「ネクスト戦記EHRGEIZ [エーアガイツ](TVアニメ動画)」

総合得点
計測不能
感想・評価
9
棚に入れた
46
ランキング
7719
★★★★☆ 3.3 (9)
物語
3.1
作画
3.1
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.2

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ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

アウトローと女軍人と超能力カルト三つ巴なロボットアニメ?群像劇は面白いんだけど12話ではイマイチ

スタジオディーン制作のリアル寄りのロボットアニメ。
宇宙で奔放な海賊やってる主人公一味、宇宙コロニー国家?ネクスト同盟軍が開発して逃げられた無人兵器(境界戦機のゴースト的な?)を追跡する同盟軍の女大佐、超能力少年が率いる何かの理念の為に謎の力を追う革命組織テラの三陣営が絡んでいく物語。

【良い点】
ストーリーは地味だし進行も遅いものの、各陣営のキャラ間の関係性や掘り下げが丁寧。
複雑な政治事情は排して、とりあえず主人公除いて三勢力(うち地球政府は殆ど出てこない)が何をやりたいのかは次第に見えてくるし、各キャラ信念というかやるべき事明解なので、群像劇としては面白い。
前半は同盟軍と革命軍が何やら蠢動する傍らで我関せずアウトローしてる主人公一味の日常ドラマで世界観やキャラを掘り下げ、中盤二陣営が主人公一味にコンタクトしてきてドラマが動き出し、後半ハルが闇落ちして謎の兵器と対決していく流れで、粗さは否めないものの全12話一応纏まっている。
中盤各陣営のスカウトで主人公一味バラバラになっていくが、紆余曲折で最後は仲間集結してラスボス撃破ハッピーエンド。
総じて細かいストーリーが雑な割には見やすく、キャラも雰囲気も好みだった。

廃墟コロニーでロボットの模擬戦ドンパチやりまくったり、病に倒れた幼女の薬調達を巡って仲間の確執から粋な展開見せるなど、アウトロー一味の自由闊達な関係性が良い感じ。
特に飄々としたキャメルのキャラが良い、馴れ合わないドライさ、無言で薬渡すクールさ。
子供兄弟の元気の良さと妹アンちゃんの可愛さも良かった。
本筋ストーリーは全然進行しないが、極自然に世界観(宇宙コロニーが荒廃しているなど)が分かる描写も上手い。

作画は良くはないが女の子(アンちゃんしかいない、アオイ大佐も美人だけど)は可愛い。
ロボットデザインはリアル系の武骨さが悪くない。
OPがカッコイイ。楽曲が良い。

【悪い点】
ストーリーが小粒で地味。
謎の兵器追うアオイ大佐と具体的な説明の無い理念で動くカルト組織がちょこちょこ動く合間にアウトローの日常系と、前半殆ど話が動かず。
中盤主人公一味崩壊するが、良くも悪くも寄せ集めのアウトローであまり仲間感が無い。
3話アン、9話ケンの薬調達巡る対立で展開被っている。

主人公が良くも悪くも普通のアウトローのあんちゃんで、ストーリーに主体的に関われていない。
終盤も弟分の仇(生きてるけど)でちょこっと参戦するだけ。
作中の扱いは力ある者的なカリスマ示唆されていた割には地味な主人公。
教祖ハルに心酔する忠臣ガルブレイズとか、アオイ大佐への忠義で散ったカールなどのドラマは良いんだけど所詮脇役。
ハル闇落ちも唐突だし、ガルブレイズやアオイの窮屈な生き方に対する主人公の自由さ的なテーマが若干見えたがそこを深堀り出来ていなかった。
最後までメイン軸がふわふわしていた。

戦闘も見せ場がガルブレイズと地球政府軍(殆どモブ)が序盤ドンパチやったくらいしかない。
リアルロボットバトルアニメとしても特に見所あるわけでも。
終盤ラスボス戦が微妙、散々謎の実力者として引っ張ってきたアーノルド大尉が無駄死にで拍子抜け。

【総合評価】4点
ロボットアニメとしての雰囲気は好みで12話飽きずに視聴出来たけれど、面白かったかは微妙。
12話では肝心な部分が物足りないけれど、この内容で2クール以上あっても面白くなったかどうか。
評価は良い未満だけど好みなので「普通」

投稿 : 2022/10/09
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