「神さまのいない日曜日(TVアニメ動画)」

総合得点
71.5
感想・評価
1070
棚に入れた
5684
ランキング
1288
★★★★☆ 3.7 (1070)
物語
3.5
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.6

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

観終わって気づいた

・OP曲に全く注意を払ってまいらず、また、声優さん達についても、能登麻美子さんとユート役の丸山詠二さん位しか知らなくて気に留めていなかったのだが、最終話のエンディングロールを眺めていて、ディー・エンジー・ストラトミットス役とOP曲の歌手が同一人物の喜多村英梨さんであることにようやく気づいた。つまりOPの歌唱が上手くて、声優と兼業とは思ってもみなかった。逆に演技のほうからは、回が進むにつれて、ディーは主役のアイに匹敵するくらい演技が重要に思えて来て(アイ役より感情表現が難しかったかも)、うまく演じているナァと感じていた。このたび同一人物と知り、歌手が片手間に声を担当したとは思えなくて喜多村さんの経歴をググってみたら、子役出身で十年も声優をしてきたことがわかり、合点がいった。

・最終12話まで観たが、ディーは{netabare}アリスが持ち込んだ記事を読んでいたのだから、窓から落ちて死んだのは自分ではなくてアリスだったことを知っていたのではないか?その解釈のほうが、アリスが再度自分を助けて死なないように3年4組からバスケコートに彼を遠ざけておいて今度はディー自身が自ら落ちて死ぬことでループ世界を壊そうとした、ということになり、ディーの自己犠牲心とアリスへの想いが浮き彫りになってよいと思う(原作未読だが、違うのかな?)。ディーが落下している時「ボクは初めて」と言ったし、アリスがディーに、消えてしまうという怖くて辛い思いをさせた、と詫びた時、ディーは「違う!」と否定していたし。これらは上述の解釈を裏付けていると思ったが。でもナビゲート番組は14年前は自分が死んだとディーは誤解している、と説明してるね。そんなこんなで、設定がよく分かりません。{/netabare}それでも、マリみて4期以来の新作アニメ鑑賞に選んだ作品ということで、作画、声優、キャラにハマってしまいました。

・10話まで観たが、「不老不死でありたい」「超能力を得たい」「労せずして衣食住を満たしたい」「敵が無く仲間内だけでいたい」等の願望が叶えられた状態では神は不要であろう。そのとき人は本当に救われているのか。「神が見捨てた」とは「人が神を求めなくなった」と言い換えられるのではなかろうか。そのようなことに思いを馳せながら鑑賞するのも楽しい。

・9話まで観たが、雷的なものにより出現するのは、未来から『ターミネーター』がやってくる場面もそうだよね(アニメではないが)。でも、下にも書いた「デジャビュ」にも関わらず、本作品は画も含めてオリジナル性が高いという印象だ。原作者がそのことに気を遣う、「原作もの」だからか(なお、私は原作未読だけれど)。
{netabare}ともかく、スカーが墓守であることを主張した際の「落雷」は、神様の意志を意味したものではなかろうか、「おまえはユリー及びセリカと共に行け」という。{/netabare}

・8話でのヴォルラス・ファーレンのセリフ「二人だけの愛の逃避行ね!」は、『エクセル・サーガ』第16話で、六本松2式がエクセルにしがみついて「これがエクセルお姉さまと僕二人っきりの愛の逃避行なんだなー」と言うセリフを思い出した。これら「二人の愛の逃避行」は実写映画の元ネタがあってアニメでそれをセリフ化したのだろうが、どのアニメが最初なのかな?

・7話から登場の盲目少女ターニャ・スウェッジウッドの怜悧眼は、『幽遊白書』の黄泉(ヨミ)が同様な能力を持っていたことを思い出した。

・4、5話のレックスら縦半分ずつが合体した人間は、『マジンガーZ』のあしゅら男爵を彷彿したが、もしかしてこの縦に半々という異形の形態はさらに前からあったのではないか。どうかな。

●各話の概要については幾人かの方々によるよくまとめられたレビューを参照していただくことにして、以後は「この設定・セリフは以前のアニメにあったような?」と感じたところを敢えて挙げての感想を上述していきたい(言及する先行アニメは自分が観た作品に限った)。↑

★ ★ ★
7、8話。一見「平凡な」学園ものの雰囲気が、異質な世界にむしろ異質で、そこがイイ。その「平凡」さもあくまで一見だったことが分かり楽しかった。また{netabare}ターニャが来てくれたことを私もアイといっしょになって喜べたので{/netabare}、結果的に鑑賞者として作品の世界に取り込まれたということであり、優れた演出と感じた。

6話まで。↓
 中世や近世の欧州の雰囲気と、自動車のある現代とがミックスしていて面白い。
 死者の暮らす都市(オルタス)など、風刺めいた感じすらして、いろいろな鑑賞の仕方が出来そう。
死者となることを選び(つまり自分を殺して)仮面をつけて暮らす百万都市という設定だけでも充分ドコかの国の大都市を連想でき、それだけで面白い。かなり大人相手のアニメな感じ。原作は読んでいないが、保守派の言いがかり等があってもそれに怯えず思う存分作っていってほしい。

投稿 : 2013/10/05
閲覧 : 380

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