2010年冬(1月~3月)に放送されたおすすめアニメ一覧 117

あにこれの全ユーザーが2010年冬(1月~3月)に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2020年07月06日の時点で一番の2010年冬(1月~3月)に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

×

絞り込み

年代別アニメ一覧

動画配信サービスで絞り込む

92.3 1 2010年冬(1月~3月)アニメランキング1位
涼宮ハルヒの消失(アニメ映画)

2010年2月6日
★★★★★ 4.2 (4969)
21596人が棚に入れました
クリスマスを間近に控え、嬉々としてクリスマスパーティーの準備を進めるハルヒと、彼女に引きずられるキョン。彼が過ごしていたそんな日常は、ある日突然終わりを告げる。クラスメートと話が合わない。教室の様子が昨日までと明らかに違う。なにより、後ろの席にハルヒがいない。それどころか、その席に座っていたのはキョンを殺そうとして長門に消滅させられた朝倉だった。キョンは他のSOS団員を探しに教室を飛び出したが…。

声優・キャラクター
平野綾、杉田智和、茅原実里、後藤邑子、小野大輔、桑谷夏子、松岡由貴、白石稔、松元惠、あおきさやか
ネタバレ

でんでん虫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

YUKI.N > Ready?_

■1回目の感想
 昨日は元気だったはずの谷口が風邪を引いていた。嬉しそうに喋っていた女との約束も無かったことになったらしい。しょうがないから俺達SOS団の鍋パーティーに誘ってやるか。教室に来てみると風邪が蔓延していた。少し違和感を感じながらも席に着く。あのいつも騒がしい団長様も居ない。アイツが休むなんて珍しいこともあるもんだな。

 昼休みに弁当を食いながら国木田に聞く。
「なんか急に風邪が流行りだしたな」
 しかし国木田が言うには谷口も含め、一週間前にはその兆しがあったという。
!?・・・どういうことだ・・・昨日あいつは体育の時間サッカーをやっていたはずだ。ハルヒも欠席だし、何か悪い事の前兆じゃないだろうな。

 それはまさしく前兆だった。翌日の昼休みに俺の勘が確信に変わる出来事が起きた。
“いるはずのないそいつ”がハルヒの席にカバンをかける。
「そこはお前の席じゃない。ハルヒのだ」
「そんな人知らない」だと?どうやったらあんなやつを忘れられるんだ。驚くべきことに名簿からもあいつの名前が消えている。慌ててSOS団の連中を探しに行く。古泉の野郎もいないし、俺の朝比奈さんも他人行儀だった。もはや向かう先はただ一つ。最後の砦であり、最終絶対防衛ライン。認めたくないが、愛着の湧きつつある俺達SOS団の拠点、文芸部部室。そこに長門がいれば・・・。

 俺はノックを省略し、勢いよくドアを開いた・・・


 キョンが長門とSOS団の認識を改める大事なお話。そしてあの七夕の日の重要さがわかる。ハルヒがどんなアニメか知らない人でもおそらく見れると思うが、できればハルヒ2期を見てからの方がいいだろう。

■2回目の感想(ネタバレ有り){netabare}
 ああ、もうこの作品を何回見ただろうか。7周くらいはしたかなぁ。毎回ボケーっとしながら見ていたので、なにがどう面白いとか整理していなかった。だから今回は結構真面目に見てみた。本当はネタバレ無しで書きたかったんだけど、ごめん。それ無理(ノ´∀`*)  
 以後長門が作った世界を「β世界」そこに出てくる登場人物を「β~」と呼ぶ。

 まず、OPの最後に小さいハルヒがフェードアウト?するのだが、姿を消すというのがタイトルと合っていて良い。小さいところもこだわって作られているのがこの時点で分かる。

【古泉】
 その後、ハルヒが皆にクリスマスの予定を聞くシーンがある。古泉はわざとらしく予定がないことを告げるが、本当は本心なんじゃないかとふと思った。中盤のシーンでβ古泉がこぼしている「うらやましいですね」という言葉も同じような気持ちで言ったんだろうな。β古泉にしてみれば、出会って数分の男があっという間に好きな女の心を鷲掴みにしたわけだから、羨ましく思うのもごく自然なことだ。ファミレスでの古泉の悪ノリは、単に馬鹿らしい話をからかうだけではなく、ハルヒの気を引こうとしてやったことなのかもしれない。
 
 一気に飛んで、終盤の病室のシーン。キョンの身を案じるところではリンゴの皮を剥いている。何個も剥いているあたり、本当にキョンのことを心配してくれているんだろう。しかしハルヒの話になった途端いきなりリンゴを二つに切っている。再び「うらやましく思う」という言葉。リンゴで作ったうさぎは古泉の恋心?あるいはキョン…なんて思ったが、さすがに考えすぎかな。うさぎの頭を自分の方に向けて大事そうに置くのがどこかすごく…切ない。

 古泉が主役って訳でもないし、思い込みかもしれないけど、古泉の言動に注意を払って見て欲しい…彼がそっと置いていった想いを見届けてやってほしい…と、そう、切に願う。ハルヒが起きてキョンの方を向いたときのしぐさがもう…

 関係ないけど原作p.235の古泉の表情が好きだ。無事に終わったか―という気持ちになり何だかぐっとくるものがある。たった一枚の絵だけで…いとうのいぢさんすごい。

【キョン】
●ハルヒへの想い
 私がキョンについて言いたいことは、皆がすでに書いていそうなのでそんなに無いと思うのだけれど、一応書いておく。

 まず最初の動揺っぷり。その時点でキョン自身は気付いていないが、彼の中でハルヒがどれだけ大きな存在だったかがよく分かる。
 
 β長門の家の帰り、ハルヒに会いたがっている自分の気持ちに気付くシーンの表情と、ファミレスのシーンでβハルヒがいつもの片鱗を見せた後のキョンの表情がすごく良い…やるじゃないか京アニ。特にファミレスの方は毎回感動する。私も一緒になってにやけてしまうほどに。
「いつでも、どこでも、お前は変わらないな。ハルヒ」

 飛んで3年前の七夕の日、ハルヒにSOS団を作らせるため吹きこむ。
「世界を大いに盛り上げるためのジョン・スミスをよろしく!」
 ――忘れないでいてくれよ。ここに俺がいたことを。 
 ここでなぜか私はβ長門の顔が浮かぶ。おそらくβ長門の想いも…

●長門への想い
 最初の動揺のシーン、キョンが頼る順番に注目して欲しい。長門→古泉→朝比奈の順で思い出しているのだが、これは普段から頼りにしている度合いにも比例するだろう。その中でも長門への信頼はずば抜けている。なぜならその時のキョンにとって長門とは「何でも屋」だから。それは「長門大明神」と呼んだり、彼女が残した“栞”を“プレゼント”や“状況を打破するヒント”と解釈していることからも分かる。どれだけ長門へ依存していたのかも…。

 無事に鍵もそろい、キョンはプログラムを発動させる直前、最後にメンバーを見渡す。今度は涼宮→古泉→朝比奈→長門の順番。おそらく今回の順番には特に意味は無いが、最後の長門だけは特に名残惜しさを感じている。β長門が勇気を出して渡した入部届けを返すキョン。おそらくもう会えないであろうβ長門へのけじめと想いをそれに託す。

 再び飛んで、長門の家。長門に噛まれた時ちょっとテレるキョン。少しβ長門を思い出したのだろうな。そして部室で待つのかというキョンの問いに対し、
「待っている」
という長門の言葉。これは太字にして波線も引いて強調したいくらい私が大事だと思う言葉だ。おそらくキョンはβ長門の誘いを断ったことを思い出している。私は長門とβ長門の両方が部室の隅に座って寂しそうにしているところを浮かべてしまって、毎回泣かされそうになる。
 終盤、病院で自分の上着を長門に着せている。1人の女の子として扱っているということなんだろう。 

 最終的にキョンは長門の認識を「情報統合思念体の下にいる宇宙人で、何でもできるやつ」から「SOS団の仲間」と改める。また、自分のSOS団における立ち位置を「己の不幸を嘆くだけの傍観者」から「自ら楽しもうとする当事者」になったことを認める。
    ざまーねえな ┐(´∀`)┌ヤレヤレ

【長門】
 うーん。正直長門の表情はオーバーに描かれていると思う。β長門の家で帰ろうとするキョンを引きとめるところとか、病院でのシーンのような表情を私の長門はしない(`・∀・´)!! しかしそのおかげで気づけたことがある。
 β世界から脱出するときにキョンはβ長門を見ていた。その時のβ長門は「左目」でキョンを見る。一方、キョンが3年前の長門に別れを告げ、長門が「待っている」というシーンでは「右目」でキョンを見ている描写がある。この演出の意味を考えてみた。
 
 顔の表情は右脳がつかさどる左側のほうが本音が出やすい。だから表情があり、意思表示をするβ長門は左目にしたのだろう。顔にも口にもださない長門は右目だが、なにも考えていないわけではない。両方とも“長門”だ。たしかにそこにいたし、いるのだ。多分そういうことを表現したかったのだろう。キョンの気持ちに気づけたのはこの演出のおかげだった。

「待っている」の言葉については先述したが、まだ言いたいことがある。長門はこれまでずっと孤独に自分の仕事を全うしてきた。そう、あの例のエンドレスエイトもその一部だ。何千、何万と繰り返す夏休みを長門はずっと何も言わず孤独に観測し続けていた。おそらく他にもキョン達が知らないところで密かに活躍してくれている。だれも褒めてくれるわけでもなく認識すらされずに、だ。そして3年後、ハルヒとキョンが文芸部部室にくるまでおそらくずっと1人でいることになる。
  
   これで寂しくないわけがないじゃないか。
 
 β長門も寂しそうにしていると思うと・・・、どれだけ重い台詞か分かると思う。冒頭のハルヒが教室に入ってくるときのセリフ「待たせたわね!」はこれと対比してるのだろうか。
{/netabare}
■最後に{netabare}
 最初に長門をみてからもうどれくらい経っただろう。まだまだ長門への愛が衰える気配を見せない。ここでお決まりのセリフを言っとくか。
「長門は俺の嫁だ。異論は認めん」
原作も応援してるぜ

 まぁそれは置いといて、まだ書き残せていないことがたくさんある。
それをするのは今から未来の私だ。遠い未来というわけにはいかないが、今すぐってわけでもない。

なぁ世界。少しくらいは待てるだろ?また見るまでちょっとくらい待機してくれてもいいよな。

  せめて――。

 他のアニメをみてからでも、別に遅くはないだろう?
{/netabare}
■追記{netabare}
 長門の目の演出についてだが…ちょっと違うみたいだ。長門の目には毎回キョンが映るが、キョンの自問自答のシーンの後にキョンの目に映っていたのは…ハルヒだった。キョンは「長門」ではなく「ハルヒ」を、「長門が作った世界」ではなく「元の世界」を選らんだことをこの演出で表現していたのか…{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 12
ネタバレ

田中タイキック さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

原作の魅力を余すこと無く描ききった大傑作!

2010年2月6日公開 上映時間162分
テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の続きを描いた劇場作品

視聴する前にTVアニメ版「涼宮ハルヒの憂鬱」の視聴を強く勧めます。特に第8話「笹の葉ラプソディ」は今作の重要なキーになっています。あと第28話「サムデイ イン ザ レイン」の独特な空気感と余韻を残したまま視聴すれば物語にスムーズに入り込めると思います。つまり全話見てからってことですね。エンドレスエイトはお好みでどうぞ。

ストーリーを追いながら感想を書いてます。

{netabare}12月16日 ~改変2日前~

{netabare}恒例のキョンのナレーションから始まる冒頭、英題の『The Disappearance of Haruhi Suzumiya』のフォントはTVシリーズの1話と同様のもの。キョンの目覚めが主観視点から描かれる冒頭部分はこれがキョンの物語なんだと主張しているようです。(日付の変わり目はすべてキョンの主観視点から映像が始まります)
学校のシーンはさすが劇場版、モブの細かい挙動などもしっかり描かれていて「学校の日常」感がよく表現されています。
キョンがSOS団の扉を開けるシーンはフルアニメーション(ぬるぬる動くアレ)で描かれています。本作では重要なシーン、主張したい場面では度々フルアニメーションで動かしているので注目ポイントだと思います。
OPシーン。キョンが女性陣から電気ストーブを取られてPCの排熱で暖を取っているのが可哀想ww TV版では欠かさずあった「超監督 涼宮ハルヒ」「団長 涼宮ハルヒ」などのお遊びテロップは無くなっています。ハルヒの"消失"を暗に明示しているようです。
SOS団でクリスマスパーティーを計画しているハルヒは団員にクリスマスの予定を聞いていくんですが以前の彼女なら団員の予定なんかは無視して強引に計画を進めていたと思います。映画撮影の一件(涼宮ハルヒの溜息)から少しずつ変化していってるシーンです。
TV版と同じように流れていくSOS団の日常。
原作では物語が始まる日は17日からです。話の起点を1日ずらすことで日常シーンをより際立たせ、その後の展開と対比させているようです。{/netabare}

12月17日 ~改変1日前~

{netabare}キョンと谷口の会話シーン、谷口がクリスマスの予定を自慢気に話すときの顔が面白い。声優さんの演技も合わさってウザさ倍増である。
パーティーの準備を進めるSOS団。三角帽子をつけて意気揚々と喋ってるハルヒがなんだか可愛い。楽しそうで何より。
飾り付け用のモールが足りないのでコンビニに買いに行くキョン。ハルヒに連絡する時に写ったアドレス帳には"あの人{netabare}(佐々木さん){/netabare}"がしっかり登録されています。
そして長いプロローグが終わり…{/netabare}

12月18日 ~改変後1日目~

{netabare}知らない間に流行していた風邪、購入したモールがカバンに入っていない、ハルヒの不在、徐々に違和感と不信感を強くしていくキョン、そして朝倉涼子の登場。ハルヒという人物はこのクラスには存在しないとう事実を知った時のキョンの絶望感がすごかった。
他のSOS団員を探すキョンは真っ先に長門を探そうとします。長門への信頼関係と依存心が垣間見えるシーンです。
改変後の長門が文芸部の入部届を差し出す場面。改変前と後では決定的に違う行動でいわばこの入部届は長門の「感情」「想い」の象徴であると思いました。その「想い」をいったんは受け取るキョンだが扱いあぐねる状況に…{/netabare}

12月19日 ~改変後2日目~
{netabare}改変前と後の世界を比較し悩みはじめるキョン。宇宙人も超能力者も未来人もいない世界。本来望んでいた世界がそこにあったはずだったが…
文芸部室で見つけた長門(改変前)からのメッセージで嬉しさのあまり思わず口元を震わすシーンが印象的でした。
キョンと目があって頬を赤らめてしまう長門がくっそ可愛い。その後2人で下校、自宅に誘うっていうラブコメすぎる展開にニヤニヤしっぱなしです。
長門が図書館でキョンと出会ったエピソードを語る場面で貸し出しカードを作ってくれたお礼を顔を赤らめながら言い、そして照れくさそうに急須をいじる仕草がもう愛らしい。この辺りから長門の可愛さがピークに達してしまいますね。
朝倉登場で帰宅しようとするキョンを服のすそをそっとつまんで引き止める長門。ここ本作最大の萌えポイントです!!
帰り際、いろいろ疲れきったキョンが思わずハルヒにたいして言葉をなげかけてしまい本当の自分の気持ちに気付くシーンで星がひとつも見えない夜空に街灯だけがキョンを照らす演出がとてもよかったです。
「なんてこった。俺は、ハルヒに会いたかった・・・」{/netabare}

12月20日 ~改変後3日目~

{netabare}谷口の発言から涼宮ハルヒの手がかりを見つける。ここからのキョンの気持ちの高揚とBGMの盛り上がりがシンクロしていてすごい好きなシーンです。BGMの曲名はずばりそのまま「涼宮ハルヒの手がかり」
この世界でやっとハルヒと出会えたキョン。やはりハルヒにはキョンの記憶はなかったが唯一「3年前の七夕」の記憶だけは共有していた。
笹の葉ラプソディのエピソードがここにきて繋がっていってこの作品の持つSF的面白さが一気に加速していきました。
長門(改変前)が残した鍵を揃えたキョンがどちらの世界で生きるのかの選択を迫られる場面で改変前の世界を選び「想い」が込められた入部届を長門に返します。このシーンの長門がほとんど好きな男の子にフラれた女の子状態で見ていて辛かったです。涙ぐむ顔や動揺して入部届をうまく受け取れない繊細な描写が余計にそう感じさせます。{/netabare}

7月7日 ~修正開始~

{netabare}笹の葉ラプソディから貼っていた伏線や謎が一気に回収されていき点と点が線で繋がっていく感覚が非常に気持ちいい。
そして大人朝比奈さんが登場!大人朝比奈さんはこの物語で唯一、すべての結果がわかっていて俯瞰で語ってくれるキャラクターです。これから起きる苦難や悲劇もすべて知ったうえでキョンに言います。「終わってしまえば、何もかも、あっという間で夢のようにすぎてしまう」
すべてを語れないからこそミステリアスな魅力たっぷりなキャラですね。
{/netabare}

12月18日 ~改変直前~

{netabare}世界を改変したのは長門でした。知らず知らずに溜まっていたエラーデーターが引き起こしたバグのようなものだったがキョンは知っていたのです。そのエラーデーターは「感情」なのだと。
ロボットや人工知能に感情が芽生えるという非常に古典的でシンプル、王道的なSFの物語でしたね。
ここからもう一人のキョンが出てきての自問自答シーンが圧巻でした!声優さんの熱演とタイポグラフィと改札口を使った映像表現と演出がキョンの強い決意をよく表現していました。
{/netabare}

12月21日 ~修正後~

{netabare}キョンは18日に階段から転落して3日間意識不明だった。
3日3晩、寝袋まで持ち込んで側についていたハルヒと目覚めたハルヒによだれを拭けといつもの調子で返すキョン。病室での短いやりとりを見てどうしようもなくお似合いだなぁ…と思ってしまいました。
屋上のシーンは原作では病室に長門がやってくる場面です。
京アニ史上最も美しいシーンだと思います。雪の描写は結晶の形まで細かく描いていて背景との対比がとても芸術的でした。{/netabare}

12月24日 ~エピローグ~

{netabare}キョンのモノローグ。この世界の当事者になったこと、責任をもってこの世界を積極的に守る立場になったことを語っています。
そしてED。すべてアカペラで歌われている「優しい忘却」がじんわりとした余韻を残してました。
長門が図書館で最後に顔(口元)を隠すシーンの解釈。
直前のシーンに出てきた男の子が図書館の貸し出しカードを女の子に作ってやり、それに対して女の子が「ありがとう」と言います。
長門はキョンに同じことをしてもらった際にキョンに対してお礼を言ってないことを思い出し、ふと「ありがとう」と呟きたくなったのかなと思いました。口元を隠したのは単純に照れ隠しであってほしい{/netabare}
{/netabare}


総評

原作の魅力を余すこと無く描ききった大傑作!
160分以上の尺の長さを感じさせない展開・演出・芝居
どれをとっても一級品で非常に隙のない作品になっています。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 26
ネタバレ

シェリングフォード さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

知っていることと、知らないことと、知っていると思っていること

『涼宮ハルヒ』の映画です。上映時間は162分という長時間。

本編は『涼宮ハルヒの憂鬱』二期の続きのようなものなのでそれを観ていない方はどうぞそちらを先に観てみて下さい。
続きとは言ったものの基本的にはこの作品内で問題が発生し、そして解決に向かいます。
言わずともタイトルを見れば分かる通り、その問題とはハルヒが消えてしまいます。それであたふたとなるわけです。
あまり内容を言ってしまうとこれを観たときの驚きに新鮮さが欠けてしまうのでこのへんで。

僕はこの映画がすごく好きなわけですが、それが一体どこに起因するかと言いますと、まず162分間最初から最後まで余すことなく使っていることです。
途中で飽きることはありませんし、最後の最後まで期待を裏切られるようなこともなかったです。
次にあげられるのがそれぞれの登場人物の描写です。
主に心境。心の内面です。ここが一番の見どころでしょう。
誰がどう考え、どう感じ、どう動くのか。この作品ならではのちょっと変わった視点から描かれます。それも生々しく。そしてフィジカルに。
最後に。まあこれはこの作品を観て個人的に思ったことなのですが、そういった登場人物たちに触れ、主人公であるキョン自身がいろんなことを感じ、さらにそのキョンの主観を通して僕が感じたことを一言にまとめると
「あなたのその目はどこまでみえているの?」
そんなメッセージを僕はこの映画の中からなんとか掴んだような気がします。
まあそれは実際観てみて感じて下さい。人それぞれに感じ方が違うのは当たり前です。

『涼宮ハルヒの憂鬱』を観たけれど本作は観ていないという方はぜひ観てみて下さい。
きっと面白いですよ。


{netabare}


人生を振り返る先人達はそのある一部分を険しい山に例えられ、激しい砂嵐に例えられます。
それが何を意味するかはお分かりの通り、折り重なる苦難の比喩として用いられます。
それもこういう言い方をするのは個人にとっては成長とも、あるいはその瞬間は単なる苦痛とも感じられるある一定期間のことを指す。
つまり、始まりと終わりのあるトンネルを言います。入り口があって出口のあるトンネルです。
そこで険しい山を上り下りをしたときのように脚を痛め、砂嵐に皮膚を削られ、目を傷めます。
ですが、そこを抜けたとき、(トンネルを通り抜けると)人はめまぐるしい変化を遂げます。
体中の細胞が入れ替わり、自分が組み変わったような感覚を感じます。キョンにとってそれが本作だったわけです。

世界は再構成され、キョンを残してそっくりそのまま変わってしまいました。
同じだけれど違う世界に自分はいる。
自分が知っている人を他人は知らなくて、自分は知っているのに相手にとってはまったく関係のない自分で、それでいて問題なく循環する世界。
1つの狭いコミュニティにおける共通真実さえも曲り、消えてなくなっている。
楽しさや嬉しさや喜びを共有できる者がいても、その肉をつけた圧倒的な懐疑心からは「孤独」を感じられずにはいられなくなります。
そしてキョンはやっとのことで長門のヒントを受け取ることができ、それが何のことか分からずとも、走って、ぶつかりながらもメンバーに接触し、そしてSOS団を再結成させました。

この後、キョンは自問自答をします。内容は自分を偽ってないか?というものでした。
キョンはその質問に対し、ハルヒたちと一緒にいて楽しいと答えました。
彼が元あった形に世界を再編成するには、毎日のようにハルヒに振り回され続け「やれやれ」と思う日常に正直になることが必要でした。
でもそれは苦手な相手に対して「はいはい」とする二つ返事では意味がなく、そんなことは無駄です。ウサギに首を振るのと何ら変わりません。
そこにはキョンの意識の転換、自分の気持ちを自覚することが何よりも必要とされました。
でもそれはとても難しいことです。容易にできるものではありません。それを支えたものこそ、「フィジカルの経験」でした。
変わってしまった世界で天蓋孤独を感じ世界に疑問を持ち続けたことと、肉体をすり減らしてまでSOS団を再結成したことが
彼にとってまがいもない本当の自分へとリンクを可能にしたのです。
どうしてもキョンが自分の手で自らこうすることが必要だったのです。
キョンにとってこれらの作業は、まるで井戸の底のような真っ暗な闇から壁をぶち破って外の世界に出ることと同じくらい大変なものであったはずです。
でも彼はそうしないわけにはいかなかった。
そのかいあって彼は別世界に生きるキョンにとってあるいは理想に近かった長門を切り、世界をもとのかたちに再編成することに成功しました。
僕はこのキョンの意識の革命に、孤独となる別世界を通して世界を彼自身に求めさせ、取り戻すことと、キョンがハルヒたちを求めるところを重ねたところの構成が良くできていてその過程も自立したストーリーとしても面白く、さらに意義があったことによってより素晴らしいものになったことが良い評価に値するものだと思います。
価値のある物語です。


最後にもう一つ、個人的に気になった部分を話して終わりたいと思います。
EDが終わった後のシーンでは、幼い女の子が男の子に図書カードを作る手順を教えてもらっている場面を見た長門が本で口元を隠して終わりました。
作中では長門の心情の変化も大きな出来事の一つでした。
だからこのシーンはそんな長門がそんな光景に懐かしい想いを寄せ、そして微笑ましく終わったのだと思います。
でも僕の主観はこのとき、おそろしくねじ曲がっていたものですからこのシーンには次元の異なったメッセージを感じずにはいられませんでした。
キョンの自問自答シーンに感動した僕はその感動を引きずったままこのシーンを観たためか、
最後カメラが長門の真正面に来て視聴者と長門と向き合った状態になり、さらに長門と目を合わせる状態になります。
ここで「あなたはどうなの?」と長門に言われているように僕は感じました。
キョンは自分の気持ちに正直になり、それをはっきりと述べ、そして自分の身を置く世界をハルヒのいる世界に選びました。
じゃあ、あなたはどうなの?自分を偽ってない?そう長門に言われているように僕は感じました。
「あなたのその目はどこまでみえているの?」
上でも書いたこの言葉はキョンが一種のパラレルワールドを通し、ハルヒと出会っていなかった世界でキョンの周りの人たちが誰をどう思っているのかに触れそれを初めて知ること、そしてキョンが自分のことを知ることを通し、この映画を観た僕自身が長門の視線から感じたことです。
いったい自分はどこまでみえているのでしょうか。ちゃんと周りと自分、そして自分と僕との距離を正確に理解し、上手くやれているのでしょうか。
曲解ですが本作を観てこう感じたのでとりあえず書いておく次第であります。
こんな見方もあるんだね、あはは。とでも思って頂ければ十分です。


{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 33

88.6 2 2010年冬(1月~3月)アニメランキング2位
デュラララ!!(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (5728)
25596人が棚に入れました
東京・池袋。都会の非日常に憧れる少年・竜ヶ峰帝人(りゅうがみねみかど)は、幼馴染の紀田正臣(きだまさおみ)の誘いもあり、地元を離れて池袋にある来良学園に入学することに。正臣曰く、池袋に住む上で敵に回してはいけない存在が何人かいるらしい。特には、喧嘩上等のチンピラ・平和島静雄(へいわじましずお)と、趣味で情報屋を営む折原臨也(おりはらいざや)の二人。そして、奇妙な組織体系を取る詳細不明のカラーギャング“ ダラーズ”。上京した初日、そんな正臣の話に不安をおぼえた帝人が目撃したのは、漆黒のバイクを駆る都市伝説“ 首なしライダー”だった…。さらには連続通り魔事件や池袋に根付くカラーギャング“ 黄巾賊”の存在まで浮上し、池袋の街が壊れてゆく――。

声優・キャラクター
豊永利行、宮野真守、花澤香菜、沢城みゆき、福山潤、神谷浩史、小野大輔、中村悠一、梶裕貴、高垣彩陽、寺島拓篤、堀江一眞、小林沙苗、伊瀬茉莉也、黒田崇矢、藤原啓治、大塚明夫、うえだゆうじ、小山力也、小西克幸、福圓美里、岸尾だいすけ、中原麻衣、高木渉、遠藤大輔、伊丸岡篤、大塚芳忠、戸松遥、岡本信彦、伊藤健太郎、松風雅也、井口祐一、宮島依里、ささきのぞみ、さかいかな、加藤将之、金元寿子、喜多村英梨、藤田咲、大川透、互野ちひろ、高橋伸也、安元洋貴、宮下栄治、松岡文雄、広瀬正志、葉山いくみ、納谷六朗、井澤詩織、仲村萌実
ネタバレ

小歌 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

いびつで純粋な「人、ラブ!」が溢れてる

 ※本編全24話、原作未読
登場人物がとにかく個性的で魅力的なキャラばかり。
群像劇ということでレギュラーキャラの数が多く、
8話くらいまでは人物紹介的なフォーカスの仕方で進行。
そこから一気に、これまで張られてきた伏線が動き出した時の高揚感。
ストーリーは特に好みではないのに惹き込まれてしまったのは、
シナリオ構成の巧みさとキャラの魅力が強かったからだと思う。
特に臨也のアブナイ人っぷりから目が離せなかった。
放送当時、女子人気が高かった理由が分かった気がする…。
それとメインから端役に至るまで、声優陣の豪華さにはビックリしました。

 * * *

 ■第1~10話■
{netabare}第1話 開口一番
 {netabare} 私立来良学園に入学を控え、池袋に引っ越してきた竜ヶ峰帝。幼馴染の紀田正臣に連れられ、初めての池袋の街を歩きまわる。そこで出会ったのはどこか風変わりな人々と、都市伝説・首なしライダーだった。人物紹介に終始していた感じ。都会の夜の喧騒って独特な雰囲気あるけど、上手く描かれてると思う。 {/netabare}

第2話 一虚一実
 {netabare} 第1話で輩に拉致されかけて、首なしライダーに救われた自殺志願の女の子・莉緒が主軸の回。輩から助け出されたあと、運び屋・首なしライダーに雑居ビルの屋上に送り届けられた莉緒。そこで待っていたのは、情報屋・折原臨也だった。なんだろう、臨也がかなりイタい最低人間だっていうのは分かった。 {/netabare}

第3話 跳梁跋扈
 {netabare} “ダラーズ”という、チームカラーのない実体不明のカラーギャングが権勢を強めているらしい池袋。クラスメイトの園原杏里を路地でのいざこざから助け出そうとした帝は、池袋の危険人物・臨也、そして平和島静雄と遭遇してしまう。女子高生のケータイを踏みつけ笑い続ける臨也さんは狂気に溢れていた。 {/netabare}

第4話 形影相弔
 {netabare} 首なしライダーの本名はセルティ・ストゥルルソン。そしてその正体は、アイルランドで伝承的に語られてきた首のない妖精・デュラハンであった。彼女は失くした自分の首を捜しに日本へ渡ってから20年、闇医者・岸谷新羅と共に暮らしていた。新羅も一見まともそうに見えて感覚が普通じゃない人だな…。 {/netabare}

第5話 羊頭狗肉
 {netabare} 帝・正臣と杏里の仲が深まり始めていくなか、正臣には過去の影がちらつく。池袋に最近出没する恐ろしい切り裂き魔、学校に来ない矢霧誠二と行方不明中の張間美香の関係などなど。なんか色々な伏線が張られてきてる感じかな。切り裂き魔のことを「宇宙人だったらどうしよう」と怖がるセルティ可愛い。 {/netabare}

第6話 東奔西走
 {netabare} 馴染みの不法滞在の外国人・カズターノが攫われ、救出に向かう門田・遊馬崎・狩沢・渡草。実は彼らはダラーズの一員なのだった。矢霧製薬による人体実験の素材用に人が攫われていたことが判明。他人の携帯電話に勝手に出て、開口一番「寿司LOVE!」とかのたまう臨也がちょっと好きになってきた。 {/netabare}

第7話 国士無双
 {netabare} 静雄メイン回。弟で人気俳優の幽(かすか)が初登場。兄弟仲は良好なようで微笑ましかった。新羅とは小学校から、臨也とドタチンとは高校から一緒なんだね。暴力は嫌いなのに衝動や怒りを抑えきれないことに実は葛藤を抱えていた静雄。それも多分わかってて静雄に色々なこと吹っかけてる臨也は鬼だな。 {/netabare}

第8話 南柯之夢
 {netabare} “探しもの”がキーワードな回。首を失くした今の自分に疑心暗鬼になりがちなセルティだけど、だんだん心が安定してきた様子。今回明らかになったのは、新羅が矢霧製薬とワケありということと、誠二が連れている女の子を「セルティ」と呼んでいるということ。あの子の首がセルティのものってことかな? {/netabare}

第9話 依依恋恋
 {netabare} 誠二が連れていた女の子は、身体は張間美香で首はセルティなことが判明。歪な愛情を弟の誠二に抱く波江から逃れたい美香を、帝人が偶然保護する。今までじっくり張られてきた伏線が一気に動き出したな。面白くなってきたー。「人、ラブ!」発言が飛び出しました臨也さんが色々裏で糸引いてる感じか。 {/netabare}

第10話 空前絶後
 {netabare} 帝人にセルティと臨也が接触してくる。セルティから首のことを聞いた帝人は美香と会わせようとするが彼女は消え、さらに潜んでいた矢霧製薬の手下に連れ去られそうになる。全ての糸が繋がった帝人は「駒は私の手の内にあります」と臨也たちに協力をあおぎ…。一気に動くね。最後の帝人カッコ良かった。 {/netabare}{/netabare}

 ■第11~20話■
{netabare}第11話 疾風怒濤
 {netabare} 帝人がネット上で仲間と作った架空チーム…それがダラーズの発端だった。池袋に波江を呼び出し対峙した帝人は、美香の件で自首するよう告げる。取り合う気のない態度の波江の前で、帝人は「指令」と題したメールをダラーズメンバーに一斉送信し…。ふっ切れちゃったセルティ、大立ち回る。怒涛の展開。 {/netabare}

第12話 有無相生
 {netabare} 美香の首はセルティではなく、新羅の手で整形された本人の顔であった。そのことを隠していた新羅だが、セルティと和解し愛を誓う。誠二も美香の愛を受け入れることに。そして全ての糸をひいていた臨也は、デュラハンの首を手に入れる。いろいろ歪んだ愛が描かれてるけど、誰より歪んでるのは臨也だわ… {/netabare}

第13話 急転直下
 {netabare} 池袋では再び切り裂き魔の事件が頻発していた。夜の路地で同級生に虐められていた杏里の前にも、不穏な影が忍び寄る。正臣が黄巾賊と関係があったり、帝人セルティ臨也が集まるいつものチャットルームに「罪歌」という荒らしが現れたり…前クールで出てたけど未回収だった伏線が再登場。いやぁ楽しい。 {/netabare}

第14話 物情騒然
 {netabare} デュラハンの首を目覚めさせるため、セルティをある種の抗争間に置こうと目論んでいる臨也。そんな彼の思惑に応えるように、切り裂き魔の正体…人を操り魂を斬る妖刀・罪歌(さいか)の存在は、セルティや周囲に不穏な空気をもたらしていく。前半の岸谷親子とセルティの微笑ましさから一転、暗いなぁ… {/netabare}

第15話 愚者一得
 {netabare} ゴシップ誌記者の贄川は“池袋最強”を特集するため、静雄の情報を得ようと方々に取材をしていた。そんな彼は罪歌に襲われ意識を乗っ取られる。罪歌は杏里を襲おうとするが、そこへ現れた静雄を目にし…。贄川氏の不憫さよ。臨也の取材への対応が意外。 {/netabare}

第16話 相思相愛
 {netabare} 罪歌は全人類を愛するが故、その愛を形にするため人を斬る。斬ることで子供が生まれ、罪歌は増殖する。そして、デタラメに強い静雄の力を求めていた。贄川の娘・春奈も罪歌に取り憑かれており、恋人を盗られたと杏里のことを逆恨みし、彼女を殺そうとするが…。物騒な上にまさかの展開。 {/netabare}

第17話 有為転変
 {netabare} 全ての罪歌の母である妖刀“罪歌”を持っていたのは杏里だった。春奈の心を乗っ取った杏里は、春奈の罪歌が作った子供たち全てを統べる存在となる。こうしてこの事件の黒幕である臨也の企み通り、池袋はダラーズ・黄巾賊・罪歌という3つの勢力に分かれたのであった。しかもそれぞれの頭が来良組って。 {/netabare}

第18話 死生有命
 {netabare} 黄巾賊の“将軍”である正臣は、恋人の沙樹をブルースクウェアとの抗争に巻き込み大怪我を負わせてしまったのをきっかけにチームを離れていた。しかし、斬り裂き事件に巻き込まれた杏里の敵討ちのために再びチームへ戻り…。正臣の過去が明らかに。臨也はどんだけ先を見越して根回ししているんだろう… {/netabare}

第19話 蒼天已死
 {netabare} 正臣の様子に異変を感じた杏里は、彼が黄巾賊のリーダーであることをつきとめ愕然とする。杏里が黄巾賊のアジトから逃れる際にセルティの手を借り、さらに妖刀も使ったことで、正臣らは斬り裂き魔がダラーズだと確信する。こじれるのは大体臨也の所為。杏里に対してお姉さん然としたセルティ頼もしい。 {/netabare}

第20話 黄天當立
 {netabare} 斬り裂き魔とダラーズの関係について確証を得たい正臣は門田たちに相談する。ダラーズの頭を知りたいなら、と門田が教えたのは臨也の連絡先。臨也から、帝人がダラーズのボスだと明かされた正臣は…。なんでみんな、臨也が言うことをホイホイ鵜呑みにしちゃうの。まぁ嘘は吐いてないんだけどさぁ…! {/netabare}{/netabare}

 ■第21~最終話■
{netabare}第21話 五里霧中
 {netabare} 法螺田ら黄巾賊メンバーによるダラーズ狩りはエスカレート。来良の同級生も襲われ、帝人はダラーズの存在は必要あるのかと考え始める。杏里は罪歌の子を使ってこの抗争を止めようと動くが、怪しんだ法螺田達に捕まる。「胸」のキーワードで杏里と気付く帝人と正臣…シリアスシーンなのに笑っちゃった。 {/netabare}

第22話 解散宣言
 {netabare} 帝人の呼びかけでダラーズメンバーがリレー形式で杏里を法螺田たちから逃がし、最終的にセルティが保護する。その後、帝人は「ダラーズは消えます」と書き残し掲示板を閉鎖する。そして正臣が思いあぐねている間に、黄巾賊の暴走は激化し…。完全に3人がバラバラに…。救出リレーパートは楽しかった。 {/netabare}

第23話 千錯万綜
 {netabare} 法螺田に撃たれて治療に来た静雄から、正臣の命令でやられたと聞いた杏里は新羅の家を飛び出す。黄巾賊を追放された正臣は過去から逃げ出すのをやめると決意しアジトへ。帝人もまた、セルティとともに2人の行方を追う。そしてついに3人は対峙し…。いよいよクライマックス。静ちゃんて痛覚ないの? {/netabare}

第24話 則天去私
 {netabare} 黄巾賊もといブルースクウェアの残党に囲まれた帝人たちだが、そこに潜り込んでいた門田らダラーズの奇襲によって救われる。正臣は沙樹と和解し、その後2人で池袋の街から姿を消す。そして僕らの日常は続いて行く…って感じの終わり方がいいねー。 {/netabare}{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 1
ネタバレ

丸太武漢肺炎天安門 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

池袋三国志。後に行くほど話に無理が出てくる。

同原作者の「バッカーノ!」、同イラストレーターの「夜桜四重奏~ハナノウタ~」が面白かったのでずっと気になっていた作品だったが、ようやく見られた。
池袋を舞台にしたファンタジー要素のある群像劇で、ゲームで言えば「街」「428」にちょっと似てる。

バッカーノの舞台をアメリカから池袋に、マフィアをチーマーに置き換えたような感じでその分だけスケールが小さい。キャラも日本人なので地味。{netabare}バッカーノの登場人物がカメオ出演するのは笑ったけど。{/netabare}
日本の街の群像劇なので、ほとんど列車内の話のバッカーノの日本版と言うより、謎解き要素のある夜桜四重奏と言った方が正しいのかもしれない。

ストーリーは2クールを半分に分けて2部構成になっていて、1クール目はバッカーノとは違いスローペースで、各キャラをじっくり掘り下げながら進む。序盤はちょっと退屈に感じたが、中盤あたりで話がつながり始め、「実は…」という形で複数のどんでん返しが始まる。ただ、1クール目の話は意表を突く事に成功していると思うが、2クール目は先の予想がつくし、展開が強引で突っ込み所だらけになっている。{netabare}ただの子供の正臣がなんでリーダーやれてんの?なんで正体ばれないの?とか沙樹は本当は足治ってるなら病院いられないだろ{/netabare}とかおかしな点が多い。
{netabare}ピンチになるといつも静雄やセルティや門田に助けられるのも{/netabare}ご都合主義すぎる。というかメインの高校生3人の行動があまりに頭悪すぎて共感が出来ない。
バッカーノは1クールで駆け抜けたせいかそういう不満は無かったのに。
色々解決せずに終わったけどそれらは二期でってことなのだろう。{netabare}つーか前半で放置した製薬会社の人体実験は断罪しなくていいのか?あと折原臨也の目的が本当にヴァルキリーの神話がどうのこうのなら萎えるな。{/netabare}

作品テーマについては、{netabare}バッカーノはレイルトレーサーの独善、圧倒的な力による正義の執行、その正義の是非について考える話だったが、デュラララのテーマは「歪んだ愛も愛に変わりはない」「数の力は個の力に勝る」だろうか。{/netabare}

バッカーノでこの列車の状況は三国志だと言うセリフがあったが、デュラララは蒼天已死・黄天當立という回もあるように明確に三国志をモチーフにしている。{netabare}ダラーズと黄巾賊と妖刀組という三国鼎立を画策した折原臨也は「諸葛孔明ではなく曹操だ」と20話で言われているが、曹操を悪者呼ばわりするってことは作者は正史厨の魏ファンでは無く演義派の蜀か呉のファンなんだろうか?まあ曹操も荀彧の献策を受けて二虎競食の計を弄したりしてるけど。
黄巾賊と言っているのだから正臣は張角でブルースクエアが漢帝国とも言えるのかな。そうすると法螺田が董卓でダラーズと妖刀組が反董卓連合軍が妥当かな。平和島静雄は呂布だろうけど貂蝉は誰なんだろうと考えていたが、やっぱセルティなのかな。やってることは矢霧波江のほうが近いけど。{/netabare}
注:見る上で三国志を知っていた方がいいということは全くありません。

キャラデザ担当は岸田隆宏さんだが目の形がノエインと同じキャラが結構いる。これが岸田さんの絵なんだろう。バッカーノは完璧に近い作画だったが、デュラララはキャラデザが雑に感じる。モブがグレーなのは手抜きでなく意図的なんだろうけど。

各話感想
{netabare}1話
カラーギャグって懐かしいな。カラーギャングが減ったいきさつって本当にそうなのか?
珍走って懐かしいな。

2話
1話の事件の真相か。マゼンダの見た目急に変わりすぎじゃねw
あれでなお飛び降りるのは共感できねーなー。
モブがグレーなのがなあ。

3話
スパシーボ。
宮野真守キャラらしくなってきたな…。積極的すぎ!
十四松対チョロ松だ。

4話
沢城みゆきの声はどうやって出てるんや。
猫耳ヘルメットは安全のため耳が取れやすくなってるそうだな。
乳首見えてるぞdアニメストア!

5話
なにこのラブコメ回。
と思ったらなんかドロドロ話になってきたな。
紀田は実は強いというオチか?
紀田の元カノか!
チャットって田中太郎が帝人で甘栗が紀田だろうがセットンが分からんな。

6話
高校生が寿司とは豪勢やな。
生首はそこにあるのか。伏線が増えてきたなあ。
つけ麺発祥の大勝軒って閉店したんだよな。
ドクロちゃんかよw

7話
池袋もソープあるんだっけか。
吸血忍者ってこれゾンにいるな。
新羅は顔広いな。
首なしライダーは癒しキャラやな。

8話
チャットの声が沢城みゆきになってる。
チャットの謎はいつわかるんだろうか。
電撃の作品の実名出す演出はどうもはまらないような。
ラブコメ回なのか?
首なしライダーと普通に行動してて平気なのだろうか?
その女の首がセルティのものなのか。傷があったしな。

9話
セルティの声が沢城さんじゃないのはおかしくね?
デュラハンがいる時点で非現実的だから首くっつけられるのに突っ込んでもしょうがないな。

10話
あークラスで失踪した杏里の親友が殺されてデュラハンと合体したのか。やっとわかったw
ヤバイ奴の前で園原さんおいて行くとか帝人クズやなあ。なんか男がクズが多い。
セルティはええ子やなあ。癒しキャラ。
ここから主人公の大活躍始まる?

11話
帝人なんで急に覚醒したんだ?←すぐわかった。
この帝人が言ってることが作品テーマなんだろうか。
なんか後のガッチャマンクラウズみたいな展開だな。
バッカーノのアイザックじゃねーか!あの不老不死カップル出すとは。
Linuxのubuntuか。
はい種明かし、ダラーズを作ったのは帝人でしたー。
ダラーズのことを聞いたあと笑顔だったのは伏線だったんだね。

12話
新羅ひでーなwwwセルティ裏切ってた。
甘栗は折原だったんか。セットンがセルティ。
セルティは首は諦めていいのか?
魂を迎えるヴァルキリーの話はヴァルキリープロファイルで知ったな。
前半終了か。まだいろいろ残ってるな、切り裂き魔とか。

13話
OP変更。切り裂き魔の話か。
オカリンがまゆしぃ口説いてる。ラブコメ禁止。
警察つえー。
相変らずセルティは癒し系やな。
ベッドの中でとかそういう関係なんか。
このチャットまだ続けてんのか。
プロキシーとか言われても分からん奴は分からんよなあ。

14話
セルティはチャット相手の正体しらんのか。
エレベーターのボタンだけ押す作戦って悪魔のリドルでもやってたな。
セルティは帝人がダラーズ創始者って知ってるんだっけ?
静雄はセルティ好きなんやな。
3万円とか微妙な金額を要求するなあ。
ヴァルキリー召還のために争いを起こすとかなんか残念な展開になってきたなあ。

15話
静雄ってあまり物語の核心にからんでないよね。
将軍が正臣なのはみえみえだな。
臨也は指輪してるから既婚なんか。
よつばとw
罪歌に斬られると伝染するのか。

16話
なんでこんなヤバい奴なのにドアあけるんじゃ。
あーなんか残念な流れになってきたな。杏里が両親が殺された事件で生き残ったとか伏線はあったんだが。
杏里が罪歌のオリジナルだとセルティとの関係はどうなるんだ?

17話
古物商だから妖刀を手に入れたってオチかあ。
バトルシーンの作画ヤケクソwノエインを思い出すよ岸田さん。
百合オチかよ。
臨也がさすがに何でもお見通しすぎじゃね?三国鼎立完成か。

18話
この入院してる子綾波レイに似てるな。
こんな矢面に立ってて紀田が正体ばれないってありえねえだろ。
1年前って紀田は中学生なんだよなwそれもありえんわ
なんで紀田が黄巾賊のリーダーになれたのかわからんのだが…にわかに突っ込み所が増えてきたな。

19話
このチャットの4人がお互いの正体を知ってるかどうか整理して欲しい。だいたいわかるけど。
杏里は母さんって呼ばれてるのか。

20話
なんかヤクザ物みたいな話になってきたなあ…バッカーノの頃からそうか。
ロンゲの奴が全然喋らないのは何でや。
ちゃんと本当のことを教える臨也さんマジかっけー。

21話
なんで正臣ってそんな恐れられてるんだろう。
誰が誰の正体を知ってるのか知らないのかが分かりにくすぎる。
杏里見られちゃってるのかダメダメやな。
やっぱこの作品は愛が勝つがテーマなのか。

22話
杏里強いから助けんでもええんだけどな。
静雄出てくるの都合よすぎ。
セガサターンだ。
静雄もさすがに拳銃相手は無理か。

23話
波江が情報流したのか。
静雄はバケモンやな。
ロシアの街恐ろしあ。
あと1回で終わりか…アカンなこれ。

24話
門田が助けるとかご都合主義の極みだな。セルティと杏里で皆殺しでいいんじゃないの。
法螺田はたいした罪に問われないんじゃない。
臨也は結構強いのは前からだな。ここで斬れてたら二期無しやな。サイモンなんで殺してくれないのか。
神谷浩史のロシア語ってどうなんだろ。
本当は足治ってるなら病院いられないだろ。{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 10

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

√3点

それはつまり、このアニメが割り切れないほど面白いという意味です
いやしかし池袋KOEEEEEEEEEEEEEEEE
首なしライダーとか、カラーギャング抗争とか、空飛ぶ自販機とか
池袋ではよくあること、ですか
ですか!?


まぁ成田さんお得意の群像劇で事が運ぶのですが、伏線ありで物語が紐解かれていく時の快楽、伏線なしで物語が弾け狂っていく時の悦楽、うーん如何ともし難く心地よい
ヒロイックとハイの境界線、日常と非日常が交錯する世界で錯綜する様々な人間の様々な想い
それがリアリティ溢れるタッチで視細胞に刻まれる故か、どうしてもアニメだと単純に切り離すことができない
クオリアを感じるアニメとでも言いましょうか、この世界に自分もいるような感覚、作品の世界観に直に触れる感覚
脇の辺りから湧いてくるこのワクワク感、抑えがたし
一筋縄ではいかない展開に、吸いつけられるが如く心が魅かれる作品です

物語は前半と後半で大別されますね、ここ若干ネタバレかも
”池袋の都市伝説が求める首を保有するストーカーに頭を悩ませる巨乳メガネっ娘に恋い焦がれる平凡な少年が憧れる池袋”
日常と非日常をテーマに、すれ違いざまに紡いでいった登場人物の軌跡が終盤で一気に連鎖反応
11話の携帯が鳴るとともに物語に組み込まれていく街の人の演出
徹して灰色でどこか無機質な人たちが”つながり”を介して色がついていく描写は圧巻でしたね
最初は斬新(?)なモブ表現でお馴染の新房監督のリスペクトかと思ってましたが、いやはや、社会派アニメすなぁ
ちなみにこのとき、バッカーノでお馴染みのあの二人が出てきたり

”池袋最強の男を好きでたまらない妖刀を元締める巨乳メガネっ娘を気にかけるカラーギャングの将軍が愛憎相半ばする池袋”
屈曲した愛をテーマに、過去を通して積み重ねてきた登場人物の写像が終盤で一挙に連合反応
「人、ラブ!俺は人間が好きだ!!愛してる!!!」
実に浮世離れした人たちによる、少しばかり変わった愛の陳列棚
前半に半普半特な人物模様がしっかりと描き込まれてますので、親近感を持って見れるとは思います
まぁそのおかげで、自分にも非日常なことが起こらないかなと期待して落胆する日々は続く

「BACCANO! -バッカーノ!-」スタッフ再結集!
監督・大森貴弘氏、構成・高木登氏、キャラデザ・岸田隆宏氏
そして制作はブレインズベース、いやぁこの会社ビンビン来てますね
まず背景美術見てくださいよ、もはや池袋そのもの
これというのもスタッフの愛からなる徹底したロケハンの賜物すなぁ
夜中外人に絡まれたりしたそうですが・・・
本編作画も良回ばっかです、静ちゃんの戦闘作画やセルティのチェイス作画や罪歌のドラッグ作画は極めて素晴らしい
安定した絵作りをしつつ動きで魅せるところはしっかり魅せてくる
とにかく成田節が120%生かされてますね、評価高めです
あと何気に協力すごいっすね、遊馬崎・狩沢コンビの電撃文庫トーク以外にも、シネマサンシャインにソラヲトやDTBなど(アニプレ作品)の看板が出てたりと

バッカーノの時も思ってましたが、声優が半端なく豪華ですよね
沢城みゆき、豊永利行、宮野真守、花澤香菜
豊永利行さんは私あまりご存じなかったんですけど(今でこそおちんこの主役で有名ですが)この方電車男に出てたんですね、ギャルゲオタの人、覚えてますよ
えーそれから小野神谷福山の腐女セット、この三人はほんとよく組みますねぇ
そういえばちょうど放送時期とリンクして、音無と天使ちゃんが殺し合いしてるよwなんて笑って見てたこと
他大塚明夫、大塚芳忠、藤原啓治、小山力也
大御所声優の溜まり場になってますね、うち藤原さんはバッカーノでもラッド役で出てますからこういう場合掛け持ちというのだろうか
しかもーさらにー13巻収録の25話では金元さんとキタエリさんも出てますね、ちょっとしか出てきませんでしたが
この声優力、これだから群像劇ものはやめられないなぁ

はああああああああああああああああああああああ
前期OP「裏切りの夕焼け/THEATRE BROOK」
強烈な曲ですね、強烈、、、ですね。。。イェー♪
映像はというと、出ました!”スナッチ風オープニング”
バッカーノの意志を受け継いでますね
ガラスぶち破るセルティ、携帯→ポストの繋ぎ、遊馬崎のスローカット、この辺は何度見ても飽きませんね
前期EDも一枚絵のスクロールではありますが、これのパロMADが人気上々のようで
後期OP「コンプリケイション/ROOKiEZ is PUNK'D」
こういう系ってあんまり聞かないんですけど、この曲は好きですね
ピッツィカートでしょうか、独特のメロディラインがこれから始まる物語を一相盛り上げます
前期もそうなんですが、歌の合間に前回のダイジェストが流れてこれまたカッコイイ
映像的には、お玉→反射鏡の繋ぎ、電撃文庫が舞うカット、コシュタバワーと公機のバイクチェイス、メガネの光る新羅が良いですね
後期ED、奥行き!?スクロールです

首から上をインナーワールドに求める趣向は結構なことだと思うのですが、残念ながら私にはそのようなきらいはないので
かといって、はちきれんばかりのホルスタインに鼻血が出るほど若気の至りでもないので
まぁ萌えを求めるのは間違いか、どっちかというと、腐ラララ?
「いーざーやーくーーんーー!!!!」
どのキャラも個性的でまた狂人なんですが、ウザヤさんと静ちゃんは格が違いますね
ウザヤさんは主に”言”の面で、静ちゃんは主に”動”の面で、あぁでも一番変態なのは・・・
キャラクターでいえば、もうどれだけツボをついてくるんだっていう、これはもはや愛だああああああ
そしてなぜか離れない蟯虫コール

オールナイト上映会が盛況だったり、大規模なオフ会が賑わってたり、という話を聞いてましたね
まぁアニプレックソの方で二重発券トラブルがあったって話もありますが
DVDなんかも1万人の腐女子ラインで売れてるようですし、評判も堅実です
成田作品だけあって男キャラが多く、また女性に人気の声優が揃っているとあっては、腐アニメ烙印が押されたとしても頷けますが
別に濃ゆいBL描写があるわけでもなく、それで切った人は完全に勿体ないですね


正直ファンですね
公式サイトで1話放送記念にキャスト六名によるサイン入りアフレコ台本のプレゼントキャンペーンなんてものがありまして
ウザヤさんの人間愛に負けるとも劣らない愛を連ねた文を書き添えて応募したところ見事当選
以後額縁に入れて飾ってあったりするわけですが
まさか当たるとは思ってみなかったですね
そんなこんなで大好きな作品です、歪んだ愛の物語、見て損なしです

投稿 : 2020/07/04
♥ : 23

88.2 3 2010年冬(1月~3月)アニメランキング3位
刀語-かたながたり(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2950)
15547人が棚に入れました
刀を使わない剣術「虚刀流」の七代目当主である鑢七花は、姉の七実とともに不承島で暮らしていた。
しかし、奇策士とがめの言葉により、伝説の刀鍛冶「四季崎記紀」の作った刀、完成形変体刀十二本を集めるため旅に出ることになる。

声優・キャラクター
細谷佳正、田村ゆかり、中原麻衣、鈴木千尋、宮本充、池田昌子
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

西尾維新らしい言葉遊びが光る、12本の刀狩り物語

2010年1月より、月1回放送。
1時間の全12話。
後に2013年4月から、ノイタミナほかにて2枠を使い1クール一挙放送も行われました。


【前置き】

大勢の方が仰るように、当初は絵が受け付けなくて敬遠していた作品でした。

ただ、大好きな「物語シリーズ」を書いた西尾維新さん原作の作品。
加えて、上記の通りの1ヶ月毎に1話1時間の計12話という、1年単位の異例の特別放送スタイル。
(当時の原作の発行スタイルに合わせたそうですね。)

ここまでの待遇は、やはり名作であるがゆえに成せることなのでしょう…と思っていました。


さて、視聴後の感想としては……。
見始めは1話1時間ということで重圧があったものの、すぐに作品の虜になってしまい時間が経つのが早いこと早いこと。

「人様に推しても決して損はさせない」とさえ思わせる名作だと感じました。



【あらすじ】

「刀狩り」が行われていた時代。
刀を使わない剣術である虚刀流を使う『鑢七花(やすりしちか)』と、『奇策師とがめ』の2人を軸にして、「完成形変体刀」と呼ばれる12本の特殊な刀を、日本全国を巡り集めるという話。

1話1本、全12話で12本の刀が登場します。



【論じてみる】
{netabare}
あらすじだけ見ると、かなりのバトル展開を想像される方もいらっしゃるかと思いますが、そこは西尾維新さん原作。
戦いに至るまでの過程に繰り広げられる、「物語シリーズ」を彷彿させる言葉遊びが随所で光っておりました。

刀を持ち合わせた一人一人も皆、刀に合った良い味を出しており、

「次はどんな刀なのかな?」

「その刀を操るのは、どんな人なのかな?」

と、想像を掻き立ててくれるのです。
加えて、刀が集まっていくことで着実に話の終わりが近づいているのも分かるので、最後への期待も含めてワクワクさせてくれますしね。


作中での戦いや窮地においての機転を利かした「奇策士とがめ」の奇策の数々は、時には「そんな馬鹿な!」と思わせるものもありますが、シナリオに大きな破綻を生むようなものはないので
「終わりよければそれで良し」「面白ければそれで良し」
といった考えで見るのが一番ですね。
総じて、真面目一本筋のような作品では決して無いので。


ただ、その内容は人の死を数多く描かれたものとなっており、実際に七花も多くの剣客を死においやっていきます。
作中序盤より挟まれる、七花の(強引に決められた)決めゼリフ

「ただしその頃には、アンタは八つ裂きになっているだろうけどな!」

これが、七花の中で後々どういう心持ちで発するようになるのかも、作品の注目すべきところだと思いますね。


視聴前には重荷に感じていたキャラクターデザインも、そのシンプルさを逆に利用して作画枚数を増やしヌルヌルと動かしてくれるので、バトルシーンが映えて非常に見応えがありました。
作中、ある壮大な騙しのために異様に枚数を消費したシーンもあったりして、製作者の愛ある遊び心も魅力的でした。


楽曲も、オープニング2曲に加えてエンディングは毎話違い全12曲、どれも名曲揃いです。
オープニングは、癖が強くもクセになるALI PROJECTさんが歌う「刀と鞘」、エンディングでは「Refulgence」「からくり眠り談」「亡霊達よ野望の果てに眠れ」辺りが好きです。

ノイタミナ版オープニング曲として新たに制作されたsupercellさんの「拍手喝采歌合」も、まさに刀語を意識して作られた作風に合った名曲で、エンディング全12曲と戦うイメージで作り上げられたとか。
ここでもまたクリエイターの、作品への愛が感じられ気持ちが良いですね。



結果的に、私は3話ぐらいから作品の虜になり、続きがもぅ気になって仕方ありませんでした。

当初はノイタミナ枠で視聴し始めた私でしたが、我慢出来なくなってしまい最初に放送された方のDVDを探し、ものの数日で全話見てしまうほどに…。
(このノイタミナ枠版は、時間の都合で話が少し削られている為、尚良かったです。)

ただ、最後は、「最高のハッピーエンド!!」とは決して言えない内容なので、そこは人を選ぶかもしれないですね。

ですが、だからこそ作品の余韻に浸るのに十分な印象値を与えてくれるので、私は今も記憶に残り続ける大好きな作品となっております。
{/netabare}


【奇策士とがめ】
{netabare}
私としては、『奇策師とがめ』が作品の中で一番好きでした。

この、とがめというキャラクター。
刀集めの報告書を書く立場にある為、言動もどこか客観視された物言いになるのは分かるのですが、まるで作者の気持ちを表したかのように、序盤から

「そろそろ口癖を考えなければな。」

「そなたは個性が弱い。」

「気遣いで『読者』を虜にするような報告書が書けるか!」

「退屈で、途中で読むのをやめられたらどうするのだ!」

等と言い出す始末。
私達観る側からすると、必至に作品を盛り上げようとしてくれているみたいて、なんだか感謝の気持でいっぱいになりました。


その言動や行動も中盤からは癖になり…非常に可愛く思えてしまってからは、もう始末に負えません。
特に要所要所で挟まれる

「チェスト!!」ならぬ「チェリオ!!」

に、毎回悶えてしまい、個人的にはとても大変な目にあいました。

声を担当された田村ゆかりさんの威力は、かねてより知っていたつもりでした。
しかし、本作の威力はまた格別でした。
可愛いだけではなく、シーンによっては真面目で説得力のある声色をこなせるのがまた好きなのです。

とがめ役が田村ゆかりさんでなかったら、私は本作「刀語」に対し、ここまでの高評価に繋がっていなかったと断言出来ます。

後、どうでもいいですが、とがめの髪型は幼く見えるショートの方が好きですね。
大好き……いえ、愛してると言っても良い。

あぁ…、最終話は泣いちゃいました…。
もう嗚咽を抑えるのに必至でしたよ……。。。。
{/netabare}


【鑢 七実】
{netabare}
あと、もう一人。
作中で恐らく最強の、鑢七実(やすりななみ)も、大好きなキャラクターとして挙げたいですね。

このキャラクターの、病弱ながら人のレベルを超越した例外的な強さは、作中でも圧倒的な存在感でした。

「一回見れば大抵のことは覚えられます…、二回見れば盤石……。

 ありがとうございます…、見せてくれて…。」

この、人の技を自在に扱う「見稽古」の力もさることながら、それすら反動を恐れて本来の自分の力を出さない為の手段でしかありません。
加えて、中原麻衣さんの心地良くも優しい声で

「これから貴方を拷問しようと思っています……。

 せっかくだから選んでいただけないでしょうか…。

 黙って死ぬか…、喋って死ぬか…。」

等と冷徹な台詞を吐くものですから、格好良いというよりは血の気が引いてしまうようなインパクトが生まれるのです。

鑢七実が活躍する、それまでの伏線や予告からの壮大な騙し?展開の4話と、その本領が発揮される7話は、作中でも最終話に次いで大好きな回です。

圧倒的な強さを持つキャラクターというものは、それがバトルものであろうとなかろうと、やっぱり絶大な印象を与えてきますね。
{/netabare}



【総評】

最終話では、全話追ってきたからこそ最高に熱い展開が待っており、

「これまで作品を見てきて良かった!!」

と思わせてくれた点でも、気持ちの良い作品でした。
ただ、上記でも述べましたが…、後味は人それぞれかもなぁと思います。


なんにしても、「まどか☆マギカ」と同様に、絵で判断してはいけないという教訓を改めて胸に刻もうと思わせてくれた作品でした。

当初とはうってかわり私は、今ではこのキャラクターデザインに愛着すら湧いています。
我ながら手のひら返しにも節操がありませんが、少なくともそれで見識は広がりましたね。


自分の中で、間違い無く『名作』に位置付けられている作品です。
本作に出会えて、本当に良かった。

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『奇策士とがめ』声 - 田村ゆかりさん


◇一番可愛いキャラクター◇
『奇策士とがめ(ショートカット時)』声 - 田村ゆかりさん


…………以降は、視聴済みの方なら誰もが共感する内容ですが、駄文なので〆ます。
{netabare}

私は夜眠れない際は、とがめの「チェリオ!!」をエンドレス再生しながら、

「チェリオ!!」が1発……、

「チェリオ!!」が2発……、

と、脳内再生をして眠りについています。


時には、私から「チェリオ!!」して、イチャつく妄想でもしてみようかしら……。。。。

うへへ…こりゃ眠れませんなぁ、ぐへっへへへへ……(;´Д`)ハァハァ


『ただしその頃には、オレは八つ裂きになっているだろうけどな!!』



…………お付き合いいただき、ありがとうございました。
{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 35
ネタバレ

丸太武漢肺炎天安門 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

西尾維新版ドラゴンボール。4話から面白くなるのでそこまで我慢。

これって一時間枠で一カ月に1話ずつ12話やったんだね。

■総評
刀語が同じ西尾維新原作の物語シリーズと何が違うのかと言えば、物語がほぼ純粋な会話劇であるのに対し、刀語は「能書きバトル劇」であること。少年漫画でよくあるバトルの最中に自分の技の解説を長々と喋りながら(その間敵に攻撃されないのはお約束)戦う。
七花は悟空に似てるし旅をしながら物集めをする話だし、和風ドラゴンボールだと言える。ヒロインのとがめはブルマ。敵の能力もDBに似てるなって思うことが何度かあった。エキセントリックなキャラクターや理屈っぽさはハンター×ハンターっぽい感じもするけど。西尾先生はジャンプ好きらしいしね。

ボケとツッコミは物語シリーズっぽいが会話劇の出来は物語には及ばない。江戸時代(尾張に幕府があるという設定だけど)という設定の縛りのため会話の自由度に制約があるからだろう。時代劇らしからぬ現代言葉を使ってはいるものの。
ただ、{netabare}毎回必ず変体刀が1本手に入るという構成のおかげで{/netabare}テンポは良かった。1か月1話じゃ1話完結っぽくしないと見てもらえないからか。

■キャラクターについて
印象に残ったのは{netabare}鑢七実。圧倒的な存在感を放っていて、 中原麻衣という声優の恐ろしさを再認識した。ひぐらしのレナを超えていると思う。逆に言えば彼女が絡まない話は退屈に感じることもあった。{/netabare}

■キャラクターデザインについて
key作品と同じように、やはりキャラデザが最大のネックだろう。物語シリーズのVOFAN→渡辺明夫みたいに原作の挿絵のテイストを残しつつ、大幅に変えれば良かったのに。このシーンいいけどもっとリアルな絵だったら良かったなあって思うことが多かった。エロで釣ろうとしているシーンはかなり萎える。
しかしこのかわいい絵柄に反して殺伐とした話で、人がかなり死ぬ。女の子をひどい目に遭わせるのが苦手って西尾維新は虚淵玄との対談で言ってたのに…物語はともかく刀語はどうなんですか!?って虚淵先生に言ってほしかった。

■声優について
中原さん以外の声優については七花が下手なのが痛いが、ナレーションのメーテル様が大きい。これ以後に出演されている作品ではあまりたくさんしゃべってないようだし、ギャグも入ってるしとても貴重。あと広橋涼が良かった。

■音楽について
音楽は劇中にヒップホップを使ってるのが嫌だった。OPとEDは好きだけど。

■各話感想
{netabare}1話
虚刀流ってのは柳生石舟斎の無刀取りが元ネタなんだろうね。
いやーしかし長い説明だ…たいして内容は無いのに。

2話
前半の会話がつまらん…作中で不毛な会話とか言っちゃってるし。
血で摩擦係数を減らすってどういう原理やねん。
上からの攻撃は隙がある!とかそういうオチかよ…。

3話
まーた戦闘中に長い身の上話とか…。
刀をあちこちに置いているだけでなぜ虚刀流に有利になるのかわからん…。
迷彩のような好人物を殺してケロッとしている七花を不気味に感じるようになってきたな。

4話
この絵でエロをやられても…
やっぱ中原さんの凄みのある演技は最高やな。爪剥ぎとか余計ひぐらしを思い出す。
なんだか真庭忍のほうを応援したくなるあざとい展開。三人同時にかかれば勝てたんじゃないかって気もする。
煙草が現代的なのはなぜだろう。「設定」はメタ発言っぽいね。
錆白兵とのバトルはカットか…ガルパンのアンツィオ戦みたい。各話必ず1本入手するのがこのアニメのルールだからだろうけど。
メーテルが今回は題目そのものに突っ込み所があるって言ってるけど、まぁ七花たちが刀の話してたし…。
人を食った西尾維新らしさがこの回からようやく出てきた感じ。

5話
この温泉のシーンってかなり異常だよな。主人公とヒロインが一緒に入ってるのに。七花が超人的に朴念仁なんだろうけど。…と思ったらこの話からだんだんそうでなくなっていくようだ。ラブコメの波動を感じる。
とがめの片目が変化するのは未だわからない。
地方の地域活性化ってw
チェリオの間違い発覚のギャグシーンはどうかなぁ。物語でもっとハイレベルなギャグをたくさん見てきたから失望する。

6話
こなゆきちゃん萌えキャラすぎ。が、ここまでの敵より数段強く七花が初敗北というオチ。
七花ととがめの関係ってちとプラトニックすぎるよな。
狂犬が乗り移れるのってギニューみたいやな…ますますDBに似てくる。
イレズミだけ倒すって器用すぎ。かわうその扱いひどすぎ。
メーテルが次の回の展開をネタばらししてんだが…姉殺しって。

7話
七実見てるとほんとひぐらしを思い出すな。こっちのほうがさらに怖い。七実の能力ってシャーロットの乙坂みたいやね。袈裟を着ている女キャラって珍しい。
途中のタイトーの奇々怪々パロワロタwこれ分かる奴もう少ねーだろ!でもここってデフォルメ化された大量殺戮シーンなんだよな…。
とがめは七花八裂の弱点良く分かったな。
一番存在感のあった七実が退場してしまってこの後大丈夫なんだろうか。
あと刀が人の心を得ると弱くなるってのは物語シリーズの友達がいると人間強度が下がるってのと同じ主張かな。

8話
尾張から江戸ってえらい遠いと思うんだが…この世界の日本って狭いのか?
右衛門左衛門はやっぱ声的に衛宮切嗣だなぁ。あいかわらずマニワニはやられ役。
なんかラブコメ描写は西尾維新は下手なのかなと思う。アニメスタッフのほうの責任かもしれんが。
からくり人形の敵をかつての自分だったと言うのは上手い。ここはさすが西尾作品。「お前は俺を人間と言ってくれるんだな」
バトル作画はこの回が一番だろうか?
こんな人形を入手して実際にどう使うんだよと。

9話
慚愧の不当な強さ、ストーリーの後になるほどインフレしていくのはやっぱジャンプっぽいな。
しょうもないラブコメは今更で面白くない。
活人剣って山岡荘八の柳生一族の小説に出てきたな。今回の会話はたぶんそっちから拝借したのが多いんだと思う。
王刀楽土って王道楽土の改変か。旧日本のプロパガンダの言葉だから皮肉が込められているのかな。
おしどりはマニワニにしては健闘したが拳銃使うとかまさに衛宮切嗣みたい。
いや八つ裂きにはならんだろwこの決めセリフしつこすぎてだんだん笑えてきた。
今回の勝負今までで一番セコかったなwここにきてギャグか。
王刀のこぎり渡したら慚愧は最後の人格に変わってしまうのだろうか。

10話
禅問答回。「惚れている」というのは恋でも愛でもないということか。
ぺんぎんちゃんがあああ!

11話
マニワほうおうってあんな強いならここまでこんなに犠牲出さないようにできたやろ。
バトルがますます切嗣vs綺礼みたい。
ぺんぎんちゃんいきてた!
ぺんぎんちゃんの反則能力ってラッキーマン系か。てかそれって忍法なのか。
ぺんぎんちゃんが負けたのは右衛門左衛門が時間を超越できるからみたいだが…
150年後の三段突きの剣士って沖田総司のことだな。
ほうおうはあっけなかったな。

12話
まだチェリオの話してる…。
七花ととがめの別れ際の話はちょっと長すぎた。

最後は死亡遊戯みたいに次々と倒しながら登っていく話か。
賊刀鎧の死に様だけ酷いような。
王刀鋸と誠刀銓はやっぱ弱いw

最後の会話からするとこの世界は江戸幕府の成立を阻止した世界線ということなんだろうか。

えええー最後は否定姫とくっついてENDなの…さすが西尾先生ですね。
どこが前向きな物語なんだよメーテル…。

ぺんぎんちゃんは助からなかったのかな。
七花が父親を殺したいきさつととがめの左目の謎は未回収か…。{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 16
ネタバレ

ともゆき! さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

人と人の出会い

人を知らぬ男と心をなくした女。お互い、感情を知り、心をしり、目的のため一生懸命生き、そして死んでいった。生きるって、一生懸命生きるって凄い素晴らしいことだな。
 一生懸命生きられないナナミ、歴史をついだけの将軍などなど。
 今の世の中一生懸命生きなくてもなんだかんだで生きられし、なんだかんだで楽しい。でも其の程度。
 一生懸命生きるって素敵なことだし、素晴らしいこと。歴史に残らなくたって素晴らしい。
 左右田 右衛門左衛門(そうだ えもんざえもん)の「お前はなんと言って死んでいくのかな」が凄い胸に突き刺さった。最後の言葉。俺はなんて死んでいくのだろう。貫いて死にたいな。
 生き様のお話でした。一生懸命生きよう!

第1話 絶刀・鉋
{netabare}人を知らぬ男と心をなくした女。お互い何かに引かれ、誓を交わした。
 ボーイ・ミーツ・ガール。王道だよな。 {/netabare}

第2話 斬刀・鈍
{netabare}個性、人は個性がある、やることが有る。宇練 銀閣(うねり ぎんかく)には守るものがあった。やることがあった。それしかなかった。あった。
 七花は自分のやることを身にるのだろうか。
守るもの、やるもの。あるって大切だよね。{/netabare}

第3話 千刀・鎩
  {netabare}人の過去。過去は切っても切れない。そして捨てたくない。それが自分だから、過去が自分を作ってるから。
 敦賀 迷彩(つるが めいさい)は過去を恨み、過去を壊したくて、無くしたくて、山賊に入り、そして前の敦賀 迷彩(つるが めいさい)にあい。山賊の過去を捨てたくて山賊を捨てた。
 捨てたくても、捨てたくて、捨てられない、捨てたくないそんな過去。そして最後に、自分の守りたい神社、そして過去。その過去のお陰で刀に選ばれ、神社にも選ばれ死んでいった。 
 俺も過去が辛くて、捨てたくて。でもなくて、俺って何のために、俺ってなんで生きてるんだろ、なにが楽しんだろうなにをしたいんだろと悩み続けている。
 最近好きなことが出来た。好きな子が出来た。まあ想いはかなわなかったんだけど。
 でもそれを見つけられたから最近楽しい。生きるってちょっと楽しいなと思えた。
 俺の力を誰かの役に、そして誰か守りたいものを見つけたいな。{/netabare}

 第4話 薄刀・針
{netabare}努力出来るって素晴らしい?なんでもできたらどんなに素晴らしいか。とよく考えてしまう。
 しかし努力、時間を使ったからこそ、その結果に価値が生まれる。
 だから努力することって素晴らしいことなんだ。努力って自分にとって大切なのかもしれないな。 {/netabare}

 第5話 賊刀・鎧
{netabare}校倉 必(あぜくら かなら)という恋敵。その現れによって、七花は人間、感情をだんだんと手に入れていく。
 感情って大事だよね。感情があるから楽しい、感情があるから毎日が楽しい。 {/netabare}
 
 第6話 双刀・鎚
{netabare}心か。だんだんお互いに人を知り、心を知り。お互いに必要される。人との巡り合いっていいね。自分がだんだん変わっつてく。{/netabare}

 第7話 悪刀・鐚
  {netabare}普通で居たかった。鑢 七実(やすり ななみ)
人は人の喜び。親、兄弟、友達。普通って幸せなことなんだよね。最後に普通になれた。特別になりたいと思うけど普通でもいたい。人間ってなんか不思議だね。{/netabare}
 
 第8話 微刀・釵
  {netabare}合う人、合わない人。七花ととがめ。お互い足りない所を補ってて見ていて微笑ましい。これからどうなるんだろうか? {/netabare}

 第9話 王刀・鋸
  {netabare}汽口 慚愧(きぐち ざんき)。毒気を抜く刀のお話。毒気を抜くとは人らしくないということ?よくわからん話だったけど、この回で色々な進展、謎が出てきたね。とがめが俺の昔好きな人に似てるから困る。{/netabare}

 第10話 誠刀・銓
  {netabare}彼我木 輪廻(ひがき りんね)、誠実さとは。人は人を通して経験し、新しいことをし、視野が広がっていく。自分が知っていることしか知らないし分からない。自分から目を背けたら色々なことがわからなくなっていく。
 自分を見つめなおすことって大切だよね。以外と棚から牡丹餅があったりする。俺も最近過去を思い出して元気出たことあったし。過去って大切だよね。 {/netabare}

第11話 毒刀・鍍
{netabare}完成が完了へか。完成は、主に物が完全に出来上がったこと。 完了は、主に行動(作業)が終わったこと。
 歴史の改ざんが四季崎記紀の目的だった。なにがしたいんだろう? {/netabare}

 第12話 最終話 炎刀・銃
  {netabare}歴史の改ざん、外国に勝てる日本を作るための目的だった。
 歴史は過去の人が生きた証であるのと同時に歴史=人ではない。歴史なんてどうてもいい、ただ生きれば、自分らしく生きればいんだって話だった。 {/netabare}

 
 人を知らぬ男と心をなくした女。お互い、感情を知り、心をしり、目的のため一生懸命生き、そして死んでいった。生きるって、一生懸命生きるって凄い素晴らしいことだな。
 一生懸命生きられないナナミ、歴史をついだけの将軍などなど。
 今の世の中一生懸命生きなくてもなんだかんだで生きられし、なんだかんだで楽しい。でも其の程度。
 一生懸命生きるって素敵なことだし、素晴らしいこと。歴史に残らなくたって素晴らしい。
 左右田 右衛門左衛門(そうだ えもんざえもん)の「お前はなんと言って死んでいくのかな」が凄い胸に突き刺さった。最後の言葉。俺はなんて死んでいくのだろう。貫いて死にたいな。
 生き様のお話でした。一生懸命生きよう!

投稿 : 2020/07/04
♥ : 4

86.8 4 2010年冬(1月~3月)アニメランキング4位
バカとテストと召喚獣(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (5179)
25014人が棚に入れました
科学と偶然とオカルトによって開発された「試験召喚システム」を試験的に採用し、学力低下が嘆かれる昨今に新風を巻き起こした文月学園。
振り分け試験の成績で厳しくクラス分けされるこの学園で自信満々にテストの結果を受け取った主人公・吉井明久(よしいあきひさ)を待っていたのは最低クラスであるFクラスの、学び舎とは思えない最低の教室だった――。
この状態を改善するにはテストに応じた強さを持つ「召喚獣」の戦争「試召戦争」で勝ち上がるしかない!新感覚、バトル学園ラブ?コメディ!!

声優・キャラクター
下野紘、原田ひとみ、水橋かおり、鈴木達央、加藤英美里、宮田幸季、磯村知美、竹達彩奈、寺島拓篤、平田真菜、南條愛乃、津田健次郎、大塚明夫、井上喜久子
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

卓越した心理描写

【総合評価:☆☆☆☆☆】
 いわゆるギャグアニメはいつの時代も人気があり、「笑えればそれでいい」と考える視聴者も少なくないようだ。しかし、ギャグがちりばめられた中に、生き生きとした人間の姿を描き出すことができれば、笑いだけに留まらず、深い感動をもたらしてくれる傑作となる。『バカとテストと召喚獣』は、そうした作品である。
 舞台となるのは、成績に応じて徹底的に差別化したクラス編成を行う進学校の文月学園。そこで、最下位クラスの生徒たちを中心とした学園ラブコメが繰り広げられる…と聞くと、笑いオンリーのギャグアニメかと誤解されそうだが、心理描写がしっかりとしており、見ていて心地よい。アニメーターが登場人物一人ひとりに寄り添い、その内面を洞察しながら作画していることが窺える。
 例えば、主要登場人物が横並びで床に座るシーン(第13話)。このとき、行動的な雄二は立て膝、几帳面な秀吉は正座、実は常識人のムッツリーニはあぐら、女性っぽさをアピールする美波は横座り、そしてヒロインの瑞希は、なんとミニスカートなのに体育座りで、人からどう見られるかに無頓着であることが示される。全員をきちんと描き分けているのだ。
 ギャグ満載とはいえ、その表現は過剰によって笑いをとるタイプで、いかにも型が古い。胸がないと揶揄された美波は明久の背骨をリアルにへし折り、瑞希の巨乳を目の当たりにしたムッツリーニは輸血が必要なほど大量の鼻血を噴出させる…。80年代アニメを思わせる、こうした古めかしいギャグは、かえって、アニメーターがどこに力を入れているかを教えてくれる。笑いはあくまでおまけであり、作品の眼目は、各人の内面を浮き彫りにすることにある。
 わかりやすいのが、明久の姉・玲(あきら)の言動。汗をかいたので電車内でバスローブに着替え、そのまま往来を歩いて明久のマンションを訪れる。冒頭に置かれたこのギャグによって、「常識のない、ちょっとエッチなおねえさん」というイメージを視聴者に与え、その後、弟にキスしようとするのも、同じようにエロティックなギャグかと思わせる。だが、よく見ると、どの場面でも明久に逃げ場を用意しているので、性に関して奥手の弟を優しくからかっただけだとわかる。ギャグではなく、姉としての思いやりを描いたのである。
 こうした姉の心遣いは、家を訪れた同級生の全員が察知したのに、明久本人だけが気がつかない。このことが、後に玲との間にちょっとした波風が立つ原因となるものの、二人の心情が視聴者に伝わるように描かれているので、すぐに仲直りできるはずだという安心感を与える。
 召喚獣を使った学園内バトルを取り上げながら、常にほのぼのとした穏やかさを感じさせるのは、アニメーターが、すべての登場人物の内面に暖かいまなざしを向けているからだろう。最終回における瑞希の台詞「一箇所、大きな間違いをしてしまいました。訂正させてください」には、彼女の本心があらわになっており、本気で泣いてしまった。
 私が特にシンパシーを感じるのが、学年トップの才媛・霧島翔子である。
{netabare} 雄二のお嫁さんになることを夢見てストーカーのようにつきまとい、雄二と親しくする男女に厳しく当たる。アニメの終盤では、強引にサインさせた婚姻届を手に雄二を伴って市役所に赴く。ところが、日本における結婚可能な年齢(婚姻適齢)は女性16歳に対して男性18歳であり、すごすごと引き返す羽目に。さて、翔子ほど高い知性の持ち主が、自分にとって大問題であるはずの婚姻適齢を知らないことがあるのだろうか?
 視聴者を笑わせるためのギャグはギャグとして割り切り、その一方で、人間の描写を大真面目に行うのが、アニメ『バカテス』の特徴である。だとすれば、突飛に見える翔子の行動も、彼女の内面を慮った上での演出だと考えるべきだろう。
 オープニングアニメでは、次々と登場するキャラがいずれも瞬きをするのに、翔子だけがじっと目を見開いており、意志の強さを感じさせる。彼女の行動は、高い知性と強い意志に裏付けられた戦略的なものであり、決して思いつきで過激に突っ走るわけではない(もちろん、目を突いたりスタンガンで痺れさせたりと雄二を虐待するのは、独占欲の強さを表す象徴表現である)。したがって、婚姻届にサインを強要するのも、それほど雄二が好きだと伝えるための手段であって、本気で今すぐ結婚したいのではないだろう。婚姻届を受理されなかった翌日の翔子がサバサバしているのも頷ける。
 神童と呼ばれるほどの頭脳の持ち主である雄二も、そうした翔子の本心はわかっていたはずだ。結婚を巡る二人の大騒ぎは、暗黙の了解の下で行われた一種のゲームだったのかもしれない。雄二が異様なほど大げさに嫌がったのは、自分の役割を心得た見事な演技なのだろう。{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 3
ネタバレ

もふ(´-ω⊂゛) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

安定した面白さのギャグアニメ

バカテス一期
物語3.7(3.5) 音楽3.7(3.5) キャラ3.8(3.5) 作画3.8(3.5) 声優3.7(3.5)
総満足度 78点

一つ年下の従弟に勧められて視聴開始!
「バカテス」と言えば有名タイトルなので、視聴前から期待していました。キャラや話に関しては全く知識のない状態でしたが、1話からすんなり入っていくことが出来ました!
全体的にすごくコミカルで、さくさくと見ることが出来ますし休息がてらにちょっと見てみることをオススメします^^
とても楽しい気分で見られます。
対象は中高生くらいかなとは思いますが、大学生の私でも十分楽しめました。男女問わずに見られるハードルの低い作品だと思うので、普段アニメを見ない方にもおすすめです。
特にあーだこーだ言うポイントのないよい作品だったと思います。個人的総満足度も78点と高めです!


ここから点数について少しだけ詳しく述べていきます。
{netabare}
物語3.7
テストの点数がそのまま召喚獣という自分のアバターとなり、学内で試験召喚戦争というバトルを行うことが出来る設定。勝利するとA〜Fに分けられた格差ありまくりのクラス設備を交換することが出来る。Aから順に優秀な生徒が集められ、Fクラスは1番のおバカさんクラスになる。主人公たちFクラスが試行錯誤して下剋上を目指す話。
と、ざっと言うとこんなかんじですかね。まず、この学校のシステムが面白い!と思いました。学力が目に見える力となって反映されるとは。勉強の意欲向上効果凄いでしょうね。こんな学校があったら通ってみたいなと思いました。
そして、バカテスの魅力と言えば学力だけが知能の全てではないということが示されているところ。
学力は最低のFクラスが様々な工夫を凝らして終いにはAクラスすらも追い込んでしまうというところ。
私は気合いでどうこう、奇跡でどうこうの話よりもこういった頭を使った闘いが好きなのでとても楽しめました。なるほど!と思いつきもしないような策をどんどん考え出す姿に感動すら覚えました。
試験召喚戦争以外の面でも基本的に退屈だと思う瞬間は無く、13話通して常に楽しめたという点から3.7点の高得点を付けさせていただきました!


音楽3.7
OPがなんだか懐かしいなー、と思いました。これはハルヒを見た時にも思ったのですが、別にリアルタイムで見ていたわけでもないし、本当に初めて視聴して初めて聞くはずの曲なのに何故か懐かしくて心地良く思いました。2010年放送ですから割と最近なんですけどね。どこかで聞いていたんでしょうか。とにかくなんだか聞き心地が良かったので、一度も飛ばすことなくOPを見てしまいました。そういうわけで3.7点で高評価です。


キャラ3.8
これはなかなか魅力的でした。嫌味な子がいないですね。みんな個性が強くて作品を華やかに彩ったのではないかと思います(女子的に姫路さんのメインヒロインとしてのウケはどうなのという素朴な疑問は残りましたけど。嫌とかではないですけど女子人気低そうな子だなと思いつつ、そんな私はヒデヨシ派です)。
個人的にはムッツリーニが一番好きでしたね。とても可愛かったです(笑)


作画3.8
作画に関してはとても好印象です!
ユニークで面白い表現がたくさんありましたし(黒板の文字が話の流れや台詞でコロコロ変わったり)、上記した試験召喚戦争での作戦なんかがとても分かりやすかったです。
どんなに斬新な策を考え出し、描いたところでそれが見てる側に伝わらなければ仕方がないと思っているので。その面でこのアニメはわかりやすい説明と絵できちんと視聴者に伝える演出が出来ていたのではないかと思います。こんな風な演出が上手だった他の例として氷菓が挙げられますが、やはり常に伝えるための演出が映えていたと思います。
ちょっと分かりにくくて残念だったなと思ったのは最近だと血界戦線ですね。ちょくちょく勝つため、奪還するための作略が出てくるのですが、説明雑で展開が早くて全く理解できず、ついていけてないままいつの間にか終わってるみたいなことになりがちでしたので。やはり伝わるかどうかは重要だと思いました。

声優3.8
良かったです。勢いがあってキャラの個性を輝かせていたように思います。やはり下野さんとギャグ・コメディは相性がいいですね!
{/netabare}

長くなりましたが、全体通してとても面白い作品でした。一見の価値ありです!(※そもそもコメディが苦手な人には不向きです)

投稿 : 2020/07/04
♥ : 9
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

深イイと見せかけ、薄イイ味を出しているのでモグモグいけました♪

バカってものすごいことを考えているようで、分かる面はすごい薄っぺらい。
けど浅はかな様に見えても分からないだけで、理解の外で人と同じかそれ以上に思考を巡らせている。

結構好きな作品♪
ギャグとコメディーとそこそこパロと召喚獣バトル。

◇ラノベ原作かな、全13話、・・・2010年の作品かぁ、2期もある

まず語呂がいいよねw
「バカ」と「テスト」までは分かるが「召喚獣」がくっ付いてるもん♪
当初はバハムート的なのを勝手に期待してましたwww


★2年Fクラス主要キャラ★
吉井あきひさ いいヤツだけどバカ
姫路さん 頭イイけど2年生に進級する際の振り分け試験で倒れて0点
島田みなみ 帰国子女で漢字が読めないせいか数学ぐらいしかイイ点取れない
ゆーじ 勉強に興味なさそう、頭は悪そうにない
秀吉 頭はあんまり良くないが、それ以上に性別が良くないw
ムッツリーニ カメラ小僧、思春期の男子のヒーロー
★以上、学年最下位クラス★

教育技術の最先端「召喚システム」ってのを取り入れている学校の主にバカどもの話。

この作品は、必要最低限ぐらいの説明だけでテンポよくポンポン進む。それが非常に心地よい♪
字幕(主に脳内思考)とか帯でテストの点数とか、
一つの場面で2つの情報を上手く載せてて、それも上手い。
キャラが多いにも関わらず、かぶらず、ちゃんとキャラが立っててええ☆

楽しめる要素は、
キャラ、ギャグコメ、プチ恋愛、そこそこパロ?、
リアル勉強、召喚獣のかわいさ・闘いっぷり、そして戦略、
みなみのプロレス技とあきひさの叫びのタッグ、ムッツリーニ、
ついでに言うと、男の娘、薔薇、百合、ややヤンデレ、と多い。

・・・ラノベがパロ、男の娘、同性愛をネタにするのって昔からなのかな~
{netabare}声と段ボール箱でメタルギアは好きwww{/netabare}
ここまでラノベらしい要素満載なのに{netabare}女子高生でちびっ子がいないのは非常に好感が持てる♪{/netabare}

あきひさのバカっぷりが非常に心地よい♪
ネタも絵も話の展開も使いまわしたりワンパターンも多いが、それがええ安定感を生み出している。

作画の評価を高くしたが、世間一般で言う作画の良さとは違う。
試験召喚獣は作画しやすそうなデフォルメキャラ、戦闘もド派手ではない、
白黒絵{netabare}(主にゆーじw){/netabare}や動画の使い回しも多い、
常にぬるぬる動いているわけではない、
{netabare}遊園地回での最後のぬるぬるは使いどころ間違っていると思うw、{/netabare}
などなど。

けど、普通に背景とかキレイだし、
非対称の上下や左右分割、
グラフや図を用いた数字などの表し方、
所々使われている3D、
などなど上手い、表現として演出として上手い。エンドカードもかわええ☆☆☆

そして音楽もイイ☆☆☆☆☆ BGMやSEがイイ!!!!!

OPでは歌もいいのだが、アニメーションがすっごくええ☆☆☆☆☆
テーマ曲はOP・ED共に好き♪♪♪♪♪


と、ベタ褒めしたもんだが、内容の薄さは否めない。
なので、濃イイ内容を求めている人には勧めない。

馴れ初めが語られてない程度ならいいが、いきなり誰かが誰かを好きになっている理由が分からない、
というか、そこら辺はノリや雰囲気で解釈しなければならない所も多そう。

普段そういうのを嫌うきらいがあるオレだが、この作品では好きな方w

2,3話見てこのノリが好きか、2,3人好きなレギュラーキャラがいれば最後まで楽しめると思う。


何となく、原作の方は深イイ話もちゃんと掘り下げてそうな気がするが、
敢えてそういう所を端折ってアニメとして面白く作られた作品なんだろうな♪
真ん中と最後に入る問題と生徒2,3人の回答と先生のコメはすごい好き☆
・・・静止しないと全文は読めないがw

投稿 : 2020/07/04
♥ : 20

80.4 5 2010年冬(1月~3月)アニメランキング5位
イヴの時間 劇場版(アニメ映画)

2010年3月6日
★★★★☆ 3.9 (1344)
7237人が棚に入れました
子どものころからアンドロイドを人間視することなく、便利な道具として利用してきた高校生のリクオは、ある日、自家用アンドロイド、サミィの行動ログに不審な文字列が刻まれていることに気づく。親友のマサキと共にログを頼りに喫茶店、イヴの時間を訪れたリクオは、人間とアンドロイドを区別しない店のルールに驚く。

声優・キャラクター
福山潤、野島健児、田中理恵、佐藤利奈、ゆかな、中尾みち雄、伊藤美紀、清川元夢、沢城みゆき、杉田智和、水谷優子、山口由里子、石塚運昇、榎本温子

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ロボット三原則。それはロボットの自立進化への道であり、あらゆる可能性への根源だ。

う~ん何とも言えませんな・・・w

不明確な情報が多すぎて設定やバックグラウンドを理解しにくい難点があります。最後のエンドロールを見てやっと何とか理解できる範囲ですねw


さて、6話構成のOVA版も視聴した訳なんですけど、私としては劇場版の方がお勧めです。そして、二度目を見るならOVAの方が良いかと(6セクションに別れているので、自分が好きなシーンを見やすい)。

声優もなかなか豪華。キャラクターは特徴的な人が多く、かなり気に入りました。まぁ少し説明不足感は否めないですけどw

作画に関しては100点をあげたいですね。ロボットネタを扱うに相応しい作画でした。また、機械なんかも近未来ぽくて非常に良かったです。


この物語の真髄はロボットが感情を持つことがあるのか?をテーマとしています。
私は今まで色々吟味してきましたが、感情程難しいトピックはそうそう無いと思います。感情の難しいところは、感情の定義付ける段階での決定要素、そして決定条件の判断の難しさです。
もしあなたが突然「感情って何?」と質問された時に、明確な答えがあなたは出せますか?

残念ながら私はまだ無理です。

辞書で調べると以下のように詳されます。
・物事に感じて起こる気持ち。外界の刺激の感覚や観念によって引き起こされる、ある対象に対する態度や価値づけ。


言葉で詳するのは簡単ですが、現実的に判断するのは相当難しいのが感情です。

例えば、イルカやサルには感情があるという人がいます。しかしながら、彼らの行動は一見本能に従っているだけのようにも見える。ここら辺の線引きは客観的に判断できるものでは無く、主観的観察と判断によってこそ確定されるものです。


同じ様に、人間同士でも感情を完璧に理解し合う事は難しい、いや不可能と言っても良いでしょう。そもそも人が感情を持っているとどうして判断できるのか。

感情を獲得しているのか、していないのかが科学的に判断できるのかは判りませんが、我々は「人間は感情を持っている生物」という前提の基に生活しているからこそ、(感情について)何も考えずに組織を構成しているのかもしれません。

要は、感情というものを判断するのはとてつもなく難しく、また相手が感情を持っているという証拠を提示するのは不可能だと言う事です(確率論は証拠にはならない)。

さて、前置きが長くなりましたが、ここからが重要なポイントです。ロボットが感情を持つことが可能なのかについてですが、作品内のロボットが感情を持っていたのかは、先ほど述べたように判断は不可能です。しかし、感情に似た何かを獲得していたのは確かです。

サミィが主人であるクリオに嘘をついていたのはロボット三原則を元にしたもの。
・第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
・第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
・第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

むしろ、嘘をつく事によってこの三原則を守っていたとも言えます。つまり、嘘をつくことが感情も持っているという法則にはならない。また、イヴの時間に来ているアンドロイドは人間味のある会話を繰り広げていましたが、これは1138の特殊コードによるもの。だからこれも感情を持っているとは判断できない。
ただ、劇中にナギが話していたサミィが夢を見るというのはかなり興味深いところです。

そして、もっとも重要なのはアキコとマサキの会話です。
アキコ:いろんなことがわかるじゃない?
マサキ:何が?
アキコ:相手の気持ち、かな?
見た目がそっくりでも中身はぜんぜん違う
似てるけど、ぜんぜん違うのよね
あなたは私をどう思ってるの?って
色々話してもっとわかってあげたいの
だって家族だから

この対話だけを見ればアキコには明らかな感情が芽生えています。「気持ち」がキーワードですね。しかし、これも「感情を理解したい」という一連の行為でしかなく、アキコが探究心という本能に従っているだけかもしれない。
他にも興味深いシーンは沢山ありました(コージとリナの愛情、シメイのチエに対する想い)。しかし、どれも感情と断定するには情報が少なすぎる。

さて、ここからはロボット関連の話になるのですが、ロボットが生産される過程で自立進化を遂げる可能性があることを記述したものがあったのでそれをちょっと要約したいと思います。


そもそもの前提として「魂の入れ物として人形は作るんだけど、魂は宿るものであって作るものではない」という定義がこの作品(というか日本のロボット作品)にはあります。さらに、ロボット三原則が大きくこの定義を発展させます。
ロボット三原則の第一原である「ロボットは人間に危害を加えてはならない」の延長線上には、物理的にだけではなく、心の面においても危害を加える可能性を排除するための模索が思いやりという感情に限りなく近接、融合していく可能性を持っていることを考慮しなければなりません。そして、その三原則は最終的にロボットが自然の仮定で進化を遂げていくことを示唆するものでもあるということです。

つまり、今作品で提示される情報だけではアンドロイドが感情を持っているかどうかの判断は不可能ですが、ロボット三原則がロボットの自立進化の可能性を秘めていることは提示している、ということです。
要は、過程を描いているんですね。

色々な作品で感情を持ったロボットが革命を起こしたり、人を助けたりしていますが、全ての根源はこのロボット三原則だということです。規制するからこそ、感情が生まれる。一見シュールに見えて、実に合理的な因果関係ですね^^

投稿 : 2020/07/04
♥ : 21

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

喫茶店で織りなすコメディ……に見せかけた深い哲学

オリジナルアニメーション。
この劇場版は同タイトルのOVA版を再編集し新シーンを加えたものです。

>未来、たぶん日本。
>“ロボット”が実用化されて久しく、
>“人間型ロボット(アンドロイド)”が実用化されて間もない時代。

「イヴの時間」という喫茶店の中。
人間、アンドロイド、そしてロボットが関わりあい相互変化していく物語。


非常に完成度の高い作品です。
鋭いギャグをまじえながらも、喫茶店内で起こるさまざまなトラブルを描いています。
暖かくもありますが、切なさがその中に残るような話です。

”Are you enjoying the time of EVE?”がキャッチコピー。


さて、私が最もひかれた点は、そのテーマ性です。
書きたいことは3つあります。

・ロボット工学三原則の矛盾
・心はなぜ存在するのか
・アニメとアニミズム


【ロボット工学三原則の矛盾】

ロボットの最優先項目は「人に危害を及ぼしてはならない」です。
しかしそれには、肉体的な危害だけではなく、精神的な危害も含まれます。
相手を喜ばせるつもりで言った言葉が、相手を結果的に傷つける。
これはよくあることでしょう。

つまり、相手を精神的に傷つけないためには、相手の「心」を理解しなければいけません。
「心」を持たないロボットがどうやって人間の「心」を理解するのでしょうか。
相手の「心」を理解するためには、自分自身も「心」を持つ必要が生じます。
それができなければ、ありとあらゆる可能性を考えなければならなくなり、いわゆる「フリーズ」または「暴走」という選択肢しかなくなります。

これは作中で語られていたテーマでもありますね。



【心はなぜ存在するのか】

劇中で人間とそっくりに作られたアンドロイド。
普段は光輪を付けて区別しています。
しかし、外すと人間と区別がつかなくなります。

ただし、劇中の時代ではアンドロイドの体内は機械製です。
体の中身を見ることでまだ何とか判別が可能です。
しかし、時代は進みます。
アンドロイドが人間と同じ生体組織を持ったらどうでしょう。
今度は完全に区別が付かないはずです。

・朝起きてごはんを食べる
・歯を磨く
・学校や会社に向かう
・家に帰ってくつろぎながらテレビを見る
・寝る

「心」がなくても、行動パターンをこのようにインプットしてしまえば、世界は今までどおり動きます。
では「心」が私たちにあるのはなぜでしょうか?
「心」がなくても世界が変わらないなら「心」なんて必要ないのでは?

私は自分が人間であると思っています。
しかし、本当のところはそう思い込まされているアンドロイドなのかもしれません。
「心」を持ったアンドロイドなのか、「心」を持った人間なのか、自分で判断することすらできません。
そんなあやふやな「心」がなぜ存在するのか。
これが2つめのテーマです。


【アニメとアニミズム】

アニメ大国の日本。
アニメを見ている以上、キャラクターに共感したことがあると思います。
しかし、そのキャラクターは画像と音声データに過ぎません。
ではなぜアニメのキャラクターに共感できるのでしょうか?

animation(アニメーション)という言葉は、ラテン語で「霊魂=心」を意味するanima(アニマ)が語源です。
生命がなく動かないものに、命を与えて動かすことを意味します。

animism(アニミズム)という言葉は、生物・無機物を問わず「霊魂=心」が宿っているという考え方。
こちらもanima(アニマ)が語源となっています。
アニミズムが日本のように根付いている文化では、アニメ中の人物に共感しやすいのでしょう。

ここで前の話で出てきたアンドロイドを思い出してください。
物理的には人間とまったく同じアンドロイドが完成したとします。
さて、これは人間なのかアンドロイドなのか。
外から見て判別ができない以上、もうそれは同じものなのではないでしょうか?

心が物質の中に宿っているという考え方、アニミズム。
アニミズムの究極の形は人間そのものなのかもしれません。


そんなメッセージをアニメーションという形で示したのがこの作品。
これでも表面部分にしかすぎないと思います。

ただながめているだけでも十分面白いですが、考えを巡らせてみるのも楽しいですよ!

投稿 : 2020/07/04
♥ : 78
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

童謡「おもちゃのチャチャチャ」の、恐怖と可能性

[文量→大盛り・内容→考察系]

〈2010冬 個人内ランキング 9位〉

【総括】
アニメ映画としてはかなり高いクオリティにあると思います。ストーリーは、シリアス且つハートフル。やや笑いもある。「意識高い系」にも「とりあえず感動して泣きたい系」にも対応できる懐の深さがある。そのバランス感覚は流石だと思う。頭空っぽに、というよりは、色々考えながら観るアニメです。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
時代設定は近未来。アンドロイド(人型ロボット)が実用化された直後の世界。

「アンドロイドを人間扱いするか否か?」

というテーマは最早古典的なもので、テーマ自体に目新しさはない。が、「アンドロイド」や「VR」「ナノマシン」などは今後、現実世界でも様々な問題を抱えそうなテーマだけに、今の(まだ実用化されてない)うちに、ファンタジーの分野で色々と妄想しておくのは良いことだと思う。

この作品で大事な装置として働くのが、「イヴの時間」という喫茶店。この喫茶店のルールは、「人間とロボットを区別しない」というもの。この喫茶店の中では、人間とロボットの見分けがつかないようになっている。

「人間の知らないところで、ロボットが自分の時間を謳歌している」

それは、希望でもあり、恐怖でもある。そういえば昔、「おもちゃのチャチャチャ」(みんなスヤスヤ眠る頃 おもちゃは箱を飛び出して チャチャチャおもちゃのチャチャチャ)を聴いた時、楽しそうな曲だというより、うすら怖さを感じた。人間は、自分達の存在を脅かす(理解の及ばない)存在に対して、やはり無条件に恐怖を感じているのだと思う。

この閉ざされた世界での人間ドラマ(密室での群像劇)は、映画「キサラギ」に似ているかも。全人類規模の大きなテーマを小さな喫茶店の一室に落とし込む構成は興味深かった。

2013年(本作発表の3年後)には、オックスフォード大学の試算により、今後20年以内に、47%の仕事がAI(人工知能)によって行われる可能性があるというデータが発表された(ことからも、時代を先取りした作品だと分かる)。ただ、「演奏家(芸術家)」関連は、最も代替確率が低い仕事の1つとされてるけどね(そういう意味では、今から40~50年後の未来なのかもしれない)。

さて、タイトル「イヴの時間」だが、私は初めはこれを「クリスマス・イヴ」の「イヴ」かと思っていたが、「アダムとイヴ」の「イヴ」のようだ。

作中では、アンドロイドが「イヴの時間」に来られる条件がはっきりとは示していないが、私は「人間に名付けられること」だと考えている。

「アダムとイヴ」は誰もが知る旧約聖書の物語だが、もしかして「アダムとイヴは共に人類最初の存在」だと思っていないだろうか? 旧約聖書によると、アダムは確かに創造主ヤハウェが作った最初の人類とされているが、そのアダムの妻にするべく、アダムの肋骨より作られたのがイヴである(つまりイヴは人間のために生まれた)。そしてポイントは、「イヴという名はアダムが名付けた」「有名な禁断の果実(知恵の実)を初めて食べたのはアダムではなくイヴ」であるという点である。

やはり、「名前」というのは、己の存在を確定させるための、大事なものなのだろう。また、「ロボットが知恵(感情)を得た」という比喩としても、「イヴ」に例えたのは上手いと思う。

人間に愛され、人としての感情を得た個体だけが訪れることができる、喫茶店。その設定は秀逸だったと思う。

ただまぁ、やはり問題提起だけで終わった感が強くて、消化不良です(汗) オススメは、オススメです。観ている間なら、評価4ですよ♪
{/netabare}

【蛇足~A-TXの嫌味w~】
{netabare}
別に良いんだけど、2016年の12月25日にA-TXで放送してました。まあ、「イヴ」と「クリスマス」をかけての特別放送でしょうが、「クリスマスなのにアニメ観てんの?」という嫌味に捉えられても仕方ないっすよ(笑)
{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 37

77.1 6 2010年冬(1月~3月)アニメランキング6位
機動戦士ガンダムUC/episode1 ユニコーンの日(OVA)

2010年3月12日
★★★★★ 4.2 (992)
5013人が棚に入れました
第二次ネオ・ジオン抗争、別名「シャアの反乱」の終結によって地球圏には束の間の平穏が訪れた。
それから3年後、宇宙世紀0096年。工業コロニー「インダストリアル7」において、とある謀議が交わされようとしていた。政財界に絶大な影響力を持ち、地球連邦政府を影から操る ビスト財団が、「袖付き」と通称されるネオ・ジオン残党軍に『それが開かれる時には連邦政府が滅びる』と言われる「ラプラスの箱」を譲渡するという。
一方、コロニー内に設置されたアナハイム工専に通う少年バナージ・リンクスは、オードリー・バーンと名乗る謎めいた少女と出会う。新たな戦争の火種となり得る箱の取引を阻止するべく、たった一人で行動を起こした彼女を手助けするうちに、日常に“ずれ”ているような違和感を抱いていたバナージは次第にオードリーに惹かれていく…。
ネタバレ

sinsin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

憎しみの連鎖。最後まで読んでくれたらうれしいです。追記。

総評
私がこの作品を通じて感じた事はバナージ、つまりこの作品の主人公は全編をとうして絶望と厳しさの世界の中で希望と優しさを求め続け模索してきたのではないだろうかと感じた。
{netabare} それは最後のほうのセリフからも汲み取れると思う。「人の持つ可能性を、おれは信じたい」終盤になって出てくるこのセリフからはまだ人間なんて捨てたもんじゃないっていうバナージの真摯なまでの愚直さが伝わってくる。
序盤からの敵軍人のジンネマンとバナージの心の交流はとても暖かく、敵でも味方でも話をすれば分かり合える可能性を示唆し終盤のジンネマンとマリーダのやり取りの中でたとえ人工的に作られた人間であっても本物の家族になりえる、いや、それ以上にわかりあえる可能性を提示したと思う。コレは秀逸なエピソードであると同時にたとえニュータイプでなくとも物分りがよければ人間なんてわかりあえてしまうもんだなんてのも皮肉なものだと感じた。
そんな可能性を目の当たりにしたバナージだからこそそんな心境に至ったのであろうと。

ガンダムUCの世界観。
厳しさ、絶望=フルフロンタル、リディ。
対比。バランス=バナージ、ミネバ。
優しさ、希望=マリーダ、ジンネマン。
今回はかなりすっきりしてるなぁと感じる。フルフロンタルは人類の未来に対して信用していないというか、そもそも人類の本質などは未来になっても変わりようが無いように信じている節がある。その先から生まれたものがサイド共栄圏であろう。この文の筆者である私などの俗人もそうでこの時代宇宙世紀の戦乱の根幹にあるのが連邦の歪んだ支配体制だとすればサイド共栄圏いいじゃないか。と思ってしまうのである。
単純に宇宙と地球が不干渉になれば戦争はなくなるだろうという考えなのだろう。それも一理ある。がしかしグリプス戦争時代のグリプスみたいな連邦直轄サイドもいくつかあるようなのでそれはそれで茨の道で、フルフロンタルが石碑を手に入れた場合また紛争は起こるだろうと思える。しかも宇宙世紀ガンダムサーガの中でもUC150年ぐらいまでは戦争は続くのだろうからいろんな意味で報われない。いかにアクシズショックを起こそうとも。
リディはガンダムシリーズ定番の承認欲求キャラクターで認められない事を世の中に逆恨みして人を世の中を恨むようになる。誰しもそうなってはいけないと思う。だから希望を信じて優しさで自分を見失うなと。
この辺の表現はとてもよく出来ていて意味不明な富野節で語られるよりもよほど秀逸で良いと思った。まあ、ここら辺は好みの世界であろうが。
マリーダ、ジンネマンのやり取りにはホントに感動させられた。文字どうり人間捨てたもんじゃないと。いい話なのでこの辺は本編観て確かめてほしい。
この作品のテーマは「絶望の世界でも自分を見失わずに絶望を未来に残すんじゃなくて希望を未来に託すのが生きる意味」みたいなものじゃないかと思った。
それは、4話での絶望を残されたジオンの残党の悲しい末路に答えがあったように思える。そう考えるとガンダムUCという作品のテーマ性の上で4話は非常に大事なエピソードであるとうなずける。そんな経験を得てバナージは最後の結論に至るのであるから。確かこんなセリフもあったと思う。ゲーム中のバナージセリフなんだが。
「一方的にそちらの絶望を押し付けてもらっては困る」
コレはいろんな意味でバナージを表現したセリフなんだと思える。

ガンダムUCの作画。
細かい事は、下記の各話ごとの感想で表記しているがざっくりいう1,2,3話は凄い量の線画のMSがよく動く。
特に3話はカメラワークも工夫されていて凄い出来であった。
一方、4,5,6話は会話中心の文芸ドラマ作品の色合いが濃い。あまりアクションシーンで楽しむアニメではなくなっている。
一方変わって7話はMSはこれまでに無いくらいよく動いた。
私がガンダムUCの作画に対して総評として言えることはやはりこのロボットのデザインはアニメ向きではないと感じた事。そのことによっていろんな制約があったと感じざるを得ない。正直もっとロボットのディテールを減らせばものすごいメカアクションできたんじゃないかって思ってる。枚数が必要な殺陣シーンも凄く少ないと感じた。いや、逆シャアと比べた場合であるが。
キャラクターの作画は本当に多少、ちょっと顔が違うかなって思った程度のシーンがちょっとあるだけで殆ど気になる事はなかったと思う。勿論そこら辺は特に注力したところであるからまあ、当然かといったところか。人物の表情演技も良かったおかげで実写ドラマ映画と遜色は無いと感じた。いや、最近の若手俳優よりかいいと感じた。
あと人物の挙動とかはやっぱジブリなんかと比べるとやっぱ堅い。そこら辺はしょうがないと思うが。ところどころ良い滑らかなシーンもあった。
でも、吉田さんの原画やったエウレカセブンと比べると見劣りしてしまうシーンもあったかもと感じた。次期富野監督の作品が吉田さんやってるという事なのでその辺は期待したい。
ウーン、ガンダムUC作画は逆シャアが凄かった分、同じようなテーマ性を踏襲した分比べると88年作品に見劣りしてしまうという物足りなさは感じた。逆シャアは何気に滑らかで動画の質がよかった事に気づかされてしまう。そこが残念だが全て足を引っ張ったと思えるのは線の多すぎぎるロボットデザインと活字しかイメージしにくくビジュアルをイメージしにくい脚本家主導のアニメによくあるデメリットであるから仕方ない。
だってガンダムUCは脚本とメカデザインが売りだったから。

追記。
最近は良くガンダムUCを暇なとき見直しているんだけどこれが面白い。
初見だった頃は意味不明のセリフ多かったけど、最後まで観てから見直すと細かいところのキャラクターまでテーマである「希望を託していく」とか「憎しみを残すな」とかのメッセージが表現されていて驚かされる。
そう思うと、ニュータイプも一つの可能性でありその可能性も否定できるようなものじゃないと気づかされる。
私は元々ニュータイプなどという認識能力の拡大が平和へと続くといった言葉には懐疑的で否定論者である。
根本的に人はニュータイプであってもなくとも優しくなければ分かり合えないと思っているからだ。

でもニュータイプであるならもっと分かり合えるのかもな。と7話をみて考えさせられたから不思議だ。
ニュータイプが本質的に優性だといったザビ家の考えは、ただのエリート超能力者選民思想の間違った考えであると言い切れる。しかし、ダイクンのそれは少し違うような気もする。
元々宇宙世紀憲章の石碑にその新人類の誕生が記されていたとしたらニュータイプは呪いであってはならない。人類の希望であり祝福でなくてはならないと言った主張は個人的には理解できるのだ。

各話感想。
1話。
今、ガンダムUC観たのですが凄いですね。背景画、人物画ともにアナグロニズムを感じます。
オーバーパースも多いです。
お話もなんだかラピュタ、コナンみたいで謎の少女の伏線があります。期待感膨らみますね。ロボットの作画も最高級。なめらにアレだけのディテールのものがよく動きます。
遺産ですよ。
人物描写もゴーグよりもやや硬い表情かもしれないですが総合的には買ってると思います。
アレを批判できるのは私よりも遥かによく作画知ってる人でしょうね。
ジオンと連邦の描かれ方もいい。
理想を掲げるジオン?とどこか信用のおけない連邦。素晴らしい。
テーマ性でも凄いですね。
でもファンネルの軌道は逆シャアの方がよかったかもですね。

2話。
とりあえず凄い戦闘シーン。アレだけの線画のロボが凄い枚数でよく動く。でも逆シャアと比べてしまうとちょっと地味かなぁ。
変身すると強くなるってのもお決まりだけどガンダムでこうやって見せるとリアルな感じがする。
元々ロボットだし、機械的な変身であるし比較的リアルなガンダムである事も助かって荒唐無稽さが少なく感じる。
ドラゴンボールだと変身って言ったって髪の毛が代わるだけなので。
ガンダムで変身をやったアドバンテージは凄く大きいと思う。

それにしてもスペースノイドあんなに虐げられていたのか。選挙権がないとか。アレじゃ切れるよね。
ジオンがなくならないことを後ずけ設定で巧く作ってるね。
それにしてもラプラスの箱って何?
スペースコロニーの外観は正直古臭く感じるのだが、室内装飾、コロニーの内部構造は凝りに凝っていると思える。

3話
まあ、凄い映像美を感じたよ。いや地味な宇宙空間なんだけど、人間の裸が出てきたり電波的なね。
マリーダさんとかが住んで多少惑星とかも3DCGで作ってカメラをフォローして写すと凄い説得力あるね。
今まではこういった演出は、背景動画しかなかったけどとにかくこの3話に関してはフォローが多いね。
巧く演出として昇華してる。フォローを。
そういったこともあってか3話はコレまでで一番派手で奇抜な絵コンテだった感じがした。
それでいて、小惑星の全体を写したショットも多くアニメ的な感じがする。
そうか、この絵コンテは3DCGをふんだんに効果的に用いる事を考えた絵コンテだったのかもナ。
とみのっぽい電波セリフもなんか少し富野監督よりも理屈っぽいね。
普通、あのぐらいの少年あんなしゃべり方しないよ。
なんだかUCガンダムは心だ。とか訳がわからない事言ってたね。軍人さん。死んだね。

そうかなんとなくわかったような気がする。バナージしかり、理屈っぽい人とオカルトって凄く相性いいんだ。
コレが富野監督のオカルトアニメの面白さの秘密なんだ。
アムロしかり、コスモしかり、ショウしかり、勇しかり、みんな理屈っぽいから。

4話
宇宙移民も連邦も人の希望、善意で始まってのくだりから宇宙移民者の生きる為の希望。アイデンティティジオンと連邦が相容れる事はできないような事からつながって。
連邦とジオンの間に生まれた衝突によって憎しみの連鎖を生み出して、次の世代がその憎しみの連鎖を繰り返す。
人は何も知らない人間。子供まで何故に憎しみを植えつけようとするのか。
私も今住んでる実家もそういった土地の縛りとかあるよ。
土地を減らしちゃいけないとか荒らしたらいけないとか。
そういうのってのろいだよなぁ。

バナージはだからいつも自分で選べって言ってるんだよ。

リディ少尉アホか。血の縛りからは逃げられないとか。そんなのオカルトでしょう?
自分が弱い事正当化しようとしているだけだと思う。
どんなことでも自分で責任もって選ぶ。コレが大人の最低条件だと思う。
それにしても4話は正直美術的にはコレまでと比べて弱かったけどテーマ性の上ではすばらしい出来でしたなぁ。

5,6,7話
やはり正直最後まで観た感想は特に4話以降5,6とMSが殆ど動かなくて出てこなくなっていったといった感じがアル。
当然、5話なんかは殆ど室内での会話のショットばかりで、まあ、細かい駆け引きとかは面白かったんだが。平凡なシーンであるのでカメラワークはかなり工夫しているように感じたが。
コレはロボットアニメですよねぇって感じがした。
それともう一つ感じたのがやっぱガンダムってのはMS戦の高軌道も見せ場なんだよなぁと。
ファンネル戦とかも物足りなかったし、MSの殺陣シーンも物足りなかったなぁ。全般的に感じる事は地味だってこと。
7話でのネルアーガマのカタパルトデッキの攻防なんかも見せ場なんだろうけど地味だね。
逆シャアと比べると遥かに地味だね。殺陣とか。ファンネルの高軌道とか。
最後のシーンも地味だね。
逆シャアだとみんなの意思が集中してサイコフレームがオーバーロード起こしたんでしょ。敵のギラドーガまで。
だからこそ迫力と説得力があったのにね。
このがっかりした感覚はちょっと残念。それまで箱の中身はなんなのかで6話まででさんざん期待させておいて。
やっぱがっかりだなぁ。何のひねりも感じないから。絵的にも遥かに逆シャアに劣ってる感じもするし。
クリエイティブな感じがしないんだよなぁ。なんか。
それは、脚本とかセリフは全部凄いのはわかる。全部心に響いてくるセリフだから。
でもどっかで聞いた事あるようなセリフなんだよなぁ。でもそれまでの富野作品のセリフよりかは洗練されていて芯をついてくる鋭さがある。だから凄いのは認めるんだ。
終盤、フルフロンタルの言ったサイド共栄圏には個人的に私は大賛成なんだ。
宇宙と地球が独立する。フロンタルの理屈から言えば地球が独立するという事か。だって地球が宇宙に依存してるみたいな事言ってたから。
ここで一つ疑問が…。じゃあ何で一年戦争のとき宇宙から降りてきてすぐマ・クベ鉱山作った?あれ?宇宙の方が資源あるんじゃないの??何で?「私の送った資源でジオンはあと十年戦える」みたいなセリフありましたよね。
それに、このサイド共栄圏ぐらいの発想ならできる政治家、TVに出てくる評論家たくさんいると思う。
言論の自由無いのか。
いや、シャアだって多分そのくらい考えていたと思う。戦後政策として。
でもそれじゃそれぞれのサイドが一つにまとまらないから宇宙に住めばニュータイプ論が出てきたんじゃないか?
だって、Zの頃のグリプスってそうだろう。アレはティターンズつまり連邦直轄のサイドで市民はみんな連邦の社員みたいなもんなんじゃないのか?
そんなサイドがいくつかあったらサイド共栄圏なんて夢のまた夢なんだけど発想的にはダイナミズムも無い。
そこで人身を掴み取る為のスペースノイド優性化政策としてのニュータイプ論ですよね。勿論。

福井さんの文芸としてはやっぱり何かを未来に託すってのがテーマだと思う。
その為初期の頃に血の呪縛や憎しみの連鎖を描いたのであろう。リディさんで承認欲求も行き過ぎたら危険な独占欲、恨みにしかならないみたいなのものもちゃんと丁寧に描いたと思う。
果たしてバナージは後世に憎しみを伝えるのか人の優しさを伝えるのか?
答えは言わなくともわかると思う。{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 2
ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

すっかり悪者あつかいのあの人が不憫でならない

ガンダムは1stとZまでしかきっちりとは見ていません。
(OVAなら0083とか08MS小隊とか)
最近になってオルフェンズ、レコンギスタと見てからの視聴です。

もう6年も前の作品なんですね。
名前だけは聞いていたけど、ガンダムという偶像に興味を失っていました。

それは、富野版ガンダムで徹底していた“絶望の中からしか希望は生まれない”とか、
“醜悪な中からしか美は生まれない”といった普遍的なテーマを、よりにもよって
子供たちに体現させるという、鬼のような作品に惹かれたからでもあります。

それからのガンダムは名前が先行しているイメージで、いくら友情や愛を語ろうが薄っぺらく思えたし、
それを語るのが子供であるから重みもなくて、どこか軽薄、大人のおもちゃだなと感じていたからです。

この作品については、1stガンダムを彷彿させる雰囲気があるとのことで、期待もしましたし、
実際に5話まではすごいなぁ~、力作だなぁ~、と楽しめました。

ですが、、、

以下ネタバレです。
あんまりいいこと書いてません。
{netabare}
連邦とジオンの対立設定はわかりやすく、それは終わらない地球人対スペースノイドを意味しています。
地球20億人、スペースノイド100億人。
100年たっても支配構図は変わらず、地球のために100億の人間が犠牲になっています。

自治権はあるけど、投票権も参政権もない。
これは植民地支配と変わらないわけですが、当たり前すぎるのか、誰もあまりつっこみませんね。
これを認めてしまえば容易に立場が逆転しまうからで、連邦は認めないでしょうし
だから戦争が起きるわけですが、それでジオニストを単なるテロ犯扱いしてよいのか、でもあります。

そのあたりを1stとZは主人公の出自を連邦関係者にして、戦争に巻き込まれる中で、
現実を目の当たりにして歴史が教えてくれない真実や連邦側が伏せている理由など、
主人公たちに意識改革を迫るところもみどころです。

普通の少年のはずが、実はとても恵まれた環境での普通だった。
みたいな感じか。

それをうまく表現できたガンダムはおもしろいガンダムになりやすい
のかなと思うのですが、どうでしょう。
見ていてもわかりやすいですしね。

U最新作のオルフェンズでは視点を変えて、純粋なスペースノイド、それも最下層の貧民視点でつくられました。
まさに搾取される側の立場で弱い存在です。
それも少年であること。

彼らは強制労働同然の環境で働き、日々殴られ蹴られしても耐えるしかありません。
また、人身売買から人体改造までの非人道的な行為も蔓延していて、ついに積年の恨みや怒りから
立ち上がりました。

でも、それって特別なことでもなんでもなくて、UC歴シリーズでも孤児をさらっての
強化人間プロジェクトがありましたからね。ほぼ似たようなものだったのはわかります。
逆にコロニー建設に忙しくて人口は爆発的に増え続けたのだろうし、支配が確立して間もない
混迷期だったと思えば、法の整備も追いつかず、実体はもっとひどかったのかもしれません。

Zだったかで「スペースノイドは息する空気すら買わないとならないんだ」
と嘆くセリフはいまも覚えています。
カミーユの頭がおかしくなったのも歴史の重みに押しつぶされたと思うほうが自然でしょう。

ただ、歴史は勝者が語るものだし書き換えるものでもあります。
物語序盤でUC歴についての講義がありましたが、であれば本作の主人公もエウーゴとティターンズ
の対立やその理由はわかっていたと思うんですが、なぜか語られるのはジオンの悪事ばかりで、
教えていないのかどうなのか。そこは不自然さが残りました。
なぜあのときスペースノイドの改革が失敗したのか、ですね。

今作の主人公バジーナが魅力的に思えないのは、序盤はミネバの腰巾着で自分の意思が感じられず、
中途からは殺し合いを否定する気持ちだけで、戦場にたつべき人ではないと思えたからかもしれません。

自分の見える範囲くらいは守りたい、みたいなセリフを語るアニメがありましたが、まさにあれですね。
でも、戦争でそれをやられると、見えないところでもばったばったと人は死んでるわけで、
そこは気にしないの?という矛盾を感じずにいられないんです。

その点、シャアという男は、常に何かと対峙してきました。
ザビ家への反抗から連邦への挑戦、そして地球人の意識改革などなど、
はじめは私事から戦争に参加し、最後は議員にもなり大枠でとらえる男になっていきます。
実は一番成長してる? だから魅力的なんですよね。

スペースノイドの連合の実現に向け、まずは選挙への投票権を獲得したいと考えますが、
それがどうして頭のおかしな人の考えになるのか、自分にはよくわからんです。
(手段がよくないのだとしても、ミネバにこきおろされるシーンは納得いかない)

そのミネバですが、対話重視の世界平和の実現へ向けて、言葉と意識を重視して、
武力による争いを放棄します。
たしかにそれも立派な道だと思いますが、それはあくまで両者が対等な立場でなければ
実現は難しいことだと思われます。

連邦に匹敵する力をもつ組織でもあって、そこがミネバに味方するといった展開にでもならないと
搾取する側の意識は変わりようがないでしょう。
でも、そんな組織も国家もありません。地球と宇宙。それだけですからね。

いまの連邦に乗り込んでいってどれだけの支援と議席を確保できるのか。
そもそもスペースノイドに参政権がないのだから自分たちの意見を発表できる場すらありません。

スペースノイドから搾取してきたこの100年の歴史の重みを考えたい。
エゥーゴは戦争に勝利しました。
しましたが、スペースノイドの自立を夢みた試みは頓挫し失敗し、ロンドベルへと姿を変えました。

連邦が力を増してきたこの局面で、10代の少女はどう立ち向かうのか。
残念ながら可能性というフレーズだけで100億の人たちから信頼される指導者になれるとは思えない。

せっかく壮大な歴史に残る作品も、きちんと結末を描けなければ駄作です。
厳しい言い方をしますが、上辺だけの言葉で締めくくられては、
この戦いで命を落としていったキャラたちが報われないでしょう。
{/netabare}

福井さんの発言を聞いての追記
{netabare}
某まとめ記事を読んでいて福井さんの“最近のアニメはバカみたいな話”ばかりが多くなってしまった発言がちょっと引っかかりました。
お粥に例えて、かまずに飲み込める作品が増えたと言っています。

まぁ、ガンダムと比べれば恋愛要素(ハーレム)が多くて、一見するとくだらなく思えるかもしれませんね。
はじめから無敵で最強の主人公で敵なぞいないし、世界を破滅寸前のところで救うテーマが多いのもわかる。
一言でいえば大味。

でも、それならガンダムは違うのかといえば、そうでもないでしょとも思います。
ガンダムそのものが無敵ですしね。ガンダムにやられたザクのパイロットの戦死者数は何人になるのだろうか。
ニュータイプだからすべての危機を察知できるなんてご都合主義でしかないわけで、
あのシャアだって一度も勝ててないですからね。
いかに無双してるかです。

敵の新型モビルスーツもどんどん送り込まれるけど結局かなわずかませ犬で終わることが多い。
鼻息荒く初回登場してやられてスゴスゴ引き換えした天才パイロット気取りの新キャラが何人いたことか。

美女だらけのハーレムが気になるなら、それがロボから女性に代わっただけともいえます。
ガンダムを中心にモビルスーツを美女に例えたら、いったい何人の美女が登場したことになるか。
男の子だから女性よりロボを愛せ!なんてヤボなことは言いっこなしです。
それを言い出すと時代に取り残された老害となってしまう。

このレビューでも冒頭にガンダムの偶像崇拝的なことを書きましたけど、
個人的にはZ以降のガンダムは美味しいコンテンツに群がる寄生虫にしか思えませんでした。
あの手この手でその時々の視聴者や市場にすりよったのはガンダムも同じです。
ガンダムだけがひとり硬派を貫いたわけでもない。
それがみっともなく思えたもので、自然と離れていきました。

まぁ、廃れてしまうものは仕方ないんですよ。それも時代です。
あの当時の世界にはまだ米ソがあって緊張関係もあり、ドイツにはベルリンの壁もありました。
それがいまはもうありませんからね。
スパイ小説やスパイ映画の真実味がぐっと減って、かなりマイナーな存在になったのも仕方ありません。

同様に積極的に宇宙開発が叫ばれた時代が終わりを告げたわけでもあります。
石油の枯渇が警告され、水資源も枯れるといわれ、増え続ける人口に食料危機が叫ばれ、
あの時代はいろんな危機が言われたけど、結局40年近く経過してどれも当たっていません。

いつか地球は荒廃して人はいつか宇宙に住むことになるだろう。
現実味はなくとも、100年、200年後にはそうなるかも。
そう思っていた人々も現実に引き戻されたわけです。
いまは温暖化であるとか、原発などによる環境破壊の方が説得力あるけど、これもどうなることか。

あるかも、いつかそうなるかも、と思えたガンダムの描く未来は少なくともうん百年ありえない
とわかってしまったわけです。

迷走するガンダム。今後どうすべきか。
なぜヒットしたか、その理由を考えて欲しい。
どんな感性に訴えるのが一番なのか。
間口は広い方がいいんです。
あえてニッチなところに行く必要もない。

歯向かい抗う人々を描くのは簡単だけど、統治する人々を描くのは大変です。
青臭くうそ臭い政治談議は描かない。
キャラも人間です。きちんと悩み考えさせましょう。
若き主人公を支える大人の存在の必要性も考えてください。

世界観も設定もシンプルに。
視聴者が感動し、作品と一体感をおぼえる仕組みのおさらいを。
動機付けは大事。

それはメカだろうが恋愛だろうがスポーツだろうがすべて同じです。
だって人間が中心に描かれているんですからね。と。
{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 6
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

個人的には《宇宙世紀シリーズ》全体へのマイナスイメージを、かなり救った作品となりました。

※episode1~7全部含めたレビューです。

◆総評

1.(主人公){netabare}バナージ・リンクス →歴代Gパイロットの中で一番マシな性格をしており、割と素直に感情移入できる。{/netabare}
2.(ヒロイン){netabare}ミネバ・ザビ →歴代ヒロイン(Gパイロットの相手役)の中でも格別に気高くて凛としていて、こちらも感情移入の度合いが他作品の比ではない。{/netabare}
3.(敵役){netabare}フル・フロンタル →シャア本人ではなく、その遺伝子から製造された複製人間という設定から、シャア本人にあった激しい復讐心にとらわれた人物特有の暗さ&執念深さがずいぶん希釈されており、非常に達観した印象でイヤミがない。{/netabare}

・・・ということで、戦闘シーンの見事さと相まって、個人的にはそれまで何とか我慢して視聴し続けてきた《宇宙世紀シリーズ》全体へのマイナス評価を、かなりの程度思い直す結果となりました。


◆制作情報
{netabare}
原作小説       福井晴敏(角川書店『ガンダムエース』2007年2月-2009年8月)
監督         古橋一浩
シリーズ構成     福井晴敏(ストーリー)
脚本         むとうやすゆき
キャラクターデザイン 安彦良和(原案)、高橋久美子
メカニックデザイン  カトキハジメ、佐山善則、石垣純哉、玄馬宣彦、明貴美加、小倉信也
音楽         澤野弘之
アニメーション制作  サンライズ{/netabare}

◆視聴メモ
{netabare}
・エピソード1視聴終了時点
作画・演出は流石に良く、シナリオもドラマチック&ロマンチックで期待できる出来。
とくに《ジオンの姫×彼女を護るGパイロット》の組み合わせを中世期の「貴婦人と一角獣(ユニコーン)」のタペストリーの絵柄と重ね合わせた演出が好印象)。
・エピソード2視聴終了時点
戦闘回として、これまで観たアニメの中で最高に格好いい出来(★★★(神回)評価)。
・エピソード3視聴終了時点
前回に続きバトル回として◎。
加えて、ラプラスシステムの謎解きの面白さが描かれ始める点も高評価したい。
・エピソード4視聴終了時点
この回もバトルシーンは迫力の展開で、巨大MAシャンブロの迫力は『鉄血のオルフェンズ』の武人殺戮機ハシュマルをも大きく上回る出来(※2度目の★★★(神回))。
なおこの回から、Gパイロットの看取り人=ブライト・ノア大佐(ロンドベル所属戦艦ラー・カイラム艦長)登場。
・エピソード5視聴終了時点
この回もデラマチック展開で◎だが、偽装船ガランシェール&戦艦ネェル・アーガマのケーブル接続に苦闘中のバナージにオカルト現象発生(※戦死したギルボアの亡霊出現)は不必要な演出であり、出来の良い回が続いているだけに白けて非常に残念。
・エピソード6視聴終了時点
多数の登場キャラの行動理由を一人ずつ確り読み取る必要があるので、非常に理解に難儀する回だが、3周目でようやく★★(優秀回)認定。
・エピソード7視聴終了時点
悪くない出来ではあるが、“精神感応”でとにかく“分かり合える”という設定が安直に思えて、どうしても評価が今ひつつになってしまう。{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

※「逆襲のシャア」から3年後(宇宙世紀0096年)の物語

========= 機動戦士ガンダムUC (OVA) (2010年3月-2014年6月) =========

episode 1 ユニコーンの日 ★ {netabare}宇宙世紀(U.C.)開暦セレモニー中の事故、ラプラスの箱を託す者、バナージとミネバ(偽名オードリー)の出遭い、インダストリアル7騒乱、ガンダムUC起動{/netabare} (2010年2月) ※約58分
episode 2 赤い彗星 ★★★ {netabare}フル・フロンタル大佐機ネェル・アーガマ強襲、ジオンの姫の覚悟、ガンダムUCvs.シナンジュ、資源衛星パラオの一幕{/netabare}  (2010年10月) ※約59分
episode 3 ラプラスの亡霊 ★★ {netabare}RX-0奪還作戦(連邦軍)、リディ少尉&ミネバ地球へ、NT-D発動実験(対キュベレー再戦)、強化人間マリーダ(プルツゥエルヴ)、ラプラス(旧首相官邸)残骸での再実験、ダグサ中佐戦死、ギルボア戦死、大気圏突入{/netabare}  (2011年3月) ※約59分
episode 4 重力の井戸の底で ★★★ {netabare}連邦首都ダカール騒乱、マーセナス家の真実、ビスト財団暗躍、ジンネマン船長との砂漠横断、ジオン残党の怨念、巨大MAシャンブロ暴走、カークス少佐戦死、ロニ・ガーベイ少尉戦死、バンシィ降下{/netabare} (2011年11月) ※約60分
episode 5 黒いユニコーン ★★ {netabare}調整されたマリーダ、ブライトの画策、ガランシェール隊のガルダ突入、ミネバの選択(リディ拒絶、バナージとの再会)、マリーダ奪還、ネェル・アーガマとの合流成功、連邦軍ゼネラル・レビル来襲、フル・フロンタル来援 ※オカルト現象は蛇足×{/netabare} (2012年5月) ※約54分
episode 6 宇宙(そら)と地球(ほし)と ★★ {netabare}ゼネラル・レビル撤退、ネオギオン軍のNA乗り込みと不和、フル・フロンタルの目的公表(サイド共栄圏建設&地球排斥、ジオン共和国解体を阻止するための“箱”奪取)、ミネバのラプラス最終座標暴露、艦内騒乱、フル・フロンタル退去(ミネバとの決裂)、NAインダストリアル7へ、バンシィ出撃(リディ搭乗){/netabare} (2013年3月) ※約59分
episode 7 虹の彼方に ★ {netabare}ガンダムUC同士の激突(バナージvs.リディ)、ネィル・アーガマ防衛戦(対ネオジオンMS隊)、マリーダ戦死、再びビスト邸へ(サイアム・ビストとの対面、“箱”の正体(宇宙世紀憲章の失われた最終条文))、ネオジオング(フル・フロンタル搭乗)vs.G2機、大佐の魂の昇華、財団&連邦幹部のシャイアン基地集結・コロニーレーザー照射、G2機のレーザー直撃阻止、ミネバ演説(“箱”の秘密公表){/netabare}  (2014年5月) ※約90分
-------------------------------------------------------------------
★★★(神回)2、★★(優秀回)3、★(良回)2、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.5 

※総計439分=7時間19分≒18.5話(1クール半)に相当

投稿 : 2020/07/04
♥ : 15

75.9 7 2010年冬(1月~3月)アニメランキング7位
Fate/stay night アンリミテッドブレイドワークス(アニメ映画)

2010年1月23日
★★★★☆ 3.9 (1110)
6492人が棚に入れました
聖杯戦争、それは手にした者の願いを叶えるという“聖杯”を求め、7人の魔術師(マスター)と契約した使い魔(サーウ゛ァント)と共に最後の一組になるまで戦う殺し合いの儀式。幼いころ大火災によって両親を失い孤なった衛宮士郎は魔術師を名乗る人物に育てられる。あれから十年、ふとしたきっかけからサーヴァントの一人“セイバー”と契約してしまった士郎は“聖杯戦争”に巻き込まれてゆく。

声優・キャラクター
杉山紀彰、川澄綾子、植田佳奈、諏訪部順一、下屋則子、門脇舞以、伊藤美紀、神谷浩史、浅川悠、小山力也、田中敦子、中田和宏、西前忠久、中田譲治、三木眞一郎、神奈延年、関智一

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

アーチャーの正体に触れた劇場版『Fate/stay night unlimited blade works』

『Fate/stay night アンリミテッドブレイドワークス』はゲーム原作の劇場版アニメです。

ちなみにこれは、アニメ『Fate/stay night』の別ルートのお話です。序盤まではアニメ版と同じ流れですが、途中から展開が変わっていきます。そして、物語の視点(中心)がセイバーからアーチャーへと移っています。


私がここで語ることは『アーチャー』と呼ばれる正体不明のサーバントの過去ついてです。少し自分の意見も交えながら書いています。そしてここからは原作の内容を含みますが、もしこの映画をこれから見てみようという方、アニメ版の方だけは見たという方でアーチャーの過去を知りたい方はご覧になっても良いかも知れません…。


彼の正体についてはアニメ版では語られること無く、士郎たちを逃がすためにただ1人、バーサーカーと戦い消えました。しかし今作ではその正体についてが明らかになりました。彼は一体どういう英霊なのか…。

かつて、彼がまだ生者であったとき、彼は大きな災害に遭いただ一人生き残った。そして自分だけが生き残ったことに対してサバイバーズ・ギルト(災害・事故などに遭い、自分だけが奇跡の生還を遂げたということにおいて、自分だけが助かってしまったと自らに罪悪感を感じること)を感じ、それからは、1人生き残ってしまった自分以外の人々に償う様なの生き方をすることに決めた。
再び悲劇を起こさないようにするという償いの仕方で...。
犠牲になった人々のために生きるという他人本位の生き方を選ぶ…。
『多くの人間を助ける、正義の味方になる』という意思の下、劇中に登場するアーチャーという存在が生まれたといっても過言ではないだろう。
『力あるものが私欲によって私欲を満たすのなら、人々の代わりにこれを撃つ。 罪を犯すものがさらに罪を犯すのなら、犠牲者を出す前にこれを撃つ』このことに買って出ていた彼は、表面上は正義の味方となっていた。 そう、彼が思い描いていたり想像通りに…。 一切の私欲を押し殺して…。
それは自分の信念、使命感に陶酔していた彼にしかできないこと。
そして彼は多くの命を救い、一部の人々の噂にもなった。
また、理想に理解、賛同する友人も彼は得た。

しかし彼が行ったことは立派なことであったとは言えないかもしれない。
100人を助けるために10人を犠牲に、食うに困り、家族のために窃盗を行うしかなかった集団を一方意的に殺したり...。 ウイルスが蔓延した旅客機の中の、死に掛けているがそれでも必死に生きようとする乗客500人の命と地上の30万人の命を天秤にかけ、結果、乗客500人の命をいとも簡単に屠った。
表面上で見ればこれは100人の尊い命を救った、窃盗犯から窃盗されたものを取り戻した、30万人という多くの人々を救ったように見える。しかしその裏側ではそれ故犠牲になった者達がいる。理不尽な死に追いやられた者達が…。
表面上では悪い事のようにしか捉えられないことにも、それを行ったことには何らかの正当な理由がある。どうしてもそうしなければならなかった理由がある。
これは現実の、現代におけるテロや紛争に関しても言えること。表では悪いことに見えても、裏には何らかの理由がある。 皆が思い描く正義は実は悪かもしれない。皆が思い描く悪は実は正義かもしれない。

彼はただ救える人が多いか少ないかで選択した。
最大の被害者はその多くの命の変わりに殺された人々。
これは彼の『より多くの人々を助ける』という信念が生んだ結果。偏った正義の体現。
彼は言った。『結果的に誰の命も救っていない』と。
『客観的に見れば彼はただの犯罪者であり正義の味方であって英雄ではない』彼はそういった。
まさにその通りなのかもしれない。例えそうするしか出来なかったとしても。
しかし、多くの命を救うためにはこれらのことは仕方がないのかもしれない。

彼は正義の、理想の体現者となるために人間性を抹消し、ただの独善を執行するだけ装置となった。故にあらゆる交渉も勧誘も人情に訴えた説得ですら彼には無意味だった。
そんな行き過ぎた正義を人々は求めるだろうか?
何の見返りも無く、他人を尽くす人間などいるのだろうか?
そして人々は彼に対してそう思い始める。『何か裏があるのではないか?』と。『いつか自分も多くの命を救うという目的のために殺されてしまうのではないか?』と…。

そうして、彼が良かれと思ってやっていたことによって、彼は守るべき対象に捕らえらた。唯一の友人の手によって…。

その後、彼は司法の場で断罪された。しかし彼は正義の味方であるからこそ、その断罪を受け入れた。
そこで彼の人としての人生の幕を下ろした...。


そして凛に召喚された、英霊として。
ここではある目的のために…。


これがアーチャーという人物です。劇場版ではここまで詳しく過去が述べられていないので参考程度に。
彼の正体について劇場版を見て確認してください。



この映画の感想。
序盤はアニメ版の最初の方の展開をとても短くしたような内容で、初見の人にとっては展開が早すぎて何が起こっているのかわからないような流れでした。私的にはここを出すにも中途半端過ぎて別には省いても良かったのではないかという印象。
話全体としてはアニメ版と比べるとかなりダークでした。
一部、欝な展開もありましたので…。しかしこの話においてこの話の暗さはマッチしていたと思います。

戦闘シーンについては素早い動きと迫力のある作画と演出であったのでとても良かったです。

クライマックスの前のシーンに関しては若干不満が残る演出もありましたが、全体的にはとても良いストーリーであったと思います。


この『Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』はアニメ版を見てアーチャーに惹かれた方もしくは気になった方は見てみるのも良いかも知れません。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 13

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

Fateファンの皆さんホントすいません( TДT)ゴメンヨー Fateを舐めてました・・・ この作品は秀作でした!

私はどうやらFateというアニメをかなり軽視していたみたいです(;・∀・)
今回の話はてっきりstay nightのダイジェストだと思ってみてたら、どうやら流れが違う・・・

私の流儀なのでネタバレはしませんが、これはタイトル通りアーチャーの話です。
これって原作通りなのか知りませんけど、正直かなり驚きました(汗
「この展開はっ!!」みたいな感じですw

あいかわらず話の流れで「う~ん、なんでこうなるの?」ってシーンが何個かありましたけど、それ以前に話自体が面白かったので満足です!

少し詳細な話をしますと↓
・作画
2010年でしかも映画。これですごい作画が出来ない筈がない!と期待を持っていたんですが、大きくこれを超えてくれましたΣ(´∀`;)。細部まで細かく描かれており現実感漂う雰囲気を作り出していたと思います。
そして何よりも戦闘シーンが半端ない!!!
すっごい熱くなりました。stay nightのようなダラダラ戦闘でもなく、カット入りまくった紙芝居のような戦闘でもなく、デキとしては感動の一言につきます。

・物語
このパートを私は一番深く語りたいところなんですが、これ話すとネタバレになってしまうんですよね・・・(;^ω^)
ただ一つ言えることは、stay nightととはまったく違う物語と考えた方がいいでしょう。時間軸は一緒なんですが(聖杯戦争をしていることには違いないという事)、物語の展開はまったく別物です。というか正直セイバーは今回空気でしたw

しかし、「物語が違うからstay night飛ばしてこの作品見ていいのか?」と聞かれると答えはNOです。
映画だけあって、省かれてるパートが大量にあります。絶対にこの作品を先に見ないで下さい。

・声優&キャラ
この面の説明はほぼ要らないでしょう。声優は言うまでもなく前作と一緒。キャラの説明は映画では全然無いんですが、前作見てたらOK

ただ一つ忠告できるのは、zero見る前に見た方が良いかもしれません。ギルガメッシュはあいかわらず強いのですが、言峰綺礼が弱すぎます!zeroでの輝きが一瞬で薄れてしまう。

後もう一つ、ここからはネタバレになってしまいますが(←もう我慢できない!!w)衛宮士郎が強すぎる!!ギルガメッシュと同等に戦うなんて、もう何がなんだかw

ちなみに衛宮士郎がここまで強い理由は映画見たら分かります。
要するに、今のフレーズで気になった人はこの映画見ろ!って話ですw

上書いてたらもう我慢できなくなりましたw
これからネタバレけんこの映画の意味に迫りたいと思います。










この映画でより鮮明に表されるのはアーチャーと衛宮士郎が同一人物だということです。
ここで気になるのは、聖杯は伝説の英雄であれば未来からでも英霊として召喚できてるって点ですね。
確かに「不可能」という設定は一切述べられてませんが、これやっちゃうとその未来の上限が気になりますね。その気になればSFにでも展開できる能力ですね、聖杯w
もう一つ気になる点は、アーチャーがサーバントとして召喚されてるってことは衛宮士郎は少なくとも聖杯戦争で殺されないってことです。これでもしアーチャーが衛宮士郎を殺したり、他のサーバントが殺してしまったら、アーチャーの存在自体を消すことになるんじゃないでしょうか?この辺が良く分かりません。

そして一番の矛盾点は、zeroと話を関連させた時生じる問題ですね。
この作品でアーチャーが衛宮士郎と屋敷内で戦ってる時、アーチャーは自分のしてきた行いが無駄であることを嘆いていました。理屈はこうです↓
より沢山の人を救う為原因となりうる少数の人間を殺す→助かった人間の中でまた愚行をする者が現れる→その人間を殺す→無限ループ
アーチャーが話していたのは「世界中の無実な人間を救う為に行動すると結果、死だけが訪れる」ということでした。

そしてアーチャーはセイバーの願望も無駄なものだと示していました。ブリテンの平和を望むことは不可能だと。必ず悪がこの世界に潜んでいて、必ずなんらかの代償は否めないと。

ここまでは良い。アーチャーのしたいことは自分の過去を変更して、今の自分をやり直す、または過去の自分に同じ道を辿って欲しくないから、という理由で聖杯を望むのでしょう。
しかしzeroの11話で征服王がセイバーに説いていたこと、「己の過去を無碍にし、自分の存在を否定することは王ではない」というフレーズを考えれば(この場合英雄も王と同じ扱いをして良い筈)アーチャーのしていることもまた英雄がすることでは無いということになる。またセイバーにもこの理念が当てはまる。
あれ?
アーチャーはセイバーの聖杯を欲する理由を否定していたのに、自分がやろうとしていることの実はセイバーと同じことになってしまう。
まぁ最終的にはアーチャーが現代の自分、衛宮士郎に自分の生き方を託すことになるんですけど、どうなんでしょうかね、これ?
なんか結局問題解決してないような・・・。

しかし、色々考えさせられるアニメでした。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 8

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「俺が作るのは、無限に剣を内包した世界。その名は――『UNLIMITED BRADE WORKS』」

Fateシリーズはたくさんあってどれを観ればいいのか迷ったので、
とりあえず放送順に見ています。

スタジオディーン製作の「Fate/stay night」の次に
この劇場版「Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS」を観ました。

どちらもタイトルに「Fate/stay night」がつきますが、
原作のルートは違うものらしく、

ストーリーもまったく違ったものになっています。

同じシリーズ、同じ登場人物。
だけど展開が全然違う。

そういうのも面白いですね^^

100分ほどの作品です。


● ストーリー
聖杯戦争。

それは、7人の魔術師が10年に一度、
何でも願いを叶えてくれるという聖杯を手に入れるために争う戦争。

魔導士は1人1体、“サーヴァント”と呼ばれる英霊を
パートナーとして召喚することができる。

衛宮士郎(えみや しろう)にはセイバーが、
遠坂凜(とおさか りん)にはアーチャーが、

それぞれのサーヴァントとして現れた。


原作の“Unlimited Blade Works”、
通称“凜ルート”を映像化したものです。

が、100分ほどの短い時間の中でまとめるのには
相当苦労したのではないでしょうか。

テレビシリーズの“セイバールート”で
なんとなくの流れを知っていたから理解できたものの、

唐突な展開ばかりで、
まるで総集編のように大事なところだけ寄せ集めた感じでした。

おそらくストーリーとしては数日や数週間の出来事のはずなのに、
劇場版にするとたった1日ですべてが片付いてしまったかのようww

それぐらい、時間いっぱいいっぱいになんとか収めました!
という感じです(笑)

Fateシリーズを見たことがない人が見ても、
設定や登場人物の相関図についていけないと思いますのでご注意を。


≪ 凜とアーチャー ≫

“凜ルート”という呼び名がついているだけあって、
凜やそのパートナーであるアーチャーにスポットライトが良く当たります。

逆に“セイバールート”ではガンガン活躍していたセイバーの見せ場は、
ガクッと減っています。

いやでもドレス姿のセイバーはきれいだった(*´Д`)


“セイバールート”では
あまりアーチャーの活躍が見れなくてがっかりしていた分、

今回ガンガン活躍してくれたのが嬉しかった♪

“セイバールート”ではアーチャーが誰の英霊なのか、
正体が明かされていなかったけれど、

今回とうとうアーチャーの正体が明らかに。

これにはびっくりでした!予想外!でも言われてみれば納得!
“セイバールート”での伏線も回収されてすっきりです~。

ほどよいツンデレ感や、なんだかんだと世話焼きなところなど、
凜の可愛さも存分に味わえました♪

士郎も、“セイバールート”とはまた違った活躍の仕方をしていたのもよかったです^^


● まとめ
バトルシーンはBGMのかっこよさも相まって、
スピード感があってよかったです♪

これが私にとってのFateシリーズ2作目でした。

劇場版を見たことで、
Fateシリーズの世界観が深まりました。

開始10分ほどは似た展開だったのもあり、
だんだん眠くなってきていたので、

「Fateシリーズの面白さを感じられてないなあ。」と思っていましたが、
気が付けば新しい展開や真実に惹きつけられていました。

同じ人物と同じ設定なのに、
こうも違った物語が生まれるとは!

Fateシリーズは、
観れば観るほどハマるタイプの作品かもしれませんね。

現に私は今、
続編が観たくて仕方がなくなっていますもの!

さて、次は「Fate/zero」を観ればいいのかな?

投稿 : 2020/07/04
♥ : 26

74.6 8 2010年冬(1月~3月)アニメランキング8位
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1170)
6418人が棚に入れました
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』はA-1 Pictures制作のYVアニメ。月刊コミック電撃大王にて連載も予定。略称は「ソラヲト」。テレビ東京とアニプレックスが展開するオリジナルアニメプロジェクト「アニメノチカラ」の第1弾作品。

空深カナタは廃墟で女性兵士と対面する。彼女はトランペットを手にしていた。喇叭手に興味を抱き、軍に入隊すればトランペットが吹けると勘違いしていたカナタは軍に入隊することを決心し、セーズの街の駐留部隊である第1121小隊に配属される。彼女が水かけ祭りの日にセーズで騒動に巻き込まれる所から物語は始まる。

声優・キャラクター
金元寿子、小林ゆう、喜多村英梨、悠木碧、遠藤綾、福圓美里、石塚運昇、八十川真由野
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

大変面白かった

本作はテレビ東京とアニプレックスが展開するオリジナルアニメプロジェクト「アニメノチカラ」第一弾としてA-1 Picturesにより製作された。
監督は神戸守、脚本は吉野弘幸。
その作画が「けいおん!」に類似していることから物議を呼び、その後も他作との類似点を挙げられ非難されたが、本作は視聴後は、他作品の模倣という次元以上に素晴らしい物語と世界観により構築された作品という印象を強く感じるものだった。
単なる日常系軍事アニメとしても十分に楽しめ、その複雑な世界観を考察する作品背景の考察も楽しめる。このように二方面から作品を楽しむことが出来るのは非常に喜ばしい。
例えるなら「となりのトトロ」を純粋に楽しむ一方で、都市伝説としての側面を探求することも楽しむといった面白さが本作には内在している。作品世界は「風の谷のナウシカ」に似ていると感じた。

あらすじ

{netabare}
空深カナタは廃墟で女性兵士と対面する。彼女はトランペットを手にしていた。
喇叭手に興味を抱き、軍に入隊すればトランペットが吹けると勘違いしていたカナタは
軍に入隊することを決心し、セーズの街の駐留部隊である第1121小隊に配属される。
彼女が水かけ祭りの日にセーズで騒動に巻き込まれる所から物語は始まる。
{/netabare}

考察
{netabare}
本作の内容

主人公の音楽への憧れ
過去の戦争及び関連する神話
現在の戦争及び登場人物達の苦悩

本作の狙い

戦争で荒廃し疲弊した世界で力強く逞しく生きる少女達の生の輝きを描く

・ビューグルというラッパについて
ビューグルは信号ラッパとして概ね20世紀初頭まで世界の軍隊で「突撃」・「進め」・「撃ち方始め」・「撃ち方止め」等、戦闘指揮の号音を担っていた。しかし、常に指揮官の直ぐ脇に居て目立つ存在であった為、敵の的になり戦闘教義や無線通信の進化に伴い戦場での使用は廃れた。しかし「起床」・「国旗掲揚」・「朝礼」・「食事」・「国旗降納」・「消灯」といった日常生活(日課号音)などで現在も使用されている。作中ではカナタが「起床」を毎朝練習していた。

・OPのイコンについて
イコンとは聖人・天使・聖書における重要な例え話、教会史上の出来事を混ぜた絵のことである。作中では女性の裸体・妊婦・性交など赤裸々で官能的、甘美で妖艶なエロスと同時に強烈な死の香りが感じられる作品を多く手掛けた画家グスタフ・クリムト(1862-1918)の作品を使用してる。

・Amazing Graceについて
Amazing Grace(和訳例:素晴らしい恩寵)はジョン・ニュートの作詞による賛美歌である。
この曲は黒人奴隷貿易に関わったことに対する深い悔恨と、それに関わらず赦しを与えた神の愛に対する感謝が込められているといわれている。
作中では「音は響く、そして繋がる」というコンセプトの下、イリア皇女により感化されたカナタを中心に描かれている。
アーイシャが演奏したことにより戦争で敵対し、言葉が通じず、宗教観が異なる者同士でも共通の音色により人と人が繋がるというテーマを見出すことが出来る。アーイシャもこの場面でカナタとノエルと打ち解けることが出来た。終盤の会戦を回避したカナタによる演奏もまた然りである。

・タケミカヅチについて
作中に出てくるオーバーテクノロジーを駆使した戦車「タケミカヅチ」の語源は神武東征で熊野で手こずっていた神武天皇に、剣を授け助けたタケミカヅチ(建御雷/武甕槌)である。
文明滅亡の戦いの際、日本軍が用いた兵器だろう。

・作品世界について
作中の街、セーズのモデルとなったのは世界遺産であるスペインの城壁都市クェンカである。時告げ砦と橋のモデルはクェンカのサン・バブロ修道院とアラルコン要塞である。
セーズでは人種は様々、文字はフランス、町並みはスペイン、軍服はドイツ、通貨は日本、文化はカオスという状態だったが、時告げ砦が日本の学校跡であることから土地は日本であることが分かる。セーズは国家としてはヘルベチアに属するので、ヘルベチアの公用語がフランス語で軍が採用している軍服がドイツ様、通貨が日本円なのだろう。教会はキリスト教が大元であるが信仰の対象が八百万の神々であることから土着の神道と融合してしまったのだろう。ローマは公用語はドイツ語でキリスト教はそのままのようである。
カナタの故郷(無論ヘルベチア国内)は生活様式が日本文化に近いらしいので町並みや料理などの文化は土地により異なるものだと推定される。得られる結論は荒廃後の日本に世界各国から人々が移り住み定住し、民族毎に様々な文化圏を構築しており、国家規模の公用物に対しても世界各国の文化が混ざっているものと思われる。日本語はイデア文字と呼ばれ高度な知識(ロストテクノロジー)に繋がる為か、教会が独占しているらしい(人名については使用が見られる)。

・旧時代の戦争について
「炎の乙女」の伝説に登場し、一話でカナタが谷底でみた天使との戦争により世界は滅びた
とする考えは十中八九当たっているだろう(7話の日本兵の話からも)。
また日本が接収されていることについて13話でユーラシアがノーマンズランド(No man’s land 不毛の地)になっていることからも、世界各国の領土は荒廃し、日本に殺到したことが伺える。教会がイデア文字(日本語)を独占し、「炎の乙女伝説」を歪曲(ローマでの伝説の方が史実に近いらしい)していることからも、教会が歴史を隠蔽している疑いもある。
天使の化石に羽の骨が有ったことと、ローマでの「炎の乙女伝説」から、天使は黙示録の一環として世界滅亡を目論む組織により遣わされた、或いはどこかの組織の生物兵器の暴走と考えられる。日本兵の遺言の年号から十分にありうる話である。
歴史の流れの私的見解
①黙示録の天使が世界中に現れ暴走
②天使との大戦で国土が荒廃し難民が安全圏へと非難
③日本軍も天使に対抗すべく多脚戦車「タケミカヅチ」を量産
④学校(時告げ砦)で戦術訓練を受けていた女子挺身隊の少女達により傷ついた天使を谷底で匿う
⑤天使から少女達に金の角笛が渡される
⑥街の人々(この時はまだ日本人集落)により天使は首を落とされ、少女達は焼死
⑦天使の軍勢が街に襲来するも、生き残った少女が最期の力を振り絞って金の角笛を吹き、天使達は退散
⑧日本軍の勇猛果敢な戦闘により天使を退治するも国土は焦土と化し、中央政府も機能停止、海洋生物始め多くの生物が絶滅
⑥さらに世界各国から難民が押し寄せ、各地に自治都市を形成・拡大
⑦「炎の乙女伝説」のあった街はスペイン人の生活圏となり「セーズ」の街を形成
⑧セーズはヘルベチアに属し、公用語が仏語、通貨が日本円などに統一される
 旧時代を元にした文明が再興
⑨ヘルベチアと正統ローマ帝国との戦争が勃発し、タケミカヅチを模倣した戦車も実践配備される。
 フィリシアはビネンランド戦線で乗っていた戦車アラクネーが被弾して大破、負傷
 ノエルはホプキンスに利用され生物兵器(見えない死神)の開発プラントを復元してしまう。
⑩ヘルベチアのイリア皇女が正統ローマ帝国に輿入れする旨の和平協定交渉が進むが、イリア皇女が溺死。
⑪イリア皇女の死去で休戦が破棄され再戦が始まろうとしていたが、イリア皇女の異母妹であるリオの輿入れにより和平協定が成立。

・おまけ
①7話の日本兵の遺言
{netabare}
涼子へ 和馬へ
すまない 父さんは負□□
おまえたちを守れなかった
この最後の時におまえたちと
居られないことがとても哀しく
つらい
もしこの世に神がいるのなら
おまえたちに安らかな
最期が訪れたことを願う

    二九七三(←恐らく皇暦なので西暦2313年)
     □□浩市
{/netabare}
②11話のドイツ語訳
{netabare}
・ノエルがアーイシャを見たときのフラッシュバック場面
アーイシャ「ヘルベチアの魔女・・・」
・翌朝、アーイシャがノエルに襲い掛かる場面
アーイシャ「ヘルベチアの兵士だ」(ノエルを見て彼女の持っているハサミに手を伸ばす)
ノエル「これ、どうするの?」
(アーイシャ、折れた体温計をノエルの喉元に突きつける)
アーイシャ「ここは何処だ?私はヘルベチアの人質になったのか?」
ノエル「ローマ語、分からない」
アーイシャ「お前達、私を人質にとったんだな」
(ノエル、アーイシャの胸を揉んで撃退)
・クレハが調書をとる場面
アーイシャ「ローマ帝国陸上戦力、第一機甲師団、第十三戦車大隊B中隊軍曹、アーイシャ・アドラ。認識番号1031021」
クレハ「貴方は何で此処に来たの?」
アーイシャ「ローマ帝国陸軍、軍曹、アーイシャ・アドラ」
クレハ「任務の内容は?」
アーイシャ「認識番号1031021」(舌を出す)
クレハ「いい度胸ね~」
〔フィリシアの言葉攻め前後〕
カナタ「アーイシャちゃん時告げ砦へようこそ」
アーイシャ「ときつげとりで?」
カナタ「そう、時告げ砦」
アイーシャ「それじゃあ私、本当にたどり着いたのね」
アーイシャ「おばあちゃんっ」(アーイシャ泣き出す)
・カナタとノエルがフーフーして食べさせる場面
カナタ「食べた」
ノエル「美味し?」
アーイシャ「逃げるには力がいる。だから今は食べる」
カナタ「きっと『美味しい』って言ってるんだよ」
〔食事後〕
アーイシャ「ねぇ、貴方達、『天使の化石』を見たことがある?」
カナタ「えんげる?」
アーイシャ「そうだった。貴方達には何も通じなかったよね」
ノエル「ローマ語、勉強すればよかった」
・カナタがトランペットを聴かせる場面
カナタ「お粗末さまでした」
アーイシャ「素敵な音ね。まさかこれほどのトランペットに出会えるなんて思わなかったわ」
カナタ、アーイシャにトランペットを差し出す
アーイシャ「いいの?」
カナタ「うん。リオ先輩も許してくれると思うから」
アーイシャ、アメイジング・グレイス演奏
アーイシャ「素晴らしいトランペットだわ。これほどの物に出会えるなんて」
カナタ「ねぇ、今の曲。凄い。これってものすごく素敵だよ」
ノエル、アーイシャにマフラーを貸す
アーイシャ「ありがとう」
カナタ「だんけ?」
アーイシャ「うん、そう。『ダンケ(ありがとう)』よ」
カナタ「『だんけ』ってなんだろ?」
ユミナ「『ありがとう』って意味です」
・ユミナが通訳を始める場面
※ユミナの(独)はローマ語(ドイツ語)の意 無印はヘルベチア語(日本語)
ユミナ「(独)私はユミナ。ヘルベチア正教会に仕える者です。貴方に八百万の幸を」
アーイシャ「異教徒め。神は一人しか存在しない。その挨拶は神への冒涜だ」
カナタ「何て言ってるの?」
ユミナ「軽い挨拶です。」
クレハ「そんなものはいいから、早く訊いて」
ユミナ「(独)貴方は何故ここに来たのですか?」
アーイシャ「・・・・・・」
ユミナ「(独)貴方がここで話してくれないと、ここにいる全員に、大変な迷惑がかかってしまうの」
ユミナ「(独)もし、貴方が少しでも恩を感じているなら、私達に本当のことを話してください」
アーイシャ、ノエルとカナタを順に見る
アーイシャ「任務については言えない。私はこの街にあるという『天使の化石』を見たかったんだ」
ユミナ「この方は、『天使の化石』をご覧になる為だと」
フィリシア「天使の化石?」
クレハ「って何よ」
アーイシャ「私の祖母はこの要塞、この見張りの砦に居た」
ユミナ「私の祖母は時告げ砦の兵士だった」
アーイシャ「彼女は東部の前線で捕虜になり、私の祖父に出会ったの」
ユミナ「彼女は東部戦線で捕虜になり、祖父と出会った」
アーイシャ「私が子供の頃、よくそのことを話してくれたわ」
ユミナ「私は彼女の話を聞いて育った」
アーイシャ「私はそれをどうしても一度見たかったんだ」
アーイシャ「私の祖母が見たという天使を」
アーイシャ「遠い昔に世界に審判を下したという黙示録の天使を」
ユミナ「それは間違った教えです。世界を滅ぼしたのは悪魔です」
以下割愛
・旧校舎に隠れている場面
ユミナ「そう言えば、まだ名前を訊いていなかったって」
アーイシャ、手を伸ばしノエルに握手を求める
ユミナ「ノエル」(ノエルに向かって)
ユミナ「(独)彼女の名はノエル」(アーイシャに向かって)
アーイシャ「ノエル?ノエル・カンナギ?」
ユミナ「(独)はい」
アーイシャ「『見えない死神』は貴方が?」(ノエルに向かって)
ユミナ「はっ?『見えない死神』って」
ノエル発狂
{/netabare}
③「炎の乙女」の伝説
{netabare}
ヘルベチア版

ずっと昔、世界が今みたいになるずっと前のこと
この街の谷底に羽のはえた悪魔が棲みつきました
悪魔は炎を吐き大地を揺らし人々を苦しめました
そしてついに砦に住んでいた乙女たちをさらい
地下の迷宮に閉じ込めますけれど娘たちはあきらめず
天主さまから授かった金の角笛で呼び合い迷宮を脱出すると
巨大な蜘蛛のちからを借りて悪魔を倒しその首を討ち取ります
するとその首は激しく炎を吹き上げますこのままでは上にある街は全て燃えてしまう
娘たちは吹き出る炎をおさえるために順番に悪魔の首を抱き続けました
燃えさかる悪魔の首と娘たちに村人たちは毎日水をかけ火は一年経ってようやく消えました
以来村を救った娘たちの霊を慰めるため水かけ祭りを始めたのです

ローマ版

ずっと昔、世界が今みたいになる前のこと
世界に罰を与えるために神様が遣わされた天使は
傷つき西の果ての街で翼を休めていました
そんな天使を助けたのは果ての街の砦に住んでいた乙女達でした
自分達を滅ぼすはずの者、けれど傷ついたその姿を哀れに思った乙女達は
巨大な蜘蛛の力を借りて天使を谷の底に匿います
乙女達は溢れ出る血を抑える為に順番に天使の首を抱き続けました
そして天使はそのお礼に乙女に金の角笛を授けます
けれどやがて街の人々は天使の存在に気付き谷底に火を放ちます
乙女達は炎に巻かれ天使は首を落とされて息絶えてしまいました
そんな時ついに天使の軍勢が現れ街の空を覆いつくします
けれどどうしたことでしょう、突然高らかなソラノヲトが響くと
天使達が去って行きます、人々の命を救ったのは
最後の乙女が自分の命と引き換えに鳴らした金の角笛の音だったのでした
{/netabare}


OPから分かるように本作には強烈な死への閃光が見え隠れしている。グスタフ・クリムトのイコンの原画を見れば分かるが、髑髏を交えた印象的な作品だ。また2話に登場した5体の幽霊や、7話の日本兵、作品全体の世界観などもそうである。少女達の穏やかな日常も最前線(とは言っても機能していないが)で行われており、少女達も戦争を体験していることからも伺える。
作品に込められたメッセージを読み解くのもオツなものだ。
{/netabare}

感想

世界観は素晴らしい出来であるが登場人物の心情についてもっと深く表現出来ていれば、評価はもっと高くなっただろう。また登場人物の過去の描写にも時間を割いて欲しかった。終盤が急展開過ぎたのが非常に残念。日常パートは和んだ気持ちで見れたので良かったと思う。kalafinaの曲も良かった。

総評

本作を日常系萌えアニメとして視聴するならば物足りなさから不満が生ずるだろう。
軍事・音楽・日常系・セカイ系と要素があり過ぎて、全てを網羅することが出来なかったが、
そこは視聴者に考察の余地を与えたということで御の字である。過度な説明不足は不満しか生まないが、作品中に散りばめた伏線から考察することは私のような考察マニアには至福である。
本作の世界観に関してはテレビ未放映の13話が大きく絡んでくる。これをテレビで放映しなかったのは残念極まりない。DVD/Blue-rayにはテレビ未放映の7.5話と13話が収録されている。
世界観以外の伏線はほぼ回収され、物語も日常パートが多すぎ感が否めないものの、完成度は高い。中盤まで(伏線は張りつつ)日常全開だったが、終盤に掛けてシリアス展開に傾倒していく。もう少し早くシリアス展開を始めて欲しかったが。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 23

半兵衛♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

【ネタバレ有】『最後の最高の「アメイジング・グレイス」―。本当の意味で“もっと評価されるべき”作品―!!』

 
 テレビ東京とアニプレックスが展開するオリジナルアニメプロジェクト「アニメノチカラ」の第一弾作品であり、「A-1 Pictures」が制作を担当している―。

 この「アニメノチカラ」というプロジェクト…、名前だけ聞けば聞こえは良いが、特別な魅力は特に無い―。だがしかし、本作のタグの一番最初に“もっと評価されるべき”が来ている事も、この作品の評価の一つとして理解してもらいたい―。

 (この作品は一言で言えば―)、本営直通高度緊急非常事態用指令伝達回線保守確認任務(注:中国語では無い…)と、軍法違反の酒造りしかしない軍人少女達による、最高の「アメイジング・グレイス」を聞くための作品である―(未視聴の人には意味不明だろうが、視聴済みの人には分かるだろう…)。



 (最初に釘を刺しておきたいが…)、本作の評価のうち、“作画”は本サイトの評価(☆3.9)ほど良くはない―。(おそらくは)キャラデザと戦闘シーンのCGでこの評価(の高さ)にしているのだろうが―、登場キャラ達が横を向く時に、顎(あご)のラインが崩壊していて丁寧さを感じない―。
 CGも使われているのは一部であり、それだけで高評価にするほど、高いレベルの(必要な)シーンは存在しない―。

 一方で、“物語”の評価は過小評価されており―、(これまたおそらく)、終盤を除いたほとんどの回が、盛り上がりに欠ける日常ものだったために低評価(☆3.6)にしているのだろうが―、「最終回によってその作品全体が色映えする―」という作品が存在し、この作品もそれである―。

 (なので、各話で観れば退屈な回もあったかもしれないが…)、一話一話で観るべきアニメと全体で観るべきアニメがあり―、この作品は後者だという事を理解してもらいたい―。


 (それともう一つ…)、本作は「灰羽連盟」とその骨格が似ていて―、キャラの性格や関係性…、新しい環境に慣れようと努力する主人公…、小さな町のとある集団が舞台…など、(作品の根幹が似ているため)、挙げればきりが無い―。

 ただし、作品の“色”が決定的に違っていて―、前者を(その名の通り)“灰色”とするならば、本作は
“青”だと言えるだろう―(陰欝な空気感は本作には無い…)。なので、似ていると感じるのは自由だが、決してパクリだなどとは思わないでもらいたい―(ただし、リオはレキである…)。



 (では早速、物語の内容を観ていくが―)、本作は中世ヨーロッパを思わせる石造りの町が舞台であり、町やそこに住む人々との何気ないやり取りに、どこかホッコリさせられる…そんな日常を描いた“癒し系アニメ”である―。

 癒される理由は他にもあり―、いかにも「A-1 Pictures」らしい“可愛いキャラデザ”のキャラ達と―、どこか“抜けた性格”の主人公・カナタ―。愛らしいほどに真っ直ぐで純粋なカナタには、見ているだけで和まされてしまう―。

 そのカナタが兵士として、この町にある第1121小隊に配属され―、他の4名の隊員たちと、9割フワフワ…1割厳しく…日々を過ごしていく内に、色々な事を学んで行く…というお話―。

 ただし、それはあくまで“序章”であり―、それをこの作品の全てだと勘違いした人達が、退屈な作品だと決めつけた結果が“あの評価”という訳だ―。



 本作を観る上で気に留めておかなくてはならないのがそのテーマであり―、“戦争”と“音楽”という二つのテーマが、本作を計る鍵となる―。

 (和気あいあいとした平和な日常のせいで忘れがちになるが…)、この作品は“戦時中の世界”を描いており、作中に登場する多くのキャラが、戦争で大切な人を亡くしている―。だからこそ平和な今を懸命に生き、同時に、(兵士でありながら)“戦争の無い世界”を夢見ている―。

 そんな人々をつなぐ役割が、本作ではトランペット…“音楽”であり―、カナタやリオ…、イリアやアーイシャ…、果てには戦争中のヘルベチアとローマの軍隊までをも、この音楽の力で心を動かしてしまう―。


 (その音楽だが―)、作中何度も登場するのが「アメイジング・グレイス」であり―、この作品の“象徴”とも言える挿入歌である―。(もちろん以前から何度も聞いた事はあるが…)、この曲は本当に…本当に…良い曲で―、作中この曲が流れた時には、その度に時が止まったように思考が停止し、聞き入ってしまう自分がいた―。

 本作では“トランペット”による演奏が主であり―、“曲の背景にあるキャラとストーリー”の相乗効果によって、最終回のあのシーンが―、今までで最高の「アメイジング・グレイス」に感じた…というのは、(自分にとっては)決して大げさな表現ではなかっただろう―。



 途中までは確かに、特別視するほどの作品だとは思っておらず―、正直、あれほど“最高の最終回”になるとは想像もしていなかった…。

 皆が覚悟を決め、戦争を止めるために、戦場のど真ん中に行ったあの場面…。停戦命令を聞いても止まらなかった両軍を止めたのが、カナタが奏でた「アメイジング・グレイス」であった―。

 あの瞬間…、あのトランペットの音色であの曲を聞いた時…、一瞬で涙が溢れてくるのを感じ、曲が終わってしばらく経っても止まる事は無かった…。曲を聞いただけで、考える事を止め、スッと心に染み渡る…そんな事は普通は有り得なくても、有り得るような気がしてしまう…。

 「アメイジング・グレイス」は今までも色々な作品で取り上げられ、その都度、その曲の良さを痛感してきた―。けれども、本作の…しかもあの場面での演奏は―、“あの瞬間を描くため”だけに用意された今までであり、これまでで最高の「アメイジング・グレイス」だったと思う―。



 この作品は、10人中7人が「つまらない」と言い、残り3人が「面白かった」と言う(タイプの)作品だろう―。

 基本的に“万人受けする”作品は―、それほどちゃんと観ていなくても伝わるような“衝撃的な展開”や―、一度受け止めて考えなくてはならないような…“深いメッセージ性が無い”作品…という点が共通している―。

 一方で、しっかりと観て考えて…、時には逆に有りのままに受け止めて感動する…、そんな作品は、自分たち“視聴者にも”準備が必要で―、長くアニメを観てきた人達なら、自然と出来る“その姿勢”が必要なアニメ…というのが確かに存在する―。

 それはある種、芸術に近く―、誰が見ても上手いと感じる絵もあれば…、見慣れた人や特別な感性を持った人にしか伝わらない絵も存在する―。


 これは決して「誰もが口をそろえて面白いと言う作品には、深みやメッセージ性が無い…」と言っているのでは無い―。

 そうではなく、(その逆を見て欲しいのであって…)、誰もが口をそろえて面白いと言うような作品“ではない”作品の中にも―、その人が年を取ったり、多くを経験したりすれば面白いと感じる作品も存在し、つまらないと言う人が多いからと言って、その作品が本当につまらない訳ではない―。

 面白いかそうでないかは、時として“多数決の結果とは異なる”という事を言いたいのである―。



 本作はどうだろうか…。

 中盤までは確かに、どこかほんわかしていて…いわゆる“日常アニメ”と言うのが相応しい、“癒し系アニメ”だったと言えるだろう―。

 けれどもこれは“対比”であり―、戦時中を舞台に、戦争で多くの、家族や…友達や…仲間を無くした彼女たちが、今を生きるため支え合い、笑って過ごせるその“日常”がいかに大切な一時であるか…、そう思える“普段の日々”を(自分たち視聴者に対しても)描いたからこそ―、再び戦争が始まりかけた(ストーリーとしての)終盤に…戦争を止めたあのシーンに…、余計に感動するのではないだろうか―。



 もしも物語の評価を、「全体のうち何話が面白く面白くないか…(の割合)」で考えるのであれば、この作品は大したことはないだろう―。

 けれども、日常の平和を描き…、最後に(日常と対比した)命のやり取りを描く事で―、話数としては、
9:1くらいの割合であっても、物語の厚みや深みのほとんどが、この“最後に”込められている―。

 正直、序盤は平均レベルの作品だなと感じていた…。けれども観ている内に、この作品とキャラ達のことが好きになり―、最後の“締め”は、他の名作たちと比べても何ら遜色ない“最高のエンディング”だったと言えるだろう―。



 この作品のような…あまり期待していなかった作品が、終わってみたら大好きになっている…、そんな事は、確かにある事だが滅多にない―。

 「アニメノチカラ」に込められた“メッセージ”が、これ(まで書いてきた事)だったのかは分からない…。けれども、自分は今までこう考えて多くの作品に出会い、多くの感動をもらって来た―。

 だとするなら、この作品に感じた感情も、自分にとっては重要であり―、決してつまらないなどとは思わない…、また一つ、新たな“良作”に出会えた…と、心から言える作品であった―。



 最後に―、ノエルの夢が可愛過ぎます―(笑)。


  (終)


 

投稿 : 2020/07/04
♥ : 10
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

割と日常系

軍とかなんとかだけども、中身は日常系でほのぼのとした話が多い。OP映像は結構神話的な感じするんだけど、あんまりそんなでもない。そこそこ面白いし、安定感はある。とは言っても戦後で、平和とは言えない状況下なのだが。そして、ラッパやタケミカヅチと呼ばれる多脚洗車が鍵を握っているかな?そう言えば所々、重い話をぶつけてきたような。{netabare}敵国の女性兵士を保護して匿う話とか。過去のトラウマ話とか{/netabare}
考えてみると日常系の中に戦争にまつわる出来事が大量に紛れている。

ドジっ娘でラッパをふくのが下手な空深彼方を主人公として教官?みたいになってる和宮梨旺、ツインテールのツンデレ墨埜谷暮羽、天才少女の寒凪乃絵留、小隊長フィリシア・ハイデマン、他にも尼僧ユミナたちと話を繰り広げる。

最後のほうが急展開とは言っても、じわじわとそういった流れにはなっていたかな。{netabare}開戦間近になってしまうが、敵国である正統ローマ帝国皇帝の婚約者となったリオからの、ローマとの講和がなされ、カナタはこの信号を開戦直前の戦線まで届けて一件落着。{/netabare}

OP
光の旋律 歌 Kalafina 神話的な感じをより強めている曲に自分は感じた。
ED
Girls, Be Ambitious. 歌 戸松遥 元気溢れる曲。メインキャラクターたちが仲良くしている映像が印象的。

以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 響ク音・払暁ノ街
幼い頃、打ち捨てられた廃墟で迷子になったカナタは、ひとりの女性兵士に助けられました。その女性兵士の手には、金色に輝くトランペットが。「軍人さんになれば、トランペットが吹けるんだ!」ちょっとした勘違いをしたまま、カナタは喇叭手に憧れ、軍への入隊を決意します。新米兵士カナタが配属されたのは、セーズという街にある小さな駐留部隊・第1121小隊。着任当日、セーズは「水かけ祭り」の真っ最中で――。

2. 初陣・椅子ノ話
第1121小隊駐屯地・通称「時告げ砦」で始まったカナタの新しい生活。時告げ砦でカナタを迎えてくれたのは、優しい隊長フィリシア、先輩喇叭手リオ、無口なノエル、最年少隊員のクレハ。どこかのんびりとした雰囲気の隊生活に、カナタもさっそく馴染んでいきます。そんなカナタにさっそく与えられた任務。それはなんと――!

3. 隊ノ一日・梨旺走ル
雲一つない払暁の空に鳴り響く、下手くそな起床ラッパ――。喇叭手としてはまだまだだけれど、隊での生活にもすっかり慣れたカナタは毎日元気いっぱいに、楽しそうに過ごしていました。けれどある日のこと、カナタは熱を出して倒れてしまい……。

4. 梅雨ノ空・玻璃ノ虹
今日のカナタの任務は、街へ出て物資を調達してくること。カナタは渡された購入品リストを持って、ノエルの運転するジープに乗り込みます。見るものすべてが新鮮なカナタの疑問に、きちんと正しく答えてくれるノエル。だけれどそんなノエルにも、なかなか解けない問題はあって――。

5. 山踏ミ・世界ノ果テ
初夏、クラウスの手で時告げ砦に届けられた複数の手紙。手紙の差出人を見て喜ぶカナタと、嬉しそうなノエル。忌々しげに悪態を吐くリオと、そんな皆を少し寂しそうに眺めるクレハ。第1121小隊の隊員達は、それぞれに違った反応を見せます。そしてフィリシアの元に届いた一通の手紙。そう、その手紙がカナタ達の運命を左右する、すべての始まりだったのです

6. 彼方ノ休日・髪結イ
セーズにやってきてから初めての休暇に、カナタは張り切って街に出ました。偶然にもその日は、街の中央広場で市が開かれる日。初任給を手にあちこち見て回っていたカナタは、教会の修道女・ユミナと出会い、孤児院から抜け出した女の子・ミシオの捜索に巻き込まれていきます。しかしそんなカナタとは別に、時告げ砦では別の事態が進行していて――。

7. 蝉時雨・精霊流シ
蝉の声が響く夏のある日。どこか元気のないフィリシアを、カナタたちは心配そうに見ていました。フィリシアの脳裏に浮かぶのは、かつての戦場での光景。戦火のなか生き残り、瓦礫の山と化した街をさまようフィリシアに、兵士の亡霊は問いかけます。「こんな世界で生き延びることに、意味はあるのかい…?」一方、セーズでは灯籠を流し死者の魂を慰める“フィエスタ・デュ・ルミエール”の日が近づいていました。

8. 電話番・緊急事態ヲ宣言ス
その時、カナタは椅子に座り、じっと堪えつづけていました。割れたビン、濡れた洗濯物。荒れた食堂の様子は、カナタに反省と後悔の気持ちだけを植えつけます。あの時ああしていれば、この時我慢していたら――。涙目のカナタの前には、未だ鳴らない一台の黒電話。空深カナタ二等兵。彼女は今、本営直通高度緊急非常事態用指令伝達回線保守確認任務中だったのです。

9. 台風一過・虚像ト実像
クレハの憧れの人・クラウス。彼はかつて「砂漠の狼」と呼ばれた伝説的な戦車乗りだったそうです。台風で立ち往生し、砦に留まることになったクラウスとの会話に胸を弾ませるクレハでしたが、そこに飛び込んできたのは、教会の孤児・セイヤが行方不明になったという知らせでした。大荒れの天気のなかセイヤを捜すために立ち上がった小隊メンバーたち。はたして、無事セイヤを見つけ出すことができるのでしょうか……。

10. 旅立チ・初雪ノ頃
軍事年鑑のあるページを開き、どこか塞ぎ込んだ様子のリオは、ずっと悩み続けていました。自分のすべきこと、自分にできることとは一体なんなのか……。そんなリオを心配するカナタでしたが、うまく言葉を伝えられません。それぞれがもどかしい気持ちを抱きながら過ごす冬の始めに出会った、一人の老婆。彼女の生き様は、リオに大きな影響を与えることになるのです――。

11. 来訪者・燃ユル雪原
砦に届いたのは、東部国境の敵軍が移動を開始したという不穏な噂。カナタたちは不安に揺れながら、それでも明るく日々を過ごしていました。そんなある日、カナタとクレハは雪原で傷ついた一人の少女を見つけます。しかしその少女の正体は、敵国ローマの兵士だったのです――!

12. 蒼穹ニ響ケ
敵国の兵士を匿ったことで、反逆の罪に問われたカナタたち。しかしそれでもカナタたちは、自分たちが正しいと信じる道へと進みます。両軍が睨みあい、開戦間近の緊張した空気が漂う国境付近。開戦を阻止するため、小隊メンバーが取った行動とは――!

投稿 : 2020/07/04
♥ : 9

74.1 9 2010年冬(1月~3月)アニメランキング9位
魔法少女リリカルなのはThe MOVIE 1st(アニメ映画)

2010年1月23日
★★★★★ 4.2 (453)
2711人が棚に入れました
自称・平凡な小学3年生高町なのはは言葉を話すフェレットが負傷し倒れているところを発見、保護する。フェレットの正体は異世界ミッドチルダからやってきた少年ユーノ・スクライアだった。\n 彼がこの世界に来た理由。それは彼が発掘したロストロギア(異世界に存在した高度な魔法技術の遺産)「ジュエルシード」が散らばってしまったためであった。成り行きから事情を知ったなのはは、ユーノと共にジュエルシードを集め、封印することを決意した。

声優・キャラクター
田村ゆかり、水樹奈々、水橋かおり、桑谷夏子、高橋美佳子、五十嵐麗、浅野真澄、松岡由貴、久川綾
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

“魔砲少女”再点火!!

3期終了で主要キャラが“少女”から卒業していき、
『なのは』シリーズの勢いが下降気味の中、
TVアニメ1期のリメイク劇場版として公開され、
新規ファンの開拓にも成功した、シリーズ中興の祖。

なのはVSフェイトのシナリオを軸に、名場面を劇場版クオリティに再構築した堅実さ。
それに加えドラマCD『~サウンドステージ02』等で
メディアミックス展開された良エピソードからも、
フェイトや事件の容疑者側の心情を描く要素をチョイスし映像化。
マニア心をくすぐる“恩返し”要素もあって、当時『なのは』熱がやや冷めていた、
例えば私のようなファンのハートが再燃するのに十二分な良作でした。


派手な劇場版によりTVアニメ版が無価値化したかと言えばそうでもなく、
例えば主人公なのはと周りの人々を深く掘り下げたTVアニメ1期。
ライバル・フェイトとその関係者を深く掘り下げた本劇場版。
といった感じですみ分けができています。

よって、もし本作から『なのは』シリーズに入った方がいたら、
そこからTVアニメ版を見ると、
なのはの家庭環境や生い立ちの一端などを垣間見ることができ、
なのはがあの娘に想いを重ねた心理がより理解できると思います。


本作ではTVアニメ版2期や3期で追加された魔法、SF要素等で、
再定義された1期の設定を確認できる点も旧来のファンには楽しみなポイント。
なのはさんの変身……なんかメカっぽいですw


より厚みの増した設定により現象に説得力を持たせようとする試み。
その探求心はさらに、ある意味『なのは』最大の謎……
自称“ごくごく普通の小学生三年生”高町なのはが、
突如としてAAAクラスに匹敵する“魔砲少女”として覚醒した、
超常現象についても解明を試みていきます。

が、なのはさんの卓越した主人公力については、
具体的に説明しようとしたことで、一層その規格外の凄さが際立った印象w


一応……{netabare}なのはが授業中もレイジングハートと空中魔法戦闘における
“知恵と戦術”についてイメージトレーニングしていた。
バインド技についても実地経験で教唆されていた。
等の追加描写により、小三女子が全力全開の大砲撃に至った
道筋が明示されているわけですが……。

でも結局これって要するに、魔法教育が確立されたミッドチルダで、
特筆すべき魔法素質を持つエリートがジムや訓練施設に通い詰め、
何年もかけて鍛錬しても開花させられるかどうか分らないレベルの魔法を、
“幼女”が相棒デバイスと一緒に数ヶ月足らずで練り上げた野良プレイで体得した。
ってことですよねw(苦笑){/netabare}

なのはさん……やっぱ無茶苦茶だわwこの人(笑)


今年七月公開予定の劇場版3rdとの関係で私が1期&本作で注目しているのは……

{netabare} 9歳児・高町なのはが早くも考え始めた!(驚)将来の進路について。

この立志の願望を受けてTVアニメ2期では、
なのはたちが将来進む方向性は示されましたが、
そこからTVアニメ3期で具体化するまでの過程は、
これまであまり語られて来なかった感じ。

この辺りが2期と3期の間に起こるであろう3rdの事件を通じて、
どう描かれるかが私が劇場版3rdに期待する点です。{/netabare}


そう言えば、劇場版3rd公開に先立ち、
今度5月20日~2週間本作が、次いで2週間劇場版2ndが、
4DXリバイバル上映されますね♪

砲撃による座席の振動が凄そうなw素敵な企画♪
連発で喰らうのは流石にしんどいw……というわけでもありませんが、
私は2nd4DX上映の方に観に行けたら挑んでみようと、
首を回して衝撃に備える今日この頃ですw

投稿 : 2020/07/04
♥ : 15

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なのはの原点。魔法少女としての出会いと戦いは、ここから始まった。

なのはシリーズ劇場版第一作目。

テレビシリーズ1期をベースに作られた、総集編です。

が、テレビシリーズとはやや違うところもあったりするので、
“新しく作り直された1期”と言う方が近いかな。

ちなみになのはシリーズは4期の「なのはvivid」まで視聴済み。
1期と2期が好きでした。

1期を見てからだいぶ時間が経って内容はほぼ覚えていなかったので、
久しぶりに見て「やっぱり1期は面白かったなー。」と思いました^^

初めてなのはシリーズを見る人にも分かりやすくなっているので、
新規の方にもそうでない方にも、おすすめできます。

130分ほどの作品です。


● ストーリー
高町なのは(たかまち なのは)・小学3年生。

不思議な夢を見た次の日、
声に導かれて出会ったのは、傷を負ったフェレット。

ユーノという名の彼は“ジュエルシード”を集めるため、
異世界からやって来た魔導士だった。

彼に協力を求められ、
ジュエルシード集めを手伝うことになったなのは。

魔法の力を高めながらジュエルシードを集めるなのはの前に、
同じくジュエルシードを集める金髪の少女が現れる。

彼女の名は、フェイト・テスタロッサ。

フェイトの目的がわからぬまま衝突することに、
戸惑うなのは。


ストーリーの大きな流れは、
1期と同じです。

ジュエルシード集めに関するシーンは
あっさりしていたような。

その代わり、1期で重要なフェイトやその母に関する描写には
しっかりと時間がかけられていたように思いました。

劇場版という短い尺の中での構成がよく考えられていて、
個人的には満足でした♪


● キャラクター
なのはシリーズの魅力は、
キャラと設定にあると思っています。

主人公なのはは、
自称平凡な小学生。

3年生とは全く思えないほどしっかりしているけれど、
そこは私立に通っているお嬢様だからということにしておこう。笑

明るく元気、そして前向きなツインテールなのはに、
きっと多くの大人が(*´Д`)ハァハァしていたのだろうな…。笑


そんななのはの前に現れ、対立する形で立ちふさがるのが、
金髪ツインテールの少女・フェイト。

圧倒的な強さを持ち、
目的も名も明かさない。

敵であり、ライバルであるはずのフェイトですが、
このフェイトには辛い事情があるのが、1期のポイント。

それぞれの願いのため「ジュエルシードを集める」という目的は譲れず、
避けられない二人の争い。

ただのライバルとして争うのではなく、

なのははフェイトと友達になりたくて、
フェイトは辛い事情を抱えながら。

フェイトのドラマに切なくなりながら、
なのはのまっすぐな心に救われる。

どちらの立場のキャラも好きになれるのが
初期のなのはシリーズのいいところですね。


● 音楽
【 主題歌「PHANTOM MINDS」/ 水樹奈々(作中ではフェイト役) 】

なのはシリーズと言えば、
水樹奈々さんの主題歌ですね♪

今回もかっこよくて安定感があります♪


● まとめ
最近のなのはシリーズには
「何か違う…」という物足りなさを感じていたのですが、

この劇場版は楽しめました♪
作画もきれいになっています。

なのはシリーズが好きな方や、まだ観てないけど気になる方に
おすすめできる作品だと思いました^^

投稿 : 2020/07/04
♥ : 19
ネタバレ

丸太武漢肺炎天安門 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この作画がスタッフの全力全開!

dアニメストアで視聴。
TV版一期は傑作だったが、作画が酷かったのでこの総集編を見てみた。
こっちは映画なので4:3の画面がワイドになり、作画も見違えるほど良くなっている。CG背景を駆使してやたらぬるぬる動くし、変身バンクも超豪華。TVアニメなら普通は静止画で済ますような会話シーンでもぬるぬる動いてて、なんかほんと凄いな、という感想しかない。TV版でも良かった海の作画はさらに凄くなっている。
見終わった後にTV版をちょっと見直したらもう、こんな静止画紙芝居で顔がゆがんだ作画なら俺でも描けるわ!(描けないけど)って思ってしまった。
でも映画だからだろうけど、変身バンクでなのはの乳首が見えているんですがそれは…

ただストーリー展開については、{netabare}TV版は3話くらいまでなのはとユーノだけの孤独な戦いが続き、中盤で時空管理局が出て来るペースで、なのはの成長をじっくりと描いていてそれが良かったのだが、映画はすぐになのはがフェイトと出会い、アースラも序盤で出てきてしまう。
日常シーンが全く無くなり、なのはの家族や親友のアリサとすずかの出番もほとんど無い。風呂回が無いのでユーノ君が男の子だと知ってなのはがショックを受けるシーンの意味合いも薄れてしまっている。ここがこの総集編の唯一の欠点だろう。
ただし日常シーンをカットする代わりにフェイトとプレシアの過去の描写が増えたのは良かった。TV版だとプレシアはただ精神病んでるだけのヤバい人にしかみえなかったので。既にTV版を見ている人は物語の裏側を見られてこれはこれで良かったのだろう。{/netabare}

ちょっと思ったのは、なのはって最初小3だから小4の木之本桜より若いんやな…でもさくらたんよりなのはの方が年上に見えるがw
空を飛ぶとき足に羽が生えるのはさくらと同じだし、やっぱリリカルなのははCCさくらのオマージュ作品なんだろうね。

声優についてはアルフ役の人がTV版より上手くなっていてこれも良かった。翠星石の人だから本来は上手いはずなのですぅ。

音楽についてはTVのOPのinnocent starterが好きな曲なのでどっかで使って欲しかった気もした。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 7

72.2 10 2010年冬(1月~3月)アニメランキング10位
東のエデン-Paradise Lost-パラダイスロスト(アニメ映画)

2010年1月30日
★★★★☆ 3.8 (1038)
5719人が棚に入れました
ニューヨークから帰国した滝沢朗は、“東のエデン”のメンバーと合流。セレソンゲームに決着をつけるため、内閣総理大臣の別邸へ向かう。滝沢の帰国と同時に、セレソンたちの思惑も交錯する。ゲームはいよいよ最終局面を迎えつつあった。一方咲は、滝沢の過去にまつわる、ある秘密を掴むのだが……。

声優・キャラクター
木村良平、早見沙織、宮内敦士、江口拓也、川原元幸、齋藤彩夏、斉藤貴美子、田谷隼、玉川砂記子
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

東のエデン完結編。その行き着く先は…

東のエデン劇場版2作目。
完結編となります。

TV版のレビュー→http://www.anikore.jp/review/407277
劇場版1作目のレビュー→http://www.anikore.jp/review/407653


OPがとても綺麗なCGで描かれており、劇場版1作目の回想シーンも入っている親切設計。
…といっても、セリフがないので未見だと何が何やらわからないのですが。

今まで活躍してこなかったキャラクター達の見せ場。
{netabare}
・みったんは言うまでもなく最強。
・パンツ君も言うまでもなく最強。「こんなこともあろうかと!」
・警察から逃げる秘密のルートを確保していた春日。「こんなこともあろうかと!」
・大杉君、男を見せた!…けど、そのあとちゃっかり自分に有利なことを咲に勧めちゃって、もう…
・おネエ、大型免許保持でトラックぶんまわす!かっこいい!!
・平澤も亜東の居場所を突き止めることに成功してる!…そのあとボロ負けしてるけど…。
{/netabare}

そして、すべての真相に至る過程が描かれています。
劇場版1作目よりはずっとわかりやすいです。

シュールな笑いはかなり減っていますね。
ストーリー重視です。
でも、{netabare}携帯が形態変化して、出ジョニーしてくれたので満足です。{/netabare}

さて、真相ですが、TV版、劇場版でさんざん読めない展開を繰り広げられてきたおかげで、まんまとダマされました!
ヒントは何度も出てたんですね…気付かなかった。
{netabare}
・TV版4話での新聞配達の回想シーン
・TV版4話で病院にいたおじさん(「火浦先生は救世主なんだよ、誰がなんと言おうとな、と言って新聞を捨てた人」)
・TV版11話で乗ったタクシーの運転手
これ全員、亜東才蔵だったんですね。
個人タクシーで、ナンバープレートも「あ TO-0120」とかなってるし。
タクシーには気付いていたんですが、いくらなんでも偶然すぎ、どうせミスリードだと思ってました。
・そしてTV版10話での物部の推理
これもどうせ間違ってるだろうと…。
…なのに合ってた。。。やられました。
{/netabare}

そして、
{netabare}
滝沢君は、みんなの希望と恨みを一身に背負うことに決めたわけですが…結局、何をしたくて何と戦っていたのか。
もうわからなくなってきました。
まあ、ぶん殴る!って目的はちゃっかり果たしていますが!!(スリッパで叩くところが彼らしくていいですね、優しさが出てます)

咲と約束した「絶対戻ってくる」という言葉を守ってくれることを望みます。
{/netabare}

私思いました。

最後のやりとりの中、誰の言葉が一番心に響いたか。
それこそが自分の立ち位置を示していると思うんです。
{netabare}
・物部「国民とは1億人のエゴイスト集団だ」「全員が何者かになるなんてそもそもあり得ない」「国民はあきれるほどシニカルだ」
・滝沢「もっと個人を尊重したい」「金は払うよりもらう方が楽しいって社会の方が、健全な気がするんだけどな…」
・亜東「国のためにがむしゃらに頑張ってきた。今は歴史の汚点のように言われる。だが、我々とてあの頃は右も左もわからぬ新人だった」「この国の本当の救世主は、日々をこつこつと生きた名も無き者達であり、結果いっぱい血にまみれて…この世を去った歴史の敗者達だ」
{/netabare}
どれももっともな意見。
しかし、どれも正解とは言えない。

どこに共感できたか、そこから自分の考え方のヒントを導けるんじゃないか。
そこから小さな変化が生じ、やがて大きくなっていくのではないかと。

私からも一言。
{netabare}
「ノブレス・オブリージュ、今後も君たちがこの国の潜在的救世主たらんことを、切に願う」

…最後に、ノブレス携帯が再起動したのが印象的でした。
{/netabare}

シリーズ通して面白かったですね。
社会風刺を効かせ、シュールな笑いを取り、各人の意見に任せる終わり方。
ご都合主義な点や説明不足はあるものの、とてもバランスのよい良作でした!!




【行き着く先は】





攻殻機動隊シリーズ。
同じ世界の話だそうです。
{netabare}
・豚さん電子マネー
・物部の言っていた内務省が設立されている
・飛行機撃墜で生き残った子供2人が、攻殻機動隊S.A.Cシリーズの草薙素子と、攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGのクゼ・ヒデオ
・結城が辻から手渡された偽造パスポートの国籍は、攻殻機動隊S.A.Cシリーズに登場するシアク共和国
・ジュイス→進化→タチコマ
など。
{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 33
ネタバレ

dolcetto さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「Noblesse Oblige」 恐怖と希望を与える愛にあふれた AIR KING

※この劇場版を見る前に前作の「東のエデン」と「東のエデン 劇場版I The King of Eden」を見ておくことをお勧めします。

前作の物語の始まり
物語は卒業旅行でアメリカに訪れたヒロインの女子大生がホワイトハウス前でポリスマンに職務質問されそうになり、そこに{netabare}全裸で拳銃を片手にした{/netabare}どっからどう見ても不審者な主人公が現れるところから始まる。自分は誰なのか?なぜ記憶がないのか?唯一持っていた不思議な携帯電話は何なのか?少しずつ明らかになっていき、自分のすべきことに気が付き、いろんな意味で衝撃的なラストを迎えた「東のエデン」の劇場版その2です。

劇場版その1では{netabare}再び記憶を消して目の前から消えた主人公を追って、ワシントンに向かったヒロインと、謎のゲームについて解析を続ける東のエデンを中心とした話になります。ヒロインと主人公の再会。新登場のセレソンや終盤に登場したセレソン達の動き。そして、セレソン同士の潰し合いが始まります。主人公は目的の為にまた大きく前進する。今まで出会ってきた人達の力を借りながらも難を逃れ、日本に帰国できるのか?と言う{/netabare}中途半端な部分で終わり、この劇場版その2に繋がります。

「東のエデン」はこの「東のエデン 劇場版II Paradise Lost」でやっと完結します。{netabare}終わらない腐れオールバックからの攻撃。主人公は自分のジュイスを守るために行動を起こし、ジュイスを破壊された他の元セレソン達もそれぞれの目的の為、動き出します。ヒロイン側では主人公の母親探しが行われ、主人公の仲間は12番目のセレソン(サポーター)に辿り着きます。そして、終盤に向かうわけですが、強すぎる主人公補正もあり、遂に腐れオールバックを追い詰め、話し合いを始めます。話し合いの末、{/netabare}主人公が導き出す答えは救世主らしい魅力的なものでした。最後はそれで終わり?と思ってしまう様なラストでしたが、物語は上手くまとめられており、{netabare}残念と言うか、自業自得な終わり方をするセレソンもいますが、主人公側は一応ハッピーエンド?で終わり、{/netabare}良かったと思える終わり方だと思います。

設定やゲームのルールについては前作の「東のエデン」を見ないと何が何だか分からないと思うので、前作「東のエデン」のレビューを見て下さい。


東のエデン
東のエデン 劇場版I The King of Eden
東のエデン 劇場版II Paradise Lost

投稿 : 2020/07/04
♥ : 2
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「東のエデン」映画2作目

制作はProduction I.Gのオリジナルアニメ映画です。
ジャンルはSFサスペンス・セカイ系です。


日本に戻ってきた滝沢と咲。
飯沼の姓、セレソンゲーム、Mr.Outsideの全てが明らかになる。


{netabare}冒頭のジョニーに吹いたw{/netabare}

本作で終了です。
前作よりも格段にテンポが良かったですね。
あんまり派手なシーンはないものの、ほぼ全てが明らかになったはず。


今回は滝沢、物部、亜東の国・国民などへの考え方が提示されています。
○滝沢の考え
{netabare}・一人一人は何者かになりたい個人
・個人を尊重した方が、国としての力が増す
・金は貰うより払う方が楽しいという社会の方が健全
 →個人に期待し、みんなで協力し、国力を上げる{/netabare}

○物部の考え
{netabare}・国民は一億人のエゴイスト集団
・無責任で何も決められないくせに他人の意志で動かされるのを嫌う
・国民は個人的感情を注ぐ対象ではない
・この国の人間は呆れるほどシニカル
 →個人に期待せず、徹底した効率化で国を無理やりに動かす{/netabare}

○亜東の考え
{netabare}・我々が築いてきたものは過去の遺物として汚点のように叩かれる
・救世主は日々をコツコツ生きたものであり歴史の敗者のこと
 →表に立っているものに、国を動かしたものなどいない{/netabare}

こんなところでしょうか。
滝沢の考えは彼のずば抜けた人の好さから、物部の考えは元官僚という職業柄から、亜東の考えは裏社会の巨魁であることからそれぞれうかがえますね。
それにしても、物部の官僚組織を見限って官僚制を敷くような考え方は何かの皮肉でしょうか?

{netabare}「俺には同じ方向を見ているように見える」{/netabare}
この言葉は物部と滝沢のどちらも国を良くしようと必死に考えている。
そういうことですよね?


滝沢がどうしても最後にやらなければならないこと。
それは{netabare}亜東を殴ることというねw
しかもスリッパw{/netabare}

結局、{netabare}亜東により記憶を消されるあたりを考えるとセレソンが可哀そうすぎる展開でした。{/netabare}
そこは何とかならなかったのでしょうか。
全体的にあんまりハッピーエンドではないように感じました。


総括して、セカイ系なのでちょっとゴリ押し感が強い所もありますが概ね満足です。
興味があるならば、早めに見るとよいでしょう。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 37

69.9 11 2010年冬(1月~3月)アニメランキング11位
のだめカンタービレ フィナーレ(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (402)
2258人が棚に入れました
千秋はマルレ・オケでの活動を軌道に乗せはじめていた。
一方、のだめは、オクレール先生から出される課題に追われる日々を送っている。コンクールに出たいという希望も先生に一蹴されてしまうのだめ。レッスンを終え、疲れ果てて帰宅したのだめを、さらなる不幸が襲う。なんと、千秋がしばらくの間、騒々しいアパルトマンを出て行ってしまったのだ…。
先を急ぐ千秋と千秋に追いつけないのだめ。のだめの焦りは募るばかりだった…。

声優・キャラクター
川澄綾子、関智一、松風雅也、大原さやか、伊藤静、浅沼晋太郎、日野聡、森川智之、清川元夢
ネタバレ

柴犬→柴猫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ちゃんと分けて、ひとつになった

【個人的殿堂入り作品】
傑作である。
原作理解度の高い今千秋監督を先頭に構成の中島かずきさん、
脚本の横谷昌宏さん、大野木寛さん、吉田玲子さん、丸尾みほさんといったベテラン陣に支えられ、
かつて見ない程の濃厚な音楽ドラマとしてここに完結した。
本作は原作の17~23巻の部分にあたる。
話は段々とシリアスになって行くが、各所にギャグをちりばめ、決して重くなり過ぎることはない。
また『千秋とのだめと音楽の関係』に絞って再構成されているので、
話が散漫になることはなく、後を引く面白さがある。
(個人的には千秋と父親の関係の話が全面カットされたのが良かったと思っている)
最終回を原作を読んだ時、正直微妙な終わり方だなと思った。
(実際、賛否両論だった)
しかしこのアニメ版を見てから、その認識は変わりつつある。
演奏される数々の曲が説得力を持って私に語りかける。
「これで良いのだ」と。

【クラシック四方山話③】
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110

1821年に完成した作品で、俗に言う『後期3大ソナタ』のひとつである。
表題の付いていない曲なので一般的な知名度は低いが、
音楽的にも構造的にも魅力的な曲で、好きな人も多い。
この頃のベートーヴェンは既に耳が全く聞こえなくなっていた。
更に経済的な困窮や身内の問題などで苦悩は多く、この作品にもそうした悲嘆が色濃く反映されている。
中期の作品であれば、そうした『運命に抗い、高らかに歓喜を歌う』曲になるのであるが、
晩年に書かれたこの曲は違う。
嘆きの後に続くのは、現状を受け入れることでその苦痛から開放されようとする諦観である。
しかしまた不意に襲いかかる嘆き。
その後曲は次第に元気を取り戻し、最後は力強く終結する。

{netabare}間違いなく『フィナーレ』で最も重要な曲。
オクレール先生がのだめに与えた課題曲のひとつとして第6話で登場する。
そしてその後、大事な場面で2回使われる。

《第3楽章》
この楽章前半は『嘆きの歌』と呼ばれている。
そこにあるのは『裏切り』『苦悩に満ちた試練』『落胆』。
人の嘆きの全てがある。
最後は疲れ果て、心もない。

初め、のだめはこの曲がうまく弾けなかった。
「なんか、わかる気がするのにわからない・・・」
そんな時、千秋がまたRuiと競演すると聞く。
しかものだめが千秋と演奏したいと熱望していた曲で。
次第に濃くなるのだめの悲嘆。
『裏切り』『苦悩に満ちた試練』『落胆』
「今はこの苦しい気持ちがいい音を出すんデスよ」

その後、シュトレーゼマンにピアノを聞かせて欲しいと言われてこの曲を。
度重なる悲嘆を経験し、『嘆きの歌』は完全に出来上がっていた。
そしてそれは巨匠の心を動かすのに十分なものだった。
「最後のフーガはなしですか?・・・歓喜に満ちた・・・」

本来、曲は『嘆きの歌』の後にフーガが続く。
そこで諦観から次第に活気を増し、最後には前向きな気持ちを取り戻すのだ。

Ruiの演奏の素晴らしさを認めつつも、
ならばそれ以上の演奏をしてやろうという気持ちにはなれなかった。
・・・だから、のだめはフーガを弾かなかったのではない。
弾けなかったのだ。

《第1楽章》
終盤の山場にのだめによって演奏される。
千秋がのだめのプロポーズを受け、
更に演奏家として上を目指すことを強いるのはやめようと決意したところでこの演奏を聞いてしまう。
曲想はcantabile molto espressivo(感情を込めて歌うように)。
また特にcon amabilità(愛をもって)と記されている。
のだめが千秋を想ってこの曲を弾いたことは想像に難くない。
千秋は涙する。
「それでもオレはやっぱり、何度でもあいつをあの舞台に連れて行きたいと思うんだ。
このピアノを聴くたびに」{/netabare}

【ちゃんと分けて、ひとつになった】
{netabare}『のだめカンタービレ』という作品は『千秋とのだめと音楽の三角関係を描いた物語』と言っていい。
千秋はまず最初にのだめの才能に惚れてしまったので、
後から本人を好きになっていっても、もう音楽と切り離して考えることが出来なくなっていた。
(だから切り離してのだめのプロポーズを受けようとしていた)
そんな千秋に付いて行くためには、のだめは音楽と真剣に向き合い、その道を進む以外に方法がなかった。
(千秋との競演というちっぽけな目標を心の支えにして)
そして月日を重ね、互いの気持ちが次第に寄り添っていっても、
どうしてもこの三角関係を断ち切ることは出来なかった。
だから振り出しに戻ってみたのだ。
モーツァルトの『2台のピアノのためのソナタ』。
曲は同じでも、あの時とはまた違った高揚感。
たとえ辿って来た道が苦しいものであったとしても、
こんな喜びがあるから、何度でも立ち向かおうと思える。
「先輩の背中、飛びつきたくてドキドキ。これってフォーリンラブですか!?」
あの時は「ちがう!断じてちがう!」と拒絶した。
今度は・・・しっかりと受け止め、抱きしめた。

(人と音楽を)ちゃんと分けて、(千秋とのだめは)ひとつになったのだ。

【各話評価:平均7.09点】
1→11
☆☆神☆☆☆☆神神☆☆

【神回】
第3話
ヴィエラ先生との再会、そしてのだめが見せる不安。

第8話
疲れ果て、心もない。

第9話
スリリングであり、感動的なショパン。{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 3

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

のだめと千秋の音楽に賭けた青春の夢の始まり それが最終章

2010年放送のテレビアニメ 全11話

原作 二ノ宮知子 監督 今千秋 構成 中嶋かずき キャラデザ 島村秀一
音響監督 明田川仁 制作 J.C.STAFF

OP「まなざし☆ディドリーム」さかいゆう ED「風と丘のバラード」Real Paradis

4クールにわたって描かれた千秋真一と野田恵の青春ストーリーのフィナーレです。
原作はKissに2001年から2010年に渡って連載され、
音楽家を目指す若者の物語としてスタンダードになったと思います。

第三期と言っても第二期巴里編と舞台時期共に連続しているため、
後半2クールは連続して視聴することをお勧めします。

世界中からクラシック音楽の才能に恵まれた若者が集う街の一つ巴里を舞台に、
主人公「のだめ」が苦闘と飛躍、称賛と挫折を知り成長して行く最終章です。

天才と呼ばれる学生だらけですが、のだめと同期でそれなりの稼ぎがあるのは、
プロダクションと契約後の千秋と、神童として世界巡業の経験があるソン・ルイだけでしょう。
それ以外は、どんなに優れていようが親のすねかじりの学生です。
華々しく見えたのだめのコンサートもギャラは微々たるものと言う発言がありました。
シュトレーゼマンとの共演ならそれなりでしょうが、一回限りです。

18世紀なら音楽家は自由に信じる道を歩めたとか言われていましたが、
映画「アマデウス」など観た感じでは、やっぱり現代とそう変わらずに厳しい印象ですね。

世界中の音楽の神童はヨーロッパに留学し、大物に師事し、有名演奏家と共演し、
その経歴を生かして地元で生活を安定させて音楽活動を続ける。
と、信じている人は居るのでしょうか?
どこの国でもそんなに音楽家は必要とされていないのです。
ヨーロッパにとどまった人が勝ち組、帰国した人には幼稚園の先生並みの仕事しかありません。
家庭が裕福でなければ、演奏活動を続ける道は非常に狭いものです。

現代に現れたモーツァルトだったかもしれない「のだめ」と、
プロ音楽家として成功を収めつつある千秋のゴミ屋敷での出会いから、
恋をはぐくみ、お互いを理解しあえるようになるまでの成長を描いた、
「のだめカンタービレ」その一区切りがこの作品でした。

18世紀に比べてクラシック音楽の教育は進歩し、志す若者の数も数万倍とも思える現代ですから、
数万人のモーツァルトが現れるはずですが、そうはならないものなのです。
ジャズを知るソンルイ、アニソンを知るのだめ、雑音を全身で受けながら成長した千秋、
みんなある意味汚染されて過去の楽聖とは違う世界の住人です。

単に天才だから成功して終わりと言う物語ではない、
現代に生きる若者の不安や希望を未来に向けて拡散させるようなラストは、
良く考えられたもので、純粋に感動出来ました。

この作品はただの少女コミックではない。
多くの音楽家の夢と挫折を吸収しつつ膨らんだ叙事詩です。
この小さな恋の物語から、未来にこそ読み継がれるべき普遍性を感じました。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 22

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ドラマと比較して・・・#3

のだめカンタービレシリーズ最終章。1クールアニメ。
今回もまたドラマ(劇場版)と比較したいと思う。

アニメは端的に言えば「素晴らしかった」。
キャラ全員が本格的に音楽に没頭するため、音楽がさらに作品内で重要なポジションになる。また、ターニャとユンロンの卒業などの事情で千秋やのだめだけでなく、前回より色んな人の演奏とストーリーを垣間みることができる。

劇場版は前編、後編に別れているため、合計時間は4時間と、アニメシリーズと尺は同じだ。
だが、アニメは30分づつ区切っているため物語の展開が早く、また曲をより多く紹介することができていた。

音楽に関しては一曲に対する時間割は演奏自体を作品のクライマックスにしているため、ドラマの方が圧倒的に長い。
マルレオケの演奏を例に出すと、劇場版では合計15分以上費やしているのに対して、アニメではわずか2分だ。

しかし、各話に2〜5分の演奏が散りばめられていて合計時間ではアニメの方が演奏に触れているだろう。

フィナーレのドラマは映画だけあって映像美はドラマの比にならないレベルに達している。しかし、尺に無理があるのか物語を完璧に千秋とのだめだけの物語に納めてしまっている。

アニメでは音大生の日常やプロ音楽家の活動というものをリアルに描けている。そういう意味ではアニメの方が前二作とは違って人間ドラマとして完成度がドラマより高い。


最終地点はドラマもアニメも同じなんだが、そこまでの内容の濃さが両作の決定的相違点となっている。
私はこのドラマとアニメはまったく違う作品として捉えるべきだと思っている。

だが、あえて比較するならアニメの方が良かった。



のだめカンタービレの総評
一期、二期ではドラマの方が人間ドラマとして秀逸だと以前レビューで書いたし、一期に関してはドラマの方が完成度が高いとも書いた。

だが、三作品を合わせて評価するとしたら、私はアニメを視聴することをオススメする。
原作は未読だが、明らかにアニメの方が原作に近い内容になっている。キャラクター、物語の内容、音楽の質と説明は比較するまでもなくアニメの方が優れている。

ドラマは物語を盛り上げることには優れているが、ドラマスペシャルと劇場版では音大生として日常を描き切れていなかった。まぁ、これは仕方の無いことなんだが。

という訳で、のだめカンタービレを深く知りたい!というのならばアニメをオススメする。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 12

69.1 12 2010年冬(1月~3月)アニメランキング12位
ひだまりスケッチ×☆☆☆[ほしみっつ](TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (455)
2633人が棚に入れました
憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆの。
親元を離れ、学校のまん前にある小さなアパート「ひだまり荘」で一人暮らしをはじめたゆのは、そこで同級生の宮子、先輩の紗英とヒロの三人に出会う。 美術科の変わり者が集う事で有名なひだまり荘では、毎日がてんやわんやな出来事ばかり。
しかし、慣れない生活に戸惑いつつも、優しく温かい仲間に囲まれながら、ゆのは今ゆっくりと夢に向かって歩き出す。

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

声優・松来未祐さん、ご遺族が病名公表「早期発見と治療法の進展を願って」

憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆの。
親元を離れ、学校のまん前にある小さなアパート『ひだまり荘』で一人暮らしをはじめたゆのは、そこで同級生の宮子、先輩の沙英とヒロの三人に出会う。
美術家の変わり者が集う事で有名なひだまり荘では、毎日がてんやわんやな出来事ばかり。
しかし、慣れない生活に戸惑いつつも、優しく温かい仲間に囲まれながら、ゆのは今ゆっくりと夢に向かって歩き出す。

ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第1巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメシリーズの第3期第1巻。
私立やまぶき高校美術科に入学し、「ひだまり荘」で暮らす少女・ゆの、同級生の宮子、上級生のヒロや沙英の日常を綴る。
第1話「2月27日 - 3月4日真っ赤点 4月3日(4月1日)ようこそ ひだまり荘へ」と第2話「4月6日 - 4月7日イエス ノー 7月19日オリーブ」を収録。

ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第2巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメシリーズの第3期第2巻。
私立やまぶき高校美術科に入学し、「ひだまり荘」で暮らす少女・ゆの、同級生の宮子、上級生のヒロや沙英の日常を綴る。
第3話「4月8日 - 4月9日決断 12月10日カップ小さいですから」と第4話「4月15日 日当たり良好」を収録。

ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第3巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメシリーズの第3期第3巻。
私立やまぶき高校美術科に入学し、「ひだまり荘」で暮らす少女・ゆの、同級生の宮子、上級生のヒロや沙英の日常を綴る。
第5話「4月20日 オンナノコのきもち 1月31日 まっすぐな言葉」と第6話「10月15日 空の高さも木立の影も 4月26日 - 4月27日 恋愛上級者」を収録。

ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第4巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメシリーズの第3期第4巻。
ひだまり荘を訪れた智花。
彼女との再会を待ち侘びていたゆのたちは、パーティーを企画する。
第7話「5月3日 - 5月4日 7等分の日」と第8話「5月13日 - 5月14日 ゆのクラブ 9月26日 - 9月27日 やっぱりナスが好き」を収録。

ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第5巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメシリーズの第3期第5巻。
私立やまぶき高校美術科に入学し「ひだまり荘」で暮らす少女・ゆの、同級生の宮子、上級生のヒロや沙英の日常を綴る。
第9話「11月22日 三年生と一年生 5月21日 泣く女」と第10話「5月28日 - 6月2日 ひだまりパレット」を収録。

声優・松来未祐さん、ご遺族が病名公表「早期発見と治療法の進展を願って」
10月27日に亡くなった声優・松来未祐さんの病名が「慢性活動性EBウイルス感染症」という非常に症例の少ない難病であったことが、公式ブログより明らかとなった。ご遺族の「同じ病気の一人でも多くの人が、早期発見により助かって欲しいので、病名を公表したい」という意向をうけて、所属事務所81プロデュースが同ブログを通して公表した。  15日に、「松来未祐を応援してくださった皆様へ」というタイトルで更新されたブログでは冒頭、前日14日に無事に四十九日が終わったことを報告。松来さん自身の7月14日の投稿にあるように「体調不良が続き検査を重ねていましたが、原因がわからないまま、急性肺炎で緊急入院をすることとなりました」と、当初の入院理由を伝え、「精密検査の結果、“慢性活動性EBウイルス感染症”という非常に症例が少なく、難病指定もされていない難しい病気であることが判明し、そこから松来未祐の闘病生活が始まりました」と綴る。

また、「私どもスタッフから見ても、辛い治療にもいつも前向きに立ち向かっていて、必ず完治して復帰できると信じておりました。本人も、いつか手記を出して同じ病気に苦しむ人の支えになりたいと考えていました」と松来さんの闘病中の思いを明かす。最終的な死因は「悪性リンパ腫」であったことも明かし、「今回の公表を機に、より多くの方にこの病気を知っていただき、早期発見と治療法の進展に繋がることを願っております」と記した。

最後に同ブログには、松来さんのご両親から「娘の闘病生活については頭が下がるほど立派でした。ただ、ただ、仕事に復帰したい一念だったと思います。声優仲間の他ご縁のあった方々からの多大なご協力、ご支援、ご厚情に親として驚くとともに感謝に堪えません。また、これまで長い間松来未祐を応援してくださった多くのファンの皆様、本当にありがとうございました」というメッセージが記されている。

声優 松来未祐を偲ぶ 文化放送が追悼番組をストリーミング配信
10月27日に亡くなった声優・松来未祐さんの追悼ラジオ番組「松来未祐~メモリーズ~(仮)」が、11月19日(木)26時より文化放送のストリーミングサービス「超!A&G+」にて放送される。

声優としての活動はもちろん、2003年から放送されている「有限会社チェリーベル」をはじめ、数多くの文化放送の番組でパーソナリティをつとめていた松来未祐さん。

本放送は、ファンやリスナーからのメッセージやリクエストを紹介しながら、彼女を偲ぶ内容となっている。

松来未祐さんは、1998年にプレイステーション向けゲーム『御神楽少女探偵団』檜垣千鶴役で声優デビュー。

その後、TVアニメ「D.C. ~ダ・カーポ~」シリーズの鷺澤美咲役をはじめ、「ハヤテのごとく!」シリーズの鷺ノ宮伊澄役や「さよなら絶望先生」シリーズの藤吉晴美役、「ひだまりスケッチ」シリーズの吉野家先生役など、さまざまな人気作品の主要キャストを演じてきた。

2013年に開催された第7回声優アワードでは、『這いよれ!ニャル子さん』キャストによるユニット・後ろから這いより隊Gとして歌唱賞を受賞。声優活動にとどまらず、歌手やラジオパーソナリティなど、幅広い活動で数多くのファンから愛されてきた。

その矢先、2015年7月より病気療養のため活動を休止。その後もブログでは自身の様子をつづっていたが、突然の訃報にファンはもちろん、彼女と親交のあった声優や関係者からも悲しみの声が上がっていた。

『魔法少女まどか☆マギカ』から『ひだまりスケッチ』まで秘蔵資料&作品多数! こだわりの“蒼樹うめ展”10月3日より開幕

●内覧会には蒼樹氏も登場! ライブドローイングを披露
マンガ『ひだまりスケッチ』や、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクター原案などで知られる蒼樹うめ氏の展覧会“蒼樹うめ展”が、2015年10月3日(土)~12日(月・祝)の期間、東京・上野の森美術館にて開催!オープン前日となる本日10月2日(金)、報道陣向けの内覧会が行われた。

蒼樹氏初の個展となる本展では、マンガ原稿やイラストだけではなく、初公開の設定資料やデザイン画、描き下ろし作品など、貴重な作品・資料が一挙展示! キュートで華やかな“蒼樹うめの世界”を存分に味わうことができる。

そして内覧会には、蒼樹氏ご本人も登場! 報道陣を前に、その場でイラストを描く“ライブドローイング”を披露してくれた。登壇した蒼樹氏は、「最初に個展のお話をいただいたときには、なんと分不相応なと、大変不安でした」と率直な感想を語り、「私なりに、肩肘張らずにリラックスして、ニコニコと観ていただける展覧会ができたらいいなと思い、今日までコツコツと作らせていただきました」と本展をアピール。展示はもちろん、グッズなどの細部に至るまで蒼樹氏の意向が反映されているそうだ。

ライブドローイングでは、本展のメインビジュアルにも登場している『ひだまりスケッチ』のゆのと、『魔法少女まどか☆マギカ』キュゥべえを生描画。色えんぴつで頭の大きさなどのアタリを取ると、そのまま太さの違う2種のサインペンで直描き! 約20分ほどの間で、ゆの&キュゥべえが描かれていく。ちなみにゆのは蒼樹氏の美大生時代に生まれたキャラクターだというが、キャラクター自体は「私が落ちこぼれていた、予備校生時代の分身」とのこと。本展の作品には蒼樹氏直筆の制作秘話も併せて展示されており、こういった制作秘話を知ることで、より一層作品を楽しむことができそうだ。

さて、ここからは展覧会の模様をちょっとだけご紹介。第1章~第5章の章立てで、幼少期から学生時代、『ひだまりスケッチ』に『魔法少女まどか☆マギカ』、そしてイラスト制作や同人活動などの多岐にわたる創作活動まで、蒼樹氏の歩みを一望することができる。実際に蒼樹氏が使用している機材を展示した“原稿の部屋”も必見だ。

◆第1章“蒼樹うめとは”
蒼樹氏の幼少期の作品や、学生時代のデッサンなどが展示。蒼樹氏手作りの焼きビーフンを再現した食品サンプル(!)の傍には、レシピも!

◆第2章 『ひだまりスケッチ』の世界
4度にわたりテレビアニメ化もされた、蒼樹氏の代表作『ひだまりスケッチ』。各種イラストや原稿のほか、“ひだまり荘”を再現した一角も!?

◆第3章 原稿の部屋
蒼樹氏の仕事場を再現したコーナー。幾多の作品が、すべてこのコーナーと同じ環境で制作されたのだ。

◆第4章 キャラクター原案『魔法少女まどか☆マギカ』
社会現象にもなった『魔法少女まどか☆マギカ』は、蒼樹氏がキャラクター原案を担当。キャラクターたちの魅力を、蒼樹氏みずから解説している。

◆第5章 「蒼樹うめ」の仕事
連載作品やイラスト提供、企業とのコラボなど、さまざまな作品も一挙展示! コミックマーケットのカタログイラストには、蒼樹氏の熱い想いも添えられていた。

本展では作品展示やグッズ販売のほか、蒼樹氏が不定期で来場し行うドローイングイベントやサイン会、蒼樹氏本人や声優の阿澄佳奈さん(『ひだまりスケッチ』ゆの役)、悠木碧さん(『魔法少女まどか☆マギカ』鹿目まどか役)による音声ガイド(700円[税込])など、“蒼樹うめ展”を味わい尽くす仕掛けが盛りだくさん!

蒼樹うめさん初の個展「蒼樹うめ展」 7月3日から前売り券が全国にて発売開始
10月3日~12日に上野の森美術館にて開催される人気イラストレーター・マンガ家の蒼樹うめさん初の個展「蒼樹うめ展」。前売り券が7月3日から発売されることがWebサイトや公式Twitterアカウントにて発表されました。同時にWebサイトもリニューアルされ、「見どころ」「チケット情報」「関連イベント」が新たに公開されています。

「TBSアニメフェスタ2009」において第3期シリーズ『ひだまりスケッチ×☆☆☆』(ほしみっつ)が製作されることが発表、2009年10月26日に公式サイトにて放送日時が発表され、2010年1月から全12話が放送された。なお、シリーズ初のBlu-ray DiscがDVDと同時発売されている。

内容は原作にほぼ忠実だが、各話の順番はバラバラで、また時系列順でもなくバラバラである。第3期ではゆのは2年生。

このアニメの大きな特徴として、実写取り込み画像とスクリーントーン状の背景を効果的に使用していることが挙げられる。第3期では料理の実写取り込み画像が使用されなくなっているが、所々の止め絵・アイキャッチ・背景の一部に実写取り込み画像が使用されている。

パートの冒頭には映画のフィルム音と併せた5秒前からのカウントダウンが流れ、3期では夜空に映える星座の周りに「JAN(1月)」から「DEC(12月)」の文字を並べたデザインのものが使われている。

オープニングテーマ
「できるかなって☆☆☆」

エンディングテーマ
「さくらさくら咲く 〜あの日君を待つ 空と同じで〜」

投稿 : 2020/07/04
♥ : 42
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ほのぼの感で胃も心も満たされます

ごはん食べながら観ると。
日常感を一番漫喫できるのが、シリーズで3期かな。

◇4コマ漫画原作、全14話(SP入れて16話)、
 1クール+特別編2話、4期まで続いたシリーズものの3期

ひだまり荘に住むひろさんとさえさんが3年生、ゆのっちとみやこも2年生になり?、
1年という時間は、もはや家族の様な繋がりをつくり上げていた。
そこに新たな住人が2人加わる。

簡単に登場人物紹介。1年生ズ以外は過去の作品の感想で大体紹介したので省略。
◆1期の感想 → http://www.anikore.jp/review/613958/
◆2期の感想※ヒロさんファン閲覧注意 → http://www.anikore.jp/review/613960/

103号室、のりすけ、美術科、ミディアムツインテール?、アイコン:PCマウス
{netabare}1年生とは思えないしっかり者。快活で自分の意見を明確に言える、サバサバした性格。
パソコンを日常生活で使うため、大家さんにパソコン回線を引いてもらった。{/netabare}

203号室、なずな殿、普通科、前髪で三つ編みポニテ??、アイコン:○○+ひげ・・・物の怪?w
{netabare}入学前に、父親の仕事の都合で両親が引っ越し、置いていかれる形でひだまり荘に入居。
元気でラブラブな両親とは異なり、内気で自己主張が苦手のため、モジモジしてしまう。
ひだまり荘の他の住人が美術科ということもあり、無趣味で特技がないことに気後れしている。{/netabare}


3期の特徴はやはり新しい1年生が加わったことと、一人が普通科であること。
特にゆのっちが自分が先輩であることを意識し過ぎてしまい、斜め上の方向に力んでしまう。
普通科であるなずなは、みんなと話しているとき時々5人と明らかに違う考えを示す。

新入生が変化をもたらすのだが、古株の4人がおざなりにされているわけではない。
というか、過去回想もあるので2人の出番なくなっちゃうし。

キャラデザは6頭身ぐらいになったかな、ゆのっちは除く。
若干、作画くずれがある気はするが、洗練され過ぎず、頭でっかちにもなってない。

いつにも増してよく食べる作品だな。それがいい。

シャフト演出も落ち着いてきた。今までのように時系列シャッフルではなく、
1年生が入学する前の2月末から順々に、
たまに思い出を振り返るように過去の話になる『時系列+思い出タイムスリップ』で話は進む。
・・・と思いきやいきなり昔の話になったりもする。

毎回ゆのっちたちの体操で作品が始まる。このほのぼのスタートは好みが分かれそうだ。
最後にある、たくさん壁に貼ってある写真をゆっくり流すのはええ演出☆


ちなみに私は3期が一番好きだなぁ。キャラデザ、BGM、EDも。
3期の中だと、ゆのクラブ・なす回が好き♪ いや、他の回も・・・うむ~

OPはイントロと「☆☆☆」に囚われている所が微妙だが、そこ以外はええ♪
ただし、のりすけとなずな殿が歌っていないことだけは悲しい。
EDもええ♪♪♪ シリーズで1番好きだね☆☆☆

ほのぼの空間がMAXなのでコーヒーとお菓子のお供に。


{netabare}ぐはぁ、ネタを入れないで書いていたが、2つの点で耐えきれなくなった。

1つは、OPのサビの前が「太らないで~♪」に聞こえてしまい、笑ってしまうwww

もう1つは、なずなの声。
マカ(ソウル)、ミンチ(いろは)、P子(橋の下)とどれも同じ声だと思っていたら、
何、このあざとヴォイス! 狙ってるのか?? 狙ってんだな!!!
作中の様になずなヘルパーになった視聴者は少なくないだろう。

あまり重大ではないが、りりさんかわええ♯

あと、まどかマギカの後の作品かと思ったら、前でした。前の感想まちがってました、さーせん。{/netabare}


×☆☆☆

過去の感想↓↓↓
{netabare}
≪自分の中でシリーズNo.1☆ BGMが心地よかった≫

ひだまりシリーズの3期。主人公が1年生のときと2年生のときが描かれていて、メインキャラが総勢6人になる。

※ネタバレちょいありかな
この作品を1番に推す理由は、BGM

シリーズものって、BGMが引き継がれるものもあれば、新しいものもあるじゃん。
1,2期と好きだったBGMに磨きがかかって、微妙と思っていたのがなくなり(後になって気付いた)、また新しいのがステキだった。

内容自体は、人によっては新入生が気になる人もいただろうけど、オレは好きだったな。

3期で絵柄が大分かわります。まどかマギカの反響もあったんだろうね。一般受けしやすくなったけど、私はどっちも好きだったなw
ただ、作品を続けるには変化が必要なので、まどかに近い感じにしたのは正解だと思う。

3期もあいかわらずほのぼのとした非日常を見せてくれました。美術科じゃない生徒が入ったのもよかった☆ ナイス梅先生!

ただし、OPはシリーズで一番微妙だったw
ほしみっつって言ってるんだから、絵もそうして欲しかったのと、ノリスケさんとなずな殿が歌ってなかった。
その二つが重要ww{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 9
ネタバレ

ジャスティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

きらら系の可愛さが出て来るようになってきたように感じた

{netabare}
|ストーリー
|
今回は新キャラが出たこともあり、進級をしてどんな思いをしているのがキャラ視点ごとにあって癒されました。
---------------------------------------------------------------
|作画
|
シャフト感が少し入った日常系も少し興味深い演出がありました。シャフトは現在は物語シリーズやまどマギが浮かんでくるので、日常系となると浮かばないけど、変わった日常系でもないのに制作をしていたのが意外
---------------------------------------------------------------
|声優
|
私はやはりゆのちゃんの癒されボイスが好きです。特に好きなシーンはお風呂シーンのときのゆのちゃんの声がなんとなく好きです。
---------------------------------------------------------------
ムービー
|
|OP ☆3.6
|
きたああ。ひだまりスケッチの中で曲とムービーが一番合ってそうなだと感じています。☆3つと言っているのに何故6つw 3つとは一体...
---------------------------------------------------------------
|
|ED ☆3.3
|
少し日常系とは変わったEDムービーでしたね。変わったというとけいおんなどのEDとかも凄いですけど...(けいおん見ていない人はすいません)

---------------------------------------------------------------
|キャラクター
|
新キャラが来たこともあり、少し好きなシーンはカーテンを選ぶ回が好きだったり、ゆのちゃんの連続お泊まり回は好きでした。私は少し電気がないと眠れない派です。真っ暗すぎて、幼い頃は怖かった(幽霊が出そうとか考えてしまって...)
---------------------------------------------------------------
| +α
|
|OPED中毒度 ☆3.4
|
今回はまあまあというところです。最近は聞いていない方ですね。中毒度になるやつはほんとに好きになるんですけど...
---------------------------------------------------------------
|再視聴度  ☆3.4
|
3期は、可愛い要素が豊富だったこともあり1期2期飛ばしてみることはありそうです。マイブームが変化しやすいため、少し難しい
---------------------------------------------------------------
{/netabare}
日常系や癒し系アニメ・ほのぼの系というアニメという成分が強い作品です。
きらら系の中では少しマイナーな作品になってしまいましたが...4期までやっている実績があるのでそれなりには楽しめると個人的に思います。

あとがき:ひだまりスケッチを2期3期と視聴をしましたが、少しずつきらら作品の良さが出て来ているように感じました。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 2

68.8 13 2010年冬(1月~3月)アニメランキング13位
けいおん! 番外編 「ライブハウス」(OAD)

2010年1月19日
★★★★★ 4.2 (176)
1232人が棚に入れました
第1期DVD、Blu-ray Discの第7巻に収録。

第14話に当たる。

唯たちのバンド「放課後ティータイム」は、大晦日にライブハウスで開催される「年越しライブ」に参加することに。

はじめてのライブハウスにドキドキのメンバーだが・・・。

丸太武漢肺炎天安門 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

かきふらい先生はこんなの認めない?

dアニメストアにけいおん!の以下が入った。さすがカドカワと提携しているdアニメストア。

#13けいおん!番外編 「冬の日!」
#14けいおん!番外編 「ライブハウス!」
第25話けいおん!!番外編 「企画会議!」
第26話けいおん!!番外編 「訪問!」
第27話けいおん!!番外編 「計画!」

金払ってるんだから見ないと損という貧乏根性で見てみた。

原作にはなかったライブハウスに出る話。
…なんで部室でマフラーしてるんだろう…ってこの頃はまだエアコンが無いんだっけ?
…なんでクラスメートって唯たちにここまで無関心なんだろう…ライブハウス出る話してたら普通集まって来るよな…。

かきふらい先生は放課後ティータイムはライブハウスに出る資格無いと思ってるのかな。バンドリでも最初は大それたこと扱いだったしな。なにしろ金取るわけだし、バンドリのオーナーくらい厳しくて当然なのだろう。
でも内容的には照明や音響の準備などはバンドリより本格的に感じたので(というかバンドリはそれやってなかった)やっぱバンドリってダメなんだな。

この2年の冬の時期にライブハウスに出ていたことにするとその後の展開に矛盾が出てくる気がする。ガチでバンドやってる人たちと接触してしまうのが特に。まあどうでもいいけど。
なお演奏シーンは短い。あと珍しく男が出てくる。

この頃の作画は描き込んでは無いけど良く動くな。
最近ではメイドラゴンが近い。

OPEDはTVから変更なし。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 8
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

あったか♡あったか♡

{netabare}
冬休みの大晦日、放課後ティータイム
ライブハウスデビューのお話しです。

客席から見るとそうでもないけど、ステージから見ると
客席がとても広く見えますよね。
ライブを経験した人なら誰もが感じるドキドキ感が
とてもよく伝わります。

憂ちゃん、純ちゃん、和ちゃん、さわちゃん先生も応援。
お姉ちゃんに貰った憂ちゃんのお魚マフラーがまた
可愛いいんです。

ドタバタありながらも無事ライブを終えて、
平沢家で憂ちゃんお手製の年越しそば。
さわちゃん先生までガッついてるし…
年越しまで生徒と一緒にいるって、する事無いのかな?
でも、やっぱりこの子達が大好きなんですね。

初日の出を律、澪、紬、唯、梓で見るシーン。
さわちゃん先生は寝ています。
朝日に照らされた5人の横顔、とても素敵です。
これだけでも観る価値あります!
あずにゃんのトラ耳にも萌えちゃいます♡

私も学生時代、部活のメンバーと初日の出を見た
あの感動を思い出しました。

これといってお話しに起伏は無いけれど、(いつもの事?)
寒い冬の日でも温かな気持ちさせてくれる作品です。
あったか♡あったか♡
{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 33

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

☆DVD 7巻番外編

けいおん部のメンバーが(特に唯ちゃん)ライブハウス入りして
もの珍しげにハイテンションになってしまいます。
後は、お正月明けには初日のでを見に行く楽しい特典映像です♪


私も10回以上ライブハウス行きましたけどホールよりある意味緊張します
よね。(*^^*)てか、メンバーのまったり日常を楽しむアニメです。




発売日:2010.1.20

投稿 : 2020/07/04
♥ : 4

68.3 14 2010年冬(1月~3月)アニメランキング14位
おまもりひまり(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (825)
5519人が棚に入れました
主人公・天河優人は、ごく普通の高校生。7年前に両親を亡くし、天涯孤独となってしまった。幼なじみの凜子の家族に世話になっているが、それ以外はどこにでもいるような少年であった。
そんな優人が16歳の誕生日を迎えた朝、謎の美少女「緋鞠」が突然現れた。そして、優人の祖父との約束で、これから優人を「守る」ため、ずっと優人のそばに付き従うと言う。しかし、その正体は…。

声優・キャラクター
小清水亜美、平川大輔、野水伊織、真堂圭、大亀あすか、松岡由貴、嶋村侑、鈴木達央、根谷美智子、本多真梨子
ネタバレ

Ssoul(輝子P) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

初めてこの作品を見た時は衝撃的でした。今でも大好きな作品です。見たことは無い人でラブコメ隙はかなりお勧めの作品です。

ストーリー

主人公の天河優人はごく普通の高校生だった。普通とは違う所は七年前に自分の誕生日の日に両親をなくしてしまい、天涯孤独な事と幼馴染の九崎 凛子がお世話をしている事くらいです。

ある優人の16歳の誕生日に学校へ凛子と登校していた時、ある刀を持った謎の美少女が現れました。その少女の正体は緋鞠っと言い、優人を邪悪なる悪霊から護るために優人の祖父との約束されたボディーガードのような存在でした。なぜ今まで必要ではなかったのは七年間あるお守りによって鬼斬り役の力が隠されていたからです。けれど、そのお守りの効果は切れてしまい、今は緋鞠が護る番なのです。この作品はそんな主人公と妖の関係を描いた作品です。

私の感想

かなりおもしろかったです。初めてこの作品を見た時はこのようなハーレムラブコメ見たことが無かったので、かなり衝撃的でした。はじめは戦い系かと思い楽しんでいましたが、だんだんヒロインが主人公にほれていく所が始めての私に超衝撃的でした。

そして今、三回見た私がこの作品を見直した今私がいまだにこの作品は最高におもしろいです。こうして こう何度も見れる作品はあまり多くないので、私は結構うれしいです。

{netabare} 私の一番好きなキャラクターは静水久です。なぜならあの可愛いロリボディーにあの優しいけれどどこかとげのある声、そして、何より家事、掃除、料理が完璧にこなせる所が最高です。{/netabare}

{netabare} 最終回の女子だらけの家にはかなり笑えました。最終的に女性の敵は全員仲間になっている所が最高です。{/netabare}

オープニング

「押しちゃうぞ!!」
かなりこの作品にぴったりで私はこのオープニング、かなり好きです。そして、何より最後に凛子がベットで優人とヒロインの誰かがいる所は毎回違い、その違いをいつも見ている私にとってこんなにおもしろいオープニングはあまりありません。けれどキャラクターのネタバレが少し多いいのは残念です。結構分かってしまいます。けれど、曲が最高なので、許せます。

エンディング

「BEAM my BEAM」
ヒロイン五人が猫耳、マイクと猫の手を持って踊るかなり萌えるエンディングです。このエンディングのすごい所はバックに壁紙として、移してあるのは原作の漫画版のコマが使われてる事です。大胆ですね~

そして、
歌 - 野井原緋鞠(第7話)
歌 - 九崎凛子(第8話)
歌 - 静水久(第9話)
歌 - リズリット・L・チェルシー(第10話)
歌 - 神宮寺くえす(第11話)

っといった感じにバリエーション豊かなエンディングになっています。 私が一番好きなエンディングのバリエーションは静水久です。彼女のバージョンはかなり水がかかわっていて、それが超可愛いです。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 10

jethro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

若殿と妖猫の素敵なロマンス

普通の高校生 天河 優人(あまかわ ゆうと)のところに突如現れた猫の妖 緋鞠(ひまり)
実は優人は妖(あやかし)を討伐する力を持つ「鬼斬り役」であり
彼女は優人をサポートする「護り刀」だという・・・

少々露出度高めのラブコメだがキャラ設定はしっかりしているし
物語に関しても、かなり練りこまれているので見ごたえがある
中盤以降は本線の物語もスタートして
「人と妖の共存」というテーマがはっきりと確立されるので
少々鈍感気味の主人公にもメリハリが生まれ充分な存在感を発揮してくれます。

主人公とヒロインの関係性も良好で
猫と人との関係であった過去の話は、なかなか心温まるエピソード
現在の「護り刀」としての関係性や
押しかけ女房的な立ち居振る舞いにも厭味な厚かましさは感じられない
義理的な義務感から独りよがりの優しさへ
そして相手を思いやる気持ち までの心の変化が
1話ごとにゆっくりと進行していく様子は
名作レベルの繊細さで描かれる

昨今のラブコメレベルで見ると
物語の進行とともに愛情表現が過激になっていくのが常だが
本作は逆行していくところが最大の魅力となっている
すっぽんぽんで添い寝するような状況から
相手の事を思えば思うほど「恥じらい」を感じるようになる
キュンキュンするその状況を見ていると
こちらまで恥ずかしくなっていくほど

主人公と同業の「鬼斬り役」でありなおかつ「許婚」の
神宮寺 くえす もまた同様に最初こそ過激さを極めるが
本来、敵対する妖に対しても理解を深めていく
その様子は同時に優人への気持ちの変化と同期していく事でもあり
甘酸っぱい思いがいっぱいの温かさだ

また、特殊なキャラクターの中にありながら
唯一、普通の人間の女の子として登場する
幼馴染の凛子(りんこ)、彼女の扱いも素晴らしい
バトルにおいても役に立たないこういったキャラは
えてして、モブキャラ的な扱いに成り下がりがちだが
本作では、自立した存在感溢れるキャラクターづくりに成功しており
気持ちの変化までも丁寧に段階を経ているので
場面によっては「感動」の一言を発する事も少なくない

こういったキャラクターの成長に対する作り手側の愛情は
軽薄でお気楽なパンツアニメにはあってはならないような繊細さが感じられます。
こうやって書くと、ギャップがあるように思われるが
ギャップが感じられない自然さがビックリである
これはつまり「うまい」という事なのだと思う

原作最終話までのエピソードを網羅していないので
オリジナルの最終回としてのまとめは少々ギクシャク感が残るが
「この先の彼ら」を見てみたいという気持にまでは昇華させてくれている

投稿 : 2020/07/04
♥ : 4
ネタバレ

えみゅ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今観てるんですが→観終わった

4話観てやっとストーリーが出てきたかな。

とりあえずパンツ、おっぱい、ハーレムアニメのようです。
まだキャラに魅力をあまり感じない。なんでだろうか。今のところしずくが一番☆

ひまりが主人公を試着室に連れ込むシーンがあったけどデジャヴ感(?)ちょっと前に観たインフィニット(ryのシャルに全然及ばない。。(-.-)
花澤>小清水ではなくシャル>>>ひまり、なのか。
以降に期待します。

★1/7追記。5~6話より。
面白くなってきた。物語が進み始め各キャラ達の立ち位置も定まって流し見できなくなってきました。サービスシーンも過激になりつつバトルシーンも結構見ごたえあります。
{netabare}
というか5~6話はしずくのターン(個人的な意見です)!優人との特訓シーンは自身の能力と意外に体術もよくちょっとした本格バトルな感じでした。しかも、健全男子が喜ぶシチュになってみたり\(^o^)/
いやしかし!冒頭の優人の傷を治す「アレ」は「アリ」なのか?!

そして6話でのくえす戦はミズチの本領発揮の戦いですね。初登場時は触手従えた幼女(?)でキワモノな印象だったのですが・・しずく強ぇえ\(゜ロ\)(/ロ゜)/
幼女、クーデレ、ひんにゅ(ry。今回はしずくターン(あくまで個人的な意見です)。
{/netabare}

★1/8追記
作中音楽もイイ♪バトルシーンの曲は好みだ(^^)そして8話にしてくえす様が・・
{netabare}デレます。。はぃ?(@_@;)いや、その前の思い込みの激しさと、優柔不断(今回は違う)の主人公を刺そうとする「くえす様」から540°変わるデレっぷりが見所です?!

さて優人のハーレム要員がいよいよ揃いましたよ\(^o^)/{/netabare}

★1/10追記
王道バトルアニメ的な。昨日の敵は今日の・・・
キャラに愛着がわいてきたのか観入ってしまう。エロシーンも登場キャラが増えた分過激(?)に。

ホントに王道というか、ありがちというか。

でも悪くないですよ☆安心して観れます。

★1/12追記
主人公の声が最初何となく嫌な感じだったけど、最後はそうでもなくなった(慣れた?)。スクイズ未鑑賞だからそんなこと言えるのかなぁ。。。
で、バトルシーンはやっぱかっこいいです。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 1

68.2 15 2010年冬(1月~3月)アニメランキング15位
れでぃ×ばと!(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (796)
5514人が棚に入れました
小学生の頃両親が亡くなって叔父の家にひきとられた日野秋晴はある日テレビで見かけた元女子校で超名門お嬢様高校・白麗陵学院へ新設された従育科コースへの編入を決意、試験に合格し入学を果たす。
しかし目つき極悪・左眉傷跡・逆立てた茶髪・とどめに耳には三連ピアス(安全ピン)という絵に描いたようなヤンキー外見で、生徒達(大半はお嬢様)を怖がらせてしまう。そんな中、小学生の頃の同級生で数々のトラウマを作らせたトラウマメーカーの腹黒娘・彩京朋美に再会する。またセルニア=伊織=フレイムハートからはその外見から不審者と間違えられ、追われる身になる。それでも秋晴は少しずつ学校に慣れ、彼を取り巻く人間関係も徐々に変化していく…。

声優・キャラクター
興津和幸、川澄綾子、中原麻衣、小清水亜美、釘宮理恵、後藤麻衣、日高里菜、伊瀬茉莉也、佐久間紅美

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

何かと闘うアニメ。

ちょっと視たら絵も内容も「かのこん」と似てる・・
同作者の漫画が原作?とか思ったら別人のラノベ。
キャラクターデザイン・総作画監督 - 高見明男
2010年。全12話。「Ladies versus Butlers!」

非ぬ誤解に真摯に対応しサクセスする♪気がつけば
ハーレムというドリームジャンボな特盛りアニメ?

キャラが気に入れば傑作?結構笑えるギャグも多い。
内容は極普通の萌えなのでキャラ依存度が高く酷評
もあり得るかな?似てるのいっぱいあるし。
OP/ED/挿入歌など声優。内容も声優萌え依存かな。
TV放送は大量の光が差し込んだり湯気が発生した?


御嬢様同士の御上品な視殺戦や巧みな話術(舌戦)
による淑女たる戦いに翻弄されるラッキースケベ・・
もぃ・・とっても不幸な少年の非日常を綴る物語。

元女子校で超名門高校・白麗陵学院に新設された
従育科コースへの編入試験に合格して入学をした
日野 秋晴(興津和幸/田中晶子(幼少時代)が主人公。

白麗陵学院高等部1-C従育科所属。日野 秋晴・・
目付きが悪く眉には傷がある。逆だった茶髪・・
耳には三連ピアス・・ヤンキーそのものの外観に
純粋培養な御嬢様に戦慄が走る・・
登校初日に不審者と誤解され、追われる破目に・・

小さな切欠と少しの変化ですか・・そんなものが
降って湧いたら苦労などしませんわ・・

そんな穏やかな日常を憂う学園最強の御嬢様?
セルニア=伊織=フレイムハート(中原麻衣)の前に

貧相顔に品のない服装・・御嬢様にとっては不審者!
が現れ・・とんでも無い自体に・・

何とか誤解を解いて収拾をつけてくれたのは・・

嘗て秋晴に強烈なトラウマを與えた恐ろしい幼馴染。
彩京 朋美(川澄綾子)過去に何があったのか・・今後
の学園生活はどうなっていくのか・・

腹黒御嬢様。傲慢御嬢様。小国の姫様。世界的モデル。
伝説の脱女。男装女子。合法ロリ。ドジっ娘。男の娘。
BL腐女子。気障男。煩悩男。こんなもんだったかな?

キャスト

彩京 朋美(川澄綾子)秋晴の幼馴染。可也腹黒い。
白麗陵学院高等部1-C上育科所属。遠回しの嫌味が得意。
母親の再婚で庶民から世界有数の大企業の令嬢になった。
成績は、学年主席。普段は上品かつ品行方正に振る舞う。
非常に勝気で秀才肌だが、それを決して表に出さない。
趣味は陰謀を張り巡らせることと読書。寝起きは最悪。

セルニア=伊織=フレイムハート(中原麻衣)
白麗陵学院高等部1-C上育科所属。高飛車な御嬢様。
イギリスの「紅き羽根の水鳥」の紋章を持つ名門貴族
の直系筋にあたる日英クォーター。結構な努力家だが、
白鳥のごとき生き様を目指しているので表には出さず、
常に高貴な佇まいを目指しているものの、空回り気味。

大地 薫(釘宮理恵)白麗陵学院高等部1-C従育科所属。
秋晴のルームメイト。特に男性に対しては過剰な反応。
幼い頃から山奥の祖父の家で育てられた為に、話下手。
忍者の家系で運動神経は非常に高い。料理の腕前も優秀。

桜沢 みみな(日高里菜)白麗陵学院高等部2-A上育科所属。
かつて心臓の病気で進学が遅れていた為、現在は19歳。
外見は小学生にしか見えず、言動も幼い「合法ロリータ」
雑誌で特集される程の画才がある。絵を描のは大好き。

四季鏡 沙織(後藤邑子)白麗陵学院高等部3-C上育科所属。
痴呆に近い「天然」な性格で、頭は悪く間抜けそのもの。
早苗の姉。世界レベルでトップクラスの美少女。
いきなり自分から服を脱いだりすることが多々ある。

四季鏡 早苗(小清水亜美)白麗陵学院高等部1-A従育科所属。
実家が没落して高等部から従育科へ編入した。沙織の妹。
可也の間抜けでドジを踏み、転んでは器物損壊を繰り返す。

鳳 水蘭(早見沙織)白麗陵学院高等部1-A上育科所属。
客家と華僑の混在組織の長老の孫娘。長身の眼鏡っ娘。
内気だが心優しい性格で、男性が若干苦手。比較的常識人。

アイシェ(花澤香菜)白麗陵学院高等部2-A上育科所属。
中東某国からの留学生。実家は世界でも有数の大富豪。
アーフラム教という宗教の敬虔な信者。

ヘディエ(戸松遥)白麗陵学院高等部2-A上育科所属。
アイシェの侍女で常に付き従い、彼女の世話をする。
彼女にとってアイシェ以外は塵芥。アーフラム教を狂信。

ピナ(後藤麻衣)白麗陵学院中等部3-B所属。
北欧の小さな島国・スフォル王国の第一王女。
魔法少女アニメ「マジカルディーバ」の大ファンでオタク。

深閑(佐久間紅美)従育科教師長(兼任で理事長補佐)。

天壌慈 楓(伊瀬茉莉也)理事長兼用務員。BL腐女子。

風祭 大吉(川田紳司)白麗陵学院高等部1-A上育科所属。
上育科唯一の男子で自称「灯一郎」はソウルネーム。
超ナルシスト。運動神経は抜群で頭も良い。構ってちゃん。

三家 満(藤村歩)白麗陵学院高等部1-B従育科所属。
実家は旅館。料理他家事が得意で家庭的な性格。
女装すると女子生徒を遥かに上回る程の美少女となる。

轟 慎吾(川上貴史)白麗陵学院高等部1-B従育科所属。
伊達メガネにオールバック、似非関西弁(出身地は茨城県)
常時煩悩エネルギーからくる下心丸出しの言動が特徴。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 4

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ハーレムアニメ・・・。このタイプのアニメは廃れていくの巻

随分昔に見たアニメでして、ほとんど覚えていないのですが、なんせつまらんかった!ってのは記憶にあります。

こういうタイプにアニメって何で全部同じに見えるんでしょうね。「Princess Lover」、「いちばんうしろの大魔王」「おまもりひまり」「いちご100%」や「君が主で執事が俺で」でもそうなんですが、ストーリー構成はほぼ同じ。ハーレム要素が入っているなか、メインヒロインが一人いて、そのキャラを中心に物語を進める。
こんなマンネリ、王道アニメがこれ以上増えないことを望むばかりです・・・。
ハーレムでいえば「IS」もそうなんですが、ISはロボットという新要素とやたら可愛いキャラを取り入れたことで今までとは違う展開を繰り広げを可能とし、パターン化していたストーリーからの逸脱を成功させていました。
単に新要素を組み入れれば良いという訳でもないのでしょうが、少なくとも「違い」をISは示すことを出来ていたと思います。

しかし、これは「IS」だけの話であって、最近の全てのハーレムアニメが新要素を取り込んでいる訳ではなく、まだまだパターン化は進んでいることが他の作品からわかります。
「まよチキ!」「真剣で私を恋しなさい!」「ハヤテのごとく」「星空に架かる橋」「ドラゴンクライシス」「あそびにいくヨ!」「そらのおとしもの」「百花繚乱 サムライガールズ」などは今だ昔の流れを組んでいるといっても過言ではないでしょう。

流れからの離脱は難しい。ハーレムアニメは基本キャラクターが可愛い。すると、メディア展開や関連グッズなどの幅広げが出来やすくなる。例えば、キャラのポスター、ぬいぐるみ、フィギュア、そしてドラマ化、漫画化、小説化など。こういうメディア展開がどれだけのベネフィットを齎すかは詳しく知らないんですが、結構な収入を得られるのではないでしょうか。
少なくとも、ワンピースのチョッパーなどは関連グッズだけで物凄い稼いでそうです・・・汗w

しかし、だんだんこの固定ハーレムパターンは廃れていくでしょう。最近のアニメを見れば判りますが、町おこしに関連したりする傾向があります。「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」、「たまゆら」、「らき☆すた」、「けいおん」などを見ても判るようにアニメが持つ社会的影響力を逆手にとって町おこしに役立てる傾向が見えはじめています。
まぁこれが原因で思想的なアニメが少なくなると懸念している人もいますが・・・。

何にせよ、この「れでぃ×ばと!」という作品は一昔前のハーレム傾向をもろに影響された作品です。
ストーリーもあまり内容が無く、先の読める展開。作画がちょっと特徴的でキャラも判りやすい裏表のあるヒロインとツンデレヒロイン。
しかし、こういった作品を好む人がいるのも確かで、好きな人には楽しいでしょう。
私には不向きですが・・・。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 0

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

テンポを崩さない微エロと笑い。

『れでぃ×ばと!』はラノベ原作、1クール(全12話)の微エロ・学園・執事・ラブコメディアニメです。

このアニメは毎回毎回組み込まれている微エロが主となっているラブコメディですが、ただの微エロアニメというわけではなく、意外と笑えるシーンや会話が多いところが特徴です。 エロと笑いのテンポの良さがこのアニメの良い点だと思います。

こういったアニメは一度見てしまえば、後はそのまま全話見てしまうものです。加えて1クールアニメである事ですから、同じジャンルの他のアニメと比べると比較的見易いアニメだと私は思います。
しかしながら、間違いなく見る人を選ぶアニメです。おそらく嫌いな人は嫌いでしょう。


設定は『ハヤテのごとく』に近いモノがあります。まぁ、基本が執事のアニメですから。ハヤテと異なる点といえば、それは年の差でしょうか。れでぃ×ばとは一応、年齢的にも皆高校生ですので。それにしっかりと学園モノの展開もあります。

作画に関しては若干抵抗のある人もいるでしょうけれど、どのアニメでも言われている様に要は慣れです。1話、2話ほど見てしまえばキャラデザが気にならなくなるはず。そして同じく慣れてくればどの女性キャラも可愛く感じるものですよ。

また、女性キャラ一人一人にしっかりと目を向けられていおり(彩京 朋美とセルニア=伊織=フレイムハートが主に活躍?しますが…)、キャラのインフレが起こっていないところが良い点です。そもそもキャラ設定自体が良いと思いました。


このアニメで笑いのタネになっているものは、彩京とセルニアのやり取りでしょう。あの二人の姑息な争いや談には笑わせられたものです。彩京が毒を吐き、セルニアが金色のドリル(髪)を回しながら怒り狂う…というワンパターンな談なのですけれど、それでも結構笑えます。
まぁ私的にはセルニア=伊織=フレイムハートという名前自体が既にツボでしたが。

暇をしている貴方。まだこのアニメをまだ未視聴であるならば是非見て下さいな。 完成度は高い方だと私はと思います♪

投稿 : 2020/07/04
♥ : 15

66.6 16 2010年冬(1月~3月)アニメランキング16位
装甲騎兵ボトムズ 幻影篇(OVA)

2010年1月1日
★★★★☆ 3.9 (11)
62人が棚に入れました
夫婦となったバニラとココナは、別れを告げることもなく去ったキリコとの思い出の地を巡っていく。ウド、クメン、サンサとキリコとの再会という淡い思いを抱きながら旅する彼らを待ち受けるものとは? 1983年に放送され、そのミリタリーテイスト溢れるメカ設定や、主人公・キリコを取り巻く過酷な物語の魅力もあいまってリアルロボットアニメの金字塔と名高い『装甲騎兵ボトムズ』。その人気はTVシリーズの放送以後、後日談やサブエピソードがOVAや劇場版、小説などで描かれ続けているほど。本作はTVシリーズから約30年後、OVA『赫奕たる異端』及び小説『孤影再び』以降を舞台したOVA作品。高橋良輔監督はじめ、TVシリーズのスタッフが再集結したことでも話題となった。

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

過去の清算

幻影編に関してレビュー少ないですね。見てない方多いのでしょうか?

 ボトムズなんて見た事無いという方、幻影編から見ても訳が分からないのでスルーしてください。
ボトムズってシリーズは本編の話を幻影編に至るまでずっと引き摺ってますので、見るなら本編からです。そして、今の時代のアニメに慣れた方はきっと古臭くてツラい筈。最新の幻影編ですら若い世代に迎合しようという気が全くないのがボトムズってもんです。


本編からova含め全部見てきた方で、幻影編見てない方へ。

・相変わらずカオスなウドの町
・内戦終結後のクメンとポタリア
・老いたゾフィー
・モンテウェルズ法王との因縁の結末
・本編以来お久しぶりなあの方との対決。

ここまで書くとほぼネタバレな訳ですが、ボトムズ好きなら面白い面白くない別にして興味持たざるを得ない話な訳で。
私は見た方がいいと思います。

 私は正直、もうボトムズに関しては見て面白い面白くないという次元で語ろうとは思えないんですよね。言葉にするの難しいですが、高橋良輔監督が続ける限り、私は最後まで付き合おうと思ってます。

こんなシリーズ他にないと思います。
ガンダムは作品ごとに主人公も時代も情勢も変わっていく。視聴者に対しても巧くアレンジしながら時代に合わせてます。
ボトムズのアストラギウス銀河は停滞した世界であり、やってることは本編から変わらず。軸はキリコと神からブレてない。
もう、私らボトムズ信者しか相手にしてないとしか思えません。それに私達を失望させる程ヒドイ作品に落ちぶれた訳でも無い。
ならば最後まで付き合うのが義理ってもんじゃないかなと。

まぁアニメって義理で見るものか?と問われたら違いますけどねw

投稿 : 2020/07/04
♥ : 2