「Another(TVアニメ動画)」

総合得点
87.6
感想・評価
5085
棚に入れた
22530
ランキング
143
★★★★☆ 3.9 (5085)
物語
4.0
作画
4.0
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

遥か彼方 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

当たってるのに的外れ!?【注!完全なバレ有り、未視聴の方は自己責任で】~サブタイトル『グロ耐性のない人間がこの作品を楽しむ唯一の方法とは?』~

グロ耐性無いけど、原作スタッフ等色々な豪華さ、個人的に好きな伏線、ネタバレ、考察有りで思い切って視聴開始!
但し、お勧めして下さった方に寄るとグロも豪華らしいw
映像が非常に美しいので、グロも美を付けて美グロと呼ばせて頂きます。

二話のラスト{netabare}眼帯外し来たああああ!
とどれ程の美グロにお目にかかるのかと息を呑んだら、次回!?それ三話が怖すぎる。

この作品の視聴に私程スリルと恐怖と期待を味わっている視聴者もいないのではと思うくらい、一話一話が緊張の連続です!{/netabare}

三話視聴!
{netabare} 眼帯の奥には・・・・・・非常に美しいグリーンの人形の目玉(何故人形なのかは勿論不明)
そして病院で亡くなった彼女がフジワラ ミサキ(だったかな?)で鳴のいとこらしい(真実かは勿論不明)
気になるのが九官鳥が「レイチャン」と話す事。レイチャンって誰だ?でもこの九官鳥某逆転ゲーム並の伏線持ってるだろうwと睨んでいる。
確かにタイトル通り「骨組み」だったと思う回。
26年前の噂がやっと出てまいりました。
だが続きをまだクラスメイトに言わせないスタッフ、焦らすなあ・・・と思っていたら。
ラスト初惨劇来ましたわー!!!(目逸らし1回、あの生々しいグシャっと言う音が駄目らしいと改めて自覚)
彼女が一番豹変しそうな感じしてたのに、一番先に犠牲者にw
だが本当に「死人」が彼女でないと言い切れないと私のへぼギャルゲー脳が疑っている。
26年前から毎年もしかしたら彼女が「死人」で三組に紛れ込み先に「死んで」他のクラスメイトを呪い殺している可能性も有るかも。
何にせよ、東京へ行きたいけど私は駄目なの、と言っていた事から彼女には何か有る筈(それが解らないまま逝ってしまったから余計に怪しい){/netabare}

EDで登場する順番はもしかしたら今後死んでいく順かなと予測。あの儚げなEDはもっと評価されるべき!

ここからもしかしたら真相にかすってるかもなので隠しで
{netabare}私に与えられた確実な鍵は最終回辺りで主人公が言う台詞二つ
「さようなら、お母さん」
「僕が○○さんを死に還す」(○○はネタバレに考慮してくれたので)
と、最終回には主人公が血塗れになる程のグロバトルが繰り広げられる、この三つ。
上の台詞から死んだ筈の母が何らかで登場してくるのは決定。○○さん(君ではないので)多分女子キャラないし年上。もしかしたらお母さんの可能性、も三話で一気に高まった。
「死者」が母の場合死人が子供を産めるか!と言う常識的なツッコミは入る。26年前の彼女の死因が色々と言われていたが、もしそれのどれでもなく最悪強姦されて恒一を身籠り産んでから自殺した可能性。もしくは何らかの理由で体外受精を行わされ、口封じで殺された可能性等望まぬ形で恒一を身籠もらされ、現世に怨念を残し彷徨っている。
三話と上記の台詞だけでこの考えは短絡的だろうか?{/netabare}
本当の「死人」が解るまで私は鳴は違うと信じる!(その前にそこまで視聴出来るかが怪しいw)

四話・五話連続視聴!
{netabare}流石に二話続けて観たら殺され酔いしましたよw
既に三人あっと言う間にお亡くなりに・・・。
エレベータぐしゃりは回避!
てか今の所はそれなりに死亡フラグが分かり易いので回避出来てるけど(ただ、いかにも鳴に関係した所でそれが起きるってのが腹だたしい。中々恒一に教えてあげないクラスメイトにムカついてきたしwとうとうハミだしw)でもそのお陰?でやっと恒一の疑問が鳴から教えて貰えたよ!(スッキリ)
やはりあの怪しげな店は鳴の家だったのか(予想当たってちょっと嬉しいv)
でも看護婦さんの方が逝くとは意外だった(彼女も目星付けてたのに・・・)てっきり弟がチーンだろうと思ったのに。まあエレベータに乗った時点で「来る~きっと来る♪(古っ)」とかは流れて来なかったけど目逸らしの準備はしていた自分GJ☆(果たしてこの見方は正しいのか!でも映像どれだけ美しくてもグロいものはグロい)元々持病持ちだからって心臓麻痺も有りなのか・・・。{/netabare}

そして勝手に考察ターイム!
{netabare}記憶操作も出来るとか、なんて万能な死人さんだ事・・・心も有って生きている様に振る舞える。
今回得た情報、26年前に恒一の母も三組で叔母の怜子さんも(あ、九官鳥が言ってる「レイちゃんおはよう」は怜子さんの事か?)15年前三年三組だった。そして母は15年前に恒一を産んで死んだ。26年前に中学三年と言う事は普通に考えたら母は40歳くらいで恒一を産んで死んだって事になりそう。で叔母は今30歳くらい。叔母の体調が徐々に悪化していくのと九官鳥への恨み。こうなると断然叔母が怪しい(のだが、疑い始めると次彼女が殺されそうw何か私が怪しいと思い始めたら殺されていく気がするぞ)
EDで登場する順に殺されていく、これはハズレた。
あの美術の授業に何の意味が有るのか、これもまだ全く解らない。
今回はいつも以上にまともな考察が出来なかった、ので次の犠牲者を予想します!(何かこれに似たタイトルのゲーム有った)
ここは意表をついて望月君で!残酷な死に方は嫌だから車での事故死くらいで頼みます(彼好きなんで死んで欲しくないんだけどなあ、でも敢えてメインキャラでも死ぬぞ、と言う警告を予想してみた){/netabare}

さあ、次の死者は誰だ!?

六話~八話視聴(途中下車した訳ではありませんwいや、したいけどw)
今回いつもよりかなりぼやいてます。
って事でご多忙な皆さんは回れ㊨推奨でw

まず私は言いたい。
「先生!(あ、先生死んじゃったんだ){netabare}自殺{/netabare}はあの現象に入りますか?(バナナはおやつに入りますか的なノリでw)」
こんなふざけた書き方でもしなきゃやり切れねえw
もうね、あの担任は出て来た時から退場するだろうとは思ってたけどさ、今までの八話の中で担任のが一番グロいってど言う事!?
黒ノートじゃないでしょw操られて{netabare}自殺{/netabare}も有りなの?
寝たきりの母殺したんだって精神的に追い詰められてたからであの現象とは無関係っぽいし。
いやね、この作品は容赦無くどんどん人死んでいく事は覚悟の上ですよ。あの現象のせいで。
「どこまでが現象が影響する範囲ですか?」との答えに「担任、副担任」含まれてて「ああ、これはあの担任そろそろヤバいな」とは思ったよ。
でも何もあの現象か微妙な部分で一番グロ発揮しなくて良いんじゃないの、スタッフさん!w
今まで色んな死のシーンに耐えて来たし、担任はOUTだろうなと覚悟してたけど・・・あれはグロ期待してる人へのサービスシーンって事にしとけって事だな、今まで死んだキャラのシチュ一気に頭から抜けてしまいそうな程ショッキングでしたよw
普通で良いじゃん交通事故とか。わざわざ皆の前で披露しなくてもwww
お陰で可哀想に合宿一緒に行って八話の最後で退場した陰の薄い彼の名前覚えられなかったじゃんかw
彼、可哀想だよね・・・車酔いまでしてしっかり付いてきて(多分視聴者には)溺死と一度は思われて?最終的に浮かんできたと思った瞬間退場だったもんね。
せめて名前覚えるまで生きていてくれたら良かったのに・・・(いや、覚えてやれよ私)

ここまで来てもメインは退場しないな。
今生き残ってる人物(公式キャラ紹介順で)
・怜子・望月・勅使河原・見崎鳴・霧果(未登場)・風見・三神先生・赤沢泉美・千曳辰治そして主人公の榊原恒一・謎の九官鳥・恒一の父(いつも携帯のみ)・怜子の同級生で現象を止めたと言う彼・後謎の店番の老婆(これ鳴の祖母じゃないの?)
こう並べてみて圧倒的に気になるのは、恒一、鳴、泉美、辰治以外フルネームが書かれていない=何人かはそれを隠す必要があり、何人かは「隠す」ものを隠すダミーだと考える。

ここに来て新情報大量にゲット
現象は何かをしたら止められる。
だが止めた人物(またはそれに関連する人物の記憶が操作される)
現象を止める鍵は神社?(もうそろそろ神社から送り返しても良いんだよ、太一←解る人同志!w)
一番驚愕だったのが26年前死んだのが「ミサキ」と言う男子!それは予想しなかった。
て事は「ミサキ」が恒一の母を好きで・・・その間に出来たのが恒一、死者と人間のハーフ?とか考えてみたりw
携帯でしか出て来ない父も気になる。多分恒一は母と今の父の間に出来た子じゃない(結構確信)
下手したら鳴も今の両親との間の子じゃなく、恒一と兄妹とか可能性としてはあり得るかも。

・キーポイントと疑問
現象を止めた彼が学校に隠した「何か」
二人の記憶の欠如
黄泉山から出たのに止まらなかった現象(恒一がいるから?)
「ミサキ」の名前の共通点(ミッシングリング?←言ってみたかっただけw)
美術に興味がある恒一。たまたまかも知れないけど「いないものチーム」にされた望月(美術部)
おかしな卒業写真?
今回合宿であれだけ和気藹々と皆でしても良かったのか?
もう現象は止まったと皆が思ったから?もしそうならそれはどこで?(黄泉山出るまでも親しげに喋っていたし)
その年の「死者」は最終的に解るものなのか?(名簿に掲載されていた死者○○より)
26年前生まれた死者は器を変えて生き続けている?
今まで死亡した人は「何かした」または「何かしなかった」?
「ない」年もあると言うのが・・・「ミサキ」と名の付く人が黄泉山に居たら現象が起こるとか?

まともな考察にもならず九話の予告に怯えまくっている中で次の退場者を予測してみる。

普通考えたらあの現象を止めた彼が一番ヤバい。
でもここは敢えて赤沢さんで!(一人だけクラスでフルネーム有るのが気になる。フェイクの可能性は大)

でももうタイトル通りで本当は余裕ないんだよぉ!

追記・そう言えば風見君が空気過ぎる。対してショートの眼鏡ッ子あの子公式キャラ紹介にも乗ってないけど存在感有り過ぎる。今座席表見てきた。杉浦さんって言うのね。んで八話退場が高林君。
望月君お姉さんも出て来たなあ。

多分次で一気観だと思うので死者予想。

男なら望月、女なら三神先生で!

と書いたけど明らかにソレっぽいので(本名)
男 勅使河原

女 桜木ゆかり

これで勝負!

後こんなぼやきレビューを読んで下さり応援して下さる皆様有難うございます(/△;)
頑張って最終まで見届けに逝って参ります!

逝って参りました、そして無事生還!
ではここからは実況五割増しでお送り致します。
尚マジで今回は死者までネタバレするので、未視聴で気になってる方は即回れ㊨!(本当に、これ視聴して欲しいので)

では準備は宜しいですか?
バナナはおやつに入りますが死人は人間には入りませんよ?
こんなおバカなノリのレビューで逝きます!

{netabare}ちょ、マジですか!?キャラは当たってるのにハズレじゃないですか!そう来るか、ヤラレタ!
まさかの同一人物!それを全く見破れなかった!悔しいけど凄く楽しかった♪ {/netabare}

いや、グロとか恐怖とかそれより本気で「はあ・・・観た観た、楽しかったあ~」とまさかこんな清々しい気持ちで視聴し終えられるとは誰が予想出来ただろうw
自分でもこんな感想が出て来るなんてビックリ!
あれだけビクビク、ブルブル震えて「もう今からでも飛び降りる-!」とか喚いてたのに、も一回くらいなら乗っても良いかもねvなんて、もしかしたらマジで恐怖のあまり何か螺がハズレて、いや生まれ変わったのかも!
この清々しさとギャルゲーコンプし終わった感と、祭りの後の寂しさは・・・凄いなあ、この感じ久々に味わった。これが味わえるからネタバレ有りの作品は止められない!
ホント今までの怯えてた自分と同一人物かってくらい何か楽しんでしまえた様です。

では本格的に実況レビューを

これグロ、グロって言うけどさ、最もグロいのはやっぱり {netabare}担任の自殺{/netabare}で(あそこはもう流石に無理だったorz途中下車しかけた){netabare}「惨劇」{/netabare}の回ですらグロと言うかアレは{netabare}切羽詰まって狂気に支配された人間達の恐怖{/netabare}を描いていると思ったんだけど。
それに気付いたらあの一番酷い回が一番引き込まれて観てた気がする。
理由は{netabare}鳴を死者だと決めつけたのを皮切りに、鳴を殺すつもりが段々と病魔が感染していく様に、皆に殺意が広がって、その度に視聴者は「こいつが死者か」と思いそのキャラが殺されると「次は誰が来る!」とハラハラし別のキャラが凶器を持って恒一達に向かってくる度「え?こいつなの!」と思い、やっぱりそいつも殺され・・・
と言う風に殺人リレーの凄まじさ。本来ならグロ苦手な私だから一人殺されるシーンだけでも目を覆いたくなるのだが、次に恒一達に近付いてくるのが死者かも知れないと思ったら、目を覆う事すら許されない状態で惨劇を殆ど画面から顔を逸らす間もなく観てしまっていた{/netabare}

これではグロ苦手でも観ずにはいられない!
とにかく{netabare}「惨劇」のタイトルに相応しく見事に凄いスピードで生徒達が死ぬ、死に顔もばっちり見える。でも頭の中は「誰が死者だ!」それだけで埋め尽くされそれだけの為にシーンを進める。「こいつじゃない、こいつでもない!」
メインの風見と赤澤さんの時や、ずっと怪しげだった杉浦さんの時なんか本気で「やっぱりこいつか!」と血塗れのキャラを食い入るように画面越しにガン見すらしていた{/netabare}
気付けばグロなんて気にならないくらい引き込まれていたのだ。これは自分でも気付けば観ていた的な?
そして死者が判明した時
{netabare}倒れた木々の間から腕を伸ばす姿は●子さながら!流石死者!だがその間から長髪が見えた時思った事は
(何だ、やっぱりこの人か)
と言う愕然とした気持ちだった(※この理由は下記にて)
だが、とりあえず一通り見終わって即行考察サイトにGO!
で鳥肌が立つ事になる。{/netabare}

これから視聴予定の皆様へ
とにかく全てが伏線です!
一話から、キャラの会話の全て驚く程多く伏線が張られています。そしてそれに中々気付けない。
あんなに分かり易い伏線が目の前にぶら下がっているのに、それが伏線とは気付けない!
これがこの作品の最も面白い所です。

勿論私も全く気付けなかった。
これは死者直接のバレ→{netabare}自分で上記にも少し触れていながら副担任=怜子さんに全く最後まで気付くことが出来なかった。一つ思ったのは怜子さんとの別れが予想外にあっさりしていた事。グロをうたっているのだから最後の見せ場をもっとグロく、そして感動的にして欲しかったかも。{/netabare}
だがやられた完全に!悔しいけどこのやられた感が堪らなく楽しい!
ネタバレ作品で自分が最も楽しみな瞬間は、実は視聴し終えて他の人の考察を観れる瞬間だったりする。
実際この作品でもアニメだけでは納得出来ない伏線が沢山有る。それを補い成る程!と納得して改めてその作品の凄さを知れる瞬間が最もワクワクする。

{netabare}お母さん{/netabare}が関係していなかったのは痛かったwそっちばかりに目を向けすぎていた。答えは見える所にあったのに!

少々のグロが苦手な人、絶対観てみて下さい!
全く、血など本当に駄目な人、お勧めは出来ません。
但し自分の様に意地でも観てやる!と言う好奇心旺盛な人w
観れます!頑張って下さい!

ああ~本当に面白かった!
{netabare}でも、根本的に呪いが解決した訳じゃないのね。その辺はちょっと意外だったかな。後死んじゃったメインキャラ勿体ない!皆魅力的だったのに・・・w 風見ぃ貴重な眼鏡くん。でも勅使河原と望月君が生き残ってくれたのは嬉しい♪赤沢さん・・・惜しいツンデレを・・・{/netabare}

ではこの辺でチキン野郎のAnother実況を終了致します。
ご拝読、応援本当に有難うございました!
皆様のお陰で、この作品心から楽しめましたv

で終わろうとした筈なのに、余韻が凄くて夜中も携帯片手に布団の中で考察サイトのハシゴと言う有り様。

そして自分なりに何故真相に辿り着けなかったかを考察する事にした(死者バレ前提(隠し)で書いてますのでご注意を!)

まずグロ怖い、苦手と喚いている私が何故これを完走出来たのか?勿論皆様の温かい応援のお陰が殆どですが、実はそこには私だけの「前知識」と「偶然」と「どうしようもない思い込み」からのミスリードと言う理由が隠されていたのです。

私の最大の思い込みとしてこの作品の死者は{netabare}26年前に死んだ憎悪を抱えた誰かで、毎年同じ死者が三組に紛れ込んでいる。つまり記憶改ざんが出来るのなら毎年同じ人が死者である可能性が高いとほぼ確信していた事だった。
そう推理したのは「前知識」として入手していた台詞の一つ「さようなら、お母さん」
これによって必ず母が登場すると思い、死者が母である可能性を一番に考える事になった(実際は母の面影を見ていたと言うだけの理由でしかなかった訳だが)
ここで既にもう絶対真相に辿り着けないミスリードをしていた訳で、怜子はこの時点で母の真相を解く為のキーマンとしか考えられなくなった。上記で怜子が怪しいと推理した過程はもう少し下記で三神先生と一緒に述べる事とする。
つまり私の頭の中では半分以上、母が誰かに憑依しその憑依された人物を死者と考えていた。
母でなくても26年前からずっと死者として紛れ込んできた「誰か」が今年もどのキャラかの姿を借りてこの世に存在し続けてきたと思っていた。
この「一人の同じ死者がずっと紛れ込んでいる」と言う思い込みがある限り、どんなに怪しくても三神怜子自身が死者であると言う真相には行き着ける筈がない。

ともかく「さようなら、お母さん」この一言に縛られた私は、どのキャラが死者でも恒一と母と何らかのミッシングリングが隠されていると思い込み、それを知る事を最大の楽しみとしていた訳である。
ここで上記※印の何故長髪が見えた時がっかりしたのかだが(因みにその瞬間は三神先生だと思っていた)最終回で今更、特に何の伏線もなく三神先生が恒一の母との繋がりが有ると思えなかった=大したネタバレはここからではもう期待出来ない。と思ったからだが、今考えるとおめでたすぎる思考だと失笑するしかない訳で。
でもあの死に還す瞬間のやり取りで恒一の葛藤や躊躇いに違和感を持たなかったのである。
(そうか、叔母さんだもんな)
と普通にその瞬間は彼女を怜子として見ていたようだ、不思議な事に。

そこがまたこの作品の「人間の記憶力のシステムを操作した」見事なトリックだと思えた。
上記の視聴中で死者を推理しながら、どこかで本当に頭の隅で微かにどうしても「怜子」と「三神先生」を死者候補から外す事が出来なかった。
だがここで言いたいのは別人と考えて自分なりのへぼ推理内での理由だ。
怜子・・・母と恒一に一番近い関係者、自分も三年三組の経験者で記憶改竄されている。だが九官鳥が「レーチャン」としつこく呼ぶなどでメインキャラの中では一番怪しい人物。
それなのに上記の最終推理で彼女の名前を挙げなかったのは、それこそ当たり前過ぎて個人的にそうであって欲しくなかった、と言うのが理由。
そしてその上記で挙げた
三神先生・・・一番何の関わりも無さそうな人が一番怪しい、と言うミステリー的定番の考察の為でもあり、もしこの推理が当たる様な展開ならネタバレはどんなものなのだろう!と言う期待感の為。
と言う風にこの二人を全く見事に別人としてターゲッティングしていたのである。

だが上記の「人間の記憶力のシステム云々」は確かに含まれていると思う。後このトリックは一種のマジックに近いものもあるかも知れない。
果たしてこれを覚えている人は何人くらいいるだろうか?
一話?で
怜子は髪を下ろし眼鏡を外し「先生」の姿で
「公私混同しないように」
とはっきり恒一に言うと同時に視聴者にその時既に怜子=三神先生だと大まかなネタバレをしてたのだ。
このシーンをハーレムアニメでは主人公が羨ましがられる
よくある設定の一つと流すかどうか、それが真相に辿り着ける第一の大きな分かれ道だったのだ。
そして私はしっかり流した。
人間の記憶力の構造は不要な知識から忘れていく様になっている。つまりその流した瞬間私の脳は最も大切なシーンを「取り止めないもの」と認識し、忘却ボックスへと送られ次々と起こる惨事にほぼ忘れてしまっていたのだ。

だが完全には忘れ去るには至らず、どこかで怜子=三神先生と言う記憶が残っていた様で無意識にクラスメイトが初めて会った筈の怜子に対して日頃からの知り合いの様な接し方をしていても、特に違和感を感じられなかった。
でも考察する上での認識としては怜子と三神先生は確かに別人なのである。
だから彼女を死に還す時、三神先生と解った瞬間は大した事が無さそうなネタバレに愕然としつつも、恒一が戸惑う姿が当たり前に思えたという不思議な感覚を味わったのだろう。
そして上記に思わず書いてしまった通り、気持ち的には完全に二人は別人で、それが同一人物だったと言う真相に驚いた。
同一人物だと知っていながら、記憶の奥で確かにそう認識していながら、同一人物であった事に驚愕する。
まるで自分の手に確かに握っていたコインをマジックによって消された時に味わいそうな言葉に出来ない衝撃だ。
何だコレ、凄い!!!としか言いようがない。

この確かに存在する違和感から始まり「何か変だ」と思う箇所多数。だが何が変なのかそれも解らない。
そう今思えば「副担任」と言う言葉自体に違和感を感じ、あれだけ惨劇が起きたにも拘わらず他のクラスの存在を感じられなかった事も充分おかしい。
それに加え自分が「あれ?今の台詞・・・変?」と少しでも感じた全てが伏線だった。
何だよこれ、完全にやられたチキショー!!!と地団駄踏むしかない。

そして最後のミスリード!
これは本当に自前に気付けて良かったと思う。
でないと今頃下手したら私のボードが「そんなもの無いよ」と言うメッセで埋め尽くされていた可能性大で、それこそ真相の赤っ恥さと言ったら・・・高林くん車酔い大変だったのにね~所ではない!
恐怖のあまり私には見えないモノが見えたらしい。

このレビューを更新するにあたり必ずこう書くつもりでいた。

OP詐欺でしょこれw
人形もそれ程出て来ないし「目玉の大群」だって襲って来なかったじゃん!
と。
OPで一番怖かったのは、鳴の目のアップで映される背景の最後に一瞬映り混む死者の目と、目玉の大群が猛スピードでこっちに迫ってくるシーン。
さて、どこがおかしいでしょう?

サイト考察巡りをしていた私
OPの伏線考察を見つける。そこには自分が知りたかった目玉の大群の画像が!
そしてその下の説明を読む。
そこには

「落ちてくるシャンデリアの伏線もしっかり描かれてました」

え?・・・シャンデリア?なんですかコレ!?

つまりあまりの恐怖からの思い込みで暗闇のシャンデリアの下からのアングルが目玉の大群に見え、勢いよく落ちてくる伏線はその大群が襲ってくる様に見えたのだ。
そのトンでもない思い込みとこれまた最終回は主人公が血塗れになる程と言う「前知識」で私の脳内ではそれこそ超グロバトル級の地獄絵図が出来上がってしまっていたのだった。
オマケに上記に書いた「死者は憎悪付きで何でも蘇るさ」的な勝手な思い込みの為、脳内の「惨劇」はこんな風だった。

自分が死者だと暴かれて死に還りたくない死者が暴走して、その辺のキャラ達を殺しまくり化け物さながらの姿で恒一とバトルする。それこそ目玉攻撃有りグロなら何でも有りで、恒一は殺されたキャラ達の血飛沫を浴びて血塗れ状態になる。

これを想像していた私だから、恒一に迫ってくるキャラは一人たりとも見逃すことが出来なかった。誰が死者か見極めるためどれ程グロくても「惨劇」回をガン見する必要が有ったのだ。グロが怖い!より死者は誰だ!の好奇心が勝利した瞬間かも知れない。
いや、普通に考えれば最終回のタイトルが「死者」なんだからそこで解るだろうと思われそうだが、そんな風に考える余裕は無く、自分の勝手な思い込みとそれを形成する「前知識」で、本編よりも数倍グロいものが想像で出来上がっていた為、偶然やら必然やらそれこそ不思議な力に引き寄せられ最後まで観れたのだと思う{/netabare}

この作品が「災厄を止める方法が{netabare}死者を死に還す{/netabare}と同じく?グロ耐性が無い人がこれを楽しむ方法は{netabare}思い切り恐怖して、それによって自分だけの思い込みで突っ走り見事なミスリードをする{/netabare}事かも知れない。

どうしようもなくバカな考えだが、少なくとも私はそれで視聴コンプ出来たのです!

最後になりますがこれは本当に面白い!
視聴出来そうな人も出来なさそうな人も、自分だけの視聴方法を見付けて是非楽しんで頂きたいと思います!

ここまでお付き合い下さった方々、視聴を応援下さった方々改めて本当に有難うございました!

投稿 : 2013/11/20
閲覧 : 397
サンキュー:

30

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