「GUNSLINGER GIRL [ガンスリンガーガール](TVアニメ動画)」

総合得点
84.1
感想・評価
1142
棚に入れた
7489
ランキング
293
★★★★☆ 3.8 (1142)
物語
4.0
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ネタバレ

ワッキーワッキー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

大人アニメ

総評
 この作品は、GUNSLINGER GIRL 銃を使う少女ということで、銃を使い、体をサイボーグ(義体)化され、洗脳(条件付け)された少女達とその担当官が暗殺の仕事をこなしていく中で、人形と人間の間で揺らめく少女達と、担当官として暗殺をさせる大人の葛藤が中心に描かれています。
また、世界観や会話の間、話のタイトルの意味を考えて観ると楽しめる作品だと思います。

視聴注意点として
自分だけかもしれませんが、キャラごっちゃになることがあったので老婆心ながら書かせていただきます。
●ヘンリエッタ→茶髪ショート、セーラー服や学生っぽい服
●リコ    →金髪ショート、やや男性服っぽい恰好
●トリエラ  →金髪ツインテ、ややあさ黒ロングコート
●エルザ   →金髪三つ編みツイン
●クラエス  →黒髪ロング、メガネ 本
●アンジェリカ→黒髪ロング、リボン付きカチューシャ
{netabare}
第1話 兄妹- fratello
全体的な流れでは、
→ジョゼとヘンリエッタの関係説明
→ジョゼとヘンリエッタが重要参考人を確保に向かう
→回想(出会い) →現在に戻り戦闘
→回想(ヘンリエッタの訓練) →現在(戦闘の評価)
といった形で現在と回想が交互に描かれ、緩やかに世界観が説明されていく感じでした。

感想としては、フランス映画(あまり見たことはないですが)のような間がある詩的作品だと感じました。

第2話 天体観測- orione -
前回の戦闘を見かたを変えてスタートからジョゼがヘンリエッタにどのように接していくかを描かれていた、日中狙撃訓練中に金星の話をヘンリエッタが夢でみる、最終的に望遠鏡で星を見る、また義体や条件付の説明も少々あった。
 ジョゼがヘンリエッタに人間らしく生きてほしいと強く願う回でした。またテーマからジョゼはヘンリエッタに金星のように昼でも見える星であってほしいという意味かもしれませんが、義体少女が金星のように短く早い時間を過ごしているという暗喩かもしれないと感じました。

第3話 少年- ragazzo -
リコ回
偵察中にポーター少年とリタが出会い、リコは少し心を動かされるが、武器として行動してしまう話。
フラテッロ(兄弟)のこうあるべきという姿を描く事によって社会福祉公社の残酷さ異常さが浮き彫りになり、さらにジョゼとヘンリエッタの関係性の異質さも際立つという話でした。

第4話 人形- bambola -
トリエラ回
トリエラとマフィアの元ボスの話
ヘンリエッタやリタと違い、トリエラは、ぬいぐるみに名前を付けたり、反抗したり、対象を逃がしてしまったりと条件付け(洗脳)の破たんと、少女たちが人間であると分る回でした。

第5話 約束- promessa -
クラエス回
担当官が去ってしまったクラエスが約束を守り、読書をし平穏に暮らしているところが垣間見れるが、約束や教えられたことを忠実に守り続けるという義体少女の不気味さも感じられる話でした。

第6話 報酬- gelato -
爆弾テログループを追い詰めていく話
じわじわとテログループを追い詰めているにも関わらず、ヘンリエッタは戦闘よりローマの休日のような恋人同士のデートが気になってしまうという義体少女ヘンリエッタの価値観が見える話だと感じました。

第7話 守護- protezione -
リコとジャンが追われている会計士を守る話
条件付けの厳しいリコが、美術館の芸術に何か感じて言葉を紡ぎだそうとしているところに、義体少女の人間性が垣間見れる話でした。

第8話 御伽噺- Il Principe del regno della pasta -
初代義体のアンジェリカの話
条件付けによる薬物投与によって、アルツハイマーのように記憶が蝕まれていくという、義体少女達の将来を示唆していく話でした。

第9話 彼岸花- Lycoris radiata Herb -
エルザとヘンリエッタの共闘
エルザは担当官を思うあまり、義体少女の中でも孤立してしまう、しかし担当官はエルザを武器として扱わないと、社会福祉公社の奇行を受け入れられない、そのすれ違いによって、エルザはミスをしてしまうという話。
彼岸花の花言葉「悲しい思い出」「あきらめ」「独立」といった意味や彼岸花の持つ毒を示唆する話でした。

第10話 熱病- amare -
エルザの死調査編
同じ義体少女の死にもかかわらず、少女達は動揺すら見せずむしろ肯定的にとらえてすらいる事の狂気を感じる話でした。

第11話 恋慕- febbre alta -
エルザの死解決編
ヘンリエッタが武器としてジョゼを思うのか、少女として思うのか、葛藤の末どちらも恋であると結論したように感じました。

第12話 共生- simbiosi -
おとり捜査から山間のアジト襲撃作戦
義体少女が自己犠牲と死の状況に立たされそれでも生きたいという答えを導き出したと感じる話でした。

第13話 最終話 流星- stella cadente -
流星雨が降り注ぐ中、義体少女たちは第九を歌い、アンジェリカも病室で第九とパスタ王子の話を聞きながら流れていく話。第九の歌詞特に繰り返しのパートの意味がこの作品やアンジェリカの名前の由来にマッチしていると感じました。
{/netabare}

関連作品
●攻殻機動隊 ●最終兵器彼女 ●宙のまにまに ●イブの時間
●ヒートガイJ

投稿 : 2013/01/03
閲覧 : 290
サンキュー:

5

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