、種田梨沙、河瀬茉希、衣川里佳、田中美海、三石琴乃、吉野裕行、高戸靖広
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

2期も好き

3年ぶりにあのゾンビアイドル帰ってきた。

1話目は前期でのライブ成功でCDを出すほど人気は右肩上がりとなったことに味を占めて駅前不動産スタジアム(サガン鳥栖のホーム)でEFSライブを決行するも、集客率1.66%と大幅な定員割れで借金生活。
幸太郎は髪も髭もそのまま飲んだくれては狂ったような日々を送る。
メンバーは顔色が悪い微妙なメイクをしてゾンビを誤魔化しつつもなんとかお金を稼ぐため、働きに出る。小島食品工場株式会社社歌とかいう謎の歌で作品スタート。
小島食品工業というおつまみ作ってる会社はあるみたいだけど。

しっかりゾンビはしていた。涙流して萎れていくとか。水分少ねえ。
頭部が簡単に離断するとか。

相変わらず宮野真守の演技最高でした。テンポの良さ声のトーンどストライク。

しれっと田村ゆかりと堀江由衣が脇役やっているとは。贅沢すぎでは?

ゆうぎり回は神回であった。切ないけど、現代佐賀を作るのに貢献した花魁だったのですか。

佐賀の呪い。佐賀の過疎。どうだろう?都市部に人口が流入するせいでどこも過疎がどんどん進んでいる。

尾崎人形が活躍?あんまり知らなかった。

{netabare}11話で幸太郎がさくらのこと好きだったんじゃないか説が濃厚になってきたような。だから、蘇らせたのかな。照れ隠しぽい発言してたし。{/netabare}

12話目のライブは良かった。そして、一番最後のシーン謎すぎる。3期で明らかになるのを待ちます。

今回もキャッチで佐賀の特産
井出ちゃんぽん出ました!!長崎県民がちゃんぽん食べるときみたく、ウスターソースをかけて食していたような。
佐賀と言えば北島の丸ぼうろだと思っているのは自分だけだろうか?
鯉の洗い。佐賀では鯉を食べるのだ!鯉こくという味噌汁も
佐賀の海苔が一番美味しい海苔だと思うのだが。
2期12話目にしてようやく登場吉野ケ里遺跡。


あと佐賀空港は一応国際空港
ワラスボターンも佐賀にちなんでた。有明海にいるエイリアンみたいな魚。

とりとめのないレビューを書いてしまったが、今期もなんだかんだ熱かった。白竜が声優しているのびっくりだった。答えはいつでも佐賀にある。
3期への期待大。ほんとに最終話は何だ?爆発オチってギャグ漫画?


OP
大河よ共に泣いてくれ
ED
夢を手に、戻れる場所もない日々を
挿入歌
イカの魂無駄にはしない〜小島食品工場株式会社社歌〜 歌 小島食品工場スタッフ。フランシュシュメンバーも工場のおばちゃん役で歌唱
REVENGE 歌 フランシュシュ。
佐賀がサガであるために〜テーマ〜
佐賀がサガであるために〜ジングル〜
breath of SAGA 歌 唐沢美帆
風の強い日は嫌いか? 歌 ホワイト竜 フランシュシュによるカバーも
Nope!!!!! 歌 アイアンフリル。
目覚めRETURNER 歌 フランシュシュ フランシュシュ3号ソロ
Electric Returner Type "R"も
50と4つの忘れ物 歌 紺野純子
STOMP!!!!!
激昂サバイブ 歌 フランシュシュ 3号は不参加
命 歌 大空ライト。
リトルパラッポ 歌 フランシュシュ6号。
今日はカレーだイェイイェイイェイ 歌 男の子マンションズ。
Showdown
ぶっちゃけてフォーユー 歌はフランシュシュ 7号こと楪舞々(花澤香菜)を加えた7人
光へ(with7号ver.) 歌 フランシュシュ 7号を加えた歌唱
夕さりの露
佐賀事変 歌 フランシュシュ
Never ending saga 歌 巽幸太郎。
ChouChouture
輝いて 歌 フランシュシュ
追い風トラベラーズ 歌 フランシュシュ。
大河よ共に泣いてくれは逃避行をモチーフにしているのだろうか?いやあかっこいい曲だった。
夢を手に、戻れる場所もない日々をはOPとは打って変わった穏やかな曲。こういう主題歌の構成は前期と同じ。



以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ある日の朝、源さくらは不慮の事故で息絶えてしまう。10年後--とある洋館で目覚めたさくらは、謎のアイドルプロデューサー・巽幸太郎に「伝説の少女たちと共にアイドルになって佐賀を救うんだ」と告げられる。アイドルグループ「フランシュシュ」として、7人の少女たちは存在が風前の灯火と化した佐賀県を救うべく、活動を開始した。年齢、時代の違いで起こるトラブルを乗り越えて、ゾンビという不死身の身体でアイドルの常識を覆していく。そして、平成最後の冬に唐津市ふるさと会館アルピノで初の単独ライブを成功させ、伝説への一歩を踏み出した。そして、この令和の時代。希望に満ち溢れ、輝く未来に向かうフランシュシュの新たな物語の幕が上がる。 


以下地獄のような長文備忘録。
{netabare}
1. グッドモーニングリターンズ SAGA
生きる屍達は、運命の中で蠢きつづけていた。 絶望が偽りの仮面をかぶった七つの願いを覆いつくしても。 私は肉を突き刺されたあいつを目にし、不敵に笑うだけだった。 再び生きる屍に天からの光が差した時、人々は聞くだろう。 狂乱の中に響き渡る叫びを。 その、反撃の叫びを。 -----《巽幸太郎》の日記より

小島食品工場は佐賀県に実在する企業がモデルの架空のおつまみメーカーらしい。社歌も勿論架空。実在する小島食品工業と一文字違い。
4月27日。1年前にGEILSでフランシュシュが初ライブをした日で、さくら達は一からやり直そうとメタル系イベントの合間に復活ライブをする計画を立てた。ライブ会場での殴り合いという中々ハードな展開で幸太郎も復活。いきなりハードな展開で前期同様裏切られた感。


2. ぶっ壊れかけのレディオ SAGA
まるでゾンビィだった俺が目覚め、あいつらも安心したようだ。 たびたび青い顔を真っ赤にして俺を非難してくるが、俺が炎上している場合ではない。 フランシュシュが再び燃え上がるためには、大きな起爆剤が必要だ。 目には目を。歯には歯を。そして、伝説には伝説を。 竜が吐く火炎のごとき熱き想いを受け取れ。 たとえ肉体は滅んでも、魂が滅びることはない。 -----《巽幸太郎》の日記より

知名度アップのため、TVやラジオなどのメディア出演を計画。サキは憧れのミュージシャン・ホワイト竜に出会うと聞き、大興奮。車のボンネットに乗って颯爽?と現れる。肩痛くなりそう。運転手前見づらくないかい?佐賀で有名な祐徳稲荷神社を取材。リーゼントが鬱陶しい。カンペが雑。
サキは彼が長年努めた深夜ラジオ番組のパーソナリティを辞めると聞きショックを受ける。生前、ラジオに心を救われ、仲間づくりのきっかけにもなったことからサキは辞めないでほしいと直談判するため、さくらと共にラジオ局に突撃。自転車ってスピード違反あるんすかね。というかハンドルだけになってたけど、どういう理屈で進んだ?
そして、竜に思いの丈をぶつける。サキの思いを受け取った彼から「熱い魂を持つ者が継ぐべき」として、番組の後継者に勝手に指名される。スタッフも偶然ラジオ聴いてた例の編集者もびっくり。竜の意志を受け継いだサキは、好きだと伝え、彼の姿を見送った。かくしてフランシュシュは深夜ラジオ枠を一本持つ事となり、後日、GEILSのライブで彼の歌である風の強い日は嫌いかを歌う
ホワイト竜って白竜やんって思ったら声本人で笑った。
いつでも答えは佐賀にあるなあという感想。


3. 愛と青春のアコースティック SAGA
ラジオという手段を手に入れ、フランシュシュの名はさらに広まるだろう。 ここからはさらに勢いをつけ、駅スタ失敗で開けた墓穴を埋めていかなければ。 そう思っていた矢先、とんでもない情報が入って来た。 やつらがサガに攻め込んでくる。 対抗するには、こちらの戦力を大幅に強化しなければならない。 鍵をにぎるのはあいつなのだが…… まさか、敵もそう思っていたとはな。 -----《巽幸太郎》の日記より

youtubeチェックしてフランシュシュに改善点を見出して練習に励み、配置の指示をするわけだが、活動指針のほとんどをベテランアイドルである愛に依存していた。幸太郎は難色を示す。国内人気ナンバーワンのアイドルグループ・アイアンフリルが22日のSAGAアリーナのこけら落としイベントに参加。幸太郎はアイアンフリルの前座として愛抜きでのフランシュシュの参加をねじ込み、愛にソロ活動に力を入れるよう命ずる。その癖幸太郎は借金返済しろ言いつつ仕事を断りまくる。けんかしても一瞬で切り替えるプロを見た。愛は一番ベテランアイドルの純子に皆の指導を託す。生前ソロアイドルだった純子はグループアイドルに慣れておらず、EFSライブ失敗のトラウマから指導に苦悩していた。さくらに自身の悩みを打ち明けた純子は、愛に相談しようと提案され、2人は愛の仕事現場へと向かう。同じ頃、仕事を終えた愛のもとにアイアンフリルのセンターである詩織が訪れ、愛をアイアンフリルにスカウトしていた。その場面を目撃した純子は激しく動揺する。
憧れの伝説のセンター本人なんだよなあ。それなのに、気づかず上から目線でスカウト。あとしれっと佐賀を辺境とかディスらないでください。間違ってはないけど。東京の人って東京以外辺境だと思ってる節ない?気のせい?お前も東京出身じゃないだろみたいな。


4. 純情エレクトリック SAGA
サガに生まれた新たな戦場でフランシュシュが負ける訳にはいかない。 が、どうやらメンバーの間でまたうじうじやっとるらしい。 このままではあいつらにうじが湧きそうなので、作戦でも考えてやる。 アイアンフリルというどでかい敵に対し、こちらはどう戦うべきか。 全てをぶち壊すようなインパクト勝負でいこう。 俺は確かにそう言った。それが、何故ああなった? -----《巽幸太郎》の日記より

スカウトを目撃したさくらと純子。さくらは純子を励ますが、純子は愛の意思を尊重すべきだとし、アイアンフリルへの移籍も仕方がないと諦め。それから練習に身が入らなくなってしまった純子。一方詩織はメンバーから愛に固執してるのではと指摘。愛に心配されるが、純子には一層辛かったようだ。幸太郎に悩みを相談する。そんな純子に幸太郎は「フランシュシュは愛に見限られても仕方がない程度の存在だと思っているのか?」「仲間一人引き止める力がないと自ら認め放棄するのか?」と檄を飛ばす。そして「今までの自分をぶっ壊せ」と幸太郎からエレキギターを渡された純子は成すべき事が分かった。ライブ当日、観客のほとんどがアイアンフリルファンという完全アウェイの中、EFSライブの大失敗の件もあり心配そうなフランシュシュファン。たえをドラマーに、純子をギターヴォーカルにしたロック「激昂サバイブ」で会場は大盛り上がり。アコギ?からエレキに持ち替えて純子は絶叫。幸太郎の大切なエレキギターを叩き壊す。そして、会場の奥のほうで見ていた愛に向かってギターの持ち手部分を向ける。思いを受け取った愛がステージに向かうのを手を差し伸べて迎える純子だったが、愛の腕がゾンビの緩さ故ちぎれそうになるのを隠すため、途中で手を差す伸ばすのをやめたところ、一緒にステージの下に落ちちゃう。偶然手元にあったちぎれたエレキギターのコードから会場内の電気を吸収したフランシュシュは、目覚めRETURNERをエレクトリックボイスと電光演出で披露。前座は大成功。純子は詩織に「愛は渡さない」と宣言。そして真打であるアイアンフリルのライブも大成功に終わった翌日、全国生放送のTV番組でインタビューを受けていた詩織は、その場を使いフランシュシュにライバル宣言。
また佐賀を辺境でディスった。やめてえ。
正直、落雷で死ぬとレジェンドになれるよな。
いつもの警察官よきアクセントやな。純子顔怖いよ。
意外と豪華な食事。いいですね。たえって食事我慢できることにびっくり。
エレキギターを壊された幸太郎ちと可哀想だった。そりゃ愕然とするわ。
電気を身に纏うってさすがゾンビ。この演出に勝てるアイドルいないだろ。


5. リトルパラッポ SAGA
佐賀アリーナ大戦を経て、『フランシュシュ』の名も多少は全国に広まった。 身体が腐りかけのあいつらも、心を腐らせずによくやった。 たまには主導権を握らせてやるのもいいだろう。 世の中のライトサイドとダークサイドを知る良い機会だ。 わんぱくなゾンビィでもいい。たくましく育ってほしい。 アイドルとして。表現者として。 -----《巽幸太郎》の日記より

恒例の朝ミーティングの時間、浮き輪とシュノーケルを身に着けいつも通り変な感じでスタートしようとする幸太郎より先に教壇に立ったリリィ。幸太郎は拍子抜け。もっと輝きたいということで全国ネットのTVオーディション番組ジャパニーズゴットパフォーマンスの佐賀予選大会の応募して当選したと報告する。幸太郎は一本取られて悔しそう。出るのはリリィだけだが。会場の佐賀文化会館へ赴くフランシュシュだったが、そこには全国的に有名な天才子役の大空ライトも出場。大会予選、密かに当選していた幸太郎。お前出るんかい!!繁殖期のムツゴロウの形態模写て!玉砕するわ。あと本番になると弱気すぎる。リリィは天才子役だっただけあって見事な落語を披露して会場を温める。ライトはお手玉を披露して玉を床に落としてしまうが、ネバーギブアップの掛け声で演技を続行し、観客と審査員の心を鷲掴み。スタンディングオベーション。実際はわざと玉を落として下げてから上げる作戦だったようで計画通りと夜神月もびっくりなにやけ顔。決勝の舞台でリリィはライトと歌唱対決をする事に。決勝が始まる前のやり取りでライトは子役という可愛い時期しか売りがない存在ではなく、ブロードウェイに立って伝説を作っていくとリリィに語る。子役だけで終わる存在を見下している。大人の男性になるのを拒絶して死んだ過去があるリリィは愕然としつつもなんとか取り繕う。自分が歌うつもりだった思い出の曲「命」をライトが先に歌ってしまうというトラブル。ライト優勝ムード漂う中、続けて同じ曲を歌っても二番煎じとして評価が低いと判断したリリィは即興で楽譜をアレンジして衣装と振り付けを作成し、「命」をスキャット風にアレンジした「リトルパラッポ」を披露してテンポの良さと踊りで特に子供たちから喝采を浴びた。ライトが優勝したものの、表現者として負けたと落ち込む。男子トイレで。リリィは男子トイレで励まし、立ち直ったライトは「東京に来たらまた共演してやってもいい」と約束を交わす。「リトルパラッポ」は特徴的な歌詞とダンスで、動画サイトなどを中心にバズり、子供や学生の間で全国的な人気。リリィはミニライブにて、子供達の前で披露。
子役って裏表ありそうに思えるけど、この子はやはりという感じ。声は高山みなみさんですか。コナンにしか聞こえんけど、ばっちりですな。我儘やなあ。働けなくなったら一気に見放されるパターン。そして、佐賀を僻地とかディスる。凄い盗み聞き。
あとトゥインクルトゥインクルうるさい。


6. ウォーキング・ベット SAGA
生きていく上でお金は大切です。 死んでるあいつらにとっても大切です。 駅スタの失敗を取り返すには、もっと効率よく稼いでいかなければ。 ここらでプロデューサーの必要性をもう一度わからせてやる。 人生は決してギャンブルなどではない。 成功は自らの努力により掴み取るのだ。 ……まずは、どうやったらこの壷が高く売れるかを考えよう。 -----《巽幸太郎》の日記より

フランシュシュを追う記者たちの様子からスタート。若干感づかれている。徐々に知名度を上げているものの二千万円近い借金を返済するため、今日もバイトに励むフランシュシュ。相変わらずテンション高いな幸太郎。休みだったたえはゆうぎりから食材の買い出しを頼まれてスーパーにお使いに出かける。初めてのおつかいか!偶然にも町中でそんなたえを見かけた記者・大古場は、フランシュシュの謎に迫るべくたえの尾行を開始した。途中寄り道。おばちゃんや子供たちから色々もらったり、お墓のお供え食べたり!!普通に馴染んでる。スーパーに着いたたえは、そこでバイトをしていた万梨阿から656広場で久中製薬主催のダンス大会があり、万梨阿達も「ダンスチーム怒羅美」として参加すると告げられる。色々言いつつも買うべきものを籠に入れてくれる優しさよ。たえはそんな万梨阿のお団子を容赦なく噛み噛み。毎度恒例なんすね。見学に誘われたたえは、飛び入り参加という形で大会覇者のコッコくんとダンス対決をして勝利・優勝する。優勝賞金の3万円と玉ねぎ10kgを貰ったが、お金に興味のないたえは受け取った封筒を捨てようとしてしまう。その様子を見て困っていた万梨阿たちの前に警ら中の警察官Aが現れ、事情を聞いた彼はそれならばとたえたちを唐津競艇場へ連れて行く。そこには怒羅美のライバルチーム「殺女」のメンバーが集まっており、彼女たちのリーダーである美沙がサキとのチキンレース後により速さを求めてチームを引退しボートレーサーになったものの、今まで一度も勝利できずアクセルを変にぶっ放してイノシシと馬鹿にされていることを悩んでいた。話を聞いた万梨阿は美沙の勝利を信じて観客席に座り、レース中、客席の中に万梨阿の姿を見つけた美沙は絶対に負けられないと奮起、ワラスボターン一位を勝ち取る。意図せず美沙に全額賭けていたたえの投票券は、誰も美沙に賭けておらず、3連単で大穴の万舟券になっており、三万円を元手に二千万円を稼いでしまう。たえの持ち帰った予期せぬ大金により、フランシュシュはとうとう借金を完済する。 しかし洋館に帰宅した際、さくらのいつも通りのドジからたえの首が取れてしまい、何の収穫もなくて余計に頭が混乱してきたことから帰ろうしていた大古場が目撃・撮影してしまった。彼女たちは知らなかった…。万梨阿はなんとかサキがガードしたわけだが。
たえはまともに喋れないし、首を止めて胴体だけ高速回すとかゾンビな動きばかりなのに、それが逆にカモフラージュ?最後のほう玉ねぎ生で齧って辛くない?佐賀の新玉ねぎ辛くないて言う人いるけど、僕はちょっと。
また、警察官Aかよ。競艇はさすがにあかんでしょ。しかも勝った分貰おうとしてるし、たえはお構いなしで適当に券買ってしまうし。それに、レースそっちのけでおっちゃんの食べ物奪ってるし。
万梨阿は本当に良い娘じゃった。たえの帰りもしっかり送ってあげてて。
この話で遂にゾンビばれしてしまった。次から怖い。


7. マイマイレボリューション SAGA
幸太郎は悪くない。絶対に悪くない。 この佐賀では、予期せぬことが突然起きる。 それをあいつらはよってたかって鬼の首をとったように責め立ててきた。 だがゾンビィじゃないので俺の首はとれない。そしてフランシュシュも終わらせない。 雨降って地固まる。地固まったら掘り起こす。 ピンチはチャンス。ゾンビィチャンス。 -----《巽幸太郎》の日記より

高校2年生の楪舞々は趣味の銭湯巡りをしていたが、持ち前の粗忽で間違えて男湯に入り、洋館の風呂が壊れて偶然同じ銭湯に来ていた幸太郎がいた。彼の落とした石鹸を踏みつけた舞々は滑って転び、頭を強打して気を失ってしまう。目を覚まさない舞々に、殺してしまったとパニックになった幸太郎は彼女をゾンビにして無理矢理フランシュシュに入れようと洋館に連れて行きメンバーに紹介するが、そこで舞々が意識を取り戻したため、さくら達がゾンビだとあっさりバレてしまう。しかし、底抜けに呑気な性格であった舞々はさくら達に驚かないばかりかあっさりゾンビであることを受け入れた。あの幸太郎が内緒にしてくださいと頭を下げる。そこで、フランシュシュのファンだった彼女は内緒にする交換条件としてフランシュシュへの加入を希望する。後ろめたさもあってかあっさりにっこりOKした幸太郎。フランシュシュに加入した舞々は、憧れのフランシュシュとのレッスンの日々を楽しく過ごす。踊りは覚えても体がついていかない。舞々の通う高校で学園祭が開催されるとの事で、舞々をフランシュシュ7号としてお披露目する目的も兼ねて学園祭ライブを実施することに。またしても、幸太郎にっこり丸。ぶっ殺されてまう。高校見学をするフランシュシュの面々、そこでさくらから生前アイドルのオーディションに向けて練習していたことや駅スタリベンジについて語り、「死んでも何度でも立ち上がり、夢を追うことが自分たちが生きる意味」と聞いて感銘を受ける舞々。学園祭当日、ライブで「ぶっちゃけてフォーユー」を披露したフランシュシュは、フランシュシュ7号の爆誕宣言をする。しかし直後に舞々の口から発せられた卒業発表に、観客だけでなくフランシュシュのメンバーまでもが呆気にとられる。爆誕もサプライズだけど、いきなり卒業はもっとサプライズ。最後の思い出として「光へ」を歌いあげた舞々はライブ後、メンバーたちに「まずこの佐賀できちんと生き抜いてからでなければ、フランシュシュのみんな同様に輝く事はできない」と脱退理由を告げる。その言葉を聞いたメンバー一同は納得して卒業を受け入れ、一日限りの新メンバーはフランシュシュのもとを去っていった。 一方、大古場は過去の新聞記事などを調べ、ゆうぎりを除く全員の本名と、全員が死亡していることを調べ上げていた。
幸太郎は人殺したと思って情緒不安定になりすぎて笑った。ていうかメンバーもゾンビの癖に人は死んだら動かんとか矛盾発言笑。実際包帯にくるまれた物体が動き出したら怖い。
メンバーのファンに対する認知凄いな。アイドルってそんなに覚えているもの?見たことある気がするって。いつも来てたから?
ベッケンバウアーて久しぶりに聞いた。たまごっちでサキとも打ち解け。ひげのあいつに対してぶっ殺すぞ!
舞々は佐賀のポテンシャル信じてるね。福岡になったら良いのにて。あとおっぱい大きすぎ。
学園祭の内容面白そうだけどな。アスパラ早苅り競争、丸ぼうろ早食いトーナメント、伊万里焼きブーメラン、ビューティー泥団子選手権、ワラスボ品評会などなど先生却下すな。
光へが流れるの良かったな。最高でした。たまごっちのプレゼントもサプライズだね。
佐賀東高校がモデルなのね。


8. 佐賀事変 其ノ壱
佐賀が消えて、早六年。 このままでは人々の心からも消えてしまう。本当に死んでしまう。 なんとしても蘇らせねばならない。行動を起こさねばならない。 あのひとと出会ったのはそんな時だ。 私の志を素敵だと言ってくれたひと。 住む世界が違うなど、些細な事だった。 -----『佐賀県立歴史資料館』所蔵 《ある青年》の手記より

明治14(1881)年秋、京都・島原遊廓にて人気過ぎて客がつかない「伝説の花魁」として不動の地位にいたゆうぎりに、贔屓客で政府高官の吉右衛門から家中として身請けしたいと話がくる。ゆうぎりは快く受け入れ、佐賀へと移り住むこととなったが、当時の佐賀は士族反乱の責任を取らされ、難治として地名を没収されたうえで長崎に吸収されていた。翌年の明治15(1882)年春、吉右衛門が病没し、彼の遺言により旧佐賀城下の邸宅を含む遺産の一部を譲り受けたゆうぎりは、弟子に芸妓を教えながら一人余生を過ごしていた。ある日、弟子の勧めで一人花見に訪れたゆうぎりは、百崎喜一なる青年と出逢う。彼は養父である徐福の意志を継ぎ、また佐賀の名が忘れられないよう、佐賀復活の活動を行っていた。出会いは馬車にはねられそうになったゆうぎりを助けようとしたところ、むしろ自分だけ池に落ちて助けられるところ。配っていた紙を鼻紙として扱ったことを謝るゆうぎり。やはり振る舞いが優雅。後日、彼女の家にお礼として櫛を持って訪れる。自分は生きてきた世界が違うことは気にしないと勇気を出して言うが、熱で倒れてしまう。ゆうぎりは薬を持って喜一の家を訪れ、自分の父が撃たれて祖父に拾われたことなど諸々語る。その熱意に打たれて喜一の文書の清書や校正などの協力をするようになり、喜一の友人の伊東正次郎とも懇意になる。やがて喜一の熱意が伝わり佐賀復活に賛同する同志が増えていくが、そんなある夜、怪しげな物乞いにこっそりと文を渡す正次郎の姿があった
肉ばっかり食うんじゃねえ。
あの犬明治からいたのか。というかあのじいさんは幸太郎と時々話している人では?当時からゾンビを作ることができたのか。
伊東の笑顔ずっと怪しいなあ。絶対次回悲しい結末になるやつやん。
ゆうぎりの良い嫁感半端ない。あんな娘と結婚したいわ。
喜一とも良い雰囲気。まものシリアス演技も良い。


9. 佐賀事変 其ノ弐
時は来た。 佐賀を取り戻す時が。 成し遂げた私を、あのひとはどんな顔で迎えてくれるだろうか。 何一つ実情を知らなかった私は、そんなことを思っていた。 これは闇に葬られてはならない真実だ。 この手記が、新たな世を生きる多くの同志の目に触れることを願う。 -----『佐賀県立歴史資料館』所蔵 《ある青年》の手記より

日々喜一のもとに集まってくる佐賀復活の同志たち。しかし、穏健派の喜一に対し、他の同志は明治政府に「佐賀」という地名を奪われた事による強い恨みを抱いており、武装蜂起もやむを得ないと考えていた。自身が抱く「夢」と「現実」の摩擦に苦悩する喜一は、活動を止めるよう促す正次郎とも衝突するようになっていた。そして12月、佐賀に長崎県令を適用するための準備として、要人が旧佐賀城下を訪れるとの報を聞いた同志達は武装蜂起を決意。それを知った喜一は皆を止めるべく後を追うが、その先で正次郎が同志達を粛清する所を目撃し、彼が実は政府の隠密であったことを知る。襲撃を実行した以上代表者の喜一も例外ではないと斬ろうとする正次郎だったが、現れたゆうぎりによって止められる。三瀬峠へと逃走する二人だったが、喜一は自身が描いた夢のせいで同志を死なせた事、そして現実を知った事で絶望していた。ゆうぎりを逃して自らは警察に出頭し処刑される覚悟でいた喜一だったが、ゆうぎりに「自身が信じた夢と努力を無駄にするな」と諭され、思い直す。そして予めゆうぎりが手配しておいた逃走経路を指示された喜一は彼女に感謝し、必ず夢を叶えてみせると誓って長崎へ旅立つ。喜一を追跡する正次郎の前にゆうぎりが立ち塞がり決闘となるが、あえてゆうぎりに勝ちをゆずった正次郎の敗北というかたちで決着がつく。正次郎の最期を看取った後、警官隊に捕縛されたゆうぎりは、明治15(1882)年12月28日早朝、政府転覆の首謀者として、嘉瀬川の河原における非公式の斬首刑にてその短い生涯に幕を降ろした。のちの明治16(1883)年5月9日、県内有志による嘆願により佐賀県は長崎県より独立、同年8月13日に初の佐賀県議会が開催され、悲願の佐賀県復活は果たされた。話は現代に戻って、フランシュシュはGEILSのミニライブにてゆうぎりをセンターに据えた「佐賀事変」を披露。その後、ひとり「BAR New Jofuku」を訪れたゆうぎりは、かつて「徐福」と呼ばれたマスターと当時を懐かしみながら酒を呑み交わし、〝彼〟が残した新たな佐賀で、自らの道を選んで歩いていくと語った。
正次郎はやっぱり悪?というか政府のほうだったか。でも、根は良いやつだったんだなあとしみじみ。
ゆうぎりの首の痕はやはり斬首だったのか。というか強すぎ。切ないけど、かっこいい散り際だった。
明治モチーフの佐賀事変かっこ良かった。


10. ゾンビたちはどう復讐するのか SAGA
いつかこの時が来るとは思っていた。中途半端な嘘や言い訳は通じない。ゾンビィに真実など必要ない。不屈の精神があれば、それでいい。一年前、確かに俺は間違えた。だがあの日、あいつらを選び蘇らせたことに悔いはない。-----《巽幸太郎》の日記より

遡ること一年前の2019年1月18日、ミーティングにて幸太郎は突如、収容人数約2万5千人の駅前不動産スタジアムにてライブを決行すると宣言した。かつて愛が落雷で死んだベススタから名称変更している。「今の知名度的に見て到底不可能だ」という愛と純子の反対意見も聞かず、頑なにプロジェクトを推し進める幸太郎の態度にフランシュシュのメンバーは「今までも散々無茶を乗り越えてきたのだから今回もやってみよう」と決意する。そして3月8日当日、結果は観客数500人、集客率1.66%の大惨敗となり、フランシュシュは2千万円の借金を抱える羽目となる。幸太郎は自暴自棄になり酒浸りの毎日を送り、フランシュシュのメンバー内でもあまりに絶望的な状況ゆえの不和が生じていた。そんな中、幸太郎の特殊メイクに頼らず、自分で下手くそなメイクをしてスルメを買いに行ったたえの姿を見たメンバーは、「やりもしない内から、無理だと決めつけていた」「今まであまりに幸太郎に頼りきっていた」と反省し、これからは自分達の力でリベンジしようと決心する。時は流れて2020年2月16日、イカと胃一緒に池?で気絶してた幸太郎。どゆこと?イカ男としてちょっとした話題に。幸太郎はミーティングにて去年のEFSライブの事を謝罪し、「時が来た」として2020年3月8日に駅前不動産スタジアムでリベンジライブをすると発表。2月17日、リベンジの舞台になる駅前不動産スタジアムを訪れた幸太郎の前に大古場が現れ、フランシュシュのメンバーは全員がゾンビであると指摘する。幸太郎が私利私欲のために蘇らせた彼女たちにアイドル活動をさせていると糾弾する大古場に対し幸太郎は、フランシュシュは一か月後、この駅前不動産スタジアムにてリベンジライブを実施すると告げる。これ以上死者を辱めるなと激怒し、ライブを阻止しようとする大古場。マスター(徐福)の下を訪れた幸太郎は、大古場の事を話し、それでも【佐賀の呪い】から佐賀を救う「ゾンビランドサガプロジェクト」を必ず成功させると誓うが、その直後、九州に局地的な暴風雨が発生。それに伴い佐賀全域が停電となり、メンバーたちが暮らす洋館にある〝異変〟が起きた。
普通とか常識とか今更という植え付けられた常識って恐ろしいものだ。色々乗り越えてきた人や凄い人だからって常に何か考えがあるとは限らないという教訓。実際、進言するのは難しいよな。
それにしても無理ありすぎだったなあ。当日券のみじゃな。まさしく、特攻です。リスクヘッジしましょう。
今更だけど、ミーティングの床って佐賀県の形した模様あったんや。
リベンジ宣言熱いね。グレンラガンを見ていたときのようだ。
サガン鳥栖のマスコットが強風で落ちてくるなんて景情一致てやつ?
大古場記事書いて送ろうとしたのに停電はドンマイ。


11. たとえば君がいるだけで SAGA
息が切れるほど走ったのは、いつぶりだろうか。あの時もゾンビィのようにボロボロなナリだった。向こうがどこまでも潰しにくるというなら、どこまでも抗ってやる。サガの明日はネバーエンディング。フランシュシュがその明日を見せてやる。ここからが反撃の時だ。-----《巽幸太郎》の日記より

2月18日、さくら達が目を醒ますと彼女たちの暮らす洋館は一軒まるごと唐津湾を漂流していた。昨夜から降り続けた記録的な暴風雨による水害で、佐賀県全域が陸の孤島と化していたのだった。徐福のやってるバーは地下だから特にやばい。メンバーは近くの浜崎海岸へ漂着するも、さくら達が外に出た途端に洋館は倒壊。しかもメイク道具など大切なものを持ち出せず。唖然とする彼女たちであったが、偶然居合わせた愛のバイト先の女性・町子から避難所となっているショッピングモール「カチオン」へと誘導される。なんとかゾンビであることを隠しつつ、さくら達は避難民の役に立とうと日中は福祉活動、夜は不安に怯える児童達のためにライブショーを披露する日々を送る。2月20日段々状況が分かってきて、鉄塔倒れて停電、電波使えず。大古場はメンバーの避難先を訪れる。生き生きとした様子でライブショーを行い、取材にも応じる様子を見て少し考え込む。2月21日、水害によって「BAR New Jofuku」に閉じ込められていた幸太郎とマスターは警察官Aに発見・救助される。マスターを救急車に乗せ病院へと搬送させた幸太郎は、さくら達に会うために洋館に戻ったが、基礎地盤(と地下室)を残して丸ごと消失している事に唖然、TV中継にて漂着・崩壊している洋館の現状を知る。一方でさくら達のメイクも限界を迎え、ゾンビバレの危機真っ只中にあった。それでも子供たちに向けたライブショーは中止にしたくないと考える彼女たちは、純子の尾崎人形バイト経験を活かして顔を隠すためのお面を作る。しかし、急ごしらえで造ったお面はジャンプした着地の衝撃で壊れ、フランシュシュの面々はとうとう観客に素顔を見られてしまう。誰もが呆気にとられるが覚悟を決め、自分たちはゾンビだったと説明する彼女たちだったが、児童を含む観客からは「お姉ちゃん達は怖くないからゾンビじゃない」「ゾンビじゃなくてフランシュシュ」と返される。愛は溢れそうになる涙を堪え、とっさの機転でゾンビメイクしてきたと誤魔化す。そのままゾンビ姿でライブを続行する彼女たちの姿に、その場に居合わせた大古場は、彼女達は幸太郎に強要されているのではなくて自分達の意思でアイドルをしているのだと理解する。そして、ようやくさくら達と合流できた幸太郎は3月8日のライブは必ず決行すると宣言、ライブ決行のために一人動き出す。そんな彼の背に声をかけたさくらは「自分をアイドルにしてくれてありがとう」と伝える。その一言でこれまでやってきたすべてが報われた幸太郎は、内心で溢れる涙を押し殺し「俺がお前達を世界一の、永遠のアイドルにする」と告げた。持ってる男じゃい。
起きたらめまい。ゾンビになってからずっと健康。うーん水の上。
警察官Aたまには役に立つじゃないか!!
ボートレース用のボートって荷物の運搬もできるのかい?人二人乗せて大丈夫なのか?
お面というかデスマスク?あの環境で焼き物作るってすごい。純子焼きが足りないとか固執しすぎ。


12. 史上最大の SAGA
巽幸太郎は二度と諦めない。『フランシュシュ』の【駅スタライブ】を必ず成功させてやる。あのステージに、もう一度あいつらを立たせてやる。そこに涙などいらない。いるのは地獄すら焼き尽くす復讐の炎のみ。これはサガ史上最大のリベンジ。『ゾンビィランドサガ・プロジェクト』という長き戦いの序章だ。-----《巽幸太郎》の日記より

佐賀の災害対策本部での話し合いに乱入する幸太郎。鳥栖を復旧させてくれと知事に向かって喚く。大古場も協力して舞日新聞へ向かう。メンバーはライブまで緊張感を保ちつつ、ラジオのことをすっぽかしていたことを思い出す。曜日の感覚がなかったせいで見事に放送日を間違えて放送局に行くわけだが、飛び込みでラジオ放送。ライブ開催を宣言する。3月7日。EFSライブ開催のため、佐賀を救うため、フランシュシュのメンバーはカチオンを発つ。交通機関の麻痺した街中を徒歩で移動し続けるさくら達は約束の集合時間、3月8日午前10時、ライブ会場である駅前不動産スタジアムにたどり着いた。幸太郎は現れず、途方にくれていたが、諦めなかった。水害によって荒れ果てていたが、次々とやってくる観客たち。古参のおじさんファンがまず現れ、アイアンフリル詩織やライトといった芸能界の大物が拡散したことによってたくさんの人々がフランシュシュのライブを知り、会場へと集まってくる。幸太郎や大古場の働きかけもあり、フランシュシュの行うチャリティーライブは日本全国、どころか世界中に注目されるほどの大規模なものとなっていた。全国紙でも取り上げられた。フランシュシュの前には、客席を埋め尽くすほどの観客と歓声だった。絶望的な状況にも決して屈せず、死すらも拒絶して執念の再起を図った彼女たちの圧倒的リベンジ。「REVENGE」「輝いて」そしてアンコール曲「追い風トラベラーズ」と、観客を魅了する見事なパフォーマンスを披露するフランシュシュ。そして、たえのうめき声によるコールアンドレスポンス。会場全体が一体となり、声援とスティックライトの光に包まれる中、リベンジライブは奇跡の大成功に終わった。それからも、日々逞しく復興を遂げていく佐賀。
ある日、佐賀上空に謎の飛行物体が来訪し、そこから一筋の光が落ちた瞬間、大地が爆発に包まれた。
災害対策の人ツンデレだったなあ。可愛くない。
たえのうめき声フレディ・マーキュリーみたいだな。絶対意識してるでしょ。
しれっと楽屋に佐賀錦と丸ぼうろ。
幸太郎のツンデレは可愛い。というかメンバーに圧倒されてるやん。感動のあまり、涙流して情けない姿に。無理してメンバーをステージに送り出す。最後の血を踏みしめるシーンはちょっと意味深。
最高のライブだった。見ていて鳥肌。
一番最後のシーンはなんだ?
{/netabare}

投稿 : 2022/10/01
♥ : 11

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

11話まではレジェンド!!。12話は・・。

>1話まで視聴して
始まった直後から終わる瞬間まで、ずっとずっと大満足の連続でした^^。
おかえりなさい、ゾンビランドサガ!!!。


冒頭のあの歌、なんでこんなに惹きつけられるんだろう?。
昭和的なノスタルジックな感じが心地良いのだろうか?。
・・いやあ、曲や歌詞自体の破壊力も大きいなあ。
モブの各キャラも、それぞれ表情がしっかりしていて妙に存在感感じるw。


まあでもやはり一番大きいのは宮野さんですね。
なんでこんなに生き生き演じておられるのか?ww。
最大限楽しんでおられるように感じられて何よりです♪。

でも、今回の「〇〇○○ました・・」のセリフには
思わず泣きそうになってしまいました;;。
(ちょっとシュタゲも思い出す・・?)

1期からはもちろん、今後の作品全体を通して
宮野さんの”喜怒哀楽”全てをブっ込んできてくれることでしょう。

クライマックスに向けての走るシーン
作画・動画ともに良かったですね~♪。唸りました!。
本編終了後に入ったCMでウマ娘アプリのスペちゃんの走る姿と
ダブって見えて草w。


なつかしのステージでのパフォーマンス。
場の雰囲気の違いがしっかり描かれていてよかった。
安直にデスメタル展開に持っていくのではなく
王道で突っ走ったのはよかったな~。
もちろん宮野さんの空気を変えるチカラも凄かったですが
あそこはちゃんとサガントシュの楽曲で成立させ切ったところが高評価!!。
いい楽曲でしたね~♪。早く配信してほしいです。説得力ありました^^。


まあとにかく、本作を観れる今期の幸せ・・に尽きます!!。
来週も待ちきれませんね。

で、その来週のタイトル観てフイタw。
徳永さんに許可・・もらってないですよねw(想像)。


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>2話まで視聴して
1話の次回予告では予想できない、アツいアツいお話でした!!。
あまりにアツくて、「まさか2話にして最終話ィ!??」と疑ってしまいましたw。

やっぱサキのアツさは最っ高!ですね♪。
みんな惹きつけられてしまいます!。
楽曲の説得力も、もう脳より先に耳が納得させられてますw。


1期にひき続き下妻物語リスペクト??・・からの阿部サダヲ??。
・・一角獣の龍二ですよねw、あれ。
見方によっては、スペースダンディも入ってるw。
でも、曲にはちょっぴり尾崎豊テイストも^^(♪僕が僕であるために)

ダンディでありながらちょっと歳を重ね
はっちゃけた時期は過ぎてから
次の世代へのバトンタッチ。
あえておさえた演技での声優さまに拍手です!。


・・そこに絡めての、サキのゾンビネタ・・・・・
・・・・見事に泣かせられてしまいました;;。


「波よ聞いてくれ」・・も入っててさらにナミダナミダ;;・・(ビバナミダ)。


若干、各キャラの眼球の描写が大きくて丸っこすぎるように感じましたが
これはガイコツ+ゾンビ・・を意識付けるためなのかな??。
ちょっと違和感感じましたが、無理やり納得させましたw。


・・それにしても、ますます佐賀が羨ましくなってきました!!。
「〇〇しているモノは〇〇にある!!」
・・他にも、名言バリエーション∞ですねww。

ホント本気で一度はドライブイン鳥でオフ会したいです^^。


今回のタイトルもニクいw。
物理的には、全く壊れる気配もないおっちゃんのレディオですが
サキにとっては、そこで放送される某番組がぶっ壊れかけ・・ということなのですね。
・・これは徳永さんも納得してくれると思います♪。


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>6話まで視聴して
あれっ??。世間では2期1話の評価低いんですか~↑???。
自分は確認のため何回か再視聴してみましたが
やっぱ2期1話、レジェンドでしたw(もちろん2話も)。

宮野さんが1か月もああなんですよ!!。そりゃヤバいですよwww。
やさぐれ宮野さんに何回も泣かされました;;(誉め言葉)。


TVOP曲が、なんかペルソナチックなスタイリッシュ感出しまくってますが
個人的には、あまりグッときません・・><。
本渡さんの口上はテンション上げてくれて高評価なのですが・・><。


・・で、3話4話ですが
アコースティックからエレキの流れですね。
純・愛ストーリーピックアップとしては、なかなかよかったと思います♪。

・・と思っててたらファミコウォーズCMネタwww。
・・これ分かるターゲット層ってwww。
えー?w。30数年前???。
現代のキッズにはイミフですねwww(自分には見事に刺さりましたw)。


アイアンフリルって、なんかモブっぽくて、オーラないですよね。。
これって、あえて狙ってますよね^^(高評価)。


で、4話でのあのドラムプレイ!!!!!。
まさかのあの方がモーションプレイアクターだなんて!!(大歓喜!!!)。
中の方は・・、ホンモノですっ!!!!!!。
  (ウマ娘アプリのテーマ曲、アニメ2期のOP曲にも参加されてるのを知って
   さらにさらに大感激ぃぃぃっ!!!!!)


・・からのー、宮野さんのエレキギターパート!!!!。
最高です!!!!。オチも読めてましたがww。
・・だがそれがいい。


愛とアイアンフリルの絡みもよかったですね!。
愛にとってはそっちの世界線もアリだったと思えてしまうところが、なんかエモいですね。


5話は、某バーロー声優さん登場で歓喜w。

・・もありましたが、田中さんのスキャット?に魅了されてしまいました。
これって並みの努力では達成できないと思います!!。

ストーリー的には、キャロル&チューズデイっぽいオーディション展開で
なんか暗雲たちこめてしまってましたが(いやな予感しか・・)
田中さんの歌唱力で成立させてしまいましたね(誉め言葉)。

落語シーンは、どうしても昭和元禄落語心中がよぎってしまい評価が難しかったのですが
スキャットのシーンでは、文句なしにもっていってくれてココロ揺さぶられました♪。
なかなかああいった歌唱する機会ってないと思うのですが
圧巻の歌唱にスタンディングオベーションです!!。



で、6話なのですが。
神回でしたね!!!!!!!!!!!!。

これはかなり1期での核心に迫ってきてる♪。


たえちゃん。

ここが観たかった!!!!。

まさかこんな1人立ちしてたとわはwwww。


サイゲさんなのに、おウマさんではなくnice boat.!!www。

物語が核心に迫っている確信っ^^。

来週が待ちきれません。。


・・あ。でも最近の宮野さん。
赤ちゃん言葉多用しすぎで評価↓↓↓・・ですw><。
来たる評価爆上げに向けての、あえての伏線だと信じてますw。


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>7話まで視聴して
冒頭の物語??OP?・・入りが1期彷彿させます!!!。アツい!!!!!。
やっぱコレですよ!!。これぞゾンサガ!!!!!!。

”懺悔○×ネタ”?、でとらドラ思い出し、堀江さん確信してましたが
続き見てたらなんか声が違うと思ってたら、ざーさんでしたかw。

・・でも、これはこれで間違いなく嬉しい!!!。
・堀江さんもいたしw。宮野さん参加にはモチロン歓喜^^。


今話はいろいろと自分の涙腺が襲われまくった回でした・・><(誉め言葉)。


それは、そう!。シチュエーションです!!!。

学校!!、学園祭!!!。

巽さんの学生時代がフィードバックされて
エモーションMAXですっw(・・せつない)。


あと、2期でのさくらのしつこいまでのキャラ付けがナイス!。

「聞こえんやったかな~」、「そっか、そっか~♪」(過去話)がカワイすぎますwww。

ガン無視スルーされてこその、あの存在感^^。
新境地開拓ですね!!!。


今話のEND展開は、観てれば予想できたけど
ホント、予想が的中してくれて、ある意味ホッとした。
その理由は、ちゃんと本編中でマイマイちゃんが語ってくれてたとおりです^^。


・・ただ、今回のタイトルでもある「マイ(マイ)レボリューション」。
これに関しては、自分の心の中の理解としてはまだ回収できてません・・><。
・・どういう意味あいだったのかなあ??。
美里さんも納得できる理由だったのかなあ・・?。


・・ああ。ED曲後のcパートでは
無情にも話が進んでしまってますね・・。

終わりが近づくということは
「知りたいという欲求」にあがなえないものがありながらも
それはそれで寂しいものです。。


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>11話まで視聴して
8話・9話の佐賀事変、めちゃくちゃ惹き込まれました!。

これだけ幅広い、視聴者の予想の範囲を軽々こえてくる物語の描写。
もう素晴らしすぎるとしか表現しようがありません。

正直1期からずっと、ゆうぎりは作品中で浮いてるなあ・・必要なのかな?。
って思ってましたが、完全に間違っていました。

9話EDは楽曲、映像ともに最高でした!!。
内山さん、すべてを持っていきましたね♪(最大の誉め言葉)。


10話、ほんの一瞬だけ、銀河美少年に見えたw(輝きの~)。


11話、神回でしたね~!。
どうしてもレビュー追記したくなっちゃいました^^。

前半はやたら作画の荒さ?雑さ?が気になって仕方なかったのですが
(2期になって、口あんぐりのシーンや、目がBIGのシーンなどで特に感じる・・><)

後半でメリハリつけた良作画シーンを強調させるための強弱だったのですねw?。


1回目の視聴時
気付けば2回、涙流してしまってました;。

間違いかも?・・と確認のために、もう1回11話視聴してみましたが
やはり、順番メイクのシーンと、階段のシーンで
わかっていても・・・涙出てしまいました・・;;。

これはもう米米CLUBさんも大納得っ!!のタイトル回収でしたね(楽曲が脳内再生~♪)。

ハイ!、11話、神回でした!!。


-------------------------------------------------
>最終話直前ABEMAスペシャル番組をリアルタイム視聴して
宮野さん登場!&宮野さんスペシャルっ!な内容で最高でした!!。
キレッキレなトークで、完全に実写版幸太郎さん。
これは永久保存したいので、ぜひともBD最終巻に収録してほしいです♪。

>12話まで視聴して
直前ABEMA特番に続き、そのままリアルタイムで視聴しました!。

あれ?。完全CMなしの途切れなし放送・・みたいに聞いてた気がしたけど
勘違いだったかな?。CM入りまくったし・・。


んで、肝心の本編。。


ああるぇええええええええ??!。


・・なんか、すごく雑w。(もちろん、あまり○くない意味で)


なんか、特に宮野さんの作画と扱いが雑・・。(アンコール後が特に)

他の登場キャラ達(モブ含む)の動きも、ほとんどなく、ほぼ棒立ちの行進??。


3期につなげる流れなんだと思いますが

せっかく11話までいい感じで来てたのが
2期最終話の肝心の一番大事なところで、結果だけ渡された感じ・・。

2期のいったんの終止感としては、正直足りない気がします・・><。


さらに、続編への伏線なのでしょうが

宮野さんのアレは、わざとミスリード狙いの何かの仕込み・・??(であってほしい)。

その後のアレは、フロムビヨンド・・もしくはフラメンコ星人・・とかですか?!。


 <余談>
 なんか某まとめサイト様での感想でも見かけましたが
 「サガ・ザ・グレート7」(スパクロ参戦ロボ)登場の可能性!???。
 もしこれが本当に3期に来てくれるなら
 1期のOPから繋がって、個人的には楽しみでしょうがないところですが
 納得してもらえるファン層が、どれだけも残っていないことでしょうw。



12話視聴後、★の評価が下がってしまいました。。


まあ、いろいろ想像させてもらえるのは楽しいのですが
3期作るのであれば、なるべく早くにお願いします!!。

投稿 : 2022/10/01
♥ : 28
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

いやいや、これもはやカルトだよね?

みんな大好き『ゾンビランドサガ』の第二期ですね。
一期を見ていない方は丸ごと置いてけぼりなので、
未視聴の方は、まずそちらをご覧になることを強くお勧めいたします。

で、本編の話をする前に、
作品の中でも登場する『自然災害』について触れたいと思います。
実際の被害に遭われ、トラウマのある方がおられるかも知れませんので、
ネタバレで隠しておきますね。
{netabare}

2011年3月11日、あの東日本大震災が起こりました。
死者1万5899人、重軽傷者6157人、届出があった行方不明者2526人、
住宅の全壊・家屋流失12万1992戸、半壊28万2920戸、全半焼297戸という、
昭和以降では未曽有の大災害です。

テレビに続々と映される映像だけでも戦慄を覚えるほどの衝撃でしたが、
その後知り合った、実際に救難活動へ行った自衛隊員の方によれば、
現地は「とても語れない、映せない、まさに地獄絵図」だったそうです。

まるで救いのない、あまりにも悲惨な災害でした。
そんななか、偶然仕事で気仙沼にいたお笑い芸人のサンドイッチマンが、
現地でテレビカメラを向けられた時に
  いまの段階で『お笑い』にできることは何もないと思うんで……
  芸人ではなく一人の人間として、できることをやりたいと思います。
と、悲壮な表情で語っていたのが印象に残っています。

宮城県出身だった僕の部下も、
何人かの知り合いと連絡がとれなくなったそうです。
  でも、そういうの俺だけじゃないっすから。
  みんなそうっすから。
そう言って力なく笑う彼に、僕はかけるべき言葉を持ちえませんでした。
{/netabare}

さて、本作は第一期の正統な続編であります。
前期の成功に気を良くして長期シリーズ化を狙っているみたいですね。
オリジナル作品というのは、
  ① 原作者や出版社からのチャチャがなく自由に作れる。
  ② 原作者印税がなく利幅が大きい。
  ③ タイアップやメディアミックスを自分で主導できる。
など、あたれば旨味のある企画ものなので、育てたいのは当然かなと。

前期『目も当てられなかった』3DCGも、
スケジュールに余裕があったことにも助けられたのか、
多少は『マシ』と呼べるレベルにまで改善されています。

ただ、前期の『リベンジ』と評価するほど劇的な変化はありません。
  正視に耐えないレベルだったのが
  イラっとさせられる程度にまで進化した、という感じ。
  (回によってはやっぱ正視に耐えませんが)
てか、本気で育てたいんなら手書きでやれよ手書きで。


で、映像に伴って物語もパワーアップしたのかというと
う~~~ん……
半分ぐらいは「これ、ゾンビ関係なくね?」というお話だしなあ……。
う~~~~~~ん……ちょっとまあ……キレが……アレかなあ。
最終回とか、なに言ってんのかちょっとわかんないし……う~~~ん……。

あまりにも回によっての波が激しすぎるので、
とりあえず順番にレビュ-させていただきますね。


第一話 グッドモーニングリターンズ SAGA
{netabare}
 借金まみれになったフランシュシュが、バイトしつつライブに出るお話。
 話そのものは、ゾンビランドサガらしいグダグダ感が楽しいです。
 食品工場社歌をうたう愛がめっちゃかわいい。
 ただ、最後のCGは相変わらずのためいきレベル。
 てか、このハコ・客層にこの曲で、こういう反応はウソだよなあ。
{/netabare}
第二話 ぶっ壊れかけのレディオ SAGA
{netabare}
 フランシュシュがラジオ番組を持つお話。ゾンビ関係ありません。
 強烈な昭和臭に好き嫌いがわかれるかも。 
 ホワイト竜は昭和の遺物・パロとして苦笑いできるにしても、
 それに絡むサキの言動は、むかしのヤンマガかよって感じでちょっとアレです。
 ステージのMCなんか、まんまアタマ悪いヤンキーじゃん。

 歌唱シ-ンはピンのアップを2Dでちょこちょこ書いてたりして、
 努力の跡がうかがえます。
 MA大変だったのはわかるけど、3Dに貼り付けた手書きの目、ずれてんぞ。
{/netabare}
第三話 愛と青春のアコースティック SAGA
第四話 純情エレクトリック SAGA
{netabare}
 愛がライバルに引き抜かれそうになるお話。ゾンビ関係ありません。
 なんというか、めっちゃ普通のアイドルもの。
 (純子がギターぶっこわすシ-ンはかっこよかったけど。)
 CGはドラムの再現に力入れてたけど、努力すべきはそこじゃない。
 ベースより弦の太いエレキなんか初めて見た。しっかりせいよ。
{/netabare}
第五話 リトルパラッポ SAGA
{netabare}
 リリィがTVオーディションに出る話。ゾンビ関係ありません。
 お話自体は、これもよくある芸能もの。
 リリィ役の田中美海さんがけっこう器用なのは発見かも。
 歌唱シ-ンはピンなので2Dを多用。
 その分、応援席や舞台袖を何度も映し、枚数抑えてます。
{/netabare}
第六話 ウォーキング・ベット SAGA
{netabare}
 三石琴乃さん大活躍の回。ああ、やっとゾンビらしくなった。
 お話自体は安定のおバカさ加減、ようやく借金返済でめでたしめでたし。
 ただし、この回は3D以前の問題として作画がヤバいかも。
 作監に八人もクレジットされてるし、止め画多いし、
 狂ったスケジュールを力技で押し切った感がありありと出ています。
{/netabare}
第七話 マイマイレボリューション SAGA
{netabare}
 こちらも王道ゾンビ回。さらにゲストキャラで花澤香菜さん登場。
 お話自体は、らしさ全開のぶっ飛び仕様で、面白いの一言。
 ただ、前回に引き続き、いや、前回以上に作画がかなりヤバいかも。
 せっかく脚本がいいのに、惜しいです。
 3DCGは前期の使い回しかな? 正直、目も当てられません。
{/netabare}
第八話 佐賀事変 其ノ壱
第九話 佐賀事変 其ノ弐
{netabare}
 ゆうぎりねえさんの過去編。明治時代で、ゾンビ関係ありません。
 脚本も作画もしっかりしていて、今ク-ル最良のできかも。
 (少なくとも僕は一番好きです)
 しっとり、だけどピリピリした時代の空気感がよく描けています。
 バーのマスターの素性がわかり、物語も大きく前進。

 驚かされたのは、歌唱シ-ンがかなり『見られる』ものだったこと。
 ロングは基本3D、アップに手書きを差し込んでるんだけど、
 これまであった『違和感』が、かなり抑え込まれています。
 もちろん、アラを探せばキリがないれど、
 このクオリティなら特段の問題はナシ、他の回はいったいなんなんだ。
{/netabare}
第十話 ゾンビたちはどう復讐するのか SAGA
{netabare}
 一年前のライブ失敗と、リベンジライブやるぞ~というお話。ゾンビ関係ありません。
 このあたりから話が荒唐無稽というか、おかしな方向へ。

 まず、地域密着型アイドルが二万五千のハコを埋めるのが無理筋です。
 佐賀県の人口って80万人ちょいなんですよ?
 人口比でいうなら、880万人の大阪府でローカルアイドルが27万人集めるのと同じことかと。

 まあ、それは「アニメだから」で飲み込むしかありません。

 で、フランシュシュの正体を知った雑誌記者が出てきて、
 幸太郎に「私利私欲のため死者にアイドル活動させてる」と詰め寄ります。
   いったいなんでそんな理解になった?
   ていうか、競艇で大穴あてるまで大赤字だったよね?
 これ、後で「誤解が解けて協力者になる」という安っぽい演出のために、
 無理やり誤解させているだけです。
 ラノベじゃないんだから、こういう『プロットありき』はやめてくんなまし。
{/netabare}
第十一話 たとえば君がいるだけで SAGA
{netabare}
 大水害で住処をなくしたフランシュシュが避難所に入り、
 子どもたちの相手したりしてるうちに、やっぱライブやる、となる話。
 ゾンビであることは、ちょこっとだけ関係あるかな。

  それよりも、話がだんだんおかしな方向へ。

 避難所で子どもたちに歌ってあげるのは、まあ、いいことです。
 だけど、それとライブを強行するのは別の話では。
   この状況だからこそやるべきだ、
   いまの佐賀に必要なのはお前たちの歌う姿だ、
 幸太郎はそう言い切っちゃうけど、まだインフラ復旧のメドすら立ってないわけで。

 佐賀全体がインフラまでマヒするような大災害ということは、
 生活基盤だけでなく、愛する家族や友人を失った方も大勢いるわけです。
 そういう方々が心休まらない避難所生活をしているなかで、
 やるべきことのトップがそれってどうなんだろう?
 あちこち避難所をめぐって子どもたちと遊んであげるならわかるんですけど。
{/netabare}
第十二話 史上最大の SAGA
{netabare}
 ライブ強行回。ゾンビ関係ないどころか、ほとんどカルト領域かも。

 アイドルライブのため会場周辺のインフラ復旧を急がせてって……
 それはもうはっきりと『優先順位が違う』だろ。
 復旧のためのリソースには限りがあるわけで、
 スタジアムにそれを割けば、避難生活が長引く人が出るわけです。
 支援金集めるためのチャリティなら他県でやれよ、と。

 それに賛同する編集者も大手新聞も、アタマおかしいだろ。

 ラジオで語るサキの言葉も、言ってることは自分の感情の押し付け。
 冒頭で紹介したサンドイッチマンの言葉と比較して、
 なんと独りよがりで被災者のことを考えていないことか。
 避難所からスタジアムまで歩いていく途中、
 人気のない荒涼とした被災地を眺めてなにも感じないのかな、と。

 そして会場に続々と大観衆が押し寄せてきて、
 次々と過去の登場人物が協力したと美談で語られます。
 いやいや、チャリティなんだから、
 現地に来られるなら出てやれよ、アイアンフリル。

 さらに、海外からも復興援助の申し出がって……
 被災して20日も経ってからアイドルに便乗すんなよ。ありがたいけど。

 ヘリのアナウンサ―は「これはまるで壮大なサーガですっ」て……
 なに言ってんだコイツは。

 県庁もホントにスタジアム周辺のインフラ復旧を急がせちゃってるしね。
 県知事や取り巻きも会場に来ちゃったりしてるし。
 それでええんか? 佐賀県行政。

 で、ライブ開催。
 ド派手な演出、熱狂する観客。
 打ち振られるペンライト。

 同時刻、その気になれば歩いていけるような県内各所には、
 家に帰ることもできず、
 支給された毛布にくるまって不安な夜を過ごす大勢の被災者が。 

   いやいやいやいや、シュール過ぎるだろ。
   CGもステージ演出もひどいとは思うけれど、
   それ以前にやってることが、まるで『アイドルカルト』じゃん。

 マンガ映画にムキになんなよ、とか言われちゃえば、
 まあそれはまったくそのとおりなんだけれど、
 少なくとも僕は、なんかやっぱり素直に楽しめないなあ……と。
{/netabare}


というわけで、僕的なおすすめ度は前期よりやや落ち、Bランクです。

前期から引き続きキャラは立ってるし、
OP・EDの楽曲もすごく楽しい。
ゆうぎり回みたいに、出来のいい回はごく出来がいいし、
過去から繋がる『謎』が少しずつ解き明かされて、興味もそそられます。

だけど、なんか変にアイドルアニメっぽくなったというか、
前期の『ゾンビ=シュール』みたいな面白みが影を潜めちゃって、
むしろアイドル特有のカルトっぽさが出てきたみたいな。

 正直、他のアニメみたく無理に『美談』にしようとして、
 逆に『あざとさ』が漂っちゃったりしています。
 このアニメの魅力って、そういうんじゃないと思うんだけどな。

そうは言っても、次につながる強烈な『引き』で終わったこともあり、
三期があったら必ず見ると思います。
なんちゃらセブンみたいに「オレの歌を聞け~~っ」的な展開になったらどうしようかしら。

投稿 : 2022/10/01
♥ : 19

76.6 8 2021年春(4月~6月)アニメランキング8位
不滅のあなたへ(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (358)
1329人が棚に入れました
フシは最初、地上に投げ込まれた“球"だった。持っていたのは「刺激を受けた物の姿へ変化できる能力」と「死んでも再生できる能力」。球から小石、オオカミ、そして少年へと姿を変化させていくが、赤子のように何も知らぬままさまよう。やがて出会う人々に生きる術を教えられ温かい感情を知り、人間を模して成長していくフシ。宿命の敵・ノッカーとの壮絶な闘い、大切な人との別れ…痛みに耐えながら自分の生き方を選びとり、力強く生きるフシの永遠の旅を描く。

声優・キャラクター
川島零士、引坂理絵、内田彩、愛河里花子、斎賀みつき、津田健次郎
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

出会いと別れの物語

恐らく海外では今期で一番評価が高い作品
だけどそこまで面白くはないかな。
まあまあ面白いなーぐらいの作品。

↓1クール目時点感想
{netabare}
フシという最初は狼の姿をしたキャラクターが周りと触れ合って成長していく話。
そのフシにはいくつか特徴があって、1つは不死身ということ、そして、好きなものを自由に作れるという能力を持っていること、でもう一つ、思い入れの深い人が死んだら(?)その人の姿になれること。
不死身と言ってもノッカーという敵にやられるとまずい。

上の話はそんなに出てこなくて、基本主人公が言語を習得していったりそんな過程が丁寧に描かれます。
1話は辺境に住む少年、2~4話はマーチ、6話~12話はグーグーというキャラの話(11~12話は四年後)。

2話~4話に関しては、世界観の作りこみが雑に感じたのと、謎のご都合主義などが入ったりで微妙でした。

6~12話に関してはかなり面白かった。
リーンやグーグーといったキャラも魅力がありましたし、リーンとグーグーが仲良くなっていくのも良かったです。
12話よりも断然11話のラストのほうが良かったかな。
過去に犯してしまったことをリーンに正直に話すけど、それでも二人が愛し合って、いい感じになるシーン。
まあ12話でそんな恋愛フラグも消え去るけど。
結構場面場面でいいシーンがあった印象。
2~4話では人間の姿をした獣だった主人公が成長して人間として生活できてたのも良かった。急に4年が経過してその間の描写は一切ないから、成長過程は全然感じられなかったのは残念ではあるものの、まあ成長したんだなあって風に感じられて良かった。
最後に自分がいたら迷惑がかかるかもしれない、と人間の思考をしてグーグーたちの家から旅立っていくシーン、そしてグーグーの姿に変身して暗示的にリーンに別れを告げるシーンも良かった。

戦闘シーンも面白かった。
グーグーが火吹いたりするのは笑ってしまったけど、フシと協力してノッカーを撃退するシーンは熱かった。
グーグーが人間を卒業してたw

ただ、このアニメ微妙なところも多い。
まず、建築物や生活状況に一貫性がなく、時代設定が分からない。
1話~4話ぐらいは日本で言う縄文時代ぐらいの話かと思ってたけど、町は江戸時代並みに発展してるし。
倫理観もこの時代ではなく現代のもののようでそこも微妙だった。
グーグーが体に謎の改造を施されてたり、「えっ」となるような設定も多い。

上でも書いたけど、主人公の成長物語じゃなくなったのもどうなのかなと思った。
もう完全に成長しきってるから、今後対ノッカーになるんだろうけど、序盤と軸がブレてないかって思う。

あと、これは完全に好みだけど、個人的に人を殺してのお涙頂戴はあまり好きじゃないから、感動シーンで感動できなかった。
感動できる人ならこの作品の評価もうちょっと高くつけてると思う。
ところで、この作品今後も誰かと出会ってその人が死んでってのを繰り返すのかな。
もしそうなったら展開が見え見えで全く面白くないから評価かなり下げると思う。
次に誰かと会っても、どうせこの人も死ぬんだろうなという冷めた目で見てしまうだろうし、予想を裏切ってほしい。

一話毎メモ↓
{netabare}
1話
15年前とかにやってそうな雰囲気のアニメ。
地球のどっか遠いところで暮らして家族の帰りを待ってる少年の話?
舞台設定は普通の現代なんだろうか?冒険系?
どういう展開になるかわからない。

2話宇多田ヒカル!?
縄文時代ぐらいの世界観?雰囲気アニメかな。
今のところはあんまりだけどまあこれからか。

3話
儀式の主催者たちガバガバすぎw
狼VS熊は面白かった。

4話
狼の喋りが気持ち悪いw 
随分時代にそぐわない建築だな
牢屋窓空きっぱなしかよ 
雰囲気作りが微妙。
こんな世界観でなんかラノベみたいな展開もあるし。

5話
簡単に脱獄するマーチ達。
動物を殺すことに反対してるけど、こんな世界観なら狩りとか普通の行動だろ。
しかももう死にかけてる動物で儀式での犠牲が今後なくなるというメリットもあるのにもかかわらず。
この世界からは考えられない倫理観でキャラが動く。
細かいところに引っかかるなぁ。
粗探しになってるかもしれないけど。
なんでマーチたちを今更殺そうとしてるの?
殺すなら初めから殺しとけばよかったのでは。
結局最初と状況全く同じだし、狼を手名付けるために殺さなかったのだとしたら、狼が脱走した今こそ殺しちゃだめでは。
マーチここで退場するのか。
今後の展開どうなるんだろう。
フシがいろんな人と出会って成長していく物語かな?

6話
フシは思い入れの不快死人の姿に自由に変われるのか。
別世界の文字が日本語からの写像になってるのってよく見るけど適当さを感じる。
言葉喋れるようになるの意外と早いなぁ。完全に喋れるようになってて草
これナレーターも登場人物オチ?
器が全部奪われたらフシは死ぬのかな? 
急に世界観が明かされていった。津田健がフシの作成者?
てかEDのラスト死んでいく順番に影が写されてる?このグーグーというキャラも死ぬのかな。
色々わかってきて面白かった。

7話
リーン可愛い。
ここまでの固い雰囲気ぶち壊したけど。

8話
めっちゃ喋るじゃんw
不死身だからと言って包丁で急に刺したり炎で燃やしたりするやべー奴。
じいさんもぶっ飛んでるw やばい家庭
顔が描かれないのが却って怖いな。

9話
何で町の人脅かしてるんだ...。
主人公万能。唐突な下ネタ。
またなんか変な敵が来たし、面白くなってきた。
次回ぐーぐー死にそうだな

10話 酒の設定もう何が何だか。
てか家めっちゃ現代風建築...。
体内で酒作るとかきたねえw
人があんな火吹くとかギャグアニメかな?。
川の出来事は結局隠したままか。
急に年数経過した。先の展開怖いなぁ。

11話
普通に喋れるようになってる...。
まあ4年たってるしね。けどめっちゃ違和感ある。
ラストめっちゃ良かった。

12話
姿戻るのか。戻すなら成長した姿出さんくても良かったのに。
グーグーが人間離れしてるw 
やっぱこれ合う人全員死んでいくストーリーなのかな。
キャラ死んでお涙頂戴のワンパターンになりそう。
作画が奥の方が結構省略されてたりで手抜き感を感じたかな。
{/netabare}

深夜にまったり見るのがおすすめのアニメ。
{/netabare}

↓全話視聴後感想
{netabare}
2クール目の序盤はここまでで一番面白かったが、最後は失速していった。
面白いとこと面白くないとこの差が激しかったかな。
面白かったのはグーグー編、トナリ編前半
つまらなかったのはマーチ編、トナリ編後半

トナリ編の前半の面白さの一つは戦闘。
ノッカーはフシにしかまともに戦えない相手と思ってたけど、あの島の住人が無駄に強くてグーグー編であれだけ苦戦したノッカーを被害なしで瞬殺するというw
普通に戦闘として見て面白かった。
戦闘も良かったけど、2クール目で一番良かったのはフシがだんだんと人間の感性に近付いていく感じが上手く表現できてたことかな。
声優が良かったのもあって、だんだんと喋り方に感情がついてきているように思えた。
そういう、心情描写や葛藤の描写が丁寧でフシというキャラが好きになれた。
展開も先が気になる作りで退屈することなく見れたのも良かったかな、テンポもかなり良かったし。
キャラもトナリはあんまり好きじゃなかったけど、トナリ以外のキャラは割と好きだった。

ただ、後半が残念。
やっぱりお涙頂戴展開が滑ってる。
人死んでのお涙頂戴が苦手なのもあるけど、人の殺し方が強引すぎて全く感動できない。
あいつら死ぬためだけに戻ってきたようなものだし。
キャラのIQが下がってる気もした。
船に乗せる人選びも優性思想を描きたかったんだろうけど、身内優遇が酷すぎてなんだあれって感想。
それに、マーチ編の狂人をわざわざ出してきたのはいいものの、結局改心みたいな展開もなくそのまま置き去りにして殺すというw
しかも闘技場ではフシ相手に謎無双。
ラストのピオラン編(?)も痴呆展開いるのかなぁと思ってしまった。

ただ、ピオラン編のラストの海のシーンは良かったと思う。
フシが手紙を書くところや、遺言を読むところみたいにいいところも結構あった。

全体的にはやはり、まあまあ面白いアニメという評価は変わらなかった。そこそこの良作。

↓一話毎感想、評価
{netabare}
13話 10/10
OPは映像だけ変更かな。主人公がもう完全に自我をもって、葛藤してる描写が良かった。演技上手いな主人公の。主人公の心境の変化の表現が上手い。
ピオランついてくるのか。器も奪われたままか
紙に書いとけば...。
胡散臭い島 この人ら味方なのかな?

14話 9/10
殺し合いかよw
ここも悪人ばかりではないのか?
オーストラリアみたいなもんか。
あれってマーチ殺したやつか?なつかしい。。
思いっ切り人の前で変身するのかw 
最後の葛藤良かった

15話 9/10
弓と矢の関係って要するにトナリは命令するだけでフシは動けってことか?
ほんと最低な奴。
結局ピオランは罪人なのかよ。
フシ普通に最強じゃん。
なんで横やりあんなにいっぱい飛んでくるんだよw
ほんとトナリとかいうクズ。
そういやツダケンはぐーぐーのこと知ってるだろうにフシには教えない辺り、完全な味方ではないのか? 
住民つよい。 ここの住民最強かよ。

16話 9/10
グーグーの火炎放射w フシが自分の夢を探すためにもっと旅をしたいって言うところ良かった。
めっちゃ現代風建築あるんだけど。
ほんとに面白くなってきたなこのアニメ。
予想通りの展開だけど引きも上手い。
けどこの胸糞キャラ再登場させる意味はあるのかなぁ。こいつ何でこんな強いんだよ。

17話 2/10
こんな状況なら毎回優勝した人殺されてそうだな。
やべーやつになってるヤノメの人
ポケモンみたいに鳥操れるの草。
抜け殻とか作れんのかよ。
7歳以下って厳しいな。もっと上でもいいのに。
てか、母もつれていってやれよw
えぇ...身内優遇ばっかりじゃん。
酷いなこれは、さすがに。
なんでリガード無事なんだよw
人数余裕じゃん。ほんと、他の人も乗せられただろ。

18話 6/10
フシまた喋り方上手くなってる気がする。
こういうの表現できる声優がすごい。
優性思想の描き方は下手だなぁ。
なんでみんな帰ってきてんだよw
これで死んでも感動なんてできねえよ。
ほんとこのアニメキャラ死ぬシーンだけ全く面白くないわ。

19話 2/10
こいつ何で死なないんだよ。火炎放射笑うからやめてくれ。
勝手に船から戻ってきて死ぬって自業自得でしょ。
ヤノメの奴も完全に狂人になってて不快だわ。
何で許可取る必要があるんだ、勝手に殺せよ。
トナリ以外は死ぬ展開のためだけに戻ってきたようなもんじゃん。
こんな一言で平和になるわけ。
ほんとこいつつまんないキャラだな。
なんだあの退場のさせ方。

20話 6/10
教えてもらった文字で手紙を書く展開は良かった。
絵がひでえ。この時代に90歳ってすごいなw
この痴呆展開誰得だよ。
リアルを追求と言えばそうだが、結局最後はフィクションのように症状が消えて感動の言葉で終わるんだよね。
まあ最後の海辺のシーンは良かった。
締めはいい、と思ったが最後はどういうことだ?
主人公狂ったか?
{/netabare}
{/netabare}
曲10点満点評価(完全に好み)
OP「PINK BLOOD」7.5/10 ED「Mediator」4/10

投稿 : 2022/10/01
♥ : 4
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ツンドラの白夜の森から

イワ…ンじゃなかった石からでしたね
原作未読


アニメを観るようになって再評価したものの一つがNHK。
定評ある残酷描写が柔らかくなるかもと危惧してた『進撃の巨人』はごりごりだったし、進撃だけが聖域というわけでもなく『ヴィンランド・サガ』もごりんごりん。
『ツルネ』は京アニ大賞特別賞かなんかで鳴り物入り感があったし、大作『ピアノの森』ではガチ世界的ピアニストからの音源でした。内容評価はともかく力の入れっぷりには信用を置いてます。

 不滅のあなたへ

ここでいう“あなた”は主人公。
ざっくり概要だと、死なない主人公が人間を見送っていく物語です。と同時に見送られる側は去り際に何かを残していくという意味でこのタイトルかもしれないたっぷり全20話。

NHKアニメ班にもガイドラインあると思うんですけど、生と死をわりかし真面目に扱ってる印象です。本作もその系統。
真面目に扱ってるが故か某民放を出汁にして感動ポルノ批判をしてたりもする最近のNHK。とある民放の24時間某番組で頑張る障碍者やってる裏番組で聾唖少女の厳しい現実を活写した『聾の形』ノーカット放送をぶつけたりするぐらい不真面目を許さない社風(適当)。
その『聾の形』作者大今良時氏の原作です。ナレーションにはこれまた朝ドラナレーション士の資格を持つ津田健次郎さんが担当します。ずぶずぶやんとツッコミがないのが不思議なくらいです。


そのNHKの次に関心をひいたのが宇多田ヒカルが唄う主題歌『PINK BLOOD』。ビッグネームなのはもちろんですが、作品と歩調を合わせた主題歌は好感度高しです。

 ♪ 自分の価値も解らないまま子供でいられない ♪

歌詞より一部抜粋しとります。そんなお話になってます。

主人公について
ツダケンさんが観測をすると決めて投げ入れた“球体”の特質“刺激を受けて変化する”が唯一のルールです。そう何もないところから。それが主人公だという冒頭。どう転ぶかわかりません。
球体はそのうち自我みたいなのが芽生えたり言葉を覚えたりとアップグレードしていきます。そこに適宜ツダケンさんが球体にアドバイスらしき助け舟を渡す描写が続くことから、なんとなく親子関係に近しい間柄を基軸にした成長物語に見えなくもないのですけどあくまで

 刺激を受けて変化する“それ”の観測

であります。刺激となりうるものは何か?とどのような変化がもたらされたか?との視点を外さなければ迷子にはならないでしょう。
どうも観念的な話ですみません。
一個人の成長物語としての見方を否定したいわけではなく、環境因子がもたらす進化の物語とやや壮大な仕掛けを堪能するがごとき全20話というのを言いたい私です。
人類の起源はアフリカとなってますがそれと対極にある酷寒の地からこれまた異なる進化の過程を追ってみるのも一興。

もちろん娯楽作品であるためドラマティックなエピソードもままありますよ。 



※ネタバレ所感

■フシとゆかいな仲間たち

フシ役の川島零士さんは初主演とのことですが好演されてましたね。どんどこアップデートされてく主人公に合わせて声優として成長してったというわけではなく第1話からして引き込まれる演技をされてたと思います。

この作品のユニークなところはフシが主人公ムーブ起こしまくらずむしろ控えめで周りを囲む人たちが話を進めているところでしょうか。フシは観察者(CV津田健次郎)の観察対象でありながら、我々視聴者にとってはゆかいな仲間たちに触れるための触媒役を担ってくれてました。
例えるならネイチャーサイエンス系番組で森の中に定点カメラ置いて場合によっては数か月単位で計測してレア動物の生態を探る的なアレです。

そこを通り過ぎる人たち↓
{netabare}・ニナンナとヤノメ
 マーチ:生贄にされそうだった幼女
 パロナ:マーチを気にかけてた戦闘力高めな少女
 ハヤセ:大国からの使者で後にフシをストーキング
 ビオラン:婆さん
・タクナハ
 グーグー:仮面被った不遇の少年
・ジャナンダ島
 トナリ:褐色の不遇の少女{/netabare}

{netabare}最終回まできて初めてフシが寿命による人間の死を知ることとなるのがなによりの驚き。殺されない=死なない…ってフシは思いこんでましたね。
フシに変化をもたらす“刺激”とやらがこれまで不幸一辺倒だっただけに

 「お前の夢は何だ?フシ。ワシみたいにやりたいことをやれ!」

未来を見据えたメッセージを最後にもってくるとこがよかったです。2期決定の報もあり新たな角度からフシの変化の旅に随伴できることが楽しみです。{/netabare}

今よりも自身を大切にできるのかどうなのか含みを持たせたヒッキーの歌詞も響きます。

{netabare}「私の価値がわからないような人に大事にされても無駄」
「自分のためにならないような努力はやめた方がいいわ」
「誰にも見せなくてもキレイなものはキレイ」{/netabare}


■不死を巡る思惑たち

不死身や不老不死に向き合うにあたってちょっと不思議に思ったことがありました。

{netabare}誰もこのチートスキルを自分のものとしようとしないのよね。ハヤセだって自らを不老不死にしようとしてなかったと思える。この後どうなるかはわからんけど今のところそうである。
不老不死を個性の一つくらいの感覚で受け入れてる世界観。これこそ真の多様性の受容かと思います。
始皇帝や徐福みたいにエターナルパワー獲得が目的じゃないところが極めて日本らしい。
島では「とりあえず不死身だからお前行っとけ」とならずに子供が身を挺す。
なんなら貨幣をささっと作り出すこともできるだろうにそれもしない。

ある意味それを突破しそうなのがハヤセだっただけに2期の注目点ですね。{netabare}※最終回にちらっとご存命カットあったような…{/netabare}
彼女もともと生贄制度も鼻で笑ってるなど信仰心に乏しく、それが尋常ならざるフシと出会ってしまってそこにある種の“神”を見出しちゃったんでしょうね。カルトにハマる過程と酷似してますがいかんせん教祖はいない。ピュアな信仰心で抱く“畏怖の念”と“帰依(執着)”の感情を自分なりに消化しようとしてこじれてあんな風になったのだと理解しております。

思いのほかハヤセへの言及が長くなりましたが、物言わぬノッカーの存在も示唆に富むと思いますよ。
不老不死/不死身なんてこの地球見回してもあまりにも異質。この星の白血球やキラーT細胞みたいな設定だったとしても驚きはしません。{/netabare}



視聴時期:2021年4月~8月 リアタイ視聴

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2021.09.05 初稿

投稿 : 2022/10/01
♥ : 39
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

フシの出会いと別れの物語

[2021.8.31]
1期見終わりました。
通してみると、やっぱりグーグー編が一番好きですね。
でも最終話もなかなか良い締め方だったと思います♪
2022年秋に2期の告知がありました。
1期はちょうど原作6巻までだったので、同じペースだと2期は原作12巻まで
で、ちょうど第1部の終わりまでになりそうです。
ここまできたら、第2部も見てみたいですねー。3期とかになるかもだけどw
最終話の感想は一番下に書きました。

[2021.4.14初投稿]
原作は、「聲の形」の大今良時さんということで読みました。現在は第二部連載中です。
手塚治虫の「火の鳥」を想起させるスケールの大きさを感じる物語で、これがマガジンで週刊連載で描かれていることに作者の凄さを感じました。

ただ、アニメ化して面白くなるかな、とちょっと不安なところもあって。
作品のテーマがぱっと見、掴みづらいので、他にも作品が沢山あって、飽きやすいアニメ視聴者にはなんだかよくわからない作品だなーと投げられちゃう可能性もあるのかなと。
好きな話はグーグー編です。

NHKでアニメ放映ということで、それなりのクォリティの作品になるのかなと思ってましたけど、期待通りの出来みたいでとりあえず嬉しいです♪
全20話みたいです。
第一部の最後までやってくれると嬉しいけど、話数的に大丈夫かちょっと不安。

お話が進んだらまた感想など追記したいと思います☆

【第1話 最後のひとり】
{netabare}レッシオオカミのジョアンがなぜあんなに離れたところで死んでしまったのかを考えてみました。
私の妄想ですけどジョアンは少年のために楽園の場所を探していたのではないかと。
その途中で足にケガをしてしまい・・と考えるとちょっとせつないですね。
「僕のこと、ずっと覚えていて」がずっしりときます。
結局あの少年の名前って不明なんだよね。{/netabare}

【第2話 おとなしくない少女】
{netabare}マーチ編が始まった。
アニメは丁寧に進めてるみたいで進行はゆっくり目っぽい。
これだと第一部の途中で終わりそう。
「それ」はマーチと出会って幸運だったと思う。
最初に自分に愛情を注いでくれる相手と出会えたんだから・{/netabare}・

【第3話 小さな進化】
{netabare}ラストのアリガトオの声、インパクトあって良かったです。{/netabare}

【第4話 大きな器】
{netabare}この作品、ひとつ残念に思うところはオッケーとかハッピーとかスケジュールとか言ってるところ。
現代が舞台ならいいんだけど、こういう世界観を大切にしてほしい作品でやられちゃうと萎えます。。
作品が軽くなっちゃう気がする。
連れてこられたヤノメから脱出するマーチたち。
そして次回・・・! {/netabare}

【第5話 共にゆく人】
{netabare}フシは「刺激」を受けて、「器」を獲得する。
そして今回も新たな「器」を獲得するんだけど、こういうのなんだかやりきれないです・・
でも、フシは出会った人や動物たちをずっと覚えててくれるんですよね。
フシの中で彼らは永遠に生き続けるのでしょう。
次回、いよいよ「敵」が現れます。
このあたりからわけわかんないって思われそうでちょっと心配。{/netabare}

【第6話 私たちの目的】
{netabare}ヤノメから一緒に逃げた老婆ピオランとの再会。
彼女はフシに言葉や知識を教える。
前半はそんな二人のやりとりやフシが成長していく様子が微笑ましいです。
後半はいよいよ「敵」が現れて物語の雰囲気も変わります。
これは賛否あるでしょうね。何このバトル?って。
次回はいよいよグーグー編が始まります!
原作読んでた時から好きな話だったので、とても楽しみです♡{/netabare}

【第7話 変わりたい少年】
{netabare}グーグーいいキャラしてますね。やっぱりグーグー編は面白いです。
グーグーもリーンも原作よりもコミカルな感じになったかな。
ピオランのアップの作画が気合入っててちょっと笑った。。
グーグーはフシの兄貴分として、フシにとって大切な存在になっていきます。
次回も楽しみです♡{/netabare}

【第11話 過去からの贈り物】
{netabare}今回の話は原作の時から好きで、アニメもうまく演出してたと思います。
夢桔梗の花から、グーグーとリーンのあの日につながっていくところ、じわっときます。
グーグー、フシ、リーン、ピオラン、酒爺。
彼らの平穏な日々がずっと続けばいいのに。
これを言ってもどうしようもないのだけど、ノッカーいらない。{/netabare}

【第20話 残響】
かなり久々の感想になりました。
というのも私ジャナンダ島編(トナリ編)があまり好きじゃなくて。。
今回のピオランの話、とても良かったですね。
フシと再開したときのピオランのとても嬉しそうな笑顔。
老いていくピオランの面倒を見続けるフシ。
二人の関係には愛情が感じられて、{netabare}最期のフシの号泣に{/netabare}ちょっとうるっときちゃいました。
1話の頃と比べると、フシの成長がとても感じられたラストでした。

投稿 : 2022/10/01
♥ : 43

76.4 9 2021年春(4月~6月)アニメランキング9位
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(アニメ映画)

2021年6月11日
★★★★★ 4.1 (134)
533人が棚に入れました
第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)から12年。U.C.0105——。地球連邦政府の腐敗は地球の汚染を加速させ、強制的に民間人を宇宙へと連行する非人道的な政策「人狩り」も行っていた。そんな連邦政府高官を暗殺するという苛烈な行為で抵抗を開始したのが、反地球連邦政府組織「マフティー」だ。リーダーの名は「マフティー・ナビーユ・エリン」。その正体は、一年戦争も戦った連邦軍大佐ブライト・ノアの息子「ハサウェイ」であった。アムロ・レイとシャア・アズナブルの理念と理想、意志を宿した戦士として道を切り拓こうとするハサウェイだが、連邦軍大佐ケネス・スレッグと謎の美少女ギギ・アンダルシアとの出会いがその運命を大きく変えていく。

声優・キャラクター
小野賢章、上田麗奈、諏訪部順一
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

宇宙世紀ものとの決別か。(じっくり見られたので追記です)

配信サイトでじっくり見られましたので。追記です。

 宇宙世紀ものとの決別という第1印象は変りません。

 驚異的な映像すぎて、ガンダム感がないというのも初見と一緒でした。ハリウッドが作るゴジラが面白くない…と同じにならなければいいのですが。

 内容もガンダムのテーマとして兵器としての運用、兵站なにより禍々しさというリアリティが無くなっていました。その分、戦闘時の周囲への影響を描いたのでしょうか。3DCGとしてのロボット描写としてのリアリティはありました。ただ、画面が暗いのでガンダムの決めポーズが見られませんでした。2作目に向けての焦らしでしょうか。

 組織そして人の描写には力をいれてました。ハサウェイ、ケネス、ギギのキャラは良く描けていました。つまり、ヒューマンドラマになったということでしょう。
 そして、テロリズムに堕すことでパーソナルな個人の悩み…シャアのような確信犯ではなく、何かをやらなければならないという焦りからシャアをマネてという甘えをハサウェイからは感じます。

{netabare} シャトルがダバオに降りたのは偶然ではなく、自分がイニシアティブをとるためにケネスがそう段取りをしたということですね。で、ハサウェイは自分のホテルへの襲撃を自分で段取りしたんですね。
 で、ギギといっしょにいたので段取りが狂って危険な目にあったと。まあ、コントみたいに逃げる先逃げる先全部危険で、ちょっとやりすぎましたけど。

 逆襲のシャアの時点で思想に走りすぎて、訳の分からないストーリーになっていました。そして最後はアムロがツンばっかりでデレないのでシャアが切れたみたいな感じで、ギャグにも見えるような結末でした。
 物語でもシャアは思想になっていましたが、環境、特権、宇宙移民、ニュータイプ。本作はなにかテーマがあるようで、その思想に内容が伴わない滑稽さが感じられました。

 マフティの行動と民衆の期待にズレがあるのもそういうところでしょう。1000年先と暮らし。ハサウェイが何をしたいのかわからないので、今のところギギという少女にしか興味が向かいません。この描写がそのままハサウェイの迷いだとしたら、訳の分からない感じが脚本の意図通りということで、非常にうまいストーリーだと思います。
 
 ギギについてはニュータイプの娼婦という設定?はララァの再現なのは間違いないでしょう。ガンダムシリーズを通じてララァという少女が結局のところ消化しきれず、歴代の主人公周辺の女性ニュータイプ、強化人間を経て、クエスそしてギギにまで引きずっています。
 つまり、ハサウェイとケネスはシャアとアムロの関係の焼き直しでしょう。ただ、不思議なことにギギに悲劇の予感はしません。というか奇異に見えて非常にまともなキャラでした。この少女を起点に、シンエヴァのようにガンダムを卒業…という訳にもいかないでしょうけど(大人の事情的に)

 ギギは性的な匂いを漂わせていますが、道徳的にはピュアな雰囲気。自らを汚いと感じる感性。恋する少女になっていまいた。この少女の迷いというか、悩みというか難しい状況が示唆されますが、これからでしょう。
 ハサウェイがギギに手を出せないのも、ギギが結局ハサウェイを押し倒さないのも、こういった子供の部分なのかもしれません。

 ハサウェイは、ガウマンというパイロットの救出などにまったく頭が回っていなかった、ということはこの時点でマフティへの興味が薄れているということでしょうか。ハサウェイも自分の甘さを自覚していましたが。

 アムロまたはそれ以前から始まる壮大な宇宙世紀もののガンダムクロニクルは、最後は個人の…それも女への迷いで幕を閉じる?のでしょうか。

 最後、ハサウェイに気があるっぽい女が出てきて、一方でギギがハサウェイが残していった時計のおもちゃに電池を入れるのは上手い心理描写でした。時が動き出しましたし。{/netabare}

 あと、注目ポイントはホテルのエレベーターの内部の液晶パネルです。アニメーターが貧乏で「高級」「豪華」が苦手だといわれていた日本アニメで、感心するほど高級感がありました。

 すごいアニメなのは間違いありませんが、映像美だけでは歴史的なアニメにはなれません。さて、続きはどうでしょう。



以下 1回目の視聴時の感想です。良く見ていなかったのか話を追えていませんでした。

{netabare}
 宇宙世紀もの、ですが、問題のスケールはテロリストにまで落ちています。前作までで、ララァに対してクエスの存在感があまりにも薄く、ハサウェイの抱えている心の陰もあまり見えてきません。地球の特権階級を憎んでいるらしいですが、そこの動機が弱い感じがします。シャアを形だけまねているのでしょうか。(追記;シャアって、逆シャアで最期でどういう結論にしたのか映画ではわからなかったです。環境の問題だといいながらアムロへの執着だった気がするんですが。サイコフレームがどうのこうので終わってよくわかりませんでした)

 ハサウェイのパーソナルな問題をギギとの関係で解決してゆく物語なんでしょうか(追記;それとも本気で環境のことで悩んでいるんですかね?だとするとギギが登場する意味がちょっと分かりづらいですね。ヒロインが欲しかっただけ?どうも環境について人の意見を聞いたりして、環境問題は単なる言い訳に見えたんですけど)。彼がなぜ今の状態にあるのかは本作からはあまり深くは読み取れなかった気がします。しかも、続きものっぽいので消化不良で終わっています。
 まあ、3部作と明示してるんですかね。であれば次作が楽しみな終わり方でした。

 ギギというのは、ララァと同じく娼婦または愛人なんでしょうね。ガンダムにおけるこの女性の扱いというのに、どんな意味があるんだろう、といつも考えてしまいます。魔性ということなんですかね。男を理解できる母は優れた娼婦である?

 ストーリーは面白くはありますが、かなり都合のいい展開と言えるでしょう。
 ハサウェイがあの特別なシャトルに乗っていた必然性があまりなく、そこにハサウェイの組織の偽物のハイジャックが来てます。しかも航路を外れた緊急着陸したダバオには敵の親玉のケネスが赴任してきた基地があり、ハサウェイの組織の拠点もそこにある。
 ホテルに泊まっていたら、ハサウェイの組織に襲われる。要人がかたまっているからなんでしょうが、緊急着陸して偶然そこにいたはずなのに、襲撃の準備はいつできたんでしょうか(追記;ここ偽装工作ということなんですね。でも32Fから上を攻撃するんじゃなかったのでは?)。
 しかも、モビルスーツ戦がハサウェイの真上で始まってしまう。
 うーん、この部分をもう少し丁寧に必然にしてほしかったですね。またはギギによる不思議な力?のせいなんでしょうか。
 大人向けに作っている雰囲気の割にはストーリー展開が子供向けという感じでチグハグ感はあります。少年向け小説が原作みたいなので止むをえませんか。

 本作がガンダムか、といえば、もはやモビルスーツものですらなく、それは単なる戦いの象徴になっています。極端なことを言えば現代兵器でドンパチやっていても、物語に破綻は出ないでしょう。

 アニメは、金はかけたのでしょう。ものすごい出来でした。しかし、実写に近づきすぎたといえばいいのでしょうか。ガンダムらしい迫力が感じられません。ハリウッド特撮的な迫力になってしまっています。
 冒頭のシャトル内の人の動きが気持ち悪かったです。ある種不気味の谷を感じました。

 ギギの造形、キャラだけは素晴らしかったので、それだけでも見る価値はあります。

 あえて、スケールを小さくしてパーソナルな問題に置き換え、ガンダムが不要になってゆく。ニュータイプもあまり意味がなくなってゆく。宇宙世紀もののガンダムとの決別なんでしょうか。

追記;ちょっと集中して見れてなかったみたいですね。一回しかみてなかったのでいろいろ変なレビューでした。また、2作目があるときに見返します。 {/netabare}

投稿 : 2022/10/01
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

劇場で観るべき劇場版アニメ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
久しぶりに、「あ~、俺、今、ガンダム観てるわ~」と思えた。非常に充実した1時間半。

原作は、1989年に出版された、富野由悠季さんの同名小説。「逆襲のシャア」から12年後の世界を舞台にしており、主人公は「ハサウェイ・ノア」。ホワイトベースの艦長として知られるブライト・ノアの息子。

コロナの影響もあり、この1年、映画館に行くのは控えていたのですが、本作はどうしても劇場で観たかったので、昨日行ってきました。田舎の映画館ということもあり、キャパの10分の1程度しか客がいなくて、かなりゆったり観られました。

劇場版三部作の1作目ということで、ストーリーは完結しませんが、充分な満足度がありました。

私が本作を劇場で観てほしいと思う理由は、本作の見所が、やはり映像と音声にあるからですね。

本作では、人間目線でのモビルスーツ戦が多く描かれます。モビルスーツの部品がちょっと落下しただけで命を失ってしまう、絶望感や恐怖。それを味わうには、大スクリーンで観るのが1番だと思います(私は映画館に行くと、視界が全部スクリーンで埋まる、前の席で観るのが好きなんですが、今作はそれがハマってた、スクリーンを見上げる形が良い感じでモビルスーツを見上げている気分になりました)。

まあ、ガンダムを知らない人はまず観ない映画だとは思いますが、一応、「地球環境の為に、全人類を宇宙に移民させようとする青年(テロリスト)の戦い」を描くストーリーです。逆シャアと世界線は繋がっていますが、前作を知らずとも観られる映画だと思います。

コロナ対策をしっかり行った上で、映画館で観てほしいですね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
原作小説は、確か中学生の時に読んだはずなのに、びっくりするくらい内容忘れてる(笑)

あれは、いいものだ、、、いや、これは、いいことだ(笑)

ということで、ストーリーは知らずに、新鮮な気持ちで楽しみました。

序盤、宇宙船内の会話劇。これがガンダムの会話だよなという空中戦に、ニヤリ。

続いて、ホテルのシーン。どこかクェスを思い出させる、ギギのキャラに、ニヤリ。ハサウェイが大人になってて、ちょっと複雑な気分(笑)

(ちなみに、ハサウェイの植物学の先生が、アマダ博士って、シローとは関係ないよね? 映画の間、ずっと気になってしまったw)

ホテルを射撃したところからの逃亡戦は、本作で一番の見所。人間の目から観たモビルスーツ戦の迫力。圧倒的な暴力。

ハサウェイは、「地球のため」に戦っているが、「人のため」に戦っているのだろうか。明後日を考えられない人がいるなかで、1000年後の人類の、地球のために戦う愚かさと純粋さ。「魚が取れなくなった」と地球環境を嘆くくせに、ディナーで魚を食べる矛盾。しかしそれも、腐敗した連邦高官のせい。

市街地の上でも容赦なく射撃した軍も軍だが、そもそも市街地を盾にしたのはマフティーだ。

どちらが正しいとか間違っているなんてこと、富野さんが書くわけない。両陣営にそれぞれガンダムがいることが、その証左か。

終盤のモビルスーツ戦は、パイロット目線での戦いが熱い。ワケワカランが、訳もなく面白かった。

ストーリーに関しては、まだ序盤なので、3作観てから語りたいと思います。

余談ですが、私は今、30代中盤なのですが、映画館の客層の中ではまだまだ「坊や」でした(笑) オッサン8割、女性1割、子供1割(笑) もうちょい、ガンダムも裾野を広げていかないとな~と思いました。
{/netabare}

投稿 : 2022/10/01
♥ : 19

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

汚泥のような絡みつく闇の中の閃光

「UC NexT 0100」プロジェクトの第二弾として制作された作品。
宇宙世紀0105、既存作品の時系列としてはNTの次となります。
タイトルの通り、ブライト・ノアの息子、「ハサウェイ・ノア」が主人公で、シャアの反乱とも呼ばれる"第二次ネオ・ジオン抗争"から10年経った世代の、新たなガンダムのサーバが幕を開けます。

原作は富野由悠季氏が1990年に書き上げた小説で、1988年の『逆襲のシャア』の続編として書かれています。
また、『逆襲のシャア』とパラレルワールド的な関係となる小説『ベトルーチカ・チルドレン』の後日談であり、小説版は『逆襲のシャア』だけ観ている場合、細かな食い違いがでる可能性がある内容だそうです。
私自身、不勉強ながら『ベトルーチカ・チルドレン』は未読なのですが、一応、劇場版にするにあたり、本作は『逆襲のシャア』に続くよう調整を行っているとのことです。
そのためか、『ベトルーチカ・チルドレン』未読、アニメの『逆襲のシャア』しか観ていないのですが、特に違和感なく楽しめました。
小説は小説で読み進めないといけないなと思うと、ガンダムは本当に底の見えないコンテンツですね。

また、本作は、元々3部作であることが発表されています。
3部作の最初の作品であり、ラストも色々残した終わり方になっていますが、一区切りはついているので、本作単体でも楽しめると思いました。
3作観るかどうかをひとまず本作視聴して考えるのもありかと思います。

宇宙世紀0093、ハサウェイは、初恋の少女「クェス・パラヤ」を戦乱の中に失い、また、アムロとシャアのぶつかり合いを目の当たりにした。
それから時が流れた宇宙世紀0105、"シャアの反乱"以来は大きな戦乱が無いまま、世界は安定してきたかに見えたが、特権階級により平然と行われる環境汚染など、地球連邦による地球の私物化が進み、反地球連邦組織として「マフティー・ナビーユ・エリン」というテロ組織が創設され、各地で地球連邦要人を狙ったテロが頻発していた。
つまりは、地球連邦と反地球連邦組織の争いであり、その中心人物として、ハサウェイが『Ξガンダム』で駈ける内容となります。

あらすじを読むと簡単な内容に見えますが、例によって、立場の異なる複数の主要人物が登場し、ドラマが進んでいきます。
懇切丁寧に今起きている行動の理由の説明等行ってくれないので、理解しながら見る必要があります。
また、一作目だからか、モビルスーツ戦もあまりなく、個人的には特に作画が素晴らしいという印象も受けませんでした。
ガンダムの登場も終盤なので、本作についてはお膳立てまで、次回作から激化していくであろう戦いに期待を高める内容と思いました。

なお、『逆襲のシャア』は絡んできますが、『NT』などは事前に必須で観る必要は無いと思います。
『逆襲のシャア』さえ見ていれば楽しめると思いますが、『逆襲のシャア』を見る場合、最低でも初代とΖ、できればΖΖも観ておいた方がいいと思うので、結構ガンダム観てる方向けの作品と思いました。

投稿 : 2022/10/01
♥ : 5

76.0 10 2021年春(4月~6月)アニメランキング10位
ガールズ&パンツァー 最終章 第3話(アニメ映画)

2021年3月26日
★★★★★ 4.1 (63)
375人が棚に入れました
『ガールズ&パンツァー 最終章』第3話の劇場上映
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

やっほーーー!!!最高だぜ!!!!

視聴前 どうだったか

視聴後 おお

三話です。
二話の内容が全く思い出せない方は見直すことをおすすめします。
が、「知波単と戦っていた」ぐらいに覚えていればなんとかなります。ええ。なんとかはなります(体験談)


内容は九割戦闘です。
二話同様前半は前話の戦闘の続き。後半は別の高校の戦闘。
二話まで気に入れその流れで見ましょう。

{netabare}
まさか私大好きのフィンランドがモチーフの高校、継続高校が準決勝に登るとは…
何気に初対決ですよね。というかまともに戦闘が描写されるのも初じゃないですか?
まぁどうせ負けるでしょうが。願わくば燃料不足か弾薬不足で負けてほしいですね。モチーフとなったフィンランドは独立してから20年ちょいで大きな3つの戦争を経験しています。そのひとつが高校名の由来となった継続戦争です。(ちなみにその前の戦争が冬戦争。その後の戦争がラップランド戦争です)
そしてその戦争の敗因は「資金不足」「物資不足」「兵器不足」「食糧不足」とにかく不足しすぎた。その史実に基づいてくれるとフィンランドファンのわたしとしては嬉しい限りです。大洗ごときに負けるとは思いたくないですから。
それに恐らく白い死神「シモ・ヘイヘ」をモチーフにした狙撃がいますよね。いやぁまさかシモ・ヘイヘをモデルにした人がスコープを使って外すなんて事はありませんからね。
彼、雪の中スコープを使わず狙撃銃で542人。サブマシンガンで(非公式ですが)550人以上。それを100日も満たない間で一人でやったあのシモ・ヘイヘがスコープありの狙撃で外すわけがありません。ねぇ?
{/netabare}

まぁ次回はみないでしょうが。

監督は水島努さん
脚本・シリーズ構成は吉田玲子さん
キャラデザ・総作監は杉本功さん
劇伴は浜口史郎さん。
アニメ制作はアクタスさん。

opは佐咲紗花さん作詞歌唱、本多友紀さん作編曲の「Grand symphony」
edは畑亜貴さん作詞、矢吹香那さんと佐々木裕さん作曲、サワグチカズヒコさん編曲、あんこうチーム歌唱の「Enter Enter MISSION! 最終章ver.」

総合評価 さぁ次が本番です

投稿 : 2022/10/01
♥ : 4

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

戦車の女 無限軌道編

なぜ鬼滅の刃風なタイトルにしたかというと、本作と一緒に鬼滅劇場版も初めて見たからです。

なのでどうしても比べて優劣をつけてしまいますが、

結論:本作の勝ち!

【バトル】
とにかくバトルが長いのが両者の共通点です。たぶん鬼滅は2時間のうちの半分くらい、本作にいたっては1時間のうち40分くらい?
鬼滅は、上弦の壱と炭治郎の戦いが単調で、見ているこっちが眠気と戦うのに必死でしたが、本作は少しでも眼を離すと戦況が分からなくなるので、見るのに必死でした。

【作画】
戦車のCGのクオリティが上がってました。TVシリーズの1話から最終章2話まではほぼ同じだったのに、ここに来て何故? 今更そんなところに凝るより、早く次回作を作れ。
鬼滅の作画については鬼滅のレビューに書く予定ですが、神作画というレベルなのはイントロだけだったと思います。

【観客】
鬼滅の観客は女性グループ、家族連れが多かったです。男一人なのは自分だけだったかも・・・
公開からかなり経過していたのと、エヴァも公開された直後だったためか、空いていて快適でした。

本作については、大阪で公開翌日の土曜日に見たためか、ほぼ満杯でした。
それにしても、今回初めて映画館でガルパンを見たんですが、本当にガルパンの客ってオジサンが多いですね。 まあ私自身はその中でも平均年齢より上かもしれないですが・・・

両サイドに座っていたオジサンが脂ギッシュなおデブさんで肘掛けからはみ出てるし、鼻息荒くてブヒーブヒーとうるさいし、何と言ってもすごく臭い・・・ マスクが無かったら耐えきれなかったかもしれません。初めてCOVID-19騒ぎに感謝。


結論:作品としては勝ちだが観客で完敗(自分を含む)

投稿 : 2022/10/01
♥ : 10

既読です。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

これぞガルパンの真骨頂!!2回目

2回目鑑賞
館内3割強、内、男9割強!
一気に減ったなあ・・・
最初は右傾化を危惧していたのに
今じゃめっちゃハマってる(恥
エヴァより解り易くて好きかなあ?

ミニ色紙、前回はミホと西隊長でしたが
今回は福田、玉田、細見って・・・
どんだけレアやねん!


以下は福岡Tジョイ初日のレビューです。

館内8割強、内、男9割強!
静かですが、戦況を見守る
野郎どもの熱い想いがひしひしと。

知波単戦は3Dも駆使して
画の迫力だけでなく効果音も
これぞガルパン!!って感じで
作画や音響に携わったスタッフさん達の
こだわり熱量が凄く伝わって来ました!

そこまで力は入ってなかったけれど
他校の試合も観られました。

しかーし!

継続校の戦い方を観ていたのが
ウサギさんチーム?だったのが
うかつだった・・・ガッデム!

続編が超気になります!
第4話早く観たいです!

ところで今を想えば
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
の方はとても面白かったのですが
最終章シリーズは吉田玲子さん脚本
の割に話が物足りないです。

その分初心に帰って見せ場重視?

投稿 : 2022/10/01
♥ : 5

75.7 11 2021年春(4月~6月)アニメランキング11位
劇場版 BanG Dream! Episode of Roselia Ⅰ : 約束(アニメ映画)

2021年4月23日
★★★★★ 4.2 (23)
84人が棚に入れました
「あなた達、Roseliaにすべてを賭ける覚悟はある?」『フェス』に出場するために、バンド結成を決意した湊友希那。そんな彼女のもとに、それぞれの想いを秘めたメンバーが集まる。5人は、Roseliaとして高みを目指す――。これは彼女たちの結成から、FUTURE WORLD FES.へ挑むまでの『約束』を描く物語。

声優・キャラクター
相羽あいな、工藤晴香、中島由貴、櫻川めぐ、志崎樺音

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

今更『バンドリ』…と臆することなかれ!初心者にオススメ出来るさあこれが『バンドリ』入門!!そしてJCあこの可愛さに浸るがよい!!!(舞台挨拶ネタ付き)

声優によるリアルバンド活動がメインコンテツのメディアミックスプロジェクト『バンドリ』の劇場版第2作
劇中でもリアルでも屈指の高い人気を誇るVロック系ガールズバンド“Roselia(ロゼリア)”を主役とした初のスピンオフアニメ作品でもあります
2021年6月には同じくRoseliaが主役の3作目が、8月には2019年公開のFilm Liveと同じスタイルの4作目が、2022年にはPopinn'Partyが主役の5作目が公開予定です


制作スタジオはテレビアニメシリーズ2期、3期を手掛けたサンジゲン
総監督と本作の脚本はテレビシリーズで御馴染みの柿本広大
監督はテレビシリーズでCGスーパーバイザーを務め本作が初監督となる三村厚史


本作のシナリオ自体はスマホゲーム『バンドリ ガールズバンドパーティ』内で描かれていたものの時系列を整理し、ほぼそのままアニメ化したといった具合に仕上がっています
Roseliaというバンドのクロニクル的な形になっていて、他のバンドとの絡み等も少ないのでテレビアニメやゲームを知らない人が本作から入っても特段問題ないでしょう


シリーズの時系列は現時点で大きく分けて「1年目」と「2年目」に大別出来ます
そのうち1年目のRoseliaはほとんどテレビシリーズには登場しませんでした
映画前半はそんなRoseliaが結成に至るまでの経緯と、1年目の彼女達に降りかかった大きな試練を描き、映画後半ではテレビシリーズ2期と3期の間に当たる2年目の夏にあったRoseliaのもう1つの大きなターニングポイントが描かれます


1年目が本格的にアニメ化、ということでメンバー最年少のドラムス、宇田川あこが中学3年生の姿で登場します
JCあこ(ほぼ)初アニメ化ですよw
それと3期が始まった時にいつの間にか4ヶ月も時間が流れていて描写されなかった夏服姿も登場します
あと『D4DJ』とか経てるとはいえ久々に燐子を通して聴くと、燐子役の志崎樺音さんが心の底からお芝居が上手くなったと感慨深くなります
志崎樺音と中島由貴はキャストの交代騒動を経て現在のRoseliaに加入したメンバーなのでそんな現行Roseliaを"1年目からやり直す"意味でも本作は価値があったと思います


ちょうどテレビシリーズで描かれなかった部分の補完という形になる為、時系列はだいぶ飛び飛びになるのと、主線の間にあったであろう紗夜と日菜の重要なエピソードがガッツリ削られているのには少し疑問です
あと最後にタイトル回収となる「約束」に関してはあそこまで昂めた気持ちのままもうちょっと聴いていたかったですね
何回聴いても良い曲なので、「約束」って
あとゲーム版も本作も「約束」がなぜツインボーカルなのか?に言及してないのでその辺りの回収もして欲しかったです


























ここからは舞台挨拶で出たお話を交えて


冒頭の「Proud of oneself」は柿本総監督から上松範康さんに5人の歌声が重なっていく始まり方を当初から依頼していたそうです
リサの足元に映るエフェクトボードはほぼ本物そのままだそうで再現度の高さに中島由貴は驚愕してました


今作のライブシークエンスは演奏のモーションを完成させてからカメラワークを決定している様です
その為、コンテ演出経験がほぼ無い方でもコンテが切れる様になったとのこと(これって『シンエヴァ』と同じですよね)
今後これで演出デビューする人増えるかも、と柿本総監督は仰ってました
「Neo-Aspect」の緩急の付いたカメラワークは柿本監督とも梅津監督とも違う新しい演出で恐らく穂高正典さんのコンテっぽいですね
梅津監督は「BRAVE JEWEL」でもっとフルアニメっぽく飛んでるドローンが撮る様に動かしてましたから


実際のキャストの動きを画作りの参考にすることは『バンドリ』のアニメではよくある様ですが、本作のアフレコ用ビデオコンテには"ジャージ姿"で身振り手振りで友希那を演じる相羽あいなの姿がワイプで挿入されていた、と工藤晴香が暴露しました
くどはるはそのあいあいの姿を「皆さんにも是非見せたいw」と笑いを堪えていました(見せられるわけがないのですがw)


エンドロールを飾る「overtuRe」は途中で雷光を入れたかった様で、雷光が出るぐらいの曇天なので雨を、と雨を降らしてまさにVロックのPVっぽくなりましたね
2020年のトークショーで松浦社長も「演奏中に雨降らせたい」って言ってました


あこの「はぁー!」や「ほぉー!」など感嘆詞は全て櫻川めぐのアドリブだそうで、ほぼ全採用だそうな


























ここからは個人的な発見と考察です


結成前のセッションでリサが黄色いフェンダージャズベース?だかを弾いてるのは借り物なのかな?
それとも実はESPの前に持っていたんでしょうか?


(一軒家の立地的に)ブルジョワ説がほぼ確定してるRoseliaメンバーですが今井家の駐車場にはランドローバー(たぶんヴェラール)がありました
リアル金持ちですね、間違いありません


ダイジェストシーンで流れる最初のライブに私服で登壇し、まだ路線の定まってない初々しいRoseliaも可愛かったですね
てかダイジェストシーンの挿入歌が「Re:birth day」でそれもまたエモかったです


物語の鍵となる「Future World Fes コンテスト」は1年目の春〜秋の間で開かれてるという事は、2年目のFWFコンテストはアニメ版3期の時点では終了している事になりますよね
映画冒頭のFWFが夢オチや3年目以降の未来でなければRoseliaはFWF登壇を達成出来たということなのしょうか?
これに関してはこの冒頭そのものが幻想的に描かれているので夢オチの線が拭えませんが


本作の効率的で省エネルギーかつカッコいいライブシークエンスを目指す手法は、個人的には一定の評価をしつつも同じサンジゲン制作でありながら“生粋でベテランのアニメ屋”である水島精二監督の『D4DJ』とは真逆の道に進んでるのが面白かったです
『D4DJ』ってキャラのデフォルメとかキャラが口に運ぶ食べ物までモデリングしてるんですよ
アレには力入れるのソコなんだ…すげぇな…と考え方の違いを感じました


この構成(ゲームシナリオの再構築)での映画化が許されるのであればAftergllowとかも映画化出来るのでは…?
観たいです!特にAfterglowの映画!


それとこれは作品と直接関係無いですが今回コロナ渦の中、強行突破で『バンドリ』→『スタァライト』→『バンドリ』と映画を連続でやるわけですが、せめてFilm Live2は応援上映出来る世の中になってから公開しましょうよ…
ブシロードこーゆー時やる事が強引ですよねちょっと

投稿 : 2022/10/01
♥ : 6

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

頂点へと続く未来へ

スマホの音ゲー『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』の劇場版アニメ。
劇場版としては本作の前に『FILM LIVE』がありますが、ほぼミュージックビデオの『FILM LIVE』と違いストーリー主体の作品です。
バンドリメインの7バンドの内、Roseliaにスポットのあたったものとなっています。

Roseliaの結成から始め、その成長を追っていく内容です。
ゲーム内のバンドストーリー1章と、イベントストーリーの"ノーブルローズ"をダイジェストにしたような内容になっているそうです。
私自身バンドリはプレイしていますが、けしからんことにストーリーは飛ばしてしまっているため、本作のストーリーはほぼ初見です。
Roseliaの各キャラクターと性格、関係性は前提知識としてある状態なのですが、その上で視聴したので楽しめたような気がします。
ストーリーとしては、各メンバー初対面状態からスタートになるので、知らない方も入りやすい雰囲気があります。
ですが、Roselia以外のバンドも紹介無く登場し、Roselia以外のキャラとの重要な絡みを流しながら進むため、予備知識無しで視聴すると少し置いてけぼりを食う可能性があります。
どちらかというとバンドリのファン向けの作品ですね。

作画はバンドリではおなじみの3D主体のアニメーションで、気になる方は気になると思います。
かなり自然な感じではあるのですが、若干のロボット感、人形感は完全に拭い去れないのが悲しいですね。
とはいえ、立ち絵と一枚絵がメインのバンドリキャラが動いて会話して、イチャイチャするのは見ていて嬉しくなります。
十分視聴する上で支障は無いと思います。

ライブシーンはさすがのRoseliaでした。
メンバーの演奏と友希那の歌唱が響き、劇場版で見れたら迫力がすごかったんだろうなと思います。
ストイックでやや傲慢さを感じる性格もその歌唱力で納得させるキャラなので、演じる相羽さんも大変だろうなと思いましたが、そんな中でのアカペラ披露シーンがあり、ほんとにこの方の歌はすごいと思いました。
私はハロハピ、パスパレ推しですが、Roseliaが好きになりそうな良作でした。

また、Roseliaのメンバー同士の関係性も描かれ、相談し合い、反発し、思いやり、一つになる展開は鼻血ものでした。
序盤の友希那や紗夜さんの硬い感じや、りんりんの人見知りも出ていて、それらが話が進む度にほぐれていく感じも非常に良かった。
りんあこはもちろん、リサと紗夜さん、友希那とリサ、あこと友希那の、関係性、心からの信頼感が伝わってくる、感無量の77分でした。

投稿 : 2022/10/01
♥ : 2
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

硬派なロックの始まり始まり

『フェス』に出場するために、バンド結成を決意した湊友希那。 そんな彼女のもとに、それぞれの想いを秘めたメンバーが集まる。 5人は、Roseliaとして高みを目指す--。 これは彼女たちの結成から、 FUTURE WORLD FES.へ挑むまでの『約束』を描く物語。というあらすじ。

あなたたちRoseliaに全てをかける覚悟はある?

友希那ちゃんの幼少期が可愛ええ!!全然、冷静キャラじゃなかったのね。
{netabare}
厳しい音楽の世界にいる父の背中を見てきたから高みを目指すために幼馴染のリサにも厳しいですね。
紗夜は以前組んでいたバンドと目指す方向性が違うことから不和になったところを誘われたわけだが、焦りからか妹に八つ当たりなんて酷いね。
二人とも厳しいなあと見せかけて不本意ながらやりやすいということでメンバー増やし。
リサは幼馴染枠で実力不足だが練習についていく精神。ムードメーカーというか彼女いないと簡単にバンド崩壊しそう。
あこは後輩ながら積極的に絡んでドラム練習の成果を見せつけることでメンバー入り。
燐子は嫌々してるけど、意外とこっそり練習してくれてるし、困ったあこの相談に乗って自ら名乗り出る。控え目すぎたが、引き留めようと一切しないあたりさすがやな。

実力はあるはずなのに、結成してから短いし、今一つ結果を出せないことに焦りが…。
友希那ちゃんのイライラ大爆発!!バンドの雰囲気最悪に。あこちゃんも反省会なしに一方的に責め立てられちゃって悲しい。自分の実力が足りない可能性は考えんのかい!!みんな頑張って必死なのは分かる。
{/netabare}

走って出ていく葛藤がつきものの青春物語でした。後輩のぽぴパに励まされて好きを教えてもらえたな。あこちゃんも姉と話して楽に。
しっかりメンバー同士でもフォローしあって仲良し。
リサも最後は作詞に夢中になるくらいに。約束いいですね。


OP
Proud of oneself
ED
overtuRe
終わり方も始まり方もかっこいい。overtuReて序曲て意味だから始まりを意味するところあえてラストに持ってきてまだまだ続くぜと。熱い気持ちが伝わります。
挿入歌
雨上がりの夢
BLACK SHOUT
Rebirth day
しゅわりん☆どり~みん
LOUDER
Happy Happy Party!
Neo-Aspect
約束

投稿 : 2022/10/01
♥ : 1

75.1 12 2021年春(4月~6月)アニメランキング12位
JUNK HEAD(アニメ映画)

2021年3月26日
★★★★☆ 4.0 (16)
70人が棚に入れました
人類は遺伝子操作により長寿を得たが、代償として生殖能力を失った。さらに環境汚染、ウィルス感染により、世界は滅亡への道を歩んでいた。新たな命を生み出すカギは、地下で独自に進化した人工生命体マリガンに隠されていた。今、未来を救うために“主人公”が迷宮へと潜入する─!
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

イカれた地下未来世界で得た生きる実感

ストップモーションSF長編アニメ。
堀 貴秀監督の個人制作短編『Junk Head1』(未見)から改変、追加し、
少人数体制、低予算、総制作期間7年で完成させた“三部作の第一章"。

【あらすじ】
{netabare}遠い未来……。人類は核により汚染された地上を捨て地下世界開発に活路を見出した。

人類が、地下の労働力として創造した人工生命体・マリガン。
が、自我に目覚めたマリガンはクローンを増やし叛逆。
長い戦乱の末、人類は地下を放棄し、地下のマリガンと棲み分け。

それからさらに約1500年……。
人類は未知のウイルスによる遺伝子崩壊により生殖機能を失ったが、
代わりに肉体の無機質化と、無限に等しい寿命を獲得した。

さらに1000年……。
新型ウイルスによる人口減で瀬戸際に立たされた人類は、
地下で独自の生殖を獲得したというマリガンの調査に乗り出す……。{/netabare}


【物語 4.0点】
上記の超壮大かつ、ぶっ飛んだSF設定の割に、
シナリオには意外とこじんまりとした日常コメディ風味もw

地下世界に潜入した人類・パートンが遭遇する、
人工生命体・マリガンたちの社会にも、
{netabare}上長より強い職場のお局様や、
肩書きにより態度を豹変させるサラリーマン的処世術
分業し過ぎて仕事の意義や全体像など誰も知らない労働現場{/netabare}
など、未来のディストピアで、
現代的なボケとツッコミの掛け合いが繰り広げられる。

これはシュールさを醸す芸風なのだろうか?と訝しむが、
(一応、低予算故の苦肉のコメディタッチでもあるとのことですがw)
こうした日常コメディも、寿命から解放され、
自我を脅かされる位、刺激が希薄化した未来の人間社会では
既に喪失、形骸化した日常の息づかい。

日常コメディ要素が、話が進むに連れ、
パートンが、死の危険に直面する地下世界にて、
生の実感を獲得していくというテーマ性にも不思議と合致していく。

私が印象に残っているのは、{netabare}人類・パートンとマリガン・リコとのダンスシーン。
バーチャルでしか踊ったことがない元“ダンス講師”が
初めて踊るリアルダンスが妙に感慨深かったです。{/netabare}


終盤、凶暴な野生のマリガンとの戦闘でも、
生と死のテーマは回収されていく。
不死者は死なないが、死なねば天国には行けないのです。


前半、私は退屈する場面もありましたが、
後半のテーマの収束感に一本取られたので高評点とします。


【作画 4.0点】
ほぼ人形劇で構築されたストップモーションアニメ。
舞台となる1/6スケールのミニチュアセット。
セット総数は絞った低予算体制だが、リアル志向には妥協がなく、
サビ、汚れなど、一つ一つの作り込みが半端じゃありません。

そのセット上で撮影される人形も、
場面に応じたダメージ描写、粘液付加など
“生感(なまかん)”溢れる造形で臨場感に貢献。

地下の高級食材“クノコ”({netabare}人類遺伝子由来のクローンの背中?で栽培w{/netabare})
の躍り食いできそうな鮮度からの劣化過程も生々しくて不気味w


【キャラ 4.0点】
主人公の人類・パートン。
寿命はおろか、食事、睡眠からも解放され、
僅かな電気刺激さえあれば頭部だけでも自我を保てる。
この着脱可能なキャラクター設定がシナリオ展開でも生かされている。
({netabare}喋れない身体に接続された時の扱いはいたたまれませんでしたw{/netabare})

アレクサンドル&ジュリアン&フランシス
黒ずくめのマリガン3バカトリオ。
コメディ要員か?と油断させておいて、
終盤カッコいい所を持って行く本作の敢闘賞。

その他のマリガン勢もSF世界観や社会風刺?の末端を体現する上々のキャラ活用。


【声優 3.0点】
少数の制作スタッフが掛け持ち。
どうせ音声は我々には分らない未来の別生物の言葉なので、
声優さんじゃなくても雰囲気は出ますw

どちらかと言うと、これは音楽の一部として加点した方が良いのでしょうか?(苦笑)

但し、{netabare}クノコに集(たか)る、マリガンの“チケチケ……”との鳴き声を
“ケチケチ……”と空耳させたの{/netabare}はツボにハマりましたw


【音楽 4.0点】
劇伴はエッジの効いたエレクトロ風のBGMが、
ドタバタしたコマ撮りの動きにより表現された、
未知のマリガンとの遭遇&逃亡シーンにもマッチしつつ、
日常コメディ風への大仰な起用により、シュール成分増量にも寄与w

ED主題歌は、“バルブ村の子どもたち”による「人類繁盛」
幼児風の歌声で繰り返される“ポッコリーノ♪ペッコリーナ♪”に中毒性ありw
これもどうせマリガンだから何言ってるか分りませんがw
(※古の人類の生殖活動をビンビンパパーン♪と謳った下ネタソングとのことなので
良い子は知らなくていいですwっていうか子供に何歌わせてるんですかw)


【感想】
他者との接触機会減少による生の実感の減退。
昨今のコロナ禍はそれを幾分前倒しただけで、
文明の進歩がもたらす利器による人間活動の代替は、
宿命的に人類の自我を脅かす。
そんな感想も抱いたSF映画でした。
刺激が欲しい方などにオススメです♪

投稿 : 2022/10/01
♥ : 15

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

情熱と狂気

このストップモーションアニメ映画は、堀貴秀氏が
ほぼ一人で作り上げた大作である。
数年前に30分バージョンのものを見て、衝撃を受けた記憶が
あったので気長に楽しみにしていた。

だが、それから100分以上になった今作が今年に公開されるのは
きちんと把握していなかった。そもそもこれを知ったのは
某動画サイトでこの作品が紹介されたのが理由だ。
(まあ、マスメディアが取り上げるようには思えないにしろ)
もう少し堀氏の動向を機にかけてよかったのでは
と自ら省みた次第。改めて某動画サイトに感謝。

見終わった感想だが、ほとんど一人かつ独学で作った
ものとは思えないほど濃厚な作品であった。
ジャンルとしてはいわゆるダークファンタジーものであるが、
「パンズラビリンス」や「パシフィックリム」でおなじみの
映画監督、ギレルモ・デル・デルトロが絶賛するのもうなずける出来だ。
(まあ、これはデルトロ本人がこういった作風の作品を
好むというのもあるが)

なんだかんだいって、いつの間にか自分もパンフレットを
購入していたのでこの作品のとりこになっていたのは間違いない。

王道ではあるが、個人的にはかなり見応えのあるストーリー構成。
観る前はゴッテゴテのファンタジーアドベンチャーもの
ではと思っていたが、日常要素も程よく加えられており、
うまいこと工夫されているのが分かる。
中だるみする場面もそこまでなく最後まで見ることができた。
主人公がガラクタでできた体という設定も
うまく生かしているように感じた。

愛らしくも魅力的なキャラクター達。
主人公を含む主要メンバーそれぞれに明確な役割が
与えられており、このキャラは不要だと感じたことは
ほとんどなかったように思う。

個人的には地獄の3鬼神こと3バカが一番のお気に入りだ。
当初はただのかませ犬では言う印象がぬぐえなかった
のだが、後半における大活躍で感銘を受けてしまった。
こういった人物になりたいものだと常々思う。

ギャグにおいても自分好みの部分に入る。いくつかあるのだが、
お気に入りキャラである3バカのやりとりや、トロちゃんの
愛称で呼ばれる野生動物が持っている特定の部位が
唐突にクローズアップされるシーンが印象的。

終盤において3バカの名前が明らかになるのだが、独自の
言葉ではなく日本人でも違和感なく聞こえるほど
そのままの通りの名で呼ばれるのも面白かった。

監督について調べていたところ、今までの職業経験の積み重ね
や監督自身の好きな映画による体験がよく反映されているのがわかる。
改めて思い返しても、相当こだわりを感じられる。内部まで
作られた背景セットや徹底されたカメラワーク、事細かな
キャラクターの動きが視聴者の目を釘付けにする。

監督自身の好きな映画についてだが、主に挙げられていた映画は3つ。
不思議惑星キン・ザ・ザ、エイリアン、ヘルレイザーがそれにあたる。
主人公たちが交わす独自の言語でのやりとり、クリチャーによる
舌なめずり、目玉を持たない地下に住む住民たち等々。
元ネタがわからないとピンとこないが、ある程度映画に
精通している人なら
ニヤッとするはず。

ちなみに、彼がこの作品を作ろうと思ったきっかけは、
(君の名は。でおなじみの)
「新海さんが一人で作ったと耳にしたから」だそうだ。

私自身は新海作品と非常に相性が悪く、いい思い出がないので
不安だという印象しかないが、堀さんに動機を起こさせたので
あれば話は変わってくる。
(新海氏の映画をほめているわけではない)

今までは前述のようなイメージだけだが、少なからず
堀さんに影響を及ぼした人物としては高く評価している。
こればかりは新海監督に感謝せねばならない。ありがとう新海監督。

(個人的な意見ではあるが)映画をそれなりに見ている方を
対象としているような気がするが、ファンタジーものが
好きなら一見の価値ありだと私は考えている。
まあ、グロ描写がそこそこある故に人を選ぶ作品で
あることに変わりはないが。
個人的には間違いなく良作だと思う。

投稿 : 2022/10/01
♥ : 12

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

未知との危険な遭遇

 遥か先の未来を衝撃的な世界として描いた、生殖能力を持たない人口がウイルスによって減少しているという、あり得ない人類の姿??を見たです。
 過去に労働力として生み出された生命体、進化したマリガンの生殖を調査するため主人公が、マリガンの暮らす地下世界へ送り込まれて主人公がどうなるの?なお話だったです。人間を捨てた人間の地上世界から、地下世界への人口生命体への接触という訳です。

 おおむね世界感は、最初に背景を字幕でつづってくれるので、誰でもわかるはずな設定です。
 主人公を通して人間も人間というより、妖怪?半機械生命体としか思えないです。マリガンというのも、見かけは人間もどきだったり、本能しかない怪物だったりと実際いたら危険すぎる生物だったです。いろいろと変異体を見られるです。

 着いたころには記憶を失くした主人公が、そんな世界のマリガンに助けられたり、襲われたり、危険にさらされたりしたです。記憶を少しづつ取り戻して、また生まれ変わったり、騙されたり、出会いがあったり、再会したり、協力してもらったりと様々な異質な世界における、トラブルに巻き込まれ、逃げたり立ち向かっていく姿があったです。

 人間の言葉を話さない設定で、マリガン語ともいうような言葉があり字幕という奇妙さを感じたです。出て来る生命体が、人形、模型などのパペットでこわキモいのもあるけど、あまりにもすべてが生きているように振る舞う姿に凄さを感じたです。また、背景の地下世界、工場、ディオラマも精巧に作られていてリアルさを表現してたです。

 遥か未来の世界として、人間とかけ離れ過ぎた設定、世界観を考えこれほどのストップモーションアニメを生み出した、制作者のとてつもないというのか?斬新すぎる創造力、見た事がなかったです。これこそ、空前絶後なアニメで何処か怖く面白いです。

 出て来るキャラの一部名前が、終盤にやっと聞けるけど見分けがつかなかったり、フランシスとか外人の名前っぽいです。
 この終盤でバトルアクションもパペットと思えない動きだったり、人を超える思いやり、勇気、その結末だったです。

投稿 : 2022/10/01
♥ : 6

74.3 13 2021年春(4月~6月)アニメランキング13位
スーパーカブ(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (445)
1238人が棚に入れました
山梨の高校に通う女の子、小熊。両親も友達も趣味もない、何もない日々を送る彼女は、ある日中古のスーパーカブを手に入れる。初めてのバイク通学。ガス欠。寄り道。それだけのことが新鮮で、ちょっと冒険した気分。仄かな変化に満足する小熊に、バイクは人とのつながりも生み出していく。小熊と同じ、バイク乗りの少女・礼子や、バイクに乗って変わっていく小熊に憧れる少女・椎。小熊の世界は少しずつ、広がっていく。友達と一緒の昼ご飯。当てもなく寄り道する放課後。バイクでしかできないアルバイト。そして、これからもバイクと生きていくために少女が選ぶ進路。

声優・キャラクター
夜道雪、七瀬彩夏、日岡なつみ
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

滑走路の彼方

【極微修正】


スーパーカブ、という実在の車名に囚われ過ぎない方がいいだろう。
これは、「何もない」少女が「バイク」という「力」を得る物語だ。
力点は、おそらく「力」の方にある。
スーパーカブは「力」を象徴し、表象する特権的な「記号」であって、実在物としての「スーパーカブ」のディテールにこだわりすぎると、物語を見誤るかもしれない。

確かにカブにかかわるディテール描写は緻密で、スーパーカブという、ある種シーラカンス的な車種をフィーチャーすることで、「スーパーカブ」という固有の車種だけでなく、古い時代のオートバイの記憶を呼び覚ます。

チョークレバー、キックスターター、スライド式ウインカースイッチ、収納ではなくフック式のヘルメットホルダー、通気システムもシールドも無いジェットヘルメット、などなどなど。
昔のオートバイを知る視聴者には、どれも懐かしく胸に迫ることだろう。

だが、こうした細部に淫してノスタルジーを消費することを、本作が目指しているようには思えない。

では実在のバイクを登場させることは無意味なのだろうか。
そんなことは無い。

「現実」に生きる人間であれば、「どこにもない」バイクに乗っているはずがない。
アニメの少女が実在のバイクに乗ることは、少女が視聴者と同じ地平に立っていることを意味する。



{netabare}もう、とっくの昔に時効なので告白するが、初めてバイクに乗ったのは、中学二年の夏に叔父に借りたスーパーカブで、畑の中の農道を走り回った時だ。

いくつかのクルマやオートバイのアニメの感想に書き込んだように、クルマやオートバイに「自由」=「力」を否応なく感じるのは、この時の「どこにでも行け」る「力」と一体化したという圧倒的な拡張感に根源があるのだろう。

もちろん無免許運転であることは自覚していたから、現実的に「どこにでも行ける」わけではないと承知してはいたが、それは「法律が許可していない」という事に過ぎない。
その気に=法律を破る気になれば実行できるという、「実行力」を得た感激は鮮烈だ。

そうして16歳になって免許を取り250ccのオートバイを手に入れ、「いつでも、どこでも」移動できる真の意味での「力」に気付いた気がする。

クルマやオートバイを語るとき、「どこにでも行ける」側面が強調されがちだが、「いつでも」=他人の決めた時刻表や、ドライバーの都合で巡回する空車タクシーに依存することなく、真夜中だろうが夜明けであろうが自分の意志だけで移動を実行できる時間的な「力」こそが、「自由」を支える両輪の重要な一つなのだ。

本作の冒頭で、カブを手に入れた主人公が思いつくままに真夜中のコンビニへ出かけていくことは、ささやかな冒険にみえて、この「冒険」を可能にする「力」=時間的な「自由」を獲得したことを現している。

非常に緻密に構成され、描写される作画からは、主人公の生活が「つましい」というよりも「貧しい」ものであることが読み取れる。あるいは「貧困」に近いのかもしれない。
(これ程あからさまな貧困がもしも「貧しい」と見えないとしたら、日本全体が貧困化しつつあるために、日常感覚が歪んでいるという事を示しているかもしれない)
そうした「貧し」く「何もない」主人公にとって、「ささやかな」冒険で見出した「自由」は、決してささやかなものではない。

こうした「力」を身に着ける感覚は、別にバイクやオートバイの経験がなくとも、たとえば高校を卒業して四輪の免許を取り、父母や兄姉のおさがりのクルマを乗り回すようになった大学生でも感じることだろう。
が、やはり16歳の高校生でこの感覚に触れることは、決定的だと思える。

ミシェル・フーコーによれば、監獄と学校は同型的な支配装置だが、この場合の「学校」は、学生が自己判断で「自主休校」する大学ではなく、高校以下の義務教育の「学校」だろう。

教室の窓から校外を眺める高校生は、言ってみれば鉄格子の向こうに手の届かない「娑婆」を眺める囚人と等しいのだと、フーコーなら主張するに違いない。
だが高校生ライダーは、「校外」の(象徴的に)無限に続く「道」に繋がるものでもある。
この身は「教室」という「監獄」の「囚人」でありながら、「外」を通りかかる「自由」なライダーの一員でもあるという二重性。

第二話の教室のシーンで、主人公の背後に田舎道を走行する原付バイクが遠景で描写されていたのは、そうした高校生ライダーの二重性と、主人公がその一員として加わった事とを表現している。

続く数話で装備品を充実させてゆくのは、アニメ視聴者好みの「成長」というよりも、手に入れた「力」を拡充させてゆく意思、「何もない」少女に芽生えた「力への意志」を示しているように思える。

中盤のクライマックスともいえる、学校の作成した「時刻表」通りに運行されるバスに詰め込まれたクラスメートを追う修学旅行のエピソードは、まさしく上述したような高校生ライダーの二重性と、バイクを自らの「力」として自覚的に行使する「力への意志」とを統合して昇華した、見事な構成となっている。

終幕で、スーパーカブについて語る主人公の言葉は、一見すると「カブは道具に過ぎない」と語っているように見えながら、クルマやオートバイの本質が、「この私」に移動=行動=「自由」を拡大する「力」を与えるモノであり、「私の力」が拡大することに意味があるのだと述懐するものだ。

「何もない」少女が、この「力への意志」を身に着けることこそが「成長」なのだろう。

異世界で無双して称賛や承認をかき集めることで「力」を誇示する二束三文の薄っぺらい「成長」に比べ、貧困の中で身に着けた「力への意志」は、まさしく「成長」の名にふさわしいものだ。
「成長」とは、できなかった事が出来るようになることだとすれば、「力への意志」に導かれて「私自身」の「力」を深く内面化する主人公に比べ、「承認」を「与えてくれ」る他人という鏡がなければ成立しない「力」に貼り付けられる異世界ものの「成長」というタグは、いかにも浅薄にしか見えないだろう。


主人公が、無口で、あまり交友を広げることに積極的ではない印象があるのは、物語の主題が、他人による「承認」という「証明書」など必要としない、「私自身」の「力」という「私の」確信であるからだろう。
「力」を象徴する特権的な記号が、クラスメートから「なんだ、カブかよ」と言われてしまう実用車であることは、バイクの本質が、他人の羨望を集めることではなく、「この私」を自由に移動させる「力」であることを明瞭化する。
いかにもオートバイ好きやクルマ好きが好みそうな、スポーツタイプの車種ではないことが、主題性を際立たせて効果的だ。

訳あって、今ではオートバイに乗れなくなり軽自動車を運転するオッサンだが、若いころはいっぱしに車種やメカニズムへのこだわりを語っていたものだ。
だが、考えが変わったのは、だいぶ以前にアメリカ人と雑談しているとき、何気なく「モーターサイクルが好きだ」と云ったところ、「それは、モーターサイクル(というモノ)が好きなの? それともモーターサイクルに乗ることが好きなの?」と問い返された事がきっかけだった。

英語で話すときはそこら辺をはっきり区別しないといけないのだな、と知ると同時に、改めてオートバイの何が魅力であるのかを意識させられたのだが、どう考えても、乗ること=移動できることが優位であることは疑えない。
ギリギリまで突き詰めれば、どのような車種であろうが、それによって移動することそのものに価値がある。
クルマやオートバイについて、移動を可能にする「力」=「自由」の拡張という言葉で考え始めたのは、これが発端だった。

本作でも、主人公のバイク仲間の同級生が、「カブマニア」のような言動を取りながら、「動く」カブ=移動の「力」としてのスーパーカブを志向していることは明瞭であるように描写されている。
バイクに興味のない視聴者には、いかにもカブ「フェチ」のように見えがちな描写は、しかし彼女は動かないカブをピカピカに飾って「愛でる」ことにはまるで興味がないと、オートバイ乗りにはハッキリとわかるように描かれている。
物語の主題が、「私自身の力」に焦点化されていることが、ここでも読み取れるだろう。{/netabare}


全編を通じて、どこをとっても元高校生ライダーには身に覚えのあるエピソードの連続で、胸に迫るものがある。
同じような、元、あるいは現役の高校生ライダーは多いに違いない。

が、強く引き付けられるのは、元高校生ライダーや現役ライダーだけではないだろう。
実在車としての「スーパーカブ」に囚われることなく、力=自由を表象する特権的な「記号」であると捉える限り、他作品の感想にも記したように、クルマやオートバイに「自由」のアウラを見ていた無数のオジサンやオバサンもまた、本作に強く惹かれるだろうと信じる。



本作に一撃で引き付けられたのは、過去を追体験させるようなプロットだけではなく、舞台が甲府盆地であることも1つの要素だ。
いや、お金のない東京の高校生ライダーの手軽なツーリング先として、よく甲府盆地を目指していたからだから、これも追体験の一要素かもしれない。

だが、主人公が甲府盆地に住む少女であることは、オッサンのノスタルジーの対象であることを越え、もう少し現代的な意味も併せ持っている気もする。


{netabare}甲府盆地は、東京から向かうと、中央高速を【山に向かって行】った先にある。

【瞬きだす】【街の灯】の中を【まるで滑走路】のように【夜空に続く】【中央フリーウェイ】の「先」に立つ主人公の少女は、地理的な意味だけではなく、【片手ハンドル】で【肩を抱いて】くる「彼」に【愛してる】とささやかれながら【この頃は】【送りもせず】に【ちょっと冷たい】と助手席で膨れる「女の子」の「先」に立つものでもある。

ユーミン歌謡的な世界では、「女の子」の指定席は、ほとんど常に「彼」の運転するクルマの助手席だ。
「彼」の隣のナビシートこそが特権的な「特等席」として歌われる。

【忘れた景色を探】そうと【埠頭を渡る風】を見るために【凍える夜】にクルマを走らせる「彼」の隣のナビシートで、【遠くなびくほうき星】のような【街の灯り】を眺めながら【緩いカーブ】で「彼」に凭れ掛かり【何も訊かず】に【横顔で笑って】くれと要求する「女の子」は、その極点に「運転なんてアッシー君にやらせればいい」と言い放つバブル女に結実し、今はどこにもいない。

「女の子」の「助手席の特権性」を支えていたのは、「彼」との恋愛関係だ。

本作には、恋愛要素は無い。
冬ともなれば、自らのかじかむ指でハンドルを握り、洟を垂らしながら単身でストリートに直面するライダーの少女の物語に恋愛描写がないのは、少女の現代性への一つの回答に思える。

それは、現代の少女は、かつての「女の子」のように、助手席から「彼」に甘えかからなくとも、自分で移動行動を実現できるほどに「自立」しているから、ではない。


物語の冒頭で、貧困の中に特に不満な様子もなく暮らす主人公は、自分には「何もない」と平然と語り、葛藤する様子もない。
ごく自然に、貧困と「何もない」環境の中で生活している。

ところで、貧困は、行動の自由を狭めて規制するという点で、監獄の類比物のようなものと云えるかもしれない。

もう一度フーコーを参照すると、監獄を特徴付けるのは、有名なパノプティコン理論によれば「囚人に看守の視線を内面化させる」システムであることだ。
囚人が日々大人しく日課をこなすのは、看守に見張られているからではない。
看守の「監視する視線」を内面化することで、「自主的に」看守のさだめた規律に違反しないよう行動することを「調教」されているからだ。

では、冒頭の、大人しく貧困という監獄の中で生活する主人公は、何の規律を内面化しているのだろう。


現代のネット、特にSNSでは、日夜「こいつは叩いてもいい」という犬笛が吹き続けられている。
「叩いてもいい」と徴をつけられたものには、イナゴのように蝟集し罵言が集中するが、「貧困者」もその一つだ。
特に生活保護などの公的支援を受けている場合は、「エアコンを持っている」とか「パソコンを所有している」とか、ただ呼吸しているだけという生理的生存をする以外の一切のことは「贅沢」であるとして、ありとあらゆる暴言が投げつけられる。

「何もない」と何の葛藤もなく口にする冒頭の主人公が内面化している規範とは、この「貧困者は生理的生存以外の〈贅沢〉をしてはならない」という罵言だろう。
特に不満も見せずに、淡々と「何もない」「生活」を送る主人公は、規範を「わきまえた」身の程を知る貧困者ということになる。

しかし、こんなものが「規範」になり得るだろうか。

たとえば富貴が身体化されて身に付いた富豪であれば、ワインのつかない食事なんて人間の食べ物ではないと、自然に感じていることだろう。
そうした富豪であれば、貧者がワインを飲めないことは気の毒に感じるだろうし、お茶を飲む貧者を哀れに感じるに違いない。
言い換えると、悪意のある富豪であれば「貧乏人はお茶でも飲んでいろ」と嘲笑するだろう。

貧者に向かって「水があれば生存できる。お茶は贅沢」と言い放つのは、つまり発言者が貧乏臭い生活感覚が染みついた貧乏人であると暴露している。
貧乏くさい貧乏人が他人の「贅沢」をアラ探ししようとすれば、どこまでも貧しく目線が下降してゆくのは当たり前だ。

当然、人間が、こんな下らない罵言を規範として有難がり続けられるはずもない。

バイクという「力」は、こうした下らない規範=規律=監獄を突破するものとして、囚人=高校生の「力」として、多重化して導入されている。


かつてユーミン歌謡の時代には、「女の子」の「力」は、様々に抑圧され排除されていた。

恋愛関係を梃子に=餌にして助手席から「彼」を操ることは、「彼」の「力」を間接的に利用する戦略でもある。
割り勘デートが当たり前の現代の若者が感じるように、「ズルい」の一言で非難するのは公平とは言えない。

主人公が自力でバイクを操るのは、現代の少女が自立しているためではない。

【埠頭を渡る風】を見に行ったり、【中央フリーウェイ】をドライブする、「女の子」を乗せるべき助手席を備えたクルマは、現代の「男の子」には所有できないからだ。
貧困を「わきまえ」させるほど貧乏くさい罵言を吐き散らす貧乏人が溢れかえる現代で、【中央フリーウェイ】の「先」に立つ少女達には、助手席に乗せて【まるで滑走路】のように【夜空に続く】ハイウェイを疾走するクルマを購入する経済力のある「彼」などいないのだ。

甲府盆地に立つ「貧しい」少女がバイクに接近して自力で走り出す物語の背後には、「男の子」もまた、「助手席」を持ったクルマを所有できない貧困の中にいるという現代性がある。

ユーミン歌謡の時代には、「力」、中でも移動=自由にかかわる「力」は「男」という属性を持つ集団に傾斜的に配分されていた。だからこそ、助手席という場所から「彼」の「力」を操作して【中央フリーウェイ】を送らせる必要があったという事だろう。
が、その頃の物語にも、オートバイに乗る「女の子」は登場してはいた。

しかし、大抵の場合、それは少年集団へ入り込むパスポートのようなもので、「女の子」が「力」を持つという表現ではなく、「力」を持つ少年集団の一員として、いわば「名誉少年」として「力」を所有する証明書のようなものか、あるいは今でいう「オタサーの姫」のようなマスコットのような形が殆どだった。

本作の少女たちが自らバイクという「力」を手にするのは、少女が少年と同じ位置に上って行ったからではない。
少年から、かつてのように「女の子」に貸し与える「力」が失われたからだ。

何も、本作の物語が、そうした現代性を主張するために語られたのだとは思わない。

実在のバイクを導入して、緻密に世界を構成しようと努めれば、自然に現実を映し出してしまうことは不可避だという事だろう。


「力」を貸し与えてくれる「彼」が不在だとしても、主人公が「力」を得る手助けをするために、本作には「大人」が配置されている。

教頭や他校の女教師、郵便局のおじさん。

中でも特筆すべきはバイク屋の親爺さんだろう。

どうも、本作の視聴者の中には、親爺さんは「いわく」付きの売れないバイクを捨て値で主人公に売った、とセリフ通りに受け止めて疑問に思わない人も多いようなのだが、社会人の経験があれば、事実として事故車ではない立派な商品を、ただ良くない噂があるというだけで捨て値で売り払うなど、あまりに不自然だと感じるだろう。

ただ同然で主人公にスーパーカブを売ったのは、目の前の少女が、切実に「力」を必要としていると感じたからだ。
若者からどう見えるかは知らないが、年長者には若者を助けたい/手を貸してやりたいという性質が、確かにある。

ストレートに口にするのは照れ臭いし、恩着せがましく振る舞いたくもないので、事故車を「言い訳」に、ただ同然の値段で譲ったとみなす方が、はるかに自然だ。

望んだのは、はした金を受け取ることではなく、少女に「力」を手渡すことだ。
そう、農道の外に出てはいけないと釘を刺しながら、中学二年の甥にスーパーカブを貸し与えた、あの夏の叔父のように。

登場する大人たちが、主人公に「力」を貸すのではなく、少女自身が「力」をもって使いこなすために助力する存在であることが、この物語にふさわしい。{/netabare}



それにしても、マンガや小説の中にあれほどいたオートバイ少年は、どこへ行ってしまったのだろう。

投稿 : 2022/10/01
♥ : 21
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

スーパーカブは、スーパーマン?

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
1話を筆頭に、作画のクオリティは☆5に値すると思う。「スーパーカブ」に絞ったストーリー展開は目新しく、醸し出す雰囲気はかなり自分好み。

OPも素晴らしい。歌詞、メロディ共に作品に合っていて、剣道部OP大賞2021秋(非公式)受賞♪

私自身がバイクに乗らないしあまり興味がないこともあり、どハマりはし(☆5は)ないものの、毎回楽しみにする(☆4)くらいには楽しんでいたのですが、終盤に「う~む」という展開が続き、惜しくも☆3止まりに、、、しようと思ってたけど、最終話で評価回復。結果、☆4に落ち着きました(笑)

人によっては今期の覇権に推すかもしれないだけの魅力はあったし、クオリティも高い。

レビューでは、いかに私が無能かを書きたいと思います(笑)

実は、私は11話視聴時点で、本作に酷評レビューを書いていましたが、12話を観た時、それが的外れであると同時に、私がアニメ制作スタッフに「完璧に1本取られた」と思いました。

ちょっと恥ずかしいのですが、手玉に取られた制作スタッフに敬意を評し、勘違い酷評レビューは消さず、本作の素晴らしさを書きたいと思います♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
1話冒頭を筆頭に、作画は素晴らしかったし、他にはないオリジナリティを感じるアニメ。雰囲気も好み。音楽も良い。

また、本作で私が一番好きだったのは、小熊も礼子も、自分自身の好き嫌いははっきり言うけど、相手のバイクのことや改造を否定したり、強制したりは絶対にしないこと。

これは、「ゆるキャン」でも同様だったけど、「独立独歩」や「他者の尊重」ということが、しっかりと貫かれていたと思う。

キャラの良さで言っても、「貫かれている」というのは大事で、「らしいな」と思ったのは、第5話で礼子のところに小熊が泊まりに来たとき、礼子がベッドで寝て、小熊を床&寝袋で寝せるところ。「流石(笑)」と思った(普通のアニメなら一緒のベッドで寝るか、お客さんの小熊をベッドに寝せるだろうし)。

また、名言もいくつかあった。特に好きだったのは、9話で冬装備を揃えていくときの、小熊の「面倒なものは信頼できる」と、礼子の「機能的に優れているのは格好良い」。どちらも、スーパーカブアニメの本作で語られるからこそ響く。

特に好きな回は、6話。修学旅行にカブでの途中参加。全体に漂う「旅」と「自由」の雰囲気。単純にああいう話が続けば、「ゆきキャン」的な作品(癒し&ワクワク)になるよね。

さて、では残念だった点を。

まずは第10話。年の3分の1以上が雪に覆われる地方の出身者から言わせてもらえば、雪道はあんなに甘くない。バイクで載ったことはないが、ノーマルタイヤではまず走れないし、チェーンもそこまで万能じゃない。また、山で遊んで転びまくっていたが、怪我しない程の雪深さならカブで走れないだろうし、走れる程度の深さならバイクが壊れるしケガもする。

作画も展開もリアル路線だっただけに、この「ファンタジー回」は少し浮いていて、☆2をつけた。

次に☆1をつけた11話。椎ちゃんが崖から冬の川に落ちた話。まあ、普通は自分の家に電話するはずなのに、なぜ小熊にかけたかはとりあえず置いといて、

「スーパーカブが必ず助けにいく」

は、絶っっっ対にいらない台詞だったと思う。他にも、椎ちゃんを崖から押し上げて「カブよりは軽い」。椎ちゃんに助けたお礼を言われ、「お礼ならカブに言って」。

こんな場面でまでカブを推す姿勢に、ちょっと引いてしまった。それから、低体温で死にそうな椎ちゃんに防寒着も貸さず(自分が着ていて)、前カゴなんて一番風あたる所に乗せて走る無神経さとか。

私は本作を、「何もない少女がカブと出会い、少しずつ色んなものを得ていく話」だと思っていた。

つまり、小熊にとって、「カブは世界を見る窓」だと思っていたのだが、10話、11話を観た時、「カブが世界の全て」なんだなと、少々ガッカリしたのだ。

奇しくも小熊は、11話後半で椎ちゃんから「今すぐ私を春にして下さい。また、スーパーカブで助けて下さい。この冷たくて暗い冬をどこかに消してください」と言われ、「カブにそんなことはできない」と言う。その通り。確かにカブはスーパーな乗り物だろうが、スーパーマンではないので、出来ることと出来ないことがある。

スーパーカブは、ひとりでに動くわけではない。あくまでそれに乗る、「人間」が動かすものだ。

もし11話で小熊が「すぐに助けに行く」と言って、石や枝なんがでカブが傷つくことも厭わず山道を走り、自分の防寒着を椎ちゃんに着せて、工具がないから後ろのカゴを(テコかなんかで無理矢理)外し、家に連れ帰ってお風呂に入れる。その後、傷付いたカブに「お疲れ様。ごめんね」って言うくらいが、個人的には好き。そうすれば、「カブ以上に、カブのお陰で出会えたモノが大切」というメッセージになったと思う。

この2話に見られるような展開を、仮に(同じバイクアニメである)「ばくおん」でやっていても、なんら評価は下げないだろう。それは、「ばくおん」があくまでギャグベースのアニメで、本作がリアリティ路線をいく作品だから。

、、、というのが、11話視聴時点で書いていた酷評レビュー。これで☆3にしてた。

が、12話で自らこの11話を否定する展開、そして発言。

「(カブに)本当にできない(ことがあるのか)確かめてみるべきだと思った」

「何もなかった私の毎日が、少しだけ変わった。それは、カブと出会えたから? 違う。黙っていても、カブは助けてくれない。多分、自分で何かを望まないと。例えば、いつもは行くことのない、知らない角を曲がってみたい。そんな小さなことで良い。そうすればきっと、カブは応えてくれる。なんでもできる魔法の機械じゃない。困難に立ち向かい、何かを成し遂げようとしたとき、きっと味方になってくれる。それが、私たちのスーパーカブ。」

この発言により、あのダメダメな11話が伏線になる。私が本作に求めていた主題が、ここにある。しかも、12話は「旅モノ」としても普通に面白い(まあ、カブ+桜前線は、完全に水曜どうでしょうだけどね)。

わ~、これ、確信犯や~。分かってて、11話をあえてダメダメに作りやがったな、チクショウめ(笑)

ということで、「カブはスーパーマンじゃない」とした本作を、私は高く評価します。負けました(笑)
{/netabare}

【特別番組 スーパーカブで紡ぐ世界 感想】
{netabare}
ATーXで視聴。小熊の声優さんと、カブとキャンプの動画を上げるYouTuberさんとの対談。

正直、まったく面白くなかったです。

タイトル見たとき、よくある「聖地を声優さんが旅する」番組かなと思い(見てみたいと思い)ましたが、まさかの対談。知らない方と知らない方が初対面で遠慮がちにトークしてるのを見てもね。

価値があったことと言えば、小熊が乗っていたのと同じ改造をしたカブを見られたことと、小熊の声優の夜道さんが、普通にバイク好きな(ていうか五台もバイク持ってる)方なんだな~と感心したことくらいですね。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
やたら写実的な作画だね。免許とるとこからか。一万しないでとれるんだよな。やたら挑戦的な作品だな、間の取り方が。少しの一歩。

2話目 ☆3
みんなより、少し大人になった気分? ヒーローっていう、妄想かい(笑) こっちは、妄想じゃないか。めっちゃ詳しい人、友達できた(笑) スマホでググらない作風ね。スーパーのクダリ、なんか良いな。

3話目 ☆3
なんかこう、絶対に否定しないんだよね。相手のパーツや改造について。ゴーグル、むしろかわいいよな。お、初めて満面の笑み。

4話目 ☆3
このバイト、割りが良いのか? いや、こういうとこのレインウェアは高いから、ワークマンとか行こうよ(笑)

5話目 ☆4
カブで富士山か。やたら危ないよな。受け身上手い。やたらに熱い。なんだ、両親の死に関わってるかと思ったら。そこで自分が寝袋じゃないんだ(笑) てか、転けちゃダメってルールにしなければ、上まで行けるんじゃないかと。思い立ったら即行動。

6話目 ☆4
カブで修学旅行途中参加。なんか素敵な話。いや、不良じゃん(笑) 

7話目 ☆3
車屋の中、リアル(笑) 原付ディスられて燃える(笑) 

8話目 ☆3
自分でエスプレッソマシーン買ったのか、偉いな。エアガン欲しがってる(笑) カフェ、あんまり行かないからな~。

9話目 ☆4
面倒なものは信頼できる。しーちゃん、仲間に入りたそう。この寒さが続くなら。機能的に優れているのは格好良い。名言が続くな。不便を楽しむか。

10話目 ☆2
雪道は、こんなに甘くないし、あんだけ転けたら、とりあえずバイクは壊れるよな。

11話目 ☆1
う~ん、「スーパーカブが必ず助けにいく」は、この場面で言う言葉じゃないし、「カブよりは軽い」も微妙。てか、あのガケを補助ありでも登れるなら、川から出るくらいはできるし、先に連絡するだろ。つーか、まずは家に連絡するよな。いや、低体温心配なのに、前カゴに積むか? まず防寒着を着せないと。「礼ならカブに言って」も、う~む。チャリとか、どうでもよくない? カブにそんなことはできない。その通り。ここで、主題に気付く?

12話目 ☆5
カブに桜前線、めっちゃ、どうでしょう、じゃん(苦笑) 走りたい道は、いつでも好きな時に走れる。確かに。晩飯も自炊かい(苦笑) 大人なら、確実に外に呑みにいくよな。こういう話が続けば、☆4か☆5なんだけどな。
{/netabare}

投稿 : 2022/10/01
♥ : 51
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この空気感、好き・・でした

[2021.6.24]
最終話見終わりました。(簡単な感想は一番下に・・)
5話以降の展開については、原作どおりみたいなので仕方ないのかも。
初盤のあの空気感はアニメならではの演出の成果だと思うので、アニメの出来は悪くないと思います。
結果論になっちゃいますけど、4話までの話を再構成して、親の話や免許取得の話などアニメで語られなかった部分を追加したりして映画化したほうが良い作品になった気がします。
・・あ、でもそれだと椎ちゃんの出番が。。

[2021.6.11]
4話までの感じが凄く好きだったんですが、最近のお話はあまりそれが感じられなくなってきたのがちょっと残念です。
突飛なのはいらなくて、もっと地味なお話でいいから小熊さんの小さな冒険を描いてくれると良かったんだけど。。

[2021.4.8初投稿]
ラノベが原作のようですが、未読です。
PV見たときも感じたけど、絵と音がすごくいい!

バイクのアニメなのに、とても静かでひんやりした空気感を感じます。
この空気感、好きだな。

劇中曲にクラシックを使ってるところも、雰囲気にあってると思いました。
ドビュッシーやリストなどいいですね。
ほかのピアノなどの劇伴も良かったです。

主人公の小熊さんは、かわいいけどおとなしくて地味な感じ。
両親も友達もお金も将来の夢もない女の子みたいだけど・・

彼女がスーパーカブと出会って物語がどう動き始めるのか、バイクというものに一度も乗ったことのない私も一緒にドキドキしながら見ていきたいと思います。

以下、各話の感想です♪

【1話 ないないの女の子】
{netabare} 中古のバイクが1万円!?・・と思ったらいわく付きのバイクみたい。。
バイク屋のご主人、いい人すぎ。
・・いきなり原付免許とったシーンに飛んでたけど、この辺はもう少し丁寧に描いて欲しかったかな。
バイクのエンジンを初めてかけた気持ち。
自分のバイクを見てニヤニヤする気持ち。
エンジンがかからなくて焦る気持ち。
バイクに乗ったことないけど、小熊さんの気持ち、わかる気がする。
夜のドライブにドビュッシーの「月の光」。ひんやりした夜の空気が伝わってきます。
うん。これいいわ。この空気感のまま最後まで突っ走ってほしいな。{/netabare}

【2話 礼子】
{netabare} アニメっぽくない作品だなって2話見ててあらためて思いました。
みんな黒髪だし、テンション高い話し方じゃないし、友達同士の会話もそっけないし・・
でもなぜかそういうところが好きだったりしてます。
すごーく地味な展開なのに、なぜか飽きないし面白いです。
礼子のバイク、改造バイクとかお金かかってそうだけどお嬢様なのかな?
どこまでも遠くに行けるよ、と礼子に言われて、ちょっとした「冒険」に出かける小熊さん。
ラストのニヤ顔が楽しそうで良かった♪
相変わらず、絵や音関係は丁寧ですね。バイクの音とかリアルっぽい。
EDもいい感じでした。{/netabare}

【3話 もらったもの】
{netabare}だいぶカブに慣れてきた小熊さん。
色々とパーツが欲しくなって礼子の助けももらいながら揃えていきます。
無口な子だけどきちんとお礼の挨拶できるのね。えらいな。
相変わらずのにやけ顔がいいね。
リストの愛の夢が流れながら今までの出来事が流れるラスト。
いい最終回でした!←ちがいますw
次回あたりで何か面白いことが起こればいいな・・って贅沢すぎ?{/netabare}

【4話 アルバイト】
{netabare}夏休み。礼子とどこかに出かけるのかなって思ったけど、別々なんだね。
でも確かにお金がないとどこにも出かけられないし、バイトは正解かも。
バイト代でレインコートを買って、雨の中 にやけながらの運転。
そして雨に向かってぼそっとつぶやく「ざまあみろ」。
よりもいとはまた違うざまあみろだけど、これも良かった♡
自分でバイクのオイル交換が出来て、鏡の前でヨシッのポーズを取ったり。
小熊さん、最初の頃に比べて表情が豊かになってきましたね♪
バイクのイスをぽんぽんするしぐさもいいな。
どんどん出来ることが増えていって、とても楽しそうで、見てる私もにやけちゃいます(#^.^#)
特別な何かがあるわけじゃないけど、丁寧に描かれていて不思議な魅力のある作品です。{/netabare}

【5話 礼子の夏】
{netabare}礼子が夏休みにある「挑戦」をした話。
なんか今回の雰囲気がいつもと違うような・・
小熊さんが「小さな冒険」をしながら、少しずつ世界が広がっていくところが好きだったので
番外編を見てる感じでした。
この作品にはこういうアクロバット的なお話は合わない気がします。{/netabare}

【6話 私のカブ】
{netabare}だんだん小熊さんの性格が分かってきた気がする。
色々と自分に素直な子ですねw
「このくらいで勘弁してあげる」の表情が楽しそうで良かった。
バスと同時にカブで着いたりとかwタイミング良過ぎて笑ったw
あれ絶対カブで来たいから仮病使ったと思われそう。
先生に怒られたのに、普通に礼子と二人乗りして出かけたり。
以外とメンタル強い子かも。鎌倉まで追っかけてくるくらいだしね。
次回は3人目の子が登場しそう。。{/netabare}

【7話 夏空の色、水色の少女】
{netabare}{netabare}季節は秋になり文化祭の準備が始まる。
小熊さんと礼子はバイク以外のことにはあまり関心ないみたい。
でも原付じゃムリだって言葉が許せなくて文化祭で使う備品の運搬を”手伝ってあげる”ことにした小熊さん。
小熊さん、すっかりベテランカブ乗りみたいな感じになっちゃいましたね。
初々しかった頃の小熊さんが懐かしい。。
「思わず巻き込まれてしまった文化祭」ってどゆことw{/netabare}
↑最初に感じたまま