「空の境界 第三章 痛覚残留[ツウカクザンリュウ](アニメ映画)」

総合得点
74.8
感想・評価
733
棚に入れた
4252
ランキング
852
★★★★★ 4.1 (733)
物語
4.0
作画
4.3
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.1

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Etzali さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

浅上版 殺人考察(前)

(2013.1/23)

幹也の千円札、野口英世じゃないのかwww


藤乃も前章の式同様、二面性が見える

作画については前章同様、クオリティが高い。ufotable様様www
圭太に会いたいのは、藤乃の特性を圭太に感づかれたから?まるで前章の式と幹也みたい。

前章の式が自身の二面性を否定して人並みになろうとしたのに対し、藤乃は自身の二面性を肯定して人並みになろうとしている。

自分で痛みを感じれないから、他人を犠牲にして自分も痛みを知った気でいる。それは、もはや人ではないよ、藤乃。その逆のまた然り、自分の痛みを他人が分かるはずないのだから…

また、藤乃は自身の中に「空」(痛みを知らない・感じない、つまり人として存在しない。)を持った人間とも言える。それが二面性の否定だとすれば、藤乃は自身が持つ二面性に対して無意識の内に否定と肯定という矛盾したものを抱えた複雑な状態にある。

その「複雑」な状態をどのようにして受け入れていくのか?
→藤乃は、他人には認めてもらえず自身の二面性を受け入れた事になる
→式は幹也に二面性を認めてもらう事で自身も、その二面性を受け入れられた

もし藤乃が持つ二面性を誰かに認めてもらえたら、結末は変わっていたのだろうな…

いやしかし、救いが無い上で自身が生きている実感を手に入れるというのは、何とも皮肉な事か…

またKalafinaの『傷跡』は、式が自己の二面性に対して幹也に認めてもらった事と藤乃が自身の二面性を自分で受け入れるしかない(他人に認めてもらえない)という事でも作品にマッチしていて良かった。

識との戦闘の際、幹也への想いを確信した藤乃は二面性など関係なく「痛み」を知る事ができた。

そんな藤乃の哀しい痛みの物語…

投稿 : 2013/03/17
閲覧 : 208
サンキュー:

10

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