「ふたりはプリキュア Max Heart(アニメ映画)」

総合得点
64.2
感想・評価
27
棚に入れた
195
ランキング
3838
★★★★☆ 3.9 (27)
物語
3.7
作画
4.0
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.0

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

えっと、これ女児向けアニメだよね……? って具合に自分の認識を一度疑ってしまうほどに熱い作品に仕上がってた。
放映時間約70分。この間で繰り広げられるプリキュアと魔女の4度にわたる壮絶な戦いは完全に女児向けアニメの枠を超え、男の大好きなヒーローアニメとして通用するレベルです。
それはテレビ放送時の頃からそうだったんですが、やっぱり劇場版は一段階上をいってました。だってテレビ放送では同じ敵にここまで苦戦しないもの。

今回、悪役である魔女の力はとてつもなく強大で、なんとプリキュアが3度も敗北するほどの実力者。ダイヤモンドラインを奪いにきた1度目は圧倒され、ダイヤを取り返しにいく道中で逆に魔女から強襲を受け、プリキュア達の決意がより一層強くなった3度目でさえ一敗地にまみえる……。
そしてラストバトル、みんなの力を授かって金色に輝いたプリキュアの【エキストリーム・ルミナリオ】で逆転勝利。……熱い、なんて熱い展開なんだろうか。
落として、落として、落としてからの上げ方が熱血ヒーロー過ぎる。いやー、面白かった。

映画なだけあってアクションも頑張ってる。ザケンナー相手に放つブラックのラッシュはテレビ放送よりも更にド派手だったし、ホワイトとブラックが手を繋いで大量のザケンナーを瞬殺するシーンにはちょっと興奮のあまり震えてしまった。軽くヒーローショー行って握手させて欲しいぐらいに。
何気にスクエアが漢だったのも印象的。あそこで身を挺してプリキュア達を庇ったスクエア君だったけど、その行動の動機がきっちり言葉ではなく映像で描かれてたからね。
当初はプリキュアに友好的ではありませんでしたが、そんな彼がどうしてプリキュアを庇ったのか。ここに先ほどの連敗が絡んでくる。一度は口論にまで発展したプリキュアは、何度敗れても魔女と対峙し続けた。
何故なら「約束を守る為」。
きちんとそれを行動で示したからこそ、スクエアもまた、言葉ではなく行動で示したんだね。

しかし一方で、欠点もあったんですよね。
第一に、シナリオの落とし方が上手くない。盛り上げ方はとても良かったのですが、降下部分が(最初の敗北時)なぁ……。ふたり揃うのに手間取ること自体はハラハラしてアリなんだけど、その状態へのもっていき方に無理を感じる。友達との仲を馬鹿にされて怒るのは分かるけど、それでなぎさがほのかの制止を振り切って会場を後にする。それは理解できるにしても、なんでわざわざ城の天辺近くまで昇る必要があったのか。別に一人になりたいぐらいなら廊下まででいいはずなのに。
後の展開の為にしても、ここら辺は違和感があったかな。なぎさの性格も行動も含め。
その前はどこか観光気分でやって来てるし。

そしてもっと残念だったのが、せっかくのスクリーンなのに変身シーンとか必殺技のシーンがバンクだったこと。これは本当に残念だったな……。
SEはいつも以上にふんだんに使われてるし、音響全体は質が高くなっているのに、変身シーンとか必殺技に変化がないのはなんとも寂しい。
特に必殺技は、劇場限定技でも良かったと思う。せっかく金色に輝いても、技が一緒で演出も一緒では味気ない。
どうせここまでヒーローっぽく作ってるのだから、突き詰めて欲しかったかな。

投稿 : 2015/07/28
閲覧 : 216

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