takato さんの感想・評価

3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

ただの出落ち作品じゃなくね？。「ルピナス」の花言葉の時点で「おジャ魔女」ファンは歓喜。

　「デンキ街の本屋さん」が割と好きだったので、同じ作者さんの作品がまたアニメ化されたという報せは素直に嬉しい。作品としては、近年ありがちな出落ち系ソフトラブコメという路線から大きく外れるものはなく、想定内な出来栄えだけど悪い作品ではない。作品全体としては、この手の作品にありがちなワチャワチャした騒がしいウザさを引き算な作風で回避しているし、なにより阿波連さんが解りやすい美少女キャラじゃないのが良い。


　阿波連さんは明らかに変な女の子であるが、ライドウ君だけはその普通じゃない良さにライドできる心の広さがある。この関係性を軸に置いたから嫌味さがなくて見やすい作りになっている。更に終盤の展開で二人の関係を一歩進めることでちゃんとキャラに対する愛着を深めることに成功してもいる。


　決して傑作ではないですが、そこそこの作品でいいんじゃね？というような舐めた姿勢で作られた、作ってる方が緩くなってどうする！な作品たちよりは見る価値充分ありと言いたくなる作品でした。