「宇宙兄弟(TVアニメ動画)」

総合得点
79.1
感想・評価
1077
棚に入れた
5925
ランキング
514
★★★★☆ 3.9 (1077)
物語
4.2
作画
3.7
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
4.0

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ネタバレ

青陽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

大切なことはすべて宇宙兄弟が教えてくれそう。

非常に面白い作品だった。
作中の登場人物のように
昔からSTARWARSが好きで、流星群を観測しながら外で眠ってしまったこともある私がこの作品を気に入らないはずがない。

アニメより先に実写映画を観たので、そちらも楽しめた。
改めてアニメと比較すると、映画版は難波兄弟に強くスポットを当てており、他のキャラたちは深く描かれていなかったんだな。尺的に仕方ないんだろうけど。
実写だと六太がかなりカッコよくなっていた!さすが小栗旬。
真壁さんやせりかさんなどはまさに原作のイメージに近かったんじゃないか。それぞれキャラの掘り下げはなされていなかったけど。アニメを観てせりかさんが大食いキャラで驚いた。その方が魅力的だからいいけどね。
日々人もいい感じだった。やっぱ岡田将生はかっけーなー!!演技や声質はアニメとけっこう近かったと思う。その後アニメ観ても全く違和感無かったし。
映画だと 六太のJAXAでの試験中に日々人が月に滞在していたり、東さんから六太への問いかけをJAXAでの最終面接に使っていたり、上手く改変してまとめてあった。しかし、さすがに壮大な物語の全てを描く時間はなかったらしく、どうやって日々人があの事故から助かったかはわからなかったし、終盤はヤングもビックリの物語飛びっぷりで
一気に六太と日々人が共に月のミッションに選ばれるラストに持っていった。終わり方としては妥当なんだろうが、全99話のアニメでもそこまで到達してないですよ。
まあ宇宙兄弟に興味を持つきっかけになったので良かったけど。
けっきょくアニメでいろいろな部分の補完ができたし、実写の神作画による宇宙や地球の美しさには息をのんだし。
それぞれ良さがあっていい、変わらないのは宇宙兄弟がワクワクする素晴らしい作品であること!原作ストックが溜まったらぜひまたアニメ化してほしい。映画版のラストのところまでアニメ化してくれたら最高



大抵のアニメは少年少女が主役で大人は彼らを見守り、助けるサポートポジション、またはその逆で役立たず・非道な悪役だったり。
しかし、宇宙兄弟では主人公は大人たち。皆 大人として責任・役割をこなしながらも、少年少女に負けない大志を抱いている。そんなかっこいい大人たちが壮大な宇宙を目指す物語。メインテーマの曲はまさにこの物語を表すようだ。夢や希望を感じさせてくれるようなエレキギターのイントロ。聞いているだけでワクワクしてくる曲だ。個人的にはワンクールで変わりゆくOPよりこちらの方がOPテーマとして印象に残っている。
また、宇宙兄弟には人生の道標になるような素晴らしいセリフが多々あり、それらも強く印象に残っている。その一部を取り上げ宇宙兄弟を振り返ってみよう。

心に響いたセリフ集

「間違っても、上手くなくてもいい。まずは音を出してみましょう。」
→いや本っ当に、シャロンは良き母であり、師である。小学生でも行動可能な範囲内に彼女のような素晴らしい天文学者が住んでいたことはまさしく幸運。
この言葉は物語の序盤、今さら宇宙飛行士を目指すなんて…と思い悩んでいた六太を励ましたセリフだ。トランペットのことだけじゃない。宇宙飛行士を目指すことも最初からムリだと諦めてしまったら一生奏でられないのだ。
この言葉は宇宙飛行士だけでもない、いろいろな場面に当てはまる。新たなことにチャレンジしようとするとき、もしダメだったら…失敗したら…そんな風に考えて尻込みしてしまいがちな、はじめの一歩を踏み出せない人にとって、とても素晴らしい後押しになるだろう言葉。
この言葉から
一次審査通過の知らせ→夕暮れ、橋でトランペットを吹く。という流れを通して印象深い。



「私の夢は年を取らない」
→遠き過去の記憶、若い頃の照れ臭い青い夢、人によっては下手したら黒歴史…
いや、違う!福田さんはそんな風には思わない
だんだんと薄れてゆく情熱、いつしか無くなってしまった初志
いや、違う!福田さんはそうじゃない
情熱不変。彼の宇宙への変わらない熱い想いに胸をうたれた。年を経た彼の言葉だからこそ、重みがあるんだろう。
福田さんを始め、宇宙兄弟の登場人物は皆初めて宇宙に憧れたときのまっすぐな気持ちをいつまでも持ったままなのがホントかっこいい。



「ここにいたんだ、誘ったら喜んでついて来てくれそうな連中が......ここにいたんだ」
→シャロンおばちゃんのことを皆知ってるんだ…!六太はさぞ嬉しかったことだろう。
宇宙に憧れ、ともに夢を掴もうとする仲間(ライバル)たち
血は繋がってなくとも、彼らもまた宇宙兄弟だよね


「人生は短いんだ。テンション上がらねぇことにパワー使ってる場合じゃねぇ!」
→六太のように 現実を前にして夢を諦めようとしていたピコとビンス。だが、夢を語り合った親友の突然の死を受けて 彼らは目の前の現実から目を覚ます。
夢を追うには意志と覚悟がいる。妥協して賢く生きる手もあるだろう。それでも自分のやりたいことを追い求めたい。失敗するかもしれない。でも、もし挑まなかったら…死ぬ前になって一度きりの人生なんだ、やってみればよかったと思うくらいなら。全力でぶつかってみるのも悪くない。改めてそう気づかされた

「ネクタイをつける理由なんて一つしかねぇ。仕事が無事に終わった後に緩めるためだ」
まさか初登場時の飲んだくれオヤジなイメージからここまでかっこよくなるとは。CV大塚芳忠の時点で変なおっさんで終わるはずないけど。


「ずっと憧れだったろ…宇宙服は俺らの味方だ」
パニック障害になったことをずっと隠してきたが、ついに兄に告げた日々人。
この言葉はずっと一緒に育ってきた六太だからこそ出てきたもので、六太が言ったからこそ日々人に響いたんだろう。
こんな素敵な兄らしい言葉をかけられたんだから、できたら日々人がNASAから戦力外通告を受けたときもいい励ましをして上げて欲しかったなあ。


好きだったOPED

OP
スキマスイッチ「ユリーカ」
tacica「HALO」

ED
福原美穂「BEYOND」

投稿 : 2014/08/06
閲覧 : 275
サンキュー:

9

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