「ドラえもん のび太とロボット王国(アニメ映画)」

総合得点
62.1
感想・評価
59
棚に入れた
343
ランキング
4954
★★★★☆ 3.5 (59)
物語
3.3
作画
3.5
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.6

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ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

腑に落ちない感動系ストーリー その2。

【概要】

アニメーション制作:シンエイ動画
2002年3月9日に公開された81分間の劇場アニメ。
原作は、漫画制作会社の藤子・F・不二雄プロが『月刊コロコロコミック』
にて連載していた「大長編ドラえもんシリーズ」作品。

監督は、芝山努。

【あらすじ】

スネ夫にペットロボットを自慢されたのび太は、
ママとドラえもんにペットロボットをおねだりするが断られて、
ドラえもんの「スペアポケット」を勝手に使って、
未来デパートの通販マシーンを適当にいじってるうちに意図せずに大量注文してしまい、
届けられた大量のロボットで大パニック。
全部を返品したはずが、フードを被った少年ロボットだけ残っていた。

ロボット少年のポコは地球の技術で作られたものではなくて、
別の世界から紛れ込んできたらしい。

のび太がとりよせた未来のロボットと一緒にやってきたのだから、
タイムマシンで行ける世界に間違いないと、
ドラえもんたちいつもの5人は、「時空間ナビ」をとりつけたタイムマシンで、
未来への超空間の途中でポコがいた異世界につながる穴に突っ込んでいく。

時空間の迷路(タイムラビリンス)で騎士のようなロボットに襲われて、
ロボットの世界に到着したが、タイムマシンは壊れてしまう。

そこは宇宙船で人が移住してきた惑星で、人とロボットがなかよく暮らしていたが、
ジャンヌ女王の「ロボット改造計画」でロボットから感情を抜き取られ、
人の命令に従うだけのただの道具にされてるという。

少年ロボットのポコはロボット兵から逃げて、
ジャンヌ女王の乳母で囚われの身の母親ロボットを探しに行こうとしていた。
昔は姉弟のように仲が良かったのに変わってしまったジャンヌ女王に、
泣いてしまうポコなのだった。

【感想】

大長編ドラえもんの第23作目。

「のび太の恐竜」からシリーズを見続けていますと、
今回のドラえもんの決闘だとか、のび太がロボットを操縦して戦うシーンとか、
技術的な向上に裏打ちされたアクションのアニメーションの面白さが実感できます。

その反面で原作者の没後の脚本家の岸間信明氏が作る物語がマンネリで、
異空間に行って友情は大切だよ!敵の親玉を倒して終わり!とワンパターンで、
話の引き出しの少なさに既に食傷気味。

ロボットのAIに感情はあるのか?などのSFのテーマ性も無くて、
悪人がいて野望のためにロボットを利用して、ディストピアを作ろうとしていた。
そのせいで巻き込まれて人間とロボットの友情が引き裂かれていて、
悪人を倒して、元通りの友達関係でめでたしめでたしの薄っぺらいストーリー。
あとは泣かせ目的のシーンを単純につなぎ合わせただけの単調なアニメに見えました。

アニメに感動は必要か?の是非は様々な意見がありますが、
ただ単に泣いたり叫んだりすれば良いものではなくて、
キャラクターの確立と、シナリオと演出と作画芝居、
そして声優の演技がしっかりしていれば上質なドラマになります。

しかし、このアニメ映画は即物的な泣き作画に頼り過ぎていて、
心に染み入るものが個人的にはありませんでした。

二律背反に悩むジャンヌ女王役の新山千春のお芝居とか大相撲元大関の小錦の歌とか、
作品の質に貢献しないのに芸能人枠で起用するの本当良くないですし、

卑怯な言い方かもしれませんが、
藤子・F・不二雄先生が存命ならば作られなかった作品でありますし、
これを見るぐらいなら、のび太の人生やノスタルジーに思いを巡らせて浸れる、

「帰ってきたドラえもん」「のび太の結婚前夜」「おばあちゃんの思い出」

など、オススメできるドラえもんの感動映画が色々ありますね。


本当に面白くなかったので辛口ですが、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/05/09
閲覧 : 34
サンキュー:

11

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