「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する(TVアニメ動画)」

総合得点
67.1
感想・評価
122
棚に入れた
375
ランキング
2528
★★★★☆ 3.4 (122)
物語
3.3
作画
3.4
声優
3.5
音楽
3.3
キャラ
3.4

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ネタバレ

てらし さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:今観てる

壮絶な譲り合い

6話
成る程、そういうことでしたか
互いに皇位継承権を「どーぞどーぞ」やってる状態
リーシェが破滅回避するのと対照的にアルノルトは自身の破滅を望んでいる、と
色々複雑そうなキャラに見えて、テオドールの気持ちは実にシンプルだったということですね

テオドールが部屋から走り去った後、リーシェがアルノルトに弟君が消える未来も可能性として存在するかも、ということを伝えた瞬間にアルノルトの表情が険しくなりました
もしルート分岐のような物があるとしたら、ここが分岐点だったんでしょうね
おそらくここの展開次第でテオドールの命を救うことは出来なかったはず
やはりリーシェの王妃としての覚悟と言葉の持つ重みがアルノルトの心を動かしたんだと思います

前半はリーシェの(察し)が良過ぎるというか、立ち回りがパーフェクト過ぎるせいで、段取り通りにポンポン物事が進んで行き、やや急だなあという印象を受けました
それはおそらくBパートをテオドールとリーシェが屋上で会話するシーンから始めたかったという、構成上の都合があったのではないかと推察します
やや詰め込んだ感はありましたが、ストーリー全体の流れからスピード感を重視したということで、これはこれで有りなんじゃないでしょうか

テオドールの部下幾らなんでも弱すぎね?問題については、ハナからマトモに監禁する気もなく、テオドール自身が罰を受ける為の誘拐劇だったので、セキュリティなど有って無いような物
誤算があったとすればリーシェが戦闘経験豊富な規格外お姫様だったこと(まあ、これはしゃーない)

エルゼとカミルが放置されたまま終わりましたけど次回で何らかのフォローは入るでしょう、多分
ラストに2人のラブラブなシーンで甘~く味付けする展開もサービス精神があって良かったです

しかし、これでむしろ分からなくなりました
テオドールというキャラクターの謎にそこまで奥行きを持たせていなかったので、本筋がこの先どう進んでいくのかと
アルノルトの過去全てが明らかになったわけではなく、やはり両親との関係が鍵を握りそう
テオドールが兄の首の傷を今まで知らなかったくらいですから
これでテオドールは兄の謎から切り離され、余計にアルノルトの謎が深まるようになってしまいました
ここからどう持って行くのか、5話の引きなんかより遥かに気になります

5話
{netabare}今回もずーーーっと会話してるだけなんですが退屈さはありません
それだけお話がよく出来てるということかもしれませんが、演出が画面をコントロール出来ている良い例だと思います

教会に呼び出されたリーシェだけどちゃんと保険を掛けておく周到さ、さすリーやねえ…
兄登場に早くもビビる弟、ザッマア!と思いきや
なかなかに強かでしぶといキャラのようで、かなり複雑な家庭事情がありそうです

それにしてもこの作品、今までは破滅ルートの回避(自分の延命)、私スッゴい!姫様すげ~という部分がクローズアップされていたように見えますが、今回でリーシェ本人がどう生き延びるか以上に、どういう人生であるべきかに具体的な動機付けが出来たように感じます
長いか短いかではなく
過去6度の人生でも様々な職業で自分の出来る最大限を全うしてきたように、今の王妃としての人生と正面から向き合い、王妃として完全燃焼する覚悟を持った表れといえるでしょうか

もちろんアルノルトの謎の究明も、両親を手に掛けて多くの国に侵略戦争を仕掛けるアルノルト自身が自分の人生と向き合った上でのものでなくてはならないはずです
おそらくそれに寄り添えるのは王妃リーシェであり、アルノルトとリーシェが2人で運命に打ち克つ物語と言えるのかもしれません

しかしラストの引きは完全に予想外の一撃
頑張り過ぎて体調崩しちゃったー…どうしよう?
で終わりと思わせておいてこう来るとは
これは先が気になります{/netabare}
4話
{netabare}相変わらず良いですね
次から次に展開していくボリューミーな内容ですが
窮屈さは感じず、凄く見やすい作りになってます

今回は特に会話が多い構成ということもあり、単調で説明的になり過ぎないよう構図とカメラワークで飽きさせない工夫がされています
映像におけるシャレードを意識したカット割りがされていると感じました

今回でアリア商会のケイン、アルノルトの弟テオドールが初登場、テオドールはたしか3話の夜会で1~2カットだけ出てたでしょうか?
ケインへのオリジナル商売企画プレゼンと並行して、いよいよ本格的にアルノルトの過去が描かれていきそうな気配
次回も楽しみです{/netabare}
3話
{netabare}3話に入りアクセル全開なリーシェ
オリヴァーの意図を見抜くリーシェ
ダンスの主導権を握ろうと皇子に挑むリーシェ
皇子の身体の違和感に気付くリーシェ
唐辛子入りのワインを平然と飲むリーシェ
人心掌握にも長けたリーシェ

これでもかと私スゲー、おめえスゲーやつだな!が炸裂しまくるわけですが
これで一段落付けよう休ませよう、お話を安定させようなんて気持ちはありませんね
原作物なので、これくらいのペースで行かないと1クールに収まらない物量なのかもしれないけど

安定しないのはリーシェとアルノルトの関係と同じ
漠然とした不安や緊張感が常に漂っている状態
状況はまだまだ揺蕩っている
画面から思考停止すんなよ?ここからが本番だから付いてこいよ?と言われているよう

何よりリーシェに止まる気配がまったく無い
イケメン皇子攻略出来たら十分だろう~?というこっちの想定ラインなんて歯牙にもかけない
このお姫様野心ありすぎなのでは?

新キャラや設定等、色んな要素が放り込まれてもグチャグチャにならないバランスの良さ、皇子の謎を入れてこちらの興味をくすぐるスパイスも忘れていません
一つ一つのエピソードだけでなく、この先どうなるんだろうという好奇心も刺激されます
まだワクワクとまではいきませんが、このまま失速しなければ今期の中でも楽しめる作品になりそうです{/netabare}
2話まで見ました
{netabare}人生やり直し令嬢物
我が道を往くハイスペックお姫様にパーフェクトイケメン皇子が興味津々という図式
悪役…?…というのは最初に婚約破棄した王太子側から見たら悪役という位置付けなのかもしれません

話のメインとしては主人公のリーシェによるリーシェの為の歴史改変、その元凶ともいえるアルノルトが戦争を始めるに至った経緯と真相でしょう
婚約者同士なので当然ラブなイチャコラも

リーシェが送る7度目の人生
最初の破滅から5度のやり直しで積み重ねた、計25年分の経験値とスキルにより繰り出される私スゲェー!
しかし本当に重要なのは25年間学び続けたリーシェの飽くなき探究心にあり
今回の人生でもおそらくその知識欲と行動力が破滅回避の決め手になるのではないかと思います

王太子をフッただけあり、人生やり直しの原因ともいえる皇太子にも容赦無し、たとえ婚約者だろうが地位と権力と武力が超強大だろうが自分の意思は貫き通す
この辺は実際に騎士としての経験も持ち合わせているせいか、胆力が半端じゃありません
皇太子との会談中に立ち上がり、堂々と自宅警備宣言するリーシェの姿がティーカップの水面に映し出されます
お茶に映るリーシェの動きはたとえ籠の中の鳥であっても決して自分の心は枠に収まらない、収まりたくないという強い意思の表れでしょう

賊に襲撃された後、泉のほとりで会話する2人
アルノルトの言葉は薬師の知識で大事な臣下を救ってくれたリーシェに対する偽りの無い謝意であり、人質という立場に対する気遣いでもあるんでしょう
同じ目線の高さで会話する2人とキレイに光る水面がそれを補強しています

夕方、リーシェの離宮で会話する2人
室内から見た、扉枠に無理矢理嵌め込んだような2人のカットがとても窮屈で印象的であり、その後のどのカットにも城壁や建物、ベランダなど「国」がリーシェを囲んでいます
しかしお互いが向き合い本心を強く語ると一変、空だけの背景になり自由を望むリーシェとそれを阻まないと言うアルノルトの気持ちが重なります
ほんの一瞬だけですが、一瞬だけでも重なったのは事実であり、ここから本当の改変が始まるのかもしれないです{/netabare}

投稿 : 2024/02/13
閲覧 : 132
サンキュー:

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