にゃっき♪ さんの感想・評価

4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

Big Bigger Biggest

よくある異能バトル作品ですが、ストーリーや設定も練られていて、かなり楽しめました。

冬月高校に通う多華宮仄(たかみやほのか)(男)は、学校の席が隣同士の学園のマドンナ、火々里綾火(かがりあやか)に消しゴムを拾ってもらっただけで、取り巻きの女生徒たちから凹られているようなヘタレでしたが、絶体絶命のピンチを、実は炎の魔女である綾火に救われ、彼の身体に封印されている力をめぐり対立している、工房の魔女たちと塔の魔女たちの戦いに巻き込まれていきます。

ヒロインは色々と「でかい」キャラですので好みが分かれるかもしれませんが、魔女たちのバトルがメインという事もあり、様々なタイプの女性キャラがやたら大量に出てきますので、きっと気に入ったキャラも見つかると思われます。
ヒロインに守ってもらうお姫さま状態の主人公以外の男性キャラは化学教師ぐらいでしょうか。色分けはされていますが、１クール作品としてはあまりに多過ぎる魔女が登場しますので、もう少し整理して日常など踏み込んで描いてくれた方が良かったかもしれません。

バトルはかなり派手で、炎のイフェクトなど、とても力が入っていますし、昔の怪獣映画を彷彿とさせるような、ビル群のなかで繰り広げられる巨大化したぬいぐるみ同士の戦闘シーンは素晴らしく、当時に戻ったかのようにワクワクさせられました。魔法にロボットバトルを取り入れた微妙な作品と前後して私は視聴したのですが、ちょっと間違えると作品全体の色調を損ってしまう事を考えると、この作品はひとつのお手本のように考えてもよいような気がします。

EDでも大活躍(?)の５人組、KMM団ですが、正式名称は「ケモミミを身近で愛でる団」だったんですね。出来ればEDだけでも見て欲しいかな。キリのいい終わり方ではありますが、物語の核心部分はまだまだこれからですので、気長に続編を待ちたいと思います。