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「駒田蒸留所へようこそ(アニメ映画)」

総合得点
76.7
感想・評価
41
棚に入れた
186
ランキング
672
★★★★★ 4.2 (41)
物語
4.2
作画
4.2
声優
4.3
音楽
4.1
キャラ
4.0

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駒田蒸留所へようこその感想・評価はどうでしたか?

wkr さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

やりがいとは何か? 見事な90分

DMM独占配信作品。普段からDMMを利用してアニメを観ているし折角だから、と視聴。面白かったです。この作品を観るためにDMMに入るのもアリかも?

主人公は恐らく琉生なのでしょうが、個人的には光太郎が主人公に思えましたので、光太郎が主人公というていで話を進めます。
光太郎はニュースサイトの取材で駒田蒸留所に訪れることに。光太郎が琉生という人物を知って仕事に対する気持ちが変化する様子。それに加えて琉生やその周りの人のKOMA(作中に登場するお酒)に対する情熱や、KOMAを通して描かれる家族愛が90分という尺の中でコンパクトに描かれています。後味も良かったです。作画はPAWorksということもあり、絵の出来も動きも良く、職場の空気感や仕事風景が丁寧に描かれています。
個人的には、光太郎のキャラ付けが刺さりました。最初、光太郎は仕事に対してやりがいを感じておらず悪態をついたり不貞腐れたり、嫌味なやつでした。それは若くして社長になった琉生に対する羨望、嫉妬ともとれる感情が先立って...ここの心情描写は観ていて少しイライラするのに光太郎に共感できてしまいます...そして段々と仕事にやりがいを見出していく、そんな成長も描かれているのがツボでした。やりがいとは何か?それは情熱だ!そう感じとれる作品でした。

投稿 : 2024/05/05
閲覧 : 26
サンキュー:

1

ネタバレ

はちごー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:----

お仕事シリーズ×酒

入社5年目だけど注意されまくってるなー笑って思いながら見てた笑先輩優しいな。

投稿 : 2024/04/14
閲覧 : 24
サンキュー:

1

オカルトマン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:----

感想

PAらしい作品だなー と思った

投稿 : 2024/04/11
閲覧 : 21
サンキュー:

0

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ウィスキーがお好きでしょ🥃。。でしたが

お仕事系のアニメがうりのPAさん
流石の作り
クオリティは高め

お話がも少し知識欲を満たして欲しかった
勉強してこなかった雑誌編集者に強く当たる※大企業じゃなければアウトでは。。
職場にBL系イラストを描いたしかもすぐ落ちるバインダーを持っていく会社の重要なポストの女性

そこら辺しかあまり印象に残ってない
しかもイラストみつかったから恥ずかしくてキレたようにしか見えないし。。会社大変ならそんなん持ってくなよ。。

ブレイバー◯といい、マッチョ系BL要素入れなきゃコンプラ違反とかあるのかな。。


ミズナラがなんでいいのか
ブレンデッドにどんなものがあるか
日本のウィスキーの歴史など
絡めたら良かったなぁ


30分だがアニメ:バーテンダーのウィスキーの回の方が感動したかな。。

んー残念
良い出来だとは思いますが

投稿 : 2024/04/03
閲覧 : 45
サンキュー:

1

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

若者の成長とウィスキー工場に焦点を当てた物語。

P.A.WORKSのお仕事系アニメ。
前情報無しで視聴したが、めちゃくちゃよかった。

「ウィスキー作り」となかなかニッチなテーマを取り扱う今作。
ウィスキーをあまり飲まないこともあって、工場がどのようになってるか知らなかったが、そんな自分でも楽しかった。

町工場だと後継者不足に困っていると聞いたことあるから、現実でもこういう問題があったりするんだろうな。
20代で女性社長。羨ましくはあるが、めちゃくちゃ大変なんだろうな~

そんな苦労している一方、今作の主人公は序盤はびっくりするぐらいの適当人間。
「今時の若者」と言われてもココまでの人はあんまりいないんじゃない?と思うぐらいに仕事を舐めていた。
見た人みんなここでヘイトがたまったと思う。
そんな主人公がウィスキー工場の取材を通して成長には心打たれ。
そして、記事を書く仕事いいなー、初期の主人公を雇うなら自分を雇ってください!という気持ちにもなった笑

総評として、全体通してうまくまとまっていた。
視聴後の満足感も高く、とてもいい作品だと思う。
こういう作品、自分大好きなのでもっといっぱい作ってください。おなしゃす!

投稿 : 2024/03/04
閲覧 : 44
サンキュー:

6

さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

絶対泣かせに来るやつ

見ても見なくても良いかなと思ってたんですが、知人からステマされたので見る事にしました。私の知ってるPAのお仕事シリーズと比べて落ち着いた雰囲気で、大人のアニメって感じでした。
ターゲット層ど真ん中だったせいかもしれないけど、入りも盛り上がりもその前の下げ方も親近感が湧いて、涙腺がもうダメですね。
お仕事頑張ろうと思います。

投稿 : 2023/12/09
閲覧 : 87
サンキュー:

1

ネタバレ

88. さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

誰しもが好きなことを仕事にしているわけじゃない

PAのお仕事シリーズが好きで見ました。

序盤は正直、主人公の気だるさにあまりにもぞわぞわしました。
あぁ最近の若者の仕事に対する意気込みってこんなもんなのかなぁ?とか
まぁでも興味のない仕事ってこういうモチベだよなぁとか。

後からそのヘイトがどんどん解消されていくようなストーリー構成なので
最後にはスッキリとした気持ちになるのですが、ちょっと序盤のヘイト感が強いなって思いました。

あと
{netabare} 主人公が電源盤を操作して、のちに倉庫が火事になるというシーンは主人公戦犯じゃね!?って思いましたけど、特に主人公に言及されていなかったのがちょっと不思議でした。 {/netabare}


本作は、蒸留所のモデルがあるそうで、すごく丁寧に再現しているんだろうな、というのが見ていてわかって、とても興味深かったです。

本作の崖っぷち蒸留所の、独楽という幻のウィスキーを復活させたいという強い思いと、その思いで成長していく主人公のストーリーがとても良かったです。

個人的に好きなところがあって、
{netabare} 本作ではほとんど触れられてないですけど、琉生のBL好き?設定はめっちゃ好きです。内容が真面目だからこそこういうワンポイントがめっちゃ光るなって思いました。 {/netabare}

本作は、ウィスキーがテーマの映画でもありますが、仕事を通じた人と人との繋がりの重要性、というのもテーマなのかなと思いました。
みんながみんな"好き"を仕事にしているわけではないことや仕事への熱意は良くも悪くも相手に伝わることなど、仕事に対する姿勢がとても丁寧に描かれていて、個人的にはすごく胸に刺さりました。


ただ、全体の構成としては起伏はありますが、やや平凡かな?という感じでした。
もうちょっと盛り上がりが欲しかったかも?
でもそれ以上にとてもウィスキーに対する知識や仕事を通した人間の成長といった面でとても面白い作品だと思いました。

お酒好き、特にウィスキー好きは一度見てみてもいいんじゃないかと思いました!

投稿 : 2023/12/02
閲覧 : 74
サンキュー:

2

ネタバレ

ドウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

人類の宝。

あらすじ
~ {netabare}先代である父亡きあと、実家の「駒田蒸留所」を継いだ若き女性社長・駒田琉生は、経営難の蒸留所の立て直しとともに、バラバラになった家族と災害の影響で製造できなくなった「家族の絆」とも呼べる幻のウィスキー“KOMA”の復活を目指し日々奮闘していた。
そこに、やりたいことも見出せず職を転々としてきたニュースサイトの記者・高橋光太郎が取材にやってくるが・・・。{/netabare}~

『花咲くいろは』、『SHIROBAKO』など「働くこと」をテーマに日々奮闘するキャラクターを描いてきたP.A.WORKSの「お仕事シリーズ」最新作です。

本作は酒造会社の蒸留所で、ウィスキー作りに情熱を持ってひたむきに向き合う人々の物語です。
それは魔王を倒して世界を救う勇者という訳でもなければ、多くの命を救うスーパーマーンのようなヒーロ-という訳でもありません。
酒造会社の蒸留所で、ウィスキー作りに向き合う中で、経営的な問題やウィスキー作りそのものに対する厳しさなどがより現実的なものとして襲い掛かってきます。

しかし目の前の現実に血の通った人間の一人一人が手を触れ歩んでいく中で、はじめは大して興味がなかった人さえも情熱を持つようになり、一つのかけがいのない「人類の宝」を生み出すことに奮闘していく。
そんな素敵な物語が展開されていました。

昨今のリアルな世の中も見渡せば、人や社会への絶望や負の要素が時に鮮烈に、時にウンザリする程に転がっている世界と言ってもいいでしょう。
しかし、本作にはそんな世の中にもある人類の美しさや輝かしい希望が詰まっており、心を動かされる程に熱を持って表現されていました。
物語の起承転結も特に退屈することなく最後まで視聴する事が出来て、感動もありました。

エンドロール曲も未来へと希望を感じるような素敵な曲でした。
歌っているのは主人公役を務める声優の早見沙織さんですが、本作は彼女の魅力が詰まった作品ともいえるのでファンはもちろん必見でしょう。
特別「声優さん」自体にそれ程関心を持って注目している訳ではないアニメファンの自分ですら、エンディングなどで感動を覚えた程でした。

P.A.WORKSの「お仕事シリーズ」、本作でも自分は満足のいく素敵な作品に出会う事が出来たと思います。
ウィスキー作りとその情熱を紡ぐ素敵な物語を、ありがとうございました。

投稿 : 2023/11/29
閲覧 : 105
サンキュー:

5

ネタバレ

Rera さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ウイスキーづくりを通して家族や生き方を考える

91分と映画としては少し短い尺ですが、それを感じさせないほど中身の詰まった作品に感じました。体感としては120分の映画を見たという印象です。素晴らしい作品だと思います。

ウイスキーづくりが一つのテーマですが、それよりも家業が廃業寸前となってばらばらになってしまった家族の絆を、KOMAというウイスキーを復活させる過程の中で、家族が絆を取り戻していくと過程を丁寧に描いています。

もう一つのテーマとしては、若者に対するエールが込められていると思います。主人公の琉生は、継ぐはずではなかった家業をKOMAを復活させることにより家族の絆を取り戻したいという一心から継ぐことになりますが、何も知らないウイスキーづくりを一から始めて現在の彼女があります。また、光太郎は自分がしたいことが分からず、他人を羨んでばかりで仕事にも身が入らず転職を重ねていますが、上司の安元から今の仕事に辿り着いた理由を聞いて、思いを新たにします。ウイスキーづくりは今の仕込みが商品になるまで少なくとも10年はかかりますが、それと同じように、自分がしたい仕事を見つけるには、経験と努力が必要であって、それを重ねた先に自分の未来があるのではないか、と。

そうではあっても、この作品からは悲壮感は感じません。そこがこの作品のいいところの一つだと思っています。

それからP.A.WORKSのお仕事シリーズも行き詰まりを感じていましたが、劇場版というコンパクトな作品なら今後も続いてもいいかなとも感じました。

投稿 : 2023/11/26
閲覧 : 75
サンキュー:

4

けむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

さすがのP.A.WORKS!お仕事シリーズ最新作

早速映画館で鑑賞してきました。
タイトル通り、さすがP.A.WORKSという作品でした。
早見沙織さんをはじめとした声優陣の演技もとても素晴らしかったです。作画も綺麗で、音楽も映画の雰囲気にマッチしてましたね!
ウイスキー作りにまつわる家族の絆のお話しですが、演出も良く1時間半あっという間でした。所々のシーンやセリフに共感できる所もあって、涙してしまう所も多々ありました。自分的には大好きな作品の1つになりました。あとウイスキーについて色々と勉強になりました。普段はビール派ですが、今度飲みに行くときにはぜひウイスキーを味わってみようと思います。
是非、映画館でご覧になってください!最後の早見沙織さんの歌うエンディング曲も素晴らしかったですよ!(早見さんって歌唱力がすごいですよね!声優さんは歌が上手い人が本当に多いなと思います)

投稿 : 2023/11/24
閲覧 : 90
サンキュー:

5

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

彼女が復活させたのはウイスキーだけではなかったのかもしれない。

映画館で告知を見て気になっていた作品です。
お仕事を題材にした作品は見やすいし好みは別れるかもしれませんが、今まで見てきたお仕事作品は面白かったので見に行く事にしました。

ウイスキーの話で最初、見始めた私は不安でした……
最初はウイスキーの専門用語とか説明されるけど解らないwww
お酒が弱い私はあまり飲まないし焼酎やウイスキーは飲んだことが無い。

好きなのはカクテルだけどカクテルもアルコールが私には高くて差程飲めない。
ワインは1回飲んだけど味は解らずビールは酔いにくいけど麦の味が好みではないし、お酒の知識なんてないし、ウイスキーなんて存在しか知らない私には敷居が高くて私は、これはレビュー書けなさそうと思いましたwww

ただ、ウイスキーの樽が各工場で作られてたりするのには少し驚きました。
樽なんて樽の専門業者があって発注するものなのかと思ったので、専門すぎて解らない部分もありますが学びになる物がありました。

けど、作品が進む事にウイスキーだけではなく人間模様をしっかり描いてくれているのが私的には安心したポイントです。


主人公の光太郎は記者なのですが、最初は覇気が無かったですね。
なんだろ?目が死んでた。
仕事に関して夢を持ち過ぎですね。
やりたい事がない、仕事にやりがいを感じない、何か違う気がするなどを言い訳にしているだけの人って感じでした。

琉生が親から会社を継いで好きな事を仕事にしていると勘違いした八つ当たりは正直ダサいなぁ〜って思う。
琉生には琉生の悩みや大変さを何一つ知らないのに……あの言い方は正直ない。

誰しもやりたい仕事をしてる人じゃないし、好きな仕事をしても好きだからこそ悩んだり挫けたりする事もあるのに、結局この主人公は、どんなに好きな事を仕事にしたとしても何かにつけて否定して何かのせいにして生きていくんだろうなぁ〜と感じました。

けど、彼は琉生との一件から記者として自分の仕事と向き合います。
ウイスキーには興味はなかったけど、しっかりできる範囲で調べたり質問したり積極的にルイの助けになったり。
誰しも好きな仕事につける世の中じゃないし、今の仕事はやりたい事じゃないかもしれない、けど、好き嫌いを理由にして背を向けるのではなく向き合う姿を見た時は、カッコイイじゃんと思いましたね。
これも成長ですよね。


光太郎のした勘違いをさせる記事作り。
これはね……うん、私は昔から文字って凄く付き合ってきました。
高校生の頃はSNSで毎日交流のブログを書いていたり、ずっとしてて今も例えばこうしてレビューを書いてます。

昔から、誰かを傷つけたり誤解を与える書き方になってないかとか本当に気をつけながら書いています。
私の発言に影響力も何もないのでそんな心配は必要ないけど、読んでくれた人に嫌な思いをさせたり傷つける事があるかもしれない、迷惑をかけるかもしれない。
だから、影響力が云々ではなくて、そうした心構えは大切だと思っています。

ましてや光太郎は記者でプロの世界です。
写真はあるかもしれませんが基本的には文字だけの世界です。
読む人や読み方1つで捉え方が変わってきます。
直属の安元上司にも言われましたが人気の記事の影響力はしっかり考えないとだし、上司に注意される前にも先方から修正指示きてたって話だけど、これは確認前に自分で確認して消すべきなんじゃないかな?と思いました。

文字でも嘘だと案外解ります。
やっぱり伝えたい事って本心がなきゃ伝わらないし、自分の考えや感じた事を文字にする大切さはあると思うし、光太郎もそれを知ってるから自分の感じた事や知った事を書いたんじゃないかな?と思います。
じゃないと伝わらないから、けど……これは却下されますよねww

けど、なんかめちゃくちゃ反省して肩を見て私も沢山の人に迷惑をかける事もあるから一緒に悲しくなりましたねwww
誰しもミスはあるしミスは仕方ないけど、やっぱりミスした側からしたら仕方ないでは済ませられないしww

ただ、安元上司の慰め方が神対応過ぎて素敵でしたねww
いい上司さんがいて良かったですねw

けど、そんな沢山の事を乗り越えた彼は……


最後は先輩らしくなっちゃってww
後輩は光太郎にそっくりだけど、多分光太郎は後輩を導いていけるんじゃないかな?
後輩もきっと光太郎と同じ様な悩みありそうだし、自分が経験した事でもあるし先輩として出来るアドバイスもありそうだし。


ヒロインの琉生は、凄く頑張り屋さんですね。
お爺さんの世代から受け継がれ父が守ってきた駒田蒸留所と言う場所を守りたくて家業を継いだ。
彼女は美大で自分のやりたい事を辞めてでも駒田蒸留所が守ろうとする気持ちに愛を感じます。

彼女にとって駒田蒸留所は家であり大切な場所だったから守りたかった。
美味しいウイスキーを作ってそのウイスキーを飲んで笑うお父さんとお母さんにお兄ちゃんに従業員の皆が大好きで、そんな皆を笑顔にしてくれたウイスキー「KOMA」が大好きだったんだと思う。


彼女は1年と言う期間でウイスキー「わかば」を生み出し5年に渡り経営してきた。
コレは彼女の頑張りです。
継ぐと言うとのは言葉1つで言えるけど、継ぐ事はそうとうの努力や勉強や経験が必要になる。
兄が琉生の成長に驚いていたけど、多分彼女はウイスキーについての知識は殆どなかったんじゃないかな?

それを5年で彼女のインタビュー記事を見て驚いた、それくらいの努力と経験を積んで真剣に向き合ってきたのでしょうね。

そして、彼女の目的の1つはウイスキー「KOMA」の復活で、光太郎の頑張りで「KOMA」の原酒を手に入れて順調だったのですが……駒田蒸留所が火事にあう……
あと一歩まで行ったのに……こんなタイミングで……

ホントに泣きたくなりますね……
頑張っている時に限ってこんな挫折させるような事が起きる事ってよくあると思うんですが……
これは辛いよね……

で、駒田蒸留所の「わかば」すら予定の半分くらいしか出荷しか出来なくなったりと……従業員達の事を考えて、兄が持ってきていた桜盛酒造に持ち掛けられていた売約の話を受け入れると言う琉生に社員は猛反対をするんだけど、この辺りは従業員の職場への愛を感じますね。

凄くいい会社じゃんと思いました。
多分、ここで働く人って駒田蒸留所が大好きで、お爺さん、お父さん、そして琉生が頑張ってきたのを見てきたし、一緒に頑張ってきたから駒田蒸留所は大切な場所で多少キツくても今は報われなくても、また「KOMA」を復活させて駒田蒸留所を建て直したいんだろうなぁ〜って。

琉生がお母さんの前で涙を流すシーンを見て泣きそうになってたのに、従業員の会社愛に泣かされました。
従業員は素敵な会社に出会えて、駒田蒸留所は素敵な従業員さんに出会えたんだなぁ〜って思います。


琉生の兄の圭なんですが、光太郎と同じで私も最初は「許嫁か何かで破談になった婚約話を復活させにきた」のかと思いましたw
光太郎は元彼に思ったらしいけどww

けど、この人はこの人で駒田蒸留所を外から守りたかっただけなんだと気付かさた時には安心しましたし、最後は兄と妹で「KOMA」を復活させるのがいい演出でした。

「KOMA」は家族のお酒で、この「KOMA」が製造出来なくなり、兄は出ていき、父は過労死、母は息子に心を閉ざしてしまい家族もバラバラになりました。
けど、琉生の「KOMA」復活から少しづつバラバラだった家族が繋がっていくのを感じました。

「KOMA」が家族の絆をゆっくりゆっくり繋げてくれた様にも感じたんですよね。


さて、まとめましょうか。
テーマは「家族」と「お仕事」
主人公の光太郎から見れば「お仕事」が見えてくるしヒロイン琉生から見れば「家族」が見えてくる。
主人公視点とヒロイン視点と2つの視点から物語を見ると違った様に見えてくるのも面白さがありました。

後は、琉生が美大で学んだ事が作中に生かされて居たのが良かったかな。
美大を辞めても、ウイスキーのノート(名前忘れた)にBL系の絵でウイスキーの調合や味を書いていて、それを載せて注目されてウイスキーの原酒が集まったり、母が「KOMA」を飲んだ時の表情を当時、しっかり絵にしていたから頭の中に母の嬉しそうな笑顔が焼き付いて居て、自分と兄が復活させた「KOMA」を飲んだ母の表情を見て「KOMA」の復活に確信を持つなど、彼女の夢が今の彼女を助けてる、決して彼女がしてきた事は無駄じゃなかったんだよ。って伝わるシーンも良かった。


光太郎の最初は冴えないやる気のない銀魂の銀さん以上の死んだ魚の目の様な光太郎の顔が仕事に向き合う前と向き合い始めた時の表情にしっかり違いを見せて3年後にはキラキラしている様な顔など表情の見せ方も良かったです。

因みに、コレは恋愛描写はありません。
ドキドキする展開やお互いに恋愛を意識にした様な展開はありませんので恋愛が欲しい人には向かないかも?しれませんが、その分、お仕事の向き合い方や家族の絆をしっかり描いてくれて居ますので個人的には良かったです。

後、お酒業界は知らないけど、インタビューを受けて同じ業界で駒田蒸留所もライバル会社?かもしれないのに大切なお酒の製造過程を見学させてくれたりノートを見せてくれたりとか、貴重な3つしかない「KOMA」の原酒を譲ってくれたり、駒田蒸留所が焼けた後も自分の会社の原酒を沢山贈ってくれたりとか業界の優しさを感じる描き方も私は好きだなぁ〜

実際は知らないけど、もしも例えアニメだから描ける優しさでリアリティはないとしても私は好きですね。

結構いい映画だと思います。

投稿 : 2023/11/22
閲覧 : 104
サンキュー:

11

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ウィスキー製造の苦労がわかる物語

震災にてウィスキーの原酒が無くなった駒田蒸留所で、幻のウィスキーKOMAを復活させようとする人たちの物語です。
また、この映画では、仕事に対する熱意についても語られています。まだ自分の仕事を見つけていない人や仕事に夢を見いだしていない人は、見ておいて損はないですよ。

前半の主人公は、仕事にやる気をみいだせず5回も転職した新米記者の高橋光太郎(たかはし こうたろう)。
後半の主人公は、駒田蒸留所の社長である駒田 琉生(こまだ るい)。


光太郎はウィスキー製造(蒸留)の取材なのに、前もってウィスキーに関する調査をすることなく仕事をする『やる気なし男』。
琉生は、芸術家を目指していたのですが、父親が亡くなったため、急遽、駒田蒸留所の社長を引き継いだ女性。就任当初、彼女はウィスキーの知識は殆どありませんでしたが、懸命に努力し、震災で経営がどん底にあった工場を立て直した頑張り屋さんです。

光太郎から見た琉生の第一印象は、親から社長を受け継いだ恵まれた女性としか映りませんでした。
そのため、彼女をねたんでひどいことを言います。
でも、琉生の過去を知り、琉生が仕事に一生懸命な姿を何度も見て、自分の生き方を反省します。

琉生の目標は、幻のウィスキーKOMAを復活させること。KOMAは琉生にとって家族の幸せだった頃を思い出す味でした。
きっと琉生は、今はバラバラになった家族の絆を取り戻したかったのでしょう。
しかし、製造方法もわからないKOMAを復活させるには、多くの困難が待ち構えていました。

ウィスキーは大麦を原料につくられますが、仕込みから蒸留で、最低3年かかります。20年以上かかるウィスキーも存在します。
仮にKOMAの製造方法がわかったとしても、出荷されるまでには相当な年月が必要でしょう。

私達が何気なく飲むウィスキーをつくる迄には多くの人たちの長年の努力があることを感じさせる映画でした。


ところで、2023年9月にイギリスで開催された世界的な酒類コンペティションにて、サントリーの「山崎25年」が「シュプリーム チャンピオン スピリット」を受賞しました。これはエントリーした全部門約2,300品の頂点にのみ与えられる賞であり、日本の会社が受賞するのは初めてです。
サントリーは、このウィスキーをつくるのに25年をかけたのです。
おそらく企画から製造の試行錯誤期間を加えると、途方もない年月がかかったのでしょうね。

投稿 : 2023/11/19
閲覧 : 291
サンキュー:

22

nas さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ウイスキー蒸留所という舞台が珍しい

盛り上がるところはあったし悪くはなかったんだけどもっと、もっと行けただろって感じがある。シナリオのアップダウンがなんか盛り上がりきれない。序盤はこのクソボケ主人公がぁってところから始まって盛り上がったところで即落として、もう一回上げたタイミングでまた落とすって流れがちょっと俺には早過ぎた。主人公が頑張っていく話と家族の酒の話はどっちかに絞った方がじっくりやれたんじゃないかなって気もする。どっちもいいんだけどそれぞれの挫折イベントが苦しい。最後はちゃんと収まるしそれぞれ良さはあるんだけどそれだけにもっと行けたんじゃないかと思ってしまうという。曲は全部良かった気がする。あとスタッフロールの蒸留所もう一回みたいな

投稿 : 2023/11/18
閲覧 : 42
サンキュー:

1

ネタバレ

メタルジャスティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ウィスキー飲みたい。

綺麗に纏まったじんわり感動系お仕事アニメ。

以下、ネタバレ含むので未鑑賞の方は見ない方が良いかと。



ストーリーは経営難の駒田蒸溜所で奮闘する若き社長駒田さんのところに、やる気の無い記者、高橋くんが取材に赴いて・・といったもので、でウイスキーの蒸溜所を舞台に、かつて製造していたウイスキー「独楽」を復活させるため懸命に頑張る駒田さんと、なんとなく仕事に打ち込めずやる気のない高橋くんの差異がドラマを生みます。

派手なスペクタクルが展開される訳ではないですが、ヒロインの駒田さんのテイスティングノートは衝撃的でした。
観ていて激痛で死ねました、精神的に。
ある意味、今年観た作品の中で1番衝撃的。
ただ、そこはこういったサブカル系の認識が無い人が観てどう思うかは心配になるところ。

まあ、劇中ではそれを契機に雨降って地固まる的展開になるので良いやら悪いやら。
ノート絡みのエピソードでは終盤に高橋くんにノートを見せて欲しいと頼まれて恥ずかしさに身悶えする駒田さんは可愛かったです。

序盤に登場する、嫌な……まさにしつこい元カレ的に登場した兄とも和解して、復活できたウィスキー「独楽」の最後のピースは母親の笑顔とか泣かせる。
どうりで序盤のシーンでウイスキーを飲むシーンが思わせぶりだったわけだ。
あまり伏線がどうだとか回収がどうしたとか本筋から離れるようで好きではないのですが、本作のこの仕掛けは沁みます・・・。

伏線といえば、中盤、高橋くんが火災の原因の示唆をしてましたが、あれで彼が原因だったら目も当てられません。(てか、無関係とは言い切れない。場所が違うとはいえ、あの断続的な電源オンオフでグラファイト化が進行したのでは?)
仕事の意欲が低いとは言え対外的な仕事ならば最低限の準備がなっていない上に、聴こえないと思って減らず口を叩くわ、取材対象の駒田さんにブチ切れ気味勝手な事をほざくとか、まあ酷い仕事っぷり。
早々にタメ口になったりと、高橋くんには正直良い印象はないのですが、最後の方には仕事を楽しみ、一生懸命打ち込んで、後輩を指導する立場になったりするので、まあいいか。

とは言え、これで駒田さんとくっつくような展開だったらブチ切れるところでした。

この作品で描きたかった事に「仕事とは」という視点があると思うのですが、「私の仕事はこれで良いのだろうか?」と多くの人が抱えているであろう問題の解のひとつがあると思います。その意味でこの作品はこれから「仕事」を見つける、或いは始める人達より、仕事を始めて間もないか数年、そして仕事に疑問を持ち始めたようなーー20代半ばから30代の層に刺さるのかもしれません。

とりあえず、観終わったら今夜はウィスキーが飲みたくなります。

余談
公開1週間を待たずしてパンフ売り切れとかどうゆうことか!
来場特典の主題歌がダウンロード出来るカードは貰えたのに・・・。

投稿 : 2023/11/13
閲覧 : 68
サンキュー:

6

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

『Komada A Whisky Family』

長野の小規模メーカー「駒田蒸留所」
若くして女社長として跡を継いだ駒田琉生(るい)が、
経営難に直面しながらも家族の酒である幻のウイスキー“KOMA”復活を目指して奮闘する姿などを描いた、オリジナル青春群像映画。

【物語 4.0点】
P.A.WORKS“お仕事シリーズ”の最新作。
だがレビュタイに掲げた本作の英題の通り、後半にかけてより家族の絆の物語へとシナリオが傾斜していく。


前半、主人公視点を蒸留所の女社長・琉生ではなく
ネットニュースサイトのうだつの上がらない記者・高橋光太郎に置き、
取材視点で群像を渡り歩く内に、当初やる気のなかった取材にも熱が入っていって……という展開。

お仕事アニメとしても、ウイスキー作りを下積みから叩き上げてどうとかではなく、
自分のやりたいことが分からずにフラフラしている記者の若者が、
与えられた場所や仕事で本気に取り組むことで、
周囲の様々な人生に触れ、発見や成長をしていく。
好きなことをストレートにやるだけが成功じゃない。
やりたいこととは関係ないと思っていた仕事から思わぬ道が拓けることもあるとの教訓を伝えることに力点が置かれる。

ウイスキー作りについても専門性をマニアックに深掘りするのではなく、
幻のウイスキー“KOMA”を家族の絆を象徴する軸として活用した感じ。


これらのシナリオをプロットはあまりガチガチに詰めずに、
登場人物のブレンドが生み出す化学反応に期待して脚本。

そのため予め目標にしていたクライマックスではない、思わぬ場面がヤマ場になりますし、
人によっては光太郎同様シナリオも方向性が定まらずフラフラしていると感じるかもしれません。

けど私はあまりウイスキーアニメだからなどと決めつけずに、
シナリオの流れに身を委ねたら、終盤、(※核心的ネタバレ){netabare} 琉生の母が復活したKOMAを試飲{/netabare} する場面では感動。
意外と人物や伏線をそう絡めて繋げて来たか、
ウイスキーKOMAの“タイトル回収”と合わせて、
独楽の如くクルクルと上手くシナリオを回して来たなと感心もしました。

熟成まで最低3年かかるウイスキー作り。
序盤仕込んだネタが何処で熟成されるのか。
高々90分の上映時間くらい辛抱強く待ちましょうw
特に冒頭のワンカットには仕込みが多いので感度を上げて挑むことをオススメします。


【作画 4.0点】
人物作画の描き込みは思いのほか簡素。
背景美術も高密度なフォトリアルではなくイラストタッチ。
作風には合っていますが、劇場版クオリティとして評価すると平凡な出来。

一方やはりウイスキー関連については、ウイスキー監修まで招いて、
見慣れない道具のリアリティーにまでこだわって描き込んで来ます。
蒸留施設にあるニューポットの金属のテカり具合とか他の背景とは気合が違います。

私が凄いと思ったのは調合室の描写。
サンプルの原酒一つ一つに色彩を設定しなければならない。
テーブル上や棚に色とりどりの瓶が並ぶ絵は壮観でしたが、作画の面倒臭さを思うと気が遠くなりましたw


【キャラ 4.0点】
一応、前半、青春群像劇の主人公視点を与えられたネットニュース記者・高橋光太郎。
本作の監督が若手にアニメ制作を教える中で、もう少しで開花しそうなのに辞めてしまう人がいるとの悔恨から、
こうした若者たちにエールを送る意図も込めて創造されたキャラクター。

よって序盤、自分探しをこじらせて異様に情けないのも、群像間をフラフラしているのも、狙いとしては正しいのでしょう。
が、中盤、{netabare} 琉生社長に向かって、家業継いで好きなこと仕事に出来る奴はいいよな~とトンチンカンな悪態を付いて往復ビンタを喰らう{/netabare} 件は、シナリオの転換点として機能していたものの、流石にイタ過ぎると私も頭を抱えましたw

普通ならコースアウトしかねないほど危なっかしい光太郎が前に進めたのは、
蒸留所・道具修繕担当のベテラン東海林さん、
ネットニュース会社上司・安元さんの温かいフォローのお陰様でしょう。

あとは光太郎が凹んでいる時には愚痴を聞き、
調子が出てきた時には自慢話を聞く親友の斉藤裕介。
俺もどうせ酒を飲むなら、こういう奴と酔い潰れて放言して、内心ウザがられたいですw


後半、光太郎が本気を出し、取材の進展と共に、
真の主役へと解像度アップする女社長・駒田琉生(るい)

確執を抱えた兄・圭などバラバラだった家族が、
思わぬ視点で、駒田家や琉生のことを互いに見ていた。
家族の酒・KOMAを通じて豊潤になっていくキャラクター相関が味わい深かったです。


【声優 4.5点】
オーディションでキャスティングする中、
駒田 琉生(るい)役だけは早見 沙織さんを指名して起用。
若きリーダーとしての仮面に覆われた前半と、
キャラ深掘りによる本音の暴露と、家族などに関して心境が変化していく後半で振れ幅も大きい役柄。
それでもブレない優しさをナチュラルに持っている早見さんの性格に期待してのキャスティングとのこと。
私もしかと伝わって参りました。

真面目な女社長役なので、はやみん萌えの補給は望めない?と思いきや、
{netabare} テイスティングノートをBL漫画イラストで表現していることが知られた際に赤面{/netabare} する早見さんの演技はなかなか破壊力がありましたw


振れ幅という点では高橋光太郎役の小野 賢章さんも見違えていく若者を好演。
それ以上に、そんな若者の成長を見守り、時にケツも拭いたりする、
上司・安元役の細谷佳正さんの包容力のあるボイスの安定感、安心感が半端ありません。


【音楽 4.5点】
劇伴担当は加藤 達也氏。
力強いピアノとストリングスによる心情曲、戦闘曲が印象的な作家さん。
本作ではそこにサックスのブレンドを多用しウイスキーのムードを演出。

駒田 琉生(るい)役の早見 沙織さんが歌うED主題歌「Dear my future」も加藤氏が作曲。
そのメインフレーズが劇伴でも軸となる。

このBGM私は正直かなりお気に入りです。
サントラが出たら、やりたくもないタスクに向かう憂鬱な朝とかに是非チョイスしたいですw

因みに主題歌「Dear my future」のフルVer.のDLカードが劇場鑑賞特典。
YouTubeのMVショートVer.じゃ納得できない方は是非劇場に足を運びましょう。



【余談】
本作の舞台は2019年ですが、ウイスキーを巡るエピソードは数年単位のスパンで物語られます。
個人的には、駒田蒸留所と家族の歯車を狂わせた起点として設定された長野県北部地震のことを失念していたことがショックでした。

3.11の翌日未明に発生したこの地震のニュースが流れた時、
どうせマスコミは3.11ばかり取り上げて、この内陸型地震のことなどすぐ忘れ去られるだろうから、私は覚えておこうと思っていたのですが……。

長期的な視点を忘却しない大切さもまた本作から学ぶことができます。

投稿 : 2023/11/11
閲覧 : 415
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20

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人を選ばない作品

お仕事シリーズ、「花咲くいろは」から数えて "12年ものの銘品"。
私はそう評価してみたいと思います。

シリーズのなかでは、ちょっと抑え気味な演出です。
でも、その分、リアル寄りですし、自然体で寄り添える感覚で視聴できました。

差し込まれるサックスの音色がとても心地良くて、作品の薫りをまろやかに耳に届けてくれます。
私はどちらかというと雰囲気上戸のほうなので、お酒にもBGMにも好き嫌いはありません。

そんな91分でしたので、馥郁とした余韻に任せて向かったのは、馴染みのリカーショップ。
手に取ったのは、地産のウイスキーでした。

小瓶、でしたけど、ね。



主人公は、若くして家業を継いだ駒田琉生(こまだるい)。
声は、早見沙織さんです。
あとの出演者は、申し訳ありませんがあまり印象に残っていないんです。(本当にごめんなさい!)

それだけ、駒田琉生に肩入れしてしまったというか、早見さんの声がはまっていたというか・・・。
彼女らの想い、悩み、頑張り、歓びが、じんわりと胸を包み、ゆたかな共感を呼ぶのです。

その人柄は、今を生きている同世代の方にも、きっとフィーリングがリンクするような気がします。
琥珀の液体に命を吹き込もうとする意志と瞳が、鑑賞する人にも同じように向けられます。

勤労することの "今" に、そして "未来" に「ようこそ!」と。



実は、鑑賞前は、少し戸惑いを感じていました。
というのも、お仕事シリーズのフィクショナルな部分でいくらか違和感を感じていたからです。

作品は観られることが大前提ですから、主人公キャラを盛るのは常套だと思います。
ただ、盛りすぎる手合いはちょっと遠慮したいかなっていう過去シリーズへの受け止めもあります。

もちろん、表現性や受け止め方はそれぞれなので、あくまでも私の中にある限定バイアスなのです。
ただ、そうした縛りが拭えなかったので、同じようなテイストだと外れちゃうかなあって心配があったわけです。

で、どうなったかと言うと、気持ちよくお酒を買ったくらいですから、P.A.WORKSにも、リカーショップにも、そして私にも、ウィンウィンの相乗効果が出たというのが今回の答えです。



蒸留酒には、3年もの、5年もの、10年ものだったり、古酒と呼ばれるものだったりがあります。

そこに飲み手の人生の蘊蓄が加われば、なお味わいは深くなり、彩りが生まれるでしょう。

本作は、そこにブレンダーの手、寝かせた木樽の息遣いを、五感に加えてみるというもの。
クラフトウイスキーの造り手からの新しい提案とも言えそうです。


人と人との距離感が薄れかけている昨今です。
グラスを傾けながら、心を近づけ合う機会は、どんなにステキなことなんだろうって思いました。

人を選ばない作品。

ですが、その薫陶は、どうやらレヴューでは書ききれなかったみたいです。

投稿 : 2023/11/11
閲覧 : 296
サンキュー:

13

ネタバレ

フェイルン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

天職なんてものは無いかもしれんね

映画「駒田蒸留所へようこそ」は、2023年11月10日に公開された日本のアニメーション映画です。P.A.WORKSが制作し、監督は吉原正行です。

P.A.WORKSが制作する制作する「お仕事アニメ」の最新作でもあります。「花咲くいろは」「SHIROBAKO」「サクラクエスト」「白い砂のアクアトープ」など、さまざまな職業を題材にしたアニメを手掛けてきました。

ざっくりなあらすじは、崖っぷちの蒸留所を再興させるべく奮闘する女性社長と新米編集者の姿を描いた作品です。

主人公の駒田琉生は、若くしてクラフトウイスキー「わかば」をヒットさせたブレンダー。しかし、父の急死により、家業である「駒田蒸留所」の社長に就任することになります。経営難に陥った蒸留所を立て直すため、琉生は幻のウイスキー「KOMA」の復活を目指します。

その過程で、琉生は新米編集者の佐藤光太郎と出会います。
本作は、ウイスキー作りの技術や知識を初心者にも分かるレベルで丁寧に描きながらも、人間ドラマとしての面白さも兼ね備えています。まだ社会人としては若い琉生と光太郎の成長や葛藤を描いたストーリーは、少なからず自分にも当てはまるところがあり共感しました。

また、本作は、仕事への向き合い方や家族の絆といった、普遍的なテーマを扱っています。琉生と光太郎の姿を通して、仕事や家族について考えさせられる作品となっています。

ウイスキーと同じく、本作は時間をかけて育成してきたP.A.WORKSの方々の成長の証でもあるのでしょう。

時には失敗や挫折をしながらも仕事を続けてる人ならば共感出来る良作ですね。

投稿 : 2023/11/11
閲覧 : 76
サンキュー:

5

既読です。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

映画館でなくても

これ観たいがために休みとって
ゴジラ-1.0(ついで)と同日観賞。

ゴジラは映画館で観た方がいい映画
(内容つまらなかったけど)

に対して、このアニメ映画は
アマゾンプライム待ちまで寝かせて吉。

よくある孤軍奮闘物語でした。

投稿 : 2023/11/10
閲覧 : 77
サンキュー:

2

enotake さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/05/06
閲覧 : 0

まかろん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/05/04
閲覧 : 1

kuroneko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2024/04/14
閲覧 : 3

リゼル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/04/07
閲覧 : 2

Ricky さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/27
閲覧 : 8

苛性ソーダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/17
閲覧 : 5

GyIAU19304 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/03
閲覧 : 6

うどん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/12/24
閲覧 : 6

(^ν^) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:----

投稿 : 2023/12/16
閲覧 : 7

タケ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/11/26
閲覧 : 10

たかし さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/11/25
閲覧 : 8

めるぴん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/11/18
閲覧 : 11
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駒田蒸留所へようこそのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

駒田蒸留所へようこそのストーリー・あらすじ

経営難の蒸留所を舞台に、家族の再生と幻のウイスキーの復活を目指す若き女社長の奮闘を描く劇場版オリジナルアニメーション。
先代社長であった亡き父の跡を継ぎ、駒田琉生は駒田蒸留所の若き女社長となった。琉生は経営難の蒸留所の立て直しを図ると共に、バラバラになってしまった家族と、幻のウイスキー“KOMA”を復活させようと、奮闘の日々を送っていた。
そこに、自分の仕事に魅力を見いだせずにいる新米記者の高橋光太郎が取材のためやってくる。(アニメ映画『駒田蒸留所へようこそ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2023年11月10日

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