「坂道のアポロン(TVアニメ動画)」

総合得点
86.3
感想・評価
2170
棚に入れた
10037
ランキング
200
★★★★☆ 4.0 (2170)
物語
4.0
作画
3.9
声優
3.8
音楽
4.4
キャラ
3.9

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ネタバレ

かしろん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

質実剛健な青春もの

-最終話まで見て-

横須賀から長崎への転校してきた西見薫。
坂。照りつける太陽。慣れっこになった最初の挨拶での視線にヒソヒソ話。そして、先生まで手を焼いているという不良生徒の噂話。全てが彼を滅入らせた。
視界がぼやけ気分が悪くなる。吐きそうだ。こういう時は屋上に行って気持ちを落ち着けさせなければ・・・
そんな彼に一人の女子が声をかける。
迎律子。クラス委員だという彼女の声を聞いた途端、そんな吐き気はウソのようにおさまった・・・


月刊flowers連載漫画原作。原作未読。
真面目な方のナベシン監督に菅野よう子が音楽担当と手堅い構成。まさに質実剛健。

物語:繊細でプライドが高い主人公と、闊達で自由奔放な男を中心に、その幼馴染などを交えて友情や恋愛を描いた物語。その友情や愛情のベースとしてジャズというキーワードを持ってきている。
12話という短い間で色々ゴチャゴチャした恋愛模様を描いているせいで最後のほうは走り気味だったが、全体的には非常に良かった。
魅せるべきを非常に分かってるなぁって感じで、終始、千太郎をいかに魅力的に見せるかで描かされおり、その千太郎に引っ張られる形で薫が成長していく姿が巧く描かれている。

作画:全体的に良く纏まっている。その中では、何と言っても演奏シーン。千太郎のドラム演奏シーンは特筆モノ。1話で主人公がドラムの刻むリズムに魅せられていくシーンと何話か忘れたが学園祭でのセッションは一見の価値が有る。
また、喧嘩のシーンもビバップの格闘を思い起こさせるカメラワークの使い方でよく動く。
贅沢言うなら、日常の細かい仕草でもうちょっと魅せて欲しかった。

声優:キャラに合っていて良い。この作品での聞き所は律子役南里侑香。佐世保出身ということで、非常に可愛らしい長崎弁を聞かせてくれる。

音楽:YUKIの歌うOP、秦基博の歌うED、劇中曲と菅野よう子節が聴ける。
だが、折角ジャズがベースにあるアニメなのに、OPEDとも普通にポップスってのは勿体無い。サブタイトルのほとんどをジャズの名曲にしているのだから、EDをそのサブタイトル曲にしても良かったような。最近有りがちな演出だが、サブタイトルを最後に持ってきてその曲を聞かせる、みたく。
最終話、OP曲とED曲を重ねるのは失敗だと思う。OP曲で締めたほうが良かった。

キャラ:主要キャラは多くないので、その立ち位置も分かりやすい。


今期、ノイタミナは両作品とも良く出来た内容だった。

投稿 : 2012/06/30
閲覧 : 321
サンキュー:

9

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