「ひぐらしのなく頃に(TVアニメ動画)」

総合得点
88.3
感想・評価
4984
棚に入れた
22013
ランキング
117
★★★★☆ 3.9 (4984)
物語
4.2
作画
3.5
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.0

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帽子屋 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

良くも悪くも社会現象になった作品

自分的には神作でした。
ただ、オチがあまりにも「非現実」過ぎてそこだけが残念でしたが。
・良作な点

●「ループ物」を生かしてる
ループ物ってのは自分的には過去に干渉しいかに不幸を回避するのかってのが醍醐味だと思ってます。
後は第一印象が「おもしろくない」ってのもループ物ですね。
例に挙げるのも悪いですがハルヒの「エンドレスエイト」みたいにダラダラ日常を繰り返し少し変わった点に気づいて下さいみたいな展開ではなくしっかり編ごとに分けられていて見やすかったです。
キャラを殺しても理由付けなしにあっさり生き返らせれるのも一つの利点ですねw

●日常からの変化
仲の良い小中生達への編ごとの主人公に不審の持たせ方がうまかったです。
その点に警察等の大人の介入も無難に使ってうまくまとめたと思います。

●ただの萌えアニメで終わらなかった
ひぐらしのなく頃にが放送されてた時期は一般学生からは
「萌えアニメとかきもい」
「お前どーせ萌え~とか言ってるんだろ?w」
等、アニメに対して批判的な学生が多かった時期です。(今でこそ理解者が増えてきましたが。)
それに対して
「そうじゃない!ならお前も見てみろ。そんな感じで見てたら後悔するぞ。」
って反論が出来たのです。
実際問題「涼宮ハルヒの憂鬱」や「ゼロの使い魔」「灼眼のシャナ」などの作品が深夜枠で放送されてた時期なんでこれらの作品の弁明が難しかったのです。
これらの作品を否定したいのではないのですがどうしてもSFやファンタジー見たかったら映画見れば?やバトル見たけりゃジャンプでいいじゃんw等の反論が返って来るので弁明が難しかったのです。
その点この作品は映画にすればコケるしジャンプ等の週刊誌にも掲載されないジャンルだったので皆の「キモイ」と言う概念を消してくれました。

残念な点

●先に記述した通りオチが解せない
結局、推理も糞もなくただの「幻覚」の一言で全てが丸く収まってしまったのが残念でした。
謳い文句の「回答率1%」もこれじゃ意味がないって感じでした。
これに惹かれて見た方も多いはずなのに残念でした。
後は後半の幽霊的存在(羽入)の実体化しての介入。
これじゃ前半うまくリアル感を持たせてた話も最後のこれで全部パァになりました。
もう少しうまい展開があったのではと思って残念でした。

●一人だけ救われない展開
最終話まで見たら分かると思いますが「全員が救われる世界」を夢見て今まで梨花は頑張ってきたはずなのに悟史だけ寝たきりのまま起きないで終わりを迎えました。
敵まで救って終わってるのに無関係の悟史だけは結果起きずに終了じゃ自分的には「どーせなら全員救えよw」って気持ちになりました。

●なにより色々しつこい
「解」で終わらせればよかったのに「礼」「煌」実写映画化、スロットとパチンコ化、はたまた近々「拡」なるものも放送予定とか・・・。
さすがに視聴者からしても「もーええやろ」って声が挙がるのも多いかと・・・。
自分的にもさすがにしつこさは否めませんね。
「解」で終わればアンチももう少し減っていたと思いますが長々とやってるせいでアンチが増える一方・・・。
非常に残念です。
方向性を見失った作品はどんな物でもそうですが堕ちる一方なので早く製作者サイドや竜騎士さんには気付いてもらいたいですね。

結論

オチが非常に文句の付けどころ満載でしたがそれ以外は非常に満足できる神作でした。
OP、ED、声優もしっかりハマってましたし世界観も素直に好きでした。
とにかくおもしろいアニメ全般に言える事ですが「もう終わってしまったのか。寂しいな。」と思わせてくれました。
最近のアニメは「やっと終わったかw疲れたw」が多いのでw

長々書きましたがおもしろかった!
それに尽きる作品でした。

投稿 : 2013/08/10
閲覧 : 352
サンキュー:

6

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