をれ、 さんの感想・評価

3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

お仕事パワハラ癒し(回復中)系微コメディ。

公式サイト；
https://do-tennen.com

全体的な感想は、ワタシもパワハラをしないように気を付けませう、です。
まず、主人公は転職前の会社でのパワハラによって心に傷を負ってしまっていて、何でもないことにものすごいストレスを感じ、行動や思考が不能になってしまう、そんな状況から転職を機に回復を試みている最中です。
　一方、その上司たる主任は有能で業務成績は抜群ではありますが、テンネンです。但し、ものすごく思いやりがあり、とても優しい性格です。
　さらに課長は、コミュニケーション障害を抱えており、部下との距離の調節にとても苦労していて、ウザがられることが多く、さらに離婚したので、孤独を感じています。こんな人々の会社日常のお話です。
　会社モノので、よくある問題として、お話上のニーズとリアリティがあると思います。本作は両立している方だと思います。なお、女性視聴者を強く意識した、BL素材や微ゲイ要素を感じなくはないですが、登場キャラ達はそのような志向を持っているようには感じられません。飽くまで、視聴者が妄想しやすいように設定してあるだけです。
　本作は会社でパワハラに遭ったり、そこまでではないがイヤなことがあったりした人を対象にして作られた作品だと思います。なので、優しさや甘さが過剰に感じられることも多いと思います。その場合は登場キャラたちの心情をより深く理解することで、過剰さは薄まると思います。本作は必要なやさしさあるいは配慮が何かについて考えてみる機会になったので、ワタシ的に視てよかったと思います。
　本作は推すかと尋ねられたら、ムツカシイですね。まず、パワハラ、それ何っとかいう人には向いてないでしょうね。パワハラは知ってけれど、見たこともやったこともない、という人にも向いてないでしょうね。それ以外の人には多少なりとも共感と理解と娯楽を得られる気がします。