「Fate/stay night[フェイト/ステイナイト][スタジオディーン版](TVアニメ動画)」

総合得点
85.6
感想・評価
3131
棚に入れた
15731
ランキング
231
★★★★☆ 3.8 (3131)
物語
3.9
作画
3.6
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
4.0

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ネタバレ

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

原作をプレイしていない方が楽しめる?? (セイバー:アーサー王の背景を記してみました)

『Fate/stay night』はゲーム原作、2クール(全24話)のアクション・ファンタジーアニメです。
ちなみに、私は原作未プレイ者でございます。


このアニメは原作と比較すると、大分端折られているところが多いそうですね。まぁ、様々なルートに別れていて、内容の濃いとされているこの原作を完全に再現することは難しいですから仕様がないのことなのでしょうけど…。
原作プレイ済みの方にとっては内容の薄さや戦闘シーンの迫力がイマイチな点などが納得のいかないものかもしれませんが、この作品のアニメ版から入った私のような者にとっては、展開が少し早かったですが、こういうものなんだろう・・・と思って見ていましたから、それほど気にすることはありませんでした。
強いて言えば、登場人物(アーチャーとかイリヤ)の背景、聖杯を手にする目的についてや、劇中用語に関する説明が少なすぎたなどの点です。初めは何も考えずに淡々と見ていたのですが、終盤に近づくにつれて多少気になり始めてきたので…、やはり説明描写がもう少し欲しかったです。張った伏線はちゃんと処理しましょう(`・ω・´)キリッ
しかし、王道的ストーリーということもあって、24話をさらりと見ることが出来ました。謎は謎のままでしたが・・・。

このアニメのストーリーの流れは安定していたとは思えませんでした。特に中盤がだれていて、別に無くても良かったんじゃない?と思う場面もちらほら。中盤の全てがダメというわけではなく、物語に支障が出ないところを削って他の説明に時間を割いたほうが良かったと思う。 序盤と中盤は特に非難する点はなかったです。良く出来ていました♪

原作プレイ者には少し厳しい評価を受けた戦闘については、私的にはそこそこ迫力があって良かったと思うのですが、特にセイバーの宝具:エクスカリバーの発動時や最後に放ったアヴァロンなどなど。セイバーとギルガメッシュ、御2人さんと他のサーバントとの力関係が大きく崩れている(力配分のバランスが悪い)ということが多少気になりました。それぞれのサーバントが待つ宝具の力はそれなりに強いのですけど、あのお二人さんの宝具は次元が異っています。(;゚д゚)アノフタリツヨクネ?
聖杯戦争に出場するサーバントたちの力配分を割り振った神様的な人はなかなか酷いですねw それともこれが本来のあの者達の実力だったのだろうか?


そんな理不尽な力配分をされている他のサーバントも良く頑張っていました。特に、賞賛に値する人物はアーチャー。あの場で、バーサーカーに本当に勝てるから残ったのか?と思ったが実はそうではなく、勝てないとわかってもなお、主人公たちを逃がすためにただ一人残った…。
アーチャーはすばらしい男です。
かっこいいです!!
私の中では貴方はこのアニメの中で一番なのです(*TーT)bグッ!


とってもお強いツンツン美人さんであるセイバーさんは、後半において回を増すごとデレが出てきて、段々女の子らしさが出ていました。 これがまた異常に可愛かったのですねぇ♪ ツンを突き通していた人物がデレると非常に可愛いということを私に気が付かせてくれたのはセイバーさんなのかもしれません。

今回は、そんなセイバー:アーサー王について述べていきたいと思います。 このアニメでは『アーサー王物語』という騎士道物語におけるアーサー王を元に設定されています。
まず、この物語に出てくるアーサーはおそらく男性だと思われます。(私には100%そうであると言い切ることは出来ませんですが。) 彼は「これを引き抜いた者は王となるだろう」と書かれた台座に刺さっていた剣(エクスカリバー=カリバーン)を引き抜き、その後は巨人退治やローマ遠征などを果たしてゆき、遂にはローマ皇帝を倒し全ヨーロッパの王となりました。(この背景を見る限りでは、アーサーには王の気質が間違いなくあったはずです。)

それからは、王となったアーサーは宮廷において円卓の騎士(Knights of the Round Table)を集い、12人が円卓を囲んだ。また、魔法使いのマーリンという人物による助けによって、円卓の騎士は力を保ち続けることが出来き、最後の晩餐で使われたという聖杯の探索をする冒険を始めました。(実は聖杯と言う単語はここで出てくるのです。聖杯とは、最後の晩餐のとき用いられた杯、または十字架上のイエスの血を受けたもの、謂わば聖遺物とされます。ちなみに聖遺物とは病気治癒などの奇跡をもたらすものとされます。)

ここからは激動の時期。 円卓の騎士の長である“ランスロット”とアーサー王の王妃の“グィネヴィア”の関係によって円卓の騎士は分裂。そして、内乱(カムランの戦い)が起き、不義の子“モードレッド”との戦いにおいて、アーサー王がモードレッドを打ち負かすが彼もまた重傷を負った。(これがアーサー王の最後の戦い。どういうわけかアーサー王は聖剣エクスカリバー=カリバーンを使わずに槍で戦っていた) 
最後は、円卓の騎士の一人である“ベディヴィア”に聖剣エクスカリバーを湖の貴婦人に返還するようにと言い、小船に乗って湖の中へと返還した。そのままアーサー王は小船に乗って消息を絶った。 ここではそのまま亡くなったとも、アヴァロンの島へ傷を癒しに行ったとも言われています。

この話の流れを見る限り、この物語の中盤から特に、この『Fate/stay night』の物語を思い返すことが出来るでしょう。この話に興味が沸いた人は是非もっと調べてみてください。 セイバー:アーサー王の背景が分かって、よりいっそうこのアニメを楽しめるはずです。



このアニメの一番最初の伏線、前回の聖杯戦争で何がどうなってあの結果へと導いたということは殆んどふれられていなかったので、2011年秋期に始まった『Fate/Zero』。一体、第四次聖杯戦争におけるサーバントたちはどのような戦いを繰り広げ、何を思って戦い、そして聖杯がなぜ使われなかったのか。気になります♪

投稿 : 2011/10/16
閲覧 : 608
サンキュー:

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