麦わら さんの感想・評価

3.0
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 2.0 状態：観終わった

アニオリのエンディング改編はとても良い

・ラストバトルの内容→最悪
・映像と音楽→良い!(キャラの顔以外は)
・アニメシリーズ全体としての評価→良い!

個人的にはこんな感じの感想をもちました。

神奈川編になってからは目もあてられないくらいダレてしまった原作漫画の、最後のバトル～最終回のみを4話にまとめてアニメ化したのがこのFinal Stageになります。

映像化するにあたって何とか面白くしようと苦心した様子は伝わってくるのですが、案の定ラスボスのシンジ君に最後の敵にふさわしい貫禄が全くありません。(アニメ制作スタッフが悪いのではありません。原作を忠実に再現してあるだけなので)

シンジ君の異常な速さの理由に関してもめちゃくちゃな設定づけで、何でこれをラストバトルにもってこようと思ったのか、作者のしげの氏がエヴァンゲリオンにはまっていただけで適当に話を書いたのではないか…？と疑問に思うレベルです。

見ていて随所でイライラするバトルなので本来だったら★1以下の評価にしたい所ですが、アニメスタッフの方々も流石に酷いと思ったのか、ラストバトル後の内容が原作よりマシになっているのが救いです。

具体的に言うとこのような感じで↓

・原作ではエンジンブローして役目を果たし、廃車になる様子だったハチロクに対し、拓海が残しておきたい、と暖かい言葉をかけるシーンの追加
・主要メンバー達のその後の姿がスタッフロールと共に流れる。(念願のレーサーになった啓介や真子、職業不詳の怪しい風体で新しいダイヤの原石を探す涼介、サーキット上で土屋さんらしきプロドライバーに声をかけられる拓海など)
・拓海が「インプレッサに乗れば啓介より速い」と言う元も子もないセリフのカット

ぶっちゃけた話、これらを見るためだけに最後まで頑張って視聴しました。
特に原作最終回のハチロクの扱われ方に違和感を感じる人は見て損はない内容です。


ちなみにエンディングでこれまでのバトルシーンが流れますが、ラストにハチロクがFCを抜かすシーンをもってくる辺りを見ても、やはりこの作品のピークは拓海VS涼介戦だと大多数の人が(製作陣も含め)思っているのでしょう。

漫画が第一部で潔く終わっていたら現在のこの作品に対する評価は違っていたでしょう。
でも個人的には後半の展開に不満はありつつも、トータルで見ればとても楽しいアニメだったと思っています。
プロジェクトDのdreamはこれからも続く、各々が新しいステージで夢に向かって進んでいく、という終わり方は
意外性はないかもしれませんがこの物語にふさわしい終わり方でした。

良い仕事をして下さったスタッフの方々に感謝します。