セシウス さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
バイオレンスアクションの良作
原作マンガは未読です。2期まで見ての感想です。
日本の若手サラリーマンが出張先の東南アジアで犯罪組織に誘拐されたあげく会社から切り捨てられたためその組織に居ついてしまうお話です。舞台になっているロアナプラという架空の街は、複数の国際犯罪組織がしのぎを削っているカオスな場所で色々な事件が起きます。それらの事件を経験していくうちに主人公は徐々に元の自分からかけ離れた存在になっていくことを感じて葛藤します。全シーンの半分を占める派手なアクションと様々な国の様々な組織による事件のおもしろさ、それと丁寧に描写された主人公の心情がよくできた作品だったと思います。
キャラクターはかなりぶっとんだ人物たちが続々と登場します。主人公のすぐ近くの仲間たちは比較的平凡な性格づけになっており、少し離れた立ち位置の方が濃いキャラになっていてより魅力があります。出身国が様々なので色々な言語が飛び交いますが声優さん達はよく対応していたと思います。
作画はキャラクターは若干不安定です。が、アクションシーンの方は力が入っていてとても迫力がありました。音楽は自己主張弱めです。Bパートの終盤から入るED曲が特徴的です。
凄惨なシーンが多く各エピソードもハッピーエンドとは言い難いですが、視聴後はわりと爽快感があります。ガンアクションが好きな人には特におすすめだと思います。「恋愛」「萌え」「色気」要素は皆無です。女子キャラはたくさん出てきますが全員クレイジーです。変に期待して視るとトラウマになるかもしれません(笑