Ka-ZZ（★） さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

学園の問題児の巣窟「さくら荘」の物語・・・堪能しました＾＾

物語の舞台は普通科、美術家、音楽家から成る水明芸術大学附属高校。本作の主人公である神田 空太（かんだ そらた）は、高校1年生の夏に規則を破り学生寮で猫を飼育していた事が発覚し、一般寮から学園の問題児の巣窟「さくら荘」に移住します。そして、2年になり本作のヒロインである椎名 ましろが編入してきて･･･さくら荘の住人との物語が動き出します。

「さくら荘」は6名入居しているのですが、6名共とても個性的で「天才」と「凡人」が共存しています。

「天才」って滅多にお目にかかれるものではありません･･･これまで私は、その特定の分野に関して何でもスマートにパパッとこなせる人を天才だと勝手に思い込んでいました。でも、この作品を視聴してこれまでの思い込みが大きく間違っていた事に気付きました。
天才って、特定の分野において斬新な着眼力や独創性を発揮する才能に加え、時間を忘れるほどに没頭でき、自分が納得するまで追求できて･･･好きな事として取り組める人なんじゃないかと思いました。
この作品においても天才と呼ばれる人達は、徹夜や寝落ちは日常茶飯事･･･という感じでのめり込んでいます。結果的にこの取り組みは「努力」になりますが、「好きな事をやっている」という感覚で捉えれば、そこに「努力」は存在しないのかもしれません。いずれにしても羨ましい限りです^^

一方、私も含め「凡人」の部類の人は、努力する事が解決への近道だと思います。努力は報われないかもしれません･･･けれど努力をしなければ確実に報われないです･･･努力によって得られるものって「可能性を高められる事」なんですよね^^;
私自身、天才と呼ばれる人と比較する事はありませんが、もし身近にそういう人が居て圧倒的な差を見せつけられたら･･･と考えると、さくら荘の「凡人」の人達に共感せずにはいられませんでした。

でも、やっぱり天才も人間なんですね･･･圧倒的な差の部分ばかり目が向いてしまいますが、一芸に秀でているだけで精神面は何も変わらないので･･･同じように傷つくんですよね^^;
さくら荘の住人の心はたくさん揺れ動きます･･･相手を傷付けるような言動を取ったり、熱い思いをぶつけたり･･･この心模様は見どころだと思います。

「アニメの成分表」を見ると「泣ける」ポイントはそんなに高くないんですが、さくら荘の住人の心模様と終盤には結構感動しちゃいました^^;
またヒロインの椎名 ましろ･･･ポツリポツリと囁く茅野愛衣さん･･･抜群でした(//∇//)　主人公の神田　空太を演じた松岡さん･･･半分金ちゃんが入ったような独特のツッコミのトーンは面白さに拍車をかけてくれたように思います^^

原作は、まだ続きがあるようです。主人公を取り巻く恋愛模様など気になる点がまだ残っているように思いますので、2期を期待したいと思います^^