テナ さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

俺が俺妹のレビューを再び書くわけがない

さて、2期シリーズで目立ったのは「告白」

京介と桐乃のお互いに彼氏彼女がを認めたくないって気持ちもまた「告白」の1つでした。
どちらの気持ちを確かめるにも大騒動でしたねww
でも、実際に兄と妹だから気持ちを引き出すにもアレくらいの事はしないとダメですよね。
普通にクラスメイトに言うのとは全然違いますからね。

桐乃の気持ちを引き出すきっかけになったのは黒猫の告白ですね。
彼女の告白は1番純粋だった気がします。
本当に京介への気持ちの強さが1番伝わって来ました。
だからかな？京介もその気持ちを受け入れてくれました。

付き合い始めた2人は本当に楽しそうで良い恋人関係でした。
ノートの最後のページの彼女の夢は凄く素敵なものでしたね。
最終的には2人は別れてしまう。
でも、京介が受験勉強の為に一人暮らしを初めて、玄関先で、あやせと黒猫の口喧嘩で黒猫は物凄いことを言っていましたが、黒猫にとっての桐乃は親友で京介は想い人。

誰かが言いました。
恋と友情は両立出来ないと。
ですが、黒猫を見ていると、それが出来る子だと感じるセリフもありました。
現に、黒猫は京介とゲーム中に桐乃が乱入して一緒に遊ぼうとします。
桐乃は気を使っていましたけどね。


さて、あやせも告白がありましたね。
あやせの場合は、もしかしたら、初恋だったのかもしれませんね。
第一印象が優しそうで結婚したら桐乃が妹になると考えたらしいですし、しかし兄はセクハラ変態野郎でした((*꒪꒫꒪)

でも、私は少し考えてみました。
京介は、あやせに積極的にセクハラをしていました。
でも、それは京介の優しさなのかもしれません。
例えば桐乃の相談を、あやせが持ち掛けた時の京介の提案は結果的にセクハラで毎回ボコられていました。

でも、それは京介が全力で考えた結果です。
そして、解決策の提案と同時に少しでも元気付けようとしたのではないでしょうか？
結果、怒らせてばかりでしたが、単にセクハラ変態野郎ではないように思います。

2期では京介が回想で、あやせに「結婚してくれ」とか「今月も雑誌を買ったよ」とかあやせに絡む回想がありました。
多分、アレは桐乃が留学してる間のエピソードではないでしょうか？

あやせは桐乃と1番仲が良かったから寂しがっていると思い気にかけてセクハラ変態野郎になったのかもしれません。
そう考えると、京介が積極的にセクハラに及ぶ理由に説明が付く気がしました。

京介がアパートで一人暮らしする際は包丁を引越し祝いに持って来た、あやせちゃん(*꒪꒫꒪)
いゃ、ケース着いてるからって、そのままは危なすぎるww

で、桐乃から京介のお世話を頼まれます。
そこでお世話してて、本当はどんな人かも知ってて確信にもなったのかな？ってw
それで、告白をした。
でも、振られて京介に文句言う、あやせの気持ちには心に来るものがありました。
アレだけ、好きだ！好きだ！結婚して！って言っていたのに、それは彼女を元気付ける優しさで、1つの愛はあったのかもしれないけど、恋愛の愛ではなくて……

個人的には、あやせの告白シーンが1番好きな気がします。
切なさやら優しさやら色々と表現されています。


桐乃への告白もありました。
私が熱いと思ったのが桐乃が逃げ出して追い掛けるエピソードで、沙織姉妹と黒猫が助けに来るシーンです。
友情パワーが素敵でした。
しかも、告白まで手伝って来るしww
本当に友達って素敵ですね。
そうして、桐乃と京介は結婚する。

VS真奈美

桐乃の告白だけ超短いのは、ここのVSに書きたいからです。
桐乃と京介は実の家族で血が繋がっては居ません。
確かに、真奈美の言う事は正しいのです。

実の兄と妹の恋愛なんて間違えています。
そんなのは、世間も家族が認めてはくれません。
真奈美は、それを「気持ち悪い」と言います。
誰にも受け止めて貰えないし偏見な目でみられるかもしれません。

でも、そうじゃないんです！
間違えても、認められなくても、気持ちが悪くても、偏見を受けても……そんのは解っているのです。
誰が言わなくても、そんなのは自分達が1番解っている！

それでも、好きだったのだから仕方ない！
単に相手が兄で、単に相手が妹だった、それだけの話なのです。
好きになってしまうのは仕方ないのです。
好きになるって自分じゃどうしようもない。

何を言われても受け止め反論する桐乃と京介の姿は私にカッコ良くも見ました。
愛を貫き通すって感じで。

しかし、2人は血の繋がる兄妹です。
受け入れて貰えないのも事実。
だから、2人は約束をしていました。
2人の関係は卒業までだと。
そうしたら、2人は元のどこにでもいる仲のいい兄妹に戻ろうと。

で、結局、この作品の恋愛って単に禁断の恋って訳じゃない気がします。

子供の頃に「お兄ちゃん大好き」とか「パパ大好き」とか「大きくなったらお兄ちゃんと結婚する！」って言う子って居ませんか？
結局、その延長線上の恋を描いてるのです。

小さな子供の発言は大人なら「そっか、仲良いね」とか真剣には受け止めませんよね？
でも、桐乃の場合はお兄ちゃん子だったから、余計に気持ちが強かった。

だから、幼なじみに取られそうな兄を奪われたくなくて、兄への気持ちを幼なじみの真奈美に言ってしまう。
でも、真奈美も京介は好きだから、否定してしまう。

子供の好きのイメージって。
私もそうでしたが、好きなら結婚まで出来る、それだけなんです。
だから、結婚出来ない条件やら誰かに反対されるとか考えもしない、純粋に好きな気持ちを貫いているのは子供特有の物かもしれません。

桐乃には、その否定が悔しくて成長すると否定の意味が理解出来て……それでも認められなくて、兄とも噛み合わなくなり冷戦状態へとなる。
でも、心の隅には、そんな気持ちが残っていて人生相談を気に膨らんで行く。
でも、認められない恋ほど悲しいものもないのも許されないのも解っているから、今だけの期間限定の関係。

つまり、子供の頃の延長線上の恋を描いたのかもしれません。

そうして、京介も、そんな兄の役割を果たす意味もあったのかもしれません。
そう考えると、桐乃の恋も当然と言えば当然な気もします(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)

原作は読んでないので違ってたら恥ずかしいですがw

作品全体としてはストーリーもしっかりしてましたし面白いと思います。
中でも、桐乃は本当によく考えられたキャラだと感じました。
妹らしさと言うか、中学生らしいと言うか本当にww