セメント さんの感想・評価

3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

サモン！

これより異端審問会を開く、罪状、被告・吉井明久は異端審問会の血の盟約に背き
#3女の子とデートとか・・・
#4女の子にお弁当作ってもらうとか・・・
#6女の子と一緒にプールとか一緒にお風呂とか・・・
#7女の子と一緒に遊園地とか・・・
#9女の子と一緒に勉強会とか・・・
#12女の子に抱きつかれるとか・・・
自分一人だけ女の子と楽しく過ごすという大罪を犯した
判決、有罪


なんですかこの勉強促進アニメは、本編だけでなくアイキャッチや予告でも、数多く問題が出て来ます
後者のは雑学寄りであまり定期テストや模試では役に立たないかもしれないですけど、姫路さんら優等生の模範解答で答えを確認しつつ、吉井ら劣等生のおバカ解答で笑えるという原作通りの形になっており、アニメでは新しい試みながら巧く取り入れられていたと思います
クラスの設備交換を目的に行われる、試験召喚獣を用いた試験召喚戦争の戦闘システムについては、召喚獣同士の戦闘シーンはビジュアルとして見れるだけに、原作より仕組みに矛盾をちょっと感じました
点数が勝っている生徒に、負けている生徒がどうして勝てるのか等々、勝ち負けがどう決定するのか分かり辛かったです
それから、話は変わりますが、やはりラノベ原作だけあって、恋愛を入れたがる感じが残念です
美人二人に言い寄られている構図が気に食いませんね、その上主人公の友達にすら甘い蜜を啜らせてるとか、断じて許せませんよ
はいはいリア爆リア爆

試験召喚戦争と言いながら、やっていることは学生によるテストの見せ合いです
一時期、私も影響されて、「サモン！」とか言って点数対決をしていた時代を思い出します
受験を優位に勝ち抜いていくために、生徒同士で点数を競い自分の成績を上位に持っていくという日本の学校教育の現状を絵映えするようにキャッチーに描いたのがこのアニメであり、要はつまり、リアルに受験戦争を体感している中高生が一番楽しめるアニメなのではないかと思います
逆にそれ以外の人はドライな印象を持つのかも知れません
まぁそんな含意など検討せず、一アニメとして楽しむ分には全く問題がありませんがね
スピード感もあり、Fクラス奮闘の結果もうまく締められていて、スラッと見れる作品であると思います

監督は「ef」の大沼心氏、制作はSILVER LINKです
大沼氏の持ち味とも言える独特な演出を多用しており、パステル調の絵造りが目を引きます
各話のテンションは、常にナベシン回のような勢いがあります、パロディも多いですしね、、、丸々パロディ回だった8話などは特に・・・
ナベシン氏っぽい演出は、今作で言えばそんなに空回りしていることもなく、フィットしていたと言えます
あとは登場人物の走る描写が個人的に力が入っているなぁと思った箇所ですね、特徴的な作画で見応えがありました
おっぱいの３D的な揺らし方も特徴的でしたが、此方はあざと過ぎる印象が勝ってます
SILVER LINKは今作で本格的にアニメ製作に参戦してきた会社ですね、手掛けるのはラノベものが多いようですが、今後の活躍に期待です

下野さんってこういうふざけた役にうってつけですね、というかこの手の役が板についてて、シリアスなキャラを演じるとギャップ有りすぎて、どうしても笑いが込み上げます
声優業界では今や全くの有名人となったセクハラ声優、ﾊﾗﾀﾞﾁｬｰﾝこと原田ひとみさんも出てます
2010年冬シーズンは、姫路さんに加え、ひだまりの乃莉ちゃんと、有名どころを結構輩出した時期ですね
声幅が非常に広く、演技も多彩で、且つおっぱいさんと個性的にもほどがあるキャラクターで面白いです
この二人がパーソナリティを務めるwebラジオは何気に評判が良いですよね
そしてこのアニメのMVPといったら秀吉役と秀吉の姉役を演じる加藤英美里さんじゃないでしょうかね
女性声優たるもの、性別を超えた演技が出来てなんぼなんですね、ほとほと感心します
声帯模写とか本人とそっくｒ（ｒｙ

OPは麻生夏子さんが歌う曲、EDは2種あり、milktubさんが歌う男子勢を意識した曲と、メイン女性声優が歌う女子勢を意識した曲になってます
EDはストーリーによって似合う方が流れてる感じですかね、基本良いチョイスだったと思います
秀吉は男子勢のED、女子勢のEDどっちにもいるんですね・・・
主題歌はどれもバカテスっぽい楽曲&アニメーションになっていて、単体でも十分見応えがあります

いつもレイプ目の姫路さんに、ボコデレ気質の美波、男の娘の秀吉他、百合娘の美春や、ヤンデレ気質の霧島さん、ナイスバディの玲お姉さんにとより取り見取りで選びたい放題
個人的にはOVAに出て来た、Bクラスの百合百合していた娘さんたちも気になるところ
ラノベの女の子って、とんでもなく可愛いキャラが多いですからね、ある意味記号的ですが
性別：秀吉でお馴染み、原作圧倒的人気の秀吉は、もちろん可愛かったですが、私としてはやはり”付いている”というのが念頭に置かれてしまって素直に受け入れられませんでした
男の娘というジャンルはまだふみも見ずで、如何せん


2010年「このラノベがすごい」の作品部門で1位を獲り、キャラ部門では木下秀吉が男性キャラで1位、女性キャラでも8位を獲るという謎の快挙を達成しています
ネタ性は非常に高く、中身もそこそこに伴っているのではないかと思います
なんだかんだで熱い（若干青臭い部分も御座いますが）、バカに出来ないアニメでした