ヒロトシ さんの感想・評価

4.5
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

止め時が見つからないスルメアニメ

瀬戸の花嫁はDVD-BOX持っている関係で何度も観ているんですが、その度に笑わせてもらってます。展開とか笑い所とかあらかじめ知っているのに何故か笑ってしまう。アニメに限らず、そういう作品って今まで全く無かったので、私にとっては特別扱いになってしまっている作品です。岸監督は当たり外れが強い監督さんで、新作が出る度にハラハラしている所はあったんですが、これに関しては『大当たり』だったと思います。

制作陣の奮闘もそうですが、やはり一番大きいのは声優さんの頑張りだと思います。桃井はるこさんは大丈夫なのか～？と最初思ったんですが、燦ちゃんのキャラを考えると、この脱力ボイス凄く合ってましたね。留奈役の野川さくらさんは私はD.Cの音夢役のイメージが強かったんで、こういう演技も出来るのか！と衝撃を受けました。音響監督さんの力が大きいと思いますが、他にもルナパパさんにシュワちゃんの声を当てている事で有名な玄田哲章さんを起用してくる等、こだわりが凄かったですね。おかげでギャグも最初から最後まで落ちる事がありませんでしたし、それでいて2クールという長丁場、一向に落ちなかったテンションは視聴者をも巻き込んで、常にエネルギッシュな作品というイメージを鮮烈に残してくれました。色んな意味で記憶に残るアニメだったなと、今振り返るとそう思います。

後出てくる女の子が総じて個性的でそれでいて魅力的な娘ばっかりだったのも嬉しいです。巡、委員長、明乃も独特の存在感を持っていて、時にはメインキャラを完全に食ってしまう事もありましたね。ギャグアニメとしては個人的には00年代を代表する作品として多くの人に観ていただきたいなと、そう思っております。