トトと申しますよ さんの感想・評価

3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態：今観てる

やはりバトル漫画　あと萌えメイン

　この作品を読んだ事はないので評価するのは甚だしいのですが、皆が面白いと宣うので視聴しました。

　原案の方はマジ恋を書いてる御仁なのですが、やはり全体的にマジ恋の印象が見て取れます。また話数が増えるに連れて、それが濃くなっていますね。

　必殺仕事人をオマージュしてつくられた作品の様ですが、自分が見た感じでは封神演義だと思いました。
　むしろそっちに似てる感じがします。

　最初は大臣や貴族が悪の限りを尽くしており、正義側であるタツミが容赦なくたたっ斬る程にえげつない描写があります。勧善懲悪ものとしては勢いのある内容と展開で面白いです。見る者に爽快感を与えます。

　ただ勧善懲悪ものにしては単調なところがあり、如何にも主人公側が正しいという観点で描かれてるのが欠点。別に主人公が正しいとか自惚れてるのではなく、「悪が如何にして構成されているか」といった要素が少ないのです。
　
　個人的な解釈ではありますが、悪は悪いのだから斬ってもいいのではなく、悪が悪として出来る所以みたいなのをメインキャラクター以外で描いてほしかったですね。
　国の方に与するセリューに期待をかけたのですが、やはりゲスはゲス。少し残念だったかな。

　話が進むにつれ色んなキャラクターが増え、ただの勧善懲悪ものには終わらず展開も興奮せずにはいられない内容。ただ、そうなったらそうなったでよくあるバトル漫画になったのは頂けないかなと。シリアスだけじゃやっていけないのはわかるけど。

　視聴者の心を湧かせるギャグも萌えもあって作品評価としては中の上くらいです。