「DEATH NOTE-デスノート(TVアニメ動画)」

総合得点
89.5
感想・評価
2467
棚に入れた
12850
ランキング
76
★★★★★ 4.1 (2467)
物語
4.4
作画
4.0
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.2

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ネタバレ

日常のコード777 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原作既読。孤独は死に至る病。

はい、今回もマスカキレビューの予感です。雑文ですがよかったら読んでください。

実はレビュー書いても書かなくてもみなさんきっと読んでるだろうなって思って、アニメ見終わったときは放置してました(笑)でもこの前友人と飲みに行ったとき「デスノ読んだことないんだよね~」って聞いて。あ、これは書かないと!と思った次第です。

オススメしたい人は、もうね、老若男女、分け隔てなくすべての人にお勧めしたいです。なので、この作品の見どころ、というか、私の見解をつらつらと書いていこうと思います。

創作物に対して個人が持つ感想っていうのはそれぞれですし、少し変わった感想になるかもしれません。なお感想はネタバレになるのでタグ付けます。

まず第一に、デスノートは2つの章から成り立っています。アニメに関していえば1話から25話、第2章は26話以降です。

第1章は主人公・夜神ライトとそのライバル・Lの戦いを描いたものです。
この二人のキャラがとてもおもしろいです。デスノート最大の見どころといってよいでしょう。ライトとLは非常によく似ていながら立場が正反対という構図で、ライトは悪・Lは善となっています。似ていてもちょっとした考え方の違いでこんな風になってしまうんですね。

第2章は、第1章を受けて、その後を描いた話です。これはネタバレになるので詳しくは見ていただくほかないんですが、個人的には第2章は見なくてもよいと思っています。

とにかくデスノートのすべては第1章にあるといえますね。特に17話以降がライトとLの対比を細かく描写しているように見受けられたので、そこを注意深く見てみるとより楽しめるのではないかと。

では感想を。
{netabare}私見ですが、デスノートのテーマというのは「人とのつながりの尊さ」です。どういうことかというと、第1章ではライトとLは敵同士でありながら切磋琢磨できるよき友として描写されています。また唯一の「理解者」としての描写が多いですね。Lの思考をライトだけが読み取れていたし、その逆も然りです。

なんだかさみしいですよね。ほら、よく言うじゃないですか。人生で親友は1,2人見つかったら幸せな方だって。そんな、互いに有益な存在でありながら互いに傷つけあうことしかできなかったのです。
個人的には和解エンドなんてのも粋なのではないかと思いましたが、この二人では絶対になかったんでしょうね。二人とも「幼稚な心」の持ち主でしたから。負けず嫌い、目標に対する執着心。この二人は勝者が決まるまで落ち着くことはなかったでしょう。

そして25話最後のシーン。
ライトはLが倒れる瞬間ダイブしましたよね。ざざーって。はたから見たら友をかばうシーンにも見えるわけですよ。
そしてさらに、倒れたLに対してライトは勝利の笑みを見せつけますが、Lは意外に悲しそうな表情ではなかったように感じました。むしろ安堵したような表情。これについても私は、ライトの気遣いが垣間見れたように思いました。確かにライトは「俺が勝ったぜ!どやぁ」ってやりたがる節があるんですけど、このシーンについては「L,お前は間違ってなかった。あと一歩のところまで俺は追いつめられてたんだ。そう、俺がキラだ!」みたいな意図も込められていたんじゃないかなって思ったんです。そのライトを見てLは満足したというか、安堵の表情を見せたのではないでしょうか。
だって、25話冒頭で「僕は嘘しか言わないいい加減な奴だから。」みたいなことボヤいてましたしね。Lは精神的に相当参ってたと思います。それに、Lの過去回想の印象にすぎないんですが、Lは幼少時代孤独だったと思います。それもライトは察していたと思いますね。勘ですけど。
ライトは「人を傷つける嘘は言わない(傷つけないために嘘を言う)」と言っていました。その発言ゆえにこれらの行動をとったんじゃないかなって思ったわけです。

こればかりは過剰解釈と思ったのですが、とにかく書きなぐっておきたいので書いておきました。

そして第2章は、理解者Lを失ったライトの孤独な戦いです。
ニアもメロも個人としてはLにも及ばず、性格も全然違ってましたよね。
(ちなみに私は、ニアとメロの関係はライトとLの関係と対称になっているのではないかと思いました。拮抗した実力の中で違う立場や考え方。最終的には、先述した「和解エンド」のような形で、ライトを追い詰めました。Lとライトができなかった和解を、ニアとメロはやったのです。それゆえにライト(=L)に勝利したんですね。)

第2章ラストでは、ライトは一人孤独に工場から逃げ出し逃亡を図ります。もしLが生きていて、ライトを追い詰めたのがLならきっとLはライトを追いかけたでしょう。しかしニアは追いかけず放置です。ここにとても意味があるのではないかなと思いました。

ちまたでは「第2章は、少年漫画で悪が勝つのはまずいからライトを負けさせた」っていう説をよく聞きますけど、私が考えるに、「孤独は死に至る病」だということを作者は言っているのではないかと思いました。ライトは「神=この世の存在の最上位」になることを求めたのですが、その結果は無残なものでした。この結末には、「隣人(=L)を捨ててまで向上しなくてもいいんでねーの。」みたいなメッセージがあるんじゃないかなって思いました。

そもそも、Lとライトが力を合わせれば、デスノートなしに理想の世界作れたんじゃないかな。ほんと悲しいわ。

ミサはライトの理解者にはなりえなかった。一方通行の愛情だったし、ライトとミサは対照的な存在として描かれていました。ミサは母性的(っていうのかな?語彙が少なくて適切な言葉が思い浮かばない・・・)、ライトは冷徹な。それはもう歴然としてましたよね。独裁者ライトは正反対な存在であるミサを受け入れることはありませんでした。しかし、もしもライトがミサを一人の人間として、隣人として認識していたら、きっとあんなみじめには死ななかったでしょう。ここで「愛」の偉大さも認識できますよね。(きっと俺だけだけだーw){/netabare}

とまぁ、感想は以上になります。お付き合いいただきありがとうございました。
感情に任せてキーボードをたたいたので後々読み返して修正するかもしれません。




ミサちゃん可愛いなぁ。

投稿 : 2014/10/16
閲覧 : 375
サンキュー:

7

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