ローズ さんの感想・評価

4.1
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

夢を追いかける若者たち

前作の替え玉メドレーリレーでお互いの友情を再確認した確認した旧友たち。
２期目になって本格的に岩鳶高校水泳部の活動が始まるのであった。

進路を考える３年生。
七瀬遥（ななせ　はるか）には大学から勧誘されるほど自由形のタイムが早くなっています。
橘真琴（たちばな　まこと）は大学への進学を決め、将来は水泳のコーチになるという目標を持ちます。
２年生の葉月渚（はづき　なぎさ）は勉強をおろそかにして成績が下降。
このままでは水泳を止めさせられそうに。
竜ヶ崎怜（りゅうがさき　れい）はバタフライしか泳げなかったのが全種目泳げるようになるなど成長しています。
個々に新しい目標ができましたね。

この４人が岩鳶高校水泳部のメンバー。
メドレーリレーで大会を泳ぐメンバーになります。
個人ではタイムが伸びていた４人でしたがリレーではタイムが伸び悩み。
表面的には特に問題はありませんでしたが、遥はレース中に泳ぎを止めてしまう等、周囲の雑音のために泳ぐ意味を失くしてしまいます。
泳ぐ意味を見出せなくなり不調になった遥を発奮させたのは鮫柄学園水泳部部長である松岡凛（まつおか　りん）。
一度は挫折したオーストラリアに遥を連れて行く事によって世界は広いという事を見聞。
遥に泳ぐ楽しさを思い出させます。
全国大会のメドレーリレーでは動物が登場する比喩表現があります。
泳ぐ事は楽しい事という意味なのでしょう。

本作品は水泳をメインにしてありますが、本当のテーマは男の友情でしょう。
着用禁止の水着やギザギザの歯、水泳キャップの被り方など水泳がメインだったら問題点が多過ぎです。
１期目からの問題点は改善されていませんね＾＾；

凛のチームメイトになった山崎宗介（やまざき　そうすけ）がポイントでしょうか。
山崎は体格にも恵まれ将来を嘱望されていました。
しかし、肩の故障によって思うような泳ぎができないほどに。
自分自身の最後のレースをメドレーリレーにする所に凛や遥たちと同じレースに出たい想いは友情の成果なのではないでしょうか。
似鳥や御子柴など鮫柄学園のリレーメンバーも個性的。
岩鳶高校のいいライバル関係でもあります。

岩鳶高校水泳部のメドレーリレーも友情の証。
フリーしか泳がないと断言していた遥でしたが、大会の目標はメドレーリレーになっていきます。
仲間と泳ぐメドレーリレー。
仲間のために泳ぐという意味を見出したのでしょう。

女性キャラが目立たないのも本作品の特徴。
前作には及びませんが、男性の筋肉推しが目立ちます。
男の半裸を見たい人には目の保養になるのでしょうね。
泳ぐシーンの水中の光の屈折や水しぶきなどの作画はさすがです。
個人的な意見ですが、その丁寧な作画を使って男性の水着姿を表現するのがもったいないくらいです。

もしも本作品に興味を持ったのであれば１期目から視聴したほうが人間関係が分かり、
２期目の楽しさも大きくなるでしょう。
アニメでは３年生が進路を本格的に考えるようになり、本作品がラストになるのかな。
まさか劇場版は無いですよね＾＾；

スポーツを通した男同士の熱い友情が本作品のテーマ。
男の筋肉ばかりを見ている人もいるかもしれませんが……
まあ、人によって見方は色々あるので見る人が満足できればいいのでしょう。
熱い展開のスポーツ物を見たい人にはおススメできる作品でした。