「コゼットの肖像(OVA)」

総合得点
59.0
感想・評価
92
棚に入れた
458
ランキング
6292
★★★★☆ 3.3 (92)
物語
3.0
作画
3.5
声優
3.3
音楽
3.6
キャラ
3.1

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ネタバレ

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

狂気の中にある愛の行方

OVA全3話 
ゴシックホラーを純愛として表現した癖のある作品です。

2004年に制作された新房監督の作品であり、音楽は個人的に好きな梶浦由記と期待してしまうキャスト。

声優は、コゼット役の井上麻里奈、サブキャラでほぼ登場しない田村ゆかり、能登麻美子。
私としては、井上麻里奈のか細い声がホラーを強調するサウンド負けし、聞き取り難い為あまり好かなかったです。
作風のイメージとして違和感はないです。

内容をネタバレしない程度に少し解説させて頂きます。
画学生の倉橋永莉が、アルバイト先の骨董店「香蘭堂」で触れたヴェネツィアン・グラスの中に
映る少女コゼットに心を奪われ、徐々に周囲と距離を置き独り言を発するほど惹かれてゆく永莉。
グラスの中でコゼットの肖像画を描く男が見え、一週間後の夜、コゼットがある男に殺される姿を見るが、その男は永莉だった。
その真相を知るが永莉の想いと裏腹に身体を蝕む彼。
その先に待ち受けているのは恋か死か・・・。

街の背景一つを描く様子を眼を至る所から見せる演出は、妖しげな雰囲気が漂わし凝っています。
一枚のシーンに影を落とした部分が多く誰かに見られている と思わす作りが良かった。
まるでアートの中に居ながら傍観している気分です。

音楽は、幻想的で聴き入ってしまうほど場に適しています。
贔屓目もありますが、素晴らしかったです。

内容としては、悪くも良くもないです。
突出した展開が終盤にかけては弱く期待外れだったという印象が強いです。
永莉とコゼットの心理描写が多いが感情移入できない点
{netabare}翔子がコゼットを憎む負の感情描写が薄い点{/netabare}
サブキャラが活かされていない点
が目に余ります。
作品のメッセージとして狂気の中にある愛の行方とします。

人形好き・新房監督・井上麻里奈ファンの方に勧める作品ですね。
ローゼンメイデンみたいな萌は無いですw

投稿 : 2013/04/04
閲覧 : 408
サンキュー:

12

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