「映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん(アニメ映画)」

総合得点
68.5
感想・評価
177
棚に入れた
923
ランキング
2017
★★★★☆ 4.0 (177)
物語
4.1
作画
4.0
声優
4.0
音楽
3.7
キャラ
4.1

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ネタバレ

もけけけけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

感動する。でもいつも通りを期待すると・・

◾︎良かった点
・これぞクレヨンしんちゃん映画!家族愛物が見られた!
・どちらのとーちゃんもカッコ良かった!
・ロボアニメ好きには唸るシーンがあった!
・実験室の人工羊水に裸の美少女ではなく、裸のおっさん(野原ひろし)が入ったアニメが見られた!

◾︎惜しかった点
・芸能人色が濃過ぎた
・「ここいらないな」というシーンが長かった
・敵の陰謀を企てた経緯(トラウマ)が弱かった
・敵キャラが全体的にキャラ栄えしていなかった
・クレヨンしんちゃん映画の醍醐味の走り芸が無かった
・オカマがちょい役でしか出てこなかった
・ロボとーちゃんとの別れのシーンをもっと強烈にして欲しかった


前回作はカスカベ防衛隊がメインの友情物だったので、クレヨンしんちゃんの家族物が好きな自分には今回の映画は期待大でした。
その期待通り、笑いあり、感動ありの家族物で、泣けるところも多々ありました。

特にとーちゃんが子供たちを助けるシーンは、涙物でした。自分のとーちゃんがスーパーヒーローで、命を助けてくれるだなんて、誰が惚れずにいられるでしょう。

しかし今回の映画、いつもは色濃い「敵」キャラ周辺の内容が薄いです。その薄さが期待外れでした。

まず、芸能人にキャラを任せ過ぎている点。ここが一番頂けませんでした。頑固親父と五木ひろし、全く関係ないし、頑固親父を目的としていた敵の攻撃を受けて「とろけちゃう〜」って要素逆転していないでしょうか。ここは芸能人色を出さずに、頑固親父を推奨していたのですから、超合金巨大頑固親父ロボットとかで戦って欲しかった所です。正直、五木ひろしからの戦いは見ていて苦痛でした。

次に敵が攻めてくる動機が薄い。敵は嫁や娘に虐げられていた事を苦にし、ロボットを使い、世の父親を頑固親父にしたてあげようとしていました。
前回作(バカうまっ!B級グルメサバイバル!!)での敵は、子供の頃の両親のしつけという「自分の力の到底及ばないところ」で人格の形成をされたせいでB級グルメを忌み嫌っていたという深い闇を感じる事が出来たのですが、今回の敵は正直「結婚する嫁さんを選び間違えた」だけなのでは?と思ってしまいました。その自分の判断ミスの憂さ晴らしに市民巻き添えにする警察・・と思ってしまいました。敵に同情するは、難しい内容でした。

その他の敵の部下も、クレヨンしんちゃんの敵キャラの割りにはキャラクター映えしてませんでした。特に女のキャラクターは、クレヨンしんちゃんだからと安易におっぱいの大きい綺麗なお姉さんを出しただけかな?と思えました。またクレヨンしんちゃんの映画の部下キャラは、敵総裁キャラに敬意を表し傾倒しているパターンが多いのですが、今回のキャラは二人とも総裁キャラに「付き合ってやってる」感が出ていたのも気になりました。

あとは息も出来なくなるくらいに笑える、一家全員で走りに走りまくる「走り芸」もなければ、敵味方関係なくよく出てくる「キャラ濃すぎるオカマ」がいなかった事が残念でした。

また折角とーちゃんが二人いて、一人は別れなくちゃいけないという事が見え透いていたのですから、もっと強烈な別れのシーンが欲しかったです。命を助けてくれたロボとーちゃんが、ロボの宿命として無残にも散って行く。そんな姿を見て、厳しさだけが父の威厳じゃないという締め括りが欲しかったなと思います。


・・と、色々書きましたが、子供向けアニメにこれだけ期待するのも酷なのかと書いていて思いました。しかし、クレヨンしんちゃんの映画は、いつもそれだけ期待して見てしまう自分がいます。またクレヨンしんちゃんの家族愛を見たいです。

投稿 : 2014/04/28
閲覧 : 230
サンキュー:

3

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