「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語 [後編]永遠の物語(アニメ映画)」

総合得点
78.0
感想・評価
1071
棚に入れた
6257
ランキング
566
★★★★★ 4.1 (1071)
物語
4.1
作画
4.1
声優
4.1
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

雷撃隊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

新房昭之は市川崑の後継者

新作映画が公開中なので前作の感想書いておきます。内容はテレビシリーズの総集編なので映像表現について書きます。前後編でトイレ休憩つきの1本の映画だと思ったほうがいいです。総集編によくあるパターンですが、前半が削除シーンが多く、後半がボリュームアップしています。TVでOPやEDを挿み気付かなかったポイントに気付かされました。

新房監督は結構昔の日本映画に詳しく、市川崑監督のファンだそうで、劇場版まどかはかなり顕著でした。例えば梶浦由記さんのBGMを変奏曲のように場面に合わせて繰り返し使用する点は「犬神家の一族」での大野雄二さんのテーマ曲の使用法にそっくりだし映写機のイメージ映像や回想シーンが白黒になる表現は「悪魔の手毬歌」にそっくりでした。
杏子の回想シーンの雪のイメージは「細雪」だったし。
ワルプルギスが弾ける場面やソウルジェムが弾ける描写は「病院坂の首縊りの家」で石坂浩二演じる金田一耕助が写真の原板を叩き割る場面によく似てます。

全体の構成では、中盤(前編のラスト)で恐怖感を煽り終盤で透明感と寂寥感を出す編成はまさに市川監督の「金田一耕助シリーズ」の常套手段。でもそれが悪いわけではなく、40年近く昔の表現でも少しアレンジするとモダンで最新の映像に化けるわけで、新房監督のセンスの良さに感心します。ネタを知ってると得した気分になるね。昔の映画も見とくもんでっせ。

音楽の使用法に関しては梶浦由記さんとClariSによる良質のコンサートのよう。とにかく曲と映像のコラボがカッコイイ。「ひかりふる」がラストに流れたとき、「観てよかったなー」と思えたよ。「まどか」はじめての方、この映画版から見るのもOKですよ。

投稿 : 2013/11/03
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サンキュー:

14

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