「真・進化の実~知らないうちに勝ち組人生~(TVアニメ動画)」

総合得点
57.9
感想・評価
79
棚に入れた
287
ランキング
6681
★★★☆☆ 2.8 (79)
物語
2.5
作画
2.7
声優
3.2
音楽
3.0
キャラ
2.7

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ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

観終わった

1期の頃は、スポンサーやプロデューサー等の上の方達が原作を見て「こんな内容キッズ向けじゃん」と判断したんだろう→上の人達マトモじゃん、と解釈してホっとしたもんだけど…。
2期になってその安心感が揺らぎまくり。

いかんせんパロが寒い。
パロで楽しませようってより、話がアレなのを誤魔化すために差し込んだだけで、所詮誤魔化しは誤魔化しでしかないというか。
ジョジョや北斗の拳読んだことある?と聞きたくなる様な上っ面をなぞった程度のモノばかりで、リスペクトを感じない(※)。
面白いと思ってるからやった、ではなく、面白いとはしゃがれてるのを見たことがあるからやった、的な。

またチョイスするネタも、いわゆる何万回と擦られた定番ネタばかり。
「最近ってほど最近でもないけど、最近の作品のパロをやるとパステルメモリーズみたいにくっそうるさいファンから叩かれるので、いくらいじっても文句言われない手垢まみれのパロをやる」
っていう回路でも働いてるんでろうか。
けどさぁ、そういうフリー素材扱いのドメジャー作品だったらさぁ…ゲゲゲの鬼太郎は入らないの?
この作品には鬼太郎のパロは無かった気がする。
シリ構の市川氏は鬼太郎(6期)も係わってて、更には声優に沢城みゆき(6期の鬼太郎役)も居るワケで、やらない手は無いと思うんだがなぁ。
沢城に限らず他の参加声優も妙に豪華なので、国民的アニメとなると自分はすぐには思いつかないが、鬼太郎以外にもなんかあるんじゃない?
あ、杉田智和がジョセフジョースターじゃん、そういえば。
本物が目の前に居るのに使わないって、何なんだろうね本当に。
他の方のレビューで「声優達にアドリブやらせた方が面白いんじゃね?」とあったが、全くっもってその通りだと思う。
あ、それと人間版サリアの演技がめっちゃToLoveるのララで、戸松の真似をする美柑(花澤)って感じだったけど別に面白くもない、演技指導が手を抜いたんだろう。
ってか「やらないか」はホント止めてくれ、キディガーランドや呂布子ちゃんの悪夢が蘇る。


これでも最初のウチはハハハとおおらかな気持ちで見てたんですけどね、3話にして「さすがにこれは…」という出来事が。
3話アバン、誠一はヘレンの攻撃を真剣白羽取りしようとするが失敗し、その後OP挟んで、白羽取りを失敗したハズなのに無傷で何事もなかった体で本編Aが始まる。
え?どういうこと?
失敗すること自体は伏線なので構わないが、失敗したのに斬られてないってどういうこと?
それこそ北斗が好きなら南斗紅鶴拳食らったみたいに後ろからバカーっと割れてもいいくらい。
失敗するに至った「体にノイズが走る(伏線)」のシーンを描いたからそれで仕事を終えた気分になっちゃった?

更にはその後、よく分からん背景だけ写してお姫様抱っこ状態になって、暴れられたドサクサに胸を掴んだせいでグーパンを食らう。
何故避けないの?勝負中じゃないの?これはグーパン食らって負けたってことでいいのかな?
胸を掴んだ代償としてグーパンを食らう、ってシーンを描いたからそれで仕事を終えた気分になっちゃった?

この違和感は続く学園クラス対抗戦もそう。
魔神教団の乱入によって対抗戦が有耶無耶になり、最後はカイゼル兄弟が仲良くなって良かった良かったという展開。
で、対抗戦は後日改めてやらないの?
観客あんだけ居たんだし、勝敗の行方は注目されてたと思うのだが…単に私がカイゼル兄弟はどっちが強いのかハッキリさせて欲しかったせいもあるけど。

この、「別の問題を発生させてそれを解決させることで、元あった方の問題が有耶無耶になる」ってのはこの作者の特徴なんだろうか。
一期で、オリガ以外にもオリガの様な不幸な目に会ってる子供が居るハズなのに、オリガだけ助けてそれらには目を向けない(なのに良いことをしたつもり)、と同じだ。

ってか学園襲撃パートは作画も酷くて…いや酷いと言っちゃうのは気が引けるな。
スタジオの体力的に騒然とした観客達なんてとても描けやしない。
魔神教団の張った結界によって客席を写さなくて済む構図にはした(涙ぐましい)が、観客からは中身が見えてたらしい。
じゃあ観客の肩越しに闘技場を眺めてるシーンを描けよ…と一瞬思いはしたが、まぁ無理だったんだろうなぁ。
もうね、プアプアのプアーで、絵を描くの辛い辛いオーラが滲み出てて見てるこっちが申し訳ない気分に。
メルヘンメドヘンの観客席描写が伝説級に凄かったけど、闘技場ネタは鬼門だね、小説だとどうってことないんだろうけど、もうちょい映像化のこと考えてあげよう。


とすっかり評価が地の底だったのに、10話で異変が。
ギルマス対ヴィトールの筋肉バトルなのだけど、※の様な軽薄なパロではなく、普通に北斗の拳のオマ-ジュをやってる。
ユダ戦とトキ戦とラオウ戦を混ぜた様な感じ、DBや明日のジョーも混ざってるかなぁ?惜しむらくはリンバットポジの解説役が居なかったこと位か。
なんだよ!やればできるじゃーん!!
杉田智和(に限らず他の声優もそうだが)が一切手を抜かずにノリノリで演技してたおかげもあるのかな?
その後の11・12話もクライマックスってことか作画もマシになって頑張ってる(あくまで比較ですが)。
なんなんだよ、途中脱落して見てる人も少ないだろうに、こんな後半に力を注いじゃって…。
ハッ、不良が捨て猫に餌やるとよく見える法則を実践した?

思えばアングレア&デミオロスは折角街まで潜入したのに遊び呆けて魔法学園の戦力(誠一の存在)を見落とした。
ということで次の矢となるデストラ・ヴィトールはしっかり潜入調査をすることにして、そこで起きる悶着は幼稚ではあれ、流れとしては自然で悪くなかった。
申し訳程度に軽く触っただけとはいえ、主人公が正体を明かす・後ろめたさを抱いてるシーンもある。
ラストが美少女ではなくゴリラ姿でのキスというのも、一貫してるというか、設定を忘れてない。

決して悪い部分ばかりではない…ってより、真面目に・真摯に作ればそこまで破綻してない作品にはなれた気がする。
作者は意図的にバカを演じてる?買いかぶりすぎ??

まぁ、マイナスがゼロになっただけなんですけどね。


ってことで総評。
見るつもりなら最後まで耐えよう、途中脱落は却って悪印象を引きずることになるかも?
だからといって最後まで見てもマイナスがゼロになるだけなので、余程の物好きでないならお勧めはしません。
北斗の拳パロが見たいなら10話、作画班の悲鳴が見たいなら6話だけ見よう。


余談{netabare}
作中出てくるアネモネがアネモネに見えない、どちらかというとオステオスペルマム。
多分平開させすぎなのと葉っぱが描かれてないせい。
髪飾りの方はもっと酷く、あれをアネモネだと言い張るのは暴挙のレベル。{/netabare}

投稿 : 2024/03/22
閲覧 : 32
サンキュー:

4

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